JPH1138868A

JPH1138868A - 地図表示装置

Info

Publication number: JPH1138868A
Application number: JP19110297A
Authority: JP
Inventors: Tadahiko Fukuyama; 忠彦福山; Toru Saito; 徹斎藤
Original assignee: Xanavi Informatics Corp
Current assignee: Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Priority date: 1997-07-16
Filing date: 1997-07-16
Publication date: 1999-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な処理で、道路名称を視認しやすい形態で
表示する。【解決手段】処理装置１は、ドライブ装置３から道路を
構成するリンクを表すリンクデータを読み出し、表示装
置に道路を表示する。また、表示した各道路に対応する
名称データを読み出し、当該名称データに付された座標
位置に名称データが表す道路名称を表示する。この際、
名称データを表示する位置に最も近いリンクの方向が、
比較的横方向か縦方向かに応じて、名称の表示色を切り
替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車載ナビゲーショ
ン装置などの、利用者の便宜に供するために地図を表示
する地図表示装置に関するものであり、特に、地図上に
道路名称などを表示する技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ナビゲーション装置などの地図表
示装置において、地図上に道路名称を表示する技術とし
ては、たとえば、特開平４−２８８５４号公報や、特公
平６−２５９０９号公報に記載された技術が知られてい
る。

【０００３】ここで、特開平４−２８８５４号公報記載
の技術は、道路名称の日本語表示に関し、表示した地図
上で縦方向にのびる道路の道路名称については道路名称
を縦書きで表示し、表示した地図上で横方向にのびる道
路の道路名称については道路名称を横書きで表示するも
のである。また、特公平６−２５９０９号公報に記載さ
れた技術は、表示した地図上で横方向にのびる道路の道
路名称については道路名称を横書きで表示し、表示した
地図上で縦方向にのびる道路の道路名称については、横
書きの道路名称全体を、文字が縦方向に連なるように回
転させて表示するものである。なお、特公平６−２５９
０９号公報に記載された技術は、道路名称を構成する個
々の文字を回転させるものではなく、この技術では、特
開平４−２８８５４号公報記載の技術のように縦書き表
示は行われない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述した特公平６−２
５９０９号公報および特公平６−２５９０９号公報記載
の技術によれば、道路名称の横書き縦書きの変換や、道
路名称の回転などの処理を、地図表示の度に行わなけれ
ばならず、処理の煩雑化の要因となっていた。また、縦
書きと横書き表示の混在や、縦方向にのびるように回転
された横書き表示は、利用者にとって、必ずしも、見や
すいものではなく、瞬時に道路名称を把握できない場合
も考えられる。

【０００５】そこで、本発明は、より簡単な処理で、縦
方向、横方向にのびる道路の道路名称を利用者が容易に
把握しやすい形態で表した地図を表示する地図表示装置
を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、表示装置上に、道路地図を表示する地図表示
装置であって、道路と当該道路の道路名称とを含む道路
地図を表す道路地図データを記憶した記憶媒体より、前
記道路地図データを読み出す手段と、読み出した道路地
図データに従って道路と道路名称とを含む道路地図を前
記表示装置に表示する処理手段とを備え、前記処理手段
は、前記表示装置に表示する各道路の表示上の方向に応
じて、当該道路の道路名称を前記表示装置上に表示する
表示色を切り替える表示色切り替え手段を有することを
特徴とする地図表示装置を提供する。

【０００７】このような本発明に係る地図表示装置によ
れば、道路の表示上の方向によって、当該道路の道路名
称の表示色を切り替える。したがって、比較的縦方向に
のびる道路と、比較的横方向にのびる道路の道路名称
を、表示色によって区分けして表示することができる。
すなわち、縦書きや横書きなどを混在させたり、横書き
文字列の回転させて表示させなくても、利用者が容易に
視認しやすい形態で道路名称を表示させることができ
る。また、このような単純な表示色の切り替えを行う処
理は、従来の文字や文字列の向きなどを切り替える処理
に比べ、簡単な少ない処理量の処理で実現することがで
きる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地図表示装置
の一実施形態を、車載用ナビゲーション装置への適用を
例にとり説明する。

【０００９】図１に、本実施形態に係るナビゲーション
装置の構成を示す。

【００１０】図中、１はマイクロプロセッサやメモリか
ら構成される処理装置、２は表示装置、３は地図データ
が記憶されたCD-ROMなどの記憶媒体のアクセスを担うド
ライブ装置、４は利用者の指示の入力を受け付ける入力
装置、５は車速センサや方位センサやＧＰＳ受信機など
から構成されるセンサ装置である。

【００１１】このような構成において、処理装置１は、
センサ装置５の方位センサから入力する車両の進行方位
や車速センサから入力する車速やＧＰＳ受信機から入力
する測定現在位置などに基づいて車両の現在位置を算出
したり、入力装置５を介して利用者より入力された目的
地と、入力装置５を介して利用者より入力されたもしく
はセンサ装置５からの入力より算出した現在位置に基づ
いて、目的地までの推奨経路の算出などを行う。

【００１２】また、処理装置１は、算出した現在位置
や、車両の進行方位や、入力装置５を介して利用者より
指定された内容に基づき、ドライブ装置３を制御し地図
データを読み出し、当該地図データの表す地図を表示装
置２に表示する。地図の表示は、たとえば、算出した現
在位置周辺の領域の地図を所定の縮尺で表示したり、利
用者より指定された地区の地図を所定のもしくは指定さ
れた縮尺で表示したり、現在位置から目的地までの推奨
経路を含む範囲の領域の地図を適当な縮尺で表示するこ
とにより行う。また、この際、地図上に車両の現在位置
と進行方位を表すマークを地図に重畳して表示したりす
る。

【００１３】さて、このような地図表示において、処理
装置１は、表示する地図の向きを、常に車両の進行方向
が表示した地図の上方向となるように制御したり、デフ
ォルトの方位たとえば北方向が常に表示した地図の上方
向となるように制御したりする。

【００１４】以下、このような地図表示処理の詳細につ
いて説明する。

【００１５】まず、ドライブ装置３に装着されるCD-ROM
などの記憶媒体に記録された地図データを図２に示す。

【００１６】図示するように、地図データは、各道路毎
に設けられた道路データより構成される。また、道路デ
ータは、名称データと、リンクデータより構成される。
名称データは道路データの表す道路の名称のデータであ
り、名称を表すテキストデータと、当該テキストを表示
する地図上の座標データよりなる。また、リンクデータ
は、道路データの表す道路を構成するリンク（道路を形
状位置を集合として近似する直線の線分）を表すもので
あり、一般的には、リンクの両端であるノードの座標を
用いて表される。もちろん、これらのデータは、リンク
と道路名称の座標、道路名称のテキストを特定できる形
式であれば、図２に示した以外の形式によってもかまわ
ない。

【００１７】以下、このような地図データを用いて行う
地図表示処理の手順について説明する。

【００１８】図３に、地図表示処理の処理手順を示す。

【００１９】図示するように、この処理において、処理
装置１は、まず、画面に表示するエリア、方位、縮尺よ
り、地図を表示するために必要な道路データを判断し、
この道路データをドライブ装置３を介して読み込む（ス
テップ３１）。そして、次に、道路データの各リンクデ
ータに基づき道路データの表す道路を表示装置２上に、
画面に表示するエリア、方位、縮尺に従って描画する
（ステップ３２）。そして、次に表示した各道路の道路
データ中より名称データを一つ読み出す（ステップ３
３）。

【００２０】次に、この名称データに対応する道路デー
タ中のリンクデータが表すリンクのうち、名称データの
表すテキストを表示する座標にもっとも近いものを抽出
する（ステップ３４）。次に、抽出したリンクデータの
表すリンクを表示装置２に描画した角度を算出し（ステ
ップ３５）、この角度が所定のA1以上A2未満の範囲、た
とえば、表示装置の左から右に向かう方向に対して、リ
ンクの表示上左から右に向かう方向の成す角が４５度か
ら１３５度の範囲にあるかを判定し（ステップ３６）、
その範囲中にあれば、名称データの表すテキストを名称
データが示す座標に、予め設定した表示色１によって横
書きで表示し（ステップ３７）、その範囲外であれば、
予め設定した表示色２で名称データが表すテキストを名
称データが示す座標に横書きで表示する（ステップ３
８）。ただし、ここで、表示色１と表示色２は異なる色
とする。

【００２１】そして、以上のステップ３３からの処理
を、表示装置２上に表示した各道路の道路名称データに
ついて行い（ステップ３９）、処理を終了する。

【００２２】以上の地図表示処理の結果、たとえば、A1
が４５度、A2が１３５度とした場合には、図４aに示す
ように比較的水平方向に向かうリンクの側には表示色２
で、当該リンクが含まれる道路の名称が表示され、図４
ｂに示すように比較的垂直方向に向かうリンクの側に
は、当該リンクが含まれる道路の名称が、表示色１で表
示されることになる。

【００２３】結果、表示装置２上の地図の表示は、たとえ
ば、図５のように行われる。なお、図５は、北方向を上
方向として地図表示を行った場合のものである。また、
図面上では、色を表現することができないので、各道路名
称の表示色については、表示色の名称と道路名称を矢印
で結んで示した。このように、本実施形態によれば、縦
方向に伸びる道路の名称と、横方向に伸びる道路の名称
を、その表示色を異ならせて表示することにより、利用
者が容易に各名称が、どの道路の名称であるのかを即座
に視認することを可能としている。また、この際に、表
示色以外の表示形態は特に変化させない。

【００２４】したがって、本実施形態によれば、前掲し
た従来の各技術に比べ、より簡単な処理で、縦方向、横
方向にのびる道路の道路名称を利用者が容易に把握しや
すい形態で表した地図を表示することができる。

【００２５】なお、以上の実施形態では車載用ナビゲー
ション装置への適用を例にとり本発明の一実施形態を説
明したが、本実施形態は、地図を表示する、この他の各
種装置に同様に適用可能である。

【００２６】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、より簡
単な処理で、縦方向、横方向にのびる道路の道路名称を
利用者が容易に把握しやすい形態で表した地図を表示す
る地図表示装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図２】道路データの構成を示す図である。

【図３】地図表示処理の手順を示すフローチャートであ
る。

【図４】名称の表示のようすを示す図である。

【図５】地図表示のようすを示す図である。

【符号の説明】

１処理装置２表示装置３ドライブ装置４入力装置５センサ装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表示装置上に、道路地図を表示する地図表
示装置であって、道路と当該道路の道路名称とを含む道路地図を表す道路
地図データを記憶した記憶媒体より、前記道路地図デー
タを読み出す手段と、読み出した道路地図データに従って道路と道路名称とを
含む道路地図を前記表示装置に表示する処理手段とを備
え、前記処理手段は、前記表示装置に表示する各道路の表示
上の方向に応じて、当該道路の道路名称を前記表示装置
上に表示する表示色を切り替える表示色切り替え手段を
有することを特徴とする地図表示装置。
【請求項２】請求項１記載の地図表示装置であって、前記表示色切り替え手段は、各道路名称を、当該道路名
称に対応する道路の表示上の方向が、水平方向と成す角
が所定の範囲内にある場合に第１の表示色で当該道路名
称を表示し、前記所定の範囲外である場合に第２の表示
色で当該道路名称を表示することを特徴とする地図表示
装置。
【請求項３】表示装置上に、道路地図を表示する地図表
示装置であって、道路を集合として近似する直線であるところのリンクの
座標を表すリンクデータと、道路の道路名称と当該道路
名称を表示する座標を表す道路名称データとを含む道路
地図データを記憶した記憶媒体より、前記道路地図デー
タを読み出す手段と、読み出した道路地図データのリンクデータに従って、リ
ンクによって近似した道路を前記表示装置に表示し、読
み出した道路地図データの道路名称データに従って、道
路名称を当該道路名称の座標に応じた前記表示装置上の
位置に表示する処理手段とを備え、前記処理手段は、各道路名称を前記表示装置上に表示す
る表示色を、当該道路名称に対応する道路を近似するリ
ンクのうち、当該道路名称を表示する座標に最も近接す
るリンクの表示上の方向に応じて切り替える表示色切り
替え手段を有することを特徴とする地図表示装置。