JPH1139394A - 特許監視システム、特許監視方法及び記録媒体 - Google Patents

特許監視システム、特許監視方法及び記録媒体

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JPH1139394A
JPH1139394A JP19402797A JP19402797A JPH1139394A JP H1139394 A JPH1139394 A JP H1139394A JP 19402797 A JP19402797 A JP 19402797A JP 19402797 A JP19402797 A JP 19402797A JP H1139394 A JPH1139394 A JP H1139394A
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JP19402797A
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Hidetoshi Nonaka
英利 野中
Susumu Shintani
享 新谷
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】他社特許案件に特許査定が発生したときなど
に、特許異議申立書などを作成するための期限管理、進
捗状況管理を効率的に行えるようにする。 【解決手段】 監視対象の案件についてのステータス項
目を蓄積する監視案件ファイル11と、ステータスの発
生を検出する監視サーバ12と、スケジュール管理サー
バ14とを設ける。スケジュール管理サーバ14は、所
定の種類のステータス(例えば特許査定)の発生があっ
たときに当該案件についての対応手続(例えば特許異議
申立書の提出)に関するスケジュール管理を行うための
スケジュール管理ファイルを生成してファイル格納部1
5に格納し、このスケジュール管理ファイルを管理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他社の特許や商標
出願の動向を監視する特許監視システム及び方法に関
し、特に、必要な期限管理を行なうための特許監視シス
テム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の知的財産への関心の高まりや企業
戦略において特許情報、特許権、商標権等が重要な地位
を占めるようになるにつれて、他社の特許案件(公開さ
れた特許出願や特許権)や商標案件の監視(ウオッチン
グ)の必要性が高まってきている。本明細書において、
特許とは、特許権の設定を経たものに限定されず、出願
中のものも含めるものとし、商標などについても同様と
する。以下、特許監視の場合を例に挙げて説明するが、
商標出願などの監視を行う場合も、若干の法制度の違い
による差異はあるものの、大まかには同様の処理を実行
する。
【0003】他社特許の監視は、出願公開を契機として
開始されるのが一般的である。公開特許公報を調べて自
社事業に関連がありそうな特許出願が見付かると、それ
を監視対象の出願と指定する。出願公開後は、包袋閲覧
あるいは情報提供機関を介することにより特許出願の経
過に関する情報を随時に入手することができるから、定
期的に(あるいは特定の事象が発生したときに)監視対
象の特許案件の動向についての情報を入手し、入手した
情報を、例えば、社内で回覧に供する。監視対象の特許
案件に対して出願審査請求や特許査定、特許(掲載)公
報の発行といった事象が生じた場合には、必要に応じ
て、特許庁長官に対する情報提供や(付与後)特許異議
申立、ライセンス交渉を行うことになる。監視対象の特
許案件に対してこれらの行動を起こす場合には、法令等
によって定められている期間を遵守することが必要であ
って、そのために的確な期限管理が必要となる。特に、
監視対象の特許出願に特許査定がなされ、初回の登録料
納付、特許原簿への設定登録を経て、特許掲載公報(特
許公報)が発行された場合に、特許異議の申立を行なお
うとするときには、この公報の発行の日から6ヶ月以内
に、必要な証拠(刊行物など)を添付した特許異議申立
書を特許庁長官に対して提出する必要がある。
【0004】審査請求を行ったり査定があった場合に
は、特許公報類に掲載されることになっているが、拒絶
理由通知や情報提供の有無などは特許公報類には掲載さ
れないし、また、時間的な遅れもある。情報の提供や異
議申立を行おうとする場合、特許庁の発行する公報類の
みに依存して期限管理を行うと、証拠の収集や検討に十
分な時間を割けないことになる。
【0005】そこで、情報提供機関を介して定期的に監
視対象の特許案件についての書誌的事項データを入手
し、前回入手したときの書誌的事項データと比較するこ
とによって、監視対象の特許案件についてステータスの
発生があった場合にそれを短い遅れ時間で検出できるよ
うな特許監視システムを構築するのが一般的である。例
えば、特許査定から特許掲載公報の発行(異議申立期間
の起算日)まで、通例、4ヶ月から半年程度を要するの
で、特許査定の直後に特許査定があったことを知れば、
実質的に、異議申立てのための期間が半年から1年近く
までに延びることになり、十分な証拠収集や検討を行う
ことが可能になる。
【0006】ここでステータスとは、特許案件について
の書誌的事項データの項目のことであって、出願経過情
報とも呼ばれるものであり、例えば、審査請求が行われ
た、査定が送達された、登録されたなどのことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の特許監
視システムでは、監視対象の特許案件に関してステータ
スの発生があった場合、その都度、変更の連絡が、紙に
よって、知的財産担当者や監視を依頼した部門の担当者
に配布されていた。また、他社の重要特許案件での特許
査定など、日数期限が定められている対応をすべきステ
ータスについては、人手によって期限や進捗状況の管理
等を行っており、知的財産部門(以下、知財部門ともい
う)と特許監視を依頼した部門との間では、紙を用い
て、該当案件のステータスの確認や現在のステータスに
ついてのデータの同期を図っていた。
【0008】しかしながら、このような従来の特許監視
システムでは、連絡や期限管理、進捗状況管理が人手に
委ねられており、漏れや連絡の遅れが生じがちであっ
て、また、担当者の確実な把握が難しいという問題点が
ある。さらに、特許異議申立書のような期限が定まって
いる書類の作成のための作業が、効率化されていないと
いう問題点もある。
【0009】本発明の目的は、他社の特許や商標を監視
する場合に、期限管理を要する重要なステータス項目を
確実に監視できるとともにこのステータス項目に対する
担当者を確実に把握でき、効率よく期限管理を行いなが
ら各ステータス項目に対応できる特許監視システム、方
法及び記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の特許監視システ
ムは、他社案件の出願経過を監視する特許監視システム
において、監視対象の案件についてのステータス項目を
蓄積してステータスの発生を検出する監視手段と、所定
の種類のステータスの発生があったときに当該案件につ
いて当該ステータスに対する対応手続に関するスケジュ
ール管理を行うためのスケジュール管理ファイルを生成
し、スケジュール管理ファイルを管理するスケジュール
管理手段と、を有する。
【0011】本発明の特許監視システムにおいては、ネ
ットワークを設けてスケジュール管理手段と端末とがこ
のネットワークに接続し、端末からネットワーク及びス
ケジュール管理手段を介してスケジュール管理ファイル
にアクセスすることにより、その端末に、対応手続のた
めの作業の進捗状況が表示されるようにすることが好ま
しい。また、対応手続の手続期限までの間、一定期間ご
とに、スケジュール管理手段が、スケジュール管理ファ
イルを参照して、対応手続のための作業の進捗状況を端
末に表示するようにしてもよい。
【0012】企業内での運用を考えると、複数の端末の
うちのあるものは上位担当者の端末であり、またあるも
のは下位担当者の端末であるが、本発明では、上位担当
者の端末に、下位担当者に対して作業の進捗状況を報告
するよう問い合わせるための報告要求手段を備えるよう
にしてもよいし、スケジュール管理ファイルを参照して
対応手続の手続期限までの期間が所定の値以下でありか
つ所定の条件を満たす場合に、スケジュール管理手段
が、下位担当者の端末に対して、期限日が迫っているこ
とを強制的に表示するようにしてもよいし、下位担当者
の端末に、上位担当者に対して報告を送信するための報
告指示手段を設けるようにしてもよい。
【0013】本発明の特許監視方法は、他社案件の出願
経過を監視する特許監視方法において、監視対象の案件
についてのステータス項目を蓄積してステータスの発生
を検出し、所定の種類のステータスの発生があったとき
に当該案件について当該ステータスに対する対応手続に
関するスケジュール管理を行うためのスケジュール管理
ファイルを生成し、スケジュール管理ファイルに基づい
てスケジュール管理を実行する。
【0014】本発明では、監視対象の案件は、典型的に
は特許出願(特許権設定後のものも含む)であるが、商
標出願など他の種類の知的財産の案件も含まれる。対応
手続としては、典型的な例として、特許異議申立や登録
異議申立が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の好ましい
実施態様の特許監視システムの構成を示すブロック図で
ある。ここでは、他社特許案件を監視して、特許査定が
あった場合に、特許異議申立のためのスケジュール管理
を行う場合を例に挙げて説明する。対応手続は特許異議
申立書の提出ということになる。
【0016】この特許監視システムは、監視対象の特許
案件に関する情報を格納する監視案件ファイル11と、
監視案件ファイル11を参照しつつ外部データに応じて
監視対象の特許案件にステータスの発生があったかどう
かを検出する監視サーバ12と、監視サーバ12から検
出結果が入力するとともにLAN13に接続してスケジ
ュール管理を行うスケジュール管理サーバ14とを備え
ており、LAN13は、知的部門や各開発部門、その
他、企業内の各部門にわたってはりめぐらされている。
LAN13には、各部門ごとに複数の端末21が接続し
ており、各端末21は、それぞれ、部長、責任者、担当
者などに割り当てられている。ここでは、原則として1
人1端末が実現しているものとする。
【0017】監視案件ファイル11には、監視対象とす
る特許案件ごとに、その出願番号(や特許番号)、特許
監視を依頼した部門名や担当者名、出願経過情報のデー
タが蓄積され、さらに、必要に応じて明細書などの全文
データが蓄積されている。また、監視サーバ12として
は、特許監視システムとして従来から市販されているも
のを使用することができる。監視案件ファイル11と監
視サーバ12は監視手段を構成している。監視サーバ1
2は、情報提供機関(特許庁あるいは特許庁外郭団体、
民間の情報提供業者など)から、CD−ROM、オンラ
イン、磁気テープあるいはSDI(選択的情報提供:Se
lective Dissemination of Information)サービスの出
力結果として提供される出願経過に関する情報を定期的
に(あるいは随時に)受け入れ、この受け入れたデータ
と監視案件ファイル11内に格納されているデータとを
比較し、監視対象とする特許案件ごとにステータスの発
生があったかどうかをチェックし、監視案件ファイル1
1内のデータを更新するものである。
【0018】スケジュール管理サーバ14は、スケジュ
ール管理手段を構成するものであって、通常は、CPU
(中央処理ユニット)と、メモリと、ハードディスクな
どの外部記憶装置と、フロッピーディスクなどのリムー
バブル記録媒体の読み取り装置と、キーボードと、CR
Tなどの表示装置とを有するコンピュータとして構成さ
れる。いわゆる、サーバ型のコンピュータが好適に使用
される。監視サーバ12とスケジュール管理サーバ14
を同一のコンピュータ上に構築してもよい。リムーバブ
ル記録媒体の読み取り装置は、このコンピュータを本実
施形態のスケジュール管理サーバ14として機能させる
ためのプログラムを読み込むためにも使用される。
【0019】また、スケジュール管理サーバ14には、
スケジュール管理ファイルを格納するためのファイル格
納部15が接続している。後述するように、他社特許案
件における特許査定など、自社として対応すべきステー
タスが発生した場合には、スケジュール管理サーバ14
は、その案件に関するスケジュール管理ファイルを作成
してファイル格納部15内に格納する。スケジュール管
理ファイルは、その該当案件について、例えば特許異議
申立などの、手続期限が定められている対応手続につい
てのスケジュール管理を行うためのものであり、対応手
続に関する作業の進捗状況や、書誌的なデータなどを逐
次記録するためのものである。ここで手続期限が定めら
れているといったが、本実施形態では、スケジュール管
理ファイルを新規に作成する際に、具体的な手続期限が
確定している必要はない。異議申立に対する特許査定な
ど、対応手続に関して期限が将来的に設定されることが
想定されるものであれば、具体的な期限が確定していな
くてもスケジュール管理ファイルを作成する。
【0020】スケジュール管理サーバ14は、スケジュ
ール管理ファイルを作成したら、そのスケジュール管理
ファイルを使用して該当案件に関するスケジュール管理
を実行する。具体的には、該当案件についてステータス
の発生があったことが監視サーバ12から伝えられた場
合や作業の進捗に伴って、スケジュール管理ファイル内
のデータを更新する。各端末21は、LAN13を介し
てスケジュール管理サーバ14に接続することによりス
ケジュール管理ファイルにアクセスすることが可能であ
り、アクセスすることによって、その端末の画面上に、
特許異議申立(対応手続)のための作業の進捗状況が表
示される。当然のことながら、所定の検索条件を満足す
るような案件に関する進捗状況のみを表示させるように
することもできる。
【0021】さらに本実施形態では、スケジュール管理
ファイルを参照するスケジュール管理サーバ14によっ
て、各端末21に対し、いわゆるプッシュ型の表示を行
うようにしてもよい。すなわち、特許異議申立の期限日
までの間、一定期間ごとに、作業の進捗状況を端末21
に表示するようにしてもよい。あるいは、スケジュール
管理サーバ14が、スケジュール管理ファイルを参照し
て、期限日までの日数がある所定の値以下であり、か
つ、スケジュール管理ファイルに表されている進捗状況
が一定のレベル以下の案件について、その案件の直接の
担当者(企業内階層における下位担当者)の端末に、期
限日が迫っている旨を強制的に表示するようにしてもよ
い。
【0022】図2は、ここでの特許監視の流れを時系列
に表したものである。
【0023】競合他社の特許案件が出願公開された場合
には、一般に、公開後速やかにその出願内容を検討す
る。内容を検討した結果、自社事業に影響を与えるもの
であった場合には、監視対象の案件として指定し、情報
提供機関から定期的に出願経過情報を入手する。監視対
象案件に特許査定があると、速やかにその旨が情報提供
機関側でデータ入力されるので、この特許監視システム
側でも特許査定があったことが検出される。その結果、
特許監視システムからレポート(報告)が出力され、担
当者は特許異議申立のための準備を開始するとともに、
この特許監視システムでも特許異議申立のためのスケジ
ュール管理を開始する。出願人(他社)による特許料納
付を経て特許権が設定(登録)され、特許掲載公報が発
行される。特許掲載公報の発行により、特許異議申立の
期限がこの発行日から6カ月であると確定する。特許掲
載公報が発行されると情報提供機関側で発行日がデータ
入力されるから、この特許監視システムでも発行日が検
出され、この発行日を基準にして、申立の期限が設定さ
れ、申立の期限日がスケジュール管理ファイル内に書き
込まれる。
【0024】以下、この特許監視システムにおけるスケ
ジュール管理の実際について、詳しく説明する。
【0025】図3はスケジュール管理ファイルを作成す
る処理を説明するフローチャートである。監視案件ファ
イル11は、監視対象の案件についての各ステータス項
目のデータを蓄積し、これらデータは監視サーバ12に
よって随時更新されている。そして、監視案件ファイル
11内のデータにおいて特許査定のステータス項目のデ
ータがあるかどうかが判断され(ステップ101)、な
い場合にはそのまま処理が終了し、ある場合には、その
データが今回初めて追加されたものであるかどうかが判
断される(ステップ102)。前回以前のデータ更新時
から特許査定になっている場合は、該当する案件がすで
にスケジュール管理の対象になっているはずなので処理
を終了し、今回初めて特許査定のデータが追加されてい
た場合には、ステップ103に移行し、スケジュール管
理サーバ14が、その案件に関するスケジュール管理フ
ァイルを新規に作成してファイル格納部15に格納す
る。
【0026】図4は、スケジュール管理ファイルの構成
の一例を示している。案件ごとに生成されるスケジュー
ル管理ファイル16は、その案件の出願番号、特許番
号、発明の名称、監視依頼の担当部門及び担当部門での
担当者、申立期限日、重要度、先行技術調査が済んだか
どうかと調査の内容、包袋を取り寄せたかどうかと包袋
の内容、侵害可能性のチェックを済ませたかどうかとそ
の内容(チェックでの結論)、設計変更可能性のチェッ
クを済ませたかどうかとその内容(チェックでの結
論)、異議申立をするかどうかと異議申立をする場合の
代理人名、異議の証拠集めが済んだかどうかと証拠の内
容、異議申立書(異議の理由書)が完成したかどうかと
その内容、特許庁への特許異議申立書の提出日、特許庁
から付与された異議番号など、の項目に分かれている。
スケジュール管理ファイル16を新規生成する時点で
は、上述の各項目のうち出願番号、発明の名称、担当部
門及び担当者しか分かっていないはずであるから、これ
らの項目のみにデータが入力される。特許掲載公報が発
行されて特許番号が分かって申立期限日が確定すれば、
これらのデータがスケジュール管理ファイル16に追加
記録される。以下同様に、作業の進捗にしたがって、該
当する項目にデータが追加記録される。
【0027】図5は、スケジュール管理ファイルへの異
議申立期限日の設定の処理の手順を示すフローチャート
である。監視案件ファイル11を検索して該当案件につ
き特許掲載公報の発行日の入力が初めてであるかどうか
を判断し(ステップ111)、初めてでない(前回の監
視案件ファイル11の更新時にすでに特許掲載公報の発
行日が入っている、あるいは発行日が依然として入力さ
れていない)場合には、そのまま処理を終了し、初めて
である場合には、該当案件のスケジュール管理ファイル
に異議申立期限日を入力して(ステップ112)、処理
を終了する。
【0028】次に、端末21での表示画面について説明
する。
【0029】端末21はLAN13を介してスケジュー
ル管理サーバ14と接続しており、スケジュール管理サ
ーバ14をサーバとし端末21をクライアントとするク
ライアント/サーバモデルのアプリケーション・ソフト
ウェアにより、端末21の表示画面に、スケジュール管
理ファイル16に格納されたデータに基づく表示を行う
ことができる。
【0030】まず、端末21において、進捗状況を表示
する案件を選択するために、図6(a)に示すようなリス
ト表示選択画面31を表示させる。リスト表示選択画面
31では、対応の種類、期限までの日数、担当部門など
を入力することができ、ここで、対応を「異議申立」、
期限までの日数を「2週間」、担当部門を「全て」と指
定すると、指定内容がスケジュール管理サーバ14に伝
えられ、スケジュール管理サーバ14は、該当する案件
をファイル格納部15内でスケジュール管理ファイルを
調べることによって検索し、図6(b)に示すような候補
リスト画面32を端末の表示画面上に表示する。ここで
は、異議申立期限までの日数が2週間である案件の件数
が、部門ごとの一覧として表示されている。さらに、候
補リスト画面32には、詳細ボタン33と報告ボタン3
4が設けられている。詳細ボタン33は部門ごとの詳細
を表示するためのものであり、報告ボタン34は、上位
担当者が下位担当者に対して報告を求める際に使用す
る。この候補リスト画面32によって、異議申立てすべ
きかどうかを検討中であったり異議申立ての準備をして
いる案件の実際の件数を、部門ごとに把握することがで
きる。
【0031】ここで、部門を指定(例えば、表示中の部
門名のうちのいずれかをマウスによってクリックする)
して、詳細ボタン33をマウスによってクリックするこ
とにより、図7に示すように、部門単位での詳細画面が
表示される。この詳細画面35では、その部門が担当し
ている案件ごとに、スケジュール管理ファイルに格納さ
れているデータに基づいて、出願番号、発明の名称、担
当者名、特許番号、申立期限日、重要度などが表示され
る。さらに、案件ごとに、進行状況ボタン36と、報告
ボタン37が配置される。進行状況ボタン36は、該当
案件の進行状況を表示させるために使用される。報告ボ
タン37は、上位担当者が下位担当者に対して案件の進
捗状況についての報告を求める際に使用されるし、逆
に、下位担当者が上位担当者に対して案件について進捗
状況の報告を行う場合にも使用される。ここでは1人1
端末を前提としているため、端末ごとにそれが上位担当
者のものであるか下位担当者のものであるかが予め分か
っており、上位担当者が下位担当者に報告を求めるため
の報告要求手段として報告ボタン37を使用し、一方
で、下位担当者が上位担当者に報告するための報告指示
手段として報告ボタン37を使用するとしても、混乱を
生じることはない。
【0032】図8は、端末21において報告ボタン37
をクリックした際の処理を示すフローチャートである。
【0033】報告ボタン37をクリックすると、電子メ
ールを作成して送信するためのメールアプリケーション
が起動する(ステップ121)。そして、あて先となる
メールアドレスを取得する(ステップ122)。上位担
当者が下位担当者に報告を求める場合には下位担当者の
アドレスを取得し、下位担当者が上位担当者に報告する
場合には上位担当者のアドレスを取得する。予め、各部
門ごとの担当者のメールアドレスのリストを用意してお
くことにより、メールアドレスの取得を自動的に行うこ
とができる。
【0034】メールアドレスの取得を終えたら、メール
アプリケーションは、「特許について」という表題で、
テンプレート機能により必要な内容を取り込んでメール
文書を作成する(ステップ123)。必要な内容とは、
例えば、該当案件の出願番号や特許番号と、上位担当者
が下位担当者に報告を求める場合であれば、「この特許
案件についての異議申立の準備はどの程度進んでいるか
を報告されたい」という定型文であり、下位担当者が上
位担当者に報告する場合であれば、スケジュール管理フ
ァイルから読み出される現在の進捗状況及び「現在こう
なっています」という定型文である。
【0035】これらの定型文以外にコメントを入力する
かどうかを選択させ(ステップ124)、コメント文を
入力しないのであればそのままステップ126に移行
し、コメント文を入力するのであれば、ステップ125
でコメント文を入力してメール文書に挿入した後、ステ
ップ126に移行する。ステップ126では、以上によ
うにして作成したメール文書を、ステップ122で取得
したアドレスに送信し、その後、メールアプリケーショ
ンのプロセスを自動的に消滅させて処理を終了する。
【0036】次に、端末21に表示された詳細画面35
の進行状況ボタン36をマウスでクリックしたときの動
作を説明する。
【0037】進行状況ボタン36をクリックすることに
よって、端末21からスケジュール管理サーバ14に対
して当該案件の進捗状況について問い合わせるメッセー
ジが送信され、これに応じてスケジュール管理サーバ1
4がスケジュール管理ファイルを読み出し、進捗状況デ
ータを含むメッセージを端末21側に返信する。その結
果、端末21の表示画面には、該当案件に関する進行状
況表画面38が現れる。進行状況表画面38は、図9
(a)に示すように、特許異議申立のための作業の段取り
の各項目(図示したものでは、(1)先行技術調査が済ん
だかどうか、(2)包袋を取り寄せたかどうか、(3)侵害可
能性をチェックしたかどうか、(4)設計可能性をチェッ
クしたかどうか、(5)異議申立をするかどうか、(6)必要
な証拠が集まったかどうか、及び(7)理由書を作成した
かどうか、の各項目)を順にリスト形式に表示するもの
であって、各項目が完了したかどうかを「済」の欄にチ
ェックがされているかどうかで示すとともに、いくつか
の項目には、詳細を表示したり、必要な依頼を行うため
の詳細ボタン39を備えている。
【0038】先行技術調査をしたかどうかの項目に対す
る詳細ボタン39をクリックすると、図9(b)に示す詳
細画面40が表示される。この詳細画面40は、先行技
術調査の結果を表示する画面であり、スケジュール管理
ファイルの該当項目からデータを読み出すことによって
表示される。
【0039】包袋を取り寄せたかどうかの項目に対する
詳細ボタン39をクリックすると、図9(b)に示す詳細
画面41が表示される。この詳細画面41は、包袋取り
寄せの依頼書であり、出願番号等の必要項目は自動的に
挿入される。包袋取り寄せを行う場合にこの詳細画面4
1の送信ボタン44をクリックすることによって、包袋
取り寄せサービス部門にこの依頼書が自動的に送信され
るようになっている。
【0040】侵害可能性チェックをしたかどうかの項目
に対する詳細ボタン39をクリックすると、該当案件の
クレーム(特許請求の範囲)と自社製品(イ号)との対
比を示す対比表の詳細画面42が表示される。監視案件
ファイル11に該当案件の特許請求の範囲が予め格納さ
れているのであれば、監視案件ファイル11にアクセス
して特許請求の範囲を表示するようにすればよい。
【0041】理由書を作成したかどうかの項目に対する
詳細ボタン39をクリックすると、作成されたあるいは
作成中の特許異議申立書のうち「申立の理由」の欄以降
の部分、すなわち異議申立の具体的な理由を記載した理
由書の部分が、詳細画面43として表示される。これに
より、理由書がどの程度完成しているかを把握すること
が可能になる。
【0042】以上、本発明の実施の形態について、特許
案件に関して特許異議申立書を作成する場合を例に挙げ
て説明したが、言うまでもなく、本発明は商標案件など
にも適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、監視対象
の案件についてのステータス項目を蓄積してステータス
の発生を検出し、所定の種類のステータスの発生があっ
たときに当該案件について当該ステータスに対する対応
手続に関するスケジュール管理を行うためのスケジュー
ル管理ファイルを生成し、このスケジュール管理ファイ
ルに基づいてスケジュール管理を実行することにより、
期限管理を要する重要なステータス項目を確実に監視で
きるとともにこのステータス項目に対する担当者を確実
に把握でき、効率よく期限管理を行なうことができ、特
許異議申立書の作成などを効率よく行えるようになると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態の特許監視システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の特許監視システムにおける特許監視の流
れを説明する図である。
【図3】スケジュール管理ファイルの作成処理を説明す
るフローチャートである。
【図4】スケジュール管理ファイルの内容の一例を示す
図である。
【図5】異議申立期限日の設定処理を説明する図であ
る。
【図6】端末での表示画面の例を示す図であって、(a)
はリスト表示選択画面を説明する図であり、(b)は候補
リスト画面を説明する図である。
【図7】端末での表示画面の例を示す図であって、部門
ごとの詳細画面の一例を示す図である。
【図8】報告ボタンをクリックしたときの処理を説明す
るフローチャートである。
【図9】端末での表示画面の例を示す図であって、(a)
は進行状況表画面を説明する図、(b)〜(e)は詳細画面の
一例を示す図である。
【符号の説明】
11 監視案件ファイル 12 監視サーバ 13 LAN 14 スケジュール管理サーバ 15 ファイル格納部 16 スケジュール管理ファイル 21 端末 31 リスト表示選択画面 32 候補リスト画面 33,39 詳細ボタン 34,37 報告ボタン 35,40〜43 詳細画面 36 進行状況ボタン 38 進行状況表画面 44 送信ボタン 101〜103,111,112,121〜126 ス
テップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他社案件の出願経過を監視する特許監視
    システムにおいて、 監視対象の案件についてのステータス項目を蓄積してス
    テータスの発生を検出する監視手段と、 所定の種類のステータスの発生があったときに当該案件
    について当該ステータスに対する対応手続に関するスケ
    ジュール管理を行うためのスケジュール管理ファイルを
    生成し、前記スケジュール管理ファイルを管理するスケ
    ジュール管理手段と、を有することを特徴とする特許監
    視システム。
  2. 【請求項2】 前記スケジュール管理手段が接続するネ
    ットワークと、前記ネットワークに接続する端末とを有
    し、前記端末が前記ネットワーク及び前記スケジュール
    管理手段を介して前記スケジュール管理ファイルにアク
    セスすることにより、当該端末に、前記対応手続のため
    の作業の進捗状況が表示される、請求項1に記載の特許
    監視システム
  3. 【請求項3】 前記対応手続の手続期限までの間、一定
    期間ごとに、前記スケジュール管理手段が、前記スケジ
    ュール管理ファイルを参照して、前記対応手続のための
    作業の進捗状況を前記端末に表示する請求項2に記載の
    特許監視システム。
  4. 【請求項4】 前記進捗状況が、作業の順に対応した表
    形式で表示される請求項2または3に記載の特許監視シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 企業内の階層に応じて複数の端末を有
    し、上位担当者の端末に、下位担当者に対して作業の進
    捗状況を報告するよう問い合わせるための報告要求手段
    が備えられている請求項2または3に記載の特許監視シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 企業内の階層に応じて複数の端末を有
    し、前記スケジュール管理ファイルを参照して前記対応
    手続の手続期限までの期間が所定の値以下でありかつ所
    定の条件を満たす場合に、前記スケジュール管理手段
    が、下位担当者の端末に対して、期限日が迫っているこ
    とを強制的に表示する、請求項2または3に記載の特許
    監視システム。
  7. 【請求項7】 前記下位担当者の端末に、上位担当者に
    対して報告を送信するための報告指示手段が設けられて
    いる請求項6に記載の特許監視システム。
  8. 【請求項8】 他社案件の出願経過を監視する特許監視
    方法において、 監視対象の案件についてのステータス項目を蓄積してス
    テータスの発生を検出し、 所定の種類のステータスの発生があったときに当該案件
    について当該ステータスに対する対応手続に関するスケ
    ジュール管理を行うためのスケジュール管理ファイルを
    生成し、 前記スケジュール管理ファイルに基づいてスケジュール
    管理を実行する特許監視方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータで用いられるプログラムを
    格納した記録媒体において、 監視対象の案件についての所定の種類のステータスの発
    生があったときに当該案件について当該ステータスに対
    する対応手続に関するスケジュール管理を行うためのス
    ケジュール管理ファイルを生成し、前記スケジュール管
    理ファイルに基づいてスケジュール管理を実行するプロ
    グラムを格納した記録媒体。
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