JP2007304405A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一次転写部における転写中抜け現象をできる限り抑制する。
【解決手段】画像情報に応じてトナー像を形成・担持する像担持体と、当該像担持体に接する中間転写体と、前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写手段とを備え、像担持体と中間転写体との間に線速差があるカラー画像形成装置において、ブラック用像担持体の中間転写体に対する線速差及び、中間転写体の回転方向最上流側に位置する色用像担持体の中間転写体に対する線速差が、他の色用の像担持体の中間転写体に対する線速差よりも小さい。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置に係り、詳しくは、画像情報に応じたトナー像を形成・担持する像担持体と、当該像担持体に圧接する中間転写体と、上記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する一次転写手段とを備えたカラー画像形成装置に関するものである。
従来、カラー画像形成装置として多くの形式のものが知られており、複数の像担持体に形成されたトナー像を、搬送される記録媒体に直接多重転写し、定着する直接転写方式や、中間転写体にいったん多重転写し、しかる後に記録媒体に転写し、定着する間接転写方式がある。例えば間接転写方式のカラー画像形成装置は、一例として、帯電トナーからなるトナー像を表面に形成する複数の像担持体、中間転写体、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する一次転写手段、さらに中間転写体上の一次転写トナー像を記録媒体上に転写する二次転写手段を備えて構成されている。像担持体は、画像情報に応じたトナー像を形成・担持するもので、感光体ドラムや感光体ベルトとして構成されている。中間転写体は、例えば複数本のローラに掛け渡された無端状の中間転写ベルトとして構成されている。また、一次転写手段では、一次転写時に感光体と中間転写ベルトの間に形成される転写電界を用い、二次転写手段では、中間転写ベルトと転写材たる記録媒体との間に形成される転写電界を用いる。一次転写手段は、感光体上に形成されたトナー像を忠実に且つ安定して中間転写体に転写することが求められる。また二次転写手段でも同様である。つまり、一次転写手段及び二次転写手段に求められる性能を実現するには、安定した転写を高い転写効率で行う必要がある。そして、各感光体上に形成された静電潜像はそれぞれ、互いに異なる色の帯電トナーを用いて現像され、各感光体と中間転写ベルトとが接触対向する転写位置において、中間転写ベルトに転写バイアスが印加され、転写バイアスで発生した転写電界によって各感光体上の帯電トナー像が中間転写ベルトに順次転写されてカラー画像となる。
このような画像形成装置においては、各転写位置において中間転写ベルトを感光体表面に押圧する押圧手段を設ける場合がある。この押圧手段によって一次転写時に感光体・中間転写ベルト間に圧力をかけて、転写効率を高め、白抜け等の転写不良の発生を防止するのである。各転写位置で中間転写ベルトの波打ちを抑制して感光体表面に中間転写ベルトを均一に接触させて、転写ムラを抑制することもできる。
しかしながら、感光体・中間転写ベルト間に圧力をかけた場合、中間転写ベルト上のトナー像の一部に応力が集中することによって、中間転写ベルト上の像の中央(特に線部や文字部中央)が抜けてしまう転写中抜けの現象が発生することがある。このような転写中抜けの対策として、感光体と中間転写ベルトの間に速度差をつける措置が知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3等)。
特開2002−099156 特開2003−057916 特開2005−037646
ところが、単色画像と多色重ね画像というようなトナー付着量の違いによって、最適な速度差は異なるものであり、最適値よりも小さかったり大きかったりすると、十分な効果が得られなかったり、かえって悪化してしまうことがあることが判明した。
本発明の課題は、上記問題点に照らして、一次転写部における転写中抜け現象をできる限り抑制できるようにすることにある。
上記課題は、画像情報に応じてトナー像を形成・担持する像担持体と、当該像担持体に接する中間転写体と、前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写手段とを備え、像担持体と中間転写体との間に線速差があるカラー画像形成装置において、ブラック用像担持体の中間転写体に対する線速差及び、中間転写体の回転方向最上流側に位置する色用像担持体の中間転写体に対する線速差が、他の色用の像担持体の中間転写体に対する線速差よりも小さいことによって、解決される。
ブラック用像担持体の表面移動速度をVdk、最上流側の像担持体の表面移動速度をVdy、中間転写体の表面移動速度をVbとするとき、Vdk/Vb及びVdy/Vbが0.992〜0.999の範囲内に設定されているのがよい。他の色用の像担持体の表面移動速度をVdoとするとき、Vdo/Vbが0.980〜0.999の範囲内に、特に0.992〜0.999の範囲内に設定されていれば、好適である。ブラック用像担持体が、中間転写体回転方向最下流側に位置していれば、好ましい。そして、中間転写体回転方向最上流側に位置する像担持体が、イエロー用像担持体であるのも、好ましい。前記残りの像担持体のうち、中間転写体回転方向上流側から2番目に位置する像担持体が、マゼンタ用像担持体であり、中間転写体回転方向上流側から3番目に位置する像担持体が、シアン用像担持体であれば、最も効果的である。
転写中抜けは、像担持体と中間転写体の間に移動速度差を与えて、像担持体上のトナー像を中間転写体に掻き取るようにすることで防止することが知られているが、トナー付着量が少ない単色画像の転写中抜けを防止する場合、トナー付着量が多い多色重ね画像の転写中抜けを防止する場合と比較して、像担持体・中間転写体間の速度差が少ないほうが良いことが判明した。複数色の中で最初に中間転写体にトナー像を転写する一次転写部では、常に単色画像としてしか形成されない。そのため、転写中抜け防止を考慮するにあたり、複数ある一次転写部の中で中間転写体回転方向最上流側に位置する一次転写部での像担持体と中間転写体の線速差は、単色画像に適したものにすれば足りる。またブラックについては、色重ねをする機会が一般に非常に少ないため、ブラック用一次転写部における像担持体と中間転写体の線速差力も、単色画像に適したものにすれば足りる。一方、中間転写体の回転方向最上流側から2番目以降の一次転写部での像担持体と中間転写体との線速差は、単色画像の場合以外に、色重ね画像であることを前提に考慮されなければならない。具体的には、最上流側の像担持体やブラック用像担持体の表面移動速度が残りの色用の像担持体の表面移動速度よりも早いことを前提に、それら最上流側像担持体やブラック用像担持体の表面移動速度を中間転写体の表面移動速度の0.992〜0.999の範囲内に設定する一方で、他色用の像担持体の表面移動速度を中間転写体の表面移動速度の0.980〜0.999の範囲内に、特に0.992〜0.999の範囲内に設定すれば、確実に転写中抜けを防止することができる。ブラック用像担持体が、中間転写体回転方向最下流側に位置していれば、一次転写部での転写中抜けを考慮する場合、ブラックを色重ねする際に、転写中抜けの抑えられたブラックによって、他の転写中抜けを目立たなくさせることも可能となる。そして、中間転写体回転方向最上流側に位置する像担持体がイエロー用像担持体、中間転写体回転方向上流側から2番目に位置する像担持体がマゼンタ用像担持体、中間転写体回転方向上流側から3番目に位置する像担持体がシアン用像担持体であれば、中間転写体回転方向上流側ほど転写中抜けが発生し易いが、目立ち難いイエローを中間転写体回転方向最上流側に位置させることで、目立ち易い他色を下流側で転写させることができ、全体として一次転写部での転写中抜けによる不具合を抑制できる。また転写中抜けを防止しつつ、二次転写部での画像劣化も防止可能となる。
以下に、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、発明に係る画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の全体構成を示すものである。本例のカラー複写機は、最下部に給紙テーブル2を、その上方に複写装置本体1を、さらにその上方にスキャナ3及び原稿自動給送装置(ADF)4をそれぞれ設けている。
複写装置本体1には、ほぼ中央に無端状の中間転写ベルト10を備えた転写装置20が設けてあり、中間転写ベルト10は駆動ローラ14と従動ローラ15,16とにより張架され、図で時計方向に回動し、上記従動ローラ15と16の間に設けられたクリーニング装置17により、画像転写後にその表面に残留する残留トナーが除去され、転写装置20による再度の画像形成に備えられる。
駆動ローラ14と従動ローラ15との間に架け渡された直線状の中間転写ベルト10の上方には、その移動方向に沿って、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4つの画像形成部を構成するドラム状の感光体40Y,40M,40C,40K(以下、特に断らない場合には単に感光体40という)を、それぞれ図で反時計方向に回転可能に設けてあり、それら4つの感光体に対応する一次転写手段を構成する一次転写装置62Y,62M,62C,62K(以下、特に断らない場合には単に一次転写装置62という)を中間転写ベルト10を介して感光体40に圧接するように設け、その回りには公知の帯電装置、現像装置、感光体クリーニング装置、除電装置をそれぞれ設け、感光体40の上方には露光装置21を設けている。
一方、中間転写ベルト10の下方には、二次転写手段を構成する二次転写ローラ22を設けてある。この二次転写ローラ22が中間転写ベルト10を介して従動ローラ16に圧接するようになっている。そして、この二次転写ローラ22が、中間転写ベルト10との間に送り込まれる記録媒体としてのシートに、中間転写ベルト10上のトナー画像を一括転写する。
二次転写ローラ22のシート搬送方向下流側には、シート上に形成されたトナー画像を定着する定着装置25を設けてあり、無端状の定着ベルト26に加圧ローラ27が圧接され、画像転写後のシートは、一対のローラ23,23間に架け渡された無端状の搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。なお、この二次転写装置は非接触のチャージャを用いるタイプの転写装置であってもよい。そして、この二次転写ローラ22の下方には、シート裏面に画像形成する際にシートを反転させるためのシート反転装置28を設けてある。
上記のような構成からなるカラー複写機でカラーコピーをとる場合、通常、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットし、1枚のみコピーする際には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動給送装置4を閉じることによりこの原稿をコンタクトガラス32へ押圧する。
次に、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動給送装置4に原稿をセットしたときは原稿が自動でコンタクトガラス32上に給送され、手動でコンタクトガラス32上にセットしたときは直ちに、スキャナ3が作動し、第一走行体33及び第二走行体34が走行を開始する。これにより、第一走行体33の光源からの光が原稿に向けて照射され、原稿面からの反射光が第一走行体33のミラーにより第二走行体34の方向に反射され、さらに第二走行体34の一対のミラーにより180度方向を変えて結像レンズ35を通り読取りセンサ36に入射して原稿の内容が読み取られる。
また、上述したスタートスイッチの押下により、中間転写ベルト10が回動を開始すると同時に各感光体40Y,40M,40C,40Kも回動を開始して、それぞれの感光体上にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各単色画像を形成する。このようにして各感光体上に形成された各単色画像は、図で時計方向に回動する中間転写ベルト10上に順次転写されて重ね合わされてフルカラーの合成カラー画像を形成する。
一方、給紙テーブル2内の選択された給紙段の給紙ローラ42が回転し、ペーパバンク43内の選択された給紙カセット44からシートが繰り出され、分離ローラ45により一枚ずつに分離されて給紙路46に搬送される。繰り出されたシートは搬送ローラ47により複写機本体1の給紙路48へ搬送され、レジストローラ49に当接して一旦停止状態になる。なお、手差し給紙の場合には、手差しトレイ51上にセットされたシートが給紙ローラ50の回転により繰り出され、分離ローラ52により一枚毎に分離されて手差し給紙路53に搬送され、レジストローラ49に当接して一旦停止状態になる。
いずれの場合でも、レジストローラ49は中間転写ベルト10上のカラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、停止状態にあったシートを中間転写ベルト10と二次転写ローラ22との間に送り込み、二次転写ローラ22を用いてシート上にカラー画像を転写する。カラー画像が転写されたシートは、搬送機能も有する二次転写ローラ22、搬送ベルト24により、定着装置25へ搬送され、加熱・加圧されて転写画像を定着された後、切換爪55により排出側に案内され、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出されてスタックされる。両面コピーモードが選択されている場合には、表面に画像を形成されたシートは切換爪55によりシート反転装置28側に搬送され、反転して再び転写位置へ導かれ、裏面に画像を形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
また、ブラック単色画像を中間転写ベルト10上に形成する場合には、駆動ローラ14以外の従動ローラ15,16を変位させてイエロー,マゼンタ,シアンの感光体40Y,40M,40Cを中間転写ベルト10から離間させるようにしている。離間機構については、その構成自体が公知であり、また本発明と直接関係しないので、説明を省略する。
このような構成において、レジストローラ49は通常接地されて用いられることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することもできる。例えば径18mmで表面を厚さ1mmの導電性NBRゴムで被覆した導電性のゴムローラを用いてバイアスを印加する場合、ゴム材の体積抵抗は10Ωcm程度であり、トナーを転写する側(表面側)に−800V程度の電圧を印加し、シート裏面側には+200V程度の電圧を印加する。一般的に中間転写方式では紙粉が感光体にまで移動し難いため、紙粉転写を考慮する必要が少なく、アースになっていても差支えない。また、印加電圧として一般にDCバイアスが印加されているが、シートをより均一に帯電させるため、DCオフセット成分を有したAC電圧を印加することも可能である。このようにバイアスを印加したレジストローラを通過した後のシート表面は、若干マイナス側に帯電しているため、中間転写ベルトからシートへの転写では、レジストローラに電圧を印加しなかった場合に比して転写条件が変わり、転写条件を変更する場合もある。
ところで、上記のような構成の画像形成装置において、一次転写時に感光体・中間転写ベルト間に圧力をかけた場合、既述のように、転写中抜けが発生することがあり、従来における対策としては、感光体と中間転写ベルトの間に速度差をつけるやり方が一般に知られている。しかしながら、本発明者が鋭意研究を行ったところ、単色画像と多色重ね画像では、最適な速度差が異なり、最適速度差よりも小さかったり大きかったりすると、十分な効果が得られなかったり、かえって悪化してしまうことが判明した。その実証について以下に説明する。なお本例では、感光体と一次転写手段が複数並置され、複数の感光体上のトナー像をそれぞれ対応する一次転写手段によって中間転写ベルト上に順次転写する所謂タンデム型中間転写方式に基づいているが、複数組の感光体と一次転写手段が回転移動するようになった所謂リボルバー型中間転写方式であってもよく、さらには感光体と一次転写手段がそれぞれ一つで、同じ転写体によって複数の色を帯電、現像、中間転写体上に転写する構成であってもよい。
まず、感光体の回転速度を変更可能として、中間転写ベルトとの間に様々な速度差をつけることができる構成において、感光体・中間転写ベルト間の速度差と転写中抜けとの関係について、単色画像と二色重ね画像でそれぞれ調査を行った。その際、感光体の中間転写ベルトへの当接圧は100g/cmであった。その転写圧は、感光体の加圧を受ける面にひずみゲージを設け、圧力を受ける時に生じる電流の値を測定することで、算出されたものである。また感光体、中間転写ベルトの表面粗さは、超深度顕微鏡(キーエンス製VK8500)で測定して、十点平均粗さRzが0.1〜3μm、感光体、中間転写ベルトの表面エネルギーは、FACE自動接触角計(CA-W型、協和界面科学社製)で測定して、水接触角が50〜120度、感光体、転写ベルトの摩擦係数は、オイラーベルト法で測定して0.1〜0.7であれば、同様の結果を伴うことも確認された。図2は、速度差と転写中抜けの関係をグラフ化したものである。横軸の感光体・中間転写ベルト間の速度差は、感光体の速度が中間転写ベルトの速度よりも遅い場合を−、速い場合を+としている。結果は縦軸で1〜5のランク表記として示している。ランク5は中抜けなしを表し、ランク4は中抜けはあるが目立たず、多くのユーザーにとって許容できると思われるレベルを表し、ランク3は中抜けが目立ち、許容できないとするユーザーが多くなると思われるレベルであり、ランク2が大抵のユーザーが許容できないレベルであり、ランク1が許容不可を意味する。つまり、ランクが高いほど中抜けの少ない良好な画像であり、実用上許容できる限界をランク4とした。
この図から、感光体の速度を中間転写ベルトの速度よりも遅くすることで、速度差がない(0%)場合よりも転写中抜けが改善することが分かる(感光体表面の移動速度をVd、中間転写ベルト表面の移動速度をVbとすると、Vd<Vb)。しかし、−3%では0%の場合よりもかえって悪化しており、速度差をつけすぎても悪化するということも分かる。また、単色画像と二色重ね画像では、感光体・中間転写ベルト間の速度差と転写中抜けとの関係は異なることも分かる。単色画像において最適値は−0.3%周辺であるが、二色重ね画像では−0.8%周辺となっている。
ここで、感光体40Y,40M,40C,40Kの速度が全て同じとした場合、例えば−0.3%に設定すると、単色画像は転写中抜けのない良好な画像となるが、赤文字など色重ねをしなければならない画像は中抜けランク4と幾らか劣った画像となった。逆に例えば−0.8%と設定すると、色重ねをした画像は良好となるが、黒文字など単色の画像は中抜けランク4と幾らか劣った画像となった。
そこで、中間転写ベルト走行方向において最下流側に位置するブラック用感光体40Kと最上流側に位置するイエロー用感光体40Yの各速度を、他の感光体40M,40Cの速度と異ならせてみた(ブラック用感光体40Kとイエロー用感光体40Yと中間転写ベルトとの間の速度差を例えば−0.3%、残り(マゼンタ、シアン)の感光体と中間転写ベルトとの間の速度差を例えば−0.8%と設定)。その結果、色重ねをしなければならない画像(赤文字等)と単色の画像(黒文字、黄文字)、両方の画像を転写中抜けのない良好な画像とすることができた。マゼンタ、シアン各単色の文字部、ライン部は中抜けランク4といささか劣るが、作像される機会も少ないと予想され、実用上問題とならないと判断した(感光体40Y表面の移動速度をVdy、感光体40K表面の移動速度をVdk、その他の感光体40M,40C表面の移動速度をVdoとする場合、Vdk>Vdo且つVdy>Vdoで良好)。
転写中抜けは、トナー像が中間転写ベルト上に転写した後でも、所望の色を出すために下流側の他色用一次転写部で当該他色の転写のために圧力を受けることにより発生する場合がある。よって、上流側の色ほど転写中抜けは発生し易い。そのため、作像される機会が多く、転写中抜けも目立ち易いブラックの感光体40Kを中間転写ベルト走行方向最下流に位置させることで、ブラック画像の転写中抜けを防止する。さらに、最上流側の感光体はイエロー用感光体40Yとし、転写中抜けが目立ち易い他色を記録媒体上のトナー層の下側になるよう配慮することで、中抜けを防止する構成とする。各色の画像を重ねた場合、イエロー部分は転写中抜けが発生しても目立ち難いので問題とならないと予想される。
図3は図2を拡大したもので、図中に単色画像と二色重ね画像の転写中抜け許容範囲を記している。単色画像の転写中抜けは、感光体の速度が中間転写ベルトの速度に比べて0.1〜0.8%遅い場合に許容できる範囲内(ランク4以上)にあり、二色画像の転写中抜けは、感光体の速度が中間転写ベルトの速度に比べて0.1〜2.0%遅い場合に許容できる範囲内にあることが分かる。この範囲になるように感光体の速度を設定することで転写中抜けを防止することができる。
感光体の速度が中間転写ベルトの速度に比べて0.1〜0.8%遅い場合とは、すなわちVd/Vbが0.992〜0.999の範囲内にある場合である。この範囲内にブラック用感光体40K及びイエロー用感光体40Yの各速度を設定することで、ブラックとイエローそれぞれ単色の転写中抜けを防止することができる。また、感光体の速度が中間転写ベルトの速度に比べて0.1〜2.0%遅い場合とは、すなわちVd/Vbが0.980〜0.999の範囲内にある場合である。この範囲内にマゼンタ用感光体40M及びシアン用感光体40Cの各速度を設定することで、多色重ね時の転写中抜けを防止することができる。例えばレッドやグリーンの文字、ライン画像などの転写中抜けを防止することができる。さらに、マゼンタ用感光体40M及びシアン用感光体40Cの速度を、中間転写ベルトの速度に比べて0.1〜0.8%遅く設定すれば、多色重ね時に加えてマゼンタ、シアン各単色の転写中抜けも防止することができる。つまりそれら各色での文字やライン画像などの転写中抜けを防止することができる。
次に、一次転写を行う色の順番を変えて、最適な作像順を調べた。ここでは、全ての一次転写装置62の感光体40への当接圧力を75g/cmに設定した。
多色重ね画像を二次転写する場合、中間転写ベルト上で下層(中間転写ベルトに近い層)のトナーが記録媒体に転写しきれないことがある。その場合、記録媒体上では上層に位置するトナーが抜け、下層のトナーが下地として見え、ぼそついた画像になる場合がある。記録媒体上で上層のトナーは中間転写ベルト上で下層であり、そのための画像形成部は上流側に位置しており、記録媒体上で下層のトナーについては、この関係が逆と成る。そこで、上流側の色は二次転写部で抜けても目立ち難い色にする必要がある。これが、ボソツキの発生度合いを調べて、最適な作像順を導き出す理由である。
図4は作像順を変えた場合のボソツキ度合いをランク評価したものである。結果は1〜5のランク表記として示しており、図2、3の転写中抜けランクと同様で、ランクが高いほどボソツキの少ない良好な画像である。また、許容できる限界はランク4とし、ランク4以上の場合を網点表記している。評価した画像はボソツキが発生し易い、レッド(イエロー+マゼンタ)、グリーン(イエロー+シアン)及びブルー(マゼンタ+シアン)の二色重ね画像のベタ部である。また、図中の作像順の表記は、「YMCK」となっている場合、中間転写ベルト上流より、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に作像、一次転写を行う構成とした場合を示している。この図から、作像順がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順になっている場合のみ、二色重ね画像(レッド、グリーン、ブルー)のボソツキが全て許容範囲内となっていることが分かる。
これは、この作像順の場合、
・イエローとマゼンタを重ねた場合:レッドでイエローが抜けても下地がマゼンタで目立ち難い、
・イエローとシアンを重ねた場合:グリーンでイエローが抜けても下地がシアンで目立ち難い、
・マゼンタとシアンを重ねた場合:ブルーでマゼンタが抜けても下地がシアンで目立ち難い、
となることで、ボソツキが目立ち難く、問題とならないためである。その他の作像順では、ブルーではシアンが抜けて下地がマゼンタのために目立つ等、逆の不適な状態となり、ボソツキが問題となる。先の例では転写中抜けの対策としてイエローを最上流に配置したが、図4の結果より、ボソツキに対しても、このような配置が有効であることが分かる。これは、イエローは二次転写不良が生じても目立ち難いためである。またブラックは色重ねをする機会が一般に非常に少ないため、二次転写部でのボソツキという観点からはどこに配置しても問題ないが、一次転写部での転写中抜けの観点から最下流に配置するのがよい。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す全体構成図である。 感光体と中間転写ベルトの間の速度差と、転写中抜けとの関係を示すグラフである。 感光体と中間転写ベルトの間の速度差と、転写中抜けとの関係を示すグラフであって、図2に比べて詳細に示すとともに、転写中抜けの許容範囲も併せて示すグラフである。 作像順と二色重ね画像ボソツキとの関係を示す表である。
符号の説明
1 複写装置本体
10 中間転写ベルト
40 感光体
62 一次転写装置
62a 一次転写ローラ
62b 一次転写ローラ支持部材
62c 加圧スプリング

Claims (7)

  1. 画像情報に応じてトナー像を形成・担持する像担持体と、当該像担持体に接する中間転写体と、前記像担持体のトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写手段とを備え、像担持体と中間転写体との間に線速差があるカラー画像形成装置において、ブラック用像担持体の中間転写体に対する線速差及び、中間転写体の回転方向最上流側に位置する色用像担持体の中間転写体に対する線速差が、他の色用の像担持体の中間転写体に対する線速差よりも小さいことを特徴とする、画像形成装置。
  2. ブラック用像担持体の表面移動速度をVdk、最上流側の像担持体の表面移動速度をVdy、中間転写体の表面移動速度をVbとするとき、Vdk/Vb及びVdy/Vbが0.992〜0.999の範囲内に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 他の色用の像担持体の表面移動速度をVdoとするとき、Vdo/Vbが0.980〜0.999の範囲内に設定されていることを特徴とする、請求項2に画像形成装置。
  4. 他の色用の像担持体の表面移動速度をVdoとするとき、Vdo/Vbが0.992〜0.999の範囲内に設定されていることを特徴とする、請求項2に画像形成装置。
  5. ブラック用像担持体が、中間転写体回転方向最下流側に位置することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 中間転写体回転方向最上流側に位置する像担持体が、イエロー用像担持体であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記残りの像担持体のうち、中間転写体回転方向上流側から2番目に位置する像担持体が、マゼンタ用像担持体であり、中間転写体回転方向上流側から3番目に位置する像担持体が、シアン用像担持体であることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
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