JPH1140802A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH1140802A
JPH1140802A JP18993397A JP18993397A JPH1140802A JP H1140802 A JPH1140802 A JP H1140802A JP 18993397 A JP18993397 A JP 18993397A JP 18993397 A JP18993397 A JP 18993397A JP H1140802 A JPH1140802 A JP H1140802A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝の中に固定電位絶縁電極を有する半導体装置
において、浅いソース領域を実現し、良好なトランジス
タ特性となる素子構造と製造方法を提供する。 【解決手段】遮蔽膜30を設け、従来ひとつであったソ
ース領域3、固定電位絶縁電極6とソース電極との間の
コンタクトホールを個別のコンタクトホール23、24
とし、ソース領域3を固定電位絶縁電極6形成後に形成
することにより、ソース領域を浅く形成できる。そのた
め固定電位絶縁電極用の溝を浅く形成でき、製造が容易
になる。またチャネル抵抗が低減される。また電流増幅
率が向上する。さらに溝が浅くなるので、固定電位絶縁
電極の端部をドレイン電界から保護するために深く形成
していたゲート領域の深さも浅くでき、横拡散によって
制限されていた半導体装置のセルサイズを縮小でき、半
導体装置の諸特性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はU字型絶縁電極を利
用した縦型パワー素子に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景となる従来技術として本出
願人が出願した特開平6−252408号公開特許公報
を引用する。図26〜図29は前記公報から引用した半
導体装置の構造図である。なお、図中番号および部位の
名称などは説明のため適宜変更して記載する。図26は
当該半導体装置を示す斜視図。図27は断面図で、図2
6中の前面の断面に相当する。図28はこの半導体装置
の別の断面図で、この図の右半分は図26の側面の断面
と同じ部位を示す。図29は当該半導体装置の表面図
で、図26の上面と同じ部位である。図29中の線分A
−A’を通って紙面に垂直な面で切った断面図が図27
であり、同じく線分B−B’に垂直な面で切った断面図
が図28になる。
【0003】図中番号、1はn+型基板領域、2はn-型
ドレイン領域、3はn+型ソース領域である。半導体表
面には側壁をほぼ垂直に、かつ、互いに平行に掘られた
複数の溝が存在する。その内壁にはp+型のポリシリコ
ンからなるMOS型電極4が、絶縁膜5によって周囲の
n型領域と絶縁されて埋め込まれている。また、図27
に示すようにソース電極13はソース領域3とMOS型
電極4とにオーミックコンタクトしている。したがっ
て、MOS型電極4はソース領域3と常に同電位であ
る。このことから、このMOS型電極4と絶縁膜5をあ
わせて「固定電位絶縁電極6」と呼ぶことにする。
【0004】また、ドレイン領域2中で2つの固定電位
絶縁電極6に挟まれた部分は、この半導体装置のチャネ
ル領域7である。8はp型半導体領域からなるゲート領
域で、ソース領域3とは接しないで、ドレイン領域2と
絶縁膜5に接している。9は層間絶縁膜である。11は
基板領域1とオーミックコンタクトするドレイン電極、
18はゲート領域8にオーミックコンタクトするゲート
電極である。また、23はソース電極13がソース領域
3と固定電位絶縁電極6とにコンタクトするために層間
絶縁膜9に形成されたコンタクトホールを示す。図28
中の破線は、紙面の前後に存在する固定電位絶縁電極の
存在を暗示している。なお、説明を明確にするため、図
26と図29においては、表面電極と層間絶縁膜を省い
て描いてある。
【0005】この半導体装置の動作を説明する。図26
〜図29に示した半導体装置は、ソース電極13を接地
(0Vに)し、ドレイン電極11は負荷を介して然るべ
き正電位に接続して使用する。まず遮断状態であるが、
ゲート電極18が接地状態の時、この半導体装置は遮断
状態である。図27を用いて説明する。固定電位絶縁電
極6の周囲にはビルトイン電位に伴う空乏領域が形成さ
れているが、チャネル領域7内で対向する2つの固定電
位絶縁電極間の距離(以下、これを「チャネル厚みH」
と呼ぶことにする)が充分狭ければ、チャネル領域7内
にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテ
ンシャル障壁が形成される。たとえば絶縁膜5の厚さを
100nm以下、チャネル領域7の不純物濃度を1×1
14cm~3以下、前記「チャネル厚みH」を2μm以下
に設定すれば、n+型ソース領域3の伝導電子がチャネ
ル領域7を通ってドレイン領域2側へ移動する事を阻む
充分なポテンシャル障壁を形成することができる。ま
た、ドレイン領域2側からの電界の影響によってこのポ
テンシャル障壁の高さが低下することのないよう、ソー
ス領域3から固定電位絶縁電極6の底部までの距離(以
下、これを「チャネル長L」と呼ぶことにする)を、前
記チャネル厚みHの2乃至3倍以上に設定してある。こ
の条件により、チャネル領域7の遮断状態はアバランシ
ェ降伏条件まで保持される。
【0006】次にターンオンであるが、ゲート電極18
に正電位が印加されるとp型ゲート領域8の電位が上昇
し、これと接する絶縁膜界面に正孔が流れ込んで反転層
が形成される。反転層はp+型であるMOS型電極4か
らチャネル領域7への電界を遮蔽するので、空乏領域が
縮小もしくは消滅してチャネルが開く。ゲート領域8の
電位がさらに高くなると、p型のゲート領域8とn型の
ドレイン領域2もしくはチャネル領域7との間のpn接
合が順バイアス状態となり、少数キャリアである正孔が
n型領域へ注入される。これらn型領域は、高い耐圧も
しくはチャネルの遮断性を向上させるために不純物濃度
が低く作られているので、少数キャリアが大量に注入さ
れると伝導度が向上し、ソース領域3から放出された電
子は高い伝導度で基板領域1へと移動する。
【0007】ところで、前記の「チャネル厚みH」は小
さい方がこのトランジスタの諸特性が向上する。チャネ
ルの遮断性もよくなるし、「チャネル長L」も短くて済
むのでチャネル抵抗が低下し、さらに絶縁膜上の反転層
の面積が小さくなることから、ドレイン領域2を伝導度
変調せずに反転層をつたってソース領域3へ流れ込む正
孔の量を抑えることができ、所謂「電流増幅率」と呼ば
れる「ドレイン電流値/ゲート電流値」の比が大きくな
る。そこで、通常はこの厚みをフォトプロセスの実現可
能最小幅で形成する。また、固定電位絶縁電極6自身の
幅(図27中、t)も、厳密には非活性領域であるか
ら、狭い方がソース領域の密度が向上する。よって、こ
の幅も同様にフォトプロセスの実現可能最小幅で形成す
る方が電流容量が増す。
【0008】一方、半導体装置表面に形成する溝の深さ
は「ソース領域の深さ」と必要な「チャネル長L」の和
になるが、これは上記のように反転層面積を減らすため
にも、出来るだけ浅い方がよい。よってソース領域3は
浅く形成したい。そのためにはソース領域3は製造工程
のなるべく後半で形成し、ソース領域の不純物が製造工
程途中の熱処理で拡散しないようにするのが望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
「チャネル厚みH」や固定電位絶縁電極6の幅をフォト
プロセスの実現可能最小幅で形成してしまうと、上記の
ような従来の構造では、固定電位絶縁電極6を形成して
から、その表面のp型半導体領域を避けてチャネル領域
7の表面にのみn型不純物をイオン注入することは現実
には極めて難しい。このような理由により、従来はソー
ス領域用のイオン注入工程を「固定電位絶縁電極6用の
溝を形成する前」に実施するしかなかった。よって、ソ
ース領域用の不純物は工程途中の熱処理でどうしても拡
散してしまい、前記溝の深さは一定以上浅く形成するこ
とができず、トランジスタの特性を向上してゆく上で困
難があった。
【0010】本発明は上記のような問題点を解決し、上
記のような構造の半導体装置において浅いソース領域を
実現し、良好なトランジスタ特性を実現する素子構造を
実現する半導体装置の構造とその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載する2種類
の構成を提供する。まず、請求項1においては、本発明
によって実現される半導体装置として次のような構成の
ものとする。すなわち、ドレイン領域である一導電型
(たとえばn型)の半導体基体の一主面に、同一導電型
(ここではn型)のソース領域と絶縁体よりなる島状の
遮蔽膜を有し、これらを挟み込んで、かつ、互いに平行
に配置された溝を複数有し、前記溝の内部には絶縁膜に
よって前記ドレイン領域とは絶縁された「固定電位絶縁
電極」を有する。これは前記絶縁膜を介して隣接する前
記ドレイン領域(ここではn型)に空乏領域を形成する
ような性質を有する導電性材料(たとえばp型ポリシリ
コン)からなる。さらに、前記固定電位絶縁電極と前記
ソース電極が存在する前記主面に接して層間絶縁膜を有
し、さらにその上にソース電極を有する。前記層間絶縁
膜は、前記ソース領域と接する部分に第一のコンタクト
ホールを有し、前記ソース領域はこれを介してソース電
極とオーミックコンタクトしている。また前記層間絶縁
膜は、前記固定電位絶縁電極が前記遮蔽膜と隣接してい
る部分に第二のコンタクトホールを有し、前記固定電位
絶縁電極はこれを介して前記ソース電極とオーミックコ
ンタクトしている。さらに、前記ソース領域には接しな
いで、かつ、前記ドレイン領域ならびに前記絶縁膜に接
する反対導電型(ここではp型)のゲート領域を有し、
前記ソース領域に隣接する前記ドレイン領域の一部であ
って、前記固定電位絶縁電極に挟まれたチャネル領域を
有し、前記ゲート領域の電位が前記ソース領域の電位と
同電位に保たれている状態では、前記チャネル領域内に
前記空乏領域が形成するポテンシャル障壁によって、前
記ソース領域と前記ドレイン領域とは電気的に遮断状態
であり、前記ゲート領域の電位が、前記ゲート領域と前
記ソース領域との間に形成されるpn接合を順バイアス
状態にするような電位になると、前記ゲート領域が接す
る前記絶縁膜の界面に少数キャリア(ここでは正孔)に
よる反転層が形成されて、前記空乏領域を形成している
前記固定電位絶縁電極からの電界が遮蔽され、前記空乏
領域が縮小もしくは消失して前記チャネル領域が導通状
態となり、さらに前記ドレイン領域に少数キャリア(こ
こでは正孔)が注入されることで前記ドレイン領域の伝
導度が向上するような構成の半導体装置とする。なお、
これは後記図1〜図6ならびに図13に示す実施の形態
に相当する。
【0012】このような構成により、従来ひとつであっ
たソース領域ならびに固定電位絶縁電極とソース電極と
の間のコンタクトホールを個別のコンタクトホールと
し、すぐ後に説明するこの構造の製造方法と相まって、
ソース領域を固定電位絶縁電極形成後に形成することが
できる。
【0013】次に、このような半導体装置の製造方法に
ついて、請求項2では次のような構成とする。すなわ
ち、前記半導体基体の前記主面の所定の領域に前記遮蔽
膜を形成する工程があり、それから前記遮蔽膜を横断
し、かつ、貫通して前記主面に前記溝を形成する工程が
あり、それから前記溝の内部に前記絶縁膜を形成する工
程があり、それから前記溝の内部を前記導電性材料によ
って埋め立てる工程があり、それから前記ソース領域を
形成すべく前記溝を横断する所定の領域に第一導電型の
不純物をイオン注入する工程があり、それから前記主面
に前記層間絶縁膜を形成する工程があり、それから前記
層間絶縁膜の前述の部分に前記第一と第二のコンタクト
ホールを形成する工程があり、それから前記層間絶縁膜
上に金属膜を形成し、これを整形してソース電極を形成
する工程があり、少なくともこれらの工程を含む製造方
法の構成とする。なお、これは後記図7〜図12に示す
実施の形態に相当する。
【0014】上記の製造方法においては、固定電位絶縁
電極(たとえばp型)を形成した後にソース(たとえば
n型)用の不純物イオン注入をすることで、固定電位絶
縁電極表面はソース電極とコンタクトしてもオーミック
コンタクトを形成できなくなった。しかし、前記遮蔽膜
の存在によって前記チャネル領域とコンタクトすること
なく別の領域で前記固定電位絶縁電極と前記ソース電極
とがオーミックコンタクトするコンタクトホールを設け
ることができるようになる。よって、素子の特性および
動作には何等支障なくソース領域形成工程を製造工程の
後半に実施することが可能となり、ソース領域の不純物
は長時間の高温に曝されることなく、ソース領域は浅く
形成される。もし前記遮蔽膜がないと、固定電位絶縁電
極用のコンタクトホールを形成したとき、ソース電極と
チャネル領域がコンタクトしてしまう。するとそこには
ショットキー接合が形成され、半導体装置の導通時に前
記チャネル領域に充満するはずの少数キャリアがこのシ
ョットキー接合を介してソース電極へと流れてしまい、
チャネル領域を満足に伝導度変調することができず、導
通特性を劣化させてしまうことになる。
【0015】次に請求項3によって実現される半導体装
置として、次のような構成のものとする。すなわち、ド
レイン領域である一導電型(たとえばn型)の半導体基
体の一主面に、同一導電型(例えばn型)のソース領域
を有し、前記主面に前記ソース領域を挟み込んで、か
つ、互いに平行に配置された第一の溝を複数有し、これ
に交差する第二の溝を有し、前記第一と第二の溝の内部
には絶縁膜によって前記ドレイン領域とは絶縁された固
定電位絶縁電極を有する。前記固定電位絶縁電極は、前
記絶縁膜を介して隣接する前記ドレイン領域に空乏領域
を形成するような性質を有する導電性材料(たとえばp
型ポリシリコン)からなる。さらに、前記固定電位絶縁
電極と前記ソース電極が存在する、前記主面に接して層
間絶縁膜を有し、さらにその上にソース電極を有する。
【0016】前記層間絶縁膜の、前記ソース領域と接す
る部分には第一のコンタクトホールがあって前記ソース
領域と前記ソース電極とはオーミックコンタクトしてお
り、また、前記層間絶縁膜の、前記第一の溝と前記第二
の溝の交差する地点の前記固定電位絶縁電極と接する部
分には第二のコンタクトホールがあって前記固定電位絶
縁電極と前記ソース電極とはオーミックコンタクトして
いる。さらに、前記ソース領域には接しないで、かつ、
前記ドレイン領域ならびに前記絶縁膜に接する反対導電
型(ここではp型)のゲート領域を有し、さらに、前記
ソース領域に隣接する前記ドレイン領域の一部であっ
て、前記固定電位絶縁電極に挟まれたチャネル領域を有
する。前記ゲート領域の電位が、前記ソース領域の電位
と同電位に保たれている状態では、前記チャネル領域内
に前記空乏領域が形成するポテンシャル障壁によって、
前記ソース領域と前記ドレイン領域とは電気的に遮断状
態であり、前記ゲート領域の電位が、前記ゲート領域と
前記ソース領域との間に形成されるpn接合を順バイア
ス状態にするような電位になると、前記ゲート領域が接
する前記絶縁膜の界面に少数キャリア(ここでは正孔)
による反転層が形成されて、前記空乏領域を形成してい
る前記固定電位絶縁電極からの電界が遮蔽され、前記空
乏領域が縮小もしくは消失して前記チャネル領域が導通
状態となり、さらに前記ドレイン領域に少数キャリア
(ここでは正孔)が注入されることで前記ドレイン領域
の伝導度が向上するような構成の半導体装置とする。な
お、これは後記図14〜図18に示す実施の形態に相当
する。
【0017】このような構成とすることにより、従来ひ
とつであったソース領域ならびに固定電位絶縁電極とソ
ース電極との間のコンタクトホールを個別のコンタクト
ホールとし、すぐ後に説明するこの構造の製造方法と相
まってソース領域を固定電位絶縁電極形成後に形成する
ことができる。
【0018】上記のような構造の半導体装置の製造方法
について、請求項4においては次のような構成をとる。
すなわち、前記半導体基体の前記主面に前記第一の溝と
前記第二の溝を形成する工程があり、それから前記溝の
内部に前記絶縁膜を形成する工程があり、それから前記
溝の内部を前記導電性材料によって埋め立てる工程があ
り、それから前記ソース領域を形成すべく前記溝を横断
する所定の領域に第一導電型の不純物をイオン注入する
工程があり、それから前記主面に前記層間絶縁膜を形成
する工程があり、それから前記層間絶縁膜の前述の部分
に第一と第二のコンタクトホールを形成する工程があ
り、それから前記層間絶縁膜上に金属膜を形成し、整形
してソース電極を形成する工程があり、これらを少なく
とも含む製造方法の構成とする。なお、これは後記図1
9〜図25に示す実施の形態に相当する。
【0019】上記の製造方法においては、前記請求項2
の場合と同様に、固定電位絶縁電極(たとえばp型)を
形成した後にソース(たとえばn型)用の不純物イオン
注入をすることで、固定電位絶縁電極表面はソース電極
とコンタクトしてもオーミックコンタクトを形成できな
くなった。しかし、固定電位絶縁電極と前記ソース電極
とのオーミックコンタクトは、前記2種類の溝の交差点
にフォトプロセスの実現可能最小幅以上の大きさでを設
けることができるので、素子の特性および動作には何等
支障なくソース領域形成工程を製造工程の後半に実施す
ることが可能となり、ソース領域用の不純物は長時間の
高温に曝されることなく、ソース領域は浅く形成され
る。
【0020】
【発明の効果】上記のような構成とすると、請求項1と
請求項2の場合でも、請求項3と請求項4の場合にでも
ソース領域を浅く形成することができ、よって 1.前記固定電位絶縁電極用の溝を浅く形成でき、半導
体装置の製造がより容易になる。 2.チャネル抵抗が低減される。 3.前記固定電位絶縁電極の周囲に形成される反転層の
面積が減って、前記ドレイン領域の伝導度変調に寄与せ
ずに前記ゲート領域から前記ソース領域へ流れる少数キ
ャリアの分量が減り、所謂「電流増幅率」が向上する。 4.前記溝が浅くなることから、固定電位絶縁電極の端
部をドレイン電界から保護するために深く形成していた
前記反対導電型のゲート領域の深さも浅くでき、横拡散
によって制限されていた半導体装置のセルサイズを縮小
でき、半導体装置の諸特性を向上させることができる。
などの効果がある。
【0021】さらに、請求項1と請求項2の場合には、
遮蔽膜を広くすれば、固定電位絶縁電極用のコンタクト
ホールも広くとることができ、コンタクト抵抗を低減
し、接続信頼性を向上できる、というさらなる効果を有
する。さらに、請求項3と請求項4の場合には、従来技
術の製造工程を変えずに課題が解決できる、というさら
なる効果を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳しく
説明する。まず、本発明第一の実施の形態について説明
する。なお、これは前記請求項1と請求項2に対応す
る。まず、図1〜図6は、この実施の形態で実現される
半導体装置の構造である。図1は斜視図。図2は断面図
で、図1中の前面の断面に相当する。図3はこの半導体
装置の別の断面図で、この右半分の部分が図1の側面と
同じ部位を示す。図4は当該半導体装置の表面図で、図
1の上面と同じ部位である。図4中の線分A−A’を通
って紙面に垂直な面で切った断面図が図2であり、これ
は固定電位絶縁電極6のコンタクトホール近傍を示す。
同じく線分C−C’を通る同様の面で切った断面図が図
5であり、ソース領域3近傍の様子を示す。さらに、線
分B−B’を通って紙面に垂直な面で切った断面図が図
3であり、チャネル領域の様子を示す。線分D−D’を
通る同様の面で切った断面図が図6であり、ソース電極
のコンタクトの様子を示す。
【0023】図中番号、1はn+型基板領域、2はn-型
ドレイン領域、3はn+型ソース領域である。13はソ
ース領域3とオーミックコンタクトするソース電極であ
る。34は後記の工程でp型ポリシリコンの表面に形成
されてしまうn型領域を示す。半導体表面には側壁をほ
ぼ垂直に、かつ、互いに平行に掘られた複数の溝が存在
する。その内壁にはp+型のポリシリコンからなるMO
S型電極4が、絶縁膜5によって周囲のn型領域と絶縁
されて埋め込まれている。MOS型電極4はソース電極
13とオーミックコンタクトしていて、常にソース領域
3と同電位である。このことから、このMOS型電極4
と絶縁膜5をあわせて「固定電位絶縁電極6」と呼ぶこ
とにする。図5中の領域7は2つの固定電位絶縁電極6
に挟まれたドレイン領域2の一部で、この半導体装置の
チャネル領域である。8はp型半導体領域からなるゲー
ト領域で、ソース領域3とは接しないで、ドレイン領域
2と絶縁膜5に接している。9は層間絶縁膜である。ま
た、23はソース領域3がソース電極13とオーミック
コンタクトするために層間絶縁膜9に形成されたコンタ
クトホールである。11は基板領域1とオーミックコン
タクトするドレイン電極、18はゲート領域8にオーミ
ックコンタクトするゲート電極である。また、図3中の
破線は、紙面の前後に存在する固定電位絶縁電極6の存
在を暗示している。以上の番号は従来技術を説明する前
記の図26〜図29中のものと同一である。
【0024】さらに、30は固定電位絶縁電極用のコン
タクトホール24に隣接して半導体装置の表面に設けら
れた遮蔽膜である。24は固定電位絶縁電極6のMOS
型電極4とソース電極がオーミックコンタクトするため
のコンタクトホールを示す。34は後述するように、工
程の都合でp型ポリシリコンLに形成されたn型領域で
ある。なお、説明を明確にするため、図1と図4におい
ては、表面電極と層間絶縁膜を省いて描いてある。
【0025】この半導体装置の動作を簡単に説明する。
図1〜図6に示した半導体装置は、ソース電極13を接
地(0Vに)し、ドレイン電極11は負荷を介して然る
べき正電位に接続して使用する。ゲート電極18が接地
状態の時、この半導体装置は遮断状態である。図5を使
って説明する。固定電位絶縁電極6の周囲にはビルトイ
ン電位に伴う空乏領域が形成されているが、チャネル領
域内で対向する2つの固定電位絶縁電極間の距離(以
下、これを「チャネル厚みH」と呼ぶことにする)が充
分狭ければ、チャネル領域7内にはこの空乏領域によっ
て伝導電子に対する充分なポテンシャル障壁が形成され
る。たとえば絶縁膜5の厚みを100nm以下、チャネ
ル領域7の不純物濃度を1×1014cm~3以下、前記
「チャネル厚みH」を2μm以下に設定すれば、n+型
ソース領域3の伝導電子がチャネル領域7を通ってドレ
イン領域2側へ移動する事を阻む充分なポテンシャル障
壁を形成することができる。また、ドレイン領域2側か
らの電界の影響によってこのポテンシャル障壁の高さが
低下することのないよう、ソース領域3から固定電位絶
縁電極6の底部までの距離(以下、これを「チャネル長
L」と呼ぶことにする)を前記チャネル厚みHの2乃至
3倍以上と設定してある。この条件により、チャネル領
域7の遮断状態はアバランシェ降伏条件まで保持され
る。
【0026】次にターンオンであるが、ゲート電極18
に正電位が印加されると、p型ゲート領域8の電位が上
昇し、これと接する絶縁膜5界面に正孔が流れ込んで反
転層が形成される。反転層はp+型であるMOS型電極
4からチャネル領域7への電界を遮蔽するので、空乏領
域が縮小もしくは消滅してチャネルが開く。ゲート領域
8の電位がさらに高くなると、p型のゲート領域8とn
型のドレイン領域2もしくはチャネル領域7との間のp
n接合が順バイアス状態となり、少数キャリアである正
孔がn型領域へ注入される。これらn型領域は高い耐圧
もしくはチャネルの遮断性を向上させるために不純物濃
度が低く作られているので、少数キャリアが大量に注入
されると伝導度が向上し、ソース領域3から放出された
電子は高い伝導度で基板領域1へと移動する。
【0027】次に、この実施の形態の構造的特徴と効果
を説明する。前記〔発明が解決しようとする課題〕の項
で説明したように、この半導体装置はチャネル厚みHも
固定電位絶縁電極6の幅(図5中、t)も、可能な限り
小さくつくった方が半導体装置の諸特性が向上する。チ
ャネルの遮断性もよくなるし、「チャネル長L」も短く
て済むのでチャネル抵抗が低下し、さらに絶縁膜上の反
転層の面積が小さくなることから、ドレイン領域2を伝
導度変調せずに反転層を伝わってソース領域3へ流れ込
む正孔の量を抑えることが出来、所謂「電流増幅率」と
呼ばれる「ドレイン電流値/ゲート電流値」の比が大き
くなる。しかし、そうすると従来の構造ではソース領域
3のための不純物イオン注入を製造工程の比較的前半で
ある固定電位絶縁電極6のための溝形成以前に実施しな
ければならず、工程途中の熱処理によってソース領域の
不純物拡散が進み、ソース領域の深さを浅くするのには
限界があった。つまり、この事によってトランジスタの
特性を向上してゆく上で困難があった。
【0028】本実施の形態では、この課題を解決するた
めに遮蔽膜30を設けており、かつ製造工程を変更し
た。この変更による効果を製造工程図7〜図12を用い
て説明する。まず、図7に示すようにn型の半導体基体
の表面にp型のゲート領域8と、遮蔽膜30を形成す
る。遮蔽膜30は後記の層間絶縁膜のエッチングの際に
エッチングされない性質をもつ異種の材質、もしくは酸
化膜を含む複数の層からなるものでもよい。もしくはL
OCOS法によって形成した分厚い酸化膜とし、層間絶
縁膜にコンタクトホールを形成する際、酸化膜が残るよ
うにしてもよい。
【0029】次に図8に示すように溝を形成するが、こ
の時、溝は絶縁膜30を横断し、かつ、貫通して形成す
る。遮蔽膜30はどのような形状でもよいが、後記の層
間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程で、下地の
チャネル領域が露出しないよう、このように溝との隙間
のできないように配置する必要がある。
【0030】次に図9に示すように、この溝の内壁に絶
縁膜5を形成し、さらにp型ポリシリコンよりなるMO
S型電極4を埋め込み、固定電位絶縁電極6を形成す
る。
【0031】次に図10に示すように、ソース領域3を
形成するためにn型不純物をイオン注入するが、この
時、図中の領域3’のように前記固定電位絶縁電極6を
横断するようにイオン注入し、極めて軽くアニールして
不純物を活性化する。すると、前記図6に示したよう
に、ソース領域3に隣接するp型のポリシリコン領域の
表面はn型になってしまい(図6中、領域34)、後に
ここでソース電極13とコンタクトしてもMOS型電極
4はオーミックコンタクトできないことになる。
【0032】そこで図11に示すように、層間絶縁膜9
を形成した後、ソース電極13のために2種類のコンタ
クトホールをつくる。すなわち、第一のコンタクトホー
ル23はソース領域3用とし、第二のコンタクトホール
24は固定電位絶縁電極6用として遮蔽膜30に隣接す
る領域に形成する。第一のコンタクトホール23は隣接
する固定電位絶縁電極6にさしかかって、もしくは図1
1のように隣同士のコンタクトホールを融合させ、帯状
としてもかまわない。そうすると、このコンタクトホー
ルはフォトプロセスの実現可能最小幅に対して余裕を持
った幅で形成することができる。
【0033】一方、第二のコンタクトホール24は、離
れた場所で固定電位絶縁電極6がソース電極13とオー
ミックコンタクトするために形成する。このコンタクト
ホールも前記と同様、固定電位絶縁電極6の幅よりも広
くつくるか、もしくは図11のように隣同士が融合して
帯状としても構わない。そうすると、このコンタクトホ
ールもフォトプロセスの実現可能最小幅に対して余裕を
持った幅で形成することができる。
【0034】層間絶縁膜9をエッチングしてこの第二の
コンタクトホールを形成する際、遮蔽膜30は材質上、
エッチングされないか、エッチングされてもいくらかの
膜厚は残ってソース電極13とチャネル領域7とがコン
タクトしないようにしておく。もし仮にチャネル領域7
とソース電極13がコンタクトするとショットキー接合
を形成し、半導体装置の導通時にチャネル領域7に充満
するはずの少数キャリアがこのショットキー接合を介し
てソース電極13へ流れてしまい、素子特性が劣化して
しまう。
【0035】また、固定電位絶縁電極6の表面にはn型
になった領域34があり、これがソース電極13とコン
タクトしているが、p型の領域も一方でソース電極13
とオーミックコンタクトしているので、このpn接合は
半導体装置の動作や特性には何等影響しない。また、遮
蔽膜30を広くしておけば、第二のコンタクトホールは
広くとることができ、コンタクト抵抗を下げ、接続信頼
性を向上させることができる。その後、図12に示すよ
うに、層間絶縁膜9上に金属膜を形成し、パターニング
することでソース電極13とゲート電極18を形成す
る。そしてトランジスタの底部にオーミックコンタクト
するドレイン電極11を形成すれば、半導体装置が完成
する。このような製造工程にすると、第一、第二のコン
タクトホール23、24はフォトプロセスの最小実現可
能幅以上で形成することができ、さらにソース領域3も
浅く形成できる。
【0036】なお、前記請求項1ではソース電極用のコ
ンタクトホールと固定電位絶縁電極用のコンタクトホー
ルを分けて定義したが、図13に示すようにソース領域
3と遮蔽膜30とが接していれば、両コンタクトホール
が融合してひとつになっても構わない。このようにする
と、固定電位絶縁電極6とソース電極13とのコンタク
ト領域を広くとることができ、接続信頼性を向上させる
ことができる。
【0037】次に、本発明第二の実施の形態を図14〜
図18を用いて説明する。なお、これは前記請求項3に
対応する。図14は半導体装置を示す斜視図である。図
17はこの半導体装置の表面図で、図14の上面と同じ
部位である。図17中の線分A−A’を通って紙面に垂
直な面で切った断面が、図14の前面に相当する。同じ
く線分B−B’を通って同様の面で切った断面が図15
になり、ソース領域3近傍を示す。また、図中の線分C
−C’を通って紙面に垂直な面で切った断面図が図16
になり、図16の右半分が図14の側面に相当する。な
お、図16中の破線は、紙面の前後に存在する固定電位
絶縁電極6の存在を暗示する。図中番号は前記図1〜図
4の構造と同じものを示す。また、この半導体装置の動
作も同じである。
【0038】図17をみると、固定電位絶縁電極6には
ソース領域3を挟み込む、互いに平行かつ等間隔に並ん
だ領域と、これらと交差する領域とがある。前記の「チ
ャネル厚みH」ならびに前記固定電位絶縁電極の幅をフ
ォトプロセスの実現可能最小幅wで形成しても、原理的
には交差した領域には直径r=w√2(>w)の円が描
ける。また、一般に最小幅でフォトレジストを露光する
と、図18のようにパターンの角部が丸くなるので、最
大でR=2(2√2−1)w>2wまで可能となり、さ
らに余裕を持ってコンタクトホールを形成できる。すな
わち原理的にはこのサイズのコンタクトホールを形成す
ることが可能である。この様子を図18中の半径rの円
として示す。
【0039】図18では、前記絶縁膜5の在在を省いて
描いている。図中の角部の破線は、パターンが厳密に形
成された場合を示し、実線はフォト装置とレジストの結
像限界によってパターンの端部が鈍った様子を示してい
る。溝同士が交差する角度は如何様でもよいが、チップ
面積の有効利用を考慮すると直角に近い方がよい。この
ように、ソース領域3用のコンタクトホールと、固定電
位絶縁電極6用のコンタクトホールを別々に設けると、
ソース領域3を工程の後半で形成することができる。
【0040】図19〜図24は、この構造の製造工程を
示した工程図であり、前記図14に対応する角度から眺
めた斜視図である。以下、これらの図を用いて製造工程
を説明する。まず、図19に示すようにn型半導体基体
の表面にp型ゲート領域8のみを形成する。図中の破線
は、これから溝が形成される領域を暗示している。溝に
は互いに平行かつ等間隔で並んだ第一の溝と、これらと
交差する第二の溝がある。
【0041】次に、図20に示すように溝を形成する。
次に、図21に示すように、この溝の内壁に絶縁膜5を
形成し、さらにp型ポリシリコンよりなるMOS型電極
4を埋め込んで、固定電位絶縁電極6を形成する。
【0042】そしてさらに図22に示すように、ソース
領域3を形成するために、図中の領域3’のように前記
第一の溝を横断するようにn型不純物をイオン注入し、
ごく軽くアニールして不純物を活性化する。すると、ソ
ース領域3に隣接するp型のポリシリコン領域の表面は
n型になってしまい、ここでソース電極13とコンタク
トしても電極自身はオーミックコンタクトできない。
【0043】そこで図23のように層間絶縁膜9を形成
した後、2種類のコンタクトホールを形成する。第一の
コンタクトホール23はソース領域3用とし、第二のコ
ンタクトホール24は前記第一と第二の溝の交差する部
分に固定電位絶縁電極6用として形成する。第一のコン
タクトホール23は隣接する固定電位絶縁電極6にさし
かかって、もしくは図23のように隣同志を融合させて
帯状に形成してもかまわない。そうすると、このコンタ
クトホールはフォトプロセスの実現可能最小幅に対して
余裕を持った幅で形成することができる。第二のコンタ
クトホール24は前述したように、やはりフォトプロセ
スの実現可能最小幅以上で、それほど小さくなく形成す
ることができる。ここで、ソース電極13はコンタクト
ホール23を介して表面がn型になった領域34とコン
タクトするが、p型のポリシリコン領域も別途ソース電
極3とオーミックコンタクトしているので、このpn接
合は、半導体装置の特性には何等影響しない。
【0044】この後に図24に示すように各電極を形成
すれば半導体装置が完成する。
【0045】また、前記請求項3では、ソース領域用の
コンタクトホールと固定電位絶縁電極用のコンタクトホ
ールを分けて定義したが、図25(前記図17と同じ表
面図)に示すように、前記ソース領域3が前記第二の溝
に接していれば、両コンタクトホールは融合して一つに
なっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一の実施の形態の半導体装置の構造を
示す斜視図。
【図2】前記図1の前面と同じ断面図。
【図3】前記図1の側面と同じ断面図。
【図4】前記図1の上部と同じ表面図。
【図5】前記図1の別の断面図。
【図6】前記図1の別の断面図。
【図7】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造工
程の一部を示す斜視図。
【図8】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造工
程の他の一部を示す斜視図。
【図9】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造工
程の他の一部を示す斜視図。
【図10】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図11】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図12】第一の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図13】本発明第一の実施の形態の半導体装置におけ
る他の構造を示す斜視図。
【図14】本発明第二の実施の形態の半導体装置の構造
を示す斜視図。
【図15】前記図14の前面と同じ断面図。
【図16】前記図14の側面と同じ断面図。
【図17】前記図14の上部と同じ表面図。
【図18】前記図14におけるコンタクトホールのサイ
ズを説明する表面図。
【図19】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の一部を示す斜視図。
【図20】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図21】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図22】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図23】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図24】第二の実施の形態に示した半導体装置の製造
工程の他の一部を示す斜視図。
【図25】本発明第二の実施の形態の半導体装置におけ
る他の構造を示す斜視図。
【図26】従来技術で実現する半導体装置の斜視図。
【図27】前記図26の前面と同じ断面図。
【図28】前記図26の側面と同じ断面図。
【図29】前記図26の上部と同じ表面図。
【符号の説明】
1…n+型基板 2…n-型ドレイン領域 3…n+型ソース領域 4…MOS型電極(p+型ポリシリコンよりなる) 5…絶縁膜 6…固定電位絶縁電極 7…チャネル領域 8…p型ゲート領域 9…層間絶縁膜 11…ドレイン電極 13…ソース電極 18…ゲート電極 23…主にソース領域3用コンタクトホール 24…固定電位絶縁電極用コンタクトホール 30…遮蔽膜 34…p型ポリシリコンの表面に形成されてしまうn型
領域 H…チャネル厚み L…チャネル長 t…固定電位絶縁電極6の幅 w…フォトプロセスの実現可能最小幅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドレイン領域である一導電型の半導体基体
    の一主面に、同一導電型のソース領域と、絶縁体よりな
    る島状の遮蔽膜を有し、 前記主面に、前記ソース領域と前記遮蔽膜を挟み込ん
    で、かつ、互いに平行に配置された溝を複数有し、 前記溝の内部には、絶縁膜によって前記ドレイン領域と
    は絶縁された固定電位絶縁電極を有し、 前記固定電位絶縁電極は前記絶縁膜を介して隣接する前
    記ドレイン領域に空乏領域を形成するような性質を有す
    る導電性材料からなり、 前記固定電位絶縁電極と前記ソース領域とに接して前記
    主面に層間絶縁膜を有し、 前記層間絶縁膜の前記主面と対抗する面にソース電極を
    有し、 前記層間絶縁膜は前記ソース領域と接する部分に第一の
    コンタクトホールを有し、 前記ソース領域は前記第一のコンタクトホールを介して
    前記ソース電極とオーミックコンタクトしており、 前記層間絶縁膜は、前記固定電位絶縁電極が前記遮蔽膜
    と隣接している部分に第二のコンタクトホールを有し、 前記固定電位絶縁電極は前記第二のコンタクトホールを
    介して前記ソース電極とオーミックコンタクトしてお
    り、 前記ソース領域には接しないで、かつ、前記ドレイン領
    域ならびに前記絶縁膜に接する反対導電型のゲート領域
    を有し、 前記ソース領域に隣接する前記ドレイン領域の一部であ
    って、前記固定電位絶縁電極に挟まれたチャネル領域を
    有し、 前記ゲート領域の電位が、前記ソース領域の電位と同電
    位に保たれている状態では、前記チャネル領域内に前記
    空乏領域が形成するポテンシャル障壁によって、前記ソ
    ース領域と前記ドレイン領域とは電気的に遮断状態であ
    り、 前記ゲート領域の電位が、前記ゲート領域と前記ソース
    領域との間に形成されるpn接合を順バイアス状態にす
    るような電位になると、前記ゲート領域が接する前記絶
    縁膜の界面に反転層が形成されて、前記空乏領域を形成
    している前記固定電位絶縁電極からの電界が遮蔽され、
    前記空乏領域が縮小もしくは消失して前記チャネル領域
    が導通状態となり、さらに前記ドレイン領域に少数キャ
    リアが注入されることで前記ドレイン領域の伝導度が向
    上する、ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記半導体基体の前記主面の所定の領域に
    前記遮蔽膜を形成する工程と、 前記遮蔽膜を横断し、かつ、貫通して前記主面に前記溝
    を形成する工程と、 前記溝の内部に前記絶縁膜を形成する工程と、 前記溝の内部を前記導電性材料によって埋め立てる工程
    と、 前記各工程の後に、前記ソース領域を形成すべく前記溝
    を横断する所定の領域に第一導電型の不純物をイオン注
    入する工程と、 前記各工程の後に、前記主面に前記層間絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記層間絶縁膜の前述の部分に前記第一と第二のコンタ
    クトホールを形成する工程と、 前記各工程の後に、前記層間絶縁膜上に金属膜を形成
    し、整形してソース電極を形成する工程と、を少なくと
    も含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】ドレイン領域である一導電型の半導体基体
    の一主面に、同一導電型のソース領域を有し、 前記主面に、前記ソース領域を挟み込んで、かつ、互い
    に平行に配置された第一の溝を複数有し、 前記複数の第一の溝に交差する第二の溝を有し、 前記第一と第二の溝の内部には、絶縁膜によって前記ド
    レイン領域とは絶縁された固定電位絶縁電極を有し、 前記固定電位絶縁電極は前記絶縁膜を介して隣接する前
    記ドレイン領域に空乏領域を形成するような性質を有す
    る導電性材料からなり、 前記固定電位絶縁電極と前記ソース電極が存在する、前
    記主面に接して層間絶縁膜を有し、 前記層間絶縁膜の前記主面と対抗する面にソース電極を
    有し、 前記層間絶縁膜は前記ソース領域と接する部分に第一の
    コンタクトホールを有し、 前記ソース領域は前記第一のコンタクトホールを介して
    前記ソース電極とオーミックコンタクトしており、 前記層間絶縁膜は、前記第一の溝と前記第二の溝の交差
    する地点と接する部分に第二のコンタクトホールを有
    し、 前記固定電位絶縁電極は前記第二のコンタクトホールを
    介して前記ソース電極とオーミックコンタクトしてお
    り、 前記ソース領域には接しないで、かつ、前記ドレイン領
    域ならびに前記絶縁膜に接する反対導電型のゲート領域
    を有し、 前記ソース領域に隣接する前記ドレイン領域の一部であ
    って、前記固定電位絶縁電極に挟まれたチャネル領域を
    有し、 前記ゲート領域の電位が、前記ソース領域の電位と同電
    位に保たれている状態では、前記チャネル領域内に前記
    空乏領域が形成するポテンシャル障壁によって、前記ソ
    ース領域と前記ドレイン領域とは電気的に遮断状態であ
    り、 前記ゲート領域の電位が、前記ゲート領域と前記ソース
    領域との間に形成されるpn接合を順バイアス状態にす
    るような電位になると、前記ゲート領域が接する前記絶
    縁膜の界面に反転層が形成されて、前記空乏領域を形成
    している前記固定電位絶縁電極からの電界が遮蔽され、
    前記空乏領域が縮小もしくは消失して前記チャネル領域
    が導通状態となり、さらに前記ドレイン領域に少数キャ
    リアが注入されることで前記ドレイン領域の伝導度が向
    上する、ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】前記半導体基体の前記主面の所定の領域に
    前記第一と第二の溝を形成する工程と、 前記溝の内部に前記絶縁膜を形成する工程と、 前記溝の内部を前記導電性材料によって埋め立てる工程
    と、 前記各工程の後に、前記ソース領域を形成すべく前記溝
    を横断する所定の領域に第一導電型の不純物をイオン注
    入する工程と、 前記各工程の後に、前記主面に前記層間絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記層間絶縁膜の前述の部分に前記第一と第二のコンタ
    クトホールを形成する工程と、 前記各工程の後に、前記層間絶縁膜上に金属膜を形成
    し、整形してソース電極を形成する工程と、を少なくと
    も含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014072412A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Seiko Instruments Inc 半導体装置

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