JPH1137745A - 補正機能付き変位量センサ - Google Patents

補正機能付き変位量センサ

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JPH1137745A
JPH1137745A JP9195371A JP19537197A JPH1137745A JP H1137745 A JPH1137745 A JP H1137745A JP 9195371 A JP9195371 A JP 9195371A JP 19537197 A JP19537197 A JP 19537197A JP H1137745 A JPH1137745 A JP H1137745A
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displacement sensor
temperature
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JP9195371A
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Toshiya Nakagaki
俊也 中垣
Toshiyuki Nozoe
利幸 野添
Takahiro Manabe
高広 真鍋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセットドリフト量が問題となる変位量セ
ンサにおいて、その温度的、経年的変化に対するオフセ
ットドリフトを低減することを目的とする。 【解決手段】 マイコン2は温度センサ3より温度を読
み取り、あらかじめ設定された補正値を変位量センサ本
体1に入力することで温度的なオフセットドリフトを低
減する。また、変位量センサの出力を定期的に測定し平
均処理することで、その経年的なオフセットドリフトを
低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位量センサ出力
のオフセットドリフトを低減するディジタル補正回路を
備える補正機能付き変位量センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の変位量センサの構造を示
しており、図12において、1は変位量センサ本体であ
り、センス部11、信号出力段12、加算器13などで
構成され、加算器13はセンス部11と信号出力段12
の間に挿入され、調整電圧を入力して本来の変位量セン
サの信号を調整することができる。9は調整電圧源であ
り、変位量センサ本体1の加算器13に接続される。調
整電圧源9は内部に、サーミスタ、ダイオードなどの温
度に感応する素子を含んでいる場合がある。
【0003】以下にその動作を説明する。まず、調整電
圧源9の出力を0として、変位量センサ本体1の出力を
みる。このオフセット電圧が0でない場合には、調整電
圧源9の電圧を調整して、変位量センサのオフセット出
力が0となるように調整電圧源9の電圧を確定する。ま
た、変位量センサのオフセットの温度ドリフトを補償す
るために調整電圧源9は、内部に温度に感応する素子を
含んでいる場合があり、この場合には温度カーブが変位
量センサのオフセットの温度ドリフトを補償する方向に
調整電圧源9の電圧が変化するように調整する。
【0004】以上の構成により、変位量センサのオフセ
ット電圧の初期値を温度ドリフトを含めて調整すること
が可能であるが、変位量センサの温度ドリフトが複雑な
場合や、一定の傾向を持たない場合には、調整電圧源9
の構成が複雑になり、またその調整精度に限界が生じて
くる。また、変位量センサの出力の経年的変化に関して
は、それを補正することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の高性能な変位量
センサにおいては、温度的にはもちろん、経年的な変化
に対しても、オフセットドリフトを低減することが要求
されている。
【0006】本発明は、このオフセットドリフトを低減
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の変位量センサは、オフセット補正用の制御手
段としてマイコン及び温度センサを加えて構成したもの
である。
【0008】これにより、ある温度におけるオフセット
値をマイコンが予測して補正をかけることによりオフセ
ットドリフトの小さい変位量センサが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、変位量センサ本体と、A/Dコンバータ、D/Aコ
ンバータ、書き換え可能なメモリをもち、前記変位量セ
ンサ本体のセンス部と信号出力段の間に設けられた加算
器に前記D/Aコンバータから補正信号を出力する制御
手段と、前記制御手段のA/D入力端子に接続された温
度センサと、変位量センサ出力と変位量センサ出力基準
値との誤差信号を前記制御手段のA/D入力端子に入力
するための調整値入力端子を設けた補正機能付き変位量
センサであり、温度的なオフセットドリフトを低減でき
るという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、調整値入力端子に代えて、オフ
セットの基準値を出力する基準出力電圧源の出力と変位
量センサ出力とを入力し、その出力が前記制御手段のA
/D入力端子に接続された誤差アンプを設けた補正機能
付き変位量センサであり、温度的なオフセットドリフト
を低減でき、かつ変位量センサ出力の異常を検出するこ
とができるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記制御手段が常に各温度毎の
変位量センサ出力の平均値をとり、全温度範囲一定のオ
フセット変化としてある期間毎に各補正値を更新する手
段を含む補正機能付き変位量センサであり、温度的なオ
フセットドリフトを低減でき、かつ経年的にそのオフセ
ット値が全温度範囲共通にシフトした場合に有効な補正
が可能であるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記制御手段が常に各温度毎の
変位量センサ出力の平均値をとり、いくつかに分割され
た温度区間内の各々のオフセット変化量を考慮し、さら
に各区間境界の補正値が一致するように考慮して、ある
期間毎に各補正値を更新する手段を含む補正機能付き変
位量センサであり、温度的なオフセットドリフトを低減
でき、かつ経年的にそのオフセット値が各温度範囲で異
なった方向にシフトしうる場合に有効な補正が可能であ
るという作用を有する。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、異常検出出力端子を付
加した補正機能付き変位量センサであり、変位量センサ
の動作時に各回路部で異常を検出した場合、外部にその
異常を告知できるという作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態の補
正機能付き変位量センサを示し、図1において、1は変
位量センサ本体であり、センス部11、信号出力段1
2、加算器13などで構成され、加算器13はセンス部
11と信号出力段12の間に挿入され、補正信号を入力
して本来の変位量センサの信号を調整することができ
る。2は制御手段としてのマイコンであり、付加機能と
してA/Dコンバータ21、D/Aコンバータ22、書
き換え可能なメモリ23をもつ。これらは、マイコンに
内蔵されているか、もしくはマイコンの周辺に外付けさ
れた構成とし、外付けされた場合には、その周辺を含め
てマイコンとよぶ。マイコン2のD/Aコンバータ22
の出力は、変位量センサ本体1の加算器13に接続され
る。3は温度センサであり、マイコン2のA/Dコンバ
ータ21に接続される。4は調整値入力端子であり、マ
イコン2のA/Dコンバータ21に接続される。
【0015】以下に、これらの動作を説明する。変位量
センサ本体1は他の構成部位の動作に関わらず、変位量
センサ本来の動作を行う。ただし、その出力は、加算器
13により外部から調整される。
【0016】マイコン2は大別して、二つの動作を行
う。一つは補正値設定モード、他の一つは通常動作モー
ドである。補正値が設定されていない場合には、マイコ
ン2は補正値設定モードで動作し、設定されている場合
には通常動作モードで動作する。
【0017】まず補正値設定モードを説明する。補正値
を設定するために、補正機能付き変位量センサは、恒温
槽などの温度を制御できる装置(以下、恒温槽とする)
に設置され、調整値入力端子4には、変位量センサ出力
と変位量センサ出力基準値との誤差信号が入力される。
補正値設定モードを実行するにあたり、恒温槽は補正機
能付き変位量センサの動作温度すべてをトレースするよ
うに温度制御される。ここでは、温度は最低動作温度T
Iから最高動作温度Thへ制御されるものとしてマイコ
ン2の制御手順を図2のフローチャートを用いて説明す
る。また、ここで補正値を設定する温度分解能が決めら
れており、その温度分解能において定まる温度毎に補正
値を設定する。
【0018】マイコン2は、A/Dコンバータ21の入
力を温度センサ3側に設定し、ステップS1において、
温度情報をA/D変換する。温度は、動作最低温度から
上昇するように制御されるため、ステップS2におい
て、現在の温度から次の補正温度に上昇するまでの温度
上昇の検出を続ける。温度上昇が検出されると、ステッ
プS3において、その温度が動作最高温度であるかどう
か判定する。動作最高温度を超えている場合は、ステッ
プS4において、補正値設定モードが終了する。動作最
高温度を超えない場合は、ステップS5において、A/
D入力端子を調整値入力端子4に設定し、A/D変換を
行う。この値は変位量センサ出力のオフセット誤差をあ
らわしている。このA/D変換値に基づいてステップS
6において補正値をD/Aコンバータ22から出力す
る。ステップS7,S8,S9において、この値が変位
量センサ本体1の加算器13に入力され変位量センサ出
力が調整される。マイコン2は再度調整値入力端子4の
信号のA/D変換を行い、ステップS8において、この
値が補正誤差として定められた既定値以内であるかどう
か判定する。通常この既定値は、A/D変換のビットで
±1程度に定められる。この値が既定値以内であれば、
ステップS10において、この値をその温度における補
正値として書き換え可能メモリ23に設定し、再度温度
上昇の検出を始める。既定値に入らない場合には、ステ
ップS9において、補正値の微調整を行い、既定値内に
入るまで、この動作を続ける。
【0019】次に図3のフローチャートを用いて通常動
作モードを説明する。マイコン2は、A/Dコンバータ
21の入力を温度センサ3に設定し、ステップS11に
おいて、温度のA/D変換を行う。次に、ステップS1
2において、この温度に対する補正値を書き換え可能メ
モリ23より読み出し、ステップS13において、その
値をD/Aコンバータ22より出力する。この値が変位
量センサ本体1の加算器13に入力され、変位量センサ
出力の補正を行う。以上の一連の動作を繰り返す。
【0020】以上の構成により、各温度におけるオフセ
ットの低減を図ることができるため、温度の関数として
複雑な特性を示す変位量センサであっても、有効にその
オフセットの温度ドリフトを打ち消すことができる。こ
こで、変位量センサ本体1の出力と温度センサ3の出力
の温度特性において、温度ヒステリシスがないと仮定
し、補正値を設定するための温度分解能は、変位量セン
サ本体1のオフセットの温度変化に対して十分細かいも
のとする。このとき、補正誤差は、マイコン2のD/A
コンバータ22の分解能によって決まるところの変位量
センサの補正分解能によって定まる。例えば、D/Aコ
ンバータ22がビット1変化したときの変位量センサ出
力変化がXmVであるとする。このとき、D/Aコンバ
ータの精度が±1ビットであるとすると、補正誤差の最
大値は、±XmVとなる。
【0021】なお、補正値設定モードの起動に関して、
マイコン2に調整指示入力端子を設けることで、補正値
が設定されている状態においてでも、再度補正値設定モ
ードで動作させることが可能である。
【0022】また、補正値の精度を要求する場合、補正
値設定モードにおいて次のような手法をとることが望ま
しい。一般に、温度と変位量センサ出力の関係におい
て、変位量センサ本体1固有の温度ヒステリシス、及び
温度センサ3の取り付け位置と変位量センサ本体1との
温度変化のずれにより温度的なヒステリシスが生じる。
これにより、温度上昇時と温度下降時では、このヒステ
リシスにより、補正誤差を生じる。前記に示した低温か
ら高温に変化させて補正値を設定した場合には、通常動
作モードにおいて、温度下降時になった場合には、その
補正誤差が大きくなる。
【0023】そこで、補正値設定モードにおいて、温度
変化を動作最低温度と動作最高温度の間で一巡以上さ
せ、ある温度の補正値をその温度上昇時の値と、温度下
降時の値の平均値として確定することで、その通常動作
モードにおける補正誤差の最大値を小さくすることがで
きる。
【0024】(実施の形態2)図4は本発明の第2の実
施の形態の補正機能付き変位量センサを示す。なお、図
4において、基本的には図1に示した第1の実施の形態
の補正機能付き変位量センサと同じ構成であるので、同
一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0025】図4において、1は変位量センサ本体であ
り、2はマイコンであり、3は温度センサである。5は
誤差アンプであり、変位量センサ出力及び後述の基準値
出力電圧源6の出力値を入力し、その出力はマイコン2
のA/Dコンバータ21の入力端子に接続される。
【0026】以下に、この動作を説明するが、基本的に
は第1の実施の形態において示したものと同一であり、
異なる部分のみ詳細に説明する。
【0027】変位量センサ本体1は、本来の動作のみ行
う。マイコン2は補正値設定モードと通常動作モードを
もち、第1の実施の形態に示したものと同一の動作を行
う。ただし、その補正値設定モードにおいて、第1の実
施の形態における調整値入力端子4の値をA/D変換し
ていた部分は、誤差アンプ5の出力値をA/D変換する
ことになる。誤差アンプ5からの出力は、第1の実施の
形態における調整値入力端子から入力されるものと同一
である。
【0028】基準値出力電圧源6からは常に、変位量セ
ンサのオフセットの中心値が出力されており、この値は
変位量センサのものに比べ、温度的、経年的に十分安定
していなければならない。
【0029】以上の構成により、実施の形態1で述べた
ものと同様の効果が得られるのに加え、以下の効果を有
する。誤差アンプ5をもっていることにより、補正値設
定において、外部から変位量センサ出力と変位量センサ
出力の基準値との誤差信号を入力する必要がない。これ
は、製造工程における設備の観点から大きなメリットと
なり得る。
【0030】ただし、補正精度を上げるためには、基準
値出力電圧源6及び誤差アンプ5の温度的、経年的な出
力変化を、マイコン2のA/Dコンバータ21の分解能
と比較して、十分小さいものとする必要がある。
【0031】なお、マイコン2の制御手順において、そ
の通常動作モードで誤差アンプ5の出力をA/D変換す
ることで、変位量センサ出力をモニタすることができ、
故障診断などに応用することが可能である。
【0032】(実施の形態3)図5は本発明の第3の実
施の形態の補正機能付き変位量センサを示す。なお、図
5において、図4に示した第2の実施の形態の補正機能
付き変位量センサと同一の構成であり、マイコン2の制
御手順のみ異なるので、その他の構成に関する説明を省
略する。
【0033】以下に、その動作を説明する。実施の形態
2で示したのと同様に、補正値設定モード及び通常動作
モードで動作し、補正値設定モードは実施の形態2で示
したものと同一の動作で温度による変位量センサのオフ
セットドリフトが補正される。ここではその説明を省略
する。次に、通常動作モードについて、図6及び図7に
示すフローチャートを用いて説明する。
【0034】通常動作モードは、本変位量センサが何ら
かのシステムに組み込まれた状態で動作していると考え
られる。このとき、マイコン2は実施の形態2で示した
のと同様に図3に示すフローチャートに従った動作を行
う。これに加え、本実施の形態においては図6に示すフ
ローチャートに従った動作を行う。これは、比較的短い
周期毎に実行される。この周期は、変位量センサの特性
及びそのシステム的な使用条件により異なるが、1分程
度が適当と考えられ、以下の説明においては1分とす
る。
【0035】マイコン2は、まずA/Dコンバータ21
の入力を温度センサ3の方に切換え、ステップS21に
おいて、その時間における温度Tを測定する。Tは補正
値設定モードで用いた温度分解能によって決まる補正値
設定温度毎の値とする。次に、A/Dコンバータ21の
入力を誤差アンプ5の方に切換え、ステップS22にお
いて、変位量センサの基準値からの誤差Xi(T)を測
定する。この値は、変位量センサのオフセットの経年的
なドリフトとともに変位量センサが変位量を検出した正
規の出力も含んでいる。一般的に変位量センサは、変位
量無しの状態で動作しており、変位量が生じている状態
は時間的にごくまれであると考えられる。そこで、定期
的にこの値を測定し、多数の値を平均することで、正規
の変位量出力を打ち消し、経年的に生じたオフセットの
みが残ると考えられ、ステップS23において、次のよ
うな処理を行う。
【0036】各温度Tにおける変位量センサの基準値か
らの誤差Xi(T)の平均値X(T)があり、この誤差
Xi(T)を測定する毎に平均に加えられる。一例とし
て次のように平均値X(T)を更新する計算例が上げら
れる。
【0037】X(T)=(N−1)×X(T)/N+X
i(T)/N ここで、Nは平均に用いるデータの数で十分に大きいも
のとする。
【0038】また、本補正機能付き変位量センサがシス
テムに組み込まれた時点の平均値X(T)の初期値は変
位量センサの基準値とする。
【0039】次に、マイコン2がオフセットドリフトの
経年変化を考慮した、補正値の更新する動作を図7のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0040】これは、平均値の更新に比べて十分に長い
値とする必要があり、変位量センサのオフセットドリフ
トの大きさや、システムにおける変位量の検出頻度によ
って異なるが、一般的に一週間程度が適当と考えられ、
以下の説明においては一週間とする。
【0041】マイコン2は、ステップS24において、
各温度Tにおける変位量センサの基準値からの誤差の平
均値X(T)のすべての温度における平均値を求める。
つまり、 X=ΣX(T)/M ここで、Mは補正値設定温度Tの数である。
【0042】次に、ステップS25において、すべての
温度において、その温度における補正値F(T)に上記
誤差の平均値X(T)を加え、新しい補正値とする。
【0043】F(T)←F(T)+X 以降において、補正値の出力値は新しいこの値が用いら
れる。
【0044】以上の構成により、温度的及び経年的な変
位量センサのオフセットドリフトを低減できるという効
果がある。経年的なオフセットドリフトに関して、変位
量センサ固有の特性が電圧的にシフトする傾向がある場
合、本実施の形態で示した構成方法は特に有効である。
【0045】(実施の形態4)図8は本発明の第4の実
施の形態の補正機能付き変位量センサを示す。なお、図
8において、図4に示した第2の実施の形態の補正機能
付き変位量センサと同じ構成であり、マイコン2の制御
手順のみ異なるので、その他の構成に関する説明を省略
する。
【0046】以下に、その動作を説明する。実施の形態
2で示したのと同様に、補正値設定モード及び通常動作
モードで動作し、補正値設定モードは実施の形態2で示
したものと同一の動作で温度による変位量センサのオフ
セットドリフトが補正される。ここではその説明を省略
する。次に、通常動作モードについて、図9に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0047】通常動作モードは、本変位量センサが何ら
かのシステムに組み込まれた状態で動作していると考え
られる。このとき、マイコン2は実施の形態2で示した
のと同様に図3に示すフローチャートに従った動作を行
う。さらに実施の形態3において示した図6に示すフロ
ーチャートに従った動作についても実施の形態3に示し
たものと同様に動作を行う。
【0048】次に、マイコン2がオフセットドリフトの
経年変化を考慮した、補正値の更新する動作を図9のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0049】これは、平均値の更新と比較して十分に長
い値とする必要があり、実施の形態2と比較してもさら
に長くする必要がある。変位量センサのオフセットドリ
フトの大きさや、システムにおける変位量の検出頻度に
よって異なるが、一般的に一ヶ月間程度が適当と考えら
れ、以下の説明においては一ヶ月間とする。
【0050】マイコン2は、ステップS26において、
動作最低温度から動作最高温度まで、いくつかの温度区
間が設けられており、この各区間をRiとする。各区間
Riに含まれる温度Tすべてにおいて、その温度におけ
る変位量センサの出力の基準値に対する誤差の平均X
(T)を平均値として、区間変化量X(Ri)を計算す
る。つまり、X(Ri)=ΣX(T) ただし、TはR
iに含まれる。
【0051】上記の計算をすべての区間Riについて行
う。次に、ステップS27において、各補正量の更新を
行う。ここでは、区間変化量の平滑化を行いながら、各
補正値を更新するものとする。区間平滑化は、区間Ri
と区間Ri+1との間の補正量の段差をなくすためのも
のである。一例として、次のような方法が考えられる。
【0052】まず、最も温度の低い区間R0と次の区間
R1とを比較して、異なる場合には、区間R0に含まれ
るM0個の補正値を区間R0の区間変化量X(R0)と
区間X(R1)の値を用いる。区間R0の最低温度では
区間変化量X(R0)に、最高温度では区間変化量X
(R1)に一致するような値を加えることにより、区間
R0に含まれる各温度Tの補正値F(T)を更新する。
つまり、 F(T)←F(T)+X(R0)+(X(R0)−X
(R1))[T−TR0]/M ここで、TR0は区間R0の始まる温度とする。
【0053】以下同様に、順次すべての区間Riについ
て、以上の計算を行う。以上の構成により、温度的及び
経年的な変位量センサのオフセットドリフトを低減でき
るという効果がある。経年的なオフセットドリフトに関
して、変位量センサ固有の特性が一定の傾向をもたず、
実施の形態2で示した構成法ではオフセット補正の精度
を上げることが困難な場合でも、本実施の形態で示した
構成方法は特に有効である。ただし、実施の形態2で示
した構成法と比較すると、補正値更新の周期を十分に長
くする必要があり、使用頻度の低い温度域において、補
正精度が悪くなる可能性がある。
【0054】(実施の形態5)図10は本発明の第5の
実施の形態の補正機能付き変位量センサを示す。なお、
図10において、基本的には、図2に示した第1の実施
の形態の補正機能付き変位量センサと同じ構成であるの
で、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省
略する。
【0055】図10において、1は変位量センサ本体で
あり、2はマイコンであり、3は温度センサであり、5
は誤差アンプである。7は異常値検出出力端子であり、
マイコン2に接続される。また、加算器13に接続され
るD/Aコンバータ22の出力は、A/Dコンバータ2
1にも接続される。
【0056】以下に、この動作を説明するが、基本的に
は実施の形態2において示したものと同一であり、異な
る部分のみ詳細に説明する。
【0057】変位量センサ本体1は、本来の動作のみ行
う。マイコン2は補正値設定モードと通常動作モードを
もち、実施の形態2に示したものと同一の動作を行う。
ただし、以下に示す動作を行う場合は、図11のフロー
チャートに示すように異常の判定を行う。
【0058】すなわち、図11(a)に示すようにステ
ップS31において温度センサ3の出力をA/D変換
し、温度センサ3の出力を読み取る際、ステップS3
2,S33において、その値が温度最大値か、温度最低
値かを判断することにより、温度センサ3の出し得る電
圧値以外をA/Dコンバータ21が検出した場合には異
常とみなし、ステップS34において異常値検出出力端
子7をアクティブとする。
【0059】また、図11(b)に示すようにステップ
S35においてD/A変換し、D/Aコンバータ22の
出力を行う際、この値をA/Dコンバータ21で読み取
り、ステップS36においてA/D変換し、ステップS
37においてDA値がAD値と一致しているか否かを判
断し、誤差として許容できる範囲を考慮して同一の値と
みなせない場合は異常とし、ステップS38において異
常値検出出力端子7をアクティブとする。
【0060】また、図11(c)に示すようにステップ
S39において誤差アンプ5の出力をA/D変換し、変
位量センサ出力を読み取る際、ステップS40,S41
において誤差最大値以上か誤差最小値以下かを判断する
ことにより変位量センサ出力の範囲外の値を検出した場
合は異常とし、ステップS42において異常値検出出力
端子7をアクティブとする。
【0061】以上の構成により、補正機能付き変位量セ
ンサに異常が生じた場合、それを外部に告知することが
でき、信頼性を向上させることができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御手段
としてのマイコンによりセンサ出力の補正機能を備える
ので、固有のオフセットドリフトが大きくかつ温度的、
経年的に複雑に変化しうる変位量センサにおいて、温度
的、経年的な変化に対するオフセットドリフトを低減で
きるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による補正機能付き
変位量センサを示す回路図
【図2】同センサの補正値設定モードの制御手順のフロ
ーチャート
【図3】同センサの通常動作モードの制御手順のフロー
チャート
【図4】本発明の第2の実施の形態による補正機能付き
変位量センサを示す回路図
【図5】本発明の第3の実施の形態による補正機能付き
変位量センサを示す回路図
【図6】同センサのオフセット誤差平均を求めるフロー
チャート
【図7】同センサの補正値更新のフローチャート
【図8】本発明の第4の実施の形態による補正機能付き
変位量センサを示す回路図
【図9】同センサの補正値更新のフローチャート
【図10】本発明の第5の実施の形態による補正機能付
き変位量センサを示す回路図
【図11】同センサの異常検出のフローチャート
【図12】従来の変位量センサの回路図
【符号の説明】
1 変位量センサ本体 2 マイコン 3 温度センサ 4 調整値入力端子 5 誤差アンプ 6 基準値出力電圧源 7 異常値検出出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位量センサ本体と、A/Dコンバー
    タ、D/Aコンバータ、書き換え可能なメモリをもち、
    前記変位量センサ本体のセンス部と信号出力段の間に設
    けられた加算器に前記D/Aコンバータから補正信号を
    出力する制御手段と、前記制御手段のA/D入力端子に
    接続された温度センサと、前記変位量センサ本体からの
    変位量センサ出力と変位量センサ出力基準値との誤差信
    号を前記制御手段のA/D入力端子に入力するための調
    整値入力端子を設けた補正機能付き変位量センサ。
  2. 【請求項2】 調整値入力端子に代えて、変位量センサ
    本体のオフセットの基準値を出力する基準出力電圧源の
    出力と変位量センサ本体の変位量センサ出力とを入力
    し、その出力が前記制御手段のA/D入力端子に接続さ
    れた誤差アンプを設けた請求項1記載の補正機能付き変
    位量センサ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、常に各温度毎の変位量
    センサ出力の平均値をとり、全温度範囲一定のオフセッ
    ト変化としてある期間毎に各補正値を更新する手段を含
    む請求項2記載の補正機能付き変位量センサ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、常に各温度毎の変位量
    センサ出力の平均値をとり、いくつかに分割された温度
    区間内の各々のオフセット変化量を考慮し、さらに各区
    間境界の補正値が一致するように考慮して、ある期間毎
    に各補正値を更新する手段を含む請求項2記載の補正機
    能付き変位量センサ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、異常検出出力端子を付
    加した請求項1または2記載の補正機能付き変位量セン
    サ。
JP9195371A 1997-07-14 1997-07-22 補正機能付き変位量センサ Pending JPH1137745A (ja)

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US09/254,691 US6324482B1 (en) 1997-07-14 1998-07-14 Sensor provided with adjusting function
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109813207A (zh) * 2019-03-18 2019-05-28 中国重汽集团大同齿轮有限公司 一种amt位置传感器温漂测试平台及其温漂修正方法
KR20200042865A (ko) * 2018-10-16 2020-04-24 나부테스코 가부시키가이샤 변위 센서

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