JP2016180905A - 転写部材および画像形成装置 - Google Patents

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彩香 三好
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Abstract

【課題】転写部材に対向する駆動部材で無端帯状の像保持体を経時的に安定して駆動しつつ、転写部材と駆動部材との間での放電を低減すること。【解決手段】表面に像が保持される無端帯状の像保持体(B)と、像保持体(B)を支持し且つ駆動源からの駆動が伝達されて像保持体(B)を回転させる駆動部材(T2a)と、像保持体(B)を挟んで駆動部材(T2a)に対向して配置され、像保持体(B)の表面の画像を媒体(S)に転写する転写部材(T2b)であって、導電性の基部(1)と、基部(1)の表面を覆い且つ基部よりも体積抵抗率の高い表面層(3)と、を有し、基部(1)の軸方向の長さに比べて、表面層(3)の軸方向の長さ方が長く形成された転写部材(T2b)と、を備えた画像形成装置(U)。【選択図】図4

Description

本発明は、転写部材および画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置において、転写部材に関して、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2000−221809号公報には、中間転写ベルト(121)が、駆動ローラ(124)や、駆動ローラ(124)とは異なる2次転写対向ローラ(126)等で支持されるとともに、中間転写ベルト(121)を挟んで2次転写対向ローラ(126)に対向する2次転写ローラ(131)で、中間転写ベルト(121)の画像を転写紙(100)に転写する構成が記載されている。特許文献1に記載の技術では、2次転写ローラ(131)は、軸方向の接触圧力不足を低減するために、弾性層(131e)が軸方向の端部に行くに連れて径が細くなるように構成されている。
特開2000−221809号公報(「0018」〜「0019」、「0023」〜「0024」、「0040」、図1、図3)
本発明は、転写部材に対向する駆動部材で無端帯状の像保持体を経時的に安定して駆動しつつ、転写部材と駆動部材との間での放電を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
表面に像が保持される無端帯状の像保持体と、
前記像保持体を支持し、且つ、駆動源からの駆動が伝達されて前記像保持体を回転させる駆動部材と、
前記像保持体を挟んで前記駆動部材に対向して配置され、前記像保持体の表面の画像を媒体に転写する転写部材であって、導電性の基部と、前記基部の表面を覆い且つ前記基部よりも体積抵抗率の高い表面層と、を有し、前記基部の軸方向の長さに比べて、前記表面層の軸方向の長さの方が長く形成された前記転写部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記基部の軸方向の端から、前記表面層が突き出した突き出し量は、2.75mm以上、前記表面層の厚さ以下の長さに設定された
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
軸方向の端部が面取りされた前記基部、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の発明の転写部材は、
無端帯状の像保持体を回転させる駆動部材に対して前記像保持体を挟んで対向して配置されて、前記像保持体の表面の画像を媒体に転写する転写部材であって、
導電性の基部と、
前記基部の表面を覆い且つ前記基部よりも体積抵抗率の高い表面層であって、前記基部の軸方向の長さに比べて長く形成された前記表面層と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,4に記載の発明によれば、基部の軸方向の長さに比べて表面層の軸方向の長さの方が短く形成された場合に比べて、転写部材に対向する駆動部材で無端帯状の像保持体を経時的に安定して駆動しつつ、転写部材と駆動部材との間での放電を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、突き出し量は、2.75mm未満または表面の厚さより大きい場合に比べて、放電を抑制しつつ、ゴムのちぎれを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、面取りがされない場合に比べて、放電を抑制することができる。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部説明図である。 図3は実施例1の2次転写領域の要部拡大説明図である。 図4は実施例1の2次転写ロールの説明図である。 図5は実験例の実験結果の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2は実施例1の画像形成装置の要部説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、記録部の一例であって、画像記録装置の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部には、読取部の一例であって、画像読取装置の一例としてのスキャナ部U2が支持されている。スキャナ部U2の上部には、原稿の搬送装置の一例としてのオートフィーダU3が支持されている。実施例1のスキャナ部U2には、入力部の一例としてのユーザインタフェースUIが支持されている。前記ユーザインタフェースUIは、操作者が入力をして、複写機Uの操作が可能である。
オートフィーダU3の上部には、媒体の収容容器の一例としての原稿トレイTG1が配置されている。原稿トレイTG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容可能である。原稿トレイTG1の下方には、原稿の排出部の一例としての原稿の排紙トレイTG2が形成されている。原稿トレイTG1と原稿の排紙トレイTG2との間には、原稿の搬送路U3aに沿って、原稿の搬送ロールU3bが配置されている。
スキャナ部U2の上面には、透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGが配置されている。実施例1のスキャナ部U2には、プラテンガラスPGの下方に、読取り用の光学系Aが配置されている。実施例1の読取り用の光学系Aは、プラテンガラスPGの下面に沿って、左右方向に移動可能に支持されている。なお、読取り用の光学系Aは、通常時は、図1に示す初期位置に停止している。
読取り用の光学系Aの右方には、読取部材の一例としての撮像部材CCDが配置されている。撮像部材CCDには、画像処理部IPSが電気的に接続されている。
画像処理部IPSは、プリンタ部U1の書込回路DLに電気的に接続されている。書込回路DLは、潜像の形成装置の一例であって、露光装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに電気的に接続されている。
実施例1のLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkは、Y,M,C,Kの各色に対応して配置されている。なお、実施例1のLEDヘッドLHy〜LHkは、発光素子の一例としてのLEDが画像の幅方向に沿って線状に配列されたLEDアレイにより構成されている。LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じて、LEDが発光可能に構成されている。すなわち、LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じた書込光を出力可能に構成されている。
図1において、各LEDヘッドLHy〜LHkの上方には、像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkが配置されている。各感光体PRy〜PRkと各LEDヘッドLHy〜LHkとが対向する領域により、書込領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kが構成されている。
各感光体PRy,PRm,PRc,PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの上流側には、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkが配置されている。実施例1の帯電ロールCRy〜CRkは、感光体PRy〜PRkに接触して従動回転可能に支持されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの下流側には、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが配置されている。各感光体PRy〜PRkと各現像装置Gy〜Gkとが対向する領域により、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kが構成されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、現像装置Gy〜Gkの下流側には、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。各感光体PRy〜PRkと各1次転写ロールT1y〜T1kとが対向する領域により、1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kが構成されている。
感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、1次転写ロールT1y〜T1kの下流側には、像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkが配置されている。
前記Y色の感光体PRy、帯電ロールCRy、LEDヘッドLHy、現像装置Gy、1次転写ロールT1y、感光体クリーナCLyにより、可視像の一例としてのトナー像を形成する実施例1のY色の可視像の形成装置の一例としてのY色の作像部Uyが構成されている。同様に、各感光体PRm,PRc,PRk、帯電ロールCRm,CRc,CRk、LEDヘッドLHm,LHc,LHk、現像装置Gm,Gc,Gk、1次転写ロールT1m,T1c,T1k、感光体クリーナCLm,CLc,CLkにより、前記M,C,K色の作像部Um,Uc,Ukが構成されている。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、像保持体の一例であって、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBを有する。中間転写ベルトBは、無端帯状の部材により構成されている。
実施例1の中間転写ベルトBは、張架部材の一例としてのテンションロールRtと、片寄りを補正する部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としてのアイドラロールRfと、2次転写領域の対向部材の一例であって、駆動部材の一例としてのバックアップロールT2aと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。実施例1では、バックアップロールT2aには電源回路Eからトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、2次転写ロールT2bは接地される。バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、実施例1の2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが接触する領域により2次転写領域Q4が構成されている。
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例として、ベルトクリーナCLbが配置されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。また、作像部Uy〜Ukおよび転写装置T1+T2+Bとにより、実施例1の画像の記録部Uy〜Uk+T1+T2+Bが構成されている。
図1において、作像部Uy〜Ukの下方には、案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられている。各ガイドレールGRには、媒体の収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3には、媒体の一例としての記録シートSが収容される。
給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、ピックアップロールRpの下流側には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、捌きロールRsの下流側には、媒体の搬送路の一例として、上方に延びる給紙路SH1が形成されている。給紙路SH1には、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaが配置されている。
給紙路SH1には、2次転写領域Q4の上流側に、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
シートSの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpと、を有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。
定着装置Fの上方には、搬送路の一例としての排紙路SH2が配置されている。プリンタ部U1の上面には、媒体の排出部の一例としての排紙トレイTRhが形成されている。排紙路SH2は、排紙トレイTRhに向けて延びる。排紙路SH2の下流端には、媒体の搬送部材の一例としての排紙ロールRhが配置されている。
(画像形成動作の説明)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、複写動作が開始されると、原稿トレイTG1に収容された複数の原稿Giは、プラテンガラスPG上の原稿の読み取り位置を順次通過して、原稿の排紙トレイTG2に排出される。
前記オートフィーダU3を使用して自動的に原稿を搬送して複写を行う場合は、読取り用の光学系Aは初期位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の読み取り位置を順次通過する各原稿Giが露光される。原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う場合、読取り用の光学系Aが左右方向に移動して、プラテンガラスPG上の原稿が、露光されながら走査される。
原稿Giからの反射光は、読取り用の光学系Aを通って、撮像部材CCDに集光される。前記撮像部材CCDは、撮像面に集光された原稿Giの反射光を電気信号に変換する。
画像処理部IPSは、撮像部材CCDから出力された電気信号が入力される。画像処理部IPSは、撮像部材CCDが読み取ったR,G,Bの色の画像の電気信号を、潜像形成用のイエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの画像情報に変換する。画像処理部IPSは、変換後の画像情報をプリンタ部U1の書込回路DLに出力する。なお、画像処理部IPSは、画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報を書込回路DLに出力する。
書込回路DLは、入力された画像情報に応じた制御信号を、LEDヘッドLHy〜LHkに出力する。LEDヘッドLHy〜LHkは、制御信号に応じた書込光を出力する。
各感光体PRy〜PRkは、画像形成が開始されると回転駆動する。帯電ロールCRy〜CRkには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。したがって、感光体PRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。帯電された感光体PRy〜PRkは、書込領域Q1y〜Q1kにおいて、LEDヘッドLHy〜LHkからの書込光により、表面に静電潜像が形成される。感光体PRy〜PRkの静電潜像は、現像領域Q2y〜Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより可視像の一例としてのトナー像に現像される。
現像されたトナー像は、中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて、1次転写ロールT1y〜T1kには、電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、各感光体PRy〜PRk上のトナー像は、1次転写ロールT1y〜T1kにより、中間転写ベルトBに転写される。なお、多色のトナー像の場合、上流側の1次転写領域で中間転写ベルトBに転写されたトナー像に重ねて、下流側のトナー像が転写される。
1次転写後の感光体PRy〜PRkの残留物、付着物は、感光体クリーナCLy〜CLkにより清掃される。清掃された感光体PRy〜PRk表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより再帯電される。
1次転写領域Q3y〜Q3kで1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトB上に転写された単色または多色のトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
画像が記録されるシートSは、使用される給紙トレイTR1〜TR3のピックアップロールRpにより、取り出される。ピックアップロールRpで取り出されたシートSは、複数枚のシートSが重ねて取り出された場合、捌きロールRsにより1枚ずつに分離される。捌きロールRsで分離されたシートSは、搬送ロールRaにより給紙路SH1を搬送される。給紙路SH1を搬送されたシートSは、レジロールRrに送られる。
レジロールRrは、中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期を合わせて、シートSを2次転写領域Q4に搬送する。バックアップロールT2aには、電源回路Eによりトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。したがって、中間転写ベルトB上のトナー像は、中間転写ベルトBからシートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、表面に付着した付着物等がベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着領域Q5を通過する際に加熱定着される。
画像が定着された記録シートSは、排紙路SH2を搬送される。排紙路SH2を搬送されたシートSは、排紙ロールRhにより排紙トレイTRhに排出される。
(中間転写装置の説明)
図3は実施例1の2次転写領域の要部拡大説明図である。
図1〜3において、駆動部材の一例としてのバックアップロールT2aは、無端帯状の回転体の一例としての中間転写ベルトBの幅方向である前後方向に延びる。実施例1のバックアップロールT2aは、駆動源の一例としてのモータM1から駆動が伝達される。
実施例1では、バックアップロールT2aとして、中間転写ベルトBとの間で経時的に滑りにくいように、耐久性のあるEPDMゴムで構成されている。
図4は実施例1の2次転写ロールの説明図である。
図3、図4において、転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、基部の一例としてのシャフト部1を有する。なお、実施例1のシャフト部1の軸方向の端部は、面取り形状の一例としての円弧形状、いわゆるR形状に形成されている。
なお、実施例1のシャフト部1は、導電性材料の一例としてのステンレスにより構成されているが、鉄、アルミ、あるいはこれらの合金等、使用可能な任意の材料に変更可能である。
前記シャフト部1の両端部には、外方に突出する軸部2が支持されている。軸部2の外端は、図示しない軸受けにより回転可能に支持されている。なお、実施例1の軸部2は、外径が7mmに設定されている。
シャフト部1の外周は、表面層の一例としてのゴムチューブ3が支持されている。実施例1のゴムチューブ3は、シャフト部1の軸方向の長さよりも長く形成されている。なお、実施例1では、ゴムチューブ3の一例として、体積抵抗値が7.0[logΩ]〜7.4[logΩ]程度のウレタンゴムにより構成されている。なお、ゴムチューブ3は、ウレタンゴムに限定されず、例えば、エピクロルヒドリンゴム(ECO)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、NBR/ECO混合ゴム、クロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等を使用可能である。
実施例1では、シャフト部1の外端からゴムチューブ3の外端までの距離をLとし、ゴムチューブ3の厚さをtとした場合に、以下の式(1)を満足するように、距離Lが設定されている。
2.75[mm]≦L≦t …式(1)
距離Lが2.75mmよりも短いと、放電が発生しやすく、厚さtよりも大きくなると、ゴムチューブ3がちぎれやすくなる。なお、実施例1では、一例として、厚さt=4.25mm、距離(突き出し量)L=3mmに設定されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、2次転写ロールT2bは、ゴムチューブ3の軸方向の長さが、シャフト部1の軸方向の長さよりも長く形成されている。ここで、従来の2次転写ロールT2bでは、ゴムチューブ3の軸方向の長さは、シャフト部1の軸方向の長さよりも短く形成されている。これは、ゴムチューブ3の方が長いと、端部が波打ったり、ちぎれやすかったり、ゴムチューブ3の方を長くしなければ放電が発生するといった理由もなかったためであると考えられる。
従来の画像形成装置では、中間転写ベルトBを駆動する駆動ロールを、バックアップロールT2aとは別個に持っていた。したがって、バックアップロールT2aと中間転写ベルトBとの間で滑りが発生しても、中間転写ベルトBの回転に悪影響は出にくかった。よって、従来の構成では、バックアップロールT2aとして、電気抵抗値が6.3[logΩ]〜6.7[logΩ]程度の比較的体積抵抗値の高いNBR、ウレタンゴム(U)、
ECO、NBR/ECO混合ゴム、CRが使用されていた。
しかしながら、これらの材料では、経時的に摩耗しやすく、バックアップロールT2aと中間転写ベルトBとの間で滑りが発生していた。よって、バックアップロールT2aと駆動ロールとを共通化した場合、従来のバックアップロールT2aを使用すると、中間転写ベルトBの回転が安定しない問題があった。したがって、バックアップロールT2aとして、バックアップロールT2aと中間転写ベルトBとの間で摩擦係数を経時的に確保できる材料の一例であるEPDMを使用する必要が出てきた。
しかしながら、これらの材料では、摩擦係数は経時的に維持可能であるが、体積抵抗値が6.0[logΩ]以下と、比較的抵抗値が低くなってしまう問題がある。
ここで、近年、単位時間あたりの印刷枚数、いわゆる生産性の向上に伴って、2次転写領域Q4で印加される電圧が高くなり、2次転写領域Q4で転写不良の発生を抑制されている。
よって、バックアップロールT2aと駆動ロールが共通化されて体積抵抗率が低下し、2次転写領域Q4に印加される電圧も高くなってきていることが重なって、従来のゴムチューブ3の方が短い構成では、バックアップロールT2aと、2次転写ロールT2bのシャフト部との間で端部放電が発生しやすくなっていた。端部放電が発生すると、2次転写電圧として設定された電圧が作用せず、転写不良が発生する問題がある。
これに対して、実施例1では、シャフト部1よりも体積抵抗値の高いゴムチューブ3の方が長く形成されている。よって、2次転写ロールT2bのシャフト部1とバックアップロールT2aとの間にゴムチューブ3が挟まった形となり、端部放電が抑制される。よって、転写不良が低減される。
特に、実施例1では、シャフト部1の端部は、面取り形状が形成されている。仮に、面取り形状が無い場合には、シャフト部1の角を起点に放電しやすくなるが、面取り形状を有する実施例1では、放電が更に抑制される。
(実験例1)
次に本発明の実施例1の構成における効果を確認するために実験を行った。
実施例1では、富士ゼロックス株式会社製ApeosportV C7780を改造して実験を行った。バックアップロールT2aとして、EPDMゴム製の直径14.9[mm]の部材を用いた。なお、バックアップロールT2aの体積抵抗値は6.0[logΩ]であった。体積抵抗値は、平板当てつけ法で測定した。平板当てつけ法は、バックアップロールT2aを、アースされた金属製の平板に接触させて、バックアップロールT2aの両端に9.8N(片側4.9N)の荷重をかけて、バックアップロールT2aのシャフト部1に電圧を印加して抵抗値を測定した。なお、測定環境は、温度22±3℃、湿度55±5%、電圧は1kVDCを印加して、電圧印加を開始してから10秒経過後の値を測定した。
2次転写ロールT2bのシャフト部1として、SUS製の軸方向の長さが320[mm]、直径12[mm]の部材を使用した。
2次転写ロールT2bのゴムチューブ3として、ウレタン製の厚さが4.25[mm]のものを使用し、シャフト部1の端部からの突き出し量Lを2.5[mm]〜4.75[mm]の間で、0.25[mm]刻みのものを作製した。
なお、2次転写電圧として、9.1kV(DC)を印加した。
実験では、「放電抑制効果」を、目視で放電の光を観測することで観測し、放電の光が確認されなかった場合を「○」、放電の光が確認された場合を「×」とした。また、「ゴムちぎれ」は、20万枚相当印刷後の2次転写ロールT2bを目視で確認して、ゴムがちぎれた場合を「×」、ゴムはちぎれなかったが裂け目が入っていた場合を「△」、ゴムのちぎれや裂け目がなかった場合を「○」とした。実験結果を図5に示す。
図5は実験例の実験結果の説明図である。
図5において、実験では、突き出し量Lが2.5[mm]以下になると放電が確認され、2.75[mm]以上になると、放電が確認されなくなった。また、突き出し量Lが4.75[mm]以上では、ゴムのちぎれが発生し、突き出し量Lが4.5[mm]で裂け目が発生し、突き出し量Lが4.25[mm]以下でゴムのちぎれ等が確認されなくなった。よって、式(1)を満足する範囲で、放電の発生が抑制され、且つ、ゴムのちぎれ等も発生しないことが確認された。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、Y,M,C,Kの4色の画像が形成可能な構成を提示したが、これに限定されない。3色以下や単色、5色以上の画像形成装置に適用可能である。
(H02)前記実施例において、像保持体の一例としての中間転写ベルトを例示したがこれに限定されない。例えば、感光体ベルトを有する構成にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、シャフト部1の端部に面取り形状を設けることが望ましいが、ゴムチューブ3で十分に放電の抑制が可能である場合は、面取り形状を設けないことも可能である。また、面取り形状も、弧状のR形状に限定されず、斜面状の面取り形状とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、中間転写ベルトBを張架する各ロールT2b,Rt,Rf,T1y〜T1k,Rwの数や位置等は、設計や仕様に応じて任意に変更可能である。
(H05)前記実施例において、駆動部材の一例としてのバックアップロールT2aに印加する2次転写電圧の極性の正負等は、設計や仕様等に応じて適宜変更可能である。例えば、実施例において、負極性に帯電するトナーを使用すると共に、バックアップロールT2aに負極性の2次転写電圧を印加したが、正極性に帯電するトナーを使用すると共に、バックアップロールT2aに正極性の2次転写電圧を印加する構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、各部材の具体的な数値や構成材料は、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
1…基部、
3…表面層、
B…無端帯状の像保持体、
L…突き出し量、
S…媒体、
T2a…駆動部材、
T2b…転写部材、
U…画像形成装置。

Claims (4)

  1. 表面に像が保持される無端帯状の像保持体と、
    前記像保持体を支持し、且つ、駆動源からの駆動が伝達されて前記像保持体を回転させる駆動部材と、
    前記像保持体を挟んで前記駆動部材に対向して配置され、前記像保持体の表面の画像を媒体に転写する転写部材であって、導電性の基部と、前記基部の表面を覆い且つ前記基部よりも体積抵抗率の高い表面層と、を有し、前記基部の軸方向の長さに比べて、前記表面層の軸方向の長さの方が長く形成された前記転写部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記基部の軸方向の端から、前記表面層が突き出した突き出し量は、2.75mm以上、前記表面層の厚さ以下の長さに設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 軸方向の端部が面取りされた前記基部、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 無端帯状の像保持体を回転させる駆動部材に対して前記像保持体を挟んで対向して配置されて、前記像保持体の表面の画像を媒体に転写する転写部材であって、
    導電性の基部と、
    前記基部の表面を覆い且つ前記基部よりも体積抵抗率の高い表面層であって、前記基部の軸方向の長さに比べて長く形成された前記表面層と、
    を備えたことを特徴とする転写部材。
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