JPH1137414A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JPH1137414A
JPH1137414A JP18866897A JP18866897A JPH1137414A JP H1137414 A JPH1137414 A JP H1137414A JP 18866897 A JP18866897 A JP 18866897A JP 18866897 A JP18866897 A JP 18866897A JP H1137414 A JPH1137414 A JP H1137414A
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JP
Japan
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catalyst
combustion
fuel
catalyst body
electric heating
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JP18866897A
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Inventor
Masanori Uehara
昌徳 上原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒燃焼装置において、燃焼始動時に触媒体
を早期に活性化する。 【解決手段】 燃料と燃焼用空気の混合気を触媒燃焼さ
せる触媒体2、3を燃焼筒4内に備え、燃焼筒4のう
ち、触媒体2、3の一端側に、燃料ノズル10および燃
焼用空気の入口8を配設し、燃焼筒4内部のうち、触媒
体2、3の他端側に、燃料と燃焼用空気の混合気を形成
する予混合室13を配設している。触媒体2、3は、予
混合室13側の始動用触媒体3と始動用触媒体3の燃焼
排ガス下流側の主触媒体2から構成されている。始動用
触媒体3は、電気発熱体3aと、この電気発熱体3aに
取付けられ触媒3cが担持された伝熱フィン3bとを備
えており、触媒3cは電気発熱体3aからの熱伝導によ
り予熱されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は触媒燃焼装置に関す
るもので、例えば、暖房装置、乾燥装置等に用いて好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】この種の触媒燃焼装置は、燃料供給手段
と燃焼用空気供給手段とを備え、これらの供給手段によ
り供給される燃料と燃焼用空気との混合気を、触媒によ
り燃焼させるものである。この触媒燃焼装置は火炎が形
成されないため、カーボンの発生が無く、また、火炎燃
焼にみられる着火、消化時の排気エミッションの発生を
大幅に抑制できるため、排気ガスのクリーン性に優れて
いる。
【0003】従来、この種の触媒燃焼装置として、本出
願人は、先に特願平8−301914号において、以下
のようなものを提案している。図6にその構成を示す。
燃料と燃焼用空気の混合気を触媒燃焼させるリング状の
触媒体2、3を燃焼筒4内に備え、燃焼筒4のうち、触
媒体2、3の一端側に、燃料ノズル10および燃焼用空
気の入口8を配設し、燃焼筒4内部のうち、触媒体2、
3の他端側に、燃料と燃焼用空気の混合気を形成する予
混合室13を配設している。
【0004】そして、触媒体2、3の一端側から、触媒
体2、3の中心部の貫通穴2b、3bを通して、予混合
室13に向けて燃料と燃焼用空気を供給し、予混合室1
3にて燃料と燃焼用空気とを混合する。この混合気を予
混合室13にて方向転換させて、触媒体2、3の他端側
から一端側へ向けて流し、触媒体2、3の一端側にて触
媒体通過後の排気ガスを燃焼用空気中に還流させる。
【0005】ところで、触媒燃焼装置においては、起動
時に触媒体を予熱して、触媒を活性化しておく必要があ
る。上記の装置においては、発熱コイル等の電熱ヒータ
15からの放射熱を用いて、触媒体(始動用触媒)3を
間接的に予熱している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の予熱方
法では、放射熱で間接予熱するものであり触媒体3が活
性温度に達するのに時間を要するため、触媒燃焼の始動
性が悪くなるという問題がある。本発明は上記点に鑑み
てなされたもので、触媒燃焼装置において、燃焼始動時
に触媒体を早期に活性化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請
求項1〜5に記載の発明によれば、燃料を供給する燃料
供給手段(10、12)と、燃焼用空気を供給する燃焼
用空気供給手段(7)と、燃料と燃焼用空気の混合気を
形成する予混合室(13)と、混合気を触媒燃焼させる
触媒体(2、3)と、この触媒体(2、3)を内蔵する
燃焼筒(4)とを備えた触媒燃焼装置において、燃焼筒
(4)内において触媒体(2、3)の触媒(3c)と熱
伝導可能な形態で配置されて、触媒体(2、3)の触媒
(3c)を熱伝導により予熱する電気発熱体(3a)を
備えていることを特徴とする。
【0008】それによって、燃焼始動時に、触媒体
(2、3)の触媒(3c)は、電気発熱体(3a)から
の熱伝導によって直接予熱されるので、放射熱による予
熱の場合に比べて、触媒体(2、3)を早期に活性温度
に到達させることができ、良好な触媒燃焼の始動性を実
現できる。なお、電気発熱体(3a)としては、導電体
抵抗値の確保及び耐熱性のために高価な金属を使用した
ハニカム体(通電加熱金属ハニカム)等よりも、例え
ば、自動車用に用いられるグロープラグに代表される安
価で発熱の始動性が良好なものが好ましい。
【0009】また、請求項2および請求項3の発明によ
れば、電気発熱体(3a)には、触媒体(2、3)の触
媒(3c)が表面に担持された伝熱部材(3b、3d)
が取り付けられていることを特徴とする。ここで、伝熱
部材(3b、3d)としては、プレートフィンやコルゲ
ートフィン等の伝熱フィン、もしくは、セラミックスの
ハニカム体等の多孔を有する担体(3d)を用いること
ができる。
【0010】それによって、伝熱部材(3b、3d)は
電気発熱体(3a)に直接加熱されるので、電気発熱体
(3a)の熱は、伝熱部材(3b、3d)から触媒体
(2、3)の触媒(3c)に熱伝導する。このように、
上記のフィン等の伝熱部材(3b、3d)を介する構造
とすることで、熱伝導効率に優れ、簡単で安価な構成と
できる。
【0011】また、請求項4の発明のように、触媒体
(2、3)の触媒(3c)は、電気発熱体(3a)の表
面に直接担持されているものでもよい。また、請求項5
の発明によれば、触媒体は、電気発熱体(3a)により
予熱される触媒(3c)を含む第1の触媒体(3)と、
該第1の触媒体(3)の燃焼排ガス下流側に配置された
第2の触媒体(2)とから構成されていることを特徴と
する。
【0012】それによって、始動時に、第1の触媒体
(3)の触媒(3c)は、電気発熱体(3a)からの熱
伝導によって直接予熱され、早期に活性温度に到達して
触媒燃焼を行うとともに、第2の触媒体(2)は、第1
の触媒体(3)からの燃焼排ガスの熱によって予熱され
る。そのため、始動時に、良好な触媒燃焼を確保できる
のに加えて、触媒体(2、3)全体を電気発熱体(3
a)からの熱伝導によって予熱しなくとも、効率的な予
熱が実現でき、電気発熱体(3a)を小型化、低消費電
力化できる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態を示すも
ので、本例の触媒燃焼装置(以下、燃焼装置という)は
自動車用暖房装置に適用したもので、図1の上下方向は
車両搭載時の上下方向と一致している。1は燃焼装置
で、図1において上下方向に軸を有する円筒形状のもの
である。
【0015】2は燃焼装置1に内蔵された主触媒体(第
2の触媒体)であり、セラミックスなどのハニカム状の
担体2aに、Pt、Pdなどの貴金属を触媒として担持
したハニカム構造で、その中心部に貫通穴2bを有する
円筒形状をなし、リング状断面とする。3は始動用触媒
体(第1の触媒体)で、主触媒体2の下端面側に微小隙
間を介して隣接配置されており、本例では、これら主触
媒体2および始動用触媒体3により触媒体を構成してい
る。始動用触媒体3は、電気発熱体3a、伝熱フィン
(伝熱部材)3b、および、例えば貴金属(Pt、Pd
等)からなる触媒3cより構成されている。図2は、図
1のA−A断面図であり、始動用触媒体3以外は省略し
てある。なお、図1および図2中、触媒3cは、多数の
点が記されている領域に担持されている。
【0016】電気発熱体3aは、例えば、自動車用のグ
ロープラグに代表される即効性の通電式発熱ヒータであ
る。本例では、グロープラグを用いている。これは、ボ
デー(SUS等の耐熱金属パイプ等)中心に周囲が絶縁
された電極を設けており、この電極は、先端部の発熱抵
抗体を介してボデーへアースされるものである。ここ
で、発熱抵抗体は、直列に電気的接続された2つの発熱
抵抗体を備え電極側の抵抗体(第2の抵抗体)は、ボデ
ーの先端部側の抵抗体(第1の抵抗体)に比べて、正の
抵抗温度係数の大きな材料から構成されている。そし
て、通電初期に電流を集中して速熱し、温度上昇ととも
に第2の抵抗体の抵抗増大によって、第1の抵抗体の通
電量を抑制し、温度を飽和させるようになっている。
【0017】電気発熱体3aの先端部の外周には、熱伝
導性に優れた耐熱金属等からなる複数のプレート状の伝
熱フィン3bが取り付けられている。これら伝熱フィン
3bは、電気発熱体3aを中心に放射状に配置されてお
り、放射中心とは反対側の端部寄りに上記の触媒3cが
担持されている。そして、電気発熱体3aの発熱抵抗体
への通電によりに生じた熱は、伝熱フィン3bに伝わ
り、始動用触媒体3の触媒としての触媒3cが加熱され
る。なお、伝熱フィン3bの形状としては、他に、例え
ば、図3に示す円盤状のコルゲートフィンタイプのもの
が考えられるが、電気発熱体3aの熱を触媒3cに熱伝
導させる機能を有するものであれば、形状は特定しな
い。
【0018】また、主触媒体2の外周面は燃焼筒4の内
壁面に支持固定され、始動用触媒体3は燃焼筒4の底面
に、電気発熱体3aを介して支持固定されている。この
燃焼筒4は燃焼装置1の本体形状を区画形成するもの
で、ステンレスのような耐熱金属にて有底円筒形状に成
形されている。燃焼筒4の内部において、触媒体2、3
を収納している部分により燃焼室が構成される。
【0019】5はステンレスのような耐熱金属からなる
排気混合筒であり、その全体形状は略円筒形状に形成さ
れている。この排気混合筒5は主触媒体2の中心部貫通
穴2b内に設置され、主触媒体2の内周面に対して、セ
ラミックや金属のファイバー等の弾性材2cを介して、
圧入等により固定されて、一体化されている。ここで、
この排気混合筒5は、その一端側(燃焼空気と燃料の入
口側)に等断面積の円管部からなる混合部5aを形成
し、そして、他端側に、ゆるやかな拡がり角(例えば、
5〜10°程度)を持つ円管からなる圧力上昇部5bを
形成している。また、混合部5aの入口側端部にはテー
パー状拡大端部5cが形成されている。
【0020】6は一次ノズルで、燃焼筒4内で、主触媒
体2の一端側(上端側)に隣接して配設されている。こ
の一次ノズル6は、その下端部側に漏斗状に細く絞られ
た絞り部6aを有しており、耐熱金属にて成形されてい
る。この一次ノズル6の下端部から排気混合筒5内に燃
焼用空気および燃料を導入する。ここで、上記燃焼用空
気は、エアポンプ(燃焼空気供給手段)7により供給さ
れ、空気入口8から一次ノズル6の内側空間へ送られ
る。
【0021】また、一次ノズル6の絞り部6aは、排気
混合筒5のテーパー状拡大端部5c内に所定量挿入され
ており、このテーパー状拡大端部5cと絞り部6aとの
間にリング形状の二次ノズル6bを形成している。この
二次ノズル6bは、一次ノズル6の外周側に形成される
排気ガス室9からの排気循環ガスを排気混合筒5内に還
流するためのものである。
【0022】なお、一次ノズル6の内側空間は、絞り部
6aの先端の小径開口部以外の部分では排気ガス室9と
仕切られている。換言すると、一次ノズル6は、その内
側空間(燃料、空気の供給側空間)と排気ガス室9と仕
切る仕切り部材としての役割も果たしている。10は燃
料ノズルであり、燃料タンク11から燃料ポンプ12に
より送られた液体燃料(例えば、灯油)を一次ノズル6
の内側空間の中心部に向けて噴霧する。つまり、一次ノ
ズル6の内側空間内に、エアポンプ7からの空気入口8
と燃料ノズル10が開口するようになっている。ここ
で、本例では、燃料ノズル10と燃料ポンプ12とによ
り燃料供給手段を構成している。
【0023】13は液体燃料と燃焼用空気の混合を行う
予混合室で、燃焼筒4内部のうち、主触媒体2及び始動
用触媒体3の他端側(下端側)に配置されている。予混
合室13のうち、始動用触媒体3の下側面に対向する底
壁部(つまり、燃焼筒4の底面部)13aは、燃料と空
気の混合気の流れを中心部から径外方側へスムースに方
向転換させるために、中央部が山状に突出した形状にな
っている。
【0024】なお、上記の電気発熱体3aは、外部回路
への接続を可能とするために、底壁部13aの中央部を
貫通して設けられており、貫通部分は気密に処理されて
いる。14は耐熱金属からなる金網状の燃料吸収体であ
り、予混合室13の底壁内面から側面にかけての広い面
積にわたって、配置してある。ここで、燃料吸収体14
としては、金網状の部材(ウイック)の他に、発泡金属
部材、薄板状の多孔質セラミック部材等を使用できる。
【0025】15は排気ガス室9から排気ガスを外部へ
排出する排気ガス出口である。16は排気ガス室9のう
ち排気ガス出口15付近に配設された温度検出器(サー
ミスタ)である。17は燃焼筒4の外周囲全体にわたっ
て配設された断熱材であり、この断熱材17を挟んでカ
バー18が設置してある。19は燃焼筒4とカバー18
の上端開口部を閉塞する上端板であり、この上端板19
に燃料ノズル10および空気入口8が取付られている。
【0026】なお、排気ガス出口15から排出された排
気ガスは図示しない熱交換器に送られ、ここで排気ガス
と水(暖房用熱媒体)との間で熱交換を行って水を加熱
し、この加熱された温水をポンプにて空調装置のヒータ
コアに送り、このヒータコアで空調空気を加熱して、車
室内を暖房するようになっている。また、燃焼装置1
は、図示しない制御装置(図示せず)を有しており、こ
の制御装置は、運転スイッチ(図示せず)および温度検
出器16からの信号に応じて上記電気機器(3a、7、
12)を制御するようになっている。
【0027】次に、上記構成において作動を説明する。
いま、運転スイッチ(図示せず)を投入すると、制御装
置(図示せず)により、まず電気発熱体3aへ通電さ
れ、発熱抵抗体の発熱により伝熱フィン3bを介し、触
媒3cの予熱を行う。触媒3cが活性温度に達する所定
時間のもと、制御装置内のタイマー手段によりエアポン
プ7および燃料ポンプ12に通電され、燃焼用空気及び
燃料の供給を開始する。
【0028】ここで、電気発熱体3aから伝熱フィン3
bを介した熱伝導により触媒3cを予熱するため、放射
熱による予熱に比較して短時間で、触媒3cを活性温度
に到達させることができる。燃焼用空気及び燃料の供給
量は、最初は、制御装置(図示せず)により両ポンプ
7、12の回転数を低回転数に設定して、微小量(例え
ば、最大燃焼量の1/10程度)とする。この理由は、
最初から燃焼用空気を多量に流すと、始動用触媒体3及
び燃料吸収体14が冷却され、触媒反応が行われない恐
れがあるためである。
【0029】液体燃料は燃料ノズル10から一次ノズル
6の内側空間の中心部に向けて噴霧され、また、燃焼用
空気は空気入口8から一次ノズル6の内側空間内へ送ら
れる。そして、ノズル10から噴霧された液体燃料は排
気混合筒5内を下方へ噴出され、予混合室13内の燃料
吸収体14上で蒸発し、燃焼用空気と混合される。この
混合気は予混合室13で方向転換(Uターン)して、始
動用触媒体3にその下方から上方へ向かって流入し、始
動用触媒体3で反応し、燃焼する。
【0030】主触媒体2は始動用触媒体3からの放射、
及び高温の反応ガスにより、徐々に加熱されていく。そ
して、燃料と空気の供給開始後、所定時間が経過する
か、または排気ガス室9に設けられた温度検出器16の
検出温度が所定温度(例えば灯油燃料の場合、約300
℃)に到達すると、制御装置(図示せず)により両ポン
プ7、12の回転数を徐々に上昇させて、燃焼量を徐々
に上げていく。始動用触媒体3および主触媒体2を上昇
した燃焼ガスは排気ガス室9に流入した後に、排気ガス
出口15から外部へ排出される。
【0031】そして、主触媒体2が活性温度に達したこ
とを、温度検出器16で判断したら、制御装置(図示せ
ず)により電気発熱体3aへの通電を停止し、以後、定
常燃焼へ移行する。ところで、定常燃焼中においては、
一次ノズル6の絞り部6aから、燃焼空気が排気混合筒
5の等断面積の混合部5aに増速されて噴出され、この
増速された燃焼空気流によるエジェクタ効果により、二
次ノズル6b付近が減圧され、この二次ノズル6bを通
って、排気ガス室9内の排気ガスの一部が排気混合筒5
内に還流される。ここで、排気混合筒5は、混合部5a
の下流側に、ゆるやかな拡がり角を持つ円管からなる圧
力上昇部5bを備えているため、この圧力上昇部5bを
通る間に燃焼空気と燃料の混合気はその速度成分を圧力
に変換し、圧力を回復する。
【0032】上記のように本実施形態の装置では、排気
ガス室9の排気ガスの一部を燃焼空気中に再循環させる
ことにより、高温の排気ガス熱で燃焼用空気を予熱する
ことができ、触媒体2、3を活性化状態に維持できるの
で、触媒燃焼を良好に継続できる。そして、燃焼停止を
するときは、運転スイッチ(図示せず)をオフする。そ
れにより、制御装置(図示せず)は燃料ポンプ12を直
ちに停止するが、エアポンプ7は所定時間の間、作動を
継続させ、燃焼筒4内の残存燃料を燃焼させ、その後燃
焼筒4内部の冷却を行う(ポストパージ運転)。そし
て、所定時間経過後に、エアポンプ7も停止させ、全機
器が停止する。
【0033】ところで、本実施形態によれば、触媒体
2、3が活性化された状態で燃料の供給、停止を行うた
め、着火、消化時にも排気エミッションがほとんど排出
されず、クリーンな燃焼を行うことができる。つまり、
始動時には、始動用触媒体3は、早期に活性温度に到達
して触媒燃焼を行うとともに、主触媒体2は、始動用触
媒体3の燃焼排ガス下流側に配置されており、始動用触
媒体3からの燃焼排ガスの熱によって予熱されるため、
良好な触媒燃焼を確保できる。一方、定常燃焼中は燃焼
用空気の予熱に排気ガス再循環を利用するため、効率の
良い燃焼が可能となる。
【0034】また、触媒体2、3全体を電気発熱体3a
からの熱伝導によって予熱しなくとも、効率的な予熱が
実現でき、電気発熱体3aを小型化、低消費電力化でき
る。また、本実施形態によれば、始動用触媒体3におい
て、触媒3cの予熱部材として、電気発熱体3aと伝熱
フィン3bとを組み合わせ、発熱と熱伝導の機能を独立
させている。そのため、電気発熱体3aは必要最小限の
体格および発熱量を有するものとでき、また、各部材3
a、3bは、両機能を併せ持つような特殊な形状、材質
でなくともよいものとできる。
【0035】従って、例えば、EHC(Electri
cally Heated Catalyst(通電加
熱触媒))に代表される、全表面積の通電加熱且つ電気
抵抗値の確保のために高価な金属箔を用いた通電加熱触
媒を用いた場合に比較して、低コストな始動用触媒体3
を実現できる。 (第2実施形態)図4は本発明による第2実施形態を示
す。第2実施形態では、第1実施形態における始動用触
媒体と構成が異なり、始動用触媒体3のうち、伝熱部材
をセラミックス等からなる多孔を有する担体3dとして
いる。始動用触媒体3以外の部分は、第1実施形態と同
様であり、図中、同符号を付して説明を省略する。
【0036】始動用触媒体3は、1個ないし複数個の電
気発熱体3aと、電気発熱体3aが挿入されるハニカム
構造の担体3dと、この担体3dに担持された触媒3c
とから構成される。電気発熱体3aおよび触媒3cは第
1実施形態と同じものである。本実施形態の場合も、電
気発熱体3aから熱が担体3dを熱伝導して、触媒3c
が予熱されるため、予熱時間の短縮等、第1実施形態と
同様の効果が得られる。 (第3実施形態)図5は本発明による第3実施形態を示
す。第3実施形態では、第1および第2実施形態におけ
る始動用触媒体と構成が異なり、始動用触媒体3におい
て、触媒3cを、伝熱部材を介さずに電気発熱体3aに
直接担持した構成としている。始動用触媒体3以外の部
分は、第1実施形態と同様であり、図中、同符号を付し
て説明を省略する。
【0037】始動用触媒体3は、1個ないし複数個の電
気発熱体3aと、電気発熱体3aの先端部(発熱部)表
面に直接担持された触媒3cとから構成される。電気発
熱体3aおよび触媒3cは第1実施形態と同じものであ
る。本実施形態の場合も、電気発熱体3aからの熱伝導
で触媒3cを予熱するため、予熱時間の短縮等、第1お
よび第2実施形態と同様の効果が得られる。また、電気
発熱体3aの熱をフィン等の中間媒体(伝熱部材)を介
さずに直接触媒3cに伝えられる点から、構成の簡素化
が図れる。
【0038】なお、上記各実施形態において、始動用触
媒体を設ける代わりに、主触媒体の下部に電気発熱体を
挿入し、主触媒体の下部の触媒を、電気発熱体からの熱
伝導によって予熱するようにしてもよい。つまり、主触
媒体が、その一部に始動用触媒体を含むものとしてもよ
い。あるいは、主触媒体全体が、電気発熱体からの熱伝
導によって予熱されるように、電気発熱体を挿入しても
よい。
【0039】以上、本発明について述べてきたが、つま
り、本発明は、燃料と燃焼用空気の混合気と接触して触
媒燃焼させる触媒体の少なくとも一部が、電気発熱体3
aからの熱伝導により触媒を予熱する構成としたもので
ある。また、本発明では、燃料として灯油などの液体燃
料に限らず、天然ガス等の気体燃料を使用して実施する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面における始動用触媒体の構成
図である。
【図3】本発明の第1実施形態の始動用触媒体における
他の例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す縦断面図である。
【図6】従来の触媒燃焼装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…主触媒体、3…始動用触媒体、3a…電気発熱体、
3b…伝熱フィン、3c…触媒、3d…担体、4…燃焼
筒、7…エアポンプ、10…燃料ノズル、12…燃料ポ
ンプ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を供給する燃料供給手段(10、1
    2)と、 燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給手段(7)と、 前記燃料と前記燃焼用空気の混合気を形成する予混合室
    (13)と、 前記混合気を触媒燃焼させる触媒体(2、3)と、 前記触媒体(2、3)を内蔵する燃焼筒(4)とを備え
    た触媒燃焼装置において、 前記燃焼筒(4)内において前記触媒体(2、3)の触
    媒(3c)と熱伝導可能な形態で配置されて、前記触媒
    体(2、3)の触媒(3c)を熱伝導により予熱する電
    気発熱体(3a)を備えていることを特徴とする触媒燃
    焼装置。
  2. 【請求項2】 前記電気発熱体(3a)には、前記触媒
    体(2、3)の触媒(3c)が表面に担持された伝熱部
    材(3b、3d)が取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の触媒燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記伝熱部材は、多孔を有する担体(3
    d)であることを特徴とする請求項2に記載の触媒燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電気発熱体(3a)の表面には、前
    記触媒体(2、3)の触媒(3c)が直接担持されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の触媒燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記触媒体は、前記電気発熱体(3a)
    により予熱される前記触媒(3c)を含む第1の触媒体
    (3)と、該第1の触媒体(3)の燃焼排ガス下流側に
    配置された第2の触媒体(2)とから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の触媒燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440028B1 (ko) * 2002-05-14 2004-07-14 현대자동차주식회사 자동차의 연소식 히터

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