JPH05118596A - 空調機および熱交換器 - Google Patents

空調機および熱交換器

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JPH05118596A
JPH05118596A JP3311434A JP31143491A JPH05118596A JP H05118596 A JPH05118596 A JP H05118596A JP 3311434 A JP3311434 A JP 3311434A JP 31143491 A JP31143491 A JP 31143491A JP H05118596 A JPH05118596 A JP H05118596A
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air
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ice
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忠彦 射場本
Hiroshi Yamada
博 山田
Satoshi Takakusa
智 高草
Yuji Tsubota
祐二 坪田
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Tokyo Electric Power Co Inc
Toyo Netsu Kogyo Kaisha Ltd
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、安価に製作することができる
と共に、冷媒等の循環ポンプの能力の省力化を確保でき
て消費電力の削減を達成でき、且つ経年劣化の防止やメ
ンテナンスの省力化、並びに空調機設置空間の空間利用
率の向上に寄与することができる空調器および熱交換器
を提供する。 【構成】 氷蓄熱槽12に蓄えた水中に、製氷コイル1
8を配置して冷水14若しくはシャーベット状の氷水を
生成し蓄積する。氷蓄熱槽12の水面上部に空間部22
を設けて、熱交換器20を配置する。熱交換器20は、
ケーシング24内に互いに連通する多数の空隙が形成さ
れる充填材26を収容して構成する。氷蓄熱槽12に空
気導入口28と空気流出口30を形成し、導入した空気
を熱交換器20に通す。氷蓄熱槽12から熱交換器20
の上方に冷水配管33を配設し、循環ポンプ34を介し
て冷水14を充填材26に散水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷蓄熱槽で作り出され
た冷水を用いて空調空気を冷却する空調機および熱交換
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内空間などを空調するために用
いられる空調機は一般に、その熱交換器部分が次のよう
に構成されている。すなわち、熱交換器は、その熱交換
率を高く確保することができるように、冷媒などが流通
される金属製パイプが蛇行させて形成されていると共
に、この蛇行されたパイプに無数の金属製のフィンが取
り付けられることで構成されている。そして空調すべき
空気は、このパイプとフィンとの間に形成された空間部
に流通されることで、熱交換されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の空調
機、殊にその熱交換器部分は、冷媒配管となる上記蛇行
パイプとフィンとの組み合わせで構成されているため、
熱交換器自体の構造が極めて複雑であると共に、製造コ
ストが高いものであった。
【0004】また、高い熱交換率の確保と空調機のコン
パクト化との両者を達成するためにパイプを蛇行形成し
ているが、このような構成のために、パイプ内に循環さ
れる冷媒などの圧力損失がかなり大きなものとなり、従
って循環ポンプとして大きな能力のものが必要とされる
と共に、消費電力も大きなものであった。
【0005】また、大量生産を確保するという面では、
金属製の蛇行パイプなどを規格品として製造する必要が
ある。このような部品の規格品化から、空調機自体の外
径寸法やその形状が規格化されることとなり、この結果
空調機の設置空間が限定され、室内空間のデッドスペー
スを積極的に利用するなど、空間利用率の向上を図るこ
とができるような構造を備えてはいなかった。
【0006】また、従来のフィン付きパイプ構造の熱交
換器では、パイプやフィンに塵や埃が付着してパイプと
フィンとの間の空間部に目詰りが生じると、熱交換率が
著しく低下してしまう。そこで、フィルタなどで汚損防
止を図っているが、パイプなどを清浄な状態に維持すべ
く清掃しようとする場合には、その作業は大変なもので
あった。さらに、シャーベット状の氷を生成する氷蓄熱
方式と従来のフィン付きパイプ構造の熱交換器とを組み
合わせてシャーベット状の氷水を熱交換器に送水した場
合、パイプ中での凍結による目詰りの可能性は一層高ま
り、凍結部の融解までの間、冷房に支障を来してしま
う。またフィンやパイプが金属製であるため、腐食など
の経年劣化が懸念され、腐食等が生じた場合にはその部
分の補修、ひいては交換が必要であるが、この交換作業
に際しては冷媒配管からこの蛇行パイプを取り外したり
取り付けるための脱着作業が必要であると共に、部品交
換にコストがかかるという問題もあった。またその交換
作業に際しても、パイプやフィンが金属製部品で構成さ
れているために相当の重量があり、作業性の良いもので
はなかった。
【0007】ここに、本願出願人は、近年様々な分野で
の導入が懸案されている氷蓄熱システムを利用して熱交
換器、ひいては空調機を構成することに着目し、これに
より上記問題点を一挙に解決しようとするものである。
【0008】本発明は上記課題に鑑みて創案されたもの
であり、その目的は、構造が簡単で、安価に製作するこ
とができると共に、冷媒等の循環ポンプの能力の省力化
を確保できて消費電力の削減を達成でき、且つ経年劣化
の防止やメンテナンスの省力化、並びに空調機設置空間
の空間利用率の向上に寄与することができる空調器およ
び熱交換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の空調機は、氷蓄熱槽内の水面上方に区画形
成され、空調空気が流通される空間部と、上記氷蓄熱槽
に形成され、上記空間部へ空調空気を導入しこれより流
出するための導入口及び流出口と、上記空間部の空気流
路に配設され、空調空気が流入・流出されると共に、ポ
ーラス様の多数の空隙を形成する充填材が収容されるケ
ーシングと、上記氷蓄熱槽から冷水を揚水して上記ケー
シングに流下させる冷水供給系と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】また、前記充填材が、ケーシング内に充填
されて相互間に空隙を形成する、多数の合成樹脂部材で
あることを特徴とする。
【0011】更に、かかる目的を達成するために本発明
の熱交換器は、空調空気の流通経路に配設されると共に
冷水が供給される、多数の孔部を有するケーシングと、
該ケーシング内に充填され、空調空気と冷水とを直接熱
交換させるために、これら空調空気及び冷水を流通させ
るポーラス様の多数の空隙を相互間に形成する充填材
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】更にまた、前記充填材が、相互間に空隙を
形成する多数の合成樹脂部材であることを特徴とする。
【0013】
【作用】以上の構成により本発明にかかる空調機および
熱交換器は、氷蓄熱槽内の水面上方に区画形成した空間
部の空気流路に、空調空気が流入・流出され、且つポー
ラス様の多数の空隙を形成する充填材が収容されるケー
シングを配設し、氷蓄熱槽に形成した導入口及び流出口
を介して流通される空調空気と、冷水供給系を介して氷
蓄熱槽から揚水され流下される冷水とを、ケーシング内
で充填材を介して直接接触させることにより、熱交換を
行うことができるようになっている。この場合、充填材
を収容したケーシングが熱交換器として機能することに
なる。
【0014】ところで上記空調機にあっては、ケーシン
グが氷蓄熱槽の水面上方に設けた空間部に設けられるこ
とにより、氷蓄熱槽と熱交換器との一体化が可能とな
り、空調機のコンパクト化を達成することができる。ま
た熱交換器として機能するケーシング部分は、ケーシン
グ内に単に充填材を収容するだけの構成であり、構造が
簡単であると共に、製造性が高く、低コストで製作する
ことができる。
【0015】また、冷媒としての冷水のケーシングへの
供給にあっても、氷蓄熱槽から揚水した冷水をケーシン
グに向かって単に流下させるだけで良く、冷水を熱交換
器へ供給する際の圧力損失を著しく低減することができ
て、冷水供給系の能力、具体的にはポンプ能力の省力
化、ひいては消費電力の大幅な削減を達成することがで
きる。
【0016】さらに、上述したように、熱交換器部分の
構成として、ケーシング内に単に充填材を投入・収容す
るだけで良く、またこのケーシングの氷蓄熱槽内におけ
る配置も、単に水面上方に配設するのみで良いため、そ
れら構成の簡易さから寸法や形状に対する設計自由度が
極めて高く、反面上記構成を維持できる限り寸法や形状
を特段に規格化する必要はなく、従って設置すべき空間
スペース、例えば室内空間のデッドスペースに対応させ
た形態で製作することができて、空間利用率の向上を図
ることもできる。
【0017】また、メンテナンス性についても、熱交換
にあたってケーシング内に流下される冷水がケーシング
および充填材表面に流れることとなるので、この部分に
付着しようとする埃や塵を洗い流すことができ、ケーシ
ング内の清浄さを常に良好に維持することができる。ま
た空気冷却過程において、空気中の水蒸気が凝結し、こ
れが冷水に補給されるため、冷水を常時浄化する働きを
し、水垢等の発生を抑制することができる。そして殊
に、充填材として、ケーシング内に充填されて相互間に
空隙を形成する多数の合成樹脂部材を採用すれば、腐食
など経年劣化の懸念はなく、ほぼメンテナンスフリーで
使用することができる。さらに、シャーベット状の氷水
を生成する氷蓄熱方式と組み合わせてこの氷水を冷水と
して用いる場合、ケーシング内で冷水が部分凍結を起こ
しても熱交換は阻害されず、冷房を行うことができるた
め、ほぼメンテナンスフリーで使用できる。仮に熱交換
器部分を交換する場合であっても、合成樹脂部材を収容
したケーシングは比較的軽量であること、並びにケーシ
ングへの冷水供給が単に流下させるのみであって配管の
取合いがないことなどから、交換作業が容易であると共
に、またその構成部品それぞれは安価なもので構成でき
るので、部品交換も安価に行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図3は本発明にかかる空調機10の
一実施例を示し、図1は空調機10の全体を示す概略構
成図、図2は熱交換器20を構成するケーシング24の
斜視図、図3はケーシング24に収容される充填材26
の斜視図である。
【0019】即ち、本実施例の空調機10は氷蓄熱槽1
2を備え、この氷蓄熱槽12で作り出される冷水14を
熱交換器20に単に流下させて散水すると共に、この熱
交換器20に空調空気を通過させて熱交換するようにな
っている。
【0020】前記氷蓄熱槽12には水14が蓄えられて
おり、この水中には冷凍機16に接続された製氷コイル
18が配設され、この製氷コイル18を介して前記水1
4が冷却される。
【0021】前記氷蓄熱槽10の水面上方には、空調空
気を流通させると共に、熱交換器20を配設するのに十
分な空間部22が区画形成される。熱交換器20は図2
に示すように、外気等を流入させ空調空気として流出さ
せることができるように、例えば多数の孔部を有するケ
ーシング24内に、充填材26を収容して構成される。
前記充填材26は本実施例では図3に示したように合成
樹脂性のフィン状単体を多数用い、ポーラス様の多数の
空隙が形成されるようになっている。そして、前記熱交
換器20は氷蓄熱槽10の内側に固定して前記空間部2
2の略中央部分に配置される。
【0022】前記空間部22の図中左右両端部には、氷
蓄熱槽10の側壁を貫通して空気導入口28および空気
流出口30が形成される。そして、送風機32を介して
空気導入口28から外気等が空間部22内に導入され、
この導入された空気は前記熱交換器20を通過した後、
空気流出口30から空調空気として図外の室内に吹出さ
れる。
【0023】一方、前記氷蓄熱槽12の水14が蓄えら
れた底部には、冷水供給系を構成する冷水配管33が連
通され、この冷水配管33は循環ポンプ34を介して前
記熱交換器20の上方に配管される。また、冷水配管3
3が熱交換器20の上方に配置される部分には、パンチ
ングプレート状の散水用穴開きパン36が設けられ、冷
水配管33から順次流れ出る冷水14を受けて、ケーシ
ング24全域に亘って散水するようになっている。従っ
て、前記氷蓄熱槽12で作り出された冷水14は、前記
循環ポンプ34を介して揚水され、穴開きパン36から
熱交換器20の上方に流下され散水されるようになって
いる。
【0024】以上の構成により本実施例の空調機10に
あっては、氷蓄熱槽12に設けた空間部22に熱交換器
20を配置し、この熱交換器20によって温度調和しよ
うとする空気が冷却される。前記熱交換器20は冷媒と
しての冷水14が充填材26の上方から散水されように
なっており、この散水された冷水14は充填材26の表
面を伝って氷蓄熱槽12内に落下される。そして、送風
機32で圧送された外気等がこの充填材26の空隙部分
を通過することにより、この空気と前記充填材26の表
面を流下する冷水14との間で直接接触式の熱交換が行
われる。そして、冷水14との間で熱交換された空調空
気が空気流出口30から室内に供給されることにより、
室内の冷房を行うことができる。
【0025】尚、前記熱交換器20で空気が冷却される
際、この空気が充填材26表面において、露点温度以下
の冷水14に直接に接触されるため、空気中の水蒸気は
結露して除湿される。このため熱交換器20を通過した
直後の空調空気の相対湿度は100%に近い状態となる
が、絶対湿度では熱交換器20通過前よりも除湿されて
低湿度となる。従って、室内の空気を前記熱交換器20
に循環させた場合は、室内の除湿を行うことができ、室
内湿度は通常の空調機以下に保たれることになる。
【0026】ところで、本実施例の熱交換器20は、充
填材26を用いることで自由な形状とコンパクトなサイ
ズを実現することができる。このため、従来空きスペー
スとなっていて転用できなかった氷蓄熱槽12の上部空
間部22に熱交換器20を配設して一体化することが可
能となり、熱交換器20自体のコンパクト化と併せて、
空調器10全体の設備スペースを小さくすることができ
る。
【0027】また、前記熱交換器20は、ケーシング2
4の内部に単に充填材26を収容した簡単な構成である
と共に、前記熱交換器20には上方から冷水14を流下
させて熱交換する構造であるため、冷水14の循環ポン
プ32は、氷蓄熱槽12内の冷水14を単に熱交換器2
0上方まで上昇させればよく、その圧力損失を大幅に低
減することができる。従って、前記循環ポンプ32の仕
事量を大幅に減少できて、この循環ポンプ32の小型化
および動力消費の低減を達成することができる。更に、
氷蓄熱槽12内の冷水14の水位が変化した場合でも、
空調機能に支障が生ずることはない。
【0028】さらに、熱交換器20として機能するケー
シング部分は、ケーシング24内に単に充填材26を収
容するだけの構成であり、構造が簡単であると共に、製
造性が高く、低コストで製作することができる。
【0029】またさらに、熱交換器20部分の構成とし
て、ケーシング24内に単に充填材26を投入・収容す
るだけで良く、またこのケーシング24の氷蓄熱槽12
内における配置も、単に水面上方に配設するのみで良い
ため、それら構成の簡易さから寸法や形状に対する設計
自由度が極めて高く、反面上記構成を維持できる限り寸
法や形状を特段に規格化する必要はなく、従って設置す
べき空間スペース、例えば室内空間のデッドスペースに
対応させた形態で製作することができて、空間利用率の
向上を図ることもできる。
【0030】また、メンテナンス性についても、熱交換
にあたってケーシング24内に流下される冷水14がケ
ーシング24および充填材26表面に流れることとなる
ので、この部分に付着しようとする埃や塵を洗い流すこ
とができ、ケーシング24内の清浄さを常に良好に維持
することができる。また空気冷却過程において、空気中
の水蒸気が凝結し、これが冷水14に補給されるため、
冷水14を常時浄化する働きをし、ケーシング24内や
氷蓄熱槽12内の水垢等の発生を抑制することができ
る。そして殊に、充填材26として、ケーシング24内
に充填されて相互間に空隙を形成する多数の合成樹脂部
材を採用すれば、腐食など経年劣化の懸念はなく、ほぼ
メンテナンスフリーで使用することができる。仮に熱交
換器20部分を交換する場合であっても、合成樹脂部材
を収容したケーシング24は比較的軽量であること、並
びにケーシング24への冷水供給が単に流下させるのみ
であって配管の取合いがないことなどから、交換作業が
容易であると共に、またその構成部品それぞれは安価な
もので構成できるので、部品交換も安価に行うことがで
きる。
【0031】尚、本実施例では上記熱交換器20に冷水
14を散水するが、この冷水14としては不凍液を混合
したものでも良く、また氷点以下の過冷却水およびシャ
ーベット状の冷水を含むものとする。シャーベット状の
冷水でも良いのは、冷水供給系の圧力損失が小さいこと
と、熱交換器20内部で冷水14が部分凍結を起こして
も熱交換を阻害しないことによる。
【0032】尚、上記送風機32は、熱交換器20の下
流側(流出口30側)に設置しても、また氷蓄熱槽12
の外部に設置するようにしても良い。
【0033】図4から図10は充填材の他の実施例をそ
れぞれ示し、これら充填材はそれぞれ合成樹脂材片によ
り形成したもので、図4の充填材26aは板状の発泡ス
チロールをS字状に湾曲させたもの、図5の充填材26
bは発泡スチロールをポテトチップ状に形成したもの、
図6の充填材26cは発泡スチロールをそば状に形成し
たものである。また、図7に示す充填材26dはメッシ
ュ状の筒体に形成したもの、図8の充填材26eはスト
ロー状に形成したもの、図9の充填材26fはテトラポ
ット状に形成したもの、図10の充填材26gは穴開き
ボール形状に形成したものである。そして、これら充填
材26a,b,c,d,e,f,gはそれぞれケーシン
グ24に充填されることにより、相互間にポーラス状の
多数の空隙を形成し、これにより空気の流通路が形成さ
れる。
【0034】ところで、上記充填材26a〜gを用いた
場合、前記ケーシング24を合成樹脂等の軽量な物質で
形成することにより、熱交換器20を水面上に浮かせる
ことができる。従って、このように熱交換器20を浮か
せた場合は、その移動を単に阻止できる程度に係止すれ
ば良く、この熱交換器20の取り付け構造を著しく簡単
化することができる。また、このように充填材26a〜
gを合成樹脂材片とすることにより、耐腐食性が大きく
熱交換器20の耐久性が著しく向上し、かつ、洗浄等の
メンテナンスも簡単に行うことができ、更には安価な空
調機を提供することができる。
【0035】図11は本実施例の空調機10をビルディ
ング50に取り付けた状態の一実施例を示し、屋上に取
り付けた冷凍機16から配管54を介して冷媒としての
不凍液が製氷コイル18に供給される。また、この不凍
液は配管52を介して冷凍機16に循環される。
【0036】氷蓄熱槽12の空間部22には外調機56
を介して外気が導入されると共に、ダクト57を介して
室内58の一部の空気が導入される。そして、空調機1
0で温度調和された冷房風が室内58に供給された後、
この室内58の空気は排風機60によって排出される。
このとき、室内58の空気は二重ガラス62の間を通過
して排出され、窓部からの太陽熱輻射を低減する。ま
た、室内58の排出空気は排風機60及びダクト66を
介して排出されるが、必要に応じてダクト64を介して
上記外調機56に戻されるようになっている。また、上
記外調機56に導入される外気および室内58からの循
環空気は、フィルタ68によって濾過された後、加湿機
70から適宜な湿度が与えられる。
【0037】尚、72はブライン用膨脹タンク、74は
温水用膨脹タンク、76はブラインポンプ、78は温水
ポンプである。
【0038】ところで、このように空調機10をビルデ
ィング50に設置するにあたって、冷凍機16を共有化
して屋上に取り付け、各階に氷蓄熱槽12を取り付ける
場合、この氷蓄熱槽12内に配置された熱交換器20
は、単にケーシング24内に充填材26が収容される構
成であるため、その形状は設計段階で任意にかつ簡単に
変更することができる。従って、上記氷蓄熱槽12を例
えば階段下に配置する場合にも、この階段の下側形状に
沿って氷蓄熱槽12および熱交換器20を形成できるた
め、各階の余分なスペースを有効に利用して空調機10
を設置することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる空調
機および熱交換器は、氷蓄熱槽内の水面上方に区画形成
した空間部の空気流路に、空調空気が流入・流出され、
且つポーラス様の多数の空隙を形成する充填材が収容さ
れるケーシングを配設し、氷蓄熱槽に形成した導入口及
び流出口を介して流通される空調空気と、冷水供給系を
介して氷蓄熱槽から揚水され流下される冷水とを、ケー
シング内で充填材を介して直接接触させることにより、
熱交換を行うことができる。
【0040】そして上記空調機にあっては、ケーシング
が氷蓄熱槽の水面上方に設けた空間部に設けられること
により、氷蓄熱槽と熱交換器との一体化が可能となり、
空調機のコンパクト化を達成することができる。また熱
交換器として機能するケーシング部分は、ケーシング内
に単に充填材を収容するだけの構成であり、構造が簡単
であると共に、製造性が高く、低コストで製作すること
ができる。
【0041】また、冷媒としての冷水のケーシングへの
供給にあっても、氷蓄熱槽から揚水した冷水をケーシン
グに向かって単に流下させるだけで良く、冷水を熱交換
器へ供給する際の圧力損失を著しく低減することができ
て、冷水供給系の能力、具体的にはポンプ能力の省力
化、ひいては消費電力の大幅な削減を達成することがで
きる。
【0042】さらに、上述したように、熱交換器部分の
構成として、ケーシング内に単に充填材を投入・収容す
るだけで良く、またこのケーシングの氷蓄熱槽内におけ
る配置も、単に水面上方に配設するのみで良いため、そ
れら構成の簡易さから寸法や形状に対する設計自由度が
極めて高く、反面上記構成を維持できる限り寸法や形状
を特段に規格化する必要はなく、従って設置すべき空間
スペース、例えば室内空間のデッドスペースに対応させ
た形態で製作することができて、空間利用率の向上を図
ることもできる。
【0043】また、メンテナンス性についても、熱交換
にあたってケーシング内に流下される冷水がケーシング
および充填材表面に流れることとなるので、この部分に
付着しようとする埃や塵を洗い流すことができ、ケーシ
ング内の清浄さを常に良好に維持することができる。ま
た空気冷却過程において、空気中の水蒸気が凝結し、こ
れが冷水に補給されるため、冷水を常時浄化する働きを
し、ケーシング内や氷蓄熱槽内の水垢等の発生を抑制す
ることができる。そして殊に、充填材として、ケーシン
グ内に充填されて相互間に空隙を形成する多数の合成樹
脂部材を採用すれば、腐食など経年劣化の懸念はなく、
ほぼメンテナンスフリーで使用することができる。仮に
熱交換器部分を交換する場合であっても、合成樹脂部材
を収容したケーシングは比較的軽量であること、並びに
ケーシングへの冷水供給が単に流下させるのみであって
配管の取合いがないことなどから、交換作業が容易であ
ると共に、またその構成部品それぞれは安価なもので構
成できるので、部品交換も安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空調機の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明にかかる空調機の熱交換器に用いられる
ケーシングの一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明にかかる空調機の熱交換器に用いられる
充填材の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材の
他の実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明にかかる熱交換器に用いられる充填材
の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明にかかる空調機の取り付け状態の一実
施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 空調機 12 氷蓄熱槽 14 冷水 20 熱交換器 22 空間部 24 ケーシング 26,26a〜g 充填材 28 空気導入口 30 空気流出口 33 冷水配管 34 循環ポンプ 36 散水用穴開
きパン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 博 東京都中央区京橋2丁目5番12号 東洋熱 工業株式会社東京本店内 (72)発明者 高草 智 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1号 東京電力株式会社技術研究所内 (72)発明者 坪田 祐二 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1号 東京電力株式会社技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷蓄熱槽内の水面上方に区画形成され、
    空調空気が流通される空間部と、 上記氷蓄熱槽に形成され、上記空間部へ空調空気を導入
    しこれより流出するための導入口及び流出口と、 上記空間部の空気流路に配設され、空調空気が流入・流
    出されると共に、ポーラス様の多数の空隙を形成する充
    填材が収容されるケーシングと、 上記氷蓄熱槽から冷水を揚水して上記ケーシングに流下
    させる冷水供給系と、 を備えたことを特徴とする空調機。
  2. 【請求項2】 前記充填材が、ケーシング内に充填され
    て相互間に空隙を形成する、多数の合成樹脂部材である
    ことを特徴とする請求項1記載の空調機。
  3. 【請求項3】 空調空気の流通経路に配設されると共に
    冷水が供給される、多数の孔部を有するケーシングと、 該ケーシング内に充填され、空調空気と冷水とを直接熱
    交換させるために、これら空調空気及び冷水を流通させ
    るポーラス様の多数の空隙を相互間に形成する充填材
    と、 を備えたことを特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記充填材が、相互間に空隙を形成する
    多数の合成樹脂部材であることを特徴とする請求項3記
    載の熱交換器。
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