JP2015068577A - ヒートポンプ装置および給湯暖房装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置および給湯暖房装置 Download PDF

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誠士 今井
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初彦 河村
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Abstract

【課題】別個の膨張機構を用いることなく、給湯熱交換器と暖房熱交換器の双方を凝縮器として利用可能なヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】本明細書は、圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器を備えており、冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器の順で循環させるヒートポンプ装置を開示する。そのヒートポンプ装置では、凝縮器が、冷媒を給湯用熱媒と熱交換させる給湯熱交換器と、給湯熱交換器より下流で冷媒を暖房用熱媒と熱交換させる暖房熱交換器を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ装置および給湯暖房装置に関する。
特許文献1に、圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器を備えており、冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器の順で循環させるヒートポンプ装置が開示されている。このヒートポンプ装置では、凝縮器が、冷媒を給湯用熱媒および暖房用熱媒と熱交換させる三流体熱交換器を備えている。
特開2009−243747号公報
三流体熱交換器は構造が複雑になりやすく、従来から使用されている二流体熱交換器に比べて、設計や製造に困難を伴う。そこで、冷媒を給湯用熱媒と熱交換させる給湯熱交換器と、冷媒を暖房用熱媒と熱交換させる暖房熱交換器を、別個の二流体熱交換器として配置するための検討が進められている。
仮に、凝縮器として給湯熱交換器と暖房熱交換器を並列に接続する場合、それぞれの熱交換器に流入する冷媒は同じ温度および圧力であるが、それぞれの熱交換器から流出する冷媒は異なる温度および圧力となる。このため、蒸発器に送られる冷媒を適切に膨張させるためには、給湯熱交換器と暖房熱交換器の下流側に、別個の膨張機構をそれぞれ設ける必要がある。より簡素な構成で、給湯熱交換器と暖房熱交換器の双方を凝縮器として利用可能なヒートポンプ装置が期待されている。
本明細書は、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書では、別個の膨張機構を用いることなく、給湯熱交換器と暖房熱交換器の双方を凝縮器として利用可能なヒートポンプ装置を提供する。
本明細書は、圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器を備えており、冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器の順で循環させるヒートポンプ装置を開示する。そのヒートポンプ装置では、凝縮器が、冷媒を給湯用熱媒と熱交換させる給湯熱交換器と、給湯熱交換器より下流で冷媒を暖房用熱媒と熱交換させる暖房熱交換器を備えている。
上記のヒートポンプ装置では、凝縮器において、給湯熱交換器と暖房熱交換器が直列に接続されている。このため、暖房熱交換器の下流に設けられた単独の膨張機構により、蒸発器に送られる冷媒を適切に膨張させることができる。別個の膨張機構を用いることなく、給湯熱交換器と暖房熱交換器の双方を凝縮器として利用することができる。
また、上記のヒートポンプ装置によれば、給湯熱交換器が暖房熱交換器よりも上流に配置されているため、給湯熱交換器には圧縮機から送り出された高温高圧の冷媒が流入する。これにより、給湯熱交換器における給湯用熱媒の加熱効率を向上することができる。一般に、暖房熱交換器での暖房用熱媒の加熱は冬季のみ行われるのに対し、給湯熱交換器での給湯用熱媒の加熱は一年を通して行われる。従って、給湯熱交換器における給湯用水の加熱効率を向上することで、長期的な観点で見たエネルギー効率を向上することができる。
上記のヒートポンプ装置は、凝縮器が、給湯熱交換器をバイパスするバイパス経路と、バイパス経路に設けられたバイパス弁をさらに備えるように構成することができる。
一般に、給湯熱交換器では、給湯用熱媒の昇温幅を大きくするため、冷媒の凝縮に伴う潜熱だけではなく、冷媒の温度低下に伴う顕熱も給湯用熱媒へ移動させる。このため、給湯熱交換器において冷媒と給湯用熱媒が流れる流路の長さは長いものとなる。従って、給湯熱交換器の下流側に暖房熱交換器が接続されている構成では、給湯熱交換器で給湯用熱媒との熱交換を行わず、暖房熱交換器で暖房用熱媒との熱交換を行う場合であっても、冷媒が給湯熱交換器を通過する際の圧損によって、暖房熱交換器に流入する冷媒の温度および圧力が低下してしまう。上記のヒートポンプ装置では、給湯熱交換器で給湯用熱媒との熱交換を行わず、暖房熱交換器で暖房用熱媒との熱交換を行う場合に、バイパス弁を開いて圧縮機からの冷媒をバイパス経路に流すことで、高温高圧の冷媒を暖房熱交換器に流入させることができる。暖房熱交換器での暖房用熱媒の加熱効率を向上することができる。
また、上記のヒートポンプ装置によれば、凍結防止のために給湯熱交換器に給湯用熱媒が循環している状態で、暖房熱交換器による暖房用熱媒の加熱を行う場合に、バイパス弁を開いて圧縮機からの冷媒をバイパス経路に流すことで、給湯用熱媒に冷媒の熱が奪われることを防いで、暖房熱交換器へ高温高圧の冷媒を流入させることができる。凍結防止のために給湯熱交換器に給湯用熱媒が循環している場合でも、暖房熱交換器での暖房用熱媒の加熱効率が低下することを防ぐことができる。
本明細書は、上記のヒートポンプ装置を備える給湯暖房装置も開示する。
本明細書が開示するヒートポンプ装置および給湯暖房装置によれば、別個の膨張機構を用いることなく、給湯熱交換器と暖房熱交換器の双方を凝縮器として利用することができる。
実施例の給湯暖房装置2およびヒートポンプ装置50の構成を模式的に示す図である。 実施例の給湯暖房装置2およびヒートポンプ装置50の別の構成を模式的に示す図である。
(実施例)
図1は、本実施例の給湯暖房装置2を示している。給湯暖房装置2は、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6と、熱源機ユニット8と、制御装置100を備えている。
ヒートポンプユニット6は、ヒートポンプ装置50と、給湯用水循環ポンプ22を備えている。ヒートポンプ装置50は、冷媒(例えばR410AといったHFC冷媒や、CO、イソブタン、プロパン等の自然冷媒など)を循環させるための冷媒循環路52と、空気熱交換器54と、ファン56と、圧縮機62と、給湯熱交換器51と、暖房熱交換器53と、膨張弁60を備えている。ヒートポンプ装置50では、空気熱交換器54が蒸発器を構成しており、給湯熱交換器51と暖房熱交換器53が凝縮器を構成している。
空気熱交換器54は、ファン56によって送風された外気と冷媒循環路52内の冷媒との間で熱交換させる。空気熱交換器54には、膨張弁60を通過後の低圧低温の液体状態にある冷媒が供給される。空気熱交換器54は、冷媒と外気とを熱交換させることによって、冷媒を加熱する。冷媒は、加熱されることにより気化し、比較的高温で低圧の気体状態となる。
圧縮機62には、空気熱交換器54を通過後の冷媒が供給される。即ち、圧縮機62には、比較的高温で低圧の気体状態の冷媒が供給される。圧縮機62によって冷媒が圧縮されることにより、冷媒は高温高圧の気体状態となる。圧縮機62は、圧縮後の高温高圧の気体状態の冷媒を、給湯熱交換器51に送り出す。
給湯熱交換器51には、圧縮機62から送り出された高温高圧の気体状態の冷媒が供給される。給湯熱交換器51は、冷媒循環路52内の冷媒と、後述のタンク水循環路20内の水(以下では給湯用水ともいう)との間で熱交換を行う。給湯熱交換器51を通過した冷媒は、暖房熱交換器53へ送られる。暖房熱交換器53は、給湯熱交換器51からの冷媒と、後述の第2暖房加熱路84からの水(以下では暖房用水ともいう)との間で熱交換を行う。冷媒は、給湯熱交換器51および/または暖房熱交換器53での熱交換の結果、熱を奪われて凝縮する。これにより、冷媒は、比較的低温で高圧の液体状態となる。
膨張弁60には、暖房熱交換器53を通過後の比較的低温で高圧の液体状態の冷媒が供給される。冷媒は、膨張弁60を通過することによって減圧され、低温低圧の液体状態となる。膨張弁60を通過した冷媒は、上記の通り、空気熱交換器54に送られる。
ヒートポンプ装置50において、圧縮機62を作動させると、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62、給湯熱交換器51、暖房熱交換器53、膨張弁60、空気熱交換器54の順に循環する。これによって、給湯熱交換器51においてタンク水循環路20内の給湯用水が加熱され、および/または、暖房熱交換器53において第2暖房加熱路84からの暖房用水が加熱される。
タンクユニット4は、タンク10を備えている。タンク10は、ヒートポンプ装置50によって加熱された給湯用水を貯える。本実施例の給湯用水は、水道水である。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで給湯用水が貯留される。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、ヒートポンプユニット6の給湯熱交換器51を通過して、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、ヒートポンプユニット6の給湯用水循環ポンプ22が介装されている。ヒートポンプユニット6において、ヒートポンプ装置50を作動させて、給湯用水循環ポンプ22を駆動すると、タンク10の下部の給湯用水が給湯熱交換器51に送られて加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。タンク10の内部には、低温の給湯用水の層の上に高温の給湯用水の層が積み重なった温度成層が形成される。
水道水導入路24は、上流端が給湯暖房装置2の外部の水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、第1給湯路36の途中に接続されている。
第1給湯路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、第1給湯路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第1給湯路36と第2導入路24bの接続部には、混合弁30が介装されている。混合弁30は、タンク10の上部から第1給湯路36へ流入する高温の給湯用水の流量と、第2導入路24bから第1給湯路36へ流入する低温の水道水の流量の割合を調整する。第2導入路24bとの接続部より下流側の第1給湯路36は、熱源機ユニット8の給湯加熱路37を通過して、第2給湯路39へ接続している。第1給湯路36と第2給湯路39の間は、熱源機バイパス路33によって接続されている。熱源機バイパス路33にはバイパス弁34が介装されている。第2給湯路39の下流端は給湯栓38に接続されている。
熱源機ユニット8は、シスターン70と、暖房用バーナ82と、給湯用バーナ81を備えている。シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に暖房用水を貯留している。本実施例の暖房用水は例えば水道水または不凍液である。シスターン70には、暖房往路72の上流端が接続されている。暖房往路72には、暖房用水循環ポンプ74が介装されている。暖房用水循環ポンプ74を駆動すると、シスターン70内の暖房用水が暖房往路72に流れ込む。
暖房往路72の下流端は、第1暖房加熱路73と、低温暖房循環路75に分岐している。低温暖房循環路75には、低温暖房機78が取り付けられる。本実施例の低温暖房機78は、例えば床暖房機である。低温暖房機78は、供給される暖房用水の熱を利用して暖房する。第1暖房加熱路73には、暖房用バーナ82が介装されている。暖房用バーナ82は、第1暖房加熱路73内の暖房用水を加熱する。第1暖房加熱路73の下流端は、高温暖房循環路77と追い焚き循環路79に分岐している。高温暖房循環路77には、高温暖房機76が取り付けられる。本実施例の高温暖房機76は、例えば浴室暖房乾燥機である。高温暖房機76は、供給される暖房用水の熱を利用して暖房する。低温暖房循環路75と高温暖房循環路77は、それぞれの下流端で合流して、第2暖房加熱路84の上流端へ接続している。
第2暖房加熱路84の下流端は、ヒートポンプユニット6の暖房熱交換器53を通過して、暖房復路96に接続している。暖房復路96は、下流端が熱源機ユニット8のシスターン70に接続している。
追い焚き循環路79には、追い焚き熱動弁83と、追い焚き熱交換器97が介装されている。追い焚き熱動弁83は、追い焚き循環路79を開閉する。追い焚き熱交換器97では、追い焚き循環路79を流れる暖房用水と、浴槽水循環路91を流れる浴槽水の間で熱交換が行われる。追い焚き循環路79の下流端は、暖房復路96に接続している。
浴槽水循環路91の上流端は、浴槽98の底部に接続している。浴槽水循環路91の下流端は、浴槽98の側部に接続している。浴槽水循環路91には、浴槽水循環ポンプ99が介装されている。浴槽水循環ポンプ99が駆動すると、浴槽98の底部から吸い出された浴槽水が、追い焚き熱交換器97を通過して、浴槽98の側部へ戻される。
給湯加熱路37には、給湯用バーナ81が介装されている。給湯加熱路37の給湯用バーナ81よりも下流側から、浴槽注湯路40が分岐している。浴槽注湯路40には、浴槽注湯路40を開閉する注湯電磁弁42が介装されている。浴槽注湯路40の下流端は、浴槽水循環ポンプ99に接続している。
制御装置100は、タンクユニット4、ヒートポンプユニット6、熱源機ユニット8の各構成要素の動作を制御する。
給湯暖房装置2は、以下のように、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転、湯はり運転、追い焚き運転、凍結防止運転等を実施することができる。
(蓄熱運転)
蓄熱運転では、タンク10内の給湯用水をヒートポンプ装置50で加熱し、高温となった給湯用水をタンク10に戻す。蓄熱運転を実行する際には、制御装置100は圧縮機62およびファン56を駆動してヒートポンプ装置50を作動させるとともに、給湯用水循環ポンプ22を駆動する。
圧縮機62の駆動により、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62、給湯熱交換器51、暖房熱交換器53、膨張弁60、空気熱交換器54の順に循環する。この場合、給湯熱交換器51を通過する冷媒循環路52内の冷媒は、高温高圧の気体状態である。また、給湯用水循環ポンプ22の駆動により、タンク水循環路20内をタンク10内の給湯用水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する給湯用水がタンク水循環路20内に導入され、導入された給湯用水が給湯熱交換器51を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の給湯用水が貯められる。タンク10の内部が高温の給湯用水で満たされた満蓄状態となると、蓄熱運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転は、タンク10内の給湯用水を給湯栓38に供給する運転である。給湯運転は、上記の蓄熱運転と並行して行うこともできる。給湯栓38が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36を介して給湯栓38に供給される。
制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁30を駆動して第2導入路24bから第1給湯路36に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された給湯用水と第2導入路24bから供給された水道水とが、第1給湯路36内で混合される。制御装置100は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁30の開度を調整する。一方、制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、給湯用バーナ81によって第1給湯路36を通過する水を加熱する。制御装置100は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、給湯用バーナ81の出力を制御する。
(暖房運転)
暖房運転は、ヒートポンプ装置50によって暖房用水を加熱し、高温となった暖房用水を用いて低温暖房機78や高温暖房機76によって暖房する運転である。利用者によって暖房運転の実行が指示されると、制御装置100は、暖房用水循環ポンプ74を回転させる。さらに、制御装置100は、圧縮機62およびファン56を駆動する。
圧縮機62の駆動により、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62、給湯熱交換器51、暖房熱交換器53、膨張弁60、空気熱交換器54の順に循環する。この場合、暖房熱交換器53を通過する冷媒循環路52内の冷媒は、高温高圧の気体状態である。また、暖房用水循環ポンプ74の駆動により、第2暖房加熱路84をシスターン70内の暖房用水が循環する。第2暖房加熱路84を循環する暖房用水は、暖房熱交換器53を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱される。暖房熱交換器53で加熱された暖房用水は、シスターン70を経て、低温暖房機78や高温暖房機76に供給される。さらに、制御装置100は、必要に応じて暖房用バーナ82を作動する。これにより、高温暖房機76には、暖房用バーナ82での加熱によってさらに高温となった暖房用水が供給される。暖房運転においては、低温暖房機78に供給される暖房用水の温度が低温暖房設定温度となるように、また高温暖房機76に供給される暖房用水の温度が高温暖房設定温度となるように、ヒートポンプ装置50の動作や、暖房用バーナ82の出力が調整される。
(湯はり運転)
湯はり運転は浴槽98に湯はりをする運転である。利用者が湯はり運転の開始を指示すると、給湯暖房装置2は湯はり運転を開始する。湯はり運転においては、注湯電磁弁42を開く。注湯電磁弁42が開くと、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36、浴槽注湯路40、浴槽水循環路91を介して浴槽98に供給される。湯はり運転においては、給湯運転と同様にして、浴槽注湯路40に供給される水の温度を湯はり設定温度に調整する。浴槽98に供給される水の水量が湯はり設定水量に達すると、湯はり運転を終了する。
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、浴槽98に貯められた浴槽水を追い焚きする運転である。利用者が追い焚き運転の開始を指示すると、給湯暖房装置2は追い焚き運転を開始する。追い焚き運転においては、浴槽水循環ポンプ99を駆動する。また、追い焚き熱動弁83を開いて、暖房用水循環ポンプ74を駆動する。これにより、浴槽98の底部から浴槽水が吸い出されて、追い焚き熱交換器97で暖房用水との熱交換によって加熱される。加熱された浴槽水は、浴槽98の側部へ戻される。追い焚き運転においては、暖房用バーナ82による暖房用水の加熱が行われる。
(凍結防止運転)
凍結防止運転は、給湯熱交換器51およびタンク水循環路20内の給湯用水や、暖房熱交換器53、第2暖房加熱路84および暖房復路96内の暖房用水が、凍結してしまうことを防止する運転である。給湯熱交換器51やタンク水循環路20の一部は、屋外に配置されているため、外気温度が低い状態で内部に給湯用水が長時間滞留していると、給湯用水が凍結してしまうおそれがある。そこで、給湯用水が凍結するおそれがある場合に、給湯暖房装置2は、給湯用水循環ポンプ22を駆動する。これにより、給湯熱交換器51およびタンク水循環路20の内部の給湯用水がタンク10からの給湯用水で置き換えられて、給湯用水が長時間の滞留によって凍結してしまうことを防ぐことができる。同様に、暖房熱交換器53や、第2暖房加熱路84および暖房復路96の一部は、屋外に配置されているため、外気温度が低い状態で内部に暖房用水が長時間滞留していると、暖房用水が凍結してしまうおそれがある。そこで、暖房用水が凍結するおそれがある場合に、給湯暖房装置2は、暖房用水循環ポンプ74を駆動する。これにより、暖房熱交換器53、第2暖房加熱路84および暖房復路96の内部の暖房用水がシスターン70からの暖房用水で置き換えられて、暖房用水が長時間の滞留によって凍結してしまうことを防ぐことができる。
以上のように、本実施例のヒートポンプ装置50では、冷媒を給湯用水と熱交換させる給湯熱交換器51と、冷媒を暖房用水と熱交換させる暖房熱交換器53の双方を、凝縮器として利用することができる。本実施例のヒートポンプ装置50では、給湯熱交換器51と暖房熱交換器53が直列に接続されている。このため、暖房熱交換器53の下流に設けられた単独の膨張弁60により、空気熱交換器54に送られる冷媒を適切に膨張させることができる。
また、本実施例のヒートポンプ装置50によれば、給湯熱交換器51が暖房熱交換器53よりも上流に配置されているため、給湯熱交換器51には圧縮機62から送り出された高温高圧の冷媒が流入する。これにより、給湯熱交換器51における給湯用水の加熱効率を向上することができる。一般に、暖房熱交換器53での暖房用水の加熱は冬季のみ行われるのに対し、給湯熱交換器51での給湯用水の加熱は一年を通して行われる。従って、給湯熱交換器51における給湯用水の加熱効率を向上することで、長期的な観点で見たエネルギー効率を向上することができる。
なお、図2に示すように、ヒートポンプ装置50は、冷媒が給湯熱交換器51をバイパスするバイパス経路58と、バイパス経路58に設けられたバイパス弁55を備えていてもよい。一般に、給湯熱交換器51では、低温の水道水を給湯に適した温度まで加熱する必要があるため、給湯用水の昇温幅を大きくするために、冷媒の凝縮に伴う潜熱だけではなく、冷媒の温度低下に伴う顕熱も給湯用水へ移動させる。このため、給湯熱交換器51において冷媒と給湯用水が流れる流路の長さは長いものとなる。従って、図1に示すように、給湯熱交換器51の下流側に暖房熱交換器53が直列に接続されている構成では、給湯熱交換器51で給湯用水との熱交換を行わず、暖房熱交換器53で暖房用水との熱交換を行う場合であっても、冷媒が給湯熱交換器51を通過する際の圧損によって、暖房熱交換器53に流入する冷媒の温度および圧力が低下してしまう。図2に示すヒートポンプ装置50では、給湯熱交換器51で給湯用水との熱交換を行わず、暖房熱交換器53で暖房用水との熱交換を行う場合に、バイパス弁55を開いて圧縮機62からの冷媒をバイパス経路58に流すことで、高温高圧の冷媒を暖房熱交換器53に流入させることができる。暖房熱交換器53での暖房用水の加熱効率を向上することができる。
また、図2に示すヒートポンプ装置50によれば、給湯用水の凍結防止運転と暖房運転が同時に行われる場合に、バイパス弁55を開いて圧縮機62からの冷媒をバイパス経路58に流すことで、凍結防止のために給湯熱交換器51を循環する給湯用水に冷媒の熱が奪われることを防いで、暖房熱交換器53へ高温高圧の冷媒を流入させることができる。給湯用水の凍結防止運転と暖房運転が同時に行われる場合でも、暖房熱交換器53における暖房用水の加熱効率が低下することを防ぐことができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 給湯暖房装置
4 タンクユニット
6 ヒートポンプユニット
8 熱源機ユニット
10 タンク
20 タンク水循環路
22 給湯用水循環ポンプ
24 水道水導入路
24a 第1導入路
24b 第2導入路
30 混合弁
32 水道水供給源
33 熱源機バイパス路
34 バイパス弁
36 第1給湯路
37 給湯加熱路
38 給湯栓
39 第2給湯路
40 浴槽注湯路
42 注湯電磁弁
50 ヒートポンプ装置
51 給湯熱交換器
52 冷媒循環路
53 暖房熱交換器
54 空気熱交換器
55 バイパス弁
56 ファン
58 バイパス経路
60 膨張弁
62 圧縮機
70 シスターン
72 暖房往路
73 第1暖房加熱路
74 暖房用水循環ポンプ
75 低温暖房循環路
76 高温暖房機
77 高温暖房循環路
78 低温暖房機
79 追い焚き循環路
81 給湯用バーナ
82 暖房用バーナ
83 追い焚き熱動弁
84 第2暖房加熱路
91 浴槽水循環路
96 暖房復路
97 追い焚き熱交換器
98 浴槽
99 浴槽水循環ポンプ
100 制御装置

Claims (3)

  1. 圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器を備えており、冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器の順で循環させるヒートポンプ装置であって、
    凝縮器が、冷媒を給湯用熱媒と熱交換させる給湯熱交換器と、給湯熱交換器より下流で冷媒を暖房用熱媒と熱交換させる暖房熱交換器を備えている、ヒートポンプ装置。
  2. 凝縮器が、給湯熱交換器をバイパスするバイパス経路と、バイパス経路に設けられたバイパス弁をさらに備える、請求項1のヒートポンプ装置。
  3. 請求項1または2のヒートポンプ装置を備える給湯暖房装置。
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