JPH1138588A - 振分装置 - Google Patents
振分装置Info
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- JPH1138588A JPH1138588A JP19704997A JP19704997A JPH1138588A JP H1138588 A JPH1138588 A JP H1138588A JP 19704997 A JP19704997 A JP 19704997A JP 19704997 A JP19704997 A JP 19704997A JP H1138588 A JPH1138588 A JP H1138588A
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Abstract
置に供給する画像記録装置に利用される振分装置であっ
て、短いパス長で2秒に1枚等の高速でのプリント作成
にも十分に対応して迅速に感光材料の振り分けを行うこ
とができる、小型で構成も簡易な感光材料の振分装置を
提供する。 【解決手段】シート状感光材料を保持して持ち上げる、
2つのリフトユニットと、2つのリフトユニットを両者
の間隔が広がる斜め方向に案内する個々のリフトユニッ
トに係合するガイド手段を有する基板と、ガイド手段に
対して内側に位置する共通な中心軸で基板に回動自在に
軸支され、それぞれ、いずれか一方のリフトユニットに
係合する2枚のパドル板と、2枚のパドル板を互いに近
付く方向に付勢する付勢手段と、各パドル板を、他方の
パドル板と離れる方向に回動する駆動手段とを有するこ
とにより、前記課題を解決する。
Description
て潜像を記録する画像記録装置等において、感光材料を
搬送方向と直交する横方向に振り分けて複数列とするシ
ート状感光材料の振分装置の技術分野に属する。
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処
理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフ
ォトプリンタが実用化された。
光電的に読み取り、画像(信号)処理によって階調補正
等が行われて露光条件が決定される。そのため、画像処
理による複数画像の合成や画像分割等のプリント画像の
編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種の画像処理も
自由に行うことができ、用途に応じて自由に処理したプ
リントを出力できる。また、プリント画像の画像データ
をコンピュータ等に供給することができ、また、フロッ
ピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともでき
る。さらに、デジタルフォトプリンタによれば、従来の
直接露光によるプリントに比して、分解能、色/濃度再
現性等に優れた、より画質の良好なプリントが出力可能
である。
本的に、スキャナ(画像読取装置)と画像処理装置とを
有する入力機、および焼付装置(画像記録装置)と現像
機とを有する出力機より構成される。スキャナでは、フ
ィルムに撮影された画像の投影光をCCDセンサ等のイ
メージセンサで光電的に読み取り、フィルムの画像デー
タ(画像データ信号)として画像処理装置に送る。画像
処理装置は、この画像データに所定の画像処理を施し、
画像記録のための出力画像データ(露光条件)として焼
付装置に送る。焼付装置は、例えば、光ビーム走査露光
を利用する装置であれば、供給された画像データに応じ
て変調した光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主
走査方向と直交する副走査方向に感光材料を走査搬送す
ることにより、光ビームによって感光材料を走査露光し
て潜像を形成し、また、バックプリントを記録する。現
像機では、露光済の感光材料に、所定の現像処理等を施
して、フィルムに撮影された画像が再生されたプリント
とする。
らず、通常の直接露光によるフォトプリンタにおいて
も、焼付装置では、未使用の感光材料はロール状に巻回
されて遮光性の筐体に収納されてマガジン化されてお
り、マガジンごと焼付装置に装填され、このマガジンか
ら引き出されて搬送され、露光等に供される。ここで、
通常のフォトプリンタでは、感光材料を途中で切断する
ことはなく、長尺なまま露光、バックプリントの記録、
現像処理、乾燥等を行い、最後に感光材料を所定長に切
断して1枚のプリントとする。
断する装置では、感光材料を露光する前あるいは露光時
に、各コマ(プリント一枚毎)の境目を示すためのコマ
情報(パンチ)を形成する必要がある。そのため、この
コマ情報を形成した部分の感光材料が無駄になってしま
い、また、パンチやセンサ等を有するコマ情報の形成手
段が必要となる。また、デジタル露光の焼付装置では、
ムラ等のない高画質な画像を記録するために、感光材料
の走査搬送を高精度かつ停止することなく行う必要があ
り、そのために、露光位置の上下流に感光材料のたわみ
(ループ)を形成しており、感光材料の搬送経路や搬送
制御が複雑になっている。そのため、このようなフォト
プリンタにおいては、感光材料をプリント一枚に対応し
て切断してカットシートとした後に、露光を行うことが
考えられ、また、アナログのフォトプリンタでは実用さ
れている。
ンタにおいては、一般的に、露光よりも現像処理の方が
時間がかかる。そのため、露光(画像入力)と現像処理
とを平行して連続的に行うと、現像処理が追い付かず、
徐々に、露光済の感光材料が未現像のまま溜ってしまう
ので、現像を律速として、露光作業を停止する必要が生
じる。感光材料を最後に切断するフォトプリンタでは、
露光部と現像装置との間にリザーバを設け、露光済の感
光材料を一時ここに収容することにより、現像処理を律
速としない連続的な露光を可能にして、効率のよい作業
を実現している。
露光を行うフォトプリンタでは、露光済の感光材料をス
トッカ等に収容することで、作業効率の向上を図ること
はできるが、カットシートの場合には、露光順序(コマ
番号やソート)の管理、さらにはストッカ等からの感光
材料の排出等が困難になってしまう。そのため、感光材
料をカットシートとした後に露光を行うフォトプリンタ
では、現像装置に供給する露光済の感光材料を、搬送方
向と直交する方向(以下、横方向とする)に振り分け
て、搬送方向には重なる複数列として、現像装置の処理
能力の向上、例えば、2列であれば約2倍、3列であれ
ば約3倍の現像処理を可能にして、露光と現像処理との
速度差を相殺することが行われている。ところが、この
ような振り分けを行う振分装置を配置すると、感光材料
の搬送経路長さ(パス長)が長くなり、装置の大型化お
よびコストアップを免れることができない。
ないように行う必要がある。例えば、最も汎用されるL
サイズのプリントで1時間当たり1800枚の作成能力
が要求される装置であれば、2秒に1枚の間隔でプリン
トの作成(露光)を行う必要があり、振分装置では、そ
れに応じて、搬入される露光済感光材料の受取り、振り
分け、次の露光済感光材料の受取り準備を済ませる必要
がある。これに対応するために、従来の振分装置では、
装置を、高速搬送部、振り分け部、および現像装置への
供給のための調速部の3ブロックに分け、高速搬送部に
おいて露光部から搬入された感光材料を高速で搬送して
振り分け部に供給することで、次の感光材料との間隔を
開いて振り分けのための時間を確保し、振り分け部で
は、例えば搬送手段ごと横方向に移動する等の方法で感
光材料を横方向に振り分けて調速部に搬送し、調速部
で、現像に対応する速度で搬送して現像装置に感光材料
を供給している。そのため、振分装置を有さない場合に
比して、感光材料のパス長が非常に長くなってしまい、
記録装置の大型化やコストアップを生じてしまう。
解決することにあり、カットシートの感光材料に露光、
好ましくはデジタルの走査露光を行い、露光済の感光材
料を現像装置に供給する画像記録装置(焼付装置)に利
用される感光材料の振分装置であって、短いパス長で2
秒に1枚等の高速でのプリント作成(画像露光)にも十
分に対応して迅速に感光材料の振り分けを行うことがで
き、しかも、小型で、構成も簡易な感光材料の振分装置
を提供することにある。
に、本発明は、シート状感光材料を保持して持ち上げ
る、2つのリフトユニットと、前記2つのリフトユニッ
トを両者の間隔が広がる斜め方向に案内する個々のリフ
トユニットに係合するガイド手段を有する基板と、前記
ガイド手段に対して内側に位置する共通な中心軸で前記
基板に回動自在に軸支され、それぞれ、いずれか一方の
リフトユニットに係合する2枚のパドル板と、前記2枚
のパドル板を互いに近付く方向に付勢する付勢手段と、
前記各パドル板を、他方のパドル板と離れる方向に回動
する駆動手段とを有することを特徴とする振分装置を提
供する。
に各リフトユニットを案内するものであり、前記2枚の
パドル板の中心軸が、前記対称の中心線上に位置するの
が好ましい。
ンベア上に載置されたシート状感光材料を保持して持ち
上げ、前記斜め方向に移動した後に再度ベルトコンベア
上に感光材料を載置するのが好ましい。
て、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説
明する。
記録装置の概略図が示される。図1に示される画像記録
装置10(以下、記録装置10とする)は、前述のデジ
タルフォトプリンタの焼付装置として用いられる装置で
あって、長尺な感光材料を作成するプリントに応じた所
定長に切断してカットシートとした後に、バックプリン
トの記録(裏印字)およびデジタルの走査露光を行い、
露光済の感光材料Aを本発明の振分装置によって必要に
応じて複数列に振り分けて、プロセサ(現像装置)50
に供給する装置である。
部12と、バックプリントを記録するプリンタ14と、
記録(露光)位置Xにおいて感光材料Aを露光する画像
記録部16と、露光済の感光材料Aを複数列に振り分け
る本発明の振分装置を利用する振分部18とを有して構
成される。なお、記録装置10においては、図示した部
材以外にも、搬送ローラ等の感光材料Aの搬送手段や搬
送ガイド、センサ等の各種の部材が、必要に応じて配置
されている。
2(以下、供給部12とする)は、装填部20および2
2と、引き出しローラ対24および26と、カッタ28
および30とを有して構成される。
してロール状に巻回された長尺な感光材料Aを遮光性の
筐体に収納してなるマガジン32が装填される部位であ
る。両装填部20および22に装填されるマガジン32
には、通常、サイズ(幅)、面種(シルクやマット
等)、仕様(厚さやベースの種類等)等、互いに種類の
異なる感光材料Aが収納される。なお、記録装置10の
サイズや構成等に応じて、装填可能なマガジン32の数
は1個であっても3個以上であってもよい。
部20および22に装填されたマガジン32に収納され
る感光材料Aを引き出して搬送する。この搬送は、対応
するカッタ28および30より下流に搬送された感光材
料Aが作成するプリントに応じた長さになった時点で停
止し、次いで、カッタ28および30が作動して、感光
材料Aを切断して所定長のカットシートとする。なお、
カッタは、複数の装填部で1つものを共用してもよい。
れ、カッタ30によって所定長に切断された感光材料A
は、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部34お
よび第2搬送部36によって、他方、装填部20のマガ
ジン32から引き出され、カッタ28によって切断され
た感光材料Aは第2搬送部36によって、共に、上方に
搬送された後に右方向に搬送されて、記録面を上にして
画像記録部16(走査搬送手段42)に搬送される。
が配置される。プリンタ14は、感光材料Aの非記録面
(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリント焼付
日、コマ番号、フィルムID番号(符号)、撮影に使用
したカメラのID番号、フォトプリンタのID番号等の
各種の情報、いわゆるバックプリントを記録(裏印字)
するもので、感光材料Aは、第2搬送部36によって搬
送されつつプリンタ14によってバックプリントを記録
される。バックプリントを記録するプリンタ14として
は、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリン
タ、熱転写プリンタ等、公知のフォトプリンタに用いら
れるバックプリントのプリンタが例示される。また、プ
リンタ14は、いわゆる新写真システム(Advanced Phot
o System) に対応して、2行以上の印字が可能に構成す
るのが好ましい。
の搬送ローラ対36aおよび搬送ローラ対36bの間
は、ループ形成部38となっている。すなわち、第2搬
送部36における感光材料Aの搬送速度は、ループ形成
部38の下流の搬送ローラ対36b以降は画像記録部1
6(走査搬送手段42)における走査搬送速度と同速度
で、ループ形成部38の上流の搬送ローラ対36a以前
はそれより高速に設定されており、第2搬送部36を搬
送される感光材料Aは、ループ形成部38において、上
下流の搬送速度差によって、図中点線で示されるよう
に、そのサイズに応じたループを形成する。図示例の記
録装置10においては、これにより、短いパス長でプリ
ンタ14と画像記録部16とを分離し、露光時における
感光材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
査搬送手段42とで構成され、走査搬送手段42によっ
て感光材料Aを所定の記録位置Xに保持して矢印y方向
に走査搬送しつつ、画像データ(記録画像)に応じて変
調し、走査搬送方向と直交する主走査方向(図1および
図2紙面と垂直方向、図3矢印x方向)に偏向した記録
光Lを露光ユニット40から射出して、記録位置Xに入
射することにより、感光材料Aを2次元的に走査露光し
て潜像を記録する。なお、図示例の画像記録部16にお
いては、感光材料Aの主走査方向の中心が所定位置とな
るようにサイドレジスト(エッジ位置規制)を行い、セ
ンターを基準として露光が行われる。
ム等の光ビームを記録光Lとして用いる公知の光ビーム
走査装置であって、感光材料Aの赤(R)露光、緑
(G)露光および青(B)露光のそれぞれに対応する光
ビームを射出する光源、前記光源から射出された光ビー
ムをデジタルの画像データに応じて変調するAOM(音
響光学変調器)等の変調手段、変調された光ビームを主
走査方向に偏向するポリゴンミラー等の光偏向器、主走
査方向に偏向された光ビームを記録位置X上の所定位置
に所定のビーム径で結像させるfθ(走査)レンズ光路
調整用のミラー等を有して構成される。あるいは、PD
P(プラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクト
ロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダ
イオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレ
イ、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)アレ
イ、レーザアレイ等の、走査搬送方向と直交する方向に
延在する各種の発光アレイや空間変調素子アレイ等を用
いるデジタルの露光手段でもよい。
(走査線)を挟んで配置される一対の搬送ローラ対44
および46と、感光材料Aをより正確に記録位置Xに保
持するための露光ガイド52(図2参照)とから構成さ
れ、感光材料Aを記録位置Xに保持しつつ、主走査方向
と直交する副走査方向に感光材料Aを走査搬送する。こ
こで、記録光Lである光ビームは主走査方向に偏向され
ているので、感光材料Aは、画像データに応じて変調さ
れている記録光Lによって2次元的に走査露光され、潜
像が記録される。なお、走査搬送手段としては、感光材
料Aを記録位置Xに保持しつつ搬送する露光ドラムと、
記録位置Xを挟んで露光ドラムに当接する2本のニップ
ローラとを用いる走査搬送手段等も例示される。
配置されている。振分部18は、本発明の振分装置を利
用するものであって、画像記録部16の走査搬送手段4
2から排出された感光材料Aを受け取って走査搬送方向
(矢印y方向)と同方向に搬送すると共に、必要に応じ
て、感光材料Aを搬送方向と直交する方向(すなわち主
走査方向(矢印x方向)に対応、以下、横方向とする)
に振り分けて複数列として、プロセサ50に感光材料A
を供給(プロセサエントリー)する搬送ローラ対48に
搬送するものである。前述のように、露光と現像処理と
では、一般的に現像処理の方が時間がかかるが、図示例
の記録装置10においては、振分部18において感光材
料Aを横方向に振り分けて、プロセサ50で処理される
感光材料Aを、搬送方向には重なる(以下、オーバーラ
ップとする)複数列にすることにより、プロセサ50の
処理能力を2列であれば約2倍、3列であれば約3倍と
して、露光と現像処理との速度差を相殺する。
面図(一部省略)を示す。振分部18は、基本的に、感
光材料Aの搬送手段であるベルトコンベア70と、本発
明の振分装置72とを有して構成される。画像記録部1
6で露光された感光材料Aは、ベルトコンベア70に排
出・載置されて搬送され、所定位置まで搬送されると、
振分装置72によって持ち上げられ、下流側斜め横方向
に搬送されて振り分けられ、再度ベルトコンベア70に
載置され、そのまま搬送されて搬送ローラ対48に供給
される。このような振分部18のベルトコンベア70と
振分装置72は、センター基準で露光を行う画像記録部
16(走査搬送手段42)の直下流に、横(主走査)方
向の中心(以下、単に中心とする)を一致して配置され
る。
8、上部基板90(図3〜図6では省略)、中心線(後
述する補助ベルトコンベア80)を挟んで配置される搬
送方向(矢印y方向)に向かって右側(以下、右側とす
る)の第1吸盤ユニット92ならびに左側の第2吸盤ユ
ニット94、第1吸盤ユニット92に係合する第1パド
ル96、第2吸盤ユニット94に係合する第2パドル9
8、および両パドルを回動させる駆動手段100(図3
〜図6では省略)を有して構成される。振分部18の振
分装置72は、リフトユニットである各吸盤ユニットで
感光材料Aを吸着保持して持ち上げ、右側の第1吸盤ユ
ニット92を下流側右斜め外方向に移動して、また、左
側の第2吸盤ユニット94を下流側左斜め外方向に移動
して、感光材料を横方向に搬送して感光材料Aを2列あ
るいは3列の複数列に振り分ける。
吸盤ユニット92ならびに第2吸盤ユニット94の移動
基板となるものであり、基本的に同様の平面形状を有す
る板材で、スペーサやステー等を用いた公知の手段で所
定の間隔を開けて互いに平行に保持・固定されている。
下部基板88および上部基板90には、右側の第1吸盤
ユニット92を案内する長尺な案内孔102aならびに
102b、および左側の第2吸盤ユニット94を案内す
る長尺な案内孔104aならびに104bが、振分装置
72による感光材料Aの搬送方向すなわち各吸盤ユニッ
トの移動方向に延在して形成される。後述するが、両吸
盤ユニットは、ベルトコンベア70による搬送方向に配
列される2つの吸盤を有するものであり、各案内孔は、
個々の吸盤に対応する。従って、案内孔102aと10
2b、および案内孔104aと104bは、共に、横方
向の位置を一致してベルトコンベア70による搬送方向
に離間して互いに平行に形成される。また、図示例にお
いては、案内孔102と案内孔104は、中心線に対し
て互いに対象に形成される。
示例のような長孔に限定はされず、例えば、ガイドレー
ルやパイプ等を用いて吸盤ユニットを案内してもよい。
また、下部基板88および上部基板90には、これ以外
にも、駆動手段100の各部材等を指示するための孔部
や部材等を有する。
ける第1吸盤ユニット92は、吸盤106aならびに1
06b、保持軸108aならびに108b、および連結
部材110を有して構成される。他方、感光材料Aを左
斜め下流に搬送して振り分ける第2吸盤ユニット94
は、吸盤112aならびに112b、保持軸114aな
らびに114b、および連結部材116を有して構成さ
れる。前述のように、振分装置72は、各吸盤ユニット
で感光材料Aを吸着保持し、感光材料Aを左右に搬送し
て複数列とする。従って、中心線上に配置される後述す
る補助ベルトコンベア80の幅、および案内孔102お
よび案内孔104の上流側の横方向の位置は、振り分け
を行う最小サイズの感光材料Aを各吸盤ユニットの吸盤
が吸着可能なように設定される。また、露光はセンター
基準で行われ、両吸盤ユニットは補助ベルトコンベア8
0を挟んで配置されるので、第1吸盤ユニット92は感
光材料Aの右側を、第2吸盤ユニット94は同左側を、
それぞれ吸着保持する結果となる。両吸盤ユニットは、
配置位置が異なる以外は、基本的に同じ構成を有するの
で、以下の説明は、第1吸盤ユニット92を代表例とし
て行う。
8および上部基板90の案内孔102a(104a)
に、他方の保持軸108b(114b)は案内孔102
b(104b)に、それぞれ、公知の方法で、案内孔1
02の延在方向に移動自在に保持される。すなわち、各
吸盤ユニットは、対応する案内孔に案内されて感光材料
Aの搬送方向に移動する。保持軸108aの下端部分に
は吸盤106a(112a)が、保持軸108bの下端
部分には吸盤108b(112b)が、それぞれ昇降自
在に保持される。また、保持軸108の上端には、各吸
盤106で感光材料Aを吸着保持するための、真空ポン
プ等に接続される吸引ホース(図示省略)が接続されて
いる。さらに、吸盤106aおよび106bは、連結部
材110(116)で連結されて、ベルトコンベア70
による搬送方向に配列された状態で互いに固定され、第
1吸盤ユニット92が構成される。
光材料Aを吸着して持ち上げるための、吸盤106aお
よび106bの昇降手段が配置されている。吸盤106
の昇降手段には特に限定はなく、例えば、スプリング等
を用いて両吸盤106を上方に付勢して保持軸108に
保持しておき、連結部材110を中央部が下方に凹とな
る形状として、その上に下部基板88の下面を押すエア
シリンダ等を配置して、このシリンダによる下部基板8
8下面の押圧/不押圧によって吸盤106を昇降する手
段が例示される。なお、本発明の振分装置において、吸
盤の昇降手段はこれに限定はされず、例えば、吸盤を支
軸に固定して支軸を昇降する方法、下部基板88もしく
は下部基板88と上部基板90の両者を昇降する方法、
ベルトコンベア70(および補助ベルトコンベア80)
を昇降する方法、吸盤(吸盤ユニット)から離れた位置
に支点を設けて揺動や回動によって昇降する方法等が例
示される。さらに、昇降駆動源はシリンダ以外にも、カ
ムやリンク機構を利用して行ってもよい。
および第2パドル98が配置される。両パドルは、共
に、中心線上(すなわち搬送の中心線上)に中心Zを有
する支軸118に、互いに独立して回動自在に軸支さ
れ、かつ後述するスプリング132により互いに近接す
る方向に付勢されている板材である。図3に示されるよ
うに、第1パドル96の第2パドル98と逆側端部近傍
には長孔120が形成される。この長孔120に、前記
保持軸108bが挿通して長手方向に移動自在に係合す
ることにより、右側の第1吸盤ユニット92と第1パド
ル96とが係合される。この第1パドル96上面の第2
パドル98側の端部近傍には棒状のストッパ122が、
その外側には係合部材124が、それぞれ固定される。
さらに、支軸118近傍で第2パドル98と重ならない
位置には、棒状のピン96aが第1パドル96と垂直に
固定される。
逆側の端部近傍には長孔126が形成される。この長孔
126に、前記保持軸114bが挿通して長手方向に移
動自在に係合することにより、左側の第2吸盤ユニット
94と第2パドル98とが係合される。また、第2パド
ル98の第1パドル96側の端部近傍には、長孔128
が形成され、前記第1パドル96のストッパ122およ
び係合部材124が、共に長手方向に移動自在に挿入さ
れる。さらに、支軸118近傍で第1パドル96のピン
96aと支軸118に対して対向する位置には、棒状の
ピン98bが第2パドル98と垂直に固定される。
と逆側の端部近傍には、係合部材130が固定され、第
1パドル96の係合部材124との間で、両パドルを近
接する方向に付勢するスプリング132が張架されてい
る。従って、駆動手段100が第1パドル96を半時計
方向に回動することにより、スプリング132を介して
引っ張られて第2パドル98も同方向に回動し、駆動手
段10が第2パドル98を時計方向に回動することによ
り、スプリング132を介して引っ張られて第1パドル
96も同方向に回動する。
転が可能なモータ134、モータ134の回転軸に固定
されるギヤ136、ギヤ136に噛合する減速ギヤ13
8、減速ギヤ138に噛合し支軸118に軸支されるギ
ヤ140、およびギヤ140に固定され支軸118に回
転自在に軸支される円筒状の回動部材142を有して構
成される。上部基板90や下部基板88には、これらを
配置するための貫通孔や支軸が設けられている。なお、
モータ134のギヤ136から減速ギヤ138への回転
伝達は、噛合ではなくタイミングベルトを用いて行って
もよい。
記ピン96aおよびピン98bに係合する高さで、直径
を延長するように突出して、回動ピン142aおよび1
42bが設けられる。従って、モータ134を駆動して
回動部材142を反時計方向に回転することにより、回
動ピン142aによって第1パドル96のピン96aを
押動して、第1パドル96を反時計方向に回動して、こ
れに係合する第1吸盤ユニット92を案内孔102に沿
って移動することができ、逆に回動部材142を時計方
向に回転することによって、回動ピン142bによって
第2パドル98のピン98bを押動して、第2パドル9
8を時計方向に回動して、これに係合する第2吸盤ユニ
ット94を案内孔104に沿って移動することができ
る。また、前記スプリング132の作用により、回動部
材142によって回動力を与えられないパドルも同方向
に回動する。
ニット92および第2吸盤ユニット94の移動に付いて
説明する。図3に示される状態は、後述する感光材料A
を3列に振り分ける際の1動作で、第1吸盤ユニット9
2は感光材料Aを搬送した位置、第2吸盤ユニット94
はベルトコンベア70上の感光材料Aを吸着保持する位
置(以下、この位置をホームポジションとする)にあ
る。この状態からモータ134が回転して回動部材14
2を時計方向に回転すると、互いに係合する回動ピン1
42aおよび第1パドル96のピン96a、ならびにス
プリング132の作用で、第1パドル96が時計方向に
回動して、第1パドル96の長孔120に係合する第1
吸盤ユニット92(吸盤106aおよび106b)が案
内孔102に案内されて左上流方向に移動して、図4に
示される状態となる。
ン142bと第2パドル98のピン98bとが係合し、
さらに回動部材142が時計方向に回転すると、回動ピ
ン142bがピン98bを押動して、第2パドル98が
時計方向に回動する。これにより、図5に示されるよう
に、第2パドル98の長孔126に係合する第2吸盤ユ
ニット94(吸盤112aおよび112b)が案内孔1
04に案内されて左下流方向に移動する。ここで、回動
ビン142bとピン98bとが係合した時点(図4の時
点)で、第1パドル96には回動部材142による回動
力は伝達されなくなるが、第1パドル96はスプリング
132を介して第2パドル98に引っ張られ、同様に時
計方向に回動し、第1吸盤ユニット92が案内孔102
に案内されて左上流方向に移動して図5に示されるよう
にホームポジションに至る。
て第2パドル98を回動すると、図6に示されるよう
に、第2吸盤ユニット94は案内孔104の最下流側に
移動する。この時点でモータ134が停止して、回動部
材142の回動が停止する。なお、モータ134の制御
は、パルス制御等の公知の方法によって行えばよい。こ
こで、ホームポジションに位置する第1吸盤ユニット9
2は案内孔102に係止されて、これ以上移動せず、第
2パドル98の回動に応じてスプリング132が伸張す
る。
100のモータ134を先と逆転することにより、回動
部材142が反時計方向に回転し、これにより前述の動
作とは逆に、図6→図5→図4→図3の順で、各パドル
が反時計方向に回動して各吸盤ユニットを右方向に移動
する。すなわち、回動部材142の反時計方向の回転に
より、図5に示されるように第2パドル98がスプリン
グ132等の作用によって反時計方向に回動して第2吸
盤ユニット94が右上流方向に移動し、また、回動ピン
142aとピン96aとが係合する。さらに回動部材1
42が回転すると図4に示されるように、第1パドル9
6が回動されて第1吸盤ユニット92が右下流方向に移
動し、第2パドル98がスプリング132を介して引か
れてホームポジションに至る。さらに回動部材142が
回転すると、図3に示されるように、第1パドル96の
回動によって第1吸盤ユニット92が最下流側に移動
し、モータ134が停止する。なお、ホームポジション
に至った第2吸盤ユニット94は、案内孔104に係止
されて、これ以上移動しない。
全ての振り分けを第1吸盤ユニット92および第2吸盤
ユニット94を図3および図6に示される最下流位置ま
で移動して行うのに限定はされず、例えば、3列に振り
分けを行う場合には、両吸盤ユニットを図3および図6
に示される最下流位置まで移動し、2列に振り分ける際
には、両ユニットの移動を図4および図5に示される位
置、すなわち、感光材料Aを保持しない吸盤ユニットが
ホームポジションに戻る時点までとしてもよい。これに
より、より迅速な振り分けが可能になる。なお、吸盤ユ
ニットの移動量の制御や調整は、モータの駆動制御によ
って行えばよい。
なるが、本発明の振分装置によれば、2つの吸盤ユニッ
ト(リフトユニット)を交互に使用して、一方の吸盤ユ
ニットによる感光材料Aを搬送と同期して、他方の吸盤
ユニットをホームポジションに移動して、次の感光材料
Aの吸着保持の準備を整えることができ、かつ、ホーム
ポジションで吸着保持した感光材料Aを持ち上げること
により、次の感光材料Aの搬入を妨害することもない上
に、感光材料Aを持ち上げて搬送するので、搬送すなわ
ち振り分けをベルトコンベア70等から独立して高速で
行うことができる。従って、本発明の振分装置によれ
ば、前述のように、2秒に1枚等の高速でのプリント作
成(露光)にも十分に対応して、迅速かつ確実な振り分
けを、短いパス長で行うことができる。しかも、本発明
の振分装置は、このような2つの吸盤ユニットの移動す
なわち感光材料Aの振り分けを、1個のモータで、吸盤
ユニットを案内する案内板および2枚のパドルを用いた
簡易な構成で達成しており、しかも、モータの制御等に
よって振り分け幅も容易に変更することが可能である。
および76と、両ローラに張架されるエンドレスベルト
78と、図示しない駆動源とを有して構成される、公知
のベルトコンベアで、前述のように、露光を終了した感
光材料Aを受け取って載置搬送し、振分装置72によっ
て搬送(振り分け)された感光材料Aを受け取り、載置
搬送して、プロセサエントリを行う搬送ローラ対48に
供給する。記録装置10においては、走査搬送手段42
(搬送ローラ対46)と搬送ローラ対48との間隔は、
記録装置10が対象とする搬送方向の最大サイズのプリ
ントに応じて、それよりも長く取る必要があるので、ベ
ルトコンベア70は、それに応じて両者との間での感光
材料Aのやり取りを安定して行えるように、位置および
搬送長が設定される。なお、走査搬送手段42と搬送ロ
ーラ対48との間隔があまり長いと、パス長の延長によ
る装置コストやサイズの増大につながるので、両者の間
隔は、それを加味して決定するのが好ましい。また、ベ
ルトコンベア70の横方向のサイズ(幅)は、プリント
の幅方向の最大サイズや感光材料の振り分け列数等に応
じて、感光材料Aを安定かつ確実に搬送できる幅とすれ
ばよい。
態様として、ベルトコンベア70は下流に向かって下る
ように傾斜を有している。このような構成とすることに
より、感光材料Aが通常有するカール(巻き癖)に起因
する引っ掛かりや感光材料Aの座屈等を防止して、走査
搬送手段42からの感光材料Aの受け入れ、およびプロ
セサ50への感光材料Aの供給をより円滑かつ安定して
行うことが可能になる。なお、この角度には特に限定は
ないが、あまり角度が大きいとベルトコンベア70に載
置された感光材料Aが滑り落ちてしまうので、5°〜3
0°程度とするのが好ましい。
置10の処理能力や走査搬送速度等に応じて適宜決定す
ればよいが、走査搬送速度よりも若干高速であるのが好
ましい。これにより、感光材料Aがベルトコンベア70
に載置(接触)された際の走査搬送に与える影響を、よ
り確実に排除することができる。具体的には、走査搬送
速度のバラツキやベルトコンベア70による搬送の安定
性等を考慮して、走査搬送速度の2%〜10%増し程度
が好ましい。
うに、ベルトコンベア70上方の中心線上には、細い補
助ベルトコンベア80が配置される。補助ベルトコンベ
ア80は、ローラ82および84と、両ローラに張架さ
れるエンドレスベルト86とを有して構成されるもので
あり、ベルトコンベア70と同速度で駆動する。この補
助ベルトコンベア80は、ベルトコンベア70と共に感
光材料Aを挟持搬送するものではなく、ベルトコンベア
70に対して若干の間隔を開けて配置されている。すな
わち、補助ベルトコンベア80は、感光材料Aのカール
を押さえ、ベルトコンベア70による搬送およびリフト
搬送装置72による感光材料Aの吸着保持を補助すると
共に、感光材料Aのプロセサエントリー安定性の向上を
図るものである。なお、ベルトコンベア70と補助ベル
トコンベア80との間隔には特に限定はないが、両者の
間隔があまり狭いと露光中の感光材料Aの走査搬送に影
響を与えると共に、感光材料Aの斜行を招き、逆に広す
ぎると補助ベルトコンベア80を配置する意味がなくな
ると共に、プロセサエントリーの安定性向上の効果も得
られなくなってしまうので、両者の間隔は、4mm〜20
mm程度とするのが好ましい。
して搬送する。他方、走査搬送手段42やプロセサ50
に感光材料Aを供給する搬送ローラ対48(あるいはプ
ロセサ50内の搬送手段)は、感光材料Aを挟持搬送す
るのが通常である。従って、露光中の感光材料Aが走査
搬送手段42から排出されて一部がベルトコンベア70
に載置されても、感光材料Aの搬送速度は走査搬送手段
42に支配されており、ベルトコンベア70の搬送速度
と走査搬送速度とが異なっていても、露光中の感光材料
Aの走査搬送速度に影響を与えることはないので、走査
搬送手段42の直後に振分部18を配置することができ
る。他方、感光材料Aが走査搬送手段42から開放され
ると、ベルトコンベア70は、その搬送速度で感光材料
Aを搬送して搬送ローラ対48に供給する。ここで、プ
ロセサエントリーを行う搬送ローラ対48の搬送速度
は、プロセサ50における搬送速度と同速であり、通
常、ベルトコンベア70等の記録装置10内での搬送速
度よりも低速であるが、ベルトコンベア70による搬送
であれば、感光材料Aが搬送ローラ対48に挟持された
時点で、搬送速度は搬送ローラ対48に支配されるの
で、露光済の感光材料Aを円滑かつ安全にプロセサ50
に供給することができる。
の振分装置72と、感光材料Aを載置して搬送するベル
トコンベア70とを組み合わせ、ベルトコンベア70上
で振分装置72によって振り分けを行うことにより、前
述のような高速搬送部や調速部を不要にして、直線的で
パス長の短い搬送経路の小型かつ簡易な構成の低コスト
な装置で、走査搬送およびプロセサ50での感光材料A
の搬送に影響を与えることなく、円滑かつ安定して記録
部16からプロセサ50まで感光材料Aを搬送し、さら
に、その間で、高速のプリント作成にも対応して、迅速
かつ確実に複数列に感光材料Aを振り分けることを実現
している。
8は、両吸盤ユニットによる感光材料Aの横方向への搬
送、あるいはこれに、感光材料Aの横方向への搬送を行
わない素通しを組み合わせ、感光材料Aを2列あるいは
3列に振り分ける。以下、図7および図8を参照して、
この振り分けの一具体例を説明する。
印で示される領域で、従って、その上流は画像記録部1
6(走査搬送手段42)で、下流はプロセサエントリー
を行う搬送ローラ対48である。また、図に示される縦
線は、振分部18の上下流における搬送速度を模式的に
示すものである。具体的には、一例として、振分部18
の上流側は走査搬送速度である80mm/sec に対応して
各線の間隔は80mmを示し、振分部18の下流側は搬送
ローラ対48(プロセサ50)の搬送速度である28.
3mm/sec に対応して各線の間隔は28.3mmを示す。
すなわち、感光材料Aは、1秒で縦線の間隔だけ搬送さ
れる。なお、この例では、振分部18のベルトコンベア
70の搬送速度は84mm/sec で、(搬送)長さは、い
わゆるワイド4つ切(254mm×381mm)に対応して
15インチである。すなわち、記録装置10が対応する
最大サイズがワイド4つ切である。
ト92および第2吸盤ユニット94は中心に一点鎖線が
示された長方形で、感光材料Aは白抜きの長方形で示
し、感光材料Aを吸着保持している吸盤ユニットは斜線
を付加してある。なお、図7および図8においては、第
1吸盤ユニット92および第2吸盤ユニット94のホー
ムポジションを同じ位置に書いているが、実際には、両
吸盤ユニットは、中心線を挟んで配置されるものであ
り、そのホームポジションは中心線に対して対象の位置
にあるのは前述のとおりである。
3列に振り分ける作用を模式的に示した図であり、図示
例の記録装置10においては、一例として、Lサイズの
プリントを連続的に作成する際には、約2秒に1枚の割
合で露光を行いすなわち感光材料Aが露光点を通過し、
感光材料Aを3列に振り分けてプロセサ50に供給す
る。
ニット92がホームポジションに位置し、第2吸盤ユニ
ット94が左下流側に移動した状態となっている(図6
の状態)。aに示されるように、最初の感光材料Aが吸
盤ユニットのホームポジションに対応する位置に搬送さ
れる(以下、「ホームポジションに搬送される」とす
る)ると、振分部18のベルトコンベア70が停止し
て、bに示されるように、昇降手段が作用して第1吸盤
ユニット92(その吸盤106aおよび106b)が降
下してこの感光材料Aを吸着して保持し、次いで、昇降
手段が作用して第1吸盤ユニット92が上昇し、感光材
料Aを持ち上げる。なお、ベルトコンベア70が停止し
ても、画像記録部16における露光すなわち走査搬送手
段42による走査搬送(80mm/sec)は、約2秒に1枚
の露光速度に対応して連続的に行われているので、bや
dに示されるように、ホームポジションの感光材料Aと
次の感光材料Aの間隔は詰まり、先端がホームポジショ
ンに至るが、その時点では、既に前の感光材料Aは持ち
上げられているので、次の感光材料Aは前の感光材料A
の下に潜るように搬送され、走査搬送や振り分けに影響
を与えることなく、円滑に搬入される。
トコンベア70が駆動し、また、モータ134が駆動し
て回動部材142を反時計方向に回転して第1パドル9
6を反時計方向に回動し、cに示されるように、第1吸
盤ユニット92が右下流方向に移動して感光材料Aを搬
送すると共に、第2吸盤ユニット94がホームポジショ
ンに移動する(図3の状態)。図示例では、この時点で
2枚目の感光材料Aがホームポジションに搬送されてお
り、ベルトコンベア70が停止し、昇降手段が両吸盤ユ
ニットを降下し、dに示されるように、第1吸盤ユニッ
ト92が1枚目の感光材料Aを開放してベルトコンベア
70に載置し、同時に、第2吸盤ユニット94が2枚目
の感光材料Aを吸着し、次いで、両吸盤ユニットが上昇
する。次いで、ベルトコンベア70が駆動すると共にモ
ータ134が回動部材142を時計方向に回転し、eに
示されるように、第1吸盤ユニット92がホームポジシ
ョンに移動し、第2吸盤ユニット94が左下流方向に移
動して感光材料Aを搬送する。図示例では、この間に、
1枚目の感光材料Aはベルトコンベア70によって搬送
(84mm/sec)されて、搬送ローラ対48に至り、以降
はプロセサ50における搬送速度(28.3mm/sec)で
搬送される。
第2吸盤ユニット94が降下し、fに示されるように2
枚目の感光材料Aを開放してベルトコンベア70に載置
し、次いで上昇し、ベルトコンベア70が駆動する。こ
こで、図示例の振分部18で3列の振り分けを行う際に
は、2枚の感光材料Aを右および左に振り分けたら、次
の感光材料Aは振り分けを行わず、そのまま、素通しし
てベルトコンベア70によって中心線上を搬送する。従
って、e〜gでは、第1吸盤ユニット92は何の動作も
せず、3枚目の感光材料Aは、そのままベルトコンベア
70によって搬送される。
がホームポジジョンに搬送されるとベルトコンベア70
が停止する。なお、走査搬送速度よりもベルトコンベア
70による速度のほうが速いので、3枚目の感光材料A
は完全にホームポジジョンから移動している。次いで、
hに示されるように、第1吸盤ユニット92が降下して
4枚目の感光材料Aを吸着し、上昇し、ベルトコンベア
70が駆動する。これらの間に、2枚目の感光材料Aは
搬送ローラ対48に至る。また、ベルトコンベア70は
停止/駆動を繰り返すが、ベルトコンベア70と搬送ロ
ーラ対48(プロセサ50)との搬送速度差によって、
プロセサ50にエントリされた感光材料Aはオーバーラ
ップされる。これ以降は、i〜kに示されるように、同
様に、各吸盤ユニットの移動、吸着や開放、感光材料A
の搬入等によって右方向への振り分け、左方向への振り
分け、素通しが順次繰り返して行われ、感光材料Aが3
列に振り分けられる。
料Aを2列に振り分ける作用を模式的に示す図である。
図示例の記録装置10においては、一例として、102
〜152までのサイズは、感光材料Aを2列に振り分け
てプロセサ50に供給する。なお、図示例では、先のL
サイズより感光材料Aの間隔が若干広くなっている。
ニット92がホームポジションに位置し、第2吸盤ユニ
ット94が左下流側に移動した状態となっている。な
お、この例では、2列に振り分けを行う際には、各吸盤
ユニットの移動は、案内孔102および104の最下流
までではなく、図4および図5に示される位置までであ
り、すなわち、最初は、図5に示される状態となってい
る。図8のaに示されるように、最初の感光材料Aがホ
ームポジションに搬送されると、振分部18のベルトコ
ンベア70が停止して、bに示されるように、昇降手段
が作用して第1吸盤ユニット92が降下してこの感光材
料Aを吸着して保持し、次いで、第1吸盤ユニット92
が上昇し、感光材料Aを持ち上げる。
トコンベア70が再駆動すると共に、モータ134が回
動部材142を反時計方向に回転し、cに示されるよう
に、第1吸盤ユニット92が右下流方向に移動して感光
材料Aを搬送すると共に、第2吸盤ユニット94がホー
ムポジションに移動する(図4の状態)。これらの移動
が終了すると、ベルトコンベア70が停止して、第1吸
盤ユニット92が降下して感光材料Aを開放してベルト
コンベア70上に載置し、次いで、第1吸盤ユニット9
2が上昇してベルトコンベア70が駆動する。
搬送されると、ベルトコンベア70が停止し、dに示さ
れるように、第2吸盤ユニット94が降下して感光材料
Aを吸着し、次いで上昇して、ベルトコンベア70が駆
動する。次いで、モータ134が回動部材142を時計
方向に回転し、eに示されるように、第2吸盤ユニット
94が左下流方向に移動して感光材料Aを搬送すると共
に、第1吸盤ユニット92がホームポジションに移動す
る。これらの移動が終了すると、ベルトコンベア70が
停止して、第2吸盤ユニット94が降下して感光材料A
を開放してベルトコンベア70上に載置し、次いで上昇
してベルトコンベア70が駆動し、fに示されるよう
に、3枚目の感光材料Aがホームポジションに搬入され
る。以降、f〜kに示される様に、感光材料Aのホーム
ポジションへの搬送に応じて、ベルトコンベア70の停
止/最駆動、各吸盤ユニットの移動、吸着や開放によっ
て右方向への振り分けおよび左方向への振り分け繰り返
して行われ、感光材料Aが2列に振り分けられる。ま
た、3列の例と同様に、ベルトコンベア70と搬送ロー
ラ対48との搬送速度差によって、プロセサ50にエン
トリされた感光材料Aはオーバーラップされる。
Aの吸着および開放時には、より確実な動作を実施する
ためにベルトコンベア70を停止しているが、本発明は
これに限定はされず、可能であれば、ベルトコンベア7
0を駆動したまま吸着等を行ってもよい。
による搬送は、プロセサエントリーを行う搬送ローラ対
48よりも高速であり、以上の例では、その速度差でプ
ロセサ50内における感光材料Aを十分にオーバーラッ
プさせられるので、振分部18で複数列にされた時点で
は感光材料Aがオーバーラップしていない。しかしなが
ら、プロセサ50内を搬送される感光材料Aのオーバー
ラップが大きい程、プロセサ50の処理能力は向上す
る。従って、感光材料Aは、振分部18のベルトコンベ
ア70上で複数列にされた時点で、既にオーバーラップ
しているように振り分けを行ってもよい。ただし、いず
れの場合でも、現像や乾燥等の処理を終えた感光材料A
(仕上りプリント)がプロセサ50から排出される際
に、前後の感光材料Aの差(プロセサ50からの排出手
段がニップローラ等の挟持搬送等の場合は後端の差)が
余り小さいと、集積装置や仕分け装置の構成等によって
は、感光材料Aを露光順に集積するのが困難になってし
まう場合もあるので、振分部18による感光材料Aの振
り分けは、この点を考慮して行う必要がある。
光材料Aを振り分けるのではなく、プロセサ50の幅等
に応じて複数列での処理ができない大きなサイズの場合
や、単発的な処理を行う場合には、振り分けを行わない
で、単列のままプロセサ50に供給される。また、パノ
ラマサイズとLサイズの混在等の場合に、パノラマサイ
ズは振り分けを行わずに素通しする等の制御を行っても
よい。さらに、ベルトコンベアの幅や搬送距離、プロセ
サの幅等に応じて各種の振り分けを行ってよく、例え
ば、Lサイズの振り分けを2列にしてもよく、102〜
152サイズを2列に振り分けてもよく、あるいは、よ
り大きなサイズを複数列に振り分けてもよい。
は、前述のように、搬送ローラ対48によってプロセサ
50に供給され、発色現像、漂白定着、水洗等の現像処
理を施された後、乾燥されて、(仕上り)プリントとし
て排出される。
明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行
ってもよいのはもちろんである。例えば、図示例の振分
装置は画像記録部の下流に配置され、露光済の感光材料
を振り分けているが、例えば、画像記録部が複数枚の感
光材料を同時に露光できるもの等である場合には、本発
明の振分装置を画像記録部の上流に配置して、未露光の
感光材料の振り分けに利用することも有効である。
振分装置によれば、カットシートの感光材料に露光を行
い、露光済の感光材料を現像装置に供給する画像記録装
置(焼付装置)において、小型で簡易な構成を有するに
も関わらず、短いパス長で2秒に1枚等の高速でのプリ
ント作成(画像露光)にも十分に対応して感光材料を振
り分けを行うことができ、本発明を利用することによ
り、画像記録装置の小型化やコストダウンを図ることが
できる。
録装置の一例を示す概念図である。
側面図である。
る。
る。
る。
分けの一例を説明するための概念図である。
分けの別の例を説明するための概念図である。
04b) 案内孔 106(106a,106b),112(112a,1
12b) 吸盤 108(108a,108b),114(114a,1
14b) 保持軸 110,116 連結部材 118 支軸 120,126,128 長孔 122 ストッパ 124,130 係合部材 132 スプリング 134 モータ 136,140 ギヤ 138 減速ギヤ 142 回動部材 142a,142b 回動ピン A 感光材料
Claims (3)
- 【請求項1】シート状感光材料を保持して持ち上げる、
2つのリフトユニットと、 前記2つのリフトユニットを両者の間隔が広がる斜め方
向に案内する個々のリフトユニットに係合するガイド手
段を有する基板と、 前記ガイド手段に対して内側に位置する共通な中心軸で
前記基板に回動自在に軸支され、それぞれ、いずれか一
方のリフトユニットに係合する2枚のパドル板と、 前記2枚のパドル板を互いに近付く方向に付勢する付勢
手段と、 前記各パドル板を、他方のパドル板と離れる方向に回動
する駆動手段とを有することを特徴とする振分装置。 - 【請求項2】前記ガイド手段が、対称な斜め方向に各リ
フトユニットを案内するものであり、前記2枚のパドル
板の中心軸が、前記対称の中心線上に位置する請求項1
に記載の振分装置。 - 【請求項3】前記リフトユニットが、ベルトコンベア上
に載置されたシート状感光材料を保持して持ち上げ、前
記斜め方向に移動した後に再度ベルトコンベア上に感光
材料を載置する請求項1または2に記載の振分装置。
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---|---|---|---|
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DE19833246A DE19833246A1 (de) | 1997-07-23 | 1998-07-23 | Verfahren und Vorrichtung zum Verteilen von Blättern aus lichtempfindlichem Material |
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1997
- 1997-07-23 JP JP19704997A patent/JP3657746B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3657746B2 (ja) | 2005-06-08 |
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