JPH1138793A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1138793A
JPH1138793A JP10127377A JP12737798A JPH1138793A JP H1138793 A JPH1138793 A JP H1138793A JP 10127377 A JP10127377 A JP 10127377A JP 12737798 A JP12737798 A JP 12737798A JP H1138793 A JPH1138793 A JP H1138793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体を用いた画像形成装置において、
一次転写同時クリーニング時の中間転写体上のネガゴー
ストの発生を抑えるようにする。 【解決手段】 画像形成動作毎に、露光装置3により感
光体1表面を露光する際に、画像書き出し位置をずらす
ように制御装置14でプリントコントローラを制御する
ことにより、同一パターンが連続プリントされた場合に
おいても、中間転写体7上にトナー像が重ねて転写され
ることが防止され、1次転写同時クリーニング時に中間
転写体7上にネガゴーストが発生するを防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上のトナ
ー像を中間転写体に転写し、さらに中間転写体上のトナ
ー像を転写材に転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体としてのドラム型の電子写真感
光体(以下、感光体という)上に形成したトナー画像を
一旦中間転写体上に1次転写させ、該中間転写体に転写
されたトナー画像を転写材へ2次転写して画像形成を行
う画像形成装置は、カラー画像情報や多色画像情報の複
数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像や多色画
像を合成再現した画像形成物を出力するカラー画像形成
装置や多色画像形成装置として有用であり、各成分色画
像の重ね合わせズレ(色ズレ)の少ない画像を得ること
ができる。
【0003】上記した中間転写体を備えた画像形成装置
では、中間転写体から紙などの転写材への2次転写後に
中間転写体上に転写残トナーが存在し、この転写残トナ
ーの除去が技術的課題の一つとなっている。
【0004】このため、このような技術的課題を解決す
るために、従来、中間転写体に当接するトナー帯電手段
として帯電ローラを配設して、転写残トナーを感光体上
の電位とは逆極性に帯電させるバイアス電圧を前記帯電
ローラに印加し、次工程の1次転写時、感光体から中間
転写体にトナーが転写されると同時に、中間転写体上の
転写残トナーを感光体に戻す、といういわゆる1次転写
同時クリーニングを実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の中間転写体を備えた画像形成装置における1次転写
同時クリーニングは、互いに極性の異なるトナーが、感
光体と中間転写体間の1次転写ニップ部で同時に入れ替
わることによって実現されている。また、中間転写体か
ら転写材にトナー画像を転写する2次転写において、ほ
とんどのトナーが転写材に転写されるが、転写しきれな
い残留トナーは中間転写体上に残留してしまう。
【0006】このため、同一画像を連続的に画像形成
(プリント)する場合、中間転写体上には常に同じ場所
にトナー画像が形成されるので、感光体に戻ろうとする
中間転写体上の残留トナーが、感光体から中間転写体に
転写されてくるトナーに阻まれて、逆極性に強く帯電さ
れた状態で中間転写体上に徐々に蓄積されてしまう。
【0007】その結果、上記したような同一画像の連続
した転写の後にそれまでとは異なる画像が転写される場
合、蓄積された残留トナーは中間転写体に転写されよう
とするトナーを吸着して感光体に転移し、次プリント画
像にゴースト画像(ネガティブゴースト)として現れて
しまうという問題点があった。特に、その傾向は、単色
(例えば黒)の連続プリント時に発生しやすい。
【0008】本発明の目的は、中間転写体上の残留トナ
ーの像担持体への転写不良を防止すると共に、像担持体
から中間転写体へのトナー像の転写不良を防止すること
ができる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は達成される。本発明は、トナー像を担持する移動可
能な像担持体と、前記像担持体上のトナー像が第1の転
写位置で静電的に転写される移動可能な中間転写体と、
前記中間転写体上のトナー像が第2の転写位置で静電的
に転写材に転写終了後、前記中間転写体上に残留する残
留トナーを前記像担持体上の正規のトナーの帯電極性と
逆極性に帯電する帯電手段と、を有し、前記第1の転写
位置において、前記帯電手段により帯電された前記残留
トナーが前記像担持体へ転写されるのと同時に前記像担
持体上の次のトナー像が前記中間転写体に転写される電
界が形成される画像形成装置において、前記中間転写体
から複数の転写材へトナー像を連続して転写する場合、
前記中間転写体から第1の転写材に転写される第1のト
ナー像の前記中間転写体に対する位置と、前記中間転写
体から第2の転写材に転写される第2のトナー像の前記
中間転写体に対する位置と、を前記中間転写体の移動方
向と実質的に直交する方向に異なるように制御する制御
手段を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0011】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態に係る画像形成装置(本実施の形態ではカラー画像形
成可能なレーザビームプリンター)を示す概略構成図で
ある。
【0012】この画像形成装置は、像担持体である感光
体1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写装
置5、定着装置6などを備えている。
【0013】感光体1は、本実施の形態では負帯電の有
機感光体でアルミニウム製のドラム基体(不図示)上に
光導電層を有しており、所定のプロセススピードで矢印
a方向に回転駆動される。
【0014】帯電ローラ2は、感光体1表面に対して所
定の押圧力で圧接され、感光体1の回転駆動に伴い従動
回転し、電源(不図示)から帯電ローラ2に対して所定
のバイアス電圧(例えば、直流電圧に交流電圧を重畳し
た電圧)を印加して、感光体1を所定の極性、電位に帯
電処理する。
【0015】現像装置4は、Y(イエロー)現像器4
a,M(マゼンタ)現像器4b,C(シアン)現像器4
c,BK(ブラック)現像器4dを備えており、回転駆
動装置(不図示)によって矢印b方向に回転し、各Y現
像器4a,M現像器4b,C現像器4c,BK現像器4
dが現像過程で感光体1と対向するように配設されてい
る。
【0016】転写装置5は1次転写を行うローラ状の多
層構成の中間転写体7と2次転写を行う転写ベルト8と
を有しており、中間転写体7は、感光体1表面に当接
し、さらに転写ベルト8表面に当接しており、矢印c方
向に感光体1と同じ周速度で回転駆動されれる。中間転
写体7には1次転写バイアス電源9が接続されており、
中間転写体7に所定の1次転写バイアス(直流電圧)を
印加する。
【0017】転写ベルト8は、転写ローラ(バイアスロ
ーラ)10aとテンシションローラ10bによって伸張
懸架された無端状のベルトであり、転写ローラ10aの
回転駆動によってベルト上面が矢印d方向に移動する。
転写ベルト8は駆動手段(不図示)により、中間転写体
7に対して当接離間自在に設置されている。また、転写
ローラ10aには2次転写バイアス電源11が接続され
ており、転写ローラ10aに所定の2次転写バイアス
(直流電圧)を印加する。また、テンシションローラ1
0bにも転写ローラ10aと同じバイアス電圧が印加さ
れている。
【0018】中間転写体7の外周面には、ローラ状の多
層構成の中間転写体クリーニングローラ12が当接離間
自在に設置されており、中間転写体クリーニングローラ
12には、クリーニングバイアス電源13から所定のバ
イアス電圧が印加される。
【0019】また、露光装置(レーザースキャナ装置)
3には、画像情報に基づいたレーザ光による感光体1へ
の画像露光Lを画像イメージ毎にずらす(変化させる)
ように制御する制御装置(CPU)14が接続されてい
る(詳細は後述する)。
【0020】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0021】画像形成時には、感光体1表面は駆動手段
(不図示)により所定のプロセススピードで矢印a方向
に回転駆動され、所定の帯電バイアス(本実施の形態で
は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧)が印加された
帯電ローラ2により所定の極性、電位に均一に帯電され
る。
【0022】そして、帯電された感光体1上に露光装置
3によりレーザ光による画像露光Lが与えられて、目的
のカラー画像の第1の色成分像(例えば、イエロー成分
像)に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静
電潜像がY(イエロー)現像器4aにより第1色である
イエロートナーにより現像される。
【0023】感光体1上に形成担時された前記第1色の
イエロートナー画像は、感光体1と中間転写体7との間
の第1の転写位置としての1次転写ニップ部を通過する
過程で、この1次転写ニップ部での圧力と1次転写バイ
アス電源9より中間転写体7に印加される1次転写バイ
アスにより形成される電界とによって、中間転写体7の
外周面に1次転写されていく。以下、同様にしてM(マ
ゼンタ)現像器4b,C(シアン)現像器4c,BK
(ブラック)現像器4dにより感光体1上にそれぞれ形
成担時された第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシ
アンナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間
転写体7上に重畳転写され、目的のカラー画像に対応し
た合成カラートナー画像が形成される。この工程を1次
転写という。
【0024】この際、感光体1から中間転写体7への第
1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転
写バイアス電源9から印加される1次転写バイアスは、
トナーと逆極性(正極性)である。なお、感光体1から
中間転写体7への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳
転写工程において、転写ベルト8及び中間転写体クリー
ニングローラ12は中間転写体7から離間している。
【0025】そして、給紙カセット(不図示)から紙な
どの転写材Pがレジストローラ15a,15b、転写前
ガイド16を通して中間転写体7と転写ベルト8との間
の第2の転写位置としての第2の転写ニップ部(転写ロ
ーラ10a近傍)に給送される。この際、2次転写バイ
アス電源11より転写ローラ10aへ2次転写バイアス
(直流電圧)が印加され、中間転写体7から転写材P上
に合成カラートナー画像が転写される。この工程を2次
転写という。
【0026】そして、合成カラートナー画像が転写され
た転写材Pは、転写ベルト8によっって定着装置6に搬
送され、定着装置6による加熱・加圧より合成カラート
ナー画像が転写材P上に定着される。
【0027】また、中間転写体7上に2次転写されずに
残った残留トナーとしての2次転写残トナーは、クリー
ニングバイアス電源13から所定の帯電バイアス(本実
施の形態では、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧)が
印加された帯電手段としての中間転写体クリーニングロ
ーラ12によって本来(感光体上の正規のトナーの帯電
極性:マイナス)とは逆極性の正極性に転換されて感光
体1に静電的に吸着し、中間転写体7上は清掃化され
る。感光体1上に吸着した2次転写残トナーはその後、
クリーニング装置17によって回収される。
【0028】また、一次転写バイアス電源9により所定
のバイアス(正極性)を中間転写体7に印加すること
で、感光体1から中間転写体7への1次転写と同時に中
間転写体7上の2次転写残トナーを、感光体1に転写し
て戻すことができる。このように1次転写同時クリーニ
ングを行うことで連続して画像を複数の転写材に形成す
る場合、画像形成のスループットを高めることができ
る。
【0029】以下、そのメカニズムについて説明する。
2次転写残トナーは、中間転写体7から転写ベルト8に
よってトナーが転写材Pに転写される際に、トナーとは
逆極性の電界を受けて、正規の帯電極性(本実施の形態
では負極性)とは逆極性(正極性)に帯電されて中間転
写体7上に残留しているトナーが多い。しかしながら、
全てのトナーが正極性に反転しているわけではなく、部
分的には中和され電荷を持たないトナーや、負極性を維
持しているトナーも存在しているが、これらを中間転写
体クリーニングローラ12によって逆極性に反転させる
ことができるので、2次転写残トナーの全てを感光体1
に戻すことが可能となる。
【0030】中間転写体7上で逆帯電されたトナーと1
次転写される正規帯電トナーは、感光体1と中間転写体
7との間の1次転写ニップ部で、逆帯電されたトナーは
感光体1へ、正規帯電しているトナーは中間転写体7へ
それぞれ転写する。即ち、1次転写バイアスを低くする
ことによって、1次転写ニップ部での感光体1と中間転
写体7との間にかかる電界を弱くし、1次転写ニップ部
での放電によってトナーが帯電することを抑えることに
よって、正負双方に帯電したトナーは、それぞれ独立し
た挙動をとるためである。
【0031】次に、中間転写体クリーニングローラ12
の構成について詳細に説明する。
【0032】中間転写体クリーニングローラ12は図2
に示すように、円筒状の芯金12a上にローラ形状の弾
性層12bを有し、さらにその上に被覆層12cを有し
ている。
【0033】芯金12aにはステンレス等の金属を使用
し、弾性層12bは、体積抵抗率で106 〜1011Ωc
m(1KV印加時)のゴムやスポンジで構成されてい
る。被覆層12cの材質は、感光体1上を帯電する帯電
ローラ2と同様、中間転写体12のクリーニングを実現
する上で重要な要素となる。このため、抵抗制御と表面
の微視的な抵抗ムラを抑えるために2層構成として機能
分離し、弾性層12bで大まかな抵抗値に制御して、被
覆層12cで微調整している。
【0034】被覆層12cの抵抗は、中間転写体7と接
して放電するために十分な表面抵抗を有している必要が
あり、その値としては106 〜1011Ω/□(1KV印
加時)が有効である。
【0035】この表面抵抗の測定には、100×100
mmの導電性シートに、同様な条件で前記同様の被覆層
を塗布したサンプルを作り、Advantest社製の
商品名:R8340及びR12704を用い、印加電
圧:1KV、discharge:5sec、char
ge:30sec、measure:30secの条件
で測定した。
【0036】本実施の形態では、外径12mmの円筒状
のステンレス製芯金12a上に、厚さ3mmのウレタン
スポンジの体積抵抗率が107 Ωcm(1KV印加時)
の弾性層12bを有し、さらにその上に膜厚200μm
の表面抵抗値が1014Ω/□(1KV印加時)の被覆層
12cを有しており、中間転写体クリーニングローラ1
2の外径は約18mmである。
【0037】中間転写体クリーニングローラ12の実使
用抵抗の値は、図3に示す測定装置で測定した。ここで
言う実使用抵抗とは、弾性層12b、被覆層12cを含
め、中間転写体クリーニングローラ12としての抵抗の
ことである。
【0038】この測定装置は、中間転写体クリーニング
ローラ12に当接するアルミシリンダ21、高圧電源2
2、標準抵抗23を備えている。
【0039】中間転写体クリーニングローラ12の抵抗
値測定時には、駆動手段(不図示)によってアルミシリ
ンダ21を回転させ、当接する中間転写体クリーニング
ローラ12を従動させる。このときの当接圧は、実際の
画像形成時の使用状態と同様に1kgf程度とする。そ
して、高圧電源22から直流定電圧を中間転写体クリー
ニングローラ12の芯金12aに印加することにより、
弾性層12b、被覆層12cを通過して流れる電流はア
ルミシリンダ21に流入し、標準抵抗23(1KV)を
介して接地される。
【0040】そして、標準抵抗23の両端の電圧をVr
(V)とすると、中間転写体クリーニングローラ12の
抵抗値Rcは、次式によって与えられる。
【0041】Rc(Ω)=106 /Vr(V) この式によって得られた中間転写体クリーニングローラ
12の実使用抵抗値は、2×109 Ωであった。
【0042】また、中間転写体クリーニングローラ12
に望まれる実使用抵抗値は、上記測定方法で5×106
〜5×109 Ωの範囲で使用可能であり、被覆層12c
の厚みは100〜300μmで効果があることを確認し
た。
【0043】次に、中間転写体7の構成について詳細に
説明する。
【0044】中間転写体7は図4に示すように、シーム
レスであり、円筒状の導電性支持体7a上にローラ形状
の弾性層7bを有し、さらにその上に被覆層7cを有し
ている。
【0045】支持体7aには厚さ3mmのアルミニウム
等の金属を使用し、弾性層7bは、抵抗値のみを重視し
アクリロニトリルーブタジエンゴム(NBR)に導電材
としてケッチェンブラックを分散して体積抵抗率を制御
したものを用いた。弾性層7bの厚みは、転写ニップの
形成、回転による色ズレ、材料コスト等を考慮して0.
5〜7mm程度が望ましく、本実施の形態では5mmと
した。
【0046】また、表層7cの膜厚は、下層の弾性層7
bの柔軟性を感光体1表面に伝えるために、5〜20μ
m程度が望ましく、本実施の形態では15μmとした。
中間転写体7の外径は、本実施の形態では180mmと
した。
【0047】中間転写体7の表層7cは、2次転写残ト
ナーのクリーニング性に大きく影響するために重要であ
る。表層7cには、ウレタン樹脂をバインダーに、抵抗
制御の導電材としてほう酸アルミニウムウィスカー、ト
ナー離型性向上を目的としてPTFEパウダーを分散し
たものを用いた。
【0048】弾性層7bの体積抵抗率の測定には、前記
同様の弾性層7bを所定の厚みで100×100mmの
シート状に切り出し、Advantest社製の商品
名:R8340及びR12704を用い、印加電圧:1
KV、discharge:5sec、charge:
30sec、measure:30secの条件で測定
した。
【0049】次に、転写ベルト8の構成について詳細に
説明する。
【0050】転写ベルト8を支持している転写ローラ
(バイアスローラ)10aとテンシションローラ10b
は、同じ材質で形成しても、他の材質で構成してもよ
く、本実施の形態では、外径20mm硬度がJISAで
60度、体積抵抗率5×104 Ωcm(100V印加
時)のEPDMを用いた。
【0051】転写ベルト8は、表層がフッ素樹脂、基層
がウレタンエラストマの厚さ0.3mmの2層構造で、
体積抵抗率1011Ωcm、表面抵抗1012〜1013Ω/
□に制御されている。
【0052】上記構成の画像形成装置の中間転写体クリ
ーニングローラ12による2次転写残トナークリーニン
グ時のネガゴースト発生を評価した。この評価は以下の
ようにして行った。
【0053】(評価方法)同一パターンの黒トナー単色
画像を転写材に連続してプリントした後に、ベタ黒画像
を1枚転写材にプリントする。そして、同一パターンを
何枚通紙するとプリント画像にゴースト画像(ネガゴー
スト)が発生するかを確認した。
【0054】このときの図1に示した画像形成装置にお
ける画像形成条件は、以下の通りである。
【0055】 感光体1:OPC感光ドラム 表面電位:暗電位(1次帯電による非画像部電位)Vd=−550V 明電位(画像露光による画像部電位)Vl=−150V 現像方法: YMCトナー:非磁性1成分ジャンピング現像 現像バイアス:Vdc=−400V Vac=1800Vpp 周波数=2300Hz Bkトナー:磁性1成分ジャンピング現像 現像バイアス:Vdc=−400V Vmax固定=−1400V Duty=55:45 周波数=2300Hz 1次転写バイアス:100V プロセススピード:120mm/sec 中間転写体7の感光体1に対する当接圧:2kgf 転写ベルト8の中間転写体7に対する当接圧:5kgf 中間転写体クリーニングローラ12の中間転写体7に対する当接圧:1kgf 次に、画像形成による中間転写体7でのネガゴースト発生のメカニズムを、図 5を参照して説明する。
【0056】2次転写工程終了後の中間転写体7上に存
在するトナーT1は2次転写できなかった2次転写残ト
ナーで、正負あるいは部分的にはほとんど電荷を持たな
いトナーが存在している。中間転写体クリーニングロー
ラ12にはAC+DCバイアスを印加し、これらのトナ
ーを全て正規のトナー極性とは逆極性(正極性)に帯電
している。
【0057】その結果、中間転写体クリーニングローラ
12を通過したトナーT2は、そのほとんどが正極性に
帯電している。この正極性に帯電したトナーT2が感光
体1との1次転写ニップ部を通過する際に、感光体1か
ら1次転写されてくる正規極性(負極性)トナーT3と
入れ替わる。すなわち、中間転写体7上の逆帯電された
トナーT2は感光体1へ、感光体1上の正規帯電トナー
T3は中間転写体7上へそれぞれ転写する。
【0058】これは、中間転写体7上の電位が+100
V、感光体1上の電位が−550V(暗部電位)、−1
50V(明部電位)であるため、それぞれのトナーT
1、T2、T3は電界により上記の挙動をとる。
【0059】ここで、中間転写体7上の逆帯電されたト
ナーT2のトナートリボが高くなってしまうと、感光体
1に転移するトナーT4が1次転写されるトナーT3を
吸着してしまう。
【0060】その結果、中間転写体7上に転写されるト
ナーが部分的に抜ける。この抜けるパターンが前の画像
のパターンと同様なのでネガゴーストと称する。そし
て、中間転写体7上の逆帯電されたトナーT2のトナー
トリボが高くなりすぎないように、中間転写体クリーニ
ングローラ12に印加するバイアス電圧を適正に制御し
て、ネガゴーストの発生を防止するようにしている。
【0061】しかしながら、同一パターンが中間転写体
7上の同じ位置に重ねて転写されると、中間転写体7か
ら感光体1に戻ろうとするトナーが、感光体1から中間
転写体7に1次転写されようとするトナーに抑え込ま
れ、図6に示すように、感光体1に転移できずに中間転
写体7上に蓄積されてしまう。
【0062】中間転写体クリーニングローラ12によっ
て逆帯電されたトナーT2は、感光体1との1次転写ニ
ップ部で中間転写体7上に転移しようとするが、1次転
写されるトナーが多い場合、具体的には単位面積当たり
のトナー量(M/A(mg/cm2 ))が多い場合、1
次転写されようとするトナーの電界に打ち勝てず、中間
転写体7に留まってしまう。
【0063】本発明者らの検討では、上記M/Aが大き
くなるのは、現像工程でのエッジ効果により掃き寄せ生
じるためであることが分かった。この掃き寄せが多くな
るのはベタパターンではなく、ライン画像等の細線であ
る。
【0064】図7は、ライン幅とM/Aの関係を示した
図であり、600dpiの縦線、横線のドットを変えた
ときのM/Aで、磁性1成分ジャンピング現像と非磁性
1成分ジャンピング現像の場合を示している。
【0065】この図に示すように、トナーのM/Aはト
ナー及び現像手段にも依存するが、磁性1成分ジャンピ
ング現像法では、600dpiの解像度において5ドッ
トライン付近、非磁性1成分ジャンピング現像では、縦
線では10ドットライン付近、横線では20ドットライ
ン付近にピークがある。その値は磁性1成分ジャンピン
グ現像法ではベタパターンのM/Aのほぼ1.4〜1.
5倍、非磁性1成分ジャンピング現像法ではベタパター
ンのM/Aのほぼ1.2〜1.3倍である。
【0066】従って、非磁性トナーのジャンピング現像
法よりも磁性トナーのジャンピング現像法の掃き寄せの
影響が大きく、本実施の形態の場合ではBkトナーが磁
性トナーであるため、Bk単色連続プリントの場合が最
もネガゴーストが発生しやすく、さらには同一パターン
の連続プリントにおいて、中間転写体7のクリーニング
条件が最も厳しいのは、5ドット前後で形成された文
字、ライン画像である。
【0067】上記した評価方法で、従来の中間転写体7
のクリーニング性を確認した。このときのパターンは、
1〜100ドットの4本一組の縦線(中間転写体の移動
方向と平行な線)、横線(中間転写体の移動方向と垂直
な線)及びハーフトーン、ベタパターン等である。上記
パターンを3枚通紙後、4枚目のベタパターンに、前プ
リントのネガゴーストが生じた。特に、5ドットライン
前後の太さの文字ラインが明確に白く抜けた画像が観察
された。
【0068】このため、本発明の第1の実施の形態では
ネガゴーストが発生しないように、画像イメージ毎に露
光装置3から感光体1に照射するレーザ光による画像露
光Lの信号を周期的に変化させ、感光体1上に露光する
際に、書き出し位置を画像イメージ毎にずらすように制
御手段としての制御装置(CPU)14でプリントコン
トローラ(不図示)を制御するというものである。この
ずらし量は任意に設定可能である。
【0069】中間転写体7は、シームレスであるため、
連続する黒色単色トナー像を副走査方向に所定量ずらし
て中間転写体7上に形成することができるが、重なり合
う部分では、上記縦線のトナー像による前プリントのネ
ガゴーストが発生した。この場合は、中間転写体7上に
形成される黒色単色トナー像を露光装置3を用いて前の
トナー像に対して主走査方向に所定量ずらすように制御
装置14でプリントコントローラを制御する。
【0070】次に、プリントコントローラ(不図示)に
対して出力する垂直同期信号を、トナー濃度制御用のパ
ッチが形成される中間転写体7上の非画像領域をさける
ために中間転写体7上の絶対的な基準となる書き出し位
置信号に対して変化させることにより調整する場合を説
明する。
【0071】図8は、本実施の形態における画像の書き
出し位置のずらし方を示した図であり、レーザ光の書き
出し位置は4つの状態を持っている。即ち、本実施の形
態では、1枚目は基点a(−3、−3)から書き出し、
2枚目はレーザ光の主走査方向に6ドットずらしてb点
(3、−3)を書き出し位置にしている。3枚目で今度
は副走査方向に6ドットずらしてc点(3、3)から書
き出し始め、4枚目はレーザ光の主走査方向に6ドット
ずらしてd点(−3、3)を書き出し位置にし、5枚目
は副走査方向に6ドットずらしてa点(−3、−3)に
戻るように設定している。
【0072】ずらし量を6ドットとしたのは、プリント
本体(不図示)の持つ絶対的なレーザ書き出し位置(基
準位置)p(0、0)に対して前後左右3ドットずつ振
り分け、先端及び左端レジストレーションの頁間ばらつ
きを抑えるためと、トナーのM/Aが最も大きくなる5
ドット付近を選択したためである。このずらし量は、プ
リントコントローラ(不図示)のメモリ容量が許す範囲
で任意に設定可能である。
【0073】2次転写時、転写材の中間転写体7に対す
る相対位置は、ずらしていない。
【0074】本実施の形態の画像形成装置は600dp
iであるため、6ドットずらすことによる紙端部とのレ
ジストレーション(左端レジ)は約0.254mmずつ
変動することになるが、ほとんど誤差範囲に入る数値で
ある。
【0075】そして、図8に示したように、画像の書き
出し位置をずらすようにした本実施の形態の画像形成装
置において、上記した評価を行ったところ、同一パター
ンを499枚通紙しても最後のベタパターンにネガゴー
ストの発生は確認されなかった。
【0076】また、3枚以上同じ位置にM/Aの高いト
ナーがくるような場合に、ネガゴーストが発生しやすい
ことが分かっているので、本実施の形態においてはM/
Aの高いラインパターンが連続で2枚中間転写体7上に
来るだけなので、ネガゴーストの発生が抑制される。
【0077】また、上記した黒単色の連続プリントでけ
でなく、フルカラーの連続プリント時においても同様に
ネガゴーストの発生を抑えることができるのはいうまで
もない。このとき、前貢と次貢の同じ色のトナー像どう
しを、互いにずれる(主走査方向もしくは副走査方向)
ように制御する。
【0078】このように、本実施の形態では、画像イメ
ージ毎に露光装置3から感光体1に照射するレーザ光に
よる画像露光Lの信号を周期的に変化させ、感光体1上
に露光する際に、書き出し位置を画像イメージ毎にずら
すようにすることにより、転写材Pに対して貢毎にズレ
が目立つことなく、プリント画像にネガゴーストが発生
するのを防止することができる。
【0079】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、画像イメージのレーザ光による書き出し位置を前後
左右にずらしす4つの状態を持っていたが、本実施の形
態では、画像イメージのレーザ光による書き出し位置を
主走査、副走査同時にずらす2つの状態しか持たないよ
うに構成されている。他の構成は第1の実施の形態と同
様である。
【0080】本実施の形態では、図9に示すように、1
枚目は基点a(−3、−3)から書き出し、2枚目はレ
ーザ光の主走査、副走査同時に6ドットずらしてb点
(3、3)を書き出し位置にしている。3枚目は再びレ
ーザ光の主走査、副走査同時に6ドットずらしてa点
(−3、−3)に戻るように設定している。
【0081】そして、本実施の形態の画像形成装置にお
いても、上記した評価を行ったところ、同一パターンを
499枚通紙しても最後のベタパターンにネガゴースト
の発生は確認されなかった。
【0082】このように、本実施の形態では、画像書き
出し位置を主走査、副走査同時にずらすようにしたこと
によって、M/Aの高いライン画像が中間転写体7上で
重なることがなくなるので、ネガゴーストの発生を抑え
ることができる。
【0083】また、中間転写体7上の絶対的な基準とな
る書き出し位置信号に対して変化させることにより垂直
同期信号を調整せずに、中間転写体7がシームレスであ
るという利点を用いて、貢毎にトナー像を副走査方向に
ずらしている場合は、前述のように貢毎にトナー像を主
走査方向にずらせば、ネガゴーストの発生を完全に抑え
ることができる。
【0084】また、書き出し位置を主走査、副走査同時
にずらす2つの状態しか持たないので、プリントコント
ローラ(不図示)のメモリの使用量を抑えることができ
る。
【0085】(第3の実施の形態)次に、中間転写体7
は周上に2つのイメージを保持することができるので、
この場合の制御について説明する。本実施の形態では、
中間転写体7上の画像書き出し位置をレーザ光の副走査
方向にずらすのと同期して、転写材Pの給紙タイミング
も同時に同時間だけずらすように構成されている。他の
構成は第1の実施の形態と同様である。
【0086】中間転写体7上に形成される画像は、書き
出し位置制御信号(HP)によって制御され、給紙タイ
ミングはHPと所定の間隔を持って出される給紙制御信
号(RS)によって制御される。通常、HP及びRSの
周期は中間転写体7の1周の周期と同じで、中間転写体
7上の画像書き出し位置は固定となる。
【0087】そこで、本実施の形態では、HPとRSの
時間間隔は固定のまま、HP/RS周期を中間転写体7
の1周の周期に対してずらし、中間転写体7上の画像書
き出し位置を、画像イメージ毎にレーザ光の主走査方
向、副走査方向に微小にずらし、中間転写体7上の画像
パターンに次プリントパターンが重ならないようにする
ものである。
【0088】図10は、そのずらし状態を示した図であ
り、中間転写体7は周上にA4/LTRサイズの画像を
2イメージ保持できるので、1枚目及び2枚目の画像書
き出し位置制御信号(HP)と給紙制御信号(RS)を
それぞれRS1/HP1、RS2/HP2だけ有してい
る。
【0089】通常は、図中RS1から次のRS1までが
中間転写体7の1周周期である。また、RS1からHP
1までの時間t0、HP1からRS2までの時間t1は
装置の構成で決まる時間であり、HP1からRS2まで
の時間t1は2枚同時プリント時の紙間となる。
【0090】本実施の形態では、HP2からRS1まで
の時間が通常はt2で、RS1から次のRS1までの時
間が中間転写体7の1周の時間に等しいのに対し、この
t2を任意の時間tsだけ短くしt3(=t2−ts)
として、RS1から次のRS1までの時間が中間転写体
7の1周の時間よりも短くなるように制御装置(CP
U)14で制御した。
【0091】その結果、副走査方向の画像書き出し位置
は頁毎に、プロセススピード×ts(mm)だけずれる
ことになり、中間転写体7上の画像の重なりは回避でき
る。また、書き出し位置の変化量は、中間転写体7の外
径、プロセススピード及び搬送可能な紙間等で決まる値
であり、本実施の形態では、書き出し位置は0.5〜4
0mmまで変化可能である。
【0092】そして、書き出し位置を主走査方向、副走
査方向にずらすように制御装置(CPU)14でプリン
トコントローラ(不図示)を制御して、上記した評価を
行ったところ、同一パターンを499枚通紙しても最後
のベタパターンにネガゴーストの発生は確認されなかっ
た。
【0093】このように、本実施の形態では、中間転写
体7上の画像書き出し位置をレーザ光の副走査方向にず
らすのと同期して、転写材Pの給紙タイミングも同時に
同時間だけずらすようにしたことによって、中間転写体
7上の画像パターンに次プリントパターンが重なること
がなくなるので、ネガゴーストの発生を抑えることがで
きる。このとき、転写材Pの中間転写体7に対する相対
位置はズレていない。
【0094】また、本実施の形態では、画像書き出し位
置のずらし量を制御することで単色プリントシーケンス
の場合に、シームレスであるという利点を用いて中間転
写体7全体を効率よく使用できるようになるため、スル
ープットの向上を図ることができる。
【0095】また、中間転写体7上の絶対的な基準とな
る書き出し位置信号に対して変化させることにより垂直
同期信号を調整しない場合も、貢毎にトナー像を主走査
方向にずらすことで、画像形成のスループットを向上さ
せるために、中間転写体7の周上に2つのトナー像を形
成し、連続して画像を形成する時でもネガゴーストの発
生を抑えることができる。
【0096】なお、本実施の形態においては、RS1か
ら次のRS1までの時間を中間転写体7の1周の時間よ
りも短くしているが、逆に長くしても中間転写体7の蓄
積ネガゴーストに対しも同様の効果を得ることができ
る。
【0097】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
頁間で中間転写体7自体の位置を主走査方向にずらすよ
うに構成した。中間転写体7には、中間転写体7をずら
すための移動機構(不図示)が接続されており、この移
動機構は上記した制御装置(CPU)14で制御され
る。
【0098】中間転写体7上には画像が形成されない非
画像領域を有している。非画像領域には、フルカラー画
像を形成する場合、1次転写工程で各色トナーがロータ
リー等で回転移動して感光体1上の現像部位に到達する
ための時間が割り振られている。
【0099】そこで、本実施の形態では、頁間(中間転
写体7上のトナー像の先端が転写材に2次転写された
後、次のトナー像が感光体1から中間転写体7に1次転
写される前)の中間転写体7上の非画像領域で中間転写
体7を一旦感光体1から離間して0.5mmだけ主走査
方向にずらした後に、再び感光体1に当接させた。ま
た、中間転写体7を感光体1に対してずらすこの工程
は、残留トナーの先端を帯電後、次のトナー像が感光体
1から中間転写体7に1次転写される前に行うのが好ま
しい。このとき、感光体1と中間転写体7は等速度で回
転している。2次転写時、転写材Pの中間転写体7に対
する相対位置は、主走査方向に実質的に変わらないの
で、中間転写体7を主走査方向にずらす場合、転写材
(紙)P上の画像印字精度、特に左端レジがばらつくの
で、大きくずらすわけにはいかず、0.5mm程度が望
ましい。
【0100】そして、中間転写体7上の非画像領域で中
間転写体7を一旦感光体1から離間して0.5mmだけ
主走査方向に0.5mmずらすように制御装置(CP
U)14で移動機構(不図示)を制御して、上記した評
価を行ったところ、同一パターンを499枚通紙しても
最後のベタパターンにネガゴーストの発生は確認されな
かった。
【0101】このように、本実施の形態では、頁間で中
間転写体7自体の位置を主走査方向にずらすようにした
ことによって、中間転写体7上の画像パターンに次プリ
ントパターンが重なることがなくなるので、ネガゴース
トの発生を抑えることができる。本実施例のような当接
・離間の制御は、実施例1〜3に適宜組合せてもよい。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間転写体から複数の転写材へトナー像を連続して転写
する場合、制御手段により、中間転写体から第1の転写
材に転写される第1のトナー像の中間転写体に対する位
置と、中間転写体から第2の転写材に転写される第2の
トナー像の中間転写体に対する位置と、を中間転写体の
移動方向に異なるように制御するので、中間転写体上の
残留トナーの像担持体への転写不良を防止すると共に、
像担持体から中間転写体へのトナー像の転写不良を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の中間転写体クリーニングローラを示す断面図。
【図3】中間転写体クリーニングローラの抵抗を測定す
る測定装置を示す概略図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の中間転写体を示す断面図。
【図5】中間転写体上でのネガゴーストの発生のメカニ
ズムを説明するための図。
【図6】中間転写体上にトナーが蓄積した状態を示す
図。
【図7】ライン幅と単位面積当たりのトナー量(M/
A)の関係を示す図。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるドットずら
し位置を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるドットずら
し位置を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるトップ位
置ずらしを説明するための図。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 帯電ローラ 4 現像装置 6 定着装置 7 中間転写体 8 転写ベルト 12 中間転写体クリーニングローラ(帯電手段) 12a 芯金 12b 弾性層 12c 被覆層 14 制御装置(制御手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する移動可能な像担持体
    と、前記像担持体上のトナー像が第1の転写位置で静電
    的に転写される移動可能な中間転写体と、前記中間転写
    体上のトナー像が第2の転写位置で静電的に転写材に転
    写終了後、前記中間転写体上に残留する残留トナーを前
    記像担持体上の正規のトナーの帯電極性と逆極性に帯電
    する帯電手段と、を有し、前記第1の転写位置におい
    て、前記帯電手段により帯電された前記残留トナーが前
    記像担持体へ転写されるのと同時に前記像担持体上の次
    のトナー像が前記中間転写体に転写される電界が形成さ
    れる画像形成装置において、 前記中間転写体から複数の転写材へトナー像を連続して
    転写する場合、前記中間転写体から第1の転写材に転写
    される第1のトナー像の前記中間転写体に対する位置
    と、前記中間転写体から第2の転写材に転写される第2
    のトナー像の前記中間転写体に対する位置と、を前記中
    間転写体の移動方向と実質的に直交する方向に異なるよ
    うに制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記中間転写体に対す
    る前記第1のトナー像の位置と前記第2のトナー像の位
    置を、前記中間転写体の移動方向に異なるように制御す
    ることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記中間転写体に対す
    る前記第1のトナー像の位置と前記第2のトナー像の位
    置を、前記像担持体の移動方向に異なるように制御する
    ことを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記中間転写体に対す
    る前記第1のトナー像の位置と前記第2のトナー像の位
    置を、前記像担持体の移動方向と実質的に直交する方向
    に異なるように制御することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかの画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記装置は、前記中間転写体上の前記第
    1のトナー像の先端が転写材に転写された後、前記第2
    のトナー像が前記像担持体から前記中間転写体に転写さ
    れる前に、前記像担持体に対する前記中間転写体の相対
    位置を前記中間転写体の移動方向と実質的に直交する方
    向に異なるように制御する第2の制御手段を備えること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかの画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1のトナー像と前記第2のトナー
    像は、実質的に同じ画像情報に基づいていることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体は、前記中間転写体が1
    周移動する間に複数のトナー像を担持可能であることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写体から前記第1のトナー像
    を前記第1の転写材へ、前記中間転写体から前記第2の
    トナー像を前記第2の転写材へ連続して転写することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかの画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記中間転写体の移動
    方向におけるトナー像の長さに応じた所定の数のトナー
    像毎に、前記中間転写体から複数の転写材へ連続して転
    写されるトナー像の位置を、前記中間転写体の移動方向
    と実質的に直交する方向に異なるように制御することを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれかの画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体は複数色のトナー像を担
    持可能であり、前記像担持体上の前記複数色のトナー像
    は前記第1の転写位置で前記中間転写体に順次重ねて転
    写され、前記中間転写体上の前記複数色のトナー像は前
    記第2の転写位置で転写材に転写されることを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれかの画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記中間転写体上の前記複数色のトナ
    ー像が前記第2の転写位置で転写材に転写終了後、前記
    第1の転写位置において、前記帯電手段により帯電され
    た前記残留トナーが前記中間転写体から前記像担持体に
    転写されるのと同時に、前記像担持体上の次のトナー像
    が前記中間転写体に転写されるような電界が形成される
    ことを特徴とする請求項10の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記中間転写体から前記第1のトナー
    像を含む第1の複数色のトナー像を前記第1の転写材
    へ、前記第2のトナー像を含む第2の複数色のトナー像
    を前記第2の転写材へ転写することを特徴とする請求項
    11の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記中間転写体から前記第1のトナー
    像を含む第1の複数色のトナー像を前記第1の転写材
    へ、前記第2のトナー像を含む第2の複数色のトナー像
    を前記第2の転写材へ連続して転写することを特徴とす
    る請求項11の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のトナー像が前記中間転写体
    から転写材に転写される時と、前記第2のトナー像が前
    記中間転写体から転写材に転写される時とでは、前記中
    間転写体の移動方向と実質的に直交する方向における前
    記中間転写体に対する転写材の位置は実質的に変わらな
    いことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかの画像
    形成装置。
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