JPH1138722A - 画像形成装置及び現像ギャップ調整装置 - Google Patents

画像形成装置及び現像ギャップ調整装置

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JPH1138722A
JPH1138722A JP9208705A JP20870597A JPH1138722A JP H1138722 A JPH1138722 A JP H1138722A JP 9208705 A JP9208705 A JP 9208705A JP 20870597 A JP20870597 A JP 20870597A JP H1138722 A JPH1138722 A JP H1138722A
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developing device
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toner
rotation center
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JP9208705A
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Kazuyuki Sugihara
和之 杉原
Tomoji Ishikawa
知司 石川
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kenji Maeda
健児 前田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転現像装置のメンテナンス性及び組立性の
向上をリボルバ現像装置の支持剛性を確保しつつ達成す
ることができ、特に、現像ギャップの精度を正確且つ容
易に確保できる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 各現像ユニット420Uの現像器420
Kを、リボルバ現像装置420の回転軸40に一体化さ
れたユニット支持体48に対して位置決めした状態で、
リボルバ現像装置420の前後の側板54,55に配設
されている各一対の現像器支持ホルダ52Kと、現像ロ
ーラ位置調整ホルダ53Kとで、各現像ローラ41Kの
両端の支軸41aを保持し、リボルバ現像装置420の
前後の側板54,55に対して、支点53aを中心とし
て回動可能な上記現像ローラ位置調整ホルダ53Kの回
動により各現像ローラ41Kの支軸41aの位置を変位
させて、現像ローラ41Kと感光体ドラム414との現
像ギャップGpを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置及び現像ギャップ調
整装置に係り、詳しくは、現像器を有する複数の現像ユ
ニットの任意の現像器を現像位置に回転させて潜像担持
体上の潜像を現像するリボルバ現像方式の画像形成装置
及び現像ギャップ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、回
転軸の周りに配設された現像器を有する複数の現像ユニ
ットを該回転軸の回動により回転させて、潜像担持体に
対向する現像位置に任意の現像器を移動させ、該現像器
で該潜像担持体上に形成された潜像を現像する回転型現
像装置(以下、「リボルバ現像装置」という)を備えた
画像形成装置が知られている。
【0003】また、現像器の現像剤の交換などといった
メンテナンスの作業性を向上させるために、上記潜像担
持体としての感光体ドラムや通常の現像装置などの作像
機器を、画像形成装置本体(以下、単に「装置本体」と
いう)に対して引き出し可能に保持された引出支持体に
支持させた構成の画像形成装置が提案されている(例え
ば、特開昭61−58035号公報、特開昭62−37
392号公報、特開平3−34070号公報、特開昭5
8−54392号公報、特開平3−50268号公報な
ど(以下、これを公知例という))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成装置におけるリボルバ現像装置は、その剛性や精度
を確保するために、装置本体に組み付け固定されている
ものが多く、現像ユニット周りのメンテナンス性が非常
に悪かった。また、この構成の画像形成装置では、リボ
ルバ現像装置が装置本体に組み付け固定されるため、リ
ボルバ現像装置と装置本体とを個別に組み立てることが
できず、量産ラインでの組立性にも大きな問題があっ
た。
【0005】一方、装置本体に対してリボルバ現像装置
のみを着脱分離可能に構成したものもあるが、この構成
の画像形成装置では、リボルバ現像装置の構成部品が増
えるため、その感光体ドラムから回転型現像装置までの
部品の積み上げによる公差が拡大し、該リボルバ現像装
置の現像ユニットの現像器の現像ローラと該感光体ドラ
ムとの隙間(現像ギャップ)の精度確保が困難となり、
安定した画像品質を得ることができなかった。また、こ
の構成では、装置本体から取り外したリボルバ現像装置
を床などに置いて、そのメンテナンス作業を行なうこと
になるため、その作業時のリボルバ現像装置の安定性や
作業性が悪くなる(リボルバ現像装置が回転体であるこ
とによる)とともに、リボルバ現像装置を装置本体に対
して側方から着脱させるため、この着脱作業も作業性の
悪い無理な姿勢で行なうことになる。
【0006】このような問題を解消する方法として、前
記公知例と同様に、装置本体に対して引き出し可能に保
持された引出支持体に、上記リボルバ現像装置を感光体
ドラムとともに支持させることが考えられる。
【0007】しかしながら、該公知例における画像形成
装置は、何れも単体のユニットからなる通常の現像装置
を引出支持体に搭載する構成であるため、その剛性や、
現像ローラと感光体ドラムとの現像ギャップの精度を比
較的容易に確保できるが、上記リボルバ現像装置は上述
のように複数の現像ユニット自体が回転する複雑な構成
を有しているため、このリボルバ現像装置を単に引出支
持体に搭載しただけでは、この引出支持体が画像形成装
置の装置本体に置き換えられたに過ぎず、上記の諸問題
を根本的に解消することは難しい。
【0008】従って、上記リボルバ現像装置を搭載する
引出支持体は、 (1)リボルバ現像装置のメンテナンス性が良い構成で
あること。 (2)量産ラインでの組立性が良い構成であること。 (3)リボルバ現像装置の支持剛性を確保できる構成で
あること。 (4)現像ギャップの精度を容易に確保できる構成であ
ること。 などを考慮する必要がある。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、回転現像装置のメン
テナンス性及び組立性の向上をリボルバ現像装置の支持
剛性を確保しつつ達成することができ、特に、現像ギャ
ップの精度を正確且つ容易に確保できる画像形成装置を
提供することである。
【0010】また、本発明の他の目的とするところは、
上記画像形成装置における現像器の現像剤担持体と潜像
担持体との現像ギャップを正確且つ容易に調整すること
のできる現像ギャップ調整装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回転により潜像が形成される潜
像担持体と、回転軸の周りに配設された現像器を有する
複数の現像ユニットを該回転軸の回動により回転させ
て、該潜像担持体に対向する現像位置に任意の現像器を
移動させ、該現像器の現像剤担持体により該潜像担持体
上に形成された潜像を現像する回転型現像装置とを備え
た画像形成装置において、少なくとも該潜像担持体と該
回転型現像装置を搭載し且つ画像形成装置本体に対して
引き出し可能に保持される引出支持体を、上記潜像担持
体の回転中心軸線と上記回転型現像装置の回転中心軸線
とが所定の間隔で平行になるように、該潜像担持体と該
回転型現像装置を回転自在に軸支する前側板及び後側板
と、該前側板及び後側板を一体化させるステー部材とで
構成するとともに、上記回転型現像装置の各現像ユニッ
トの現像器を、少なくとも上記回転型現像装置の回転中
心軸線と直交する方向に、それぞれ独立移動可能な構成
とし、上記現像器の現像剤担持体の回転中心軸線と上記
潜像担持体の回転中心軸線との離間距離を調整可能に構
成したことを特徴とするものである。この画像形成装置
においては、その装置本体から上記引出支持体を引き出
すことにより、該引出支持体に搭載されている潜像担持
体及び回転型現像装置が装置本体前面側に引き出される
ので、この状態のままで該潜像担持体及び回転型現像装
置のメンテナンスや着脱作業などを行なうことが可能と
なる。また、この構成では、上記引出支持体の前側板と
後側板とによって、上記潜像担持体の回転中心軸線と上
記回転型現像装置の回転中心軸線との離間距離が規定さ
れるので、この引出支持体単体での現像ギャップの精度
確保が可能となる。更に、この構成では、上記ステー部
材によって一体化された前側板と後側板とによって、上
記潜像担持体と上記回転型現像装置とが軸支されるの
で、従来の装置本体に取り付けられるタイプの回転型現
像装置並の支持剛性が確保される。特に、画像形成装置
においては、上記回転型現像装置の各現像ユニットの現
像器が、少なくとも上記回転型現像装置の回転中心軸線
と直交する方向に、それぞれ独立移動可能に構成され、
上記現像器の現像剤担持体の回転中心軸線と上記潜像担
持体の回転中心軸線との離間距離が調整可能に構成され
ているので、上述のように引出支持体単体での現像ギャ
ップの精度確保を容易に行なえるようになり、この引出
支持体単体での組立てが可能になる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記潜像担持体に対向する現像位置に移動
された現像器の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表
面との離間距離を測定器により測定するとともに、該測
定器の測定値に基づいて、上記回転型現像装置の回転中
心軸線と直交する方向への該現像器の移動量を制御し
て、該現像器の現像剤担持体の回転中心軸線と該潜像担
持体の回転中心軸線との離間距離を調整することを特徴
とするものである。この画像形成装置においては、上記
測定器による上記潜像担持体に対向する現像位置に移動
された現像器の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表
面との離間距離(現像ギャップ)の測定値に基づいて、
上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向への
該現像器の移動量が制御されて、該現像器の現像剤担持
体の回転中心軸線と該潜像担持体の回転中心軸線との離
間距離が調整されるので、上記現像ギャップが極めて正
確且つ迅速に調整される。
【0013】請求項3の発明は、請求項1、2の画像形
成装置において、上記回転型現像装置の回転中心軸線
と、上記潜像担持体の回転中心軸線と、上記現像器の現
像剤担持体の回転中心軸線とが、1つの水平面上に位置
することを特徴とするものである。この画像形成装置に
おいては、上記回転型現像装置の回転中心軸線と、上記
潜像担持体の回転中心軸線と、上記現像器の現像剤担持
体の回転中心軸線とが、1つの水平面上に位置するの
で、簡便で且つ精度の高い現像ギャップ調整が可能とな
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2、3の画
像形成装置において、上記回転型現像装置の回転中心軸
線と直交する方向へ移動可能に構成された上記各現像ユ
ニットの現像器に、該回転型現像装置に対して各現像ユ
ニットを保持するユニット支持体と各現像ユニットとの
間に配設した弾性部材によって、該回転型現像装置の回
転中心軸線と直交する法線方向への移動習性を付勢した
ことを特徴とするものである。この画像形成装置におい
ては、上記弾性部材によって、上記各現像ユニットの現
像器に回転型現像装置の回転中心軸線と直交する法線方
向への移動習性が付勢されているので、現像ギャップ調
整時における現像器の移動方向が、回転型現像装置の回
転中心に向かう方向のみに特定され、その調整制御が容
易化されるとともに、現像器保持部の遊び(ガタツキ)
が吸収される。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記引出支持体の前側板及び後側板に対し
て回動可能に構成した現像位置調整ホルダによって上記
各現像ユニットの現像器の現像剤担持体の支軸を変位可
能に保持するとともに、上記弾性部材による上記回転型
現像装置の回転中心軸線と直交する法線方向への該各現
像ユニットの現像器の移動習性に抗して、該回転型現像
装置の向心方向に該現像位置調整ホルダを加圧制御する
ことにより、上記潜像担持体に対向する現像位置に移動
された現像器の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表
面との離間距離を調整することを特徴とするものであ
る。この画像形成装置においては、上記弾性部材による
上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交する法線方向
への該各現像ユニットの現像器の移動習性に抗して、該
回転型現像装置の向心方向に上記現像位置調整ホルダが
加圧制御されることにより、上記潜像担持体に対向する
現像位置に移動された現像器の現像剤担持体の表面と該
潜像担持体の表面との離間距離が調整されるので、現像
ギャップ調整時における該現像位置調整ホルダの移動方
向が、回転型現像装置の回転中心に向かう方向のみに特
定され、この現像位置調整ホルダの調整制御が簡略化さ
れる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記潜像担持体に対向する現像位置に移動
された現像器の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表
面との離間距離である現像ギャップを、上記回転型現像
装置の組立て時に調整するための現像ギャップ調整装置
であって、該回転型現像装置組立て時の該現像ギャップ
を測定する現像ギャップ測定器と、上記回転型現像装置
の回転中心軸線と直交する方向に該現像器を加圧移動さ
せて該現像ギャップを化変させる現像ギャップ加圧調整
手段と、該現像ギャップ測定器の測定値に基づいて該現
像ギャップ加圧調整手段の現像器加圧移動量を制御する
現像器加圧移動量制御手段とを備え、該回転型現像装置
組立て完了時の該現像ギャップの目標値と該現像ギャッ
プ測定器の測定値との差に基づいて、該現像器加圧移動
量制御手段により該現像ギャップ加圧調整手段の現像器
加圧移動量を制御し、該現像ギャップ加圧調整手段によ
り該回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向に該
現像器を加圧移動させて、該現像器の現像剤担持体と該
潜像担持体との現像ギャップを該目標値に一致させるよ
うに調整することを特徴とするものである。この現像ギ
ャップ調整装置においては、該回転型現像装置組立て完
了時の該現像ギャップの目標値と該現像ギャップ測定器
の測定値との差に基づいて、該現像器加圧移動量制御手
段により該現像ギャップ加圧調整手段の現像器加圧移動
量が制御され、該現像ギャップ加圧調整手段により該回
転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向に該現像器
が加圧移動されて、該現像器の現像剤担持体と該潜像担
持体との現像ギャップが該目標値に一致するように調整
されるので、上記画像形成装置における現像器の現像剤
担持体と潜像担持体との現像ギャップが正確且つ容易に
調整される。 (以下、余白)
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るカラー複写機に適用した一実施形態について説明す
る。先ず、カラー複写機本体の構成について説明する。
本実施形態では、3つのモジュールを基本構成要素とし
て用い、この構成と作用を表す図を図1から図16に示
す。基本モジュールは、スキャナモジュール200、プ
リンタモジュール400、システム制御モジュール60
0である。スキャナモジュール200には、少なくとも
原画像を画素に分解して読み取る画像読取り手段250
と第1通信制御手段230、第1電力供給手段201と
を含み、基本画像処理手段300、拡張画像処理手段3
50が必要に応じて付加される。プリンタモジュール4
00は、記録媒体190上に永久可視像として形成し、
出力する画像形成手段500と第2の通信制御手段43
0、第2電力供給手段401とからなる。ここで、画像
形成手段500とは、以下の複数手段の集合体に付した
便宜的手段名である。同画像形成手段500には、感光
体ドラム414、帯電手段419、レーザ露光手段44
1、現像手段420、第1転写手段416、中間転写体
415、第2転写手段417などの、いわゆる画像形成
に必要な諸要素が含まれるものとする。
【0018】システム制御モジュール600には、第3
の通信制御手段630及びスキャナモジュール200を
画像読み取り付勢制御するか、もしくはプリンタモジュ
ール400を画像形成付勢制御するか、少なくとも一方
の機能を果たすシステム制御手段650とを有する。こ
れら3モジュールは、図2、図7、図12の如く、機構
的に互いに離して配置してもシステムの機能を満足でき
る構造としてある。後述の複写システムの構成例におい
ては、運搬単位重量削減とシステム組立ての簡便さを両
立させるために、スキャナモジュールはこの単位に梱包
し、一方、プリンタモジュール側は、その上部にシステ
ム制御モジュールを固定的にマウントした一体構成と
し、1つの箱に梱包し工場出荷する方式を用いている。
更に、モジュールを合体したときの使い勝手や美的まと
まり方、空間効率といったユーザへの配慮、あるいは電
磁放射、ノイズイミュニティ、熱放射、メカニカル共振
の防止といった技術面の課題に対処した方式としてお
く。例えば、複写システムを構成する場合には、少なく
とも上記モジュールとテーブルもしくは選択多段給紙装
置を組み合わせるが、空間効率からするとこれらを縦に
積み重ねるのが良く、またプラテンの高さは900mm
乃至1100mmとすると良好な原稿載置操作性が得ら
れる。また、各種ボタンはプラテン面かそれより若干下
面に位置させることで的確なヒューマンインターフェー
スが実現できる。これらを勘案し、本構成のモジュール
は、積み重ね面の投影形状を概ね等しくして不格好さや
上位モジュールの脱落を回避し、積み重ねたときのプラ
テン、走査装置面が上述の位置となるようにした。ま
た、外観性と電磁境界両立性の観点からこれらを接続す
るケーブルは極力その本数を減らし、またその長が短く
なるように端子位置が互いに近くなるように工夫した。
尤もシステム制御モジュール600は、単に複写機能の
みを実現すればよいといったケースでは、極めてコンパ
クトに構成することも可能であって、これを他のモジュ
ールの部分として組み込むのも容易であって、このとき
は2モジュールの組み合わせで上記の配慮がなされれば
よく、本構成の趣旨を逸脱するものではない。
【0019】以下、モジュールごとの構成と作用を順を
追って説明する。 (スキャナモジュール200の機構構成)図2におい
て、201は第1電力供給手段である直流電源装置、2
01Pは商用電源接続用電源プラグ、201SWは電源
スイッチ、202はプラテンガラス、202Sは画像先
端基準位置、202SHはシェーディング補正用白板、
202Bは固体識別用バーコード板、208は第1キャ
リッジ、209は第2キャリッジ、203は原稿照明ラ
ンプ、204A,204B,204Cはそれぞれ第1ミ
ラー,第2ミラー,第3ミラー、205は結像レンズ、
205Xはレンズ光軸、207はカラー撮像デバイス、
211はキャリッジホームセンサ、230S1,230
S2は第1通信制御手段230上にあって同一形状、同
一インターフェースを有したSCSIコネクタ、230
F1,230F2はスキャナ選択的付加装置通信用光フ
ァイバコネクタ、250は原稿読み取り手段を実装した
回路板、300は基本画像処理手段を実装した回路板、
350は拡張画像処理手段を実装した回路板である。
【0020】(画像読み取り手段250の構成)図1に
おいて、250は画像読み取り手段を示し、207はカ
ラー撮像デバイス、252はアナログ/デジタル変換器
(以下、A/D変換器という)、253はシェーディン
グ補正回路、254はサンプリング位置ずれ補償回路で
ある。原稿180は、図2に示すように、プラテンガラ
ス202に複写面が下で、読み取り開始が位置がプラテ
ンガラス202の左端202Sとなるように載置され
る。結像レンズ205は原稿像をカラー撮像デバイス2
07の受光面に縮小投影結像する。カラー撮像デバイス
207は、電荷結像素子(CCD)でカラー撮像機能を
備え、赤フィルターで覆われた4752画素1次元配列
されたR撮像部、緑フィルターで覆われた4752画素
1次元配列されたG撮像部、青フィルターで覆われた4
752画素1次元配列されたB撮像部が、主走査方向
(図2の紙面に鉛直方向)に3列平行に並べられた構造
としている。3本の走査線は、殆ど近接、具体的には、
原稿180面に換算して、4/16mm間隔であるのと
等価である。なお、この1次元撮像デバイスによる走査
方向を主走査、これと直交する方向を副走査と称するこ
とにする。原稿照明ランプ203と第1ミラー204A
は、第1キャリッジ208にマウントされ、第2ミラー
204Bと第3ミラー204Cは、第2キャリッジ20
9に固着されている。原稿を読み取るときは、第1キャ
リッジは副走査速度Vsubで、第2キャリッジはVs
ub/2の速度で、原稿走査モータ210、駆動ワイヤ
210Wによって、光学的共役関係を維持したまま左端
から右端に向かって走査(副走査)駆動される。原稿走
査モータ210には、ステッピングモータを用いてい
る。副走査速度Vsubは、基準速度に対して1/8倍
乃至4倍まで1%刻みで可変であり、他モジュールから
のコマンドで任意の速度が選択される。
【0021】(画像読み取り手段250の動作)図4
に、画像読み取り機構部の速度線図を示した。以下、こ
れを参照して原稿走査について述べる。第1キャリッジ
208は、通常、キャリッジホームセンサ211の真上
で静止し、待機している。このときのセンサ出力はON
である。読み取り走査指令SCANまたはREQを受信
したとき、t1で原稿照明ランプ203を点灯、原稿走
査モータ210を駆動し、右方向に走査を開始する。t
2時間後、第1キャリッジ208がキャリッジホームセ
ンサ211の検知範囲を外れ、出力はOFFとなる。こ
の外れる位置が走査基準位置として記憶され、位置の校
正基準点として用いられる。また、第1通信制御手段2
30は、画像先端基準位置202Sまでの到達時間t5
と速度Vsub要求精度とを達成すべく最適加速計画を
計算し、原稿走査モータ210のステップパルス列を算
出する。以降、キャリッジ速度は、このパルス列で駆動
され、画像先端基準位置202Sに至る時刻及び所望の
一定速度走査が期待通り達成される。校正基準点を通過
した後は、副走査速度の如何に拘らず、カラー撮像デバ
イス207は、結像レンズ205が投影する各色の画像
を主走査線単位で読み取る。これはカラー撮像デバイス
207の電荷蓄積時間を一定にするのに都合がよい。主
走査周期は、図3の第1同期信号発生手段230SYN
Cの発生するパルス列周期ts1であり、同パルス列
は、バス230BUSを経由して原稿読み取り手段25
0に接続されている。なお、第1同期信号発生手段23
0SYNCは、ここに接続された水晶発振器230XT
Lの発振周波数を分周してバス230BUSに出力す
る。カラー撮像デバイス207の総画素数は4752個
で、主走査1ラインを原稿画像換算で16画素/mmに
分解、標本化して読み取り、原稿180からの画素単位
のRGB反射光に応じたアナログ電圧を出力する。その
後、A/D変換器252にて8ビットのデイジタル信号
に変換、すなわち256階調に量子化され以降の回路に
渡される。上記基準点通過後は、先ず時刻t3で白基準
板202SHを読み取り、8ビットのディジタル変換値
がシェーディング補正回路253に記憶される。以降、
読み取られた画像データは、シェーディング補正が有効
に施されることになる。t4時刻に第1キャリッジ20
8が有価証券違法複写の追跡、リモートサービスに供す
るための固体識別バーコード板202Bの下を通過する
とき、これを読み取り、画像データはシステム制御モジ
ュール600に伝送される。次に、t5時刻に、原稿先
端基準位置202Sに達すると、原稿読み取り手段25
0は、原稿180の画像を走査線単位で読み取り、画素
毎の色分解ディジタルデータ250Dとして順次次段の
基本画像処理手段300に出力する。A3原稿180の
全て、6720走査線分を読み取り、第1キャリッジ2
08が右端に達し、t6時刻となったとき原稿走査モー
タ210を反対方向に回し、キャリッジホームセンサ2
11の検知位置まで復帰、停止させ、次の走査に備え
る。
【0022】(基本画像処理手段300の構成要素)図
1において、301は空間フィルタ回路、302は変倍
回路、303は色処理回路、304は階調処理回路、3
05は画像付加回路、310は像域自動分離回路、32
0はカラー原稿自動検知回路、330は有価証券検知回
路である。
【0023】(基本画像処理手段300内の要素の機
能)空間フィルタ回路301は平滑化処理もしくは鮮鋭
化処理を施す。一般に、原稿180が網点印刷物である
場合には、前者の処理を施し、文字だけの原稿では後者
の処理を施す。選択はコンソール800の原稿指定画面
で入力するかもしくは後述の像域自動分離回路310か
らの分離結果に依存させる。変倍回路302は画像を主
走査方向に25%乃至40%に変倍させる。なお、副走
査方向の複写変倍は、画像読み取り速度(副走査速度)
を変えることで達成している。色処理回路303は、原
稿画像RGB信号にマスキング処理を施して、記録信号
であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、B(ブラック)の画像形成信号に変換する機能を
持つ。更に、文字画像と濃淡画像とでそれぞれに適した
色処理、例えば、黒文字部の純黒化処理など、いわゆる
適応的処理を施す。また、必要に応じてRGB信号のま
ま第1通信制御手段230を経由させシステムモ制御ジ
ュール600に出力する。階調処理回路304は、8ビ
ットのCMYKいずれかの画像信号からディザ処理を施
し、2ビットの記録画像信号を作る。更に、文字画像と
濃淡画像とでそれぞれに適した階調変換、いわゆる適応
的階調処理を施す。画像付加回路305は、有価証券の
違法複写に備え追跡用の小さな模様データを発生し、原
稿画像データに付加する。像域自動分離回路310は、
1枚の原稿画像上の文字画像部分と濃淡画像部分とを画
素単位で識別し、この結果を空間フィルタ回路301、
色処理回路303、階調処理回路304に出力する。カ
ラー原稿自動検知回路320は、原稿180がカラー原
稿であるか白黒原稿であるかの識別処理を行なう。有価
証券検知回路330は、原稿180が複写が禁じられて
いる有価証券か否かを判定する。 (基本画像処理手段300の動作)読み取られた原稿の
RGB画像データ251Dは空間フィルタ回路301、
像域自動分離回路310はカラー原稿自動検知回路32
0、有価証券検知回路330に並列に入力され、並列処
理される。基本画像処理手段300の機能は、2つのカ
テゴリに分けられる。第1のカテゴリは、画像信号を直
接操作するのではなく、画像操作を支援するための機能
である。例えば、文字領域と階調画像領域に識別分離す
る像域分離処理や原稿サイズ検知処理、カラー原稿/白
黒原稿識別処理がある。このカテゴリの処理には、例え
ば、カラー原稿/白黒原稿識別処理の如くプラテンガラ
ス202上の全ての原稿画像情報を調べなくてはならな
いものがあり、コピー画像形成に先立って行なわれ、一
般にプレスキャンと称されている。第2のカテゴリは、
画像信号を操作する処理で、例えば、空間フィルタ処
理、変倍、画像トリミング、像移動、色補正、階調変換
といった画像処理である。これらの処理は、更に像域に
よって共通の処理内容のもの、例えば変倍と、文字画像
と濃淡画像部の2像域で異なるもの、例えば階調処理に
分類される。
【0024】第1のカテゴリの処理結果の多くは、シス
テム制御モジュール600に伝達される。これを受けた
システム制御モジュール600は、これに基づいて他の
手段に制御指令を発して像形成工程を進める。例えば、
基本画像処理手段300が白黒原稿であると検知したと
き、同基本画像処理手段300は、これを第1通信制御
手段230に伝え、第1通信制御手段230はシステム
制御モジュール600に伝え、同システム制御モジュー
ル600が、プリンタモジュール400に、K現像付
勢、CMY現像停止というコマンドを送る。すると、プ
リンタモジュール400内の第2の通信制御手段430
は、K現像器420Kのみ付勢し、多色の現像を停止し
て効率的に像形成する。
【0025】第2のカテゴリの画像処理内容は、第1の
カテゴリの処理結果によって自動的に付勢される場合
と、オペレータによってコンソール800から指定入力
されるものと、更に、これらの組合せによるものとがあ
る。これらの処理の一例として、特定色画像消去処理に
ついて記す。本処理は、原稿画像中に含まれる特定の色
を消去し、それ以外の色を保存して転写紙190A上に
画像形成する処理であって、本基本画像処理手段300
に含まれる色処理手段で達成される。なお、特定色は操
作者によってコンソール800から入力される。何れに
しても複写モードにおいては、本基本画像処理手段30
0に入力されたRGB画像信号を最終的には記録用の信
号C(シアン)、M(マゼンタ))、Y(イエロー)、
B(ブラック)に変換し、プリンタモジュール400に
このデータを渡す。なお、原稿180が白黒原稿である
と識別された場合や黒単色処理コマンドを受けたときに
は、モノクロ化処理を施し、K信号以外は0が出力され
る。
【0026】(第1通信制御手段230の構成要素)第
1通信制御手段230の構成を図3に示す。図3におい
て、230CPUはマイクロプロセッサ、230RAM
はリード/ライトメモリ、230ROMは読み出し専用
メモリ、230INTは割り込みコントローラ、230
TMRはタイマカウンタ、230SIOはシリアル通信
ユニット、230SYNCは第1同期信号発生器、23
0XTLは水晶発振器、230DMAはDMAコントロ
ーラ、230FIFOは先入れ先出し(ファーストイン
ファーストアウト)メモリ、230SCSIはSCSI
コントローラ、230BUSはバス、230DCは画像
データチャンネルである。
【0027】(第1通信制御手段230の走査制御機
能)第1通信制御手段230は、システム制御モジュー
ル600もしくはプリンタモジュール400と所定のプ
ロトコルで交信して、その指令に基づきスキャナモジュ
ール200を原稿画像読み取り付勢制御し、原稿画像デ
ータを出力する。また、スキャナモジュール200内の
全ての手段及び自動原稿送り装置280などの選択的付
加装置を統合的に制御する。ところで、画像読み取り手
段と画像形成手段とが別々のモジュールからなる一般の
画像システム、例えば光ファイルシステムにおいては、
その間に何らかのページバッファメモリ手段を有してい
るのが普通であった。しかしこのような構成では、画像
読み取りから画像形成の間に必然的に時間差を生じる。
複写機ではこの時間差はいわゆるファーストコピータイ
ムの増加という好ましくない結果となる。そこで、本構
成例では、ページバッファを省き、コストを低減すると
ともに、画像読み取りと画像形成とを同期させて、つま
り殆ど時間差なく実行する方式を採用した。この画像読
み取りと画像形成との同期には2通りの意味合いを含
み、1つは周期の意味で、もう1つは画像先頭の位相の
一致に関していう。もしこの同期が保てないと、前者に
ついては例えばコピー画像が伸びるとか縮むとかの不具
合が発生し、後者については記録紙上のコピー画像位置
が正しく再現できないといった不具合を招く。更に、本
構成例のようにCMYK画像の順に作像する方式のプリ
ンタを用いるカラー複写システムにおいては、プリンタ
モジュール400がCMYK画像を順次重ね合わせ作像
するのであるが、商用的に安価な装置とするには、ペー
ジバッファメモリを省くのが得策で、このときスキャナ
モジュール200は1枚の原稿に対して都合4回の走査
を行ない、1回の原稿画像走査毎にCMYKの内の1色
ずつを送り出す方式が好都合である。しかして4回の色
順次走査において原稿画像走査の走査置精度確保、つま
り同期は重要な課題となる。もしこの同期が狂うと色版
ずれとなり、正しいカラー画像が得られないことにな
る。
【0028】この課題を達成する方式を図4を参照して
述べる。図4は1回分の原稿画像走査について記したも
ので、上部には2走査線分の詳細を示す。先ず、システ
ム制御モジュール600からのSCANコマンド受信し
たとき、第1キャリッジ208は、前述したように、受
信からいつもt5時間後にレンズ光軸205Xが画像先
端基準位置202Sに達し、且つ、副走査速度をVsu
bとするように第1通信制御手段230を制御する。こ
れによって、コマンド受信タイミングから常に一定時間
t5の後に画像データを出力するので、少なくとも位相
に関する同期は保たれる。なお、このための工夫とし
て、キャリッジ位置検知のためのキャリッジホームセン
サ211を設け、毎回の走査基準位置合わせの校正を行
ない、且つ、原稿走査モータ210の1ステップ角度で
の副走査移動量(第1キャリッジ208の移動量)を1
/16mm以下としている。モータ駆動方式としてはマ
イクロステップ駆動方式等を用いている。次に、周期に
関する同期のために、第1同期信号発生手段230SY
NCの発生するパルス列周期ts1に同期して1つの主
走査線を読み取り、これを送出バッファ230FIFO
に入れるようにした。また、このデータの受取側、この
図ではシステム制御モジュール600が周期ts1と実
質的同一周期で順次取り出すようにした。複写モードに
おいては、データの受取側をプリンタモジュール400
とし、上記同期メカニズムを維持するようにした。よっ
て、原稿画像を何回走査してもコマンド受信から、常に
一定時間後に原稿画像データが得られ、転写紙と画像の
位置関係(レジストレーション)が常に正しく維持さ
れ、また、カラーコピー時は余分なバッファメモリを要
せず、色版レジストレーションが維持され、またコピー
が素早く出力される。なお、スキャナモジュール200
は、基本的に他の2モジュール、システム制御モジュー
ル600またはプリンタモジュール400から前記コマ
ンドを受容する。
【0029】(第1通信制御手段230の他の作用)図
5は、第1通信制御手段230の作用を示したフローチ
ャートで、これらの機能は、図3のマイクロプロセッサ
230CPUのプログラム実行で果たされる。実行プロ
グラムは、読み出し専用メモリ230ROMに内蔵され
る。p201は電源201SWの投入操作を示し、p2
02は初期化処理、例えば各種回路素子の初期パラメー
タ設定、ウオッチドグタイマスタート、キャリッジ20
8の初期位置(キャリッジホームセンサ211上)への
移動といった機能である。p203は端子202S1,
S2からのコマンド入力が所定時間(タイムアウトタイ
ム)内に来なかったかどうかを判定する。p204は原
稿読み取り手段250のパワーを切り、基本画像処理手
段300、拡張画像処理手段350の電源電圧を回路素
子内レジスタのデータが保持できる限界まで低下させる
機能であり、待機時の消費電力削減、冷却ファン騒音低
減に寄与する。p205はウオッチドグタイマがプログ
ラムの正常実行を離れたときに発生し、このとき故障発
生通知機能p206がシステム制御モジュール600に
これを通知する。p210は原稿読み取り手段250、
基本画像処理手段300、拡張画像処理手段350に故
障が発生したときの割込みベクタで、p211が故障部
位の特定、要因の分析を行ない、p212がこれをシス
テム制御モジュール600に通知する。p213は例え
ば原稿走査モータ210が加熱故障に至った場合、火災
などの危険を避けるためのフェールセーフ処理を行な
う。
【0030】p220はSCSI端子202S1,20
2S2に情報入力があった場合の割込みベクタで、この
ときp221でスリープタイマを停止する。p222は
受信内容を調べ以下の5種類の何れかにブランチさせ
る。第1にはp230のTEST(TESUT uni
t ready)で本スキャナモジュール200が原稿
走査可能か否かの問い合わせである場合のパスであっ
て、p231にて選択的付加装置(図18に示す自動原
稿送り装置280,フィルムプロジェクタ290)も含
めてのスキャナモジュール準備状況を回答する。p29
0はスキャナに対して自己診断DIAG(DIAGno
stic)を求められた時のルートで、典型的には故障
発生通知機能p206,p212が故障を通知した後に
求められ、p291乃至p293で自己診断とその回答
処理を行なう。
【0031】p240はスキャナモジュールの各種設定
モードの問い合わせSENS(Mode SENSe)
で、p241からp245の処理で選択的付加装置28
0,290も含めてのスキャナモジュールの現在設定さ
れている走査モードを回答する。p250は各種設定モ
ード設定SEL(mode SELect)要求時のパ
スで、上記SENSと対をなす。各種パラメータはp2
51乃至p256の各ルーチンで設定する。
【0032】p260はSCANまたはCOPY要求時
のパスで、通常モノクロ処理では1原稿に対して1回、
カラー処理でRGB処理のケースでは1回、CMYK処
理のケースでは4回連続的に要求がある。この要求時に
は先ずp261で原稿走査モータ210を起動、続いて
p262でキャリッジホームセンサ211の監視で第1
キャリッジ208の通過を検知し、リード/ライトメモ
リ230RAM内に設けた位置カウンタをリセットする
校正操作を行なう。本カウンタは第1同期信号発生手段
230SYNCが1走査線に対して1回発生する同期パ
ルスにより1づつインクリメントされる。p263で
は、先に受信したSCANまたはCOPY要求から計時
してt5時間後に正しく原稿画像先端202Sに到達
し、且つ事前にモード設定SEL(mode SELe
ct)要求で設定された走査速度Vsubの定常状態を
目指すためのモータ210の駆動計画を計算する。次に
p264でシェーディング補正用白板202SHを読み
取り、シェーディング補正パラメータ算定、設定を行な
い、以降の画像読み取りデータのシェーディング補正に
資する。続いてp265で固体識別用バーコード板20
2Bを読み取り、p267でモータ加速制御を行ない、
所望の速度に達したときにp268で低速制御に切り替
える。p270は画像データのバッファメモリである2
30FIFOの入り口ゲートを開け、基本画像処理手段
300からの画像信号を画像信号線300Dを通じて受
け入れる準備を行なう。
【0033】以降、p271からp274は、原稿画像
データを230FIFOに送り出すタスク群で、先ず、
p271で第1同期信号発生手段230SYNCが1走
査線の度に発生する同期パルスを検出する。p272は
1走査線4752画素分の画像データを画像信号線30
0Dを通じて230FIFOに記憶させる。このとき、
p273にてキャリッジ位置にカウンタをインクリメン
トする。p274はこのループが原稿サイズ相当、例え
ばA3サイズ原稿では走査線が6720本、つまり67
20回だけ繰り返される。1原稿面分の走査が終わる
と、p275が230FIFOの入り口ゲートを閉じ、
p276で有価証券検知回路330から検知結果を受け
取り、p277でカラー原稿自動検知回路320から色
検知結果を受け取る。これらの情報授受はバス230B
USを通じて行なわれる。つぎに、p278で原稿走査
モータ210を反転駆動し、p279でホームポジショ
ンを検知し、p280で原稿走査モータ210を停止す
る。また、p223ではスリープタイマを起動する。
【0034】(拡張画像処理手段350の構成)拡張画
像処理手段350は、図1に示す2つの回路よりなり、
351は像域指定画像処理回路、352は画像編集回路
である。本拡張画像処理手段は350は、ユーザの要望
により選択的に組み込めるようにスキャナモジュール2
00の外周近傍に配置してある。
【0035】(拡張画像処理手段350の動作)領域指
定画像処理回路351は、操作者の指定した原稿画像特
定領域に他の一般領域とは異なる画像処理を施す機能を
有する。また、画像編集回路352は、各種画像加工機
能、例えば、画像の左右反転機能、モザイク化、ソラリ
ゼーション、ポスタリゼーション、ハイコントラスト
化、ラインイメージ化といった特殊効果画像を形成する
役目を持つ。ここに含まれる処理の1例として、領域指
定画像処理の1つである画像トリミング処理を取り上げ
て説明する。画像トリミングは、原稿画像の特定領域を
複製し、他を空白化する処理である。処理方式は特開昭
62−159570号に開示されるような公知の技術を
用いている。ただ同公知技術によれば、画像トリミング
を行なう画像に記すフェルトペンマークを原稿に直に付
すので、原稿の損傷といった問題があった。本構成例で
はこの点に鑑み、原稿画像をプレスキャンで読み取り、
これをコンソール800の表示手段820に表示し、操
作者がその表示画像を見ながらカーソル移動キー813
と確定キー814を用いて画像のトリミング範囲を入力
指定し、領域指定画像処理回路351が入力された領域
を空白化する方式を用いている。
【0036】(プリンタモジュール400の構成)図6
は、プリンタモジュール400の概略構成を示したもの
で、本モジュールは画像形成手段500と第2の通信制
御手段430と第2電力供給手段401及び選択的付属
装置とから構成される。ここで、画像形成手段500と
は、前述したように、感光体ドラム414、第1転写手
段416、中間転写体415、第2転写手段417など
の画像形成に必要な諸要素の集合体に付した名称であ
る。 (プリンタモジュール400の機構構成)図7は、プリ
ンタモジュール400の機構構成を示したもので、図7
において、401Pは商用電源プラグ、401SWはパ
ワースイッチ、401は第2電力供給手段、430は第
2通信制御手段を実装した回路基板、430S1,43
0S2は第2通信制御手段430上にあって同一形状,
同一インターフェースを有したSCSIコネクタ、43
0F1,430F2はプリンタ選択的付加装置通信用光
ファイバコネクタ、441はレーザ露光手段(レーザダ
イオード)、442はfθレンズ、443は回転多面
鏡、444はミラー、412Aは両面複写兼用自動給紙
カセット、412Bは手挿し給紙トレイ、413A,4
13Bは給紙ロール、418Rは一対のレジスタロー
ル、413F,413G,413H,413Jは一対の
搬送ロール、414は感光体ドラム、415は中間転写
体(中間転写ベルト)、416は第1転写手段(1次転
写コロトロン)、417は第2転写手段(2次転写コロ
トロン)、419は帯電手段(帯電スコロトロン)、4
20C,420M,420Y,420Kはそれぞれシア
ン,イエロー,マゼンタ,ブラックの各現像器、420
は各現像器を1つの集合体として構成した現像手段とし
てのリボルバ現像装置、421はクリーナ、422は搬
送ベルト、423Aは定着ロール、423Bは定着バッ
クアップロール、424は排出ロール、425は排出切
り替えロール、426は画像先端位置検知手段である。
【0037】(画像形成手段500の構成要素)画像形
成手段500は、前記プリンタモジュール400の機構
構成で掲げた手段中、商用電源プラグ401P、パワー
スイッチ401SW、第2通信制御手段430、接続用
のコネクタ430S1,430S2を除いたものが構成
要素である。
【0038】(画像形成手段500の動作)プリンタモ
ジュール400は、第2通信制御手段430に入力され
るCMYK各色について、主走査、副走査ともに画素密
度1/16mmもしくは1/24mmの2ビット記録デ
ータに基づいて、主走査、副走査ともにCMYK各色に
ついて記録ドット密度1/16mmもしくは1/24m
mのドットパターンからなるフルカラー可視像を転写紙
上に形成し、出力する。記録ドット密度1/16mmも
しくは1/24mmのドットの選択は、モード選択コマ
ンドで予め指定される。デフォルトはドット密度1/1
6mmである。上記構成において、像形成サイクルが開
始されると、先ず、感光体ドラム414は反時計廻り
に、中間転写ベルト415は時計廻りに、感光体駆動モ
ータ414Mによって回転される。中間転写ベルト41
5の回転に伴って、Cトナー像形成,Mトナー像形成,
Yトナー像形成,Kトナー像形成が行なわれ、最終的に
CMYKの順に中間転写ベルト415上に重ねてトナー
像が作られる。ここで、Cトナー像形成は以下のように
して行なわれる。先ず、帯電スコロトロン419はコロ
ナ放電によって感光体ドラム414を負電荷で−700
Vに一様に帯電する。続いて、レーザダイオード441
は、C信号に基づいてラスタ露光を行なう。像形成のた
めの記録信号は、一般のコピーモードではスキャナモジ
ュール200から、知的画像処理を含む特殊なコピーモ
ードやファクシミリモードもしくはプリンタモードにお
いてはシステム制御モジュール600から供給される。
複写モードにおいてはスキャナもジュール200に対し
て、プリンタモードやファクシミリモードではシステム
制御モジュール600に対して、”所定時間後に記録デ
ータを送れ”というデータ要求信号REQを発してお
く。
【0039】記録信号は第2通信制御手段430のSC
SI端子または430S1または430S2から入力さ
れ、記録制御回路であるレーザ駆動回路441DVが該
記録信号に基づいてレーザダイオード441を入力画素
単位に発光制御する。記録信号は1画素2ビットであ
る。より具体的に言えば、最高C濃度画素のときには全
主走査幅相当だけレーザ発光し、白画素のときには全く
発光せず、中間的な濃度信号の場合には濃度データに比
例した時間だけ発光させるようにしてある。このように
してラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感
光体ドラム414の露光された部分は、露光光量に比例
する電荷が消失し、静電潜像が形成される。リボルバ現
像装置420の現像器内のトナーはフェライトキャリア
との撹拌によって負極性に帯電され、またC現像器42
0Cのシアン現像ロール420Cは、感光体ドラム41
4の金属基体層に対して、図示しない電源手段によって
負の直流電位と交流とが重畳された電位にバイアスされ
ている。この結果、感光体ドラム414の電荷が残って
いる部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり
露光された部分には、Cトナーが吸着され、潜像と相似
なC可視像が形成されることとなる。
【0040】このようにして感光体ドラム414上に形
成されたCトナー像は、反時計周りで回転し、1次転写
コロトロン416に対向位置に達すると、該感光体ドラ
ム414と接して同期速度で駆動される中間転写ベルト
415にコロナ転写される。この転写後の感光体ドラム
414上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム4
14の再使用に備えてクリーニング装置421で清掃さ
れる。このクリーニング装置421により回収されたト
ナーは、回収パイプを経由して図示しない廃トナータン
クに蓄えられる。上記中間転写ベルト425は、特にプ
リンタモードで要求の多い長時間の像担持特性を維持さ
せるために、比較的固有抵抗値の大きな材料を用いてい
る。これによって該中間転写ベルト425は、次のMト
ナーの作像までの時間が例えば20分といった長い時間
であってもトナー像を乱すことなく担持可能となった。
【0041】次に、M信号に基づいてMトナー像形成を
行なう。このMトナー像形成のためのラスタ露光を行な
うのに先立って、リボルバ現像装置420を反時計廻り
に回転し、M現像器のM現像ロール420Mを感光体ド
ラム414の現像位置に対向させる。次いで先に形成し
たC可視像の先頭位置を先端検知手段としての画像位置
検知手段426で検出し、複写モードにおいてはスキャ
ナもジュール200に対して、”所定時間後に記録M画
像データを送れ”という要求信号REQを再び発する。
この要求信号は、画像先端位置検知手段426が前工程
で有効C画像より僅かに先方に付しておいた見当合わせ
(レジストレーション)Cトナーマーク画像を検出した
時点で発せられる。また、画像先端位置検知手段426
は、Cトナーマーク画像の代わりに、中間転写ベルト4
15に予め付された恒久的なマークを検出して要求信号
を発する方式であっても一向に差し支えない。この要求
信号に正確に同期してM信号が送られてくれば、M像露
光、現像、1次転写が行なわれ、前に形成されたC画像
に対して色版合わせ、つまり中間転写ベルト415上
で、Cトナー像上にMトナー像が正しく重なることにな
る。このようにしてMラスタ像が露光されたとき、当初
一様帯電された感光体ドラム414の露光された部分
は、露光光量に比例する電荷が消失し、静電潜像が形成
される。リボルバ現像装置420のM現像器内のMトナ
ーは負極性に帯電され、また本リボルバ現像装置420
のM現像器の現像ロール420M上の現像剤は、感光体
ドラム414と接触し、C現像の場合と同様の電位にバ
イアスされている。これによって、感光体ドラム414
の電荷が残っている部分にはMトナーが付着せず、M信
号で露光された部分にはMトナーが吸着され、静電潜像
に対応したM可視像が形成されることとなる。
【0042】同様にしてY画像はCMと間ー画像上に、
K画像はCMY画像上に、それぞれ重畳して形成され
る。なお、基本画像処理手段300がUCR(下色除
去)処理を行なっているので、1つの画素が4色全ての
トナーで現像される機会は少ない。このようにして少な
くとも4回転して中間転写ベルト415上に形成された
フルカラー画像は、次いで2次転写コロトロン417の
配設されている2次転写部位に回転移送される。
【0043】一方、像形成が開始される時期に、記録媒
体190は、3つの給送部、すなわちカセット412
A、手挿し給紙トレイ412B、または外部給送口41
2Cの何れかから、給送ロール413A,413B、ま
たは一対の搬送ロール413Fの繰り出しまたは搬送作
用によって給送され、一対のレジスタロール418Rの
ニップで待機している。そして、2次転写コロトロン4
17に中間転写ベルト421上のトナー像の先端がさし
かかるときに、例えば転写紙190Aの先端がこの像先
端にちょうど一致するように、レジスターロール418
Rが駆動され、転写紙190Aとトナー像とのレジスト
合わせが行なわれる。
【0044】このようにして転写紙190Aが中間転写
ベルト415上のトナー像と重ねられて正電位電源に繋
がれた2次転写コロトロン417の下を通過する。この
とき、コロナ放電電流で転写紙190が正電荷で荷電さ
れ、トナー画像の殆どが転写紙190A上に転写され
る。続いて、転写紙190Aは、2次転写コロトロン4
17の僅かに左に記した接地源に繋がれた図示しない除
電針を通過するときに、電荷を放電し、中間転写ベルト
415と転写紙190A間の吸着力が殆ど消滅する。そ
して転写紙190Aの自重が中間転写ベルト415の吸
着力を上回るに至ると、転写紙190Aは中間転写ベル
ト415から剥離して搬送ベルト422に移る。トナー
像を載せた転写紙190Aは、搬送ベルトと422によ
って定着装置423に送られる。この定着装置423に
送られた転写紙190Aは、加熱された定着ロール42
3Aとバックアップロール423Bとのニップ部におい
て熱と圧力を加えられ、溶融したトナーが転写紙190
Aの繊維にい食い込んで画像が定着されて、フルカラー
コピーが得られる。このコピーは一対の排出ロール42
4によって装置本体外に送り出され、図示しないトレイ
上にコピー画像を表向きにしてスタックされる。 (第2通信制御手段430の構成)第2通信制御手段4
30の構成を図8に示す。図8において、430CPU
はマイクロプロセッサ、430RAMはリード/ライト
メモリ、430ROMは読み出し専用メモリ、430I
NTは割り込みコントローラ、430TMRはタイマカ
ウンタ、430SIOはシリアル通信ユニット、430
SYNCは第2同期信号発生器、430XTLは第2の
水晶発信器、430DMAはDMAコントローラ、43
0FIFOはファーストインファーストアウトメモリ、
430SCSIはSCSIコントローラ、430BUS
はバス、430DCはデータチャンネルである。また、
第2通信制御手段430のバス430BUSに接続され
るものとして、430DVはセンサ、モータ等の入出力
回路、441DVはレーザ441の駆動回路である。
【0045】(第2通信制御手段430のタイミング制
御、同期制御)第2通信制御手段430は、システム制
御モジュール600もしくはプリンタモジュール400
と所定のプロトコルで交信して、基本的には主走査線単
位に画像データを獲得し、指令のプリントモードに基づ
きモジュール内の全ての手段を協調付勢制御して画像形
成し、最終画像を転写紙190A上に出力する。また、
プリンタモジュール400に選択的に付加されるソータ
490などを統合的に制御する。カラープリントモード
においては、CMYKの1色ずつを面隊で形成し、中間
転写ベルト415上にこれを重ね、転写紙190Aに転
写して最終画像とする面順次作像方式である。従って、
カラーコピーモードでは、システム制御モジュール60
0またはスキャナモジュール200に対して、1枚のプ
リントに付き4回の走査要求を出力する。カラー画像形
成においては、中間転写ベルト415上の色版の位置精
度(レジストレーション)確保は重要であり、これを達
成する方式を図9を参照して述べる。
【0046】図9は1回分の画像信号の同期について記
したもので、第1には、システム制御モジュール600
またはスキャナモジュール200に対してデータ要求コ
マンドREQを画像データ受信の一定時間t5前に送る
という方式を採っていることを示す。カラー画像形成で
は2番目以降の色版形成では、その前の色版画像先端が
露光点441Xに達するであろうt5時間以前に、デー
タ要求信号REQを発すればよいことになる。精度良く
前の色版画像の先頭が露光点441Xに達するであろう
時間を計るために、本作像手段では画像先端検知手段4
26を中間転写ベルト415に対向して設ける。基本的
には露光点441Xから1次転写点414Tまでの距離
L1に感光体ドラム414の周速度Vpcとt5との積
を加えた値と、1次転写点414Tから画像先端位置検
知手段426の検知位置までの距離L2を一致させ、2
番目以降の色版形成では、その前に形成された色の先端
基準画像を検知させ、この検知と同時にデータ要求信号
REQを発すればよい。このいわば定時間前データ要求
方式は、相手がスキャナモジュール200のように走査
装置が何らかの質量を有しており、画像データを出力す
るまでにそれなりの準備時間を要するといったデータ送
信源には特に有効である。このように、データ要求コマ
ンドREQを画像データ受信の一定時間t5前に発信し
ておけば、スキャナモジュール200の項で述べたよう
に、モジュール間プロトコルに従い、t5時間後にはデ
ータ発生側が第1走査線のデータを用意している。これ
によって少なくとも位相に関する同期は保たれる。次
に、周期に関する位相をとるために、先ず、第2同期信
号発生器430SYNCの発生するパルス列周期ts2
に同期して1走査線分の記録データを合いてから受け取
り、これを受信バッファ430FIFOに入れるように
した。また、該パルス列周期ts2に同期して回転多面
鏡442を駆動、具体的には位相ロックサーボ駆動と
し、ミラー面が周期ts2で入れ替わるようにした。こ
れによりレーザ441の露光点441Xは感光体ドラム
414上をts2周期で露光走査する。また、当然のこ
とながら、この露光点走査の間にレーザ駆動回路441
DVが、画像データD1からD4752に基づいて、レ
ーザ441を画素単位に4752回点灯制御する。複写
モードにおいては、データの送信側をスキャナモジュー
ル200とし、上記同期メカニズムを維持するようにし
た。よって、原稿画像を何回走査してもコマンド受信か
ら、常に一定時間後に原稿画像データが得られ、転写紙
と画像の位置関係(レジストレーション)が常に正しく
維持され、色版レジストレーションが維持される。
【0047】(第2の通信制御手段430の他の作用)
図10は、第2の通信制御手段430の作用を示したフ
ローチャートで、これらの機能は、図8のマイクロプロ
セッサ430CPUのプログラム実行で果たされる。実
行プログラムは、読み出し専用メモリ430ROMに内
蔵される。p401は電源のパワースイッチ401SW
の投入操作を示し、p402は初期化処理、例えば各種
回路素子の初期パラメータ設定、ウオッチドグタイマス
タート、リボルバ現像装置420の初期位置合わせとい
った機能である。p403は端子402S1,402S
2からのコマンド入力が所定時間(タイムアウトタイ
ム)内に来なかったかどうかを判定する。p404は定
着手段423ヒータパワーを切る機能であり、待機時の
消費電力削減に寄与する。p405はウオッチドグタイ
マがプログラムの正常実行を離れたときに発生し、この
とき故障発生通知機能p450がシステム制御モジュー
ル600にこれを通知する。p410は画像形成手段5
00、その他本モジュール内に故障が発生したときの割
込みベクタで、p411が故障部位の特定、要因の分析
を行ない、p412がこれをシステム制御モジュール6
00に通知する。p413は例えば感光体駆動モータ4
14Mが加熱故障に至った場合、火災などの危険を避け
るためのフェールセーフ処理を行なう。
【0048】p420は端子402S1,402S2に
情報入力があった場合の割込みベクタで、このときp4
21でスリープタイマを停止する。p422は受信内容
を調べ以下の5種類の何れかにブランチさせる。第1に
はp430のTEST(TESUT unit rea
dy)で本プリンタモジュール400が原稿走査可能か
否かの問い合わせである場合のルートであって、p43
1にて選択的付加装置480,490も含めてのプリン
タモジュール状態を回答する。p490はプリンタモジ
ュール400に対して自己診断DIAG(DIAGno
stic)を求める時のルートで、典型的には故障発生
通知機能p405,p412が故障を通知した後に求め
られ、p491乃至p493で自己診断とその回答処理
を行なう。
【0049】p440はプリンタモジュール400の各
種設定モードの問い合わせSENS(Mode SEN
Se)で、p441からp445の処理で選択的付加装
置280,290も含めてのプリンタモジュール400
のモード設定状態を回答する。p450は各種設定モー
ド設定SEL(mode SELect)要求時のパス
で、上記SENSと対をなす。各種パラメータはp45
1乃至p455の各ルーチンで設定する。
【0050】p460はPRINT要求時のパスで、通
常単色画像形成処理では1プリントに対して1回、フル
カラー処理では4回、2次色モノカラー処理では2回連
続的に要求がある。この要求時には先ずp461で感光
体駆動モータ414Mを起動、続いてp462で作像シ
ーケンス制御を開始し、p463で画像先端位置検知手
段としてのホームセンサ426の検知動作を監視する。
同ホームセンサ426が画像先端を検知したときは直ち
にp467が起動され、データ転送要求信号をREQを
出力する。また、リード/ライトメモリ430RAM内
に設けたラインカウンタ(走査線カウンタ)をリセット
する。本カウンタは第2同期信号発生手段430SYN
Cが1走査線に対して1回発生する同期パルスにより1
づつインクリメントされる。P466はデータ転送要求
信号REQが発せられてから、データ転送先が第1ライ
ン目のデータを準備するまでの時間、言い替えれば既に
別の色の画像が存在する場合、それが露光点441Xに
相当する位置まで循環して戻ってくるのに要する時間を
監視するタスクである。この時間が経過したとき、p4
67は前記ラインカウンタの2度目のリセットを行な
い、更に画像データのバッファメモリである430FI
FOの出口ゲートを開け、画像信号線430Dを通じて
レーザ駆動回路であるレーザドライバ441DVに記録
画像信号引き渡しの準備を行なう。以降、p468から
p472は、端子402S1,402S2から引き取る
記録画像データを1走査線分ずつ430FIFOに記憶
するタスク群で、先ず、p468で第2同期信号発生手
段430SYNCが1走査線の度に発生する同期パルス
を検出する。P469は端子402S1,402S2か
ら獲得する1走査線4752画素分の記録画像データを
430FIFOに記憶させる。このとき、p470にて
ラインカウンタをインクリメントする。p472はこの
ループが記録サイズ相当、例えばA3サイズ転写紙では
走査線が6720本、つまり6720回だけ繰り返され
る。1面分のレーザ走査が終わると、p473が430
FIFOの出口ゲートを閉じ、レーザドライバ441D
Vの駆動信号を断つ。このとき当然ながら、端子402
S1,402S2から記録画像データを引き取るのも完
了する。p474は今回の画像形成が最終記録色画像の
最後の色画像形成であったかどうかを調べる。ここでも
し最終色でなっかた場合には、残りの作像シーケンス制
御を完了し、p480にて感光体駆動モータ414Mを
停止する。また、ここで最終色画像形成が終わっている
場合には、p474からp478に記した給紙、2次転
写、定着、排紙プロセスを実行し、記録画像190Bを
本プリンタモジュール外に排出する。 (以下、余白)
【0051】(システム制御モジュール600の構成)
システム制御モジュール600の構成を図11に、機構
を図12に示す。システム制御モジュール600は、シ
ステム制御手段としての応用制御手段650、キー入力
手段810とビットマップ表示手段820からなるコン
ソール手段800、フロッピーディスク装置740、光
磁気記憶装置もしくはCD−ROMドライブ装置73
0、ICカード駆動装置745、第3の通信制御手段6
30、加速処理装置750に大別して構成される。これ
らの各手段及び各装置は図12のシステム制御モジュー
ル600の筐体内に全て収納されている。また、システ
ム制御モジュール600の筐体は、図示しない結合手段
によりプリンタモジュール400の上部に締結が可能な
機構に構成されている。
【0052】(システム制御モジュール600の機構の
構成)図12はシステム制御モジュール600の垂直断
面図で、コンソール800は、その操作面が上方に露出
し、このシステム制御モジュール600の上にスキャナ
モジュール200を重ねて載置した際にも操作可能とな
るように筐体の手前側に配設されている。また、フロッ
ピーディスク装置740、光磁気記憶装置もしくはCD
−ROMドライブ装置730、及び、ICカード駆動装
置745は、記録媒体の挿入面が使い勝手を考慮して手
前側に配置されており、第3の通信制御手段630のS
CSIコネクタは背面側に配設されている。なお、フロ
ッピーディスク装置740、光磁気記憶装置もしくはC
D−ROMドライブ装置730、及び、ICカード駆動
装置745などの記録媒体ドライブ手段は、目的とする
システムの構成によって取捨選択されてシステム制御モ
ジュール600に組み込まれる。
【0053】(第3の通信制御手段630の詳細な構
成)第3の通信制御手段630の詳細な構成を図13に
示す。図13において、630CPUはマイクロプロセ
ッサ、630RAMはリード/ライトメモリ、630R
OMは読み出し専用メモリ、630NONは不揮発メモ
リ、630INTは割り込みコントローラ、630TM
Rはタイマカウンタ、630SIOはシリアル通信ユニ
ット、630SYNCは同期信号発生器、630XTL
は水晶発信器、630DMAはDMAコントローラ、6
30FIFOは先入れ先出し(ファーストインファース
トアウト)メモリ、630SCSIはSCSIコントロ
ーラ、630S1,630S2はSCSI端子、630
BUSはバス、750Dは加速処理装置750とのデー
タチャンネル、630HDDは磁気ディスクドライブで
ある。また、810Dはコンソールインターフェース、
740Cはフロッピーディスク装置740の制御装置、
730Cは光磁気記憶装置もしくはCD−ROMドライ
ブ装置730の制御装置、745CはICカード駆動装
置745の制御装置である。
【0054】(第3の通信制御手段630の機能)第3
の通信制御手段630の第1の機能は、スキャナモジュ
ール200及びプリンタモジュール400の最低限1つ
のモジュール制御から最大7モジュールの統合制御、第
2には画像表示とキー入力というコンソール800の制
御、第3にフロッピーディスク装置740,光磁気記憶
装置もしくはCD−ROMドライブ装置730,及びI
Cカード駆動装置745などの記録媒体の操作機能であ
る。図11に示したように、第3の通信制御手段630
には、オペレーティングシステム630CORE、ライ
ブラリルーチン630L1乃至630Ln、応用処理イ
ンターフェース630API、デバイスドライバ630
DVが含まれる。これら全ての機能手段は、第3通信制
御手段630のハードウエア資源を活用し、630RO
Mまたは630HDDに記憶されたプログラムの実行と
いう方法で実現している。デバイスドライバ630DV
の機能には、第1には、スキャナモジュール200また
はプリンタモジュール400の最低限1つのモジュール
制御から最大7モジュールの統合制御がある。第2には
画面820への画像表示とキー装置810からのキー入
力というコンソール800の制御、第3にフロッピーデ
ィスク装置740,光磁気記憶装置もしくはCD−RO
Mドライブ装置730,及びICカード駆動装置745
などの記録媒体の操作機能が含まれる。これらの制御処
理は、オペレーティングシステム630COREのマル
チタスクリアルタイム制御管理で適宜起動される。応用
処理インターフェース630APIは、応用処理手段6
50とのインターフェース手段であって、この応用処理
手段650が第3の通信制御手段630及びこれに連な
る手段や装置を活用する際の窓口である。
【0055】(応用処理手段650の構成及び作用)図
11に示すように、応用処理手段650は、複写処理手
段650CP、ファクシミリ処理手段650FX、プリ
ント処理手段650PR、知的画像処理手段650AI
から構成される。これら全ての処理手段は、第3の通信
制御手段630のハードウエア資源を共有し、630R
OMまたは630HDDに記憶されたプログラムの実行
という形式で実現している。複写処理手段650CP
は、スキャナモジュール200やプリンタモジュール4
00と本システム制御モジュール600とを接続したシ
ステムにおいて、システム全体を統合的に制御して、画
像複写機能を実現するための処理手段である。ファクシ
ミリ処理手段650FXは、スキャナモジュール200
やプリンタモジュール400と本システム制御モジュー
ル600とを接続したシステムにおいて、システム全体
を統合的に制御して、ファクシミリ機能を実現するため
の処理手段である。プリント処理手段650PRは、ス
キャナモジュール200やプリンタモジュール400と
本システム制御モジュール600とを接続したシステム
において、システム全体を統合的に制御して、プリンタ
機能を実現するための処理手段である。知的画像処理手
段650AIは、スキャナモジュール200やプリンタ
モジュール400と本システム制御モジュール600と
を接続したシステムにおいて、システム全体を統合的に
制御して、知的画像処理機能を実現するための処理手段
である。ここで、知的画像処理とは、例えばスキャナモ
ジュール200が読み取った画像から文字を認識し、こ
れに基づいてグラフを作成するなど、原稿画像180と
出力画像190とが著しく異なる画像処理を施すことを
指している。この知的画像処理では、一般の複写モード
とは異なり、画像データが一旦システム制御手段内に取
り込まれて本知的画像処理手段650AIの作用を受
け、しかる後加工された画像データがプリンタモジュー
ル400に引き渡されて画像形成される。以上4種の応
用処理手段は、目的とするシステムの構成にによって取
捨選択されてシステム制御モジュール600に組み込ま
れる。
【0056】(応用処理手段650における複写処理手
段650CPの機能及び作用)図14は、スキャナモジ
ュール200とプリンタモジュール400とシステム制
御モジュール600とを接続したシステムにおいて画像
複写機能を達成するための複写処理手段650CPの作
用を説明するためのフローチャート、図15は複写処理
の動作タイミングを示すタイミングチャート、図16は
複写処理動作中に故障が発生した場合のタイミングチャ
ートである。
【0057】図14において、P601はプリンタモジ
ュール400の電源の投入時のスタートアドレスであ
る。ここで、プリンタモジュール400の電源の投入と
したのは、システム制御モジュール600をプリンタモ
ジュール400と一体として組立て、電力供給をプリン
タモジュール400から受けるように構成したことによ
る。p604では各種ソフトウエアー上のパラメータ、
例えば割り込みコントローラ630INTの内部レジス
タを初期化する。p602はウオッチドグタイマがタイ
ムアウトしたことを示し、バックアップすべきデータの
保護処理、つまり630NONへのデータセーブを行な
い、初期化処理へブランチする。p605は各種イベン
トの有無を監視し、p606は各種イベントの内容を調
べて4種のパスへジャンプさせる。
【0058】p610はスキャナモジュール200また
はプリンタモジュール400から故障発生の通知を受け
取った際にブランチし、p611からp614でその内
容を確認する。p615はオペレータに故障内容が判る
ように表示手段820に画面表示を行ない、またp61
6で公衆回線により接続されるサービスセンタにその情
報を通知する。p617は該サービスセンタより故障回
復手順などの指示を受信するもので、これをp618に
て画面表示する。p620はスキャナモジュール200
またはプリンタモジュール400から異常発生の通知を
受け取った際にブランチする。ここでいう異常とはトナ
ーや転写紙などのサプライの不足や筐体のドアの開放な
ど、サプライ補給とかドア閉鎖などの容易に正常状態に
移行できる状態を指し、p621からp624でその内
容を確認する。p625はオペレータに故障内容が判る
ように表示手段820に画面表示を行なうとともに、サ
プライ補給を促すなどの正常状態への復帰手順に関する
メッセージをコンソール800の表示手段820上に画
面表示する。
【0059】p660はオペレータがコンソール800
から入力する各種複写モード、例えば画像処理モードの
指定、ソートモードの指定といったモード設定時に起動
され、p661で表示手段820に応答画面を表示する
とともに、p662及びp663でプリンタモジュール
400及びスキャナモジュール200にモード設定コマ
ンドを送る。
【0060】p630はスタートボタン811が押され
たときにブランチし、p631からp634でスキャナ
モジュール200及びプリンタモジュール400に準備
状況を問い合わせる。ここでる両者とも準備完了してい
れば、p635でスキャナモジュール200にCOPY
コマンドを送り、p636でプリンタモジュール400
にPRINTコマンドを送る。これによりスキャナモジ
ュール200とプリンタモジュール400との間でコマ
ンドを取り交わし、該モジュールの項で述べた手順に従
って画像データの授受を行ないコピーを生成することに
なる。p637からp640は一連の画像読み取りプロ
セス及び画像形成プロセスを終えたかどうかを問い合わ
せる。ここで初期状態に復帰していればp641でこれ
を表示手段820に画面表示する。p642では所定の
色版分だけ、また所定の部数だけ全部が完了したかどう
かを調べ、まだ残りの像形成が必要なら先頭に戻る。カ
ラーコピー時にはこのループが4回繰り返されることに
なる。
【0061】(システム構成例)図17は、3種のモジ
ュールを組み合わせたシステム構成例を表す図であっ
て、産業上有用な種々の装置を形成する例を示したもの
である。図17において、4角形は機能ブロック、その
間のラインは主に画像信号、また太いライン200S,
400Sはモジュール間を結ぶ制御信号と画像信号の伝
送線で具体的にはSCSIケーブルを表している。先
ず、図17(a)は、単にスキャナモジュール200で
構成し、第1通信制御手段230をホストコンピュータ
HOSTに接続し、第1通信制御手段230が直接にホ
ストコンピュータHOSTと交信して、読み取り画像デ
ータを引き渡す、いわゆるスキャナとして機能させるシ
ステムである。
【0062】図17(b)は、プリンタモジュール40
0を単独で用いて、いわゆるビットマップレーザプリン
タとして機能させるシステムである。このシステムで
は、第2通信制御手段430が直接にホストコンピュー
タHOSTと交信して、該ホストコンピュータHOST
から画像データを得てハードコピーを形成する。
【0063】図17(c)は、一般的な複写機としての
構成例であって、それぞれ1個のスキャナモジュール2
00、プリンタモジュール400、システム制御モジュ
ール600を連結することにより構成される。ここでシ
ステム制御モジュール600には、他の各モジュールを
統合的に制御して複写機能を達成するための複写処理手
段650CPが組み込まれる。
【0064】図17(d)は、3連読み取り複写機で、
第1のスキャナモジュール200−1、第2のスキャナ
モジュール200−2、第3のスキャナモジュール20
0−3と、プリンタモジュール400及びシステム制御
モジュール600とをそれぞれ連結して構成する。ここ
で、例えば第1のスキャナモジュール200−1を一般
的なA3版程度のスキャナモジュール、第2のスキャナ
モジュール200−2をカラースキャナモジュールとし
ておけば、それぞれ専用の複写機を設置するのに比べ種
々の利点を生む。また利用頻度に応じてこれらの組み合
わせと個数とを任意に可変できる。ここでシステム制御
モジュール600には、他の4つの各モジュールを統合
的に制御して複写機能を達成するための重連読み取り複
写処理手段650CP2が組み込まれる。なお、図示し
ないが図17(d)においてプリンタモジュール400
を複数台配置して構成することも可能である。この場合
はシステム制御モジュール600に、他の各モジュール
を統合的に制御して複写機能を達成するための重連記録
複写処理手段650CP3が組み込まれる。また本重連
システムでは、スキャナモジュールとプリンタモジュー
ルとを、合わせて7台まで連結可能である。
【0065】図17(e)は、スキャナモジュール20
0、プリンタモジュール400、システム制御モジュー
ル600からなる、複写、高機能プリンタ、カラーファ
クシミリの複合システムであって、システム制御モジュ
ール600には、ホストコンピュータHOSTに接続す
るための第4の通信手段680Pと、該第4の通信手段
680Pから受信したページ記述言語形式のプリントデ
ータをラスタデータに変換するプリント処理手段と65
0PTと、公衆回線ISDNに接続するための第5の通
信手段680Fと、該第5の通信手段680Fから受信
した所定の圧縮形式のデータ伸張とスキャナモジュール
200が読み取った原稿画像データとを上記所定形式に
圧縮する(カラー)ファクシミリ処理手段650FXと
が組み込まれる。
【0066】(複写システムの具体的構成)図18は複
写システムとして構成する場合の具体的な構成の主に機
構部分を説明するための概略構成図、図19は図18の
具体例を機能ブロックと信号の流れで表したブロック図
で、以下、これらの図を参照して本複写システムについ
て説明する。本構成の複写システムでは、図17(c)
に示した複写システムを更に具体化したもので、そのス
キャナモジュール200には追加モジュールである自動
原稿送り装置280とフィルムプロジェクタ290が付
加され、プリンタモジュール400には多段給紙装置4
80及びソータ490が加えられている。また、図19
に破線で示したブロックは選択的付加機能で、既にユー
ザ先で使用中の複写システムのシステム制御モジュール
に、これらの要素を追加することが可能で、全てを追加
した場合には図17(e)に示した複合システムと同じ
構成になる。
【0067】(複写システムの動作の概要)図20は図
18の複写システムのカラー画像複写時の動作タイミン
グを示すタイミングチャートである。図20において、
600はシステム制御モジュール、200はスキャナモ
ジュール、400はプリンタモジュールのそれぞれの動
作を示し、4角形内にCを付した記号はCOPY、4角
形内にPを付した記号はPRINT、4角形内にRを付
した記号はREQをそれぞれ表している。システム制御
モジュール600から1回目のCOPYコマンドがスキ
ャナモジュール200に発せられると、スキャナモジュ
ール200はプリンタモジュール400にPRINT信
号として伝える。これを受けたプリンタモジュール40
0は、画像先端位置検知手段426が中間転写ベルト4
15に付した画像先端マークを検知すると、直ちに第2
の通信制御手段430が記録データ要求信号REQをス
キャナモジュール200に発し、これと同時にカウンタ
をリセット,起動して、予め取り交わした作像開始まで
の時間t5の計時の備えをする。一方、データ要求信号
REQを受信したスキャナモジュール200は、予め取
り交わした原稿画像読み取り開始までの時間t5に適合
させるべく、キャリッジ208を加速制御する。
【0068】そして時間t5が経過したとき、スキャナ
モジュール200のキャリッジ208は原稿の画像先端
202Sに至り、またプリンタモジュール400の感光
体ドラム414の画像先端に相当する露光位置が露光点
441Xに位置する。この時点からスキャナモジュール
200は1走査線単位の画像信号D1からD4752を
出力し、またプリンタモジュール400が1走査線単位
のD1からD4752の画像信号受け、これを走査線毎
に画像露光して感光体ドラム414上に原稿画像の静電
潜像を形成する。図20の中央部は、上述のように同期
画像信号授受が開始され、9ライン目の画像読み取り時
点に至ったときの様子について詳述したものである。こ
れによれば、読み取りタイミングと記録タイミングとで
は、スキャナモジュール200に備えられた4ライン分
の画像バッファ230FIFOとプリンタモジュール4
00に備えられた2ライン分の画像バッファ430FI
FOが存在するために、合計6走査線分の遅延が生じる
ことになる。このため、コピー画像形成の位相が0.4
mm程度後方にずれることになる。しかし、この位相差
は常に一定となるので、これにより色版ずれが生じるこ
とはない。この位相差は実用性から見れば僅かな狂いで
あるが、これにより転写紙のレジストレーションに誤差
が生じるのは確かで、この転写紙のレジストレーション
を厳密に合わせるには、転写紙の搬送と2次転写タイミ
ングを6ライン分遅らせるなどの措置を講じるのがよ
い。なおスキャナモジュール200の画像バッファ23
0FIFOを4ライン、プリンタモジュール400の画
像バッファ430FIFOを2ライン分としたのは、現
実の水晶発信器230XTLと430XTLとには僅か
なバラツキが存在し、これを吸収するための措置で、詳
しくは、430XTLが230XTLよりも若干高いま
たは低い周波数であったとしても、ライン同期周波数、
更にライン数に換算し、走査開始から走査終了までの差
が、基準の6720ラインに対して6718ラインから
6722ラインまでの範囲に収まれば、読み取りデータ
を追越したりあるいはデータが溢れたりするという問題
を何ら生じさせない、という効果を見込むためのもので
ある。異常のプロセスを完了すると、1色の画像が中間
転写ベルト415上に形成される。これを4色分繰り返
すことにより、毎回、上述の同期合わせ手順が実行さ
れ、レジストレーション誤差のないカラー画像が中間転
写ベルト415上に形成される。これを転写紙190A
上に転写し、定着して排出することで所望のカラー画像
190Bが得られる。 (以下、余白)
【0069】次に、本実施形態に係る画像形成装置の装
置本体の構成について説明する。図21に、本実施形態
に係る画像形成装置の概略的な構成を示す。この画像形
成装置の画像形成手段500の構成要素は、図7に示し
たプリンタモジュール400の構成要素と基本的に同じ
であるので、この画像形成手段500の構成要素に関し
ては、図7のそれらと同一の符号を付してその説明は省
略する。
【0070】この画像形成装置は、図22に示すよう
に、上記リボルバ現像装置420と、感光体ドラム41
4及びその周囲に配置された作像機器とからなる感光体
ユニット414Uとが、装置本体500Aからスライド
によって引き出し可能な引出支持体520に搭載されて
おり、装置本体500Aから手前側に一体的に引き出せ
るように構成されている。
【0071】図22乃至図28を参照して上記引出支持
体520の構成を説明する。この引出支持体520は、
前側板521と、後側板522と、左右及び中央部の上
下(不図示)の計4つのステー部材523から構成され
ており、該引出支持体520のリボルバ現像装置420
が装着される装着部の下方には、引出支持体520を引
き出した状態で撓ますことにより簡単に着脱できるよう
に構成されたトナー受け524(図26参照)が設けら
れている。このような簡単な着脱を可能とするには、該
トナー受け524を例えばPET等の可撓性の材料で構
成すればよい。
【0072】該引出支持体520の両サイド部には、ア
キュライドスライドレール(以下、単に「スライドレー
ル」という)525が取り付けられており(図23,2
6参照)、これにより該引出支持体520の装置本体5
00Aの手前側へのスライド移動を可能にしている。こ
のスライドレール525としては、レールの収納時の長
さが500mmで、スライド量が650mmになる2段アキ
ュライドスライドレールが採用されている。これによ
り、装置本体500Aから引出支持体520を引き出
し、この引き出し位置で引出支持体520を停止支持さ
せることで、この引出支持体520に搭載されたリボル
バ現像装置420及び感光体ユニット414Uのメンテ
ナンスや着脱作業などを、無理な姿勢をとることなく容
易に行なうことが可能となる。
【0073】また、装置本体500Aから引出支持体5
20を引き出した状態では、図22及び図26に示すよ
うに、リボルバ現像装置420に配設された4つの現像
ユニット420Uのうちの少なくとも1つ以上の現像ユ
ニット420Uの現像器が、引出支持体520の上方向
(矢印C方向)に着脱できるようになっている。また、
感光体ユニット414Uも同様に、引出支持体520の
上方向(矢印C方向)に着脱できるようになっている。
これにより、作業者は、引出支持体520の側面に立っ
た状態で、現像ユニット420Uや感光体ユニット41
4Uのメンテナンスや着脱作業をできるようになり、作
業ペースの高効率化を実現できる。なお、図22及び図
26においては、各色の現像器420C,420M,4
20Y,420Kと、そのトナー補給装置45C,45
M,45Y,45Kとからなる各現像ユニット420U
のうちのYトナーが収容されているY現像器420Yの
みを取り外した状態を示している。
【0074】図23に、上記引出支持体520と、装置
本体500Aとの連結部の構成を示す。図23におい
て、感光体ドラム414と、各色の現像器420C,4
20M,420Y,420Kの現像ローラ41C,41
M,41Y,41K(ここでは現像器420Cの現像ロ
ーラ41C)との最近接部の離間距離(以下、現像ギャ
ップGpという)は、基本的に、リボルバ現像装置42
0の回転軸40の回転中心軸線Orと、感光体ドラム4
14の回転中心軸線Opとの離間距離が、引出支持体5
20の前側板521と後側板522とによって規定され
るので、この引出支持体520単体で該現像ギャップG
pの精度確保が可能となっている。
【0075】具体的には、引出支持体520の前側板5
21に配設した玉軸受526で、リボルバ現像装置42
0の回転軸40の引出方向手前側(図23の右方側)の
部位を軸支する。また、引出支持体520の後側板52
2に配設した軸受部材527で、該回転軸40の引出方
向後側(図23の左方側)の部位を軸支する。更に、引
出支持体520の前側板521に配設した感光体前側ホ
ルダ528の軸部528aで、感光体ドラム414の手
前側の中心部位を保持する。また、装置本体500A内
に引出支持体520を装着した状態において、該後側板
522に配設した滑り軸受529に嵌合して引出支持体
520内に侵入する該装置本体500Aの後側板530
に配設した感光体後側ホルダ531により支持されてい
るドラム駆動軸414eで、感光体ドラム414の後側
の中心部位を一体回転可能に軸支する。
【0076】これにより、現像ギャップGpの精度確保
が可能になるとともに、リボルバ現像装置420の支持
剛性が、該リボルバ現像装置420を装置本体500A
に固定するタイプの画像形成装置並みに確保される。ま
た、この構成の画像形成装置では、引出支持体520を
単体として組み立てることが可能であるので、その組立
性を大幅に向上させることができる。
【0077】上述のように、装置本体500A内に引出
支持体520を装着した状態において、該感光体後側ホ
ルダ531により支持されているドラム駆動軸414e
が、後側板522に配設された滑り軸受529に嵌合し
て感光体ドラム414の後側の中心部位を一体回転可能
に軸支するとともに、リボルバ現像装置420の回転軸
40の後端部(図23の左端部)が、装置本体500A
の後側板530に配設された滑り軸受532に嵌合し、
更に、装置本体500Aの前側板533に配設された基
準ピン534が、引出支持体520の前側板521に穿
たれた基準穴535に嵌合することにより、引出支持体
520が装置本体500Aに対して位置決め収納され
る。このように構成することにより、感光体ドラム41
4とリボルバ現像装置420の位置精度を維持しつつ、
感光体ドラム414と装置本体500Aとの位置精度を
確保することができる。
【0078】また、上記引出支持体520は、図23及
び図24(a),(b)に示すように、装置本体500
Aに固定されたスライドレール525に対して、該スラ
イドレール525に植設された有頭ピン状のボス536
の頚部に、引出支持体520のステー部材523に形成
されたU字状の切欠き部523aが係合されることによ
り、保持されるように構成されている。このように、こ
の引出支持体520は、装置本体500Aに固定された
スライドレール525に対して、固定部材を用いずに保
持されているので、該装置本体500Aから引出支持体
520を引き出した状態において、装置本体500Aに
対して該引出支持体520を容易に着脱することができ
る。
【0079】また、この引出支持体520は、該引出支
持体520が装置本体500Aに対して位置決め収納さ
れた状態において、図24(b)に示すように、引出支
持体520のステー部材523に形成された切欠き部5
23aと、スライドレール525に植設されたボス53
6の頚部との係合部に、僅かな隙間dが生じるように構
成されている。これにより、引出支持体520の装置本
体500Aに対する位置決め部の干渉が防止されて、装
置本体500A内への引出支持体520の収納時におい
て、該ドラム駆動軸414eと滑り軸受529、回転軸
40の後端部と滑り軸受532、基準ピン534と基準
穴535が、それぞれ無理な負荷を受けること無くスム
ーズに嵌合されるようになる。
【0080】次に、リボルバ現像装置の構成について説
明する。図25は、上記リボルバ現像装置420の概略
構成図である。該リボルバ現像装置420は、感光体ド
ラム414に向けた開口部を有し、円周方向に互いにほ
ぼ同型の4つの現像器420K、420Y、420M、
420Cと、該4つの現像器に補給用のトナーをそれぞ
れ補給するための各トナー補給装置45K、45Y,4
5M,45Cとからなる4つの現像ユニット420U
(図21参照)を有している。なお、図示の例では感光
体ドラム414に対向する現像位置にあるのが黒トナー
とキャリアを収容したブラック現像器420Kで、図中
反時計回りの順に、イエロートナーとキャリアを収容し
たイエロー現像器420Y、マゼンタトナーとキャリア
を収容したマゼンタ現像器420M、シアントナーとキ
ャリアを収容したシアン現像器420Cになっている。
【0081】ここで、4つの現像器420K、420
Y、420M、420Cの内部構造はまったく同様であ
るので、以下、現像位置にあるブラック現像器420K
を例にとって内部構造を説明し、他の現像器の内部構造
については対応する部材の符号として、ブラック現像器
Kにおける符号と同じ数字にイエロー、マゼンタ、シア
ンの各現像器を区別するためY、M、Cの添字を付した
符号を図中に示し、それらの説明を省略する。
【0082】上記ブラック現像器420Kは、現像剤担
持体としての現像ローラ41Kと、現像ケーシング47
Kと、該ケーシング部内に収容される黒トナー及びキャ
リアからなる二成分現像剤(以下、現像剤という)を撹
拌する第1、第2の2本の撹拌スクリュウ42K、43
Kと、現像ローラ41Kに担持された現像剤を薄層化す
る現像剤層厚規制手段としての現像ドクタ44Kとを備
えた、極めてシンプルな構成になっている。
【0083】各現像ユニット420Uの現像器420
K、420Y、420M、420Cは、図25に示すよ
うに、リボルバ現像装置420の回転軸40に一体化さ
れたユニット支持体48により、それぞれ着脱自在に位
置決めされている。また、各現像ユニット420Uのト
ナー補給装置45K、45Y,45M,45Cは、ユニ
ット支持体48と一体構成になっており、該回転軸40
の回動によりユニット支持体48とともに回転する。
【0084】各トナー補給装置45K、45Y,45
M,45Cは、トナー補給スクリュウ49K、49Y,
49M,49Cと、トナー補給ケース50K、50Y,
50M,50Cと、トナーカートリッジガイド51K、
51Y,51M,51Cとで構成されている。
【0085】各色のトナーが収容されている各トナーカ
ートリッジ46K、46Y,46M,46Cは、引出支
持体520の前側板521に穿たれたトナーカートリッ
ジ着脱用の開口521a(図22、26参照)を通し
て、それぞれのトナーカートリッジガイド51K、51
Y,51M,51Cに対して、引出支持体520の手前
側から着脱される。そして、トナーカートリッジ46
K、46Y,46M,46Cが、所定のトナーカートリ
ッジガイド51K、51Y,51M,51C内に挿入さ
れてセットされると、該トナーカートリッジ内のトナー
が、上記トナー補給ケース50K、50Y,50M,5
0C内に必要量だけ送り込まれ、トナー補給スクリュウ
49K、49Y,49M,49Cの回転により、各現像
器420K、420Y、420M、420Cの現像ケー
シング47K,47Y,47M,47C内の第2撹拌ス
クリュウ43K、43Y,43M,43Cの手前側の部
位に少しずつ補給される。なお、このトナー補給動作
は、該現像位置に臨んで感光体ドラム414に対向した
現像器(図25ではブラック現像器420K)において
のみ行なわれる。
【0086】このブラック現像器420Kの第2撹拌ス
クリュウ43Kの手前側の部位に補給されたブラックト
ナーは、該第2撹拌スクリュウ43Kの回転により、現
像ケーシング47Kの後部側に撹拌されながら搬送さ
れ、該現像ケーシング内の現像剤中に分散される。そし
て、現像剤中に分散されて現像ケーシング47Kの後部
側に撹拌搬送されたブラックトナーは、この現像ケーシ
ング47Kの後端部で第1撹拌スクリュウ42K側に受
け渡され、この第1撹拌スクリュウ42Kの回転によ
り、現像ケーシング47Kの手前側に撹拌されながら搬
送されて、この現像ケーシング47Kの前端部で再び第
2撹拌スクリュウ43K側に受け渡される。
【0087】このようにして、現像ケーシング47K内
で循環搬送される現像剤は、その搬送過程において、そ
の一部が現像ローラ41Kにより汲み上げられ、図25
の矢印方向に担持搬送される。現像ローラ41Kにより
担持搬送された現像剤は、現像ドクタ44Kにより薄層
化された後、現像領域に搬送され、該現像領域において
感光体ドラム414上の静電潜像をトナー像化する。
【0088】上記の各現像ドクタ44K、44Y,44
M,44Cは、その基部が非磁性板金からなり、この基
部の内面側の先端部に磁性板を配設して構成されてい
る。このように、基部の内面側の先端部に磁性板を配設
した構成の現像ドクタを用いることにより、各現像ロー
ラ41K、41Y,41M,41Cのドクタ極(現像ド
クタに対向して配置されるマグネットの磁極)の磁力を
アースして、現像剤同士の摺動領域を増加させ、現像剤
の効果的な立ち上げを行なうことができる。
【0089】各現像ユニット420Uの現像器420
K、420Y、420M、420Cは、図25に示すよ
うに、リボルバ現像装置420の回転軸40に一体化さ
れたユニット支持体48に対して位置決めした状態で、
図26に示すように、リボルバ現像装置420の前後の
側板54,55(図22参照)に配設されている各一対
の現像器支持ホルダ52K、52Y,52M,52C
と、現像ローラ位置調整ホルダ53K、53Y,53
M,53Cとで、各現像ローラ41K、41Y,41
M,41Cの両端の支軸41aを保持することによっ
て、リボルバ現像装置420に対して着脱自在に取り付
けられている。
【0090】ここで、上記現像ローラ位置調整ホルダ5
3K、53Y,53M,53Cは、図27及び図28に
示すように、リボルバ現像装置420の前後の側板5
4,55に対して、支点53aを中心として矢印方向に
回動可能に構成されており、該現像ローラ位置調整ホル
ダの回動により各現像ローラ41K、41Y,41M,
41Cの駆動軸の位置を変位させることによって、該現
像ローラと感光体ドラム414との表面の離間距離、す
なわち現像ギャップGpを調整するように構成されてい
る。
【0091】この現像ギャップGpの調整は、引出支持
体単位で行なう。例えば、図27に示すように、引出支
持体520の上方に設置したCCDカメラ540によ
り、感光体ドラム414とこれに対向した現像ローラ
(ここでは現像ローラ41K)との間の現像領域を監視
し、このCCDカメラ540の画像を2値化処理するこ
とにより、該現像ローラ41Kと感光体ドラム414と
の表面の離間距離を測定する。
【0092】そして、このCCDカメラ540の測定値
に基づいて、図29に示すように、現像ギャップ制御手
段541により、油圧装置などからなる現像ギャップ加
圧調整機構542を駆動し、この現像ギャップ加圧調整
機構542の加圧ヘッド542aで現像ローラ位置調整
ホルダ53Kを回動する。
【0093】この現像ローラ位置調整ホルダ53Kの回
動により現像ローラ41Kの駆動軸の位置を変位させ、
該現像ローラ41Kと感光体ドラム414との表面の離
間距離、すなわち現像ギャップGpを調整する。そし
て、CCDカメラ540の測定値が、予め設定された所
定の現像ギャップGpに一致した時点で、現像ギャップ
制御手段541による現像ギャップ加圧調整機構542
の駆動を停止する。
【0094】このようにして、現像ローラ41Kと感光
体ドラム414との現像ギャップGpが適正に調整され
た後、それぞれの現像ローラ位置調整ホルダ53Kを、
その取り付け穴53b、53cを通して、リボルバ現像
装置420の前後の側板54,55に対して、図示しな
いビスによってねじ止めして固定する。これにより、現
像ローラ41Kと感光体ドラム414との現像ギャップ
Gpが適正に保たれた状態で、現像器420Kがリボル
バ現像装置420に取り付けられる。他の各現像器に関
しても上記現像器420Kと同様にして現像ギャップG
pが適正に保たれた状態で、リボルバ現像装置420に
取り付けられる。
【0095】ここで、各現像器420K,420Y,4
20M,420Cと、ユニット支持体48との間には、
図27及び図29に示すように、発泡ゴムまたは板バネ
などからなる弾性体56が配設されており、各現像器4
20K,420Y,420M,420Cには、該弾性体
56の弾力により、回転軸40の法線方向、すなわち感
光体ドラム414との対向部位において各現像ローラ4
1K、41Y,41M,41Cが感光体ドラム414に
接近する方向に変位する習性が付与されている。これに
より、現像ギャップGp調整時における上記現像ギャッ
プ加圧調整機構542の加圧ヘッド542aの駆動方向
が、リボルバ現像装置420の回転中心に向かう方向の
みに特定され、この現像ギャップ加圧調整機構542の
制御を簡略化することができる。
【0096】また、この現像ギャップGpの調整方式に
おいては、図27に示すように、リボルバ現像装置42
0の回転中心と、現ローラ41Kの回転中心と、感光体
ドラム414の回転中心とが、それぞれ一直線上に位置
するように、該リボルバ現像装置420、現ローラ41
K、感光体ドラム414を配置することにより、簡便で
且つ精度の高い現像ギャップ調整を可能にしている。
【0097】なお、この現像ギャップ調整時において使
用する現像ローラ及び感光体ドラムは、実際の画像形成
装置において使用されるものではなく、それらの原寸模
型(治具)であってもよい。このように、現像ギャップ
調整時に、現像ローラ及び感光体ドラムとして原寸模型
(治具)を使用することにより、実際に搭載される現像
ローラや感光体ドラムの、該現像ギャップ調整時におけ
る現像ギャップ加圧調整機構542の誤動作や調整操作
等によって発生する損傷や汚染を回避することができ
る。
【0098】次に、リボルバ現像装置420の現像バイ
アスの印加方法について説明する。本実施形態に係る画
像形成装置では、潜像担持体としての感光体ドラム41
4上の静電潜像を現像剤のトナーで可視像化する現像工
程において、現像バイアスを印加するように構成されて
いる。この現像バイアス印加機構の構成例を図30乃至
図32に示す。
【0099】リボルバ現像装置内の各現像器(ここで
は、現像器420Kに関してのみ記す)の現像ケーシン
グ47Kの手前側端部(引出支持体520の前側板52
1に対面する側の端部)には、現像ユニット側バイアス
端子60が配設されている。この現像ユニット側バイア
ス端子60は、導電性を有する板バネで構成されてお
り、図30に示すように、該現像ケーシング47Kの枠
体部分の内壁面に沿うようにして、自己の弾性により現
像ケーシング47Kの手前側端部に嵌め込まれた後、図
示しないビス等により現像ケーシング47Kに固定され
る。
【0100】この現像ユニット側バイアス端子60の一
方の端子60aは、図31に示すように、現像器420
Kの現像ローラ41Kの手前側の支軸41aに対して、
弾力的に接触するように折曲形成されている(以下、こ
の端子60aを現像側端子という)。また、この現像ユ
ニット側バイアス端子60の他方の端子60bは、図3
0に示すように、リボルバ現像装置420の外周から突
出するように形成されている(以下、この端子60bを
本体側端子という)。なお、本体側端子60bは、本体
側現像バイアス端子560との接触の円滑化を図るため
にロール状に形成されている。
【0101】上記本体側現像バイアス端子560は、図
30に示すように、現像ユニット側バイアス端子60の
本体側端子60bの回転軌道に対して干渉し、且つ、所
定の現像器、例えば現像器420Kが感光体ドラム41
4に対向する現像位置に回転されて、該現像器420K
の現像ローラ41Kの手前側の支軸41aに対して、現
像ユニット側バイアス端子60の現像側端子60aが接
触した状態で、該現像器420Kの本体側端子60bと
接触するように、引出支持体520の後側板522の上
部に配設されている(図32参照)。
【0102】また、上記本体側現像バイアス端子560
は、これに隣接するように引出支持体520の前側板5
21の上部に配設された現像バイアス電源としての現像
バイアスパワーパック561に、ハーネス562を介し
て接続されている。
【0103】従って、本構成の現像バイアス印加機構に
よれば、所定の現像器が感光体ドラム414に対向する
現像位置に回転されて、その現像器の現像ローラの手前
側の支軸41aに対して、現像ユニット側バイアス端子
60の現像側端子60aが接触すると、上記本体側現像
バイアス端子560に対して、該現像器の本体側端子6
0bが、自己の弾性に抗して図30において矢印A方向
に撓みながら弾力的に圧接する。これにより、現像バイ
アスパワーパック561から出力されるバイアスが、ハ
ーネス562、本体側現像バイアス端子560、及び現
像ユニット側バイアス端子60を通して、感光体ドラム
414に対向した所定の現像器の現像ローラのみに印加
される。 (以下、余白)
【0104】次に、現像ユニットのトナー補給装置の構
成について説明する。上記リボルバ現像装置420にお
ける各現像ユニット420Uのトナー補給装置45C,
45M,45Y,45Kの構成は、各トナー補給装置と
も共通であるので、以下、図33乃至図36を参照し
て、ブラック現像器420Kのトナー補給装置45Kに
ついてのみ説明する。
【0105】トナー補給装置45Kは、図33に示すよ
うに、トナー補給スクリュウ49Kと、トナー補給ケー
ス50Kと、トナーカートリッジガイド51Kとで構成
されている。
【0106】図34(a)において、リボルバ現像装置
420の各現像ユニット420Uが回転し、図34
(b)に示すように、該トナー補給装置45Kを有する
現像ユニットの現像器420Kが、感光体ドラム414
に対向した現像位置に臨んで停止した状態で、引出支持
体520の前側板521に穿たれたトナーカートリッジ
着脱用の開口521a(図22、26参照)を通して、
後述するトナーカートリッジ46Kが、トナーカートリ
ッジガイド51K内に挿入されて正常にセットされる
と、該トナーカートリッジのトナー補給口46a(図3
7(a)参照)が、トナー補給ケース50Kの手前側に
形成されているトナー受入れ口50a(図33参照)に
対向する。この状態で、該トナーカートリッジ内のアジ
テータ46bが回転されると、該トナーカートリッジ内
に収容されているトナーが、該トナー補給ケース50K
内に必要量だけ送り込まれる。
【0107】該トナー補給ケース50K内に送り込まれ
たトナーは、トナー補給スクリュウ49Kが専用のトナ
ー補給スクリュウ駆動モータ(図示せず)により回転さ
れることにより、図35に示すように、トナーカートリ
ッジからのトナー補給位置から、現像器へのトナー補給
位置B(図36参照)に向けて搬送され、該現像器42
0Kの現像ケーシング47K内の第2撹拌スクリュウ4
3Kの手前側の部位に少しずつ補給される。
【0108】この現像器420Kの第2撹拌スクリュウ
43Kの手前側のトナー補給位置Bに補給されたトナー
は、図36において、プロセスコントロールにてトナー
補給をするという信号が入ることで始動される該第2撹
拌スクリュウ43Kの回転により、現像ケーシング47
Kの後部側に撹拌されながら搬送され、該現像ケーシン
グ内の現像剤中に分散される。
【0109】そして、現像剤中に分散されて現像ケーシ
ング47Kの後部側に撹拌搬送されたトナーは、この現
像ケーシング47Kの後端部で第1撹拌スクリュウ42
K側に受け渡され、この第1撹拌スクリュウ42Kの回
転により、現像ケーシング47Kの手前側に撹拌されな
がら搬送されて、この現像ケーシング47Kの前端部で
再び第2撹拌スクリュウ43K側に受け渡される。この
現像剤の受け渡しは、各撹拌スクリュウの端部側に設け
られたフィン42a,43aの回転によって行なわれる
(図36参照)。
【0110】このようにして、現像ケーシング47K内
で循環搬送される現像剤は、その搬送過程において、そ
の一部が現像ローラ41Kにより汲み上げられて担持搬
送される。現像ローラ41Kにより担持搬送された現像
剤は、現像ドクタ44Kにより薄層化された後、現像領
域に搬送され、該現像領域において感光体ドラム414
上の静電潜像をトナー像化する。
【0111】次に、トナーカートリッジの構成について
説明する。各トナーカートリッジ46C,46M,46
Y,46Kは、各トナー補給装置とも同一の構成である
ので、以下、図37及び図38を参照して、ブラック現
像器420Kのトナー補給装置45Kにおけるトナーカ
ートリッジ46Kについてのみ説明する。
【0112】このトナーカートリッジ46Kは、図37
(a),(b)に示すように、該トナーカートリッジ4
6Kがトナーカートリッジガイド51K内に正常に挿入
セットされた状態でトナー補給ケース50Kのトナー受
入れ口50a(図30及び図33参照)に対向するトナ
ー補給口46aと、該トナーカートリッジ46Kのカー
トリッジ本体内に収容されているトナーを上記トナー補
給口46aに向けて搬送するアジテータ46bと、該ア
ジテータ46bに回転を伝達するための該アジテータ4
6bの一端に設けられたカップリング46cと、上記ト
ナー補給口46aを開閉するためのシャッタ46dと、
該シャッタ46cを上記カートリッジ本体の外周面の円
周方向に沿ってガイドするシャッタガイドレール46e
とで構成されている。
【0113】このトナーカートリッジ46Kは、前述し
たように、トナー補給装置45Kを有する現像ユニット
の現像器420Kが、感光体ドラム414に対向した現
像位置に臨んで停止した状態で、引出支持体520の前
側板521に穿たれたトナーカートリッジ着脱用の開口
521a(図22、26参照)を通して、トナーカート
リッジガイド51K内に挿入セットされる。このトナー
カートリッジガイド51K内への挿入セットは、該トナ
ーカートリッジガイド51Kの内周部に形成されたシャ
ッタ嵌合凹部51a(図30参照)に、トナーカートリ
ッジ本体のシャッタ46dの部分を嵌合させ、この状態
でトナーカートリッジ本体を図37(b)の矢印方向に
回転させることにより行なわれる。これにより、シャッ
タ46dがシャッタ嵌合凹部51aに嵌合した位置に固
定され、該シャッタ46dに対してシャッタガイドレー
ル46eが相対移動されて、上記トナー補給口46aが
開放されてトナー補給ケース50Kのトナー受入れ口5
0aに対向する。この状態で、該トナーカートリッジ内
のアジテータ46bが回転されると、前述のように、該
トナーカートリッジ内に収容されているトナーが、該ト
ナー補給ケース50K内に必要量だけ送り込まれる。
【0114】一方、トナーカートリッジ46Kをトナー
補給装置45Kから取り外すときは、上述のセット操作
と逆の操作を行なって、カートリッジ本体のトナー補給
口46aをシャッタ46dで閉鎖した後、トナーカート
リッジガイド51K内から引き出す。なお、このトナー
カートリッジ46Kには、カートリッジ本体のトナー補
給口46aがシャッタ46dで完全に閉鎖された状態で
しかトナーカートリッジガイド51Kに対するカートリ
ッジ本体の出し入れを行なえないようにするためのスト
ッパ(不図示)が設けられている。
【0115】また、装置本体500Aには、図38に示
すように、トナーカートリッジ46Kが正常な位置にセ
ットされているか否かを判断するためのカートリッジセ
ットセンサ563が配設されており、このカートリッジ
セットセンサ563によりトナーカートリッジ46Kが
トナーカートリッジガイド51K内の正常な位置にセッ
トされている状態が検知されないと、装置本体の画像形
成動作が実行されないように構成されている。
【0116】次に、リボルバ現像装置420の各現像ユ
ニット420Uの駆動系について説明する。各現像ユニ
ット420Uは、1つの駆動系によりそれぞれ同様に駆
動されるので、ここでは、図39を参照して、ブラック
現像器420Kの現像ユニット420Uを駆動する場合
について説明する。
【0117】図39において、図示しない装置本体側の
駆動系の駆動回転が、クラッチ(不図示)を介して現像
駆動入力ギヤ70に伝達される。この現像駆動入力ギヤ
70には、現像器420Kが感光体ドラム414に対向
した現像位置に臨んで停止した状態で、現像スリーブギ
ヤ71が噛み合い、この現像スリーブギヤ71の回転に
よって、該現像器420Kの現像ローラ41Kの現像ス
リーブ、及び、第1,第2の撹拌スクリュウ42K,4
3Kがそれぞれ駆動される。
【0118】一方、この現像ユニット420Uのトナー
補給装置45Kのトナー補給スクリュウ49Kは、現像
器420Kが感光体ドラム414に対向した現像位置に
臨んで停止した状態で、その駆動軸に設けられたトナー
補給スクリュウギヤ72が、トナー補給アイドルギヤ7
3に噛み合うことにより駆動される。このトナー補給ア
イドルギヤ73は、リボルバ現像装置420に搭載され
たトナー補給モータ74の出力軸に固定されたトナー補
給モータギヤ75によって駆動される。
【0119】また、上記現像ユニット420Uは、装置
本体500A内に引出支持体520が収納された状態
で、その回転軸40に一体化されたリボルバ回転ギヤ7
6が、装置本体側に配設されているステッピングモータ
からなるリボルバモータ77の出力軸に固定されたリボ
ルバモータギヤ78に噛み合って駆動されることによっ
て、その現像器420Kが感光体ドラム414に対向し
た現像位置に向けて回転される。
【0120】この現像器420Kの該現像位置への位置
決めは、装置本体500A側に配設したホーム検知セン
サ564による、上記リボルバ回転ギヤ76の所定位置
に設けた被検知マーク79の検知タイミングを基準にし
て、現像器420Kが所定角度(図示の例では45°)
回転した後停止するように、上記リボルバモータ77の
駆動パルスを制御することにより行なわれる。
【0121】また、他の各現像器420C,420M,
420Yの現像位置への位置決めは、上記現像器420
Kが所定の現像位置に位置決め停止された状態を基点と
して、それぞれ所定角度(図示の例では90°)ずつ回
転した後停止するように、上記リボルバモータ77の駆
動パルスを制御することにより行なわれる。
【0122】次に、本実施形態に係る画像形成装置のプ
ロセスコントロール部について説明する。先ず、このプ
ロセスコントロール部のトナー濃度制御方法について説
明する。
【0123】この画像形成装置におけるトナー濃度制御
方法は、Pセンサ(フォトセンサ)方式を採用してい
る。このPセンサによるトナー濃度の検知は、図40に
示すように、プラテンガラス202上に載置された原稿
180の位置決めを行なうサイドスケール202aの下
部に、Pセンサパターン80を設け、図41に示すよう
に、このPセンサパターン80を実際に感光体ドラム4
14上にトナー像(Pセンサパターン像)80aとして
現像し、このPセンサパターン像80aの濃度を、フォ
トトランジスタ81aと発光ダイオード81bとからな
るPセンサ81で測定することにより行なわれる。
【0124】このPセンサパターン像80aは、図40
から理解できるように、感光体ドラム414上の原稿画
像よりも数cm上流の部位に形成されるので、このPセ
ンサパターン像80aがコピー画像上に現われることは
ない。また、このPセンサパターン像80aは、コピー
10枚に対して1回のサイクルで形成されるように設定
されており、通常はイレーサ82によって消去されるよ
うになっている。
【0125】また、この画像形成装置における転写前除
電手段としてのPTLランプ83には、LEDを使用し
ており、現像後の感光体ドラム414に光を当てるよう
に構成されている。これは、感光体ドラム414と可視
像化されたトナー像との密着力(電荷)を減少させて、
中間転写体415へのトナー像の転写時における感光体
ドラム414へのトナー像の再転写(版画)の発生を抑
えるためである。上記Pセンサ81、イレーサ82、及
び、PTLランプ83の配置関係の具体例を図42に示
す。
【0126】一方、上記Pセンサパターン像80aの作
像時のバイアスは、次のように設定される。
【0127】(1)黒トナーの場合は、Pセンサパター
ン作像時のみPセンサ電圧(500V)を印加し、その
他の非画像部は260Vの一定電圧とする。なお、上記
Pセンサ電圧の変更は以下の手順で行なう。 (ア)図43(a)に示すように、装置本体500Aの
ディップスイッチカバー565を外し、ディップスイッ
チ(DIP SW)のDPS201−8をONする。 (イ)操作部567のキーにて、Pセンサバイアスモー
ドにする。「3」⇒「3」⇒「#」。 (ウ)倍率表示部568に現在設定されている数値(バ
イアス電圧)が表示される。 (エ)操作部567のテンキーにて、数値を変更して図
43(b)に示す範囲の設定バイアスに変更する。
「0」〜「3」⇒「#」。
【0128】(2)カラートナーの場合の上記Pセンサ
電圧の変更は以下の手順で行なう。 (ア)黒トナーの場合と同様、図44(a)に示すよう
に、装置本体500Aのディップスイッチカバー565
を外し、ディップスイッチ(DIP SW)のDPS2
01−8をONする。 (イ)操作部567のキーにて、Pセンサバイアスモー
ドにする。「7」⇒「5」⇒「#」。 (ウ)倍率表示部568に現在設定されている数値(バ
イアス電圧)が表示される。 (エ)操作部567のテンキーにて、数値を変更して図
44(b)に示す範囲の設定バイアスに変更する。
「0」〜「2」⇒「#」。
【0129】上記Pセンサ方式のトナー濃度検知は、図
45(a),(b),(c)に示すように、感光体41
4上に現像されたPセンサパターン像80aの濃度の変
化を現像剤の濃度変化として捉えて、現像剤のトナー濃
度を制御する方式である。
【0130】このPセンサパターン像80aのトナー濃
度の検知時期は、図46に示すように、装置本体500
AのメインスイッチON時と、その後のコピー10枚目
毎に行ない、Pセンサ81がPセンサパターン像80a
のトナー濃度が薄いと検知した場合には、次のトナー濃
度検知時期までのコピー10枚目までは、コピー1枚毎
にトナー補給ソレノイド(不図示)をON/OFFし
て、所定の現像器にトナーを補給し続ける。
【0131】上記トナー濃度検知時は、図45及び図4
7に示すように、先端イレースタイミングを、全面ON
⇒Pイレース(パターン像)⇒全面ONにして、感光体
ドラム414上の原稿画像よりも上流側にPセンサパタ
ーン像80aを形成する。そして、感光体ドラム414
が回転してPセンサパターン像80aがPセンサ81の
位置に来たときに、発光ダイオード81をONしてPセ
ンサパターン像80aに光を照射し、このPセンサパタ
ーン像80aからの反射光をフォトトランジスタ81a
で受光して、このPセンサパターン像80aの濃度を検
知する。なお、現像器420KによるPセンサパターン
像80aの現像時の現像バイアスは470V(カラート
ナーセット時は590V)に設定されている。
【0132】ここで、Pセンサパターン像80a通過後
の感光体ドラム414の表面をイレースし、このドラム
表面を見て得たPセンサ出力をVSGといい、このPセ
ンサ出力VSGは略一定の値となる。また、Pセンサパ
ターン像80aを見て得たPセンサ出力をVSPとい
い、このPセンサ出力VSPは、感光体ドラム414上
にトナー像として形成されたPセンサパターン像80a
の出力であるので、これにより現像ユニット内のトナー
濃度を見ることができる。本画像形成装置では、このP
センサ出力VSGとVSPの比較により、トナー濃度を
検知し、制御している。なお、Pセンサパターンの現像
中は、ノッチによる濃度変化を防止するため、Pセンサ
バイアス電圧は500V(標準)に設定されている。ま
た、ここでのトナー補給条件は、VSP−(1/8VS
g)>0の時、トナー補給信号を発生するように設定さ
れている。
【0133】これにより、現像剤中のトナー濃度が適正
な時(Pセンサ出力VSGは標準値の4Vに設定)のP
センサ出力VSPは、図48(a)に示すように、0.
5Vとなる。
【0134】また、現像剤中のトナー濃度が低くなる
と、感光体ドラム414上に現像されるPセンサパター
ン像80aも薄くなる(Pセンサ出力VSGは標準値の
4Vに設定)。従って、この場合には、図48(b)に
示すように、Pセンサ出力VSPの値が高くなるため、
次のPセンサチェック時までトナーを補給する。なお、
このときのPセンサ出力VSPの値が0.4〜0.6V
の場合は、設定されているPモード補給率の1/2の補
給率でトナー補給が行なわれ、このときのPセンサ出力
VSPの値が0.6〜0.75Vの場合は、設定されて
いるPモード補給率でトナー補給が行なわれる。
【0135】一方、トナー補給が基準よりも多く補給さ
れると、現像剤中のトナー濃度が高くなり、Pセンサパ
ターン像80aが濃くなる(Pセンサ出力VSGは標準
値の4Vに設定)。従って、この場合には、図48
(c)に示すように、Pセンサ出力VSPの値が低くな
り、トナー補給はされない。
【0136】次に、本実施形態に係る画像形成装置のト
ナーエンド検知方式について説明する。この画像形成装
置のトナーエンド検知は、上記のPセンサ方式を用い
る。すなわち、上記Pセンサ81の出力VSGが、連続
して低い状態となったときに、トナーカートリッジから
のトナー補給が行なわれない状態、つまりトナーカート
リッジ内のトナーが無くなった状態であると判断して、
トナーエンド信号を出力するように構成する。
【0137】次に、本実施形態に係る画像形成装置のト
ナーリカバリー方法について説明する。上記のトナーエ
ンド信号出力によるトナーエンド検知を受けて、該当す
るトナーカートリッジ(またはトナーボトル)を交換し
た後、この交換直後にそのままの状態でコピー動作を実
行すると、現像剤のトナー濃度が低い状態のままである
ため、再びトナーエンド信号が出力されてしまうことに
なる。
【0138】この不具合を解消する方法をトナーリカバ
リー方法といい、そのモードをトナーリカバリーモード
という。このトナーリカバリーモードでは、上記トナー
カートリッジ(またはトナーボトル)を交換した後、前
記トナー補給装置をある一定時間駆動してトナー補給動
作を行ない、現像剤のトナー濃度を通常の濃度レベルに
上げるように制御される。
【0139】このトナーリカバリーモードが実施された
か否かは、このトナーリカバリー動作後のPセンサ出力
VSPのチェックで判断される。このチェックは、トナ
ーリカバリーモードが実施されたにも拘らず、Pセンサ
出力VSPが変化(上昇)しない場合には、トナーカー
トリッジの交換が行なわれていないなどの異常の発生の
チェックにもなる。
【0140】次に、本実施形態に係る画像形成装置の感
光体ユニットの構成について説明する。図49は、本実
施形態に係る画像形成装置の感光体ユニット414Uの
構成の概要を示すブロック図である。この感光体ユニッ
ト414Uは、図49に示すように、感光体ユニット駆
動機構と、感光体周り機器とに大別される。
【0141】感光体ユニット駆動機構は、図50に示す
ように、感光体駆動モータ414Mの回転を、ドラム駆
動ギヤ414a,414b,414c,414dを介し
て、ドラム駆動軸414eに伝達して、感光体ドラム4
14を駆動するように構成されている(図23参照)。
なお、この感光体駆動モータ414Mの回転は、ベルト
駆動ギヤ421e,タイミングベルト421f,ブラシ
駆動ギヤ421g,421hなどを介して、後述するク
リーニング機構のクリーニングブラシ421aの駆動軸
421iにも伝達されるように構成されている。
【0142】ここで、感光体駆動モータ414Mは、ブ
ラシレスモータからなり、図示しない回転数制御回路に
より回転数を自己制御するように構成されている。ま
た、感光体ドラム414には、その回転ムラ(バンディ
ング)を防止するためのフライホイール(ドラム駆動ギ
ヤ414dで代用してもよい)がドラム駆動軸414e
に取り付けられている。
【0143】また、この感光体ユニット駆動機構では、
ジョブ終了後、感光体ドラム414を約7mm(0.0
6秒)逆転させて、後述するクリーニングブレード42
1bの先端に溜ったトナーを除去するようにしている。
【0144】一方、感光体周り機器は、図49及び図5
1に示すように、感光体ドラム414、電位センサ45
1、Pセンサ81、帯電ユニット、除電手段450、ク
リーニング機構(クリーナ)421、クリーニング前除
電手段453、及び、現像位置の上部の飛散トナーを吸
引するための現像上部吸引ダクト454などで構成され
ている。
【0145】ここで、感光体ドラム414は、直径90
mmのOPCドラムで構成されている。電位センサ45
1は、帯電ユニット452の配設部位の感光体ドラム回
転方向下流側に配設されており、感光体ドラム表面の電
位を検知する。Pセンサ81は、図51に示すように、
その汚れを防止するために前記の引出支持体520の送
風ダクトを兼ねたステー537の中に配設されており、
前述したように、現像位置の下流側においてPセンサパ
ターン像80aからトナー濃度を検知する。
【0146】帯電ユニット452は、図52に示すよう
に、帯電チャージャ452aと、帯電ファン452bと
で構成されている。この帯電チャージャ452aとして
は、感光体ドラム414の線速が遅い(105mm/
s)ことから、シングルスコロトロン方式を用いてい
る。なお、帯電高圧電源(P.P:パワーパック)45
2cの出力は−5KVである。また、この帯電チャージ
ャ452aのグリッド452dには、ハニカム構造を用
い、感光体ドラム414の表面電位を−670V(標準
値)にしている。グリッドバイアス電圧は、感光体ドラ
ム414の表面電位を電位センサ451で検知して、該
表面電位が一定になるように補正されている。また、こ
の帯電チャージャ452aには、帯電ファン452bに
より空気が送り込まれており、これにより帯電ムラの発
生を防止している。なお、帯電ファン452bからの送
風は、上記送風ダクトを兼ねたステー537(図51参
照)を通して、Pセンサ81にも行なわれており、これ
によりPセンサ81の汚れを防止している。
【0147】除電手段450は、図51及び図53に示
すように、帯電ユニット452の上流側に配設された除
電ランプ450aからなり、感光体ドラム414上の電
荷を除去する。この除電手段450の除電方式として
は、LEDによる光除電方式が採用されている。図53
において、図示しないスタートキーがONされると、感
光体ドラム414を回転駆動する感光体駆動モータ41
4Mが起動されると同時に、該感光体ドラム414の表
面に近接して配設された除電ランプ450aが点灯され
て、感光体ドラム414の表面に帯電された電荷が光照
射により消失(除電)される。この除電ランプ450a
の発光色は、感光体ドラム414の光疲労を防止するた
めに、赤色に設定されている。
【0148】クリーニング機構(クリーナ)421は、
除電手段450の上流側に配設されており、感光体ドラ
ム414上の残留トナーを除去する。このクリーナ42
1は、図54に示すように、クリーニングブラシ421
aと、クリーニングブレード421bを備えており、前
記転写工程後の感光体ドラム414上に残留したトナー
を、該クリーニングブラシ421aと、クリーニングブ
レード421bにより、感光体ドラム414上から掻き
落す。ここで、クリーニングブラシ421として直毛ブ
ラシが採用されており、このクリーニングブラシ421
には、スプリング加圧されたコーティングバーにより、
ステアリン酸亜鉛が塗布されるように構成されている。
このステアリン酸亜鉛をクリーニングブラシ421に塗
布することにより、クリーニングブラシ421のクリー
ニング性が向上されるとともに、感光体ドラム414上
に形成される画像のシャープ性が向上される。また、ク
リーニングブレード421bは、そのクリーニング効果
を上げるために、感光体ドラム414に対してカウンタ
(回転に逆らう方向)状態となるように当接されてい
る。この感光体ドラム414に対するクリーニングブレ
ード421bの加圧力は、クリーナ421のケースとク
リーニングブレード421bの支持ブラケットとの間に
掛け渡されたブレード加圧スプリング421dの緊縮力
により常時付勢されている(なお、この加圧力は、装置
の出荷時には、図示しない圧解除部材により解除されて
いる)。更に、クリーナ421のケースの開口端縁部に
は、該ケースからのトナー飛散を防止するための入り口
シール421jが配設されている。
【0149】クリーニング前除電手段453は、クリー
ニング機構421の上流側に配設されたプレクリーニン
グチャージャ(PCC)453aからなり、感光体ドラ
ム414をクリーニングする前に、AC(交流)+DC
(直流)のバイアスを感光体ドラム414の表面に印加
して、クリーニング機構421のクリーニング性能を高
める。
【0150】また、上記の感光体周り機器は、前述の感
光体ユニット414Uとして一体的に構成されており、
図22に示したように、引出支持体520に対して、上
方向側に着脱できるように構成されている。
【0151】一方、上記感光体周の作像系の気流は、図
55に示すような引出支持体520内の気流と、図57
に示す装置本体500A内を流れる気流との2つに大き
く分かれている。更に、図55に示す引出支持体520
内の気流は、上記帯電チャージャ452a部分に対して
手前側から後部側に流れる気流A−1と、Pセンサ81
部位から吹き出す気流A−2と、現像部位からの飛散ト
ナーを現像ローラの上下の各部位から吸引する気流A−
3,A−4(図56参照)と、プレクリーニングチャー
ジャ453a部から吸い込まれる気流A−5とがある。
これらの引出支持体520内の各気流は、引出支持体5
20の後方に設けられている排気ダクトで1つの気流に
まとめられ、装置本体500Aの後側板に設けられてい
る排気ダクトに、該排気ダクトが連結されることによっ
て、機外に排出される。
【0152】また、装置本体500A側の気流には、中
間転写体415のベルトクリーニング部からの飛散トナ
ーや、中間転写体415の潤滑剤(ステアリン酸亜鉛
粉)を吸引する気流B−1と、2次転写部及びプレクリ
ーニングチャージャ453a部で発生するオゾンを吸引
する気流B−2とがある。
【0153】上記感光体ドラム414の作像周りの気流
の吸引は、装置本体500Aの後方に配設されている排
気ファン(シロッコファン)555と、帯電チャージャ
452a部のPセンサ81部の吹き付けは、引出支持体
520の手前側に配設されている送風ファン(軸流ファ
ン)455で行なっている。 (以下、余白)
【0154】上述のように、本実施形態に係る画像形成
装置は、図22に示したように、上記リボルバ現像装置
420と、感光体ドラム414及びその周囲に配置され
た作像機器とからなる感光体ユニット414Uとが、装
置本体500Aからスライドによって引き出し可能な引
出支持体520に搭載されており、装置本体500Aか
ら手前側に一体的に引き出せるように構成されているの
で、この引出支持体520に搭載されたリボルバ現像装
置420及び感光体ユニット414Uのメンテナンスや
着脱作業などを、無理な姿勢をとることなく容易に行な
うことが可能となる。
【0155】また、図23に示したように、感光体ドラ
ム414と、各色の現像器420C,420M,420
Y,420Kの現像ローラ41C,41M,41Y,4
1Kとの最近接部の離間距離(現像ギャップGp)は、
基本的に、リボルバ現像装置420の回転軸40の回転
中心軸線Orと、感光体ドラム414の回転中心軸線O
pとの離間距離が、引出支持体520の前側板521と
後側板522とによって規定されるので、この引出支持
体520単体で該現像ギャップGpの精度確保が可能と
なる。
【0156】これにより、現像ギャップGpの精度確保
が可能になるとともに、リボルバ現像装置420の支持
剛性を、該リボルバ現像装置420を装置本体500A
に固定するタイプの画像形成装置並みに確保できる。ま
た、この構成の画像形成装置では、引出支持体520を
単体として組み立てることが可能であるので、その組立
性を大幅に向上させることができる。
【0157】また、各現像ユニット420Uの現像器4
20K、420Y、420M、420Cは、図25に示
したように、リボルバ現像装置420の回転軸40に一
体化されたユニット支持体48に対して位置決めした状
態で、図26に示したように、リボルバ現像装置420
の前後の側板54,55(図22参照)に配設されてい
る各一対の現像器支持ホルダ52K、52Y,52M,
52Cと、現像ローラ位置調整ホルダ53K、53Y,
53M,53Cとで、各現像ローラ41K、41Y,4
1M,41Cの両端の支軸41aを保持することによっ
て、リボルバ現像装置420に対して着脱自在に取り付
けられている。
【0158】ここで、上記現像ローラ位置調整ホルダ5
3K、53Y,53M,53Cは、図27及び図28に
示したように、リボルバ現像装置420の前後の側板5
4,55に対して、支点53aを中心として矢印方向に
回動可能に構成されているので、該現像ローラ位置調整
ホルダ53K、53Y,53M,53Cの回動により各
現像ローラ41K、41Y,41M,41Cの駆動軸の
位置を変位させることによって、該現像ローラと感光体
ドラム414との表面の離間距離、すなわち現像ギャッ
プGpを調整することができる。
【0159】この現像ギャップGpの調整は、現像ギャ
ップ調整装置を使用して、引出支持体単位で行なうこと
ができる。この現像ギャップ調整装置は、上記回転型現
像装置420の組立て時に現像ギャップGpを調整する
ための装置であって、該回転型現像装置組立て時の現像
ギャップGpを測定する現像ギャップ測定器と、回転型
現像装置420の回転中心軸線Orと直交する方向に現
像器420K、420Y、420M、420Cを加圧移
動させて現像ギャップGpを化変させる現像ギャップ加
圧調整手段と、該現像ギャップ測定器の測定値に基づい
て該現像ギャップ加圧調整手段の現像器加圧移動量を制
御する現像器加圧移動量制御手段とを備え、該回転型現
像装置組立て完了時の現像ギャップGpの目標値と該現
像ギャップ測定器の測定値との差に基づいて、該現像器
加圧移動量制御手段により該現像ギャップ加圧調整手段
の現像器加圧移動量を制御し、該現像ギャップ加圧調整
手段により回転型現像装置420の回転中心軸線Opと
直交する方向に該現像器を加圧移動させて、該現像器の
現像ローラ41K、41Y,41M,41Cと感光体ド
ラム414との現像ギャップGpを該目標値に一致させ
るように調整する。
【0160】すなわち、図27に示したように、引出支
持体520の上方に設置した現像ギャップ測定器として
のCCDカメラ540により、感光体ドラム414とこ
れに対向した現像ローラ(ここでは現像ローラ41K)
との間の現像領域を監視し、このCCDカメラ540の
画像を2値化処理することにより、該現像ローラ41K
と感光体ドラム414との表面の離間距離を測定し、こ
のCCDカメラ540の測定値に基づいて、図29に示
したように、現像器加圧移動量制御手段としての現像ギ
ャップ制御手段541により、油圧装置などからなる現
像ギャップ加圧調整手段としての現像ギャップ加圧調整
機構542を駆動し、この現像ギャップ加圧調整機構5
42の加圧ヘッド542aで現像ローラ位置調整ホルダ
53Kを回動する。
【0161】この現像ローラ位置調整ホルダ53Kの回
動により現像ローラ41Kの駆動軸の位置を変位させ、
該現像ローラ41Kと感光体ドラム414との表面の離
間距離、すなわち現像ギャップGpを調整する。そし
て、CCDカメラ540の測定値が、リボルバ現像装置
420の組立て完了時の目標値である所定の現像ギャッ
プGpに一致した時点で、現像ギャップ制御手段541
による現像ギャップ加圧調整機構542の駆動を停止す
る。
【0162】このようにして、現像ローラ41Kと感光
体ドラム414との現像ギャップGpが適正に調整され
た後、それぞれの現像ローラ位置調整ホルダ53Kを、
その取り付け穴53b、53cを通して、リボルバ現像
装置420の前後の側板54,55に対して、図示しな
いビスによってねじ止めして固定する。これにより、現
像ローラ41Kと感光体ドラム414との現像ギャップ
Gpが適正に保たれた状態で、現像器420Kがリボル
バ現像装置420に取り付けられる。他の各現像器に関
しても上記現像器420Kと同様にして現像ギャップG
pが適正に保たれた状態で、リボルバ現像装置420に
取り付けられる。
【0163】また、各現像器420K,420Y,42
0M,420Cと、ユニット支持体48との間には、図
27及び図29に示したように、発泡ゴムまたは板バネ
などからなる弾性体56が配設されており、各現像器4
20K,420Y,420M,420Cには、該弾性体
56の弾力により、回転軸40の法線方向、すなわち感
光体ドラム414との対向部位において各現像ローラ4
1K、41Y,41M,41Cが感光体ドラム414に
接近する方向に変位する習性が付与されている。これに
より、現像ギャップGp調整時における上記現像ギャッ
プ加圧調整機構542の加圧ヘッド542aの駆動方向
が、リボルバ現像装置420の回転中心に向かう方向の
みに特定されるので、この現像ギャップ加圧調整機構5
42の制御を簡略化することができる。
【0164】更に、この現像ギャップGpの調整方式に
おいては、図27に示したように、リボルバ現像装置4
20の回転中心と、現ローラ41Kの回転中心と、感光
体ドラム414の回転中心とが、それぞれ1つの水平面
上に位置するように、該リボルバ現像装置420、現ロ
ーラ41K、感光体ドラム414が配置されているの
で、簡便で且つ精度の高い現像ギャップ調整が可能とな
る。
【0165】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、その装
置本体から上記引出支持体を引き出すことにより、該引
出支持体に搭載されている潜像担持体及び回転型現像装
置が装置本体前面側に引き出されるので、この状態のま
まで該潜像担持体及び回転型現像装置のメンテナンスや
着脱作業などを行なうことが可能となる。また、この構
成では、上記引出支持体の前側板と後側板とによって、
上記潜像担持体の回転中心軸線と上記回転型現像装置の
回転中心軸線との離間距離が規定されるので、この引出
支持体単体での現像ギャップの精度確保が可能となる。
更に、この構成では、上記ステー部材によって一体化さ
れた前側板と後側板とによって、上記潜像担持体と上記
回転型現像装置とが軸支されるので、従来の装置本体に
取り付けられるタイプの回転型現像装置並の支持剛性が
確保される。特に、この画像形成装置においては、上記
回転型現像装置の各現像ユニットの現像器が、少なくと
も上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向
に、それぞれ独立移動可能に構成され、上記現像器の現
像剤担持体の回転中心軸線と上記潜像担持体の回転中心
軸線との離間距離が調整可能に構成されているので、上
述のように引出支持体単体での現像ギャップの精度確保
を容易に行なえるようになり、この引出支持体単体での
組立てが可能になるという優れた効果がある。
【0166】特に、請求項2の発明によれば、測定器に
よる上記潜像担持体に対向する現像位置に移動された現
像器の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表面との離
間距離(現像ギャップ)の測定値に基づいて、上記回転
型現像装置の回転中心軸線と直交する方向への該現像器
の移動量が制御されて、該現像器の現像剤担持体の回転
中心軸線と該潜像担持体の回転中心軸線との離間距離が
調整されるので、上記現像ギャップを極めて正確且つ迅
速に調整できるという優れた効果がある。
【0167】また、請求項3の発明によれば、上記回転
型現像装置の回転中心軸線と、上記潜像担持体の回転中
心軸線と、上記現像器の現像剤担持体の回転中心軸線と
が、1つの水平面上に位置するので、簡便で且つ精度の
高い現像ギャップ調整ができるという優れた効果があ
る。
【0168】また、請求項4及び5の発明によれば、上
記回転型現像装置に対して各現像ユニットを保持するユ
ニット支持体と各現像ユニットとの間に配設した弾性部
材によって、上記各現像ユニットの現像器に回転型現像
装置の回転中心軸線と直交する法線方向への移動習性が
付勢されているので、現像ギャップ調整時における現像
器の移動方向が、回転型現像装置の回転中心に向かう方
向のみに特定され、その調整制御を容易化できるととも
に、現像器保持部の遊び(ガタツキ)を吸収できるとい
う優れた効果がある。
【0169】特に、請求項5の発明によれば、上記引出
支持体の前側板及び後側板に対して回動可能に構成した
現像位置調整ホルダによって上記各現像ユニットの現像
器の現像剤担持体の支軸を変位可能に保持するととも
に、上記弾性部材による上記回転型現像装置の回転中心
軸線と直交する法線方向への該各現像ユニットの現像器
の移動習性に抗して、該回転型現像装置の向心方向に該
現像位置調整ホルダを加圧制御することにより、上記潜
像担持体に対向する現像位置に移動された現像器の現像
剤担持体の表面と該潜像担持体の表面との離間距離を調
整するので、現像ギャップ調整時における該現像位置調
整ホルダの移動方向を、回転型現像装置の回転中心に向
かう方向のみに特定でき、この現像位置調整ホルダの調
整制御を簡略化できるという優れた効果がある。
【0170】請求項6の発明によれば、該回転型現像装
置組立て完了時の該現像ギャップの目標値と該現像ギャ
ップ測定器の測定値との差に基づいて、該現像器加圧移
動量制御手段により該現像ギャップ加圧調整手段の現像
器加圧移動量が制御され、該現像ギャップ加圧調整手段
により該回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向
に該現像器が加圧移動されて、該現像器の現像剤担持体
と該潜像担持体との現像ギャップが該目標値に一致する
ように調整されるので、上記画像形成装置における現像
器の現像剤担持体と潜像担持体との現像ギャップを正確
且つ容易に調整できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置のスキャナモジュ
ールのブロック図。
【図2】上記スキャナモジュールの機構図。
【図3】上記スキャナモジュールの第1通信制御手段と
その関連を示す図。
【図4】上記スキャナモジュールの動作のタイミングチ
ャート。
【図5】上記スキャナモジュールの動作制御のフローチ
ャート。
【図6】上記画像形成装置のプリンタモジュールのブロ
ック図。
【図7】上記プリンタモジュールの機構図。
【図8】上記プリンタモジュールの第2の通信制御手段
とその関連を示す図。
【図9】上記プリンタモジュールの動作のタイミングチ
ャート。
【図10】上記プリンタモジュールの動作制御のフロー
チャート。
【図11】上記画像形成装置のシステム制御モジュール
のブロック図。
【図12】上記システム制御モジュールの機構図。
【図13】上記システム制御モジュールの第3の通信制
御手段とその関連を示す図。
【図14】上記システム制御モジュール内の複写処理手
段の動作の作用の説明図。
【図15】上記複写処理手段が扱う複写処理動作のタイ
ミングチャート。
【図16】上記複写処理手段が扱う故障時のタイミング
チャート。
【図17】上記各モジュールを組み合わせて構成される
各種システムの構成例を示すブロック図。
【図18】上記各モジュールを複写システムとして構成
する場合の具体的な機構面を説明するための概略図。
【図19】上記複写システムの機能ブロックと信号の流
れを示すブロック図。
【図20】上記複写システムの画像同期タイミングを示
すタイミングチャート。
【図21】本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す
概略図。
【図22】上記画像形成装置の引出支持体の構成を示す
概略斜視図。
【図23】上記引出支持体の構成を示す概略平面図。
【図24】上記引出支持体のステー部材のスライドレー
ルへの取り付け構造を示す要部側面図。
【図25】上記画像形成装置のリボルバ現像装置の構成
を示す概略構成図。
【図26】上記引出支持体に上記リボルバ現像装置を搭
載した状態を示す概略正面図。
【図27】上記リボルバ現像装置の現像ユニットの取付
け部の構成を説明するための説明図。
【図28】上記現像ユニットの取付け部の構成を示す要
部正面図。
【図29】上記現像ユニットの現像ギャップの調整方法
を説明するための概略平面図。
【図30】上記現像ユニットの現像バイアス印加機構の
構成を示す構成図。
【図31】上記現像バイアス印加機構の現像ローラ部の
構成を示す概略構成図。
【図32】上記現像バイアス印加機構の引出支持体側の
構成を示す構成図。
【図33】上記現像ユニットのトナー補給装置の構成を
説明するための構成図。
【図34】(a)は、上記トナー補給装置によるトナー
の流れを説明するためのリボルバ現像装置の概略図。
(b)は、上記トナー補給装置によるトナーの流れを説
明するための現像ユニットの概略図。
【図35】上記トナー補給装置のトナー補給スクリュウ
の要部を示す概略平面図。
【図36】上記トナー補給装置によるトナーの流れを説
明するための現像ユニットの概略平面図。
【図37】(a)は、上記トナー補給装置に装着される
トナーカートリッジの概略斜視図。(b)は、上記トナ
ーカートリッジの概略断面図。
【図38】上記トナーカートリッジの有無の検知を説明
するためのリボルバ現像装置の概略図。
【図39】上記リボルバ現像装置の駆動系の構成を示す
概略図。
【図40】上記画像形成装置のPセンサパターンの位置
を示す概略図。
【図41】上記画像形成装置のトナー濃度検知方式を説
明するための説明図。
【図42】(a)は、上記トナー濃度検知方式における
Pセンサの配設位置を示す概略側面図。(b)は、上記
Pセンサの配設位置を示す概略斜視図。
【図43】(a)は、上記Pセンサパターンを黒トナー
で作像する場合のバイアス設定手順を説明するための説
明図。(b)は、上記バイアス設定値と設定電圧を示す
図表。
【図44】(a)は、上記Pセンサパターンをカラート
ナーで作像する場合のバイアス設定手順を説明するため
の説明図。(b)は、上記バイアス設定値と設定電圧を
示す図表。
【図45】(a)は、上記Pセンサパターンの作像時の
動作タイミングの説明図。(b)は、上記Pセンサパタ
ーン像からの反射光が強い場合の説明図。(c)は、上
記Pセンサパターン像からの反射光が弱い場合の説明
図。
【図46】上記Pセンサの検知タイミング及びトナー補
給タイミングを示すタイミングチャート。
【図47】上記Pセンサパターンの作像タイミングを示
すタイミングチャート。
【図48】(a)は、トナー濃度が適正なときの上記P
センサの出力信号を示す線図。(b)は、トナー濃度が
低いときの上記Pセンサの出力信号を示す線図。(c)
は、トナー濃度が高いときの上記Pセンサの出力信号を
示す線図。
【図49】上記画像形成装置における感光体ユニットの
構成を示すブロック図。
【図50】上記感光体ユニットの駆動機構を示す概略斜
視図。
【図51】上記感光体ユニットの感光体ドラム周りに配
設されている機器の構成図。
【図52】上記感光体ドラム周りに配設されている帯電
ユニットの構成を示す概略略斜視図。
【図53】上記感光体ドラム周りに配設されている帯電
手段の構成を示す概略斜視図。
【図54】上記感光体ドラム周りに配設されているクリ
ーニング機構の構成を示す概略構成図。
【図55】上記引出支持体内の気流の流れを示す概略斜
視図。
【図56】上記現像ローラと感光体ドラムとの間の現像
位置における気流の流れを示す概略図。
【図57】上記画像形成装置本体内の気流の流れを示す
概略斜視図。
【符号の説明】
40 リボルバ現像装置の回転軸 41a 現像ローラの支軸 41K 現像ローラ 48 ユニット支持体 52K 現像器支持ホルダ 53K 現像ローラ位置調整ホルダ 53a 現像ローラ位置調整ホルダの回動時に支点 53b,53c 現像ローラ位置調整ホルダの取り付け
穴 54 リボルバ現像装置の前側板 55 リボルバ現像装置の後側板 56 ユニット支持体と現像ユニットの間に配設さ
れた弾性体 Or 回転軸40の回転中心軸線 Op 感光体ドラムの回転中心軸線 Gp 現像ギャップ 414 感光体ドラム 414e ドラム駆動軸 420 リボルバ現像装置 420K ブラック現像器 420C シアン現像器 420M マゼンタ現像器 420Y イエロー現像器 420U 現像ユニット 500A 画像形成装置本体 520 引出支持体 521 引出支持体の前側板 522 引出支持体の後側板 523 引出支持体のステー部材 525 アキュライドスライドレール 540 CCDカメラ 541 現像ギャップ制御手段 542 現像ギャップ加圧調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 健児 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転により潜像が形成される潜像担持体
    と、回転軸の周りに配設された現像器を有する複数の現
    像ユニットを該回転軸の回動により回転させて、該潜像
    担持体に対向する現像位置に任意の現像器を移動させ、
    該現像器の現像剤担持体により該潜像担持体上に形成さ
    れた潜像を現像する回転型現像装置とを備えた画像形成
    装置において、 少なくとも該潜像担持体と該回転型現像装置を搭載し且
    つ画像形成装置本体に対して引き出し可能に保持される
    引出支持体を、上記潜像担持体の回転中心軸線と上記回
    転型現像装置の回転中心軸線とが所定の間隔で平行にな
    るように、該潜像担持体と該回転型現像装置を回転自在
    に軸支する前側板及び後側板と、該前側板及び後側板を
    一体化させるステー部材とで構成するとともに、上記回
    転型現像装置の各現像ユニットの現像器を、少なくとも
    上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向に、
    それぞれ独立移動可能な構成とし、上記現像器の現像剤
    担持体の回転中心軸線と上記潜像担持体の回転中心軸線
    との離間距離を調整可能に構成したことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記潜像担持体に対向する現像位置に移動された現像器
    の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表面との離間距
    離を測定器により測定するとともに、該測定器の測定値
    に基づいて、上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交
    する方向への該現像器の移動量を制御して、該現像器の
    現像剤担持体の回転中心軸線と該潜像担持体の回転中心
    軸線との離間距離を調整することを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像形成装置におい
    て、 上記回転型現像装置の回転中心軸線と、上記潜像担持体
    の回転中心軸線と、上記現像器の現像剤担持体の回転中
    心軸線とが、1つの水平面上に位置することを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、または3の画像形成装置に
    おいて、 上記回転型現像装置の回転中心軸線と直交する方向へ移
    動可能に構成された上記各現像ユニットの現像器に、該
    回転型現像装置に対して各現像ユニットを保持するユニ
    ット支持体と各現像ユニットとの間に配設した弾性部材
    によって、該回転型現像装置の回転中心軸線と直交する
    法線方向への移動習性を付勢したことを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、 上記引出支持体の前側板及び後側板に対して回動可能に
    構成した現像位置調整ホルダによって上記各現像ユニッ
    トの現像器の現像剤担持体の支軸を変位可能に保持する
    とともに、上記弾性部材による上記回転型現像装置の回
    転中心軸線と直交する法線方向への該各現像ユニットの
    現像器の移動習性に抗して、該回転型現像装置の向心方
    向に該現像位置調整ホルダを加圧制御することにより、
    上記潜像担持体に対向する現像位置に移動された現像器
    の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表面との離間距
    離を調整することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1の画像形成装置において、 上記潜像担持体に対向する現像位置に移動された現像器
    の現像剤担持体の表面と該潜像担持体の表面との離間距
    離である現像ギャップを、上記回転型現像装置の組立て
    時に調整するための現像ギャップ調整装置であって、該
    回転型現像装置組立て時の該現像ギャップを測定する現
    像ギャップ測定器と、上記回転型現像装置の回転中心軸
    線と直交する方向に該現像器を加圧移動させて該現像ギ
    ャップを化変させる現像ギャップ加圧調整手段と、該現
    像ギャップ測定器の測定値に基づいて該現像ギャップ加
    圧調整手段の現像器加圧移動量を制御する現像器加圧移
    動量制御手段とを備え、該回転型現像装置組立て完了時
    の該現像ギャップの目標値と該現像ギャップ測定器の測
    定値との差に基づいて、該現像器加圧移動量制御手段に
    より該現像ギャップ加圧調整手段の現像器加圧移動量を
    制御し、該現像ギャップ加圧調整手段により該回転型現
    像装置の回転中心軸線と直交する方向に該現像器を加圧
    移動させて、該現像器の現像剤担持体と該潜像担持体と
    の現像ギャップを該目標値に一致させるように調整する
    ことを特徴とする現像ギャップ調整装置。
JP9208705A 1997-06-06 1997-07-16 画像形成装置及び現像ギャップ調整装置 Pending JPH1138722A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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