JPH1137682A - 温度成層型蓄熱槽 - Google Patents

温度成層型蓄熱槽

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JPH1137682A
JPH1137682A JP9193494A JP19349497A JPH1137682A JP H1137682 A JPH1137682 A JP H1137682A JP 9193494 A JP9193494 A JP 9193494A JP 19349497 A JP19349497 A JP 19349497A JP H1137682 A JPH1137682 A JP H1137682A
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JP
Japan
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water
pipe
diffuser
water tank
temperature
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JP9193494A
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English (en)
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Yasuhide Hattori
康秀 服部
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Toyo Netsu Kogyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Netsu Kogyo Kaisha Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱槽の容量を有効に使用し、配管やポンプ
等の機器のレイアウトを簡素化し、高温側と低温側の冷
水の混合を起こりにくくして良好な温度成層化が図られ
る温度成層型蓄熱槽を提供する。 【解決手段】 水槽10の内壁面近傍の上部および/ま
たは下部に内管17および外管18からなる二重管構造
のディフューザ11,12を水平配置し、前記外管18
は、管軸方向に沿って連続したスリット状開口22を有
し、前記内管17は、前記外管の開口部22以外の方向
に向けた複数の孔23を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度成層型蓄熱槽に
関し、特にそのディフユーザの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空調機等の熱交換器に供給する冷水また
は温水を蓄える蓄熱槽として、温度成層型蓄熱槽が用い
られている。この温度成層型蓄熱槽は、温度の違いによ
り異なる水の密度差を利用して、温度が高く密度の小さ
い水と、温度が低く密度の大きい水とを極力混合させず
に蓄える蓄熱槽である。
【0003】図10は、従来の一般的な温度成層型蓄熱
槽の構成図である。水槽1の側壁近傍にあふれぜき2が
設けられ、その反対側の側壁近傍にもぐりぜき3が設け
られる。このような水槽1内のあふれぜき2およびもぐ
りぜき3により水槽内に高温側副槽4および低温側副槽
5が形成される。このような蓄熱槽に蓄えられた冷水を
空調等で使用する場合、低温側副槽5の冷水(約4〜7
℃)を、矢印Bのように、ポンプ8により空調機9に供
給し、熱交換されて高温度(約12〜16℃)となった
冷水を水槽1の高温側副槽4に戻す。一方、高温側副槽
4の水は、矢印Aに示すように、例えば夜間にポンプ6
により冷凍機7に供給され、低温度(約4〜7℃)の冷
水となって水槽1の低温側副槽5に戻される。このと
き、温度の異なる2種類の冷水は、密度の差により、高
温度の冷水はあふれぜき2の上部から、低温度の冷水は
もぐりぜき3の下部から、上部、下部に分れたまま水槽
内に流入(または流出)する。これにより水槽1内の冷
水は、上部の高温側冷水と下部の低温側冷水とその中間
部の境界層に分れ、図示したように、温度成層を形成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の温度成層型蓄熱槽においては、水槽1内の両側に副
槽4、5を設けなければならないため、有効な蓄熱槽容
量が減少し、また、必要とする容量の蓄熱槽を設けるた
めのスペースを広く要することになる。また、水槽の両
側に副槽が形成されるため、配管の引回しが複雑にな
り、ポンプ等の機器の設置スペースや配管レイアウトが
制約を受ける。
【0005】一方、このような副槽を設けずに、円筒型
のディフューザを水槽中央部に1個または複数個設け、
円筒側面に設けた整流用多孔板を通して冷水を槽内に放
流する温度成層型蓄熱槽が提案されている。
【0006】しかしながら、このような円筒型ディフュ
ーザにおいては、ディフューザを水槽中央部の上部およ
び下部に設けるため、槽内配管が必要になり、配管レイ
アウトが複雑になり工事も面倒になる。また、円筒型デ
ィフューザの周囲側面の多孔板から冷水を吹出す構成で
あるため、吹出し速度が大きくなり、水流が乱れて高温
側と低温側の冷水の混合が起こりやすくなって、良好な
温度成層化が得にくくなる。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を考慮してな
されたものであって、蓄熱槽の容量を有効に使用し、配
管やポンプ等の機器のレイアウトを簡素化し、高温側と
低温側の冷水の混合を起こりにくくして良好な温度成層
化が図られる温度成層型蓄熱槽の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、水槽の内壁面近傍の上部および/また
は下部に内管および外管からなる二重管構造のディフュ
ーザを水平配置し、前記外管は、管軸方向に沿って連続
したスリット状開口を有し、前記内管は、前記外管の開
口部以外の方向に向けた複数の孔を有することを特徴と
する温度成層型蓄熱槽を提供する。
【0009】この構成によれば、二重管構造のディフュ
ーザの内管に設けた複数の孔から流出する冷水は、これ
らの内管の孔が外管の開口部以外の部分(開口とほぼ反
対側の外管内壁面)に向けて設けられているため、その
まま水槽内に流入することなく、一旦外管の内壁面に当
り、向きを変えて外管のスリット状開口から槽内に放流
される。したがって、内管の孔から流出する水流の慣性
力が小さくなって勢いが抑えられ、外管の開口からゆっ
くり槽内に流入するため、高温側と低温側の冷水の混合
が起こりにくくなって、良好な成層化が達成される。こ
の場合、外管の開口は、管軸方向(水平方向)に連続し
て開口するスリット状の開口であるため、上下方向の温
度差による成層化がさらに有効に達成される。
【0010】また、副槽が不要であるため、水槽容量を
有効に使用することができ、副槽を用いた蓄熱槽に比
べ、小さな水槽容量で大きな蓄熱量を得ることができ
る。
【0011】また、ディフューザを水槽の壁面近傍に設
けるため、従来の円筒型ディフューザのような槽内配管
が不要になり、配管構造が簡素化し工事も容易にでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記ディフューザの内管および外管は円管であって、水
槽の同一内壁面の上部および下部に設けられ、上部ディ
フューザの外管のスリット状開口は、水槽中央部側に向
く上方に設けられ、下部ディフューザの外管のスリット
状開口は、水槽中央部側に向く下方に設けられたことを
特徴としている。
【0013】この構成によれば、ディフューザは円管に
より形成されるため、製作が容易であり、同一壁面の上
下に配設することにより、配管レイアウトをさらにシン
プルにし、ポンプ等の機器を水槽の側面の一箇所に集中
して配置することができ、スペースの有効利用が図られ
る。また、円管同士の連結は容易にできるため、各種サ
イズのディフューザを組合わせて容易に水槽の大きさに
適合させることができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る温度成層型蓄
熱槽の概略構成図である。水槽10の一側面の内壁面近
傍に、二重円管構造の上部ディフューザ11および下部
ディフューザ12がそれぞれ水平に設けられる。上下の
ディフューザ11,12は、この例ではそれぞれ3分割
され、両端の短管11a,12aと中央の長管11b,
12bからなり、各長管および短管同士は、後述のよう
に、T字管11d,12dにより連結されている。上下
ディフューザ11,12の各T字管11d,12dは、
水槽10の側壁に固定され、それぞれバルブ48を介し
て高温側冷水配管13および低温側冷水配管14に接続
される。さらに、この水槽10には、水位を一定に保つ
ための給水管15およびオーバーフロー管16が備わ
る。
【0015】高温側冷水配管13は、後述のように、二
次冷水配管29に連通して空調機側からの高温冷水が矢
印Bのように還る。また、低温側冷水配管14は、一次
冷水配管27に連通して冷凍機側からの低温冷水が矢印
Aのように還る。また、高温側冷水配管13は、複数台
の一次ポンプP1の吸込み側に接続され、これらの一次
ポンプP1の吐出側(図示しない)は冷凍機に接続さ
れ、高温冷水を冷凍機に送出する。低温側冷水配管14
は、複数台の二次ポンプP2の吸込み側に接続され、こ
れらの二次ポンプP2の吐出側(図示しない)は空調機
に接続され、低温冷水を空調機に送出する。
【0016】これらの高温側冷水配管13および低温側
冷水配管14同士は、バイパス弁47を介して接続され
る。このバイパス弁47は、例えば水槽のメンテナンス
時あるいはその他水槽を介さないで冷凍機と空調機間で
直接冷水を循環させる場合に、ポンプ能力や運転台数の
相違により、冷凍機に冷水を送る一次ポンプP1と空調
機に冷水を送る二次ポンプP2のそれぞれの合計送水量
が相違する場合に、その差をバイパスさせて円滑な冷水
循環を行うためのものである。
【0017】図2は、前記図1の二重管構造のディフュ
ーザおよび配管レイアウトの別の例を示す構成図であ
る。この例では、上部ディフューザ11および下部ディ
フューザ12はそれぞれ、水槽10の同一側壁面の左右
に分けてその上下に設けられ、高温側冷水配管13およ
び低温側冷水配管14をほぼ一直線となるように整合さ
せて配設し、その間にバイパス弁47を設けている。こ
のようなレイアウトにより、配管構造がさらにシンプル
になる。その他の構成および各部の機能は前記図1の例
と同様である。
【0018】図3は、上記二重円管構造のディフューザ
11,12の長管11b,12bの斜視図である。ディ
フューザ11,12は、内管17および外管18からな
り、両端にドーナツ状の円板19が装着される。円板1
9には、T字管接続用のボルトを挿通させる孔20が設
けられている。内管17は、この円板19の中央孔21
内に挿入され溶接により固定される。この円板19の周
囲に外管18が溶接により固定される。
【0019】この外管18には、軸方向に連続して開口
するスリット状開口22が形成される。内管17には、
この外管18の開口22とほぼ反対方向に向く多数の孔
23が複数の列状に形成される。
【0020】図4は、上記二重管構造のディフューザを
備えた本発明に係る蓄熱槽の作用説明図である。水槽1
0の内面には断熱防水層24が設けられ、前述のよう
に、内壁面近傍の上下にディフューザ11,12が取付
けられる。図示したように、上側(高温側)および下側
(低温側)の各ディフューザ11,12の内管17の孔
23から供給される冷水は、矢印のように、外管18の
内壁面に向けて流出し、反対方向に向きを変えて外管1
8の開口22から水槽内に放流される。
【0021】この場合、上側のディフューザ11の開口
22は、その上端がほぼ水面と一致し、水槽中央側に向
く上方に設けられる。また下側のディフューザ12の開
口22は、その下端が水槽底面に近接し、水槽中央側に
向く下方に設けられる。
【0022】このような構成により、内管17を通して
供給される冷水は、そのまま水槽内に流入することな
く、ディフューザ11,12の開口22と反対方向に流
出し、一旦外管18の内壁面に当り、向きを変えてから
外管18のスリット状開口22を通して水槽内に放流さ
れる。したがって、内管17の孔23から流出する水流
の慣性力が小さくなって勢いが抑えられ、外管18の開
口22からゆっくり水槽10内に流入するため、高温側
と低温側の冷水の混合が起こりにくくなって、良好な成
層化が達成される。この場合、外管18の開口22は、
管軸方向(水平方向)に連続して開口するスリット状の
開口22であるため、上下方向の温度差による成層化が
さらに有効に達成される。
【0023】図5は、本発明に係る温度成層型蓄熱槽の
配管系統の一例を示す図である。水槽10には水位セン
サ25が設けられ、給水管15上に設けた電磁弁26に
接続される。水位センサ25は、例えば圧力センサであ
って、水圧を検知することにより水面の水位を検出し、
所定の水位より低くなると、電磁弁26を開いて給水す
る。水量が多くなるとオーバーフロー管16より流出す
るため、水槽10の水位は常に一定に保たれる。
【0024】上側のディフューザ11の内管に接続する
高温側冷水配管13(図1、図2参照)および下側のデ
ィフューザ14の内管に接続する低温側冷水配管14
は、3台の一次ポンプP1を介して3台の冷凍機R1,
R2,R3に接続する一次冷水配管27と、3台の二次
ポンプP2を介して2台の空調機28に接続する二次冷
水配管29の2系統に分岐する。
【0025】3台の冷凍機R1,R2,R3の合計水量
をAとし、2台の空調機28の合計水量をBとすれば、
図示したように、高温側冷水配管13を介して水槽10
の上部から引出される高温冷水の水量はC=A−Bとな
り、低温側冷水配管14を介して水槽10の下部に供給
される低温冷水の水量はC=A−Bとなる。このような
配管系統における運転形態は以下のようになる。
【0026】(1)空調機停止、冷凍機のみ運転:この
場合は、B=0であり、C=Aとなって、蓄熱槽上部の
高温冷水(例えば14℃)が一次ポンプP1により冷凍
機に送られ低温(例えば7℃)となって蓄熱槽下部に供
給される。この場合、水量Aは一次ポンプP1の運転台
数により定まる。
【0027】(2)冷凍機停止、空調機のみ運転:この
場合は、A=0であり、C=−Bとなって、蓄熱槽下部
の低温冷水(7℃)が二次ポンプP2により空調機28
に送られ熱交換されて高温(14℃)となって、蓄熱槽
上部に戻される。この場合、水量Bは二次ポンプP2の
運転台数により定まる。
【0028】(3)空調機、冷凍機ともに運転: (i)A>B、即ち冷凍機循環水量が空調機循環水量よ
り多い場合:この場合には、C=A−Bは正であり、蓄
熱槽上部から水量Cの高温冷水が引出され、空調機28
から戻った高温冷水(水量B)と合流して合計水量Aと
なって冷凍機に送られる。冷凍機で冷却され7℃の低温
となった冷水は、分岐して、水量Bが二次ポンプP2に
より空調機28に送られ、残りの水量C(=A−B)の
低温冷水が水槽下部に戻される。水量A、Bは一次ポン
プP1および二次ポンプP2の運転台数により定まる。
【0029】(ii)A<B、即ち冷凍機循環水量が空
調機循環水量より少ない場合:この場合には、C=A−
Bは負であり、蓄熱槽下部から水量(−C)の低温冷水
が引出され、冷凍機で冷却された水量Aの低温冷水と合
流して水量B(=A−C)となって、二次ポンプP2に
より空調機28に送られる。空調機28で熱交換されて
高温(14℃)となった高温冷水は、そのうち一部の水
量Aが冷凍機方向に送られ、残りの水量(−C=B−
A)が水槽上部に戻される。この場合にも、水量A、B
は一次ポンプP1および二次ポンプP2の運転台数によ
り定まる。 (iii)A=B、即ち冷凍機循環水量と空調機循環水
量が等しい場合:この場合はC=0であり、前述のよう
に、例えば水槽内のメンテナンス時等に、水槽のバルブ
48を閉じて空調機と冷凍機間で冷水を循環させる。こ
のとき、前述のように、バイパス弁47により、一次ポ
ンプP1と二次ポンプP2の運転台数等による送水量の
差を調整する。
【0030】なお、上記実施例において、冷凍機R1,
R2,R3の種類は、吸収式冷凍機やスクリュー式チラ
ー冷凍機その他各種冷凍機を用いることができ、冷凍能
力や水量は任意に設定可能である。また台数は3台に限
らない。同様に空調機28の種類についてもヒートポン
プ式その他各種空調機が適用可能であり、台数も2台に
限らない。また、一次ポンプP1および二次ポンプP2
の水量や台数も任意に設定可能である。
【0031】図6は、下部ディフューザ12の長管部分
の詳細図であり、図7(A)(B)はそれぞれ図6のデ
ィフューザの側面図および縦断面図である。内管17に
は、前述のように、外管18の開口22のほぼ反対側に
複数の孔23が形成される。これらの孔23は、例えば
軸方向に4列形成され、各列の孔は千鳥状にずれて形成
される。なお、図7(B)では同一断面に4つの孔23
を示しているが、実際には千鳥状に1列ごとにずれてい
るため同一断面には1列隔てた2つ孔23が形成され
る。
【0032】外管18のスリット状開口22の上下両縁
22aと内管17との間には、適当な間隔で補強棒35
が溶接される(図7(B)参照)。これにより、開口2
2の両縁を安定して保持する。
【0033】二重管の両端部を塞ぐ円板19の中央孔2
1に内管17の端部が挿入され溶接される。この内管1
7の端面に、シール用パッキン30を介して連結管31
(図1、図2のT字管12d)の端部フランジ31aが
圧接される。フランジ31aは、ドーナツ状押え板32
により、予め円板19の内面に溶接されたナット33に
対し、押え板32の孔44(図7(A))を通してボル
ト34を締め付けて固定される。これにより、T字管と
ディフューザが連結される。
【0034】外管18の頂部には、エア抜きソケット4
0が側面の円板19を貫通して設けられる。このエア抜
きソケット40の内面にはネジが形成され、外側からエ
ア抜きピース41のネジパイプ41aが捩じ込まれて固
定される。このエア抜きピース41にエア抜き用ホース
42が装着される。このエア抜きホース42により、外
管18内の上部に溜まった気泡を水槽外部に排出する。
【0035】このような内管17と外管18からなる二
重管ディフューザは、外管18の両端上部に設けた吊り
ピース36を介して吊りボルト37により吊下げ支持さ
れる。吊りピース36は、予め円板19の内面に溶接さ
れたナット38に対し、吊りピース36に設けた孔43
(図7(A))を通してボルト39を捩じ込んで固定さ
れる。この吊りボルト37により、二重管のほぼ重量全
体を支持するとともに、上下方向の位置を一定に保持す
る。また、二重管の水平方向の位置は、水槽壁面に固定
されたT字管(上記連結管31(図6))が内管17に
連結されることにより固定保持され、壁面に対する前後
方向の揺れ等が防止される。
【0036】図8は、上部ディフューザ11の短管部分
の詳細図であり、図9(A)(B)はその側面図および
縦断面図である。なお、前述の図6、図7に示した下部
ディフューザと同じ部材には同じ番号を付して説明を省
略する。
【0037】この上部ディフューザは、前述のように、
その上部にスリット状開口22を有している。このディ
フューザの二重管の一方の端部は盲板48で塞がれる。
この上部ディフューザには、開口22が水面近くに設け
られるため、前述の下部ディフューザのエア抜きソケッ
トは不要であり、これに代えて、外管18の下部の円板
19を貫通して水抜きソケット45が設けられる。この
水抜きソケット45の内面にはネジが形成され、外側か
ら水抜きピース46のネジパイプ46aが捩じ込まれて
固定される。この水抜きピース46に水抜き用のホース
47が装着される。このホース47は、水槽底部近くに
開口させる。このホース47により、水槽の補修や点検
時に水槽内の水を抜いたとき、上部ディフューザの外管
下部に溜まった水を排出させる。また、通常運転時、こ
のホース47が水槽底部の低温部に開口しているため、
ホース内上下方向の冷水の密度差により、冷水がホース
内を下から上に上昇したり、逆に高温側の冷水が上から
下に流れることがなく、このホース47が実質上栓の作
用をする。したがって、水抜きソケット45を通る冷水
の流れが停止され、水抜きソケット45を通して低温冷
水がディフューザ内に進入したり、逆に高温冷水が上部
スリット状開口22を通さずに水抜きソケット45を通
してディフューザから漏れることが防止される。その他
の構成および作用効果は前述の下部ディフューザと同様
である。
【0038】なお、好ましい実施例として円管による二
重管構造のディフユーザについて説明したが、円管に限
らず、特に外管については、角筒形状としてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、二重管構造のディフューザの内管に設けた複数の孔
から流出する冷水は、これらの内管の孔が外管の開口部
以外の部分(開口とほぼ反対側の外管内壁面)に向けて
設けられているため、そのまま水槽内に流入することな
く、一旦外管の内壁面に当り、向きを変えて外管のスリ
ット状開口から槽内に放流される。したがって、内管の
孔から流出する水流の慣性力が小さくなって勢いが抑え
られ、外管の開口からゆっくり槽内に流入するため、高
温側と低温側の冷水の混合が起こりにくくなって、良好
な成層化が達成される。この場合、外管の開口は、管軸
方向(水平方向)に連続して開口するスリット状の開口
であるため、上下方向の温度差による成層化がさらに有
効に達成される。
【0040】また、副槽が不要であるため、水槽容量を
有効に使用することができ、従来の副槽を用いた蓄熱槽
に比べ、小さな水槽容量で大きな蓄熱量を得ることがで
きる。
【0041】また、ディフューザを水槽の壁面近傍に設
けるため、従来の円筒型ディフューザのような槽内配管
が不要になり、配管構造が簡素化し工事も容易にでき
る。
【0042】さらに、前記ディフューザの内管および外
管を円管とし、水槽の同一内壁面の上部および下部に設
け、上部ディフューザの外管のスリット状開口は、水槽
中央部側に向く上方に設けられ、下部ディフューザの外
管のスリット状開口は、水槽中央部側に向く下方に設け
た構成とすれば、ディフューザは円管により形成される
ため、製作が容易であり、同一壁面の上下に配設するこ
とにより、配管レイアウトがさらにシンプルになり、ポ
ンプ等の機器を水槽の側面の一箇所に集中して配置する
ことができ、スペースの有効利用が図られる。また、円
管同士の連結は容易にできるため、各種サイズのディフ
ューザを組合わせて容易に水槽の大きさに適合させるこ
とができる。
【0043】本発明のディフューザは、通常水槽の天井
面に設けられる保守点検用のマンホールの内径以下の外
形寸法で形成することにより、二重管構造のまま、マン
ホールを通して搬入搬出可能であり、現場で先に施工さ
れた水槽や既設の水槽内に容易に搬入して取付け可能で
ある。この場合、ディフューザが複数の短管または長管
に分割された構成であれば、搬入あるいは搬出作業はさ
らに容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る温度成層型蓄熱槽全体
の概略構成図。
【図2】 図1の温度成層型蓄熱槽の別の配管レイアウ
トの構成図。
【図3】 本発明に係るディフューザの基本構成図。
【図4】 本発明に係る温度成層型蓄熱槽の作用説明
図。
【図5】 本発明に係る温度成層型蓄熱槽の配管系統
図。
【図6】 本発明に係る下部ディフューザの詳細構成
図。
【図7】 図5のディフューザの側面図および縦断面
図。
【図8】 本発明に係る上部ディフューザの詳細構成
図。
【図9】 図7のディフューザの側面図および縦断面
図。
【図10】 従来の温度成層型蓄熱槽の基本構成図。
【符号の説明】
10:水槽、11:上部ディフューザ、11a,12
a:短管、11b,12b:長管、11d,12d:T
字管、13:高温側冷水配管、14:低温側冷水配管、
15:給水管、16:オーバーフロー管、17:内管、
18:外管、19:円板、20,43,44:取付け用
の孔、21:中央孔、22:スリット状開口、23:
孔、24:断熱防水層、25:水位センサ、26:電磁
弁、27:一次冷水配管、28:空調機、29:二次冷
水配管、30:シール用ガスケット、31:連結管(T
字管)、31a:フランジ、32:押え板、33,3
8:ナット、34,39:ボルト、35:補強棒、3
6:吊りピース、37:吊りボルト、40:エア抜きソ
ケット、41:エア抜きピース、42,47:ホース、
45:水抜きソケット、46:水抜きピース、47:バ
イパス弁、48:バルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽の内壁面近傍の上部および/または下
    部に内管および外管からなる二重管構造のディフューザ
    を水平配置し、 前記外管は、管軸方向に沿って連続したスリット状開口
    を有し、 前記内管は、前記外管の開口部以外の方向に向けた複数
    の孔を有することを特徴とする温度成層型蓄熱槽。
  2. 【請求項2】前記ディフューザの内管および外管は円管
    であって、水槽の同一内壁面の上部および下部に設けら
    れ、 上部ディフューザの外管のスリット状開口は、水槽中央
    部側に向く上方に設けられ、 下部ディフューザの外管のスリット状開口は、水槽中央
    部側に向く下方に設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載の温度成層型蓄熱槽。
JP9193494A 1997-07-18 1997-07-18 温度成層型蓄熱槽 Pending JPH1137682A (ja)

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