JPH1139026A

JPH1139026A - 設備管理装置及び設備管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number: JPH1139026A
Application number: JP21258297A
Authority: JP
Inventors: H Wayne John; エイチウエインジョン
Original assignee: TLV Co Ltd
Current assignee: TLV Co Ltd
Priority date: 1997-07-22
Filing date: 1997-07-22
Publication date: 1999-02-12
Anticipated expiration: 2017-07-22
Also published as: JP3374268B2; AU765435C; AU765435B2; AU4446602A

Abstract

(57)【要約】【課題】設備を管理する際、その管理項目を任意に追
加する。【解決手段】管理項目を追加する旨の命令を与える
と、表示画面上に、その管理項目に入力するデータの形
式を編集するための編集画面が表示される。そして、こ
の編集画面において、追加したい管理項目に係る各種設
定、例えば入力コード（Code）や、これに対応するデー
タの名称（Name）及びコメント（Comments）等の入力を
行なう。これによって、この追加された管理項目は、予
め設定されている他の管理項目と同様に、管理処理の対
象となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば蒸気プラン
トの配管系に設けられているスチームトラップ等のよう
な各種設備を管理する設備管理装置に関し、特に、この
管理をコンピュータによって実現する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記スチームトラップは、蒸気プラント
の配管系に発生する復水や凝縮水（ドレイン）を、蒸気
を逃すことなく、自動的に排出させる自力弁である。こ
のようなトラップは、通常、一つのプラントに対して複
数台設置されるが、もし、このトラップに、例えば蒸気
漏れや弁が作動しない等の異常が生じると、プラントの
稼動効率が低下するだけでなく、場合によってはプラン
ト全体に異常を来すということも十分に起こり得る。従
って、このような不具合を未然に防ぐために、各トラッ
プが正常に動作しているかどうかを定期的に診断すると
共に、その診断結果を集中管理することによって、プラ
ント全体から見た各トラップの保全管理に努める必要が
ある。

【０００３】そこで、上記トラップを診断するトラップ
診断装置、及びこの診断装置による各トラップの診断結
果を集中管理する管理装置として、従来、例えば図６に
示すようなものがある。同図において、１が、図示しな
いトラップを診断するのに使用する携帯型の診断装置
で、２が、管理装置、３は、これら各装置１及び２間を
互いに接続するための専用ケーブルである。なお、ケー
ブル３は、診断装置１による各トラップの診断結果を、
管理装置２側に転送する際に使用するものであって、診
断装置１によって各トラップを診断する際には、診断装
置１は、このケーブル３（管理装置２）から取り外して
使用される。

【０００４】この図６の各構成要素のうち、診断装置１
は、トラップに蒸気漏れが生じたとき、これに伴ってト
ラップ（筐体）自体に超音波振動が発生すること、そし
て、その振動の大きさ、即ち振動レベルと、そのときの
トラップ自体の表面温度（詳しくは、この表面温度から
トラップ内の飽和水蒸気温度を推定し、更にこの飽和水
蒸気温度を飽和水蒸気圧力に換算して得たトラップ内の
蒸気圧力）とが、蒸気漏洩量に相関することを利用し
て、上記振動レベルと表面温度とから、トラップに蒸気
漏れが生じているか否か、また、蒸気漏れが生じている
場合にはその漏れの程度はどれくらいかを、自動的に判
定するものである。

【０００５】これを実現するために、この診断装置１
は、上記振動レベルと表面温度とを検出するためのプロ
ーブ１１と、このプローブ１１から出力される検出信号
を処理して上記蒸気漏れの有無及び漏れの程度を自動的
に判定する装置本体１２と、これら両者を互いに接続す
るケーブル１１ａとで構成されている。

【０００６】このうち、プローブ１１は、その先端に、
上記振動（レベル）を検出するための図示しない振動検
出器と、上記表面温度を検出するための図示しない温度
検出器とを内蔵している。これら各検出器は、診断対象
であるトラップの筐体表面にプローブ１１の先端を押し
当てることによって、上記振動レベルと表面温度とをそ
れぞれ検出し、これらに応じた検出信号を出力する。そ
して、この検出信号は、ケーブル１１ａを介して、装置
本体１２に供給される。

【０００７】装置本体１２は、上記検出信号を増幅器１
３で増幅した後、これをＡ／Ｄ変換器１４でディジタル
化して得た所謂トラップの診断データが入力されるＣＰ
Ｕ１５を有している。このＣＰＵ１５は、入力された診
断データに含まれる上記振動レベルと表面温度との情報
を、例えばＲＯＭやＲＡＭ構成の記憶部１６内に予め記
憶されている蒸気漏洩量との相関関係に基づく相関デー
タに従って処理する。これによって、上記診断対象であ
るトラップに蒸気漏れが生じているか否か、また蒸気漏
れが生じている場合にはその漏れの程度はどれくらいか
を判定し、その判定結果を、例えば液晶パネル構成の表
示部１７に表示すると共に、一旦、記憶部１６内に記憶
（保存）する。

【０００８】そして、上記の手順により各トラップの診
断が終了した後、この診断装置１を、図６に示すよう
に、ケーブル３を介して、管理装置２と接続して、上記
各トラップの診断結果、即ち上記記憶部１６に保存した
データを、入出力インターフェース（以下、Ｉ／Ｏと言
う。）回路１８及びケーブル３を介して、管理装置２側
に転送する。なお、上記のように、ＣＰＵ１５に対して
各種動作を実行させる命令は、例えば複数の押しボタン
（キー）構成の操作部１９から与えられる。

【０００９】一方、管理装置２は、同図に示すように、
ＣＰＵ（中央演算処理装置）２１と、このＣＰＵ２１に
接続された操作部２２、表示部２３、記憶部２４及びＩ
／Ｏ回路２５とから成るもので、ハードウェア的には、
例えばパーソナルコンピュータにより構成されている。
なお、記憶部２４内には、プラントに設けられている各
トラップの詳細なデータ、例えば各トラップが設けられ
ている場所(Area)や、各トラップの管理番号(Trap)、種
類(Trap Type) 、型式名(Model) 、用途(Application)
、蒸気圧力(Pressure)、重要度(Priority)等の様々な
データが、予め定められた管理項目毎に記憶されてい
る。また、この記憶部２４内には、上記診断装置１から
送られてくるデータを受信して、これを上記各データと
併せて管理するための管理プログラムも記憶されてい
る。

【００１０】即ち、この管理装置２によれば、上記診断
装置１から送られてくるデータ、即ち各トラップの診断
結果(Result)は、Ｉ／Ｏ回路２５を介して、ＣＰＵ２１
に入力される。ＣＰＵ２１は、この入力された各トラッ
プの診断結果を、上記記憶部２４内に予め記憶されてい
る各トラップの詳細データと共に、上記管理プログラム
に従って、例えば図７に示すような一覧に整理して管理
する。そして、その管理状態を、例えば表示部２３に表
示したり、或いは記憶部２４に記憶したり、更には図示
しないプリンタ等の周辺機器に出力したりする。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によれば、各トラップを管理するための管理項目が、予
め定められており、即ち、トラップを管理する者が、独
自の管理項目、例えば実際にトラップの管理を担当して
いる管理担当者の氏名や、管理業者が存在する場合には
その業者名等を任意に追加設定することができない。従
って、トラップの管理者側が、独自の管理方法（プラン
トの運営方針）に基づいてトラップの保全管理を行なお
うとしても、上記従来技術では、これに十分対応するこ
とができないという問題がある。

【００１２】そこで、本発明は、トラップの管理者側に
おいて、独自の管理項目を追加すると共に、この管理項
目についても、トラップ管理の対象として各種処理（集
計及び解析）を行なうことによって、管理者側の独自の
管理方法に基づくトラップ管理を実現できる設備管理装
置を提供することを目的とする。また、この管理をコン
ピュータによって実現するための設備管理プログラムを
記録した記録媒体を提供することも、本発明の目的とす
るところである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項１に記載の発明は、設備
を構成する複数の機器の詳細データを、これら各機器に
それぞれ共通の予め定めた１以上の基本項目毎に整理し
た状態で記憶した記憶手段と、上記基本項目とは別に、
上記各機器にそれぞれ共通の管理項目を上記記憶手段に
任意に追加する項目追加手段と、この項目追加手段によ
って追加された上記管理項目内に、任意に追加データを
入力するデータ入力手段と、これら上記記憶手段に記憶
された詳細データ及び追加データを、管理対象として処
理する処理手段と、を具備するものである。

【００１４】即ち、本請求項１に記載の発明によれば、
記憶手段には、各機器の詳細データが、各機器にそれぞ
れ共通の基本項目毎に整理された状態で記憶されてい
る。更に、この基本項目とは別に、各機器にそれぞれ共
通の管理項目を、例えば管理者側で任意に追加できる。
そして、この追加した管理項目内に、追加データとし
て、任意のデータを入力できる。そして、実際に機器の
管理を行なう際には、上記基本項目毎の詳細データ、及
び上記管理項目に追加したデータが、管理対象として処
理される。

【００１５】請求項２に記載の発明は、端末側記憶手段
と、この端末側記憶手段に、設備を構成する複数の機器
にそれぞれ共通の管理項目を任意に設定する項目設定手
段と、この項目設定手段によって設定された上記管理項
目内に任意にデータを入力するデータ入力手段と、この
管理項目内に入力されたデータを送信する送信手段と、
を具備する端末装置と、上記各機器の詳細データをこれ
ら各機器にそれぞれ共通の予め定めた１以上の基本項目
毎に整理した状態で記憶した本体側記憶手段と、上記端
末装置から送られて来るデータを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信したデータ及びこれに対応す
る管理項目を上記本体側記憶手段に追加する追加手段
と、この追加手段によって追加されたデータ及び上記本
体側記憶手段に予め記憶されている詳細データを管理対
象として処理する処理手段と、を具備する管理装置本体
と、を備えたものである。

【００１６】本請求項２に記載の発明によれば、管理装
置本体側の本体側記憶手段には、予め、各機器の詳細デ
ータが、各機器にそれぞれ共通の基本項目毎に整理され
た状態で記憶されている。そして、この基本項目とは別
に、各機器にそれぞれ共通の管理項目を、管理者側にお
いて、端末装置により任意に追加して、これを管理装置
本体側に送信することによって、上記本体側記憶手段
に、上記管理項目を新たに追加できる。そして、管理装
置本体により実際に機器の管理を行なう際には、上記基
本項目毎の詳細データ、及び上記端末装置によって新た
に追加された管理項目のデータが、管理対象として処理
される。

【００１７】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明の設備管理装置において、上記各機器
を、配管設備に設けられた複数のトラップとするもので
ある。

【００１８】なお、上記トラップとは、例えば蒸気プラ
ントの配管系に設けられるスチームトラップ、或いは圧
縮空気やガス等の配管系に設けられるエアトラップやガ
ストラップ等のことを言う。

【００１９】請求項４に記載の発明は、設備を構成する
複数の機器を、コンピュータによって管理するための設
備管理プログラムを記録した記録媒体であって、上記各
機器の詳細データが、これら各機器にそれぞれ共通の予
め定めた１以上の基本項目毎に整理された状態で記憶さ
れた記憶手段に、上記基本項目とは別に、上記各機器に
それぞれ共通の管理項目を任意に追加させる項目追加手
順と、この項目追加手順によって追加された上記管理項
目内に、任意に追加データを入力させるデータ入力手順
と、上記記憶手段に記憶された詳細データ及び追加デー
タを、管理対象として処理させる処理手順と、をコンピ
ュータに実行させる設備管理プログラムを記録したもの
である。

【００２０】なお、上記記録媒体としては、例えばフレ
キシブル・ディスク（ＦＤ）や、ハードディスク、磁気
テープ、ＣＤ−ＲＯＭ、光磁気（ＭＯ）ディスク、或い
はＤＶＤ（ディジタル・バーサタイル・ディスク）、更
には紙テープ等がある。また、ここで言う上記第１及び
第２の判定種別とは、例えば正常及び異常（不良）のこ
とを言う。

【００２１】即ち、本請求項４に記載の発明によれば、
記憶手段には、各機器の詳細データが、各機器にそれぞ
れ共通の基本項目毎に整理された状態で記憶されてい
る。そして、コンピュータは、項目追加手順に従って、
上記基本項目とは別に、各機器にそれぞれ共通の管理項
目を、上記記憶手段に任意に追加する。そして、データ
入力手順に従って、上記追加した管理項目内に、追加デ
ータとして、任意のデータを追加できる。そして、処理
手順に従って、上記基本項目毎の詳細データ、及び上記
管理項目に追加したデータを、管理対象として処理する
ことによって、各機器の管理を実現する。即ち、本請求
項４に記載の発明の記録媒体に記録された設備管理プロ
グラムをコンピュータに実行させることによって、上記
請求項１に記載の発明の設備管理装置と同様の作用を奏
する。

【００２２】請求項５に記載の発明は、設備を構成する
複数の機器を、コンピュータによって管理するための設
備管理プログラムを記録した記録媒体であって、上記各
機器にそれぞれ共通の管理項目のデータであって、端末
装置から送られて来るデータを受信させる受信手順と、
上記各機器の詳細データが、これら各機器にそれぞれ共
通の予め定めた１以上の基本項目毎に整理された状態で
記憶された本体側記憶手段に、上記受信手順によって受
信させたデータ及び上記管理項目を追加させる追加手順
と、この追加手順によって追加させたデータ及び上記本
体側記憶手段に予め記憶されている詳細データを、管理
対象として処理させる処理手順と、をコンピュータに実
行させる設備管理プログラムを記録したものである。

【００２３】本請求項５に記載の発明によれば、本体側
記憶手段には、予め、各機器の詳細データが、各機器に
それぞれ共通の基本項目毎に整理された状態で記憶され
ている。そして、コンピュータは、受信手順に従って、
端末装置から送られてくるデータを受信して、この受信
したデータ及びこのデータの管理項目を、追加手順に従
って、上記本体側記憶手段に追加する。そして、処理手
順に従って、上記基本項目毎の詳細データ、及び上記追
加した管理項目のデータを、管理対象として処理するこ
とによって、各機器の管理を実現する。即ち、本請求項
５に記載の発明の記録媒体に記録された設備管理プログ
ラムをコンピュータに実行させることによって、上記請
求項２に記載の発明の設備管理装置と同様の作用を奏す
る。

【００２４】請求項６に記載の発明は、請求項４または
５に記載の発明の設備管理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体において、上記各機器
を、配管設備に設けられた複数のトラップとしたもので
ある。

【００２５】

【発明の実施の形態】本発明を、例えば上述したスチー
ムトラップを管理する装置に応用する場合の実施の形態
について、その一例を図１から図５を参照して説明す
る。なお、本実施の形態は、ハードウェア的には、上述
した図６と同様であって、ソフトウェアの構成、即ち診
断装置１側の記憶部１６に記憶されたＣＰＵ１５を制御
するための制御プログラム、及び管理装置２側の記憶部
２４に記憶されている管理プログラムのみが、上述した
従来技術と異なる。従って、本実施の形態のハードウェ
ア的な構成については、上記図６をそのまま利用すると
共に、上記従来技術と同様な部分については、その詳細
な説明を省略する。

【００２６】ところで、本実施の形態は、上記従来技術
において管理対象としていた図７に示す各管理項目以外
に、これとは別の新たな管理項目を、管理者側で任意に
追加及び編集できることを特徴とするものであり、この
点が、上記従来技術と大きく異なる。以下、この点につ
いて、詳しく説明する。なお、本実施の形態において
は、操作部２２は、例えばキーボード及びマウスにより
構成されており、表示部２３は、例えばＣＲＴ（陰極線
管）或いはＬＣＤ（液晶表示装置）構成とされている。

【００２７】まず、管理装置２側について、説明する。
即ち、本実施の形態の管理装置２においては、ＣＰＵ２
１は、上記管理プログラムに従って、次のように動作す
る。

【００２８】例えば、管理者側において、独自の管理項
目を上記図７の一覧に追加したい場合、まず、ＣＰＵ２
１に対して、操作部２２の操作により、上記追加の旨を
表わす所定の命令を与える。これによって、ＣＰＵ２１
は、例えば図１（ａ）に示すような画面を、表示部２３
に表示する。この画面は、上記図７の一覧に、任意の管
理項目を追加するための画面である。なお、この画面上
に表示されている左斜め上方を向いた矢印４０は、カー
ソルであり、このカーソル４０は、操作部２２を構成す
るマウスの操作により、この画面上を自由に移動でき
る。

【００２９】この図１（ａ）に示すように、この画面上
には、その左側上方に、「User 1」というメッセージ４
１と、このメッセージ４１の下方に、「Code」、「Nam
e」及び「Comments」という各項目が付されたリスト４
２とが表示されている。実は、この画面は、本実施の形
態の説明上、上記管理者側独自の管理項目を既に設定し
た後の表示画面であって、即ち、その管理項目として、
上記「User 1」という管理項目を設定した状態を示す。
なお、この画面に表示されている上記リスト４２は、こ
の「User 1」という管理項目に対して、入力可能なデー
タ、即ち「Code」と、この「Code」に対応する名称（Na
me）及びコメント（Comments）との対照関係を表わして
いる。

【００３０】例えば、上記リスト４２内の内容を更新し
たい場合には、同図に示すように、このリスト４２内に
表示された各「Name」のうちのいずれかの表示上に、マ
ウス操作によりカーソル４０を移動させて、マウスの左
ボタンを１回押下し、即ちクリックする。これによっ
て、表示部２３には、例えば図１（ｂ）に示すような編
集画面が表示される。

【００３１】同図の画面は、上記リスト４２内の内容を
編集するための画面で、同図に示すように、上記リスト
４２内の「Code」、「Name」及び「Comments」という各
項目にそれぞれ対応する「Code」、「Name」及び「Desc
ription 」という各入力フィールド４３乃至４５が表示
されている。そして、これら各フィールド４３乃至４５
内に、操作部２２を構成するキーボードやマウスの操作
により任意の文字（データ）を入力することによって、
上記リスト４２内の内容を編集、即ち追加、変更及び削
除することができる。なお、「Code」のフィールド４３
内の内容、即ち「Code」番号を変更する場合には、この
フィールド４３の右横方に表示されている上下の矢印ボ
タン４３ａ及び４３ｂを押下する（詳しくは、これら各
矢印ボタン４３ａ及び４３ｂ上にカーソル４０を移動さ
せて、マウスの左ボタンをクリックする）ことによっ
て、このフィールド４３内の「Code」番号を変更でき
る。

【００３２】上記のように、図１（ｂ）の画面操作によ
り、希望の内容（データ）の編集が終了した後、「ＯＫ
（了解）」ボタン４６を押下すると、ＣＰＵ２１は、上
記編集された内容を更新して、上記図１（ａ）の画面に
戻る。このとき、この図１（ａ）におけるリスト４２の
内容についても、上記編集内容に基づいて更新する。

【００３３】なお、このとき、上記「ＯＫ」ボタン４６
を押下するのではなく、この「ＯＫ」ボタン４６の右横
方に表示された「Cancel」ボタン４７を押下した場合に
は、ＣＰＵ２１は、この図１（ｂ）の画面上で編集され
た内容を更新せずに、上記図１（ａ）の画面に戻る。こ
の場合、図１（ａ）におけるリスト４２の内容は、変更
されない。

【００３４】上記図１（ａ）及び図１（ｂ）における画
面操作により、ＣＰＵ２１は、上述した図７の一覧に対
して、新たに上記画面操作による管理項目、即ち「User
-1」という管理項目を、例えば図２に示すように追加す
る。そして、これ以降、ＣＰＵ２１は、この「User-1」
という管理項目内のデータについても、これを管理対象
として処理し、例えばデータ検索する際に、上記「User
-1」内のデータについても、その検索対象としたりす
る。

【００３５】以上、本実施の形態における管理プログラ
ムによって制御されるＣＰＵ２１の動作を状態遷移図で
表わすと、例えば図３のようになる。即ち、上記管理プ
ログラムを実行すると、ＣＰＵ２１は、まず、アイドル
状態２００に入る。このアイドル状態２００において
は、ＣＰＵ２１は、例えば上記図１（ａ）の画面を、表
示部２３に表示する。

【００３６】この図１（ａ）の画面を表示しているアイ
ドル状態２００において、上述したようにマウスにより
図１（ｂ）の画面を表示部２３に表示させる旨の操作を
実行すると、ＣＰＵ２１は、編集処理２１０に遷移し
て、図１（ｂ）の画面を表示部２３に表示する。そし
て、この図１（ｂ）の画面を表示する編集処理２１０に
おいて、上述したようにマウス操作及びキーボードから
のキー入力により希望のデータの編集、即ち追加、変更
または削除を行なう。

【００３７】そして、この編集処理２１０（図１（ｂ）
の表示画面）における各データの編集が終了した後、
「ＯＫ」ボタン４６を押下すると、ＣＰＵ２１は、項目
更新処理２２０に遷移する。ＣＰＵ２１は、この項目更
新処理２２０において、上記編集処理２１０で成された
編集内容に基づいて、編集の対象となった管理項目、例
えば上述した「User 1」という管理項目の詳細内容を更
新して、アイドル状態２００に戻る。そして、このと
き、上記編集処理２１０で成された編集内容に基づい
て、図１（ａ）のリスト４２内の内容を更新する。

【００３８】このアイドル状態２００において、操作部
２２により、何らかのデータ処理を開始する旨の命令を
与えると、ＣＰＵ２１は、データ処理２３０に遷移す
る。そして、ＣＰＵ２１は、このデータ処理２３０にお
いて、上記図１（ａ）及び図１（ｂ）の表示画面で編集
（例えば追加）された管理項目を、例えば上述した図２
に示すように、各トラップの詳細データの一覧に反映
（例えば追加）させる。なお、このデータ処理２３０を
抜ける場合には、その旨を表わす命令を操作部２２から
与えてやれば、ＣＰＵ２１は、このデータ処理２３０を
抜けて、アイドル状態２００に戻る。

【００３９】ところで、この図３の状態遷移図において
は、上記各処理２００、２１０、２２０及び２３０の他
に、受信処理２４０という処理も設けている。これは、
診断装置１から送られてくるデータを受信する処理を表
わすもので、即ち、本実施の形態においては、診断装置
１側においても、上記管理項目の編集、例えば追加を実
行することができ、この診断装置１側で成された追加内
容を、管理装置２側に転送して、これを管理装置２側の
処理に反映させることもがきるようにも構成（プログラ
ム）されている。つまり、診断装置１によって、管理装
置２が管理する管理項目を編集できるよう構成されてい
る。

【００４０】これを実現するために、診断装置１側のＣ
ＰＵ１５も、管理装置２側のＣＰＵ２１と同様の動作を
実行する。この診断装置１側のＣＰＵ１５の動作につい
て、図４を参照して説明すると、ＣＰＵ１５は、まずア
イドル状態１００に入る。このアイドル状態１００にお
いては、ＣＰＵ１５は、例えば操作部１９から何らかの
命令が入力されるのを待機している所謂コマンド待ち状
態にある。

【００４１】そして、このアイドル状態１００におい
て、操作部１９から、管理項目を追加（編集）する旨の
所定の命令を入力すると、ＣＰＵ１５は、編集処理１１
０に遷移する。そして、この編集処理１１０において、
例えば操作部１９からのキー入力により希望の管理項目
を追加する。

【００４２】この編集処理１１０における新たな管理項
目の追加が終了すると、ＣＰＵ１５は、項目更新処理１
２０に遷移し、ここで、上記編集処理１１０で成された
編集内容に基づいて、上記新たな管理項目を、予め記憶
部１６内に記憶されている各トラップの詳細データに追
加して、アイドル状態１００に戻る。なお、上記編集処
理１１０において、上記管理項目の追加を取り消した場
合には、ＣＰＵ１５は、項目更新処理１２０に遷移せず
に、そのままアイドル状態１００に戻る。

【００４３】このアイドル状態１００において、操作部
１９により、何らかのデータ処理を開始する旨の命令を
与えると、ＣＰＵ１５は、データ処理１３０に遷移す
る。そして、ＣＰＵ１５は、このデータ処理１３０にお
いて、上記新たに追加した管理項目を含む各トラップの
詳細データを処理する。なお、このデータ処理１３０を
抜けたい場合には、その旨の命令を操作部１９から与え
れば、ＣＰＵ１５は、このデータ処理１３０を抜けて、
アイドル状態１００に戻る。

【００４４】そして、上記新たに追加した管理項目を含
む各トラップの詳細データを、管理装置２側に転送させ
るときに、その旨の命令を操作部１９から与えることに
よって、ＣＰＵ１５は、送信処理１４０に入る。この送
信処理１４０において、ＣＰＵ１５は、例えば図５に示
すようなフレームフォーマットに従って、各トラップの
詳細データ、例えば各トラップのエリア番号や、判定コ
ード、管理番号、トラップの型式名に対応するトラップ
コード、トラップの種類、用途、蒸気圧力及び重要度等
のデータと共に、上記新たに追加した管理項目(User Or
iginal code)のデータを、例えば３バイト程度の１０進
データにより、管理装置２側に送信する。そして、この
データの送信が終了すると、ＣＰＵ１５は、アイドル状
態１００に戻る。

【００４５】なお、上記図５において、「ＳＴＸ」、
「Check sum 」、「ＥＴＢ」及び「ＣＲ」とあるのは、
全て一般によく知られているディジタルデータ通信にお
けるプロトコル制御用のデータであって、それぞれ、
「通信開始」、「誤り制御符号（チェックサム）」、
「通信終了」及び「キャリッジ・リターン」を表わす。

【００４６】上記診断装置１側から送られて来るデータ
を受信する管理装置２側においては、上記データを受信
する際、ＣＰＵ２１は、受信処理２４０に入る。そし
て、ＣＰＵ２１は、この受信処理２４０において、上記
データを受信した後、項目更新処理２２０に入り、ここ
で、上記受信データに含まれている上記診断装置１側で
追加された管理項目を追加して、アイドル状態２００に
戻り、後は、上述したのと同様の動作を実行する。

【００４７】上記のように、本実施の形態によれば、管
理者独自の管理項目を自由に追加して、この追加した項
目のデータについても、これを管理（処理）対象とする
ことができる。従って、プラントを管理する側に都合の
良いトラップの管理を実現できる。

【００４８】また、診断装置１側で追加した管理項目
を、管理装置２側に転送して、これを管理装置２側に反
映させることができるので、これら診断装置１側が有し
ているデータと、管理装置２側で管理しているデータと
の、互換性が取られる。

【００４９】なお、本実施の形態においては、スチーム
トラップを管理する場合について説明したが、スチーム
トラップに限らず、エアトラップやガストラップ等の他
のトラップを管理する場合についても、本発明を応用で
きる。勿論、これらのトラップに限らず、例えばバルブ
や回転機等の他の機器を管理する場合についても、本発
明を適用できる。

【００５０】また、本実施の形態と同様の作用及び効果
を奏するのであれば、上述した図３や図４に示す状態遷
移図以外の制御手順によって、管理装置２側のＣＰＵ２
１及び診断装置１側のＣＰＵ１５のそれぞれの動作を制
御するよう、構成してもよい。

【００５１】そして、上記追加した管理項目（User-1）
については、これを複数追加することもできる。また、
この「User-1」という管理項目名については、これを自
由に変更できる。

【００５２】更に、本実施の形態においては、診断装置
１によって各トラップを診断して得た診断結果を管理装
置２側に転送して、この管理装置２によってデータ管理
するよう構成したが、この管理装置２による管理機能と
同様の機能を、診断装置１自体に付加してもよい。即
ち、図６に示す構成から、管理装置２及びケーブル３を
省いた診断装置１のみの構成により、本実施の形態と同
様の機能を実現するよう構成してもよい。

【００５３】

【発明の効果】以上のように、本発明のうち請求項１に
記載の発明の設備管理装置によれば、予め定めた基本項
目毎の各機器の詳細データとは別に、新たな管理項目を
任意に追加できる。そして、実際に機器の管理を行なう
際には、上記基本項目毎の詳細データ、及び上記管理項
目に追加したデータが、管理対象として処理される。従
って、予め定められた管理項目以外の項目を追加できな
いという上述した従来技術とは異なり、設備を構成する
各機器管理する者が、独自の管理方法（設備の運営方
針）に基づいて、任意の管理項目を追加したい場合等
に、十分に対応でき、よって、管理者側の運営方針に沿
った設備管理を実現できるという効果がある。

【００５４】請求項２に記載の発明の設備管理装置によ
れば、管理装置本体によって各機器を管理する際の管理
項目及びデータを、端末装置側から、任意に追加でき
る。よって、上記請求項１と同様の効果が得られる。

【００５５】請求項３に記載の発明の設備管理装置によ
れば、管理対象としてトラップを管理する場合において
も、上記請求項１及び２に記載の発明と同様の効果が得
られる。

【００５６】請求項４に記載の発明の設備管理プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によ
れば、この記録媒体に記録された設備管理プログラムを
コンピュータに実行させることによって、上記請求項１
に記載の発明の設備管理装置と同様の作用を奏する。よ
って、上記請求項１に記載の発明と同様の効果が得られ
る。

【００５７】請求項５に記載の発明の設備管理プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によ
れば、この記録媒体に記録された設備管理プログラムを
コンピュータに実行させることによって、上記請求項２
に記載の発明の設備管理装置と同様の作用を奏する。よ
って、上記請求項２に記載の発明と同様の効果が得られ
る。

【００５８】請求項６に記載の発明の設備管理プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によ
れば、管理対象としてトラップを管理する場合において
も、この記録媒体に記録された設備管理プログラムをコ
ンピュータに実行させることによって、上記請求項４及
び５に記載の発明と同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における画面表示例を表
わす図である。

【図２】同実施の形態における管理対象となるデータ内
容を表わす概念図である。

【図３】同実施の形態における管理装置側のＣＰＵの動
作を概念的に表わす状態遷移図である。

【図４】同実施の形態における診断装置側のＣＰＵの動
作を概念的に表わす状態遷移図である。

【図５】同実施の形態における診断装置側から管理装置
側に転送するデータのフレームフォーマットである。

【図６】同実施の形態及び従来技術の一例の概略構成を
表わすブロック図である。

【図７】従来の管理装置における管理対象となるデータ
内容を表わす概念図である。

【符号の説明】

１診断装置（端末装置）２管理装置（管理装置本体）１５ＣＰＵ（項目追加手段、データ入力手段、処理手
段、項目設定手段、送信手段）１６記憶部（記憶手段、端末側記憶手段）１７表示部１８入出力インターフェース回路（送信手段）１９操作部（データ入力手段）２１ＣＰＵ（項目追加手段、データ入力手段、処理手
段、受信手段、追加手段）２２操作部（データ入力手段）２３表示部２４記憶部（記憶手段、本体側記憶手段）２５入出力インターフェース回路（受信手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】設備を構成する複数の機器の詳細データ
を、これら各機器にそれぞれ共通の予め定めた１以上の
基本項目毎に整理した状態で記憶した記憶手段と、上記基本項目とは別に、上記各機器にそれぞれ共通の管
理項目を上記記憶手段に任意に追加する項目追加手段
と、この項目追加手段によって追加された上記管理項目内
に、任意に追加データを入力するデータ入力手段と、これら上記記憶手段に記憶された詳細データ及び追加デ
ータを、管理対象として処理する処理手段と、を具備す
る設備管理装置。
【請求項２】端末側記憶手段と、この端末側記憶手段
に、設備を構成する複数の機器にそれぞれ共通の管理項
目を任意に設定する項目設定手段と、この項目設定手段
によって設定された上記管理項目内に任意にデータを入
力するデータ入力手段と、この管理項目内に入力された
データを送信する送信手段と、を具備する端末装置と、上記各機器の詳細データをこれら各機器にそれぞれ共通
の予め定めた１以上の基本項目毎に整理した状態で記憶
した本体側記憶手段と、上記端末装置から送られて来る
データを受信する受信手段と、この受信手段によって受
信したデータ及びこれに対応する管理項目を上記本体側
記憶手段に追加する追加手段と、この追加手段によって
追加されたデータ及び上記本体側記憶手段に予め記憶さ
れている詳細データを管理対象として処理する処理手段
と、を具備する管理装置本体と、を備えた設備管理装
置。
【請求項３】上記各機器が、配管設備に設けられた複
数のトラップである請求項１または２に記載の設備管理
装置。
【請求項４】設備を構成する複数の機器の詳細データ
が、これら各機器にそれぞれ共通の予め定めた１以上の
基本項目毎に整理された状態で記憶された記憶手段に、
上記基本項目とは別に、上記各機器にそれぞれ共通の管
理項目を任意に追加させる項目追加手順と、この項目追加手順によって追加された上記管理項目内
に、任意に追加データを入力させるデータ入力手順と、上記記憶手段に記憶された詳細データ及び追加データ
を、管理対象として処理させる処理手順と、をコンピュ
ータに実行させる設備管理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項５】設備を構成する複数の機器にそれぞれ共
通の管理項目のデータであって、端末装置から送られて
来るデータを受信させる受信手順と、上記各機器の詳細データが、これら各機器にそれぞれ共
通の予め定めた１以上の基本項目毎に整理された状態で
記憶された本体側記憶手段に、上記受信手順によって受
信させたデータ及び上記管理項目を追加させる追加手順
と、この追加手順によって追加させたデータ及び上記本体側
記憶手段に予め記憶されている詳細データを、管理対象
として処理させる処理手順と、をコンピュータに実行さ
せる設備管理プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体。
【請求項６】上記各機器が、配管設備に設けられた複
数のトラップである請求項４または５に記載の設備管理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体。