JP2009287865A - 工場における複数負荷温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工場内の多数の負荷を同時に温度調節するための、構造が簡単で応答性の良い温調装置の提供。
【解決手段】 加熱タンク1に連通する加熱液循環配管3と、冷却タンク4に連通する冷却液循環配管5とを設け、加熱液循環配管3及び冷却液循環配管5に夫々三方操作弁6からなる混合手段を介し、複数の負荷2を並列する。そして、加熱タンク1又は冷却タンク4内の液体を直接各負荷2の負荷循環路8に適量混入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体を循環して工場内の多数の負荷を同時に、それぞれの設定温度に温度調整する複数負荷温調装置に関する。
工場における多数の製造装置や機器を設定温度に調整するため、熱交換用の液体を循環させる温度調節装置が使用されている。特に、設定温度の上下許容範囲が狭い集積回路(IC)等の半導体の製造装置や、液晶表示装置等の製造装置においては、負荷の温度変化に対し応答の速い温度調節が必要となる。
このような温調装置として、従来、図8に示す工場内における温調装置が使用されていた。これは、工場内に配置された多数の負荷2に夫々負荷循環ポンプ7を有する負荷循環路8を設け、その循環路中に放熱コア37とヒータ32を配置する。そして、その放熱コア37を第1水タンク33を介して冷却する。その第1水タンク33には、この例ではヒートポンプ型熱交換器12の吸熱コア14が設けられている。
また、ヒートポンプ型熱交換器12の発熱コア13は第2水タンク34を介して第2の吸熱コア14で冷却される。この第2の吸熱コア14の内部を流通する流体は補助冷水タンク17に連通する。この補助冷水タンク17には、補助熱交換器18の補助吸熱コア38が内蔵されている。そしてこの補助冷水タンク17にポンプ35を介して冷却水循環配管39が設けられ、この冷却水循環配管39に、多数の負荷2に間接的に接続する第2の吸熱コア13が接続されている。
各負荷2は、一例として熱負荷であり、その負荷循環路8及び放熱コア37により負荷循環路8内の液体を、設定温度より低く冷却する。そして過冷却となった液体をヒータ32によって設定温度に調節する。
また、第1水タンク33中の冷却水はヒートポンプ型熱交換器12の吸熱コア14によって冷却される。さらにヒートポンプ型熱交換器12の発熱コア13は、第2水タンク34及び第2の吸熱コア14を介し補助冷水タンク17の冷却水により冷却される。この補助冷水タンク17は補助熱交換器18の補助吸熱コア38によって冷却されるものである。
従来の複数負荷温調装置は、各負荷毎に多数の熱交換器を必要とし構造が複雑である。それと共に、放熱コア37で一旦、過冷却した後に、ヒータ32で加温し液体を設定温度に維持する。そのため、エネルギー効率の悪い欠点があった。それと共に、液体を他の媒体を介して間接的に冷却加温するため、負荷の変動に対し応答性の悪い欠点があった。
そこで本発明は、係る問題点を取り除くことを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、工場における複数負荷温調装置において、
予め設定温度より高くした液体を収納する加熱タンク(1)および、その加熱タンク(1)から負荷(2)側に配管されて液体を循環する加熱液循環配管(3)と、
予め設定温度より低くした液体を収納する冷却タンク(4)および、その冷却タンク(4)から負荷(2)側に配管されて液体を循環する冷却液循環配管(5)と、
加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に、それぞれ三方操作弁(6)を介して並列接続され、温調対象となる複数の負荷(2)と、
各負荷(2)に前記三方操作弁(6)よりなる混合手段を介して接続され、それぞれ負荷循環ポンプ(7)により液体が温調対象を流通して循環する複数の負荷循環路(8)と、を具備し、
各三方操作弁(6)は、そのスプルー(20)の移動により入口側ポート(9)が、バイパス側ポート(10)からタンク側ポート(11)に連続的に変化して接続されると共に、タンク側ポート(11)からバイパス側ポート(10)に連続的に変化して接続され、液体を入口側ポート(9)からバイパス側ポート(10)またはタンク側ポート(11)或いは両者に流通させるように構成され、
バイパス側ポート(10)は負荷(2)からの液体を前記負荷循環路(8)に流通させ、
タンク側ポート(11)は、負荷からの液体を各前記循環配管(3)または(5)を介して加熱タンク(1)または冷却タンク(4)に導き、それらのタンクからの液体を負荷循環路(8)に導き、
加熱タンク(1)、冷却タンク(4)、各負荷(2)に流通する液体は同一のものであることを特徴とする工場における複数負荷温調装置である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に、それぞれ一対づつの三方操作弁(6a)(6b)を介して各負荷(2)が並列接続され、前記加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に前記負荷循環路(8)とは別のタンク循環ポンプ(7a)をそれぞれ設け、その吐出側が前記負荷循環路(8)の前記一対のうち下流側に位置する三方操作弁(6b)に連結されたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置である。
請求項3に記載の本発明は、
請求項1または請求項2において、
ヒートポンプ型熱交換器(12)を用い、その冷媒回路の発熱コア(13)が前記加熱タンク(1)内に設けられると共に、その吸熱コア(14)が冷却タンク(4)内に設けられたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置である。
請求項4に記載の本発明は、請求項3において、
前記加熱タンクと冷却タンクとヒートポンプ型熱交換器とが、それぞれ一対づつ設けられ、その第1加熱タンク(1a)と第1冷却タンク(4a)とが第1ヒートポンプ型熱交換器(12a)に配置され、その第2加熱タンク(1b)と第2冷却タンク(4b)とが第2ヒートポンプ型熱交換器(12b)に配置され、第1加熱タンク(1a)と第2加熱タンク(1b)とが接続配管(29)を介して前記加熱液循環配管(3)に直列に接続され、第1冷却タンク(4a)と第2冷却タンク(4b)とが接続配管(30)を介して前記冷却液循環配管(5)に直列に接続されたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置である。
請求項5に記載の本発明は、請求項3または請求項4において、
発熱コア(13)と吸熱コア(14)との間に調熱コア(15)を設けると共に、その調熱コア(15)の入口側と出口側とに一対の膨張弁(16)を設けて、その切換により調熱コア(15)の冷却と加温とを切換ることを特徴とする工場における複数負荷温調装置である。
請求項6に記載の本発明は、請求項5において、
前記調熱コア(15)が屋内に設けられ、屋外に設けた補助冷水タンク(17)を循環する冷却水を介して前記調熱コア(15)が冷却され、その補助冷水タンク(17)に屋外の補助熱交換器(18)の補助吸熱コア(38)が設けられたことを特徴する工場における複数負荷温調装置である。
請求項7に記載の本発明は、請求項6において、
補助熱交換器(18)がクーリングタワーよりなる工場における複数負荷温調装置である。
本発明の複数負荷温調装置は、加熱タンク1に連通する加熱液循環配管3と、冷却タンク4に連通する冷却液循環配管5とに、夫々複数の負荷が三方操作弁6よりなる混合手段を介して接続されたものであるから、工場における複数負荷に対して混合手段を介して、加熱タンク1または冷却タンク4内の液体を各負荷に直接供給し、同時に各負荷の温度調節を迅速に行い、応答性の速い装置を提供できる。それと共に、全体として構造が極めた単純となり、故障が少なく経済的な温調装置を提供できる。
上記構成において、請求項2に記載のように、加熱液循環配管3及び冷却液循環配管5に夫々一対づつの三方操作弁6a,6b,6c,6dを介して、各負荷2を並列接続し、タンク循環ポンプ7aの吐出側を負荷循環路8の一対のうちの下流側に位置する三方操作弁6b,6dに連結することができる。この場合には、液循環配管3,5に均等に内圧を加えて加熱タンク1,冷却タンク4内の液体を負荷循環路8に混入することができる。
上記構成において、請求項3に記載のように、ヒートポンプ型熱交換器12を用い、その冷媒回路の発熱コア13を加熱タンク1内に設け、その吸熱コア14を冷却タンク4内に設けることができる。この場合には、ヒートポンプ型熱交換器12における加熱部と冷却部とを同時に利用できるので、省エネルギー効果が大である。
上記構成において、請求項4に記載のように、加熱タンクと冷却タンクとヒートポンプ型熱交換器とを夫々一対づつ設け、その第1加熱タンク1aと第1冷却タンク4aとを第1ヒートポンプ型熱交換器12aに配置し、その第2加熱タンク1bと第2冷却タンク4bとを第2ヒートポンプ型熱交換器12bに配置すると共に、第1加熱タンク1aと第2加熱タンク1bとを接続配管29を介して加熱液循環配管3に直列に接続し、第1冷却タンク4aと第2冷却タンク4bとを接続配管30を介して冷却液循環配管5に直列に接続することができる。
この場合には、一対のヒートポンプ型熱交換器の一方が故障しても、他方により負荷全体を温調することができる。そのため故障のない、信頼性の高い温調装置を提供できる。
また、必要に応じ、常時は一方のみのヒートポンプ型熱交換器を使用し、省エネルギー効果を得ることもできる。
上記構成において、請求項5に記載のように、発熱コア13と吸熱コア14との間に調熱コア15を設けると共に、その調熱コア15の入口側と出口側とに一対の膨張弁16を設け、その切換えにより調熱コア15の冷却と加温とを切換えることができる。この場合には、加熱タンク1と冷却タンク4との何れか一方をより効率的に温度制御することができる。
即ち、調熱コア15の上流側の膨張弁16を絞り、下流側の膨張弁16を開放すると調熱コア15自体を蒸発器として利用でき、その分だけ冷却タンク4の吸熱コア14の冷却効果を低下させることができる。また、その逆を行う場合には、加熱タンク1の発熱コア13の温調効果を減少させることができる。
そして、各負荷2の温度状況に応じて、冷却タンク4と、加熱タンク1との、いずれか一方をより多く使用し、安定した温調が可能となる。
上記構成において、請求項6に記載のように、調熱コア15を屋内に設け、屋外に補助冷水タンク17を設けて、その冷却水により調熱コア15を冷却し、補助冷水タンク17に補助熱交換器18の補助吸熱コア38を設けることができる。この場合には、補助冷水タンク17に連通する配管を短くし、装置全体をコンパクトにできる。
上記構成において、請求項7に記載のように、補助熱交換器18をクーリングタワーとすることができる。この場合には、熱容量を大きくし、より多数の負荷の温調を同時に行うことができる。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示すブロック図であり、図2〜図4はその作用を示す説明図、図5は同温調装置に用いられる三方操作弁6a(または6b)の一例を示す説明図である。
図1の例では、屋外にヒートポンプ型熱交換器12が設けられ、鎖線の右側に示す工場の屋内に多数の負荷2が並列されている。この負荷2は、夫々設定温度の上限及び下限の範囲が極めて狭いことが望まれるものである。そして、各負荷2に負荷循環路8が負荷循環ポンプ7を介して設けられており、負荷循環路8内を流通する液体が負荷2を流通する。
負荷循環路8内には、この例では一対づつ合計4つの三方操作弁6a,6b,6c,6dが配置され、それにより混合手段を形成する。そして一対づつの三方操作弁6a,6b,6c,6d(図2参照)を介し、各負荷2が加熱液循環配管3及び冷却液循環配管5に連通する。加熱液循環配管3は、加熱タンク1内の液体をタンク循環ポンプ7aを介して循環させ、冷却液循環配管5は冷却タンク4内の液体を同様にタンク循環ポンプ7aを介して循環させる。そして、各タンク循環ポンプ7aの吐出側が一対の三方操作弁6a,6b,6c,6dのうち下流側に位置する三方操作弁6b,6dに接続されている。
図1に示す如く、加熱タンク1,冷却タンク4には、ヒートポンプ型熱交換器12の発熱コア13、吸熱コア14が内装されている。ヒートポンプ型熱交換器12はこの例では、その冷媒循環回路中にコンプレッサ19が配置され、その下流側における発熱コア13の出口側と、上流側の吸熱コア14の入口側との間に調熱コア15が配置され、その調熱コア15の両端に夫々膨張弁16が配置されている。調熱コア15には、ファン31が対向する。そしてコンプレッサ19およびファン31を駆動し、一例として調熱コア15の下流側の膨張弁16を絞り上流側の膨張弁16を開放する。すると、加熱タンク1内の液体は発熱コア13により加熱され、冷却タンク4内の液体は吸熱コア14によって冷却される。
そして、加熱タンク1内の液体を発熱コア13によって設定温度よりも高く予め加熱し、冷却タンク4内の液体を設定温度よりも予め低く維持する。次いで、加熱液循環配管3及び冷却液循環配管5の各タンク循環ポンプ7aを駆動すると共に、負荷循環路8の負荷循環ポンプ7を駆動する。負荷2が略設定温度である場合には、夫々の三方操作弁6a,6b,6c,6dはバイパス側に維持されている。即ち、図2に示す如く、負荷循環ポンプ7によって負荷2内を流通した液体は、三方操作弁6aの入口ポート9からバイパスポート10を介し、三方操作弁6bのバイパスポート10より出口ポート40を介して、下流側の三方操作弁6cの入口ポート9,バイパスポート10,出口ポート40を介して負荷循環路8内を循環する。
次に、負荷循環路8内の液体が設定温度よりも低くなった場合には、三方操作弁6aのタンク側ポート11とバイパスポート10とが適度な半開きになると共に、三方操作弁6bの入口ポート9及びバイパスポート10が半開きになる。
なお、一対の三方操作弁6a,6b及び三方操作弁6c,6dの開閉動作は連動して行われる。一例として、回転型の三方弁においては一対の三方操作弁6a,6bのスプルーが同軸に連結され、一方の三方操作弁6aのバイパスポート10とタンク側ポート11が半開き状態のときは、他方の三方操作弁6bの入口ポート9とバイパスポート10も同様に半開きになる。
そして、一方の三方操作弁6aの入口ポート9に流入した流体は、そのバイパスポート10及びタンク側ポート11に分流する。そのタンク側ポート11から加熱タンク1に液体が流入すると、その分だけ、加熱タンク1から加熱された液体が他方の三方操作弁6bの入口ポート9に流入し、そのバイパスポート10からの液体と合流して、それが下流側の三方操作弁6c,6dのバイパス管41を介して負荷2に還流する。
加熱タンク1内の液体は、設定温度よりも高い温度のものが収納されているため、そこから流出する液体が負荷循環路8に適量混入し、負荷2内に流通する液体を昇温して、設定温度とする。
なお、タンク循環ポンプ7aによる加熱液循環配管3の液圧は、負荷循環ポンプ7による負荷循環路8の液圧よりも小さく設定されている。それにより、負荷循環路8内の液体を一対の三方操作弁6a,6bを介して円滑に制御する。これはタンク循環ポンプ7aによる加圧を負荷循環ポンプ7の加圧よりも大きくすると、加熱タンク1内の液体が負荷循環路8内を逆流するおそれがあるからである。
また、液体は非圧縮性であるので、三方操作弁6aのタンク側ポート11から流出した量ののみ、加熱タンク1からの液体が三方操作弁6bに流入する。そして、各三方操作弁のバイパスポート10とタンク側ポート11の各開度は、互いに逆比例し連続的に開閉する。即ち、一方の開度を広くすると、その分だけ他方の開度が狭くなる。
このような三方弁は、一例として図5に示すものを用いることができる。この例では、弁ケーシング26にバイパス管41と出口管42とが接続され、弁ケーシング26の内部にスプルー20が回動自在に設けられている。このスプルー20の形状は、一例として筒状又は中空の球状に形成され、外周に一対のバイパスポート10、タンク側ポート11が設けられると共に、そのスプルー20の軸線上に入口ポート9及び回転軸24が取付けられている。そして図の状態で、入口ポート9から流入した液体はバイパスポート10及びタンク側ポート11を介してバイパス管41と出口管42とに分流する。ここで、回転軸24を図において時計方向に回転すると、タンク側ポート11の開口面積が大きくなると共に、それに逆比例しバイパスポート10の開口面積が縮小する。
なお、他方の三方操作弁6bにおいてはスプルー20の軸線上に出口ポート40が開口し、スプルー20の外周に入口ポート9とバイパスポート10とが設けられることになる。そして、三方操作弁6aと6bの回転軸24は連結され両者が連動する。
また、この例ではバイパスポート10の開口縁にはストッパ27が設けられ、回転軸24は時計方向及び半時計方向に一定角度のみ回動可能である。
次に、図4は負荷2が常時発熱する負荷の場合の温調方法であり、この例では上流側の一方の三方操作弁6aが入口ポート9とバイパスポート10とのみで連通すると共に、他方の三方操作弁6bはバイパスポート10と出口ポート40のみが連通し、液体はバイパス管41を通過する。そして下流側の一方の三方操作弁6cのバイパスポート10とタンク側ポート11が適度の開度の半開きになると共に、他方の三方操作弁6dのバイパスポート10と入口ポート9とが同様に半開きになる。そして、設定温度より低い液体の収納された冷却タンク4から、三方操作弁6cの開度に応じて、冷却された液体が負荷循環路8内に流入し、迅速に負荷循環路8内の液体を設定温度に維持する。
このとき、冷却液が負荷循環路8に過剰に流入すると、制御装置を介して、図3の状態になり、加熱タンク1からの加熱された適量の液体が、負荷循環路8内に流入する。この場合、過渡期において、四つの三方操作弁6a〜6dが同時に開になることがある。これらとは逆の場合も存在する。即ち、設定温度より高い液体を加熱タンク1から負荷循環路8に適量流入中に、過剰の加熱液が流入したときは、図4の状態になり、補正が行われる。
即ち、図示しないが、加熱タンク1内の液体と冷却タンク4内の液体とを夫々適量負荷循環路8に流通することがある。
次に、主として、冷却タンク4内の液体を使用する場合には、図1において調熱コア15の下流側の膨張弁16を絞り、上流側の膨張弁16を開放する。それにより、冷媒回路の吸熱コア14の温度をより低く維持することができる。逆に、主として加熱タンク1内の液体を使用する場合には、調熱コア15の上流側の調熱コア15を絞り、下流側の膨張弁16を開放する。それにより、発熱コア13をより高温に維持することができる。このとき調熱コア15は、大気との間で吸熱を行う。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示し、この例が図1のそれと異なる点はヒートポンプ型熱交換器12が鎖線の右側の屋内に設置され、その左側の屋外に補助熱交換器18が設置され、それらが調熱コア15を介して接続されている。
補助熱交換器18の補助吸熱コア38は屋外の補助冷水タンク17に内装され、そのタンク内の液体がポンプ35を介して冷却水循環配管39に流通する。そして、配管39に吸熱コア14が設けられ、それが調熱コア15に内装されている。さらに冷却水循環配管39には、下段側に図8と同じ従来型温調装置が取付けられ、旧型温調装置が混在したものである。
次に、図7は本発明の第3の実施の形態を示し、この例が図1のそれと異なる点は一対の第1ヒートポンプ型熱交換器12a,第2ヒートポンプ型熱交換器12bが屋内に設けられ、屋外に補助熱交換器18及び補助冷水タンク17が設けられたものである。そして、第1ヒートポンプ型熱交換器12aの第1加熱タンク1aと、第2ヒートポンプ型熱交換器12bの第2加熱タンク1bとが加熱液循環配管3に直列に連結されている。
また、第1ヒートポンプ型熱交換器12aの第1冷却タンク4aと第2ヒートポンプ型熱交換器12bの第2冷却タンク4bとが、冷却液循環配管5に直列に連結されている。そして夫々の調熱コア15に冷却水循環配管39の吸熱コア14が内装され、補助冷水タンク17内の冷却水をタンク循環ポンプ7aによって循環させる。この補助冷水タンク17内の冷却水は、補助熱交換器18の吸熱コア38によって冷却される。
なお、各図において符号19は冷媒を圧縮するコンプレッサであり、図示の例ではヒートポンプ型熱交換器を用いている。なお、それに代えて、屋外における補助熱交換器18としてクーリングタワーを用いることもできる。
図1において符号43は制御装置であり、この制御装置43には各負荷2ごとに流通した液体の温度が、それぞれ図示しないセンサーを介して入力され、それが各負荷の設定値と比較されて、その設定温度との差をなくすように三方弁よりなる各混合バルブを開閉制御する。それと共に、それぞれの負荷循環ポンプ7,タンク循環ポンプ7a,コンプレッサ19の駆動を行うと共に、調熱コア15の上流側及び下流側に位置する一対の膨張弁16の開閉動作を制御する。
本発明の複数負荷温調装置の第1の実施の形態を示す説明図。 同装置における負荷循環路8のバイパス状態を示す説明図。 同装置において加熱タンク1内の液体を負荷循環路8に混入する場合の説明図。 同装置において冷却タンク4内の液体を負荷循環路8に混入する場合の説明図。
同装置に用いられる三方操作弁6a,6bの一例を示す説明的略図。 本発明の複数負荷温調装置の第2の実施の形態を示す説明図。 本発明の複数負荷温調装置の第3の実施の形態を示す説明図。 従来型の複数負荷温調装置の説明図。
符号の説明
1 加熱タンク
1a 第1加熱タンク
1b 第2加熱タンク
2 負荷
3 加熱液循環配管
4 冷却タンク
4a 第1冷却タンク
4b 第2冷却タンク
5 冷却液循環配管
6 三方操作弁
6a 三方操作弁
6b 三方操作弁
6c 三方操作弁
6d 三方操作弁
7 負荷循環ポンプ
7a タンク循環ポンプ
8 負荷循環路
9 入口ポート
10 バイパスポート
11 タンク側ポート
12 ヒートポンプ型熱交換器
12a 第1ヒートポンプ型熱交換器
12b 第2ヒートポンプ型熱交換器
13 発熱コア
14 吸熱コア
15 調熱コア
16 膨張弁
17 補助冷水タンク
18 補助熱交換器
19 コンプレッサ
20 スプルー
23 仕切部
24 回転軸
26 弁ケーシング
27 ストッパ
28 サブタンク
29 接続配管
30 接続配管
31 ファン
32 ヒータ
33 第1水タンク
34 第2水タンク
35 ポンプ
36 放熱コア
37 放熱コア
38 補助吸熱コア
39 冷却水循環配管
40 出口ポート
41 バイパス管
42 出口管
43 制御装置

Claims (7)

  1. 工場における複数負荷温調装置において、
    予め設定温度より高くした液体を収納する加熱タンク(1)および、その加熱タンク(1)から負荷(2)側に配管されて液体を循環する加熱液循環配管(3)と、
    予め設定温度より低くした液体を収納する冷却タンク(4)および、その冷却タンク(4)から負荷(2)側に配管されて液体を循環する冷却液循環配管(5)と、
    加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に、それぞれ三方操作弁(6)を介して並列接続され、温調対象となる複数の負荷(2)と、
    各負荷(2)に前記三方操作弁(6)よりなる混合手段を介して接続され、それぞれ負荷循環ポンプ(7)により液体が温調対象を流通して循環する複数の負荷循環路(8)と、を具備し、
    各三方操作弁(6)は、そのスプルー(20)の移動により入口側ポート(9)が、バイパス側ポート(10)からタンク側ポート(11)に連続的に変化して接続されると共に、タンク側ポート(11)からバイパス側ポート(10)に連続的に変化して接続され、液体を入口側ポート(9)からバイパス側ポート(10)またはタンク側ポート(11)或いは両者に流通させるように構成され、
    バイパス側ポート(10)は負荷(2)からの液体を前記負荷循環路(8)に流通させ、
    タンク側ポート(11)は、負荷からの液体を各前記循環配管(3)または(5)を介して加熱タンク(1)または冷却タンク(4)に導き、それらのタンクからの液体を負荷循環路(8)に導き、
    加熱タンク(1)、冷却タンク(4)、各負荷(2)に流通する液体は同一のものであることを特徴とする工場における複数負荷温調装置。
  2. 請求項1において、
    前記加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に、それぞれ一対づつの三方操作弁(6a)(6b)を介して各負荷(2)が並列接続され、前記加熱液循環配管(3)および冷却液循環配管(5)に前記負荷循環路(8)とは別のタンク循環ポンプ(7a)をそれぞれ設け、その吐出側が前記負荷循環路(8)の前記一対のうち下流側に位置する三方操作弁(6b)に連結されたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    ヒートポンプ型熱交換器(12)を用い、その冷媒回路の発熱コア(13)が前記加熱タンク(1)内に設けられると共に、その吸熱コア(14)が冷却タンク(4)内に設けられたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置。
  4. 請求項3において、
    前記加熱タンクと冷却タンクとヒートポンプ型熱交換器とが、それぞれ一対づつ設けられ、その第1加熱タンク(1a)と第1冷却タンク(4a)とが第1ヒートポンプ型熱交換器(12a)に配置され、その第2加熱タンク(1b)と第2冷却タンク(4b)とが第2ヒートポンプ型熱交換器(12b)に配置され、第1加熱タンク(1a)と第2加熱タンク(1b)とが接続配管(29)を介して前記加熱液循環配管(3)に直列に接続され、第1冷却タンク(4a)と第2冷却タンク(4b)とが接続配管(30)を介して前記冷却液循環配管(5)に直列に接続されたことを特徴とする工場における複数負荷温調装置。
  5. 請求項3または請求項4において、
    発熱コア(13)と吸熱コア(14)との間に調熱コア(15)を設けると共に、その調熱コア(15)の入口側と出口側とに一対の膨張弁(16)を設けて、その切換により調熱コア(15)の冷却と加温とを切換ることを特徴とする工場における複数負荷温調装置。
  6. 請求項5において、
    前記調熱コア(15)が屋内に設けられ、屋外に設けた補助冷水タンク(17)を循環する冷却水を介して前記調熱コア(15)が冷却され、その補助冷水タンク(17)に屋外の補助熱交換器(18)の補助吸熱コア(38)が設けられたことを特徴する工場における複数負荷温調装置。
  7. 請求項6において、
    補助熱交換器(18)がクーリングタワーよりなる工場における複数負荷温調装置。
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