JPH1138178A - 原子炉の点検補修装置 - Google Patents

原子炉の点検補修装置

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JPH1138178A
JPH1138178A JP9192548A JP19254897A JPH1138178A JP H1138178 A JPH1138178 A JP H1138178A JP 9192548 A JP9192548 A JP 9192548A JP 19254897 A JP19254897 A JP 19254897A JP H1138178 A JPH1138178 A JP H1138178A
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巻 和 雄 酒
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/34Diving chambers with mechanical link, e.g. cable, to a base
    • B63C11/44Diving chambers with mechanical link, e.g. cable, to a base of open type, e.g. diving-bells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉容器内の炉水を排出することなく点検
補修作業を実施することができる原子炉の点検補修装置
を提供する。 【解決手段】 水密容器2の開口部の周囲に設けられた
シール装置4と、水密容器2に設けられた押付機構7
と、水密容器2内を排水するために水密容器2に設けら
れた空気式排水ポンプ11と、水密容器2内に圧縮空気
を供給する圧縮空気供給手段18と、水密容器2内の圧
縮空気及び炉水を排出するために水密容器2に形成され
た排出口20と、を有する。押付機構7の押圧部材9を
炉内構造物に押圧したときの反力によってシール装置4
の先端部4aが原子炉容器62の内壁面に押圧され、水
密容器2の内部が水密に隔離される。空気式排水ポンプ
11は、空気圧シリンダ32と、これに連動する排水用
シリンダ33と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の点検補修
装置に係わり、特に、原子炉容器の内部の炉水を排出す
ることなく炉内の点検補修を行うための原子炉の点検補
修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水炉の一種である沸騰水型原子炉は、
例えば図6に示したような構成を備えている。図6にお
いて符号60は原子炉を示し、この原子炉60は取り外
し可能な上蓋61を有する原子力圧力容器62を備えて
いる。原子炉圧力容器62の内部には複数の柱状の燃料
集合体63、63…63よりなる炉心64が設けられて
おり、各燃料集合体63は複数の細長の燃料棒(図示を
省略)を備え、各燃料棒は二酸化ウランペレットを燃料
被覆管で覆うようにして構成されている。炉心64の上
方には気水分離器65が設けられており、この気水分離
器65の上方には蒸気乾燥器66が設けられている。
【0003】また、燃料集合体63、63…63の間隙
にはその長手方向に移動自在の複数の制御棒67、67
…67が挿入されており、これらの制御棒67、67…
67は制御棒駆動機構(CRD)68によって上下方向
に駆動される。制御棒駆動機構68は制御棒67、67
…67に接続されたロッド69、69…69を備えてお
り、これらのロッド69、69…69は原子炉圧力容器
62の下部から貫通して延びる円筒状のハウジング(圧
力容器貫通ハウジング)70、70…70の内部に挿入
されている。これらのハウジング70、70…70の下
端部には、制御棒駆動機構本体を取り付けるために、ハ
ウジング70の外径よりも大きな径よりなるフランジ7
1、71…71が形成されている。
【0004】炉心64の周囲には略円筒状の炉心シュラ
ウド72が周設されており、この炉心シュラウド72と
原子炉圧力容器62の内壁との間隙には複数のジェット
ポンプ73、73…73が周設されている。原子炉圧力
容器62の側周壁には再循環水入口ノズル74及び再循
環水出口ノズル75が容器壁を貫通して設けられてお
り、これらの再循環水入口及び出口ノズル74、75は
原子炉圧力容器62の外部に設けられた再循環ループ7
6によって連結されている。この再循環ループ76の一
端部は再循環水入口ノズル74を経由してジェットポン
プ73のノズル73aに対向しており、また、再循環ル
ープ76の途中には再循環ポンプ77が介装されてい
る。
【0005】原子炉圧力容器62の側周壁には主蒸気出
口ノズル79が容器壁を貫通して設けられており、この
主蒸気出口ノズル79には主蒸気配管81が接続されて
いる。また、原子炉圧力容器62の側周壁には、水位計
装用の圧力容器貫通ノズル78が貫通して設けられてい
る。図7はこの圧力容器貫通ノズル78付近の詳細を示
しており、図7から分かるように原子炉圧力容器62の
内壁面にはステンレス鋼よりなる肉盛り部82が溶接に
よって形成されている。圧力容器貫通ノズル78の炉心
64側の端部は耐熱性、耐食性に優れたインコネル合金
よりなる溶接部83が形成されている。
【0006】原子炉圧力容器62の内部は、炉心64が
十分に冠水する位置まで炉水(軽水)Wで満たされてお
り、この炉水Wは原子炉60の減速材及び冷却材の機能
を有している。
【0007】また、原子炉圧力容器62の上方には、図
8に示したように主として燃料集合体63の交換や配置
替えを行うための燃料交換機84が設けられている。こ
の燃料交換機84を用いて燃料集合体63の交換等を実
施する際には、原子炉圧力容器62の上蓋61を取り外
して行う。
【0008】上述したような構成を備えた沸騰水型原子
炉においては、燃料集合体63を構成する燃料棒の中の
ウランの核分裂反応によって熱が発生し、この熱によっ
て炉水Wが加熱されて沸騰する。沸騰した炉水Wは気水
分離器65によって水蒸気と水に分離され、分離された
水蒸気は蒸気乾燥器66によって乾燥された後に主蒸気
出口ノズル79及び主蒸気配管81を介して蒸気タービ
ン(図示を省略)へ送られる。蒸気タービンに送られた
水蒸気は蒸気タービンを回した後に復水器(図示を省
略)によって凝縮され、給水配管(図示を省略)及び給
水ノズル(図示を省略)を介して原子炉圧力容器62の
内部に環流される。また、再循環ポンプ77によってジ
ェットポンプ73のノズル73aに圧送された炉水W
は、ジェットポンプ73によって加圧されて炉心64の
下部に入り、流れを上向きに変えて炉心64の内部に流
入する。このようにジェットポンプ73を用いることに
よって炉水Wを効率的に循環させることができる。ま
た、制御棒駆動機構68は、例えば水圧駆動でロッド6
9、69…69を上下動させて制御棒67、67…67
を挿入し又は引き抜くことによって、核分裂によって放
出された中性子を適宜吸収して原子炉60の出力を制御
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば圧力
容器貫通ノズル78の材料としてオーステナイト系ステ
ンレス鋼(SUS304等)を使用している場合、圧力
容器貫通ノズル78と原子炉圧力容器62との溶接部分
又は溶接部近傍の圧力容器貫通ノズル78に一定条件下
で応力腐蝕割れ(SCC)が発生する可能性がある。こ
の応力腐蝕割れは、材料の鋭敏化(溶接の熱影響によっ
て結晶粒界近傍にクロム欠乏層を生じ、耐食性が劣化す
る現象)、溶接部に生じる溶接残留応力、及び微量の溶
存酸素を含む高温の炉水環境の3つの要因が重畳した場
合に発生する恐れがある。したがって、応力腐蝕割れ
は、前記3つの因子を軽減するか、1つ以上を消去する
ことによって防止することが可能であり、既に種々の対
策が講じられている。また、上記応力腐蝕割れ以外に
も、何らかの原因によって圧力容器貫通ノズル78の内
面等に錆やクラック等が発生する可能性がある。
【0010】従来、上述した応力腐蝕割れやその他の原
因によって圧力容器貫通ノズル78等に割れが発生した
場合、補修作業を行うためには原子炉圧力容器62の内
部の炉水Wを炉外に排出する必要があった。そして、炉
水Wを排出した後に、原子炉圧力容器62の外側から作
業員が配管の切断等の作業を行っていた。
【0011】このように従来の補修作業は、原子炉圧力
容器62の内部の炉水Wを外部に排出した後に実施しな
ければならなかったために、作業時間が長時間に及ぶば
かりでなく、炉水Wによる放射線の遮蔽効果が失われる
ために作業環境における線量率が増加し、作業員の許容
被曝線量との関係から作業を迅速に行うことが極めて困
難であった。
【0012】そこで、本発明の目的は、原子炉容器内の
炉水を排出することなく点検補修作業を実施することが
できる原子炉の点検補修装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る原子炉の点検補修装置は、中空部材によって形成され
た水密容器と、この水密容器に形成された開口部と、こ
の開口部の周囲に設けられたシール装置と、前記水密容
器に設けられた押付機構と、前記水密容器の内部の炉水
を排出するために前記水密容器に設けられた空気式排水
ポンプと、前記水密容器の内部に圧縮空気を供給するた
めの圧縮空気供給手段と、前記水密容器の内部の圧縮空
気及び炉水を排出するために前記水密容器に形成された
排出口と、を備え、前記押付機構は、炉内構造物に押圧
することができる押圧部材を有し、前記押圧部材を炉内
構造物に押圧したときの反力によって前記シール装置の
先端部が原子炉容器の内壁面に押圧され、これによって
前記水密容器の内部が前記原子炉容器の内部から水密に
隔離され、前記空気式排水ポンプは、空気圧によって駆
動される空気圧シリンダと、この空気圧シリンダに連動
する排水用シリンダと、を有し、前記空気圧シリンダと
共に前記排水用シリンダを往復運動させることによっ
て、前記水密容器の内部から前記排水用シリンダの内部
に吸い込んだ炉水を前記水密容器の外部に排出するよう
にしたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記空気式排水ポンプは、前記空気圧シリン
ダと前記排水用シリンダとに兼用されるピストンロッド
を有し、前記ピストンロッドには、前記空気式排水ポン
プのポンプ動作効率を高めるために、前記空気圧シリン
ダの押し側内部空間と前記排水用シリンダの押し側内部
空間とを連通する空気連絡流路が形成されていることを
特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記排水用シリンダは、水の流れを互いに逆
方向に規制する吸込側逆止弁及び排出側逆止弁を有し、
前記水密容器の内部の炉水は、前記吸込側逆止弁を介し
て前記排水用シリンダの内部に吸い込まれた後、前記排
出側逆止弁を介して前記水密容器の外部に排出されるよ
うにしたことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記空気圧シリンダを駆動するための圧縮空
気は、タイマーによって切換操作される切換弁を介して
供給されることを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記シール装置は、前記水密容器に対して着
脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記シール装置の先端部を原子炉容器の内壁
面の湾曲形状に対応するように形成し、前記先端部に複
数のリング状シール部材を同心状に周設し、前記シール
部材同士の間に圧縮空気を供給して空気圧シールを形成
するようにしたことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記押付機構は流体圧シリンダであり、前記
押圧部材は前記流体圧シリンダの出力軸であることを特
徴とする。
【0020】請求項8記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、前記押付機構は、さらに、前記流体圧シリン
ダの前記出力軸による押圧作用が失われた場合のバック
アップ手段として、メカニカルに進退駆動させることが
できる押圧ロッドを有するメカジャッキを備えているこ
とを特徴とする。
【0021】請求項9記載の発明による原子炉の点検補
修装置は、原子炉容器内の炉心シュラウドの外周面と原
子炉容器の内壁面との間隙に配置される放射線遮蔽体を
さらに有し、前記押付機構の前記押圧部材は、原子炉容
器内の所定位置に配置された前記放射性遮蔽体の表面に
押圧されることを特徴とする。
【0022】請求項10記載の発明による原子炉の点検
補修装置は、原子炉容器内に設置されるリング状部材
と、このリング状部材に固設された受け板と、をさらに
有し、前記押付機構の前記押圧部材は、原子炉容器内の
所定位置に配置された前記リング状部材の前記受け板の
表面に押圧されることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
原子炉の点検補修装置について、図1乃至図5を参照し
て説明する。
【0024】図1は、本実施形態による原子炉の点検補
修装置を沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器62の内部に
設置した状態を示した斜視図である。図1に示したよう
に原子炉圧力容器62の内部には、3台の点検補修装置
1A、1B、1Cが上下方向の異なる位置にそれぞれ配
置されている。図2は、3台の点検補修装置にうちの中
央の点検補修装置1Bの正面図である。
【0025】最も上位に配置された点検補修装置1A
は、通常運転時の炉水水位よりも上方に位置している第
1の圧力容器貫通ノズル78aに対応する位置に配置さ
れており、中央の点検補修装置1Bは、通常運転時の炉
水水位よりも下方に位置している第2の圧力容器貫通ノ
ズル78bに対応する位置に配置されている。なお、第
1及び第2の圧力容器貫通ノズル78a、78bは、通
常運転時の炉水水位を計測するための水位計装用ノズル
である。最も下位に配置された点検補修装置1Cは、炉
心64の頂部の高さに位置している第3の圧力容器貫通
ノズル78cに対応する位置に配置されている。
【0026】図1及び図2に示したように、点検補修装
置1A、1B、1Cは中空部材によって形成された水密
容器2を備えており、この水密容器2には開口部3が形
成されている。この開口部3の周囲には短筒状のシール
装置4が突設されており、このシール装置4の先端部4
aは原子炉圧力容器62の内壁面62aの湾曲形状に対
応するように形成されている。
【0027】ここで、最上位の点検補修装置1Aと最下
位の点検補修装置1Cとは同一構成であり、一方、これ
らの点検補修装置1A、1Cと中央の点検補修装置1B
とは一部構成を異にする。例えば、水密容器2及びその
開口部3の寸法は点検補修装置1A、1Cよりも点検補
修装置1Bの方が大きい。このように中央の点検補修装
置1Bの水密容器2及びその開口部3の寸法を大きくし
た理由は、第2の圧力容器貫通ノズル78の近傍の原子
炉圧力容器62の内壁面62aに、供用期間中検査(I
SI)の際の検査箇所を特定するためのクラッドパッチ
が突設されており、このクラッドパッチの位置を外して
シールする必要があるからである。但し、点検補修装置
1A、1Cと点検補修装置1Bとの相違点は本質的なも
のではなく、基本的な構成及び機能は同一である。
【0028】点検補修装置1A、1B、1Cのシール装
置4の先端部4aには、図2に示したように一対のリン
グ状シール部材5a、5bが同心状に周設されており、
これらのリング状シール部材5a、5bを介してシール
装置4の先端部4aが原子炉圧力容器62の内壁面62
aの曲面形状に水密に密着し得るようになっている。
【0029】水密容器2には台座板6が側方に張り出す
ようにして設けられており、この台座板6には押付機構
である複数の流体圧シリンダ7がボルト8によって固定
されている。ここで、点検補修装置1A、1Cにおいて
は、四角形の台座板6の四隅に合計4台の流体圧シリン
ダ7が設けられており、点検補修装置1Bにおいては、
略円形の台座板6に上下左右対称に合計8台の流体圧シ
リンダ7が設けられている。
【0030】流体圧シリンダ7は、押圧部材である出力
軸9を有し、この出力軸9の先端には球状の回転自在部
材(図示せず)が取り付けられている。回転自在部材
は、出力軸9を前進駆動して炉内構造物の表面に押圧し
た際に炉内構造物表面を転動し、これによって湾曲した
表面に対しても安定した接触面を得ることができる。出
力軸9の駆動は、流体圧シリンダ7の供給口10から水
又は空気を圧入することによって行われる。
【0031】図2に示したように、中央の点検補修装置
1Bの水密容器2の内部には空気式排水ポンプ11が設
けられており、この空気式排水ポンプ11は、水密容器
2の内部の炉水を排出し、或いは水密容器2の内部に供
給された圧縮空気を排出するために使用される。水密容
器2の内側下部には炉水吸い込み部12が設置されてお
り、この炉水吸い込み部12は吸い込みライン13を介
して空気式排水ポンプ11の吸い込み口に接続されてい
る。炉水吸い込み部12及び吸い込みライン13から空
気式排水ポンプ11内に吸い込まれた炉水は、空気式排
水ポンプ11の排出口及びこの排出口に接続された排水
ライン16を介して水密容器2の外部に排出され、さら
にオペレーションフロア(図示せず)まで輸送される。
【0032】また、図3(a)は上部又は下部の点検補
修装置1A、1Cの縦断面図であり、図3(a)から分
かるように点検補修装置1A、1Cにおいては、空気式
排水ポンプ11は水密容器2の外部の台座板6に取り付
けられている。これは、点検補修装置1A、1Cの水密
容器2はその内部の空間が比較的小さいために、空気式
排水ポンプ11を水密容器2の内側に配置するのが困難
だからである。図3(a)に示したように空気式排水ポ
ンプ11は吸い込み口14及び排出口15を備えてお
り、吸い込み口14には吸い込みライン13が接続さ
れ、排出口15には排水ライン16が接続されている。
また、空気式排水ポンプ11には、ポンプ駆動用の圧縮
空気を空気式排水ポンプ11に供給するための一対の作
動用空気供給ライン17a、17bが接続されている。
【0033】図3(a)に示したように水密容器2の上
部には、水密容器2の内部に圧縮空気を供給するための
圧縮空気供給口18が形成されており、この圧縮空気供
給口18には圧縮空気供給ライン19が接続されてい
る。一方、水密容器2の下部には、水密容器2の内部の
炉水及び圧縮空気を排出するための排出口20が形成さ
れており、この排出口20には炉水排出ライン21が接
続されている。この炉水排出ライン21の途中には逆止
弁22が設けられており、排出口20から排出された炉
水は逆止弁22を通過し、さらに炉水排出ライン21を
経由してオペレーションフロアまで輸送される。
【0034】図3(a)及び図3(b)に示したよう
に、水密容器2には取付用フランジ23が設けられてお
り、シール装置4は一対のOリング24を介して水密に
且つ着脱自在に取付用フランジ23に填め込まれてい
る。このようにシール装置4は着脱自在に水密容器2に
取り付けられているので、原子炉圧力容器62の内径に
合わせて、最適な先端形状を有するシール装置4を適宜
選択して水密容器2に取り付けることができる。
【0035】図3(b)に示したように、内側のリング
状シール部材5aと外側のリング状シール部材5bと
は、それらの接触面の形状が互いに異なっており、しか
も両者は材質においても異なっている。具体的には、内
側のリング状シール部材5aはシリコン材料によって形
成されており、外側のリング状シール部材5bはニトリ
ルゴムによって形成されている。さらに、内側のリング
状シール部材5aにおいては、その接触部分が他の部分
に比べて軟らかい材料によって形成されている。
【0036】このように内側のシール部材5aと外側の
シール部材5bとを異なる形状及び異なる材料によって
形成することによって、両シール部材5a、5bのシー
ル機能が共通の原因によって同時に喪失してしまうこと
を防止することができる。
【0037】シール装置4には、内側のシール部材5a
と外側のシール部材5bとの間に空気流路25が形成さ
れており、この空気流路25を介して両シール部材5
a、5bの間の空間に圧縮空気を供給することができ
る。そして、両シール部材5a、5bの間の空間に圧縮
空気を供給することによってエアシールを形成すること
が可能であり、これによってシール装置4によるシール
効果を高めることができる。
【0038】シール装置4には、さらに、外側のシール
部材5bの後方に圧縮空気を供給するための空気流路2
6が形成されており、この空気流路26を介してシール
部材5bの後方に圧縮空気を供給することによって、圧
縮空気によるバックパージ圧によってシール部材5bの
シール効果を増大させることができる。
【0039】また、図1及び図2に示したように、台座
板6の左右端部にはメカジャッキ27が取り付けられて
おり、これらのメカジャッキ27は、メカニカルに進退
駆動させることができる押圧ロッド27aと、この押圧
ロッド27aを進退駆動させるための歯車27bと、操
作用ロッド27cとを備えている。これらのメカジャッ
キ27は、流体圧シリンダ7の出力軸9による押圧作用
が何らかの原因によって失われた場合のバックアップ手
段として使用される。
【0040】図2に示したように水密容器2の内部に
は、水中テレビカメラ29がカメラ移動用シリンダ30
によって摺動可能に組み込まれている。また、水中テレ
ビカメラ29の近傍には照明具31が設置されている。
【0041】図4は、点検補修装置1A、1B、1Cの
水密容器2の外側又は内側に設置される空気式排水ポン
プ11の内部構造を示した縦断面図である。図4に示し
たように空気式排水ポンプ11は、空気圧によって駆動
される空気圧シリンダ32と、この空気圧シリンダ32
に連動する排水用シリンダ33とを備え、これらのシリ
ンダ32、33は中間部ボディ34を介して接続されて
いる。さらに、空気式排水ポンプ11は、空気圧シリン
ダ32と排水用シリンダ33とに兼用されるピストンロ
ッド35を備えており、このピストンロッド35は、中
間部ボディ34に形成された貫通孔34aに摺動自在且
つ気密に嵌合されている。
【0042】空気圧シリンダ32の内部にはピストンリ
ング36が摺動可能に設けられており、このピストンリ
ング36はピストンロッド35の一端に固定ナット37
によって固着されている。また、排水用シリンダ33の
内部にはピストンリング38が上下動可能に設けられて
おり、このピストンリング38はピストンロッド35の
他端に固定ナット39によって固着されている。
【0043】空気式排水ポンプ11の空気圧シリンダ3
2側の開放端部は上部ヘッド40によって密閉されてお
り、一方、排水用シリンダ33側の開放端部は下部ヘッ
ド41によって密閉されている。下部ヘッド41には吸
い込み口14及び排出口15が形成されており、吸い込
み口14には吸込側逆止弁42が取り付けられ、排出口
15には排出側逆止弁43が取り付けられている。そし
て、吸込側逆止弁42と排出側逆止弁43とは水の流れ
を互いに逆方向に規制するものであって、水密容器2の
内部の炉水は吸込側逆止弁42を介して排水用シリンダ
33の内部に吸い込まれ、吸い込まれた炉水は排出側逆
止弁43を介して水密容器2の外部に排出される。
【0044】上部ヘッド40には第1の作動用空気供給
口44が形成されており、この第1の作動用空気供給口
44には作動用空気供給ライン17aが接続されてい
る。一方、中間部ボディ34には第2の作動用空気供給
口45が形成されており、この第2の作動用空気供給口
45には作動用空気供給ライン17bが接続されてい
る。作動用空気供給ライン17a、17bは切換弁46
に接続されており、この切換弁46をタイマー47によ
って切換操作することによって、第1の作動用空気供給
口44及び第2の作動用空気供給口45に対して交互に
圧縮空気を供給するようになっている。
【0045】空気圧シリンダ32の内部空間は、ピスト
ンリング36によって押し側内部空間48と引き側内部
空間49とに区画されている。ここで、押し側内部空間
48はピストンロッド35を押し出す際に圧縮空気が供
給される空間であり、引き側内部空間49はピストンロ
ッド35を引き込む際に圧縮空気が供給される空間であ
る。また、排水用シリンダ33の内部空間は、ピストン
リング38によって押し側内部空間50と炉水側内部空
間51とに区画されている。ここで、押し側内部空間5
0は排水用シリンダ33の内部に炉水を吸い込む際に縮
小する空間であり、炉水側内部空間51は炉水を吸い込
むための空間である。
【0046】ピストンロッド35には、空気式排水ポン
プ11のポンプ動作効率を高めるために、空気圧シリン
ダ32の押し側内部空間48と排水用シリンダ33の押
し側内部空間50とを連通する空気連絡流路52が形成
されている。この空気連絡流路52の作用は次の通りで
ある。
【0047】上述したように、タイマー47により切換
弁46を切換操作することによって、ピストンロッド3
5、ピストンリング36、及びピストンリング38が往
復動作を行う。ここで、図4に示した状態からピストン
ロッド35を押し出す際には、空気圧シリンダ32の押
し側内部空間48の内部に圧縮空気が供給されるが、押
し側内部空間48に供給された圧縮空気は空気連絡流路
52を経由して排水用シリンダ33の押し側内部空間5
0にも送り込まれる。すると、ピストンリング36及び
ピストンリング38の両方に圧縮空気の圧力が負荷さ
れ、ピストンリング38を押し出す力が約2倍になる。
したがって、ピストンリング38が迅速に駆動され、排
水用シリンダ33の炉水側内部空間51内の炉水が排出
口15及び排出側逆止弁43を介して迅速に押し出され
る。
【0048】またこれとは逆にピストンロッド35を引
き込む際には、空気圧シリンダ32の引き側内部空間4
9の内部に圧縮空気が供給され、ピストンロッド35、
ピストンリング36、及びピストンリング38が押し上
げられる。すると、排水用シリンダ33の押し側内部空
間50内の空気が圧縮されるが、押し側内部空間50は
空気圧シリンダ32の押し側内部空間48に連通してい
るので、押し側内部空間50にて圧縮された空気は空気
圧シリンダ32の押し側内部空間48に移動し、さら
に、作動用空気供給口44及び作動用空気供給ライン1
7aを介して外部に排出される。
【0049】以上述べたようにこの空気式排水ポンプ1
1によれば、排水用シリンダ33の炉水側内部空間51
から炉水を押し出す際には2倍の空気圧が負荷され、一
方、炉水側内部空間51内に炉水を吸い込む際には排水
用シリンダ33の押し側内部空間50内の空気を排出で
きるようにしたので、空気式排水ポンプ11のポンプ動
作効率が大幅に向上し、水密容器2内の炉水の排出作業
を迅速に行うことができる。
【0050】図5は、本実施形態による原子炉の点検補
修装置の概略系統を示した系統線図である。図5に示し
たように、流体圧シリンダ7の供給口10は水圧供給ラ
イン53を介して水圧用制御盤54に接続されており、
また、カメラ移動用シリンダ30も水圧供給ライン55
を介して水圧用制御盤54に接続されている。水圧用制
御盤54にはハスケルポンプ56が接続されている。
【0051】空気式排水ポンプ11は作動用空気供給ラ
イン17a、17bを介して空圧制御盤57に接続され
ており、また、水密容器2上部の圧縮空気供給口18も
圧縮空気供給ライン19を介して空圧制御盤57に接続
されている。さらに、シール部材5a、5b用の空気流
路25、26も圧縮空気供給ライン58、59を介して
空圧制御盤(圧縮空気供給手段)57に接続されてい
る。
【0052】水密容器2の内部には、水密容器2の内部
に水が存在するか否かを検知するための水検知器90が
設置されており、この水検知器90は信号ライン91を
介して水検知装置92に接続されている。また、水中テ
レビカメラ29は、信号ライン93を介してコントロー
ラ94及びモニタ95に接続されている。
【0053】次に、点検補修装置1A、1B、1Cを原
子炉圧力容器62の内部に設置する際の手順及び設置す
る際に使用される補助的手段について説明する。
【0054】まず、原子炉圧力容器62の内部が炉水で
満たされた状態(原子炉ウェル満水状態)で、燃料交換
機84(図8参照)の補助ホイストによって図1に示し
た放射線遮蔽装置100を原子炉圧力容器62内に吊り
下げ、炉心シュラウド72と原子炉圧力容器62との間
に移送する。この放射線遮蔽装置100は、鉛等で形成
された放射線遮蔽体101を有し、この放射線遮蔽体1
01の上端には連結棒102によってフック部材103
が取り付けられている。そして、シュラウド72のブラ
ケット72aを利用して放射線遮蔽装置100を所定位
置に位置決めすると共に、フック部材103を炉心シュ
ラウド72の上端に引っかけることによって放射線遮蔽
装置100を所定位置に固定する。これによって、放射
線遮蔽装置100が炉内構造物として仮設される。
【0055】このようにして放射線遮蔽装置100を炉
内に設置した後、燃料交換機84の補助ホイストによっ
て点検補修装置1Cを原子炉圧力容器62の内部に吊り
下げ、原子炉圧力容器62と放射線遮蔽体101との間
隙に移動させる。そして、水中テレビカメラ29の映像
を見ながら補助ホイストを操作して点検補修装置1Cの
位置を調整し、点検補修装置1Cが第3の圧力容器貫通
ノズル78cに対応する位置にくるように位置決めす
る。
【0056】点検補修装置1Cを所定の位置に位置決め
した後、流体圧シリンダ7の供給口10に水圧供給ライ
ン53を介して水圧用制御盤54から水圧を供給し、放
射線遮蔽体101の外周面に向かって出力軸9を進出さ
せる。そして、出力軸9の先端部が放射線遮蔽体101
の外周面に押圧されると、流体圧シリンダ7に対して反
力が発生し、この反力によって点検補修装置1Cの全体
が原子炉圧力容器62の内壁面62aの方向に押され
る。
【0057】すると、シール装置4の先端部4aに周設
された一対のリング状シール部材5a、5bが原子炉圧
力容器62の内壁面62aに押圧され、水密容器2の内
部が密閉されて外部から水密に隔離される。また、シー
ル装置4によるシール効果を高めるために、圧縮空気供
給ライン58、59及び空気流路25、26を介して、
両シール部材5a、5bの間隙及びシール部材5bの後
部に圧縮空気を供給する。
【0058】また、流体圧シリンダ7の出力軸9による
押圧作用が何らかの原因によって失われた場合のバック
アップとして、メカジャッキ27の操作用ロッド27c
を原子炉の上方から操作具(レンチ)によって回転操作
し、押圧ロッド27aを前進させてその先端を放射線遮
蔽体101の外周面に押圧する。
【0059】このようにして水密容器2の内部が密閉さ
れたら、圧縮空気供給ライン19及び圧縮空気供給口1
8を介して空圧制御盤(圧縮空気供給手段)57から水
密容器2の内部に圧縮空気を供給すると共に、作動用空
気供給ライン17a、17b及び作動用空気供給口4
4、45を介して空気式排水ポンプ11に圧縮空気を供
給してポンプ11を駆動する。すると、水密容器2の内
部の炉水は、圧縮空気の圧力によって水密容器2の下部
の排出口20及び炉水排出ライン21を介して外部に排
出されると共に、炉水吸い込み部12及び吸い込みライ
ン13を介して空気式排水ポンプ11に吸い込まれ、排
水ライン16を介して外部に排出される。このようにし
て、水密容器2の内部は圧縮空気で満たされて気相空間
が形成される。
【0060】なお、変形例としては、放射線遮蔽装置1
00の放射線遮蔽体101ではなく、流体圧シリンダ7
の出力軸9を炉心シュラウド72に直接押圧するように
することもできる。
【0061】次に、炉心シュラウド72の位置よりも上
方に位置する圧力容器貫通ノズル78a、78bを点検
補修するために、原子炉圧力容器62内の上部位置に点
検補修装置1A、1Bを設置する場合について説明す
る。この場合には、まず初めに原子炉圧力容器62の内
部に、図1に示した仮設炉内構造物104をつり込んで
設置する。
【0062】図1に示したように仮設炉内構造物104
は、上部及び下部のリング状部材105を備え、これら
のリング状部材105は複数の連結棒106によって上
下方向に所定間隔をおいて連結されている。これらの上
部及び下部のリング状部材105には、複数の受け板1
07及び複数の固定用ジャッキ108が設けられてい
る。リング状部材105に対する受け板107の設置位
置は、仮設炉内構造物104を原子炉圧力容器62の内
部に設置した場合に、圧力容器貫通ノズル78a、78
bに対応する位置に受け板107がくるように設定され
ている。
【0063】さらに、上部のリング状部材105には複
数の掛止用アーム109が取り付けられており、これら
の掛止用アーム109は原子炉圧力容器62の内壁面6
2aに突設されたブラケット85に填め込まれる嵌合部
110を有し、この嵌合部110の上部には位置調整用
ボルト111が螺着されている。
【0064】図1において符号86は、原子炉圧力容器
62の内壁面62aに固設されているガイドロッドであ
り、このガイドロッド86は仮設炉内構造物104を原
子炉圧力容器62の内部につり込む際のガイドとして機
能する。そして、嵌合部110をブラケット85に填め
込んだら、位置調整用ボルト111を操作し、仮設炉内
構造物104の高さ及び水平度を調整する。しかる後、
燃料交換機84の上からレンチを用いて固定用ジャッキ
108の操作部108aを回転操作し、固定用ジャッキ
108の押圧ロッド108bを前進させてその先端を原
子炉圧力容器62の内壁面62aに押圧し、これによっ
て仮設炉内構造物104を原子炉圧力容器62の内部に
固定する。
【0065】このようにして仮設炉内構造物104を炉
内に設置したら、燃料交換機84の補助ホイストによっ
て点検補修装置1Bを原子炉圧力容器62の内部に吊り
下げ、原子炉圧力容器62と受け板107との間隙に移
動させる。そして、水中テレビカメラ29の映像を見な
がら補助ホイストを操作して点検補修装置1Bの位置を
調整し、点検補修装置1Bが第2の圧力容器貫通ノズル
78bに対応する位置にくるように位置決めする。しか
る後、点検補修装置1Bの流体圧シリンダ7を駆動して
その出力軸9の先端部を受け板107の外周面に押圧
し、上述した点検補修装置1Cの場合と同様にして水密
容器2の内部に気相空間を形成する。なお、点検補修装
置1Aについても点検補修装置1Bと同様にして炉内に
設置する。
【0066】上記の如く点検補修装置1A、1B、1C
を設定してそれらの内部に気相空間を形成したら、例え
ば原子炉圧力容器62の外側から圧力容器貫通ノズル7
8a、78b、78c及びそれらの周辺部に対して溶
接、加工、検査等の点検・補修作業を実施する。
【0067】以上述べたように本実施形態による原子炉
の点検補修装置によれば、原子炉圧力容器62の内部が
炉水で満たされた状態において、圧力容器貫通ノズル7
8a、78b、78c及びそれらの周辺に局部的に気相
空間を形成することができるので、圧力容器貫通ノズル
78a、78b、78c及びそれらの周辺部の点検補修
作業を短時間で確実に行えるばかりでなく、作業員の放
射線被曝量を大幅に低減させることができる。
【0068】また、本実施形態による原子炉の点検補修
装置によれば、水密容器2に排水効率の極めて高い空気
式排水ポンプ11を設けたので、水密容器2の内部の炉
水を短時間で確実に排水することが可能であり、ひいて
は作業効率を大幅に向上させることができる。
【0069】さらに、本実施形態による原子炉の点検補
修装置によれば、原子炉圧力容器62の内部に仮設炉内
構造物104を設置し、この仮設炉内構造物104を利
用して点検補修装置1A、1Bを炉内に設置するように
したから、炉心シュラウド72よりも上方に位置する圧
力容器貫通ノズル78a、78bに対しても支障なく点
検補修装置1A、1Bを設置することができる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように本発明による原子炉の
点検補修装置によれば、シール装置の先端部を原子炉容
器の内壁面に押圧して水密容器の内部を水密に隔離した
後、空気式排水ポンプ及び圧縮空気供給手段によって水
密容器の内部の炉水を排出して局部的に気相空間を形成
することができるので、原子炉容器の内部が炉水で満た
されている状態において点検補修作業を実施することが
可能であり、このため、作業を短時間で確実に行えるば
かりでなく、作業員の放射線被曝量を大幅に低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による原子炉の点検補修装
置を沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の内部に設置した
状態を示した斜視図。
【図2】図1に示した3台の点検補修装置のうちの中央
の点検補修装置を示した正面図。
【図3】図3(a)は図1に示した3台の点検補修装置
のうちの上部又は下部の点検補修装置を示した縦断面
図、図3(b)は図3(a)に示した点検補修装置のシ
ール装置のシール部分を拡大して示した縦断面図。
【図4】本発明の一実施形態による原子炉の点検補修装
置の空気式排水ポンプの内部構造を示した縦断面図。
【図5】本発明の一実施形態による原子炉の点検補修装
置の概略系統を示した系統線図。
【図6】沸騰水型原子炉の概略構成を示した縦断面図。
【図7】沸騰水型原子炉の圧力容器貫通ノズル部を示し
た拡大断面図。
【図8】原子炉停止時に行われる炉内取扱作業を示した
説明図。
【符号の説明】
1A、1B、1C 点検補修装置 2 水密容器 3 開口部 4 シール装置 5a、5b リング状シール部材 7 流体圧シリンダ 9 出力軸(押圧部材) 11 空気式排水ポンプ 18 圧縮空気供給口 19 圧縮空気供給ライン 20 排出口 23 取付用フランジ 25、26 空気流路 27 メカジャッキ 27a 押圧ロッド 32 空気圧シリンダ 33 排水用シリンダ 35 ピストンロッド 42 吸込側逆止弁 43 排出側逆止弁 46 切換弁 47 タイマー 48 空気圧シリンダの押し側内部空間 50 排水用シリンダの押し側内部空間 52 空気連絡流路 62 原子炉圧力容器 62a 原子炉圧力容器の内壁面 72 炉心シュラウド 101 放射線遮蔽体 105 リング状部材 107 受け板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空部材によって形成された水密容器と、
    この水密容器に形成された開口部と、この開口部の周囲
    に設けられたシール装置と、前記水密容器に設けられた
    押付機構と、前記水密容器の内部の炉水を排出するため
    に前記水密容器に設けられた空気式排水ポンプと、前記
    水密容器の内部に圧縮空気を供給するための圧縮空気供
    給手段と、前記水密容器の内部の圧縮空気及び炉水を排
    出するために前記水密容器に形成された排出口と、を備
    え、 前記押付機構は、炉内構造物に押圧することができる押
    圧部材を有し、前記押圧部材を炉内構造物に押圧したと
    きの反力によって前記シール装置の先端部が原子炉容器
    の内壁面に押圧され、これによって前記水密容器の内部
    が前記原子炉容器の内部から水密に隔離され、 前記空気式排水ポンプは、空気圧によって駆動される空
    気圧シリンダと、この空気圧シリンダに連動する排水用
    シリンダと、を有し、前記空気圧シリンダと共に前記排
    水用シリンダを往復運動させることによって、前記水密
    容器の内部から前記排水用シリンダの内部に吸い込んだ
    炉水を前記水密容器の外部に排出するようにしたことを
    特徴とする原子炉の点検補修装置。
  2. 【請求項2】前記空気式排水ポンプは、前記空気圧シリ
    ンダと前記排水用シリンダとに兼用されるピストンロッ
    ドを有し、 前記ピストンロッドには、前記空気式排水ポンプのポン
    プ動作効率を高めるために、前記空気圧シリンダの押し
    側内部空間と前記排水用シリンダの押し側内部空間とを
    連通する空気連絡流路が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の原子炉の点検補修装置。
  3. 【請求項3】前記排水用シリンダは、水の流れを互いに
    逆方向に規制する吸込側逆止弁及び排出側逆止弁を有
    し、前記水密容器の内部の炉水は、前記吸込側逆止弁を
    介して前記排水用シリンダの内部に吸い込まれた後、前
    記排出側逆止弁を介して前記水密容器の外部に排出され
    るようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の原子炉の点検補修装置。
  4. 【請求項4】前記空気圧シリンダを駆動するための圧縮
    空気は、タイマーによって切換操作される切換弁を介し
    て供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか一項に記載の原子炉の点検補修装置。
  5. 【請求項5】前記シール装置は、前記水密容器に対して
    着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか一項に記載の原子炉の点検補
    修装置。
  6. 【請求項6】前記シール装置の先端部を原子炉容器の内
    壁面の湾曲形状に対応するように形成し、前記先端部に
    複数のリング状シール部材を同心状に周設し、前記シー
    ル部材同士の間に圧縮空気を供給して空気圧シールを形
    成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれか一項に記載の原子炉の点検補修装置。
  7. 【請求項7】前記押付機構は流体圧シリンダであり、前
    記押圧部材は前記流体圧シリンダの出力軸であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載
    の原子炉の点検補修装置。
  8. 【請求項8】前記押付機構は、さらに、前記流体圧シリ
    ンダの前記出力軸による押圧作用が失われた場合のバッ
    クアップ手段として、メカニカルに進退駆動させること
    ができる押圧ロッドを有するメカジャッキを備えている
    ことを特徴とする請求項7記載の原子炉の点検補修装
    置。
  9. 【請求項9】原子炉容器内の炉心シュラウドの外周面と
    原子炉容器の内壁面との間隙に配置される放射線遮蔽体
    をさらに有し、前記押付機構の前記押圧部材は、原子炉
    容器内の所定位置に配置された前記放射性遮蔽体の表面
    に押圧されることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか一項に記載の原子炉の点検補修装置。
  10. 【請求項10】原子炉容器内に設置されるリング状部材
    と、このリング状部材に固設された受け板と、をさらに
    有し、 前記押付機構の前記押圧部材は、原子炉容器内の所定位
    置に配置された前記リング状部材の前記受け板の表面に
    押圧されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
    ずれか一項に記載の原子炉の点検補修装置。
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