JP2014190612A - 暖房装置および熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】暖房用熱媒をヒートポンプの凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房装置において、製造コストを低減し、かつ暖房用熱媒を循環させるポンプにかかる負荷を低減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】暖房用熱媒との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器を備えるヒートポンプと、暖房用熱媒を凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房機を備える。凝縮器は、第1熱交換部102と第2熱交換部104を備え、第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えている。第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されている。第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】暖房用熱媒との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器を備えるヒートポンプと、暖房用熱媒を凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房機を備える。凝縮器は、第1熱交換部102と第2熱交換部104を備え、第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えている。第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されている。第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、暖房装置および熱交換器に関する。
特許文献1に、冷媒を加圧する圧縮機と、暖房用熱媒との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を減圧する膨張器と、冷媒を気化させる蒸発器を備えるヒートポンプと、暖房用熱媒を凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房機を備える暖房装置が開示されている。この暖房装置によれば、ヒートポンプを熱源として暖房用熱媒を加熱し、その暖房用熱媒の熱を暖房端末で利用することで、エネルギー効率の高い暖房運転を実現することができる。
一般に、上記のような暖房装置では、凝縮器として、冷媒が流れる配管と暖房用熱媒が流れる配管を互いの外周面で当接させて溶接する方式のものが用いられる。この方式の凝縮器は、隣接する配管を溶接するだけのシンプルな構造であり、製造コストが安いという利点がある。しかしながら、この方式を用いる場合、配管の単位長さあたりの伝熱面積が小さいため、暖房のために必要な伝熱量を確保するためには、冷媒が流れる配管と暖房用熱媒が流れる配管をそれぞれ長く形成しなければならない。一般にこの方式では、省スペース化を図るために、冷媒が流れる配管と暖房用熱媒が流れる配管を捲回して配置するが、これらの配管を長く形成すると、それだけ配管の曲げ加工を要する箇所が増えて、製造コストの増大を招いてしまう。
また、暖房用熱媒が流れる配管を長く形成すると、暖房用熱媒が凝縮器を通過する際の圧損が高くなり、それだけ暖房用熱媒を循環させるためのポンプにも大きな負荷がかかるという問題がある。特に、複数の暖房端末を同時に稼働する場合には、大流量の暖房用熱媒を暖房端末と凝縮器の間で循環させる必要があり、暖房用熱媒を循環させるポンプにかかる負荷も高いものとなる。
本明細書は、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書では、暖房用熱媒をヒートポンプの凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房装置において、製造コストを低減し、かつ暖房用熱媒を循環させるポンプにかかる負荷を低減することが可能な技術を提供する。
本明細書は、冷媒を加圧する圧縮機と、暖房用熱媒との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を減圧する膨張器と、冷媒を気化させる蒸発器を備えるヒートポンプと、暖房用熱媒を凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房機を備える暖房装置を開示する。凝縮器は、第1熱交換部と第2熱交換部を備えている。第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えている。その暖房装置では、第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されている。その暖房装置では、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている。
上記の暖房装置では、凝縮器の第1熱交換部と第2熱交換部のそれぞれにおいて、冷媒と暖房用熱媒の間での熱交換が行われる。第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路は直列に接続されているので、凝縮器を通過する冷媒を十分に冷却することができる。また、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されているので、凝縮器を通過する暖房用熱媒の圧損を低減し、暖房用熱媒を循環させるためのポンプにかかる負荷を低減することができる。また、上記の暖房装置では、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている。これによって、熱媒流路を通過する際の暖房用熱媒の流速を向上して、熱媒流路の単位長さあたりの伝熱量を増やすことができる。このため、凝縮器における熱媒流路と冷媒流路の全長を短くすることができ、製造コストを低減することができる。
上記の暖房装置は、暖房端末から凝縮器へ暖房用熱媒を送る熱媒往路と、凝縮器から暖房端末へ暖房用熱媒を送る熱媒復路の間に、バイパス経路が形成されており、熱媒往路から凝縮器を経由して熱媒復路へ流れる暖房用熱媒の流量と、熱媒往路からバイパス経路を経由して熱媒復路へ流れる暖房用熱媒の流量の割合を調整可能であるように構成することができる。
上記のようなバイパス経路を備える暖房装置では、熱媒往路および熱媒復路を流れる暖房用熱媒の流量が増大する場合に、バイパス経路に暖房用熱媒を流すことで、凝縮器を流れる暖房用熱媒の流量を低減し、暖房用熱媒を循環するポンプの負荷が許容範囲に収まるようにしている。このようにバイパス経路を設けて凝縮器を流れる暖房用熱媒の流量を低減させる構成では、暖房用熱媒を循環するポンプの負荷を確実に許容範囲に収めることができる反面、暖房用熱媒のヒートポンプでの加熱効率が低下してしまうという問題がある。しかしながら、上記の暖房装置では、凝縮器を通過する暖房用熱媒の圧損が低減されているので、バイパス流路に多くの暖房用熱媒を流さなくても、暖房用熱媒を循環するポンプの負荷を許容範囲に収めることができる。ヒートポンプの加熱能力を暖房用熱媒の加熱に最大限に利用することができる。
上記の暖房装置は、給湯用水を給水源から凝縮器を経由して給湯箇所へ供給する給湯機をさらに備えており、ヒートポンプの凝縮器が、給湯用水との間の熱交換によっても冷媒を凝縮させることが可能であり、凝縮器の第1熱交換部と第2熱交換部がそれぞれ、給湯用水が流れる水流路をさらに備えており、第1熱交換部の水流路と第2熱交換部の水流路が直列に接続されており、第1熱交換部の水流路と第2熱交換部の水流路の内部に乱流発生機構が形成されているように構成することができる。
上記の暖房装置では、ヒートポンプの加熱能力を、暖房用熱媒の加熱だけではなく、給湯用水の加熱にも利用することができる。また、上記の暖房装置では、第1熱交換部の水流路と第2熱交換部の水流路の内部に乱流発生機構が形成されている。これによって、水流路を通過する際の給湯用水の流速を向上して、水流路の単位長さあたりの伝熱量を増やすことができる。このため、凝縮器における水流路と冷媒流路の全長を短くすることができ、製造コストを低減することができる。
本明細書は、ヒートポンプで用いられる冷媒と、暖房端末で用いられる暖房用熱媒の間で熱交換する熱交換器も開示する。その熱交換器は、第1熱交換部と第2熱交換部を備えている。第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えている。その熱交換器では、第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されている。その熱交換器では、第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている。
本明細書が開示する暖房装置および熱交換器によれば、製造コストを低減し、かつ暖房用熱媒をヒートポンプの凝縮器と暖房端末の間で循環させるポンプにかかる負荷を低減することができる。
(実施例)
図1は、本実施例の給湯暖房システム2を示している。給湯暖房システム2は、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6と、熱源機ユニット8と、制御装置100を備えている。
図1は、本実施例の給湯暖房システム2を示している。給湯暖房システム2は、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6と、熱源機ユニット8と、制御装置100を備えている。
ヒートポンプユニット6は、ヒートポンプ50と、給湯用水循環ポンプ22を備えている。ヒートポンプ50は、冷媒(例えばR410AといったHFC冷媒や、R744といったCO2冷媒)を循環させるための冷媒循環路52と、空気熱交換器(蒸発器)54と、ファン56と、圧縮機62と、三流体熱交換器58と、膨張弁60を備えるヒートポンプサイクルである。
空気熱交換器54は、ファン56によって送風された外気と冷媒循環路52内の冷媒との間で熱交換させる。空気熱交換器54には、膨張弁60を通過後の低圧低温の液体状態にある冷媒が供給される。空気熱交換器54は、冷媒と外気とを熱交換させることによって、冷媒を加熱する。冷媒は、加熱されることにより気化し、比較的高温で低圧の気体状態となる。
圧縮機62には、空気熱交換器54を通過後の冷媒が供給される。即ち、圧縮機62には、比較的高温で低圧の気体状態の冷媒が供給される。圧縮機62によって冷媒が圧縮されることにより、冷媒は高温高圧の気体状態となる。圧縮機62は、圧縮後の高温高圧の気体状態の冷媒を、三流体熱交換器58に送り出す。
三流体熱交換器58には、圧縮機62から送り出された高温高圧の気体状態の冷媒が供給される。三流体熱交換器58は、冷媒循環路52内の冷媒と、後述のタンク水循環路20内の水(以下では給湯用水ともいう)との間で熱交換を行うことができる。さらに、三流体熱交換器58は、冷媒循環路52内の冷媒と、後述の第2暖房加熱路84内の水(以下では暖房用水ともいう)との間で熱交換を行うことができる。冷媒は、三流体熱交換器58での熱交換の結果、熱を奪われて凝縮する。これにより、冷媒は、比較的低温で高圧の液体状態となる。
膨張弁60には、三流体熱交換器58を通過後の比較的低温で高圧の液体状態の冷媒が供給される。冷媒は、膨張弁60を通過することによって減圧され、低温低圧の液体状態となる。膨張弁60を通過した冷媒は、上記の通り、空気熱交換器54に送られる。
ヒートポンプ50において、圧縮機62を作動させると、冷媒循環路52内の冷媒は、空気熱交換器54、圧縮機62、三流体熱交換器58、膨張弁60の順に循環する。この場合、三流体熱交換器58において、タンク水循環路20内の給湯用水、又は、第2暖房加熱路84内の暖房用水が加熱される。
タンクユニット4は、タンク10を備えている。タンク10は、ヒートポンプ50によって加熱された給湯用水を貯える。本実施例の給湯用水は、水道水である。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで給湯用水が貯留される。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、ヒートポンプユニット6の三流体熱交換器58を通過して、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、ヒートポンプユニット6の給湯用水循環ポンプ22が介装されている。ヒートポンプユニット6において、ヒートポンプ50を作動させて、給湯用水循環ポンプ22を駆動すると、タンク10の下部の給湯用水が三流体熱交換器58に送られて加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。タンク10の内部には、低温の給湯用水の層の上に高温の給湯用水の層が積み重なった温度成層が形成される。
水道水導入路24は、上流端が給湯暖房システム2の外部の水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、第1給湯路36の途中に接続されている。
第1給湯路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、第1給湯路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第1給湯路36と第2導入路24bの接続部には、混合弁30が介装されている。混合弁30は、タンク10の上部から第1給湯路36へ流入する高温の給湯用水の流量と、第2導入路24bから第1給湯路36へ流入する低温の水道水の流量の割合を調整する。第2導入路24bとの接続部より下流側の第1給湯路36は、熱源機ユニット8の給湯加熱路37を通過して、第2給湯路39へ接続している。第1給湯路36と第2給湯路39の間は、熱源機バイパス路33によって接続されている。熱源機バイパス路33にはバイパス弁34が介装されている。第2給湯路39の下流端は給湯栓38に接続されている。
熱源機ユニット8は、シスターン70と、暖房用バーナ82と、給湯用バーナ81を備えている。シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に暖房用水を貯留している。本実施例の暖房用水は例えば水または不凍液である。シスターン70には、暖房往路72の上流端が接続されている。暖房往路72には、暖房用水循環ポンプ74が介装されている。暖房用水循環ポンプ74を駆動すると、シスターン70内の暖房用水が暖房往路72に流れ込む。
暖房往路72の下流端は、第1暖房加熱路73と、低温暖房循環路75に分岐している。低温暖房循環路75には、低温暖房機群78が取り付けられる。低温暖房機群78は、比較的低温の暖房用水を熱源として利用する暖房機器であって、例えば床暖房機などである。低温暖房機群78としては、所望の台数の低温暖房機を取り付けることができる。図1に示す例では、低温暖房機群78として、2つの低温暖房機78a、78bが取り付けられている場合を示している。第1暖房加熱路73には、暖房用バーナ82が介装されている。暖房用バーナ82は、第1暖房加熱路73内の暖房用水を加熱する。第1暖房加熱路73の下流端は、高温暖房循環路77と追い焚き循環路79に分岐している。高温暖房循環路77には、高温暖房機群76が取り付けられる。高温暖房機群76は、比較的高温の暖房用水を熱源として利用する暖房機器であって、例えば浴室暖房乾燥機などである。高温暖房機群76としては、所望の台数の高温暖房機を取り付けることができる。図1に示す例では、高温暖房機群76として、2つの高温暖房機76a、76bが取り付けられている場合を示している。低温暖房循環路75と高温暖房循環路77は、それぞれの下流端で合流して、第2暖房加熱路84の上流端へ接続している。
第2暖房加熱路84の下流端は、ヒートポンプユニット6の三流体熱交換器58を介して、暖房復路96の上流端へ接続している。暖房復路96は、下流端が熱源機ユニット8のシスターン70に接続している。
第2暖房加熱路84と暖房復路96の間は、HPバイパス路86によって接続されている。第2暖房加熱路84とHPバイパス路86の接続部には、混合弁88が介装されている。混合弁88は、第2暖房加熱路84から三流体熱交換器58を経由して暖房復路96へ流入する暖房用水の流量と、第2暖房加熱路84からHPバイパス路86を経由して暖房復路96へ流入する暖房用水の流量の割合を調整する。
追い焚き循環路79には、追い焚き熱動弁83と、追い焚き熱交換器97が介装されている。追い焚き熱動弁83は、追い焚き循環路79を開閉する。追い焚き熱交換器97では、追い焚き循環路79を流れる暖房用水と、浴槽水循環路91を流れる浴槽水の間で熱交換が行われる。追い焚き循環路79の下流端は、暖房復路96に接続している。
浴槽水循環路91の上流端は、浴槽98の底部に接続している。浴槽水循環路91の下流端は、浴槽98の側部に接続している。浴槽水循環路91には、浴槽水循環ポンプ99が介装されている。浴槽水循環ポンプ99が駆動すると、浴槽98の底部から吸い出された浴槽水が、追い焚き熱交換器97を通過して、浴槽98の側部へ戻される。
給湯加熱路37には、給湯用バーナ81が介装されている。給湯加熱路37の給湯用バーナ81よりも下流側から、浴槽注湯路40が分岐している。浴槽注湯路40には、浴槽注湯路40を開閉する注湯電磁弁42が介装されている。浴槽注湯路40の下流端は、浴槽水循環ポンプ99に接続している。
制御装置100は、タンクユニット4、ヒートポンプユニット6、熱源機ユニット8の各構成要素の動作を制御する。
給湯暖房システム2は、以下のように、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転、湯はり運転および追い焚き運転を実施することができる。
(蓄熱運転)
蓄熱運転では、タンク10内の給湯用水をヒートポンプ50で加熱し、高温となった給湯用水をタンク10に戻す。蓄熱運転を実行する際には、制御装置100は圧縮機62およびファン56を駆動してヒートポンプ50を作動させるとともに、給湯用水循環ポンプ22を駆動する。
蓄熱運転では、タンク10内の給湯用水をヒートポンプ50で加熱し、高温となった給湯用水をタンク10に戻す。蓄熱運転を実行する際には、制御装置100は圧縮機62およびファン56を駆動してヒートポンプ50を作動させるとともに、給湯用水循環ポンプ22を駆動する。
圧縮機62の駆動により、冷媒循環路52内の冷媒は、空気熱交換器54、圧縮機62、三流体熱交換器58、膨張弁60の順に循環する。この場合、三流体熱交換器58を通過する冷媒循環路52内の冷媒は、高温高圧の気体状態である。また、給湯用水循環ポンプ22の駆動により、タンク水循環路20内をタンク10内の給湯用水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する給湯用水がタンク水循環路20内に導入され、導入された給湯用水が三流体熱交換器58を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の給湯用水が貯められる。タンク10の内部が高温の給湯用水で満たされた満蓄状態となると、蓄熱運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転は、タンク10内の給湯用水を給湯栓38に供給する運転である。給湯運転は、上記の蓄熱運転と並行して行うこともできる。給湯栓38が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36を介して給湯栓38に供給される。
給湯運転は、タンク10内の給湯用水を給湯栓38に供給する運転である。給湯運転は、上記の蓄熱運転と並行して行うこともできる。給湯栓38が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36を介して給湯栓38に供給される。
制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁30を駆動して第2導入路24bから第1給湯路36に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された給湯用水と第2導入路24bから供給された水道水とが、第1給湯路36内で混合される。制御装置100は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁30の開度を調整する。一方、制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、給湯用バーナ81によって第1給湯路36を通過する水を加熱する。制御装置100は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、給湯用バーナ81の出力を制御する。
(暖房運転)
暖房運転は、ヒートポンプ50によって暖房用水を加熱し、高温となった暖房用水を用いて低温暖房機群78や高温暖房機群76によって暖房する運転である。利用者によって暖房運転の実行が指示されると、制御装置100は、暖房用水循環ポンプ74を回転させる。さらに、制御装置100は、圧縮機62を駆動する。これによって、三流体熱交換器58で加熱された暖房用水が、シスターン70を経て、低温暖房機群78や高温暖房機群76に供給される。さらに、制御装置100は、必要に応じて暖房用バーナ82を作動する。これにより、高温暖房機群76には、暖房用バーナ82での加熱によってさらに高温となった暖房用水が供給される。暖房運転においては、低温暖房機群78に供給される暖房用水の温度が低温暖房設定温度となるように、また高温暖房機群76に供給される暖房用水の温度が高温暖房設定温度となるように、ヒートポンプ50の動作や、暖房用バーナ82の出力が調整される。
暖房運転は、ヒートポンプ50によって暖房用水を加熱し、高温となった暖房用水を用いて低温暖房機群78や高温暖房機群76によって暖房する運転である。利用者によって暖房運転の実行が指示されると、制御装置100は、暖房用水循環ポンプ74を回転させる。さらに、制御装置100は、圧縮機62を駆動する。これによって、三流体熱交換器58で加熱された暖房用水が、シスターン70を経て、低温暖房機群78や高温暖房機群76に供給される。さらに、制御装置100は、必要に応じて暖房用バーナ82を作動する。これにより、高温暖房機群76には、暖房用バーナ82での加熱によってさらに高温となった暖房用水が供給される。暖房運転においては、低温暖房機群78に供給される暖房用水の温度が低温暖房設定温度となるように、また高温暖房機群76に供給される暖房用水の温度が高温暖房設定温度となるように、ヒートポンプ50の動作や、暖房用バーナ82の出力が調整される。
稼働する低温暖房機群78および高温暖房機群76の台数が多くなると、暖房用水循環ポンプ74が送り出す暖房用水の流量が多くなり、それだけ暖房用水循環ポンプ74の負荷が増大する。そこで、本実施例では、稼働する低温暖房機群78および高温暖房機群76の台数に応じて混合弁88の開度を調整し、稼働する低温暖房機群78および高温暖房機群76の台数が多いほど、HPバイパス路86に流れる暖房用水の割合を増加させる。このような構成とすることで、稼働する低温暖房機群78および高温暖房機群76の台数が多くなる場合でも、暖房用水循環ポンプ74の負荷の増大を抑制することができる。
(湯はり運転)
湯はり運転は浴槽98に湯はりをする運転である。利用者が湯はり運転の開始を指示すると、給湯暖房システム2は湯はり運転を開始する。湯はり運転においては、注湯電磁弁42を開く。注湯電磁弁42が開くと、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36、浴槽注湯路40、浴槽水循環路91を介して浴槽98に供給される。湯はり運転においては、給湯運転と同様にして、浴槽注湯路40に供給される水の温度を湯はり設定温度に調整する。浴槽98に供給される水の水量が湯はり設定水量に達すると、湯はり運転を終了する。
湯はり運転は浴槽98に湯はりをする運転である。利用者が湯はり運転の開始を指示すると、給湯暖房システム2は湯はり運転を開始する。湯はり運転においては、注湯電磁弁42を開く。注湯電磁弁42が開くと、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36、浴槽注湯路40、浴槽水循環路91を介して浴槽98に供給される。湯はり運転においては、給湯運転と同様にして、浴槽注湯路40に供給される水の温度を湯はり設定温度に調整する。浴槽98に供給される水の水量が湯はり設定水量に達すると、湯はり運転を終了する。
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、浴槽98に貯められた浴槽水を追い焚きする運転である。利用者が追い焚き運転の開始を指示すると、給湯暖房システム2は追い焚き運転を開始する。追い焚き運転においては、追い焚き熱動弁83を開いて、暖房用水循環ポンプ74を駆動する。また、浴槽水循環ポンプ99を駆動する。これにより、浴槽98の底部から浴槽水が吸い出されて、追い焚き熱交換器97で暖房用水との熱交換によって加熱される。加熱された浴槽水は、浴槽98の側部へ戻される。追い焚き運転においては、暖房用バーナ82による暖房用水の加熱が行われる。
追い焚き運転は、浴槽98に貯められた浴槽水を追い焚きする運転である。利用者が追い焚き運転の開始を指示すると、給湯暖房システム2は追い焚き運転を開始する。追い焚き運転においては、追い焚き熱動弁83を開いて、暖房用水循環ポンプ74を駆動する。また、浴槽水循環ポンプ99を駆動する。これにより、浴槽98の底部から浴槽水が吸い出されて、追い焚き熱交換器97で暖房用水との熱交換によって加熱される。加熱された浴槽水は、浴槽98の側部へ戻される。追い焚き運転においては、暖房用バーナ82による暖房用水の加熱が行われる。
(三流体熱交換器の構成)
図2および図3に示すように、三流体熱交換器58は、主に、第1熱交換部102と、第2熱交換部104を備えている。
図2および図3に示すように、三流体熱交換器58は、主に、第1熱交換部102と、第2熱交換部104を備えている。
図3に示すように、第1熱交換部102は、第1内側熱交換部106と第1外側熱交換部108を備えている。第1内側熱交換部106は、暖房用水が流れる暖房配管106aと、冷媒が流れる冷媒配管106bと、給湯用水が流れる給湯配管106cを備えている。第1内側熱交換部106は、暖房配管106aと、冷媒配管106bと、給湯配管106cを、この順で鉛直方向に互いに隣接して配置し、これらの配管を一体的に捲回することで形成されている。第1内側熱交換部106において、隣接する配管同士は互いにロウ付けされている。第1外側熱交換部108は、暖房用水が流れる暖房配管108aと、冷媒が流れる冷媒配管108bと、給湯用水が流れる給湯配管108cを備えている。第1外側熱交換部108は、暖房配管108aと、冷媒配管108bと、給湯配管108cを、この順で鉛直方向に互いに隣接して配置し、これらの配管を一体的に捲回することで形成されている。第1外側熱交換部108において、隣接する配管同士は互いにロウ付けされている。第1内側熱交換部106は第1外側熱交換部108の内側の空間に配置される。図2に示すように、第1内側熱交換部106の暖房配管106a、冷媒配管106bおよび給湯配管106cの上端と、第1外側熱交換部108の暖房配管108a、冷媒配管108bおよび給湯配管108cの下端は、それぞれ第1連結配管110a、110bおよび110cによって、接続されている。第1内側熱交換部106の暖房配管106aと第1外側熱交換部108の暖房配管108aの内部には、コイル124aを挿入することで乱流発生機構が形成されている。第1内側熱交換部106の給湯配管106cと第1外側熱交換部108の給湯配管108aの内部には、コイル124cを挿入することで、乱流発生機構が形成されている。
図3に示すように、第2熱交換部104は、第2内側熱交換部116と第2外側熱交換部118を備えている。第2内側熱交換部116は、暖房用水が流れる暖房配管116aと、冷媒が流れる冷媒配管116bと、給湯用水が流れる給湯配管116cを備えている。第2内側熱交換部116は、暖房配管116aと、冷媒配管116bと、給湯配管116cを、この順で鉛直方向に互いに隣接して配置し、これらの配管を一体的に捲回することで形成されている。第2内側熱交換部116において、隣接する配管同士は互いにロウ付けされている。第2外側熱交換部118は、暖房用水が流れる暖房配管118aと、冷媒が流れる冷媒配管118bと、給湯用水が流れる給湯配管118cを備えている。第2外側熱交換部118は、暖房配管118aと、冷媒配管118bと、給湯配管118cを、この順で鉛直方向に互いに隣接して配置し、これらの配管を一体的に捲回することで形成されている。第2外側熱交換部118において、隣接する配管同士は互いにロウ付けされている。第2内側熱交換部116は第2外側熱交換部118の内側の空間に配置される。図2に示すように、第2内側熱交換部116の暖房配管116a、冷媒配管116bおよび給湯配管116cの上端と、第2外側熱交換部118の暖房配管118a、冷媒配管118bおよび給湯配管118cの下端は、それぞれ第2連結配管120a、120bおよび120cによって、接続されている。第2内側熱交換部116の暖房配管116aと第2外側熱交換部118の暖房配管118aの内部には、コイル126aを挿入することで、乱流発生機構が形成されている。第2内側熱交換部116の給湯配管116cと第2外側熱交換部118の給湯配管118cの内部には、コイル126cを挿入することで、乱流発生機構が形成されている。
図2に示すように、第1熱交換部102の第1外側熱交換部108の冷媒配管108bおよび給湯配管108cの上端は、第2熱交換部104の第2内側熱交換部116の冷媒配管116bおよび給湯配管116cの下端と、それぞれ中継配管122b、122cによって、接続されている。
図1の冷媒循環路52の冷媒は三流体熱交換器58において、図2および図3に示す第2熱交換部104の第2外側熱交換部118の冷媒配管118bの上端に流入する。そして、第2外側熱交換部118の冷媒配管118b、第2内側熱交換部116の冷媒配管116b、第1熱交換部102の第1外側熱交換部108の冷媒配管108b、第1内側熱交換部106の冷媒配管106bを順に通過し、第1内側熱交換部106の冷媒配管106bの下端から冷媒循環路52に流出する。
図1のタンク水循環路20の給湯用水は、三流体熱交換器58において、図2および図3に示す第1熱交換部102の第1内側熱交換部106の給湯配管106cの下端に流入する。そして、第1内側熱交換部106の給湯配管106c、第1外側熱交換部108の給湯配管108c、第2熱交換部104の第2内側熱交換部116の給湯配管116c、第2外側熱交換部118の給湯配管118cを順に通過し、第2外側熱交換部118の給湯配管118cの上端からタンク水循環路20に流出する。
三流体熱交換器58において、冷媒循環路52からの冷媒とタンク水循環路20からの給湯用水は対向流として流れ、両者の間で熱交換が行われる。なお、本実施例では、給湯配管106c、108c、116c、118cの内部に乱流発生機構が形成されているため、通過する給湯用水の流速が向上して、給湯配管106c、108c、116c、118cの単位長さあたりの熱交換性能が向上している。
図1の第2暖房加熱路84からの暖房用水は、三流体熱交換器58において、第1熱交換部102の第1内側熱交換部106の暖房配管106aの下端と、第2熱交換部104の第2内側熱交換部116の暖房配管116aの下端に、分岐して流入する。第1内側熱交換部106の暖房配管106aに流入した暖房用水は、第1内側熱交換部106の暖房配管106aと第1外側熱交換部108の暖房配管108aを順に通過し、第1外側熱交換部108の暖房配管108aの上端から流出する。第2内側熱交換部116の暖房配管116aに流入した暖房用水は、第2内側熱交換部116の暖房配管116aと第2外側熱交換部118の暖房配管118aを順に通過し、第2外側熱交換部118の暖房配管118aの上端から流出する。第1外側熱交換部108の暖房配管108aから流出した暖房用水と、第2外側熱交換部118の暖房配管118aから流出した暖房用水は、合流して暖房復路96に流出する。
三流体熱交換器58の第1熱交換部102、第2熱交換部104のそれぞれにおいて、冷媒循環路52からの冷媒と第2暖房加熱路84からの暖房用水は対向流として流れ、両者の間で熱交換が行われる。なお、本実施例では、暖房配管106a、108a、116a、118aの内部に乱流発生機構が形成されているため、通過する暖房用水の流速が向上して、暖房配管106a、108a、116a、118aの単位長さあたりの熱交換性能が向上している。
本実施例の三流体熱交換器58では、第2暖房加熱路84からの暖房用水が分岐して、第1熱交換部102と第2熱交換部104を並列に流れた後、合流して暖房復路96へ流出する。このような構成とすることによって、三流体熱交換器58における暖房用水の圧損を低減し、暖房用水循環ポンプ74の負荷を軽減することができる。また、このような構成とすることによって、HPバイパス路86に流す暖房用水の流量の割合を低減することができる。これにより、ヒートポンプ50による暖房用水の加熱効率を向上し、システム全体でのエネルギー効率を向上することができる。
図4は、第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aを、直列に接続した場合と、並列に接続した場合について、三流体熱交換器58における暖房用水の圧力損失を比較したグラフである。図4において、L1は直列に接続した場合を示しており、L2、L3は並列に接続した場合を示している。また、L2は合流部の配管径を暖房配管106a、108a、116a、118aと同程度にした場合を示しており、L3は合流部の配管径を暖房配管106a、108a、116a、118aよりも一回り(例えば1.5倍程度に)大きくした場合を示している。図4から分かるように、第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと第2熱交換部104の暖房配管116a、118aを並列に接続する構成とすることで、三流体熱交換器58における暖房用水の圧損を低減することができる。
図5は、第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aを、直列に接続した場合と、並列に接続した場合について、暖房用水循環ポンプ74が実現可能な循環流量を比較したグラフである。図5において、L1は直列に接続した場合を示しており、L2、L3は並列に接続した場合を示している。また、L2は合流部の配管径を暖房配管106a、108a、116a、118aと同程度にした場合を示しており、L3は合流部の配管径を暖房配管106a、108a、116a、118aよりも一回り(例えば1.5倍程度に)大きくした場合を示している。図5から分かるように、第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと第2熱交換部104の暖房配管116a、118aを並列に接続する構成とすることで、同じ機外揚程に対して、大きな循環流量を実現することができる。
以上のように、本実施例の給湯暖房システム2は、冷媒を加圧する圧縮機62と、暖房用水との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる三流体熱交換器58と、冷媒を減圧する膨張弁60と、冷媒を気化させる空気熱交換器54を備えるヒートポンプ50と、暖房用水を三流体熱交換器58と低温暖房機群78および/または高温暖房機群76の間で循環させる熱源機ユニット8を備えている。三流体熱交換器58は、第1熱交換部102と第2熱交換部104を備えている。第1熱交換部102は、冷媒が流れる冷媒配管106b、108bと、暖房用水が流れる暖房配管106a、108aを備えている。第2熱交換部104は、冷媒が流れる冷媒配管116b、118bと、暖房用水が流れる暖房配管116a、118aを備えている。第1熱交換部102の冷媒配管106b、108bと、第2熱交換部104の冷媒配管116b、118bは、直列に接続されている。第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aは、並列に接続されている。第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aの内部に、乱流発生機構が形成されている。
給湯暖房システム2では、低温暖房機群78および/または高温暖房機群76から三流体熱交換器58へ暖房用水を送る第2暖房加熱路84と、三流体熱交換器58から低温暖房機群78および/または高温暖房機群76へ暖房用水を送る暖房復路96の間に、HPバイパス路86が形成されており、第2暖房加熱路84から三流体熱交換器58を経由して暖房復路96へ流れる暖房用水の流量と、第2暖房加熱路84からHPバイパス路86を経由して暖房復路96へ流れる暖房用水の流量の割合を調整可能である。
給湯暖房システム2は、給湯用水を水道水供給源32から三流体熱交換器58を経由して給湯栓38へ供給するタンクユニット4および給湯用水循環ポンプ22をさらに備えており、ヒートポンプ50の三流体熱交換器58が、給湯用水との間の熱交換によっても冷媒を凝縮させることが可能である。三流体熱交換器58の第1熱交換部102は、給湯用水が流れる給湯配管106c、108cをさらに備えており、第2熱交換部104は、給湯用水が流れる給湯配管116c、118cをさらに備えている。第1熱交換部102の給湯配管106c、108cと、第2熱交換部104の給湯配管116c、118cは、直列に接続されている。第1熱交換部102の給湯配管106c、108cと、第2熱交換部104の給湯配管116c、118cの内部に、乱流発生機構が形成されている。
また、本実施例の三流体熱交換器58は、ヒートポンプ50で用いられる冷媒と、低温暖房機群78および/または高温暖房機群76で用いられる暖房用水の間で熱交換する。三流体熱交換器58は、第1熱交換部102と第2熱交換部104を備えている。第1熱交換部102は、冷媒が流れる冷媒配管106b、108bと、暖房用水が流れる暖房配管106a、108aを備えている。第2熱交換部104は、冷媒が流れる冷媒配管116b、118bと、暖房用水が流れる暖房配管116a、118aを備えている。第1熱交換部102の冷媒配管106b、108bと、第2熱交換部104の冷媒配管116b、118bは、直列に接続されている。第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aは、並列に接続されている。第1熱交換部102の暖房配管106a、108aと、第2熱交換部104の暖房配管116a、118aの内部に、乱流発生機構が形成されている。
上記の実施例では、第1内側熱交換部106の暖房配管106aと第1外側熱交換部108の暖房配管108a、および第2内側熱交換部116の暖房配管116aと第2外側熱交換部118の暖房配管118aの全体にわたって、内部にコイル124a、126aを挿入して乱流発生機構が形成されているが、これらの配管の一部分だけにコイル124a、126aを挿入して、乱流発生機構を部分的に形成する構成としてもよい。同様に、上記の実施例では、第1内側熱交換部106の給湯配管106cと第1外側熱交換部108の給湯配管108c、および第2内側熱交換部116の給湯配管116cと第2外側熱交換部118の給湯配管118cの全体にわたって、内部にコイル124c、126cを挿入して乱流発生機構が形成されているが、これらの配管の一部分だけにコイル124c、126cを挿入して、乱流発生機構を部分的に形成する構成としてもよい。また、乱流発生機構としては、コイル124a、126a、124c、126c以外にも、例えばねじり板等のタービュレンスプロモータとして使用される他の部材を挿入してもよい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 給湯暖房システム
4 タンクユニット
6 ヒートポンプユニット
8 熱源機ユニット
10 タンク
20 タンク水循環路
22 給湯用水循環ポンプ
24 水道水導入路
24a 第1導入路
24b 第2導入路
30 混合弁
32 水道水供給源
33 熱源機バイパス路
34 バイパス弁
36 第1給湯路
37 給湯加熱路
38 給湯栓
39 第2給湯路
40 浴槽注湯路
42 注湯電磁弁
50 ヒートポンプ
52 冷媒循環路
54 空気熱交換器
56 ファン
58 三流体熱交換器
60 膨張弁
62 圧縮機
70 シスターン
72 暖房往路
73 第1暖房加熱路
74 暖房用水循環ポンプ
75 低温暖房循環路
76 高温暖房機群
76a、76b 高温暖房機
77 高温暖房循環路
78 低温暖房機群
78a、78b 低温暖房機
79 追い焚き循環路
81 給湯用バーナ
82 暖房用バーナ
83 追い焚き熱動弁
84 第2暖房加熱路
86 HPバイパス路
88 混合弁
91 浴槽水循環路
96 暖房復路
97 追い焚き熱交換器
98 浴槽
99 浴槽水循環ポンプ
100 制御装置
102 第1熱交換部
104 第2熱交換部
106 第1内側熱交換部
106a 暖房配管
106b 冷媒配管
106c 給湯配管
108 第1外側熱交換部
108a 暖房配管
108b 冷媒配管
108c 給湯配管
110a、110b、110c 第1連結配管
116 第2内側熱交換部
116a 暖房配管
116b 冷媒配管
116c 給湯配管
118 第2外側熱交換部
118a 暖房配管
118b 冷媒配管
118c 給湯配管
120a、120b、120c 第2連結配管
122b、122c 中継配管
124a、124c、126a、126c コイル
4 タンクユニット
6 ヒートポンプユニット
8 熱源機ユニット
10 タンク
20 タンク水循環路
22 給湯用水循環ポンプ
24 水道水導入路
24a 第1導入路
24b 第2導入路
30 混合弁
32 水道水供給源
33 熱源機バイパス路
34 バイパス弁
36 第1給湯路
37 給湯加熱路
38 給湯栓
39 第2給湯路
40 浴槽注湯路
42 注湯電磁弁
50 ヒートポンプ
52 冷媒循環路
54 空気熱交換器
56 ファン
58 三流体熱交換器
60 膨張弁
62 圧縮機
70 シスターン
72 暖房往路
73 第1暖房加熱路
74 暖房用水循環ポンプ
75 低温暖房循環路
76 高温暖房機群
76a、76b 高温暖房機
77 高温暖房循環路
78 低温暖房機群
78a、78b 低温暖房機
79 追い焚き循環路
81 給湯用バーナ
82 暖房用バーナ
83 追い焚き熱動弁
84 第2暖房加熱路
86 HPバイパス路
88 混合弁
91 浴槽水循環路
96 暖房復路
97 追い焚き熱交換器
98 浴槽
99 浴槽水循環ポンプ
100 制御装置
102 第1熱交換部
104 第2熱交換部
106 第1内側熱交換部
106a 暖房配管
106b 冷媒配管
106c 給湯配管
108 第1外側熱交換部
108a 暖房配管
108b 冷媒配管
108c 給湯配管
110a、110b、110c 第1連結配管
116 第2内側熱交換部
116a 暖房配管
116b 冷媒配管
116c 給湯配管
118 第2外側熱交換部
118a 暖房配管
118b 冷媒配管
118c 給湯配管
120a、120b、120c 第2連結配管
122b、122c 中継配管
124a、124c、126a、126c コイル
Claims (4)
- 冷媒を加圧する圧縮機と、暖房用熱媒との間の熱交換によって冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を減圧する膨張器と、冷媒を気化させる蒸発器を備えるヒートポンプと、
暖房用熱媒を凝縮器と暖房端末の間で循環させる暖房機を備える暖房装置であって、
凝縮器が、第1熱交換部と第2熱交換部を備えており、
第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えており、
第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、
第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されており、
第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている、暖房装置。 - 暖房端末から凝縮器へ暖房用熱媒を送る熱媒往路と、凝縮器から暖房端末へ暖房用熱媒を送る熱媒復路の間に、バイパス経路が形成されており、
熱媒往路から凝縮器を経由して熱媒復路へ流れる暖房用熱媒の流量と、熱媒往路からバイパス経路を経由して熱媒復路へ流れる暖房用熱媒の流量の割合を調整可能である、請求項1の暖房装置。 - 給湯用水を給水源から凝縮器を経由して給湯箇所へ供給する給湯機をさらに備えており、
ヒートポンプの凝縮器が、給湯用水との間の熱交換によっても冷媒を凝縮させることが可能であり、
凝縮器の第1熱交換部と第2熱交換部がそれぞれ、給湯用水が流れる水流路をさらに備えており、
第1熱交換部の水流路と第2熱交換部の水流路が直列に接続されており、
第1熱交換部の水流路と第2熱交換部の水流路の内部に乱流発生機構が形成されている、請求項1または2の暖房装置。 - ヒートポンプで用いられる冷媒と、暖房端末で用いられる暖房用熱媒の間で熱交換する熱交換器であって、
第1熱交換部と第2熱交換部を備えており、
第1熱交換部と第2熱交換部はそれぞれ、冷媒が流れる冷媒流路と、暖房用熱媒が流れる熱媒流路を備えており、
第1熱交換部の冷媒流路と第2熱交換部の冷媒流路が直列に接続されており、
第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路が並列に接続されており、
第1熱交換部の熱媒流路と第2熱交換部の熱媒流路の内部に乱流発生機構が形成されている、熱交換器。
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JP2016085029A (ja) * | 2014-10-28 | 2016-05-19 | ダイキン工業株式会社 | 室外機 |
WO2018055934A1 (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 株式会社Ihi | 洗浄装置 |
CN110131817A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-08-16 | 格力电器(合肥)有限公司 | 空调制热循环下冷媒的过冷换热系统及空调器 |
-
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