JP3733119B2 - ヒートポンプ式給湯暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮機の吐出ガス冷媒から放出される熱を利用して給湯用水及び暖房用熱流体を加熱するヒートポンプ式給湯暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプ式給湯装置としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。このヒートポンプ式給湯システムは、水加熱用熱交換器(本発明にいう給湯用ガスクーラ)において圧縮機吐出ガスの有する熱により水(給湯用水)を加熱し、加熱した水を貯湯タンクに貯えている。そして貯湯タンクに貯えた加熱水を給湯設備に利用するようにしている。また、給湯負荷に対応する手段として、水加熱用熱交換器と貯湯タンクとの間を循環する水量を調節する水循環量制御弁を設けるとともに、圧縮機として回転数可変型圧縮機を用いていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−225064号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように従来のヒートポンプ式給湯装置では、給湯負荷の急激な変動に追随して水用熱交換器の能力を変化させることができず、給湯負荷の急激な変動に対し給湯能力を追随させることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、給湯負荷の変動に追随して容量を変更可能とした給湯用ガスクーラを備えたヒートポンプ式給湯暖房装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の解決手段に係るヒートポンプ式給湯暖房装置は、圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する3個以上の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、給湯用ガスクーラを選択的に作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と、暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、 前記暖房用熱流体が循環し且つ前記熱流体タンクに接続されている暖房用熱流体回路と、を備え、前記給湯用ガスクーラのうち少なくとも1個の給湯用ガスクーラには、前記給湯用水回路から独立した回路で流通する前記暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器は前記暖房用熱流体回路に接続されていることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決する第2の解決手段に係るヒートポンプ給湯暖房装置は、圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する2個以上の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、各給湯用ガスクーラを選択的に作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と、圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を暖房用熱流体で冷却する暖房用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した暖房用冷媒回路を含む暖房用熱源機器と、暖房用ガスクーラで加熱された暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、暖房用ガスクーラと熱流体タンクとを接続する暖房用熱流体回路と、を備え、前記給湯用ガスクーラのうち少なくとも1個の給湯用ガスクーラには、前記給湯用水回路から独立した回路で流通する前記暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器は前記暖房用熱流体回路に接続されていることを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決する第3の解決手段に係るヒートポンプ給湯暖房装置は、圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を暖房用熱流体で冷却する暖房用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した暖房用冷媒回路からなる暖房用熱源機器と、 暖房用ガスクーラで加熱された暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、暖房用ガスクーラと熱流体タンクとを接続する暖房用熱流体回路と、圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する複数の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、複数の給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、複数の給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、複数の給湯用ガスクーラの一部を作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と、を備え、前記複数の給湯用ガスクーラは、前記給湯用冷媒回路においては冷媒が直列に流通するように接続されると共に、前記給湯用水回路においては給湯用水が冷媒の流れと逆方向の直列に流通するように接続され、前記複数の給湯用ガスクーラのうち、前記圧縮機吐出ガスの流通方向を基準とする最上流でない給湯用ガスクーラには、給湯用水回路から独立した回路で流通する暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器には前記暖房用熱流体回路から分岐した熱流体分岐管が接続されていることを特徴とする。
【0009】
給湯機能と暖房機能とを備えた装置では、通常、給湯負荷の変動が暖房負荷の変動に対し大きい。この解決手段では、熱源機器を給湯用と暖房用とを設けているので、大きな変動を示す給湯負荷により、暖房用能力の不足を招くことが少なくなる。また、給湯負荷の急激な変動に追随して給湯用ガスクーラの容量を変化させることができ、給湯負荷の急激な変動に対し給湯能力を追随して変化させることができる。
【0010】
また、第1又は第2の解決手段にかかるヒートポンプ式給湯暖房装置において、前記各給湯用ガスクーラは、給湯用冷媒回路においては冷媒が直列に流通するように接続されるとともに、給湯用水回路においては給湯用水が冷媒の流れと逆方向の直列に流通するように接続してもよい。
【0011】
このように構成すると、圧縮機吐出ガス冷媒の流れと給湯用水の流れが対向流となり、圧縮機吐出ガス冷媒による給湯用水の加熱作用の効率が向上し、加熱する給湯用水温度を高くすることができる。
【0012】
また、このように構成されたヒートポンプ式給湯暖房装置において、前記熱交換器は、圧縮機吐出ガスの流通方向を基準とする最上流でない下流側の給湯用ガスクーラに組み込まれているものとしてもよい。
暖房用熱流体は回路内を循環して使用されるのに対し、給湯用水は循環させずに放出して使用されるだけであり、できるだけ清潔であることが望まれている。上記のように構成すれば、循環して使用される暖房用熱流体が給湯用水に混入しないので、給湯用水を清潔に保持しながら、給湯用熱源機器を暖房用の補助熱源として兼用させることができる。したがって、暖房用ガスクーラの加熱能力を補助する補助熱交換器として給湯用ガスクーラを使用することで、暖房負荷の急激な変動に対して暖房能力を追従させることができる。
【0013】
また、このようなヒートポンプ式給湯暖房装置において、前記給湯用冷媒回路及び暖房用冷媒回路に使用される冷媒は、炭酸ガス冷媒であることが好ましい。
このようにすると、熱源温度を高くすることが可能となり、暖房用熱流体及び給湯用水を所要温度に昇温することが容易になる。
【0014】
また、このようなヒートポンプ式給湯暖房装置において、前記暖房用熱流体はブラインとすることができる。
このようにすると、暖房用熱流体回路において流体の凍結を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。なお、図1は実施の形態1に係るヒートポンプ式給湯暖房装置の回路図である。また、図2は同実施の形態に係る給湯用ガスクーラに用いる3流体用熱交換器の側面図であり、図3は同熱交換器の断面図である。
【0016】
図1に示すように、実施の形態1に係るヒートポンプ式給湯暖房装置は、暖房用回路部Aと給湯用回路部Bとから構成されている。
暖房用回路部Aは、圧縮機1、室外側熱交換器2、室外ファン3及び膨張装置4を収納した室外機5、暖房用ガスクーラ6、暖房用ガスクーラ6を熱流体タンク11に接続する1次側熱流体回路10、熱流体タンク11に暖房機器22を接続する2次側熱流体回路20などから構成されている。なお、1次側熱流体回路10及び2次側熱流体回路20に封入される熱流体は、冬季の凍結を防止するためブラインが使用されている。
【0017】
圧縮機1は、インバータ駆動式圧縮機であって、運転周波数変更可能に構成されている。そして、圧縮機1、暖房用ガスクーラ6、膨張装置4、室外側熱交換器2が順次接続されて、ヒートポンプ式冷凍サイクルの作動を行う暖房用冷媒回路9が形成されている。また、この冷媒回路9内には炭酸ガス冷媒が充填されている。したがって、この冷媒回路9により行われるヒートポンプ式冷凍サイクルは超臨界冷凍サイクルを成す。また、上記のように構成された暖房用冷媒回路9により暖房用熱源機器が構成されている。
【0018】
暖房用ガスクーラ6は、冷媒を循環させる熱交換チューブ6a、給湯用水を流通させる熱交換チューブ6b及び暖房用熱流体を流通させる熱交換チューブ6cを組み込み、この3流体間で熱交換させる3流体用熱交換器として構成されている。その具体的な構造は、図2及び図3に示されている。暖房用ガスクーラ6を製作するに当たっては、先ず大径チューブ6dの外表面に軸線方向の凹溝6eを3本形成する。この3本の凹溝6eを大径チューブ6dの外表面に等間隔に設ける。凹溝6eは円形溝であって、その内径は冷媒、給湯用水又は暖房用熱流体を流通させる熱交換チューブ6a、6b、6cの外径に等しくする。次いで、各熱交換チューブ6a、6b、6cを各凹溝6eにそれぞれ嵌入させる。そして、各熱交換チューブ6a、6b、6cを嵌入させた後、引き抜き法により凹溝6eの開放端部をかしめ、各熱交換チューブ6a、6b、6cを固定する。このように構成すると、中央部の大径チューブ6dの管壁を介して各熱交換チューブ6a、6b、6c間で熱交換器が行われる。なお、大径チューブ6d内にブラインなどの熱媒を充填すれば各熱交換チューブ6a、6b、6c間の熱交換性能を向上させることができる。
【0019】
1次側熱流体回路10は、暖房用ガスクーラ6で加熱された熱流体を熱流体タンク11の上部に戻し、熱流体タンク11下方の熱流体を暖房用ガスクーラ6に送るように形成されている。また、このように形成された1次側熱流体回路10において、熱流体タンク11の出口側には熱流体を循環させるための循環ポンプ12が接続されている。また、1次側熱流体回路10には、循環ポンプ12の吐出側回路から後述する第2給湯用ガスクーラ37に配設された熱交換チューブ37cへ暖房用熱流体を流通させる熱流体分岐管13が接続されている。この熱流体分岐管13は、第2給湯用ガスクーラ37に配設された熱交換チューブ37cを介在し、その他端を暖房用ガスクーラ6と熱流体タンク11とを接続する配管に接続している。また、熱流体分岐管13と、熱流体分岐管13を分岐した1次側熱流体回路10とには、流量制御弁14、15が設けられている。そして、これら流量制御弁14、15を調節することにより、1次側熱流体回路10と熱流体分岐管13との熱流体の流量比を調節することができるように構成されている。なお、熱流体タンク11は、空気抜き弁16を有し、下部に給水弁17、排水弁18を備えている。
【0020】
また、熱流体タンク11には、熱流体タンク11上方に貯留される加熱された熱流体を暖房機器22に送り、暖房機器22で暖房に供されて冷却された熱流体を熱流体タンク11の下方部に戻すように2次側熱流体回路20が接続されている。
【0021】
この2次側熱流体回路20には、熱流体を循環させるための循環ポンプ21が接続されている。暖房機器22としては、ファンコイル22a、22b、床用パネルヒータ22cなどが接続されている。なお、ファンコイル22a、22bは直列に接続され、ファンコイル22a、22bと床用パネルヒータ22cとは並列に接続されている。また、2次側熱流体回路20には、暖房機器22への熱流体流量を調節するためのバイパス回路23が接続され、このバイパス回路23の分岐点に3方流量制御弁24が接続されている。この3方流量制御弁24は、暖房機器22に供給される熱流体の温度を検出するサーモスタット25により流量制御されている。すなわち、3方流量制御弁24は、サーモスタット25により検出された暖房機器22に供給される熱流体の温度を加味し、暖房能力が所定能力となるようにバイパス回路23のバイパス流量を制御している。なお、2次側熱流体回路20において、26は暖房機器を使用しないときに熱流体をバイパスさせるバイパス回路であり、27は膨張缶であり、28は安全弁である。
【0022】
次に、給湯用回路部Bを説明する。給湯用回路部Bは、圧縮機31、室外側熱交換器32、室外ファン33及び膨張装置34を収納した室外機35、2個の給湯用ガスクーラ、すなわち、第1給湯用ガスクーラ36及び第2給湯用ガスクーラ37、給湯用ガスクーラ36、37に貯湯タンク51を接続した1次側給湯用水回路50、貯湯タンク51から屋内に設置された各給湯設備(図示せず)に給湯用水を供給する2次側給湯用水回路としての給湯管61などから構成されている。
【0023】
圧縮機31は、インバータ駆動式圧縮機であって、運転周波数変更可能に構成されている。そして、圧縮機31、第1給湯用ガスクーラ36、第2給湯用ガスクーラ37、膨張装置34、室外側熱交換器32が順次接続されて、ヒートポンプ式冷凍サイクルの作動を行う給湯用冷媒回路39が形成されている。また、この冷媒回路39内には炭酸ガス冷媒が充填されている。したがって、この冷媒回路39により行われるヒートポンプ式冷凍サイクルは超臨界冷凍サイクルを成す。この給湯用冷媒回路39において、第1給湯用ガスクーラ36及び第2給湯用ガスクーラ37の双方又は何れか一方の給湯用ガスクーラを作動可能とするように、各給湯用ガスクーラ36、37をバイパスするバイパス回路361、371が設けられ、これらバイパス回路361、371と各給湯用ガスクーラ36、37の入口管とに開閉弁41、42、43、44が設けられている。上記のように構成された給湯用冷媒回路39により給湯用熱源機器が構成されている。なお、これら開閉弁41、42、43、44は、本発明における制御弁を構成する。
【0024】
第1給湯用ガスクーラ36は、冷媒を流通させる通路と給湯用水を流通させる通路とを熱交換させる構造であればよく、例えば、二重管に形成したものでよい。また、第2給湯用ガスクーラ37は、冷媒を流通させる通路(熱交換チューブ)37aと、給湯用水を流通させる通路(熱交換チューブ)37bと、暖房用熱流体を流通させる通路(熱交換チューブ)37cとを熱交換させる3流体用熱交換器であって、前述の暖房用ガスクーラ6と同様の構造を成している。
【0025】
1次側給湯用水回路50は、貯湯タンク51の下方部の給湯用水を第2給湯用ガスクーラ37から第1給湯用ガスクーラ36へ直列的に流通させ、これら給湯用ガスクーラ37、36で加熱された給湯用水を貯湯タンク51の上部に貯留するように形成されている。また、このように形成された1次側給湯用水回路50において、貯湯タンク51の出口側に循環ポンプ52が接続されている。また、循環ポンプ52の吐出側には、暖房用ガスクーラ6へ給湯用水を流通させる分岐管53が設けられている。この分岐管53は、暖房用ガスクーラ6に配設された熱交換チューブ6b及び開閉弁54を介在し、その他端を第2給湯用ガスクーラ37の入口側配管に接続している。また、循環ポンプ52の出口側には、この1次側給湯用水回路50内を循環する給湯用水の流量を調節するための流量制御弁55が設けられている。
【0026】
貯湯タンク51は、上部に空気抜き弁56を有し、下部に給水弁57、排水弁58及び膨張缶59が接続されている。なお、2次側給湯用水回路を成す給湯管61において、62は安全弁である。
【0027】
上記構成のヒートポンプ式給湯暖房装置では、次のように給湯及び暖房運転が行われる。
暖房運転を行うときは、室外機5及び暖房用ガスクーラ6からなる暖房用熱源機器を作動させる。一方、1次側熱流体回路10の循環ポンプ12を作動させる。これらの作動により、暖房用ガスクーラ6で加熱された熱流体が熱流体タンク11の上方部に貯留される。上方部に貯留された熱流体は暖房機器22に送られる。また、暖房機器22で暖房に供されて冷却された熱流体は下方部から熱流体タンク11に戻される。また、熱流体タンク11の下方に戻された、冷却された熱流体は、暖房用ガスクーラ6に送られて加熱されて熱流体タンク11に戻る。
【0028】
このような暖房運転において、暖房用熱源機器の加熱能力が不足するときは、熱流体タンク11に戻る熱流体の温度が低下するので、1次側熱流体回路10を流通する熱流体を第2給湯用ガスクーラ37に送る。この場合、第2給湯用ガスクーラ37は暖房用熱源機器の補助熱交換器として作用する。なお、第2給湯用ガスクーラ37を使用する給湯運転が行われているときは、そのまま給湯運転を継続する。また、給湯運転が行われていないときは、室外機35及び給湯用ガスクーラ36、37からなる給湯用熱源機器を作動させる。また、制御弁としての開閉弁41、44を開、開閉弁42、43を閉とし、第2給湯用ガスクーラ37にのみ冷媒を流通させればよい。
【0029】
次に、給湯運転について述べる。給湯運転を行うときは給湯用熱源機器を作動し、循環ポンプ51を作動させる。給湯負荷が設定範囲内の場合、つまり、貯湯タンク51から第2給湯用ガスクーラ37に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲内にある場合は、制御弁としての開閉弁42、44を開、開閉弁41、43を閉とすることにより、第1給湯用ガスクーラ36及び第2給湯用ガスクーラ37に冷媒を流通させる。一方、給湯用水は、第2給湯用ガスクーラ37から第1給湯用ガスクーラ36に流通する。したがって、第1給湯用ガスクーラ36及び第2給湯用ガスクーラ37では冷媒ガスと給湯用水とが対向流となるので、両流体間の熱効率が向上するとともに加熱される給湯用水の温度を高くすることができる。第2給湯用ガスクーラ37及び第1給湯用ガスクーラ36で加熱された給湯用水は、貯湯タンク51の上方部から貯留される。貯湯タンク51の上方部に貯留された、加熱された給湯用水は、給湯管61を通じて給湯設備(図示せず)に供給される。
【0030】
次に、給湯負荷が少なく、貯湯タンク51から第2給湯用ガスクーラ37に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲より高い場合は、給湯負荷が少ないことになる。この場合は、制御弁としての開閉弁41、44を開、開閉弁42、43を閉として、室外機35からの圧縮機吐出ガス冷媒を第2給湯用ガスクーラ37にのみ送る。このように給湯用冷媒回路39を切り換えることにより、給湯負荷の減少に対応し、給湯用ガスクーラの能力を減少することができる。なお、この場合圧縮機31の回転数も給湯負荷に対応するように低下される。
【0031】
また、給湯負荷が大きく第2給湯用ガスクーラ37に供給される給湯用水の温度が設定範囲以下になったときは、前述の設定範囲内の状態における開閉弁41、42、43、44の開閉状態に加え、1次側給湯用水回路50の開閉弁54を開とし、貯湯タンク51からの給湯用水の一部を暖房用ガスクーラ6へ流し、残りの給湯用水を第2給湯用ガスクーラ37に流す。そして、暖房用ガスクーラ6で加熱された給湯用水と第2給湯用ガスクーラ37で加熱された給湯用水とを混合して第1給湯用ガスクーラ36に流し高温に加熱する。第1給湯用ガスクーラ36で高温に加熱された給湯用水は貯湯タンク51に戻される。このように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を切り換えることにより給湯用熱源機器の加熱能力の不足を暖房用熱源機器で補うことができる。
【0032】
実施の形態1は以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1) 給湯用ガスクーラ36、37が複数個(この場合2個)に形成されているので、給湯負荷の急激な変動に追随して給湯用ガスクーラの容量を変化させることができ、給湯負荷の急激な変動に対して給湯能力を追随して変化させることができる。
(2) 2個の給湯用ガスクーラ36、37は、圧縮機吐出ガス冷媒の流れと給湯用水の流れとが対向流になるように、給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50に接続されているので、圧縮機吐出ガス冷媒による給湯用水の加熱作用の効率が向上するとともに、給湯用水の加熱温度を高くすることができる。
【0033】
(3) 給湯用熱源機器と暖房用熱源機器とを備えているので、熱源機器が小型化され搬入、据付が容易になる。また、給湯負荷が大きく変動した場合に、暖房用熱源機器が能力不足となることが少なくなる。
(4) 第2給湯用ガスクーラ37に暖房用熱源機器の補助熱交換器を成す熱交換チューブ37cが配設されているので、この熱交換チューブ37cを利用して暖房用熱源機器の能力不足を補うことができる。この場合、第2給湯用ガスクーラ37に送られてくる熱流体を適切な温度に上昇させることができる。したがって、暖房用ガスクーラ6の加熱能力を補助する補助熱交換器として給湯用ガスクーラ37を使用することで、暖房負荷の急激な変動に対して暖房能力を追従させることができる。
(5) 暖房用ガスクーラ6に給湯用熱源機器の補助熱交換器として熱交換チューブ6bを配設しているので、この熱交換チューブ6bを利用して給湯用熱源機器の能力不足を補うことができる。したがって、給湯用ガスクーラ36、37の補助熱交換器としての暖房用ガスクーラ6の使用を制御することで、給湯負荷の急激な変動に対して給湯能力を追従させることがより容易になる。
(6) 暖房機器に流通させる流体と給湯用水とが混合しないように暖房用熱流体用の熱交換チューブ6c、37cと給湯用水用の熱交換チューブ6b、37bが別個に形成されているので、給湯用水を清潔に保持することができる。
【0034】
(7) 暖房用冷媒回路及び給湯用冷媒回路に炭酸ガス冷媒が用いられているので、暖房機器に供給する熱流体及び給湯設備に供給する給湯用水の温度を高温度にすることができる。
(8) 暖房用の熱流体にブラインを使用しているので、冬季における凍結の恐れを解消することができる。
【0035】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の形態1における給湯用ガスクーラを3個としたものである。以下実施の形態1との相違点について、実施の形態2の回路図である図4を参照しながら説明する。なお、図4において、実施の形態1と同一又は相当する個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
実施の形態2における暖房用回路部Aは実施の形態1と同一である。また、給湯用回路部Bは、第3給湯用ガスクーラ38を追加し、給湯負荷の変動に対応し給湯用ガスクーラ36、37、38を使い分けるように、給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を変更している。
【0037】
給湯用冷媒回路39は、圧縮機31、第1給湯用ガスクーラ36、第2給湯用ガスクーラ37、第給湯用ガスクーラ38、膨張装置34、室外側熱交換器32を順次接続して構成されている。また、この給湯用冷媒回路39において、第1給湯用ガスクーラ36及び第2給湯用ガスクーラ37におけると同様に、第3給湯用ガスクーラ38をバイパスするバイパス回路381が設けられ、このバイパス回路381と第3給湯用ガスクーラ38の入口管とに制御弁としての開閉弁45、46が設けられている。
【0038】
1次側給湯用水回路50は、貯湯タンク51の下方部の給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38から第2給湯用ガスクーラ37、第1給湯用ガスクーラ36へ直列的に流通させ、これら給湯用ガスクーラ38、37、36で加熱された給湯用水を貯湯タンク51の上部に貯留するように形成されている。 このように形成された1次側給湯用水回路50において、実施の形態1の場合と同様に、貯湯タンク51の出口側に循環ポンプ52が接続され、循環ポンプ52の吐出側には、暖房用ガスクーラ6へ給湯用水を流通させる分岐管53が設けられている。そして、この分岐管53は、暖房用ガスクーラ6に配設された熱交換チューブ6b、開閉弁81、開閉弁54を介在し、その他端を第3給湯用ガスクーラ38から第2給湯用ガスクーラ37への配管に接続している。また、1次側給湯用水回路50における第3給湯用ガスクーラ38と第2給湯用ガスクーラ37とを接続する配管と、第2給湯用ガスクーラ37と第1給湯用ガスクーラ36とを接続する配管とに、それぞれ開閉弁82、83が設けられている。また、1次側給湯用水回路50において、第2給湯用ガスクーラ36をバイパスするバイパス管71が設けられ、このバイパス管71に開閉弁84が設けられている。なお、循環ポンプ52の出口側には、実施の形態1の場合と同様に、この1次側給湯用水回路50に循環させる給湯用水の流量を調節するための流量制御弁55が設けられている。
【0039】
実施の形態2における給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50は以上のように構成されている。そして、給湯運転及び暖房運転は以下のように行われる。
給湯運転について述べる。給湯運転を行うときは給湯用熱源機器を作動させ、循環ポンプ52を作動させる。
[給湯負荷が設定範囲内のときの給湯運転]
給湯負荷が設定範囲内の場合、つまり、貯湯タンク51から第3給湯用ガスクーラ38に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲内にある場合は、制御弁としての開閉弁42、44、46を開、開閉弁41、43、45を閉とすることにより、第1給湯用ガスクーラ36、第2給湯用ガスクーラ37及び第3給湯用ガスクーラ38に冷媒を流通させる。また、1次側給湯用水回路における開閉弁82、83を開とし、開閉弁54、81、84を閉として、給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38、第2給湯用ガスクーラ37、第1給湯用ガスクーラ36の順に流通させる。このように冷媒ガスと給湯用水とを対向流とすることにより、両流体間の熱効率を向上させるとともに加熱される給湯用水の温度を高くなるようにしている。なお、第3給湯用ガスクーラ38、第2給湯用ガスクーラ37及び第1給湯用ガスクーラ36で加熱された給湯用水は、貯湯タンク51の上方部から貯留される。また、貯湯タンク51の上方部に貯留された、加熱された給湯用水は、給湯管61を通じて給湯設備(図示せず)に供給される。
上記給湯運転においては、暖房用熱源の補助熱源として第2給湯用ガスクーラ37の熱交換チューブ37cを何時でも使用することができる。
【0040】
[給湯負荷が設定範囲より少し減少したときの給湯運転1]
次に、給湯負荷が少なくなり、貯湯タンク51から第3給湯用ガスクーラ38に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲より高くなった場合であって、暖房用熱源機器の補助熱源として熱交換チューブ37cに暖房用熱媒体を流通させない場合は、給湯負荷が減少したことになり、次のように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50が切り換えられる。すなわち、制御弁としての開閉弁42、43、46を開、開閉弁41、44、45を閉として、室外機35からの圧縮機吐出ガス冷媒を第1給湯用ガスクーラ36及び第3給湯用ガスクーラ38に流通させる。また、1次側給湯用水回路における開閉弁84を開とし、開閉弁54、81、82、83を閉として、給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38、第1給湯用ガスクーラ36の順に流通させる。このように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を切り換えることにより、給湯負荷の減少に対応し、給湯用ガスクーラの能力を減少させることができる。なお、圧縮機31の回転数は給湯負荷に対応するように低下させる。
上記給湯運転においては、暖房用熱源の補助熱源として第2給湯用ガスクーラ37の熱交換チューブ37cを使用することができない。なお、第2給湯用ガスクーラ37の熱交換チューブ37cを暖房用熱源の補助熱源として使用するときは、下記に述べる「給湯負荷が設定範囲より少し減少したときの給湯運転2」の運転に切り換える。
【0041】
[給湯負荷が設定範囲より少し減少したときの給湯運転2]
上記と同様に給湯負荷が少なくなり、貯湯タンク51から第3給湯用ガスクーラ38に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲より高くなった場合であって、暖房用熱源機器の補助熱源として熱交換チューブ37cに暖房用熱媒体を流通させる場合は、上記と異なり第1給湯用ガスクーラ36と第2給湯用ガスクーラ37とを使用するようにする。このために、給湯用冷媒回路39における制御弁としての開閉弁42、44、45を開、開閉弁41、43、46を閉として、第3給湯用ガスクーラを不作動とする。また、1次側給湯用水回路50における開閉弁82、83を開とし、開閉弁54、81、84を閉として、給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38、第2給湯用ガスクーラ37、第1給湯用ガスクーラ36の順に流通させる。このように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を切り換えることにより給湯用水を第2給湯用ガスクーラ37及び第1給湯用ガスクーラ36で加熱し、暖房用熱媒体を第2給湯用ガスクーラ37で補助的に加熱することができる。
【0042】
[給湯負荷が設定範囲より大幅に減少したときの給湯運転]
次に、給湯負荷が大幅に減少し、貯湯タンク51から第3給湯用ガスクーラ38に送られる給湯用水の温度が設定温度範囲よりかなり高い場合は、給湯負荷が大幅に減少したことになる。この場合は、給湯用冷媒回路39における制御弁としての開閉弁41、43、46を開、開閉弁42、44、45を閉として、室外機35からの圧縮機吐出ガス冷媒を第3給湯用ガスクーラ38にのみに送る。また、1次側給湯用水回路50における開閉弁84を開とし、開閉弁54、81、82、83を閉として給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38及び第1給湯用ガスクーラ36を介して貯湯タンク51に循環させる。このように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を切り換えることにより、給湯負荷の大幅な減少に対応して給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38でのみ加熱することができる。
なお、この運転において、暖房熱源機器の補助熱源として、第2給湯用ガスクーラに組み込まれた熱交換チューブ37cを利用したい場合は、給湯用冷媒回路において、開閉弁44を開とし、開閉弁43を閉とすることにより、第2給湯用ガスクーラ37を作動させればよい。
【0043】
[給湯負荷が設定範囲より増大したときの給湯運転]
給湯負荷が増大し、第3給湯用ガスクーラ38に供給される給湯用水の温度が設定範囲以下になったときは、給湯用冷媒回路39における制御弁としての開閉弁42、44、46を開、開閉弁41、43、45を閉とし、冷媒を第給湯用ガスクーラ36、第2給湯用ガスクーラ37、第3給湯用ガスクーラ38の順に流通させる。一方、1次側給湯用水回路50における開閉弁54、81、82、83を開とし、開閉弁84を閉として貯湯タンク51からの給湯用水の一部を暖房用ガスクーラ6へ流し、残りの給湯用水を第3給湯用ガスクーラ38に流す。そして、暖房用ガスクーラ6で加熱された給湯用水と第3給湯用ガスクーラ38で加熱された給湯用水とを混合して、第2給湯用ガスクーラ37から第1給湯用ガスクーラ36に流通させる。第1給湯用ガスクーラ36で高温に加熱された給湯用水は、貯湯タンク51に戻される。このように給湯用冷媒回路39及び1次側給湯用水回路50を切り換えることにより給湯用熱源機器の加熱能力の不足を暖房用熱源機器で補うことができる。
【0044】
以上のように、本実施の形態によれば、給湯負荷の変動に対応して給湯用ガスクーラの能力を調節することができ、給湯負荷の変動に対して給湯能力を追随して変化させることができる。
なお、上記給湯用冷媒回路における制御弁としての開閉弁41〜46及び1次側給湯用水回路における開閉弁54、81〜84の開閉を変形して給湯用ガスクーラ36、37、38の作動組合せ態様を一部上記と同一にすることは可能である。同様に、給湯用ガスクーラ36、37、38の作動組合せ態様を変更することも可能である。また、給湯用冷媒回路における開閉弁41〜46及び1次側給湯用水回路における開閉弁54、81〜84を他の制御弁とすることも可能である。
【0045】
次に、暖房運転は、実施の形態1における場合と基本的には同一である。また、暖房用熱源機器の補助熱源として第2給湯用ガスクーラの熱交換チューブ37cを使用することについては、上記給湯運転の説明において触れた通りである。
【0046】
したがって、上記実施の形態2は前述の実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、この実施の形態2によれば、給湯負荷が設定範囲内にあるときは、暖房熱源機器の補助熱交換器を成す熱交換チューブ37cと熱交換する圧縮機吐出ガス冷媒温度が、第1給湯用ガスクーラ36を流通する圧縮機吐出ガス冷媒温度と第3給湯用ガスクーラ38を流通する圧縮機吐出ガス冷媒温度との中間温度となる。したがって、暖房用熱流体を加熱する冷媒温度として最適の温度領域となり、暖房システムとして最適な状態が実現される。
【0047】
なお、上記実施の形態2においては、3個の給湯用ガスクーラ36、37、38を用いる例を示したが、4個以上の給湯用ガスクーラを用いるように構成することも勿論可能である。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係るヒートポンプ式給湯暖房装置によれば、給湯用ガスクーラが複数個に形成されているので、給湯負荷の大きな変動に追随して給湯用ガスクーラの容量を変化させることができる。また、本発明に係るヒートポンプ式給湯暖房装置では、暖房負荷の変動に対しも柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る給湯用ガスクーラに用いる3流体用熱交換器の側面図である。
【図3】 同熱交換器の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る回路図である。
【符号の説明】
A 暖房用回路部
B 給湯用回路部
1 圧縮機
2 室外側熱交換器
4 膨張装置
6 暖房用ガスクーラ
6a〜6c 熱交換チューブ
9 暖房用冷媒回路
10 1次側熱流体回路
11 熱流体タンク
13 熱流体分岐管
14、15 流量制御弁
31 圧縮機
32 室外側熱交換器
34 膨張装置
36 第1給湯用ガスクーラ
37 第2給湯用ガスクーラ
37a〜37c 熱交換チューブ
38 第3給湯用ガスクーラ
39 給湯用冷媒回路
41〜46 開閉弁
50 1次側給湯用水回路
51 貯湯タンク
54 開閉弁
61 2次側給湯用水回路としての給湯管
81〜84 開閉弁

Claims (7)

  1. 圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する3個以上の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、
    給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、
    給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、
    給湯用ガスクーラを選択的に作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と
    暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、
    前記暖房用熱流体が循環し且つ前記熱流体タンクに接続されている暖房用熱流体回路と、を備え、
    前記給湯用ガスクーラのうち少なくとも1個の給湯用ガスクーラには、前記給湯用水回路から独立した回路で流通する前記暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器は前記暖房用熱流体回路に接続されていることを特徴とするヒートポンプ式給湯暖房装置。
  2. 圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する2個以上の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、
    給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、
    給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、
    各給湯用ガスクーラを選択的に作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と、
    圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を暖房用熱流体で冷却する暖房用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した暖房用冷媒回路を含む暖房用熱源機器と、
    暖房用ガスクーラで加熱された暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、
    暖房用ガスクーラと熱流体タンクとを接続する暖房用熱流体回路と、を備え、
    前記給湯用ガスクーラのうち少なくとも1個の給湯用ガスクーラには、前記給湯用水回路から独立した回路で流通する前記暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器は前記暖房用熱流体回路に接続されていることを特徴とするヒートポンプ式給湯暖房装置。
  3. 圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を暖房用熱流体で冷却する暖房用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した暖房用冷媒回路からなる暖房用熱源機器と、
    暖房用ガスクーラで加熱された暖房用熱流体を貯留する熱流体タンクと、
    暖房用ガスクーラと熱流体タンクとを接続する暖房用熱流体回路と、
    圧縮機、圧縮機の吐出ガス冷媒を給湯用水で冷却する複数の給湯用ガスクーラ、膨張装置、外気を熱源媒体とする室外側熱交換器を直列に接続した給湯用冷媒回路からなる給湯用熱源機器と、
    複数の給湯用ガスクーラで加熱された給湯用水を貯留する貯湯タンクと、
    複数の給湯用ガスクーラと貯湯タンクとを接続する給湯用水回路と、
    複数の給湯用ガスクーラの一部を作用させるように給湯用冷媒回路を切り換える制御弁と、を備え、
    前記複数の給湯用ガスクーラは、前記給湯用冷媒回路においては冷媒が直列に流通するように接続されると共に、前記給湯用水回路においては給湯用水が冷媒の流れと逆方向の 直列に流通するように接続され、
    前記複数の給湯用ガスクーラのうち、前記圧縮機吐出ガスの流通方向を基準とする最上流でない給湯用ガスクーラには、給湯用水回路から独立した回路で流通する暖房用熱流体を加熱する熱交換器が組み込まれると共に、この熱交換器には前記暖房用熱流体回路から分岐した熱流体分岐管が接続されていることを特徴とするヒートポンプ式給湯暖房装置。
  4. 前記給湯用ガスクーラは、給湯用冷媒回路においては冷媒が直列に流通するように接続されるとともに、給湯用水回路においては給湯用水が冷媒の流れと逆方向の直列に流通するように接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヒートポンプ式給湯暖房装置。
  5. 前記熱交換器は、圧縮機吐出ガスの流通方向を基準とする最上流でない下流側の給湯用ガスクーラに組み込まれていることを特徴とする請求項4記載のヒートポンプ式給湯暖房装置。
  6. 前記給湯用冷媒回路及び暖房用冷媒回路に使用される冷媒は、炭酸ガス冷媒であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のヒートポンプ式給湯暖房装置。
  7. 前記暖房用熱流体はブラインであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載のヒートポンプ式給湯暖房装置。
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