JP3767104B2 - 触媒燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は触媒燃焼装置に関するもので、例えば、暖房装置、乾燥装置等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料供給手段と燃焼用空気供給手段とを備え、これらの供給手段により供給される燃料と燃焼用空気との混合気を、触媒により燃焼させる触媒燃焼装置が知られている。この触媒燃焼装置は火炎が形成されないため、カーボンの発生が無く、また、クリーン燃焼が可能で、特に着火、消化時の排気エミッションの発生を大幅に抑制できるため車両等の暖房装置として注目されている。
【0003】
しかし、暖房負荷が減少し燃焼量が相対的に過剰になった場合、過熱防止のために、例えば、燃焼装置の頻繁なオンオフ、ないしは、余剰な熱量を外部へ無駄に放出することにより対処してきたが、いずれも再起動における電力消費の増加と無駄な時間の発生、および燃費効率の悪化という問題がある。
このような問題を解決するものとして、本出願人は、先に、特願平8−301914号において、以下のようなものを提案している。図10にその構成を示す。
【0004】
燃料と燃焼用空気の混合気を触媒燃焼させるリング状の触媒体2、3を燃焼筒4内に備え、燃焼筒4のうち、触媒体2、3の一端側に、燃料ノズル10および燃焼用空気の入口8を配設し、燃焼筒4内部のうち、触媒体2、3の他端側に、燃料と燃焼用空気の混合気を形成する予混合室13を配設している。
そして、触媒体2、3の一端側から、触媒体2、3の中心部の貫通穴2b、3bを通して、予混合室13に向けて燃料と燃焼用空気を供給し、予混合室13にて燃料と燃焼用空気とを混合する。この混合気を予混合室13にて方向転換させて、触媒体2、3の他端側から一端側へ向けて流し、触媒体2、3の一端側にて触媒体通過後の排気ガスを燃焼用空気中に還流させる。
【0005】
これによって、高いターンダウン比(燃焼装置における最大燃焼量を最小燃焼量で割ったもの、以下、TDRという)と、クリーン燃焼を可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の先願の触媒燃焼装置においては、燃焼用空気に排気ガスを内部再循環する構成によって、最小から最大燃焼量に至るまで高効率で安定かつクリーンな燃焼を実現しているが、本発明者等の検討によれば、更なる最小燃焼域の拡張を図り、TDRを向上させるためには、以下のような問題があることがわかった。
【0007】
つまり、必要以上に燃焼量を減少させると燃焼により発生する発熱量に比べ燃焼装置1本体から周囲への放熱(主に対流伝熱、輻射伝熱)による損失熱量の割合が大きくなり、その結果、触媒反応時における触媒体2、3の温度は低下する。そのため、触媒反応の活性が低下し、反応の完結性は不十分となり、排気エミッションの増加、ひいては、燃焼停止に至ることがある。
【0008】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、触媒燃焼装置において、少量燃焼時でも触媒体の放熱損失を抑制してTDRを大きくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1〜9記載の発明によれば、燃料と燃焼用空気の混合気を触媒燃焼させるリング状の第1の触媒体(2a)と第1の触媒体(2a)の外周に配設された第2の触媒体(2b)を燃焼筒(1)内に内蔵し、第1の触媒体(2a)の一端側の部位に、燃料と燃焼用空気の供給手段(11、13、7)および転流室(10)を配設し、第1の触媒体(2a)の他端側の部位に、燃料と燃焼用空気の混合気を形成する予混合室(16)を配設する。
【0010】
さらに、第1の触媒体(2a)の一端側から、第1の触媒体(2a)の中心部貫通穴(2c)を通して、予混合室(16)に向けて燃料と燃焼用空気を供給し、予混合室(16)にて燃料と燃焼用空気とを混合する。そして、この混合気を予混合室(16)で方向転換させて、第1の触媒体(2a)内をその他端側から一端側へ向けて流し、転流室(10)にて第1の触媒体(2a)を通過した燃焼ガスを再度方向転換させて、第2の触媒体(2b)内へ向けて流すことを特徴としている。
【0011】
なお、転流室(10)にて第1の触媒体(2a)通過後の燃焼ガスを再度方向転換させるとは、全ての第1の触媒体(2a)通過後の燃焼ガスを再度方向転換させるだけでなく、一部を再度方向転換させることも含む。
このように、混合気は、第1の触媒体(2a)を通過した後、その外周に配設された第2の触媒体(2b)を通過し、各触媒体において燃焼する。従って、第2の触媒体(2b)の燃焼熱によって、第1の触媒体(2a)の断熱保温性の確保および触媒活性化の促進が図られる。
【0012】
そのため、少量燃焼時においては、放熱損失が抑制され触媒反応の活性低下が防止された第1の触媒体(2a)において、主に触媒反応を完結させることができる。また、第1の触媒体(2a)の未燃焼ガスは、第2の触媒体(2b)にて燃焼するので、多量燃焼時においても触媒反応が完結できる。よって、従来装置に比べて最小燃焼域を拡張してTDRを大きくし、最小から最大燃焼量に至るまで高効率でクリーンな燃焼を実現することができる。
【0013】
ここで、上記した第2の触媒体(2b)による第1の触媒体(2a)の断熱保温性の確保および触媒活性化の促進を図るためには、請求項2記載の発明のように、第2の触媒体(2b)の体積が、第1の触媒体(2a)の体積よりも大きくしたものにできる。
また、請求項3記載の発明によれば、第1の触媒体(2a)と第2の触媒体(2b)とは、予混合室(16)を形成する壁面によって区画されていることを特徴とする。それによって、両触媒体(2a、2b)を区画するために、特別な壁構造等を設けなくともよく、簡便な構成とできる。
【0014】
また、第1の触媒体(2a)および第2の触媒体(2b)は、請求項4記載の発明のように、一体に成形されたものにすれば、製造コストを安価とできる。また、請求項5記載の発明のように、互いに別個の触媒体として構成すれば、互いの触媒性能を変えたものとするのに便利である。
また、請求項6記載の発明によれば、予混合室(16)の外周囲に、第2の触媒体(2b)を通過した後の燃焼ガスが流動する流路(21、21a)が設けられていることを特徴とする。それによって、予混合室(9a)が燃焼ガスにより加熱されるので、燃料の気化が促進され、混合気を形成しやすくできる。
【0015】
また、上記したように、第1の触媒体(2a)にて先に燃焼を行い、未燃焼ガスを第2の触媒体(2b)にて燃焼する構成としているが、請求項7記載の発明のように、第1の触媒体(2a)の触媒担持量が、第2の触媒体(2b)の触媒担持量よりも多いものにすれば、第1の触媒体(2a)が第2の触媒体(2b)よりも低温で活性化することとなり、燃焼立ち上げ時間の短縮と一層の低負荷域まで安定した燃焼が可能となる。
【0016】
また、請求項8記載の発明のように、第1および第2の触媒体(2a、2b)の触媒は、貴金属粒子であり、その粒径は、第1の触媒体(2a)の方が第2の触媒体(2b)よりも小さいものとしても、第1の触媒体(2a)の方が、実質的に触媒の反応表面積を大きくできるので、上記請求項7の発明と同様の作用効果が得られる。
【0017】
また、請求項9記載の発明によれば、第2の触媒体(2b)の出口側に、暖房用の熱媒体と、第2の触媒体(2b)を通過した後の燃焼ガスとを熱交換して、暖房用の熱媒体を加熱する熱交換器(30、40)を内蔵しているから、熱媒体加熱用の熱交換器(30、40)をも一体化したコンパクトな触媒燃焼装置を提供できる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を示すもので、本例の燃焼装置は自動車用暖房装置に適用したもので、図1の上下方向は車両搭載時の上下方向と一致している。Aは燃焼装置であり、図1において上下方向に軸を有する有底円筒形状の燃焼筒1により、燃焼装置Aの本体形状が区画形成されている。
【0020】
2は燃焼筒1に内蔵された主触媒体であり、上下方向に複数の流通孔を有するハニカム状の担体2dに、Pt、Pdなどの貴金属を触媒として担持したハニカム構造で、その中心部に貫通穴2cを有する円筒形状をなし、リング状断面とする。ここで、担体2dは、セラミックス又は耐熱金属の粉末混合材を押し出し成形等により成形後、焼結するか、又は、平板と波板の金属板を円筒状に巻き上げ成形したものである。
【0021】
主触媒体2は、貫通穴2cを内包する内部触媒層(第1の触媒体)2aと、円筒の外周側面を保有する外部触媒層(第2の触媒体)2bとから構成されており、流力的な二層構造が形成されているが、上記したように、実体は、両触媒層2aおよび2bが一体成形された単一構造を成している。
両触媒層2aおよび2bの境界をなす担体2dの流通孔2eは、孔の上下に渡ってコージェライト等が充填されており、内部触媒層2aの外周(外部触媒層2bの内周)に円筒状に配置されている。なお、内部触媒層2aと外部触媒層2bとの体積比は、各々の触媒層2a、2bの必要燃焼量に対応させて、例えば、1:2の様に設定してよい。
【0022】
また、主触媒体2の貫通穴2cの内周面には、供給した燃料を一時吸収して気化させるための、金網等からなる多孔質の燃料蒸発体3が設置してある。そして、主触媒体2の外周側面と燃焼筒1の内壁面との間には、断熱材4が円筒状に配設されており、主触媒体2は断熱材4を介して、燃焼筒1の内壁面に支持固定されている。
【0023】
5は一次ノズルで、燃焼筒1の上端面を区画するサイドプレート6の中央部に備えられ、内部触媒層2aの一端側に隣接して配設されている。この一次ノズル5は耐熱金属にて成形され、その下端部側に漏斗状に細く絞られた絞り部5aを有し、この絞り部5aから主触媒体2の貫通穴2cに燃焼用空気および燃料を導入する。
【0024】
ここで、上記燃焼用空気は、エアポンプ(燃焼空気供給手段)7により供給され、空気入口8から一次ノズル5の内側空間すなわち流路5bへ送られる。空気入口8は、サイドプレート6の上部に配設されたケース9の壁面に形成され、ケース9の内外を連通している。このケース9は、空気入口8からの燃焼様空気を導入し一様化するものであり、燃焼様空気を一次ノズル5へ導入するエア導入室9aを区画形成している。
【0025】
そして、この一次ノズル5の外周側には、サイドプレート6、燃焼筒1および主触媒体2の上端面によって区画された転流室10が形成されている。転流室10は、内部触媒層2aの下流および外部触媒層2bの上流側に位置しており、内部触媒層2aからの燃焼ガスを方向転換させて外部触媒層2bに送り込むためのものである。
【0026】
また、一次ノズル5は、主触媒体2の貫通穴2cと同軸心状に配設され、この貫通穴2cと絞り部5aとの間にリング形状の二次ノズル5cを形成している。上記の転流室10は、この二次ノズル5cによって、主触媒体2の貫通穴2cとも連通している。この二次ノズル5cは、転流室10からの燃焼ガスの一部を主触媒体2の貫通穴2c内に還流するためのものである。
【0027】
11は燃料噴射ノズルであり、一次ノズル5の流路5bに臨み同心位置に配設され、ケース9の上面に保持固定されている。燃料噴射ノズル11は、燃料タンク12から燃料ポンプ13により送られた液体燃料(例えば、灯油)を、主触媒体2の貫通穴2cの軸心方向に沿い噴射する。つまり、一次ノズル5の流路5b内に、エアポンプ7からの空気入口8と燃料噴射ノズル11が開口するようになっている。ここで、本例では、燃料噴射ノズル11と燃料ポンプ13とにより燃料供給手段を構成している。
【0028】
14は始動用触媒体であり、燃焼筒1内において、通電により自己発熱し反応すると共に、主触媒体2を輻射および対流により予熱するように、内部触媒層2aの下流及び貫通穴2cの上流に相対向して設置されている。始動用触媒体14は、内部触媒層2aとほぼ等しい外径の円盤形状をなすハニカム14aと、ハニカム14aの中央部に取り付けられた中心電極棒15とを備えている。
【0029】
ハニカム14aは、例えばステンレス材(SUS430)等の導電性メタル箔をコルゲート状に巻いてハニカム形状としたもの、あるいは、焼結金属を押し出し成形してモノリスに成形したものが用いられ、Pt等の触媒を担持した構成となっている。
中心電極棒15は、後述する予混合室16の底壁に保持固定され、それによって、始動用触媒体14が内部触媒層2aの下端側に対向配置されている。中心電極棒15は、絶縁部材17を介して予混合室16底壁を電気絶縁して貫通し、締結ナット18により予混合室16底壁に固定され、後述する制御装置(ECU)24に電気的に接続可能となっている。
【0030】
また、ハニカム14aの外周側面には、外周カバー14bが設けられており、ハニカム14aは外周カバー14bを介して、予混合室16の側壁内面に支持されている。従って、始動用触媒体14の通電経路は、中心電極棒15からハニカム14aを経て外周カバー14b及び予混合室16から燃焼筒1へアースされる。
【0031】
予混合室16は液体燃料と燃焼用空気の混合を行うもので、燃焼筒1内部のうち、主触媒体2及び始動用触媒体14の他端側(下端側)に配置されている。予混合室16は、貫通穴2cからの流出流を反転させ始動用触媒体14および内部触媒層2aへ案内するための予混合空間16aを形成するように、始動用触媒体14を、内部触媒層2aに対向し接近する位置に保持する。
【0032】
19は耐熱金属からなる金網状の燃料蒸発体であり、予混合室16の底壁内面から側面にかけての広い面積にわたって配置してある。燃料蒸発体19は、液体燃料を気化し燃焼用空気との混合を促進するものであり、金網状の部材(ウイック)の他に、発泡金属部材、薄板状の多孔質セラミック部材等を使用できる。
また、両触媒層2aおよび2bの境界をなす担体2dの流通孔2eと対応する位置には、リング状のパッキン20が配設されている。そして、予混合室16および始動用触媒体14からの流出流が内部触媒層2aに流入し外部触媒層2bの下流側には流出しないように、予混合室16を形成する外周側壁のリング状の上端面16bが、パッキン20を介して主触媒体2の他端側(下端側)に当接している。
【0033】
なお、本例では、主触媒体2がハニカム構造であるため、主触媒体2の両触媒層2aおよび2bの境界は、パッキン20を介し予混合室16の外周側壁の上端面16bと主触媒体2とが当接ないし近接するため、その境界はハニカムを形成する貫流方向に沿う隔壁により区分される。そのため、流通孔2eには、コージェライト等が充填されていないものであってもよい。
【0034】
なお、本例では、燃焼筒1の内部において、触媒体2、3を収納している部分により燃焼室が構成される。
21は、排気ガス室であり、燃焼筒1の内部において、外部触媒層2bの下端側(つまり下流側)、且つ予混合室16の外周囲に配設されている。排気ガス室21は、予混合室16の外周側壁、外部触媒層2bの下端面および燃焼筒1により区画され、外部触媒層2bからの燃焼ガス(排気ガス)が流動する流路として構成されており、予混合室16を排気ガスにより加熱し、燃料の気化を促進する。
【0035】
排気ガス室21の底面には、排気ガス出口22が形成されており、外部触媒層2bからの燃焼ガス(排気ガス)を外部へ流出させる。23は排気ガス室21のうち排気ガス出口22付近に配設された温度検出器(サーミスタ)である。
なお、排気ガス出口22から排出された排気ガスは図示しない熱交換器に送られ、ここで排気ガスと水(暖房用熱媒体)との間で熱交換を行って水を加熱し、この加熱された温水をポンプにて空調装置のヒータコアに送り、このヒータコアで空調空気を加熱して、車室内を暖房するようになっている。
【0036】
図2は第1実施形態の電気制御ブロック図であり、24は燃焼装置Aにおける上記電気機器(7、13、15)を制御する制御装置(ECU)で、25は燃焼装置Aの運転スイッチである。
次に、上記構成において作動を説明する。いま、運転スイッチ25を投入すると、制御装置24により、まず始動用触媒体14の中心電極棒15へ通電され、始動用触媒体14が自己発熱し、輻射熱および自然対流により、内部触媒層2a、燃料蒸発体19及び3の予熱を行う。
【0037】
運転スイッチ25の投入から所定時間t1(図3参照)が経過すると、制御装置24内のタイマー手段によりエアポンプ7および燃料ポンプ13に通電されるため、燃焼用空気及び燃料の供給を開始する。
ここで、燃焼用空気及び燃料の供給量は、最初は、制御装置24により両ポンプ6、12の回転数を低回転数に設定して、微小量(例えば、最大燃焼量の1/10程度)とする。この理由は、最初から燃焼用空気を多量に流すと、始動用触媒13及び燃料蒸発体19および3が冷却されるため、良好な触媒反応が行われない恐れがあるためである。
【0038】
液体燃料は燃料噴射ノズル11から一次ノズル5の流路5bから貫通穴2cに向けて噴霧状に噴射される。また、燃焼用空気は空気入口8からエア導入室9aを通って一次ノズル5へ送られる。そして、燃料噴射ノズル11から噴霧された液体燃料は、始動用触媒13の中央部14cおよび燃料蒸発体19、3で蒸発し、予混合空間16aで折り返しつつ燃焼用空気と混合される。この混合気は、昇温した始動用触媒体14をその下方から上方へ向かって貫流し、始動用触媒体3で先行的に酸化反応し、高温の燃焼ガスを発生する。
【0039】
この結果、主触媒体2の内部触媒層2aは、始動用触媒体3からの輻射、及び高温の燃焼ガスが貫通して、速やかに加熱、活性化される。そして、燃料と空気の供給開始してから図3に示す所定時間t2が経過後、燃焼量を徐々に増量していくと、燃料とエアの混合気は、内部触媒層2aでも反応を開始し、さらに高温となった燃焼ガスは、一部が二次ノズル5cを通り再循環され、残りは転流室10で、再度方向転換して外部触媒層2bに流入する。
【0040】
外部触媒層2bに流入した燃焼ガスは、外部触媒層2bをその上方から下方に向かって貫流し、加熱、活性化し反応を完結して、温度上昇した燃焼ガスは、排気ガス室21に流入し、排気ガス出口22から排気ガスとなって排出される。
なお、図3に示す所定時間t3経過後、温度検出器23が所定温度(例えば灯油燃料の場合、約300〜500℃)に到達した時点で、主触媒2全体が活性化されたと判断し、制御装置24により始動用触媒体14の中心電極棒15への通電を停止し、以後、温度検出器23で排気ガス温度を検知しながら定常燃焼へ移行する。
【0041】
定常燃焼中の燃焼用空気は、主に、再循環された燃焼ガスとの混合により直接加熱され、さらにサイドプレート6の両面での燃焼ガスとの熱交換の効果も加わる。ここで、再循環される燃焼ガスは燃焼ガス流の途中で還流されることになるが、低熱負荷時の場合でも、内部触媒層2a内で反応がほぼ完結するので、外部触媒層2bの出口燃焼ガスにほぼ等しい温度の燃焼ガスを還流させることができる。
【0042】
この結果、寒冷時において、特に必要な燃焼用空気の予熱操作が、例えば電熱式吸気ヒータ等を常時用いずとも、安定燃焼を継続するに必要な燃焼用空気温度(灯油燃料の場合、約200℃)を維持することができる。
ところで、上記燃焼開始から上記定常燃焼中においては、一次ノズル5の絞り部5aから燃焼空気が貫通穴2c内に向けて増速噴流状に供給される事により生ずるエジェクタ効果により、二次ノズル5c付近が減圧され、この二次ノズル5cを通って、転流室10内の燃焼ガスの一部が貫通穴2c内に還流される。ここで、燃焼空気と燃料の混合気は、前記燃焼ガスの一部を混合しつつ、貫通穴2cの下流側に向かい、その速度成分は圧力に変換され、圧力を回復し、始動用触媒体14、内部触媒層2a、外部触媒層2bを貫流する。
【0043】
上記のように本実施形態の装置では、転流室10の燃焼ガスの一部を燃焼空気中に再循環させることにより、高温の燃焼ガス熱で燃焼用空気を昇温、予熱すると共に、燃料噴射ノズル11から噴射される燃料噴霧の気化混合を促進し、かつ、内部触媒層2aおよび外部触媒層2bを活性状態に維持できるので、寒冷時においても良好な触媒燃焼を実現する。
【0044】
また、サイドプレート6における熱交換作用により燃焼用空気を燃焼ガスにより昇温することができ、予熱効果をさらに高めることができる。
そして、燃焼停止をするときは、運転スイッチ25をオフすると、制御装置24は燃料ポンプ13を直ちに停止させるが、エアポンプ7は所定時間t4の間、作動を継続させ、燃焼筒1内の残存燃料を燃焼させ、その後燃焼筒1内部の冷却を行う(ポストパージ運転)。パージ運転中、しばらくは、温度検出器23は作動している。そして、所定時間t4経過後に、エアポンプ7も停止させ、全機器が停止する。
【0045】
ところで、本実施形態によれば、触媒体2、3が活性化された状態で燃料の供給、停止を行うため、着火、消化時にも排気エミッションがほとんど排出されず、クリーンな燃焼を行うことができる。
また、一般に、放熱損失低減のためには、最小燃焼量に見合う最小の触媒体体格にして、その外表面積を極力小さくし、且つ、輻射伝熱面積をも低減することが考えられるが、高TDRとすべく十分な最大燃焼量とするために、それに見合う触媒体体格を確保する必要もあり、この相矛盾する要件に応えなければならない。
【0046】
その点、本実施形態によれば、混合気は、内部触媒層2aを通過した後、その外周に配設された外部触媒層2bを通過し、各触媒層2a、2bにおいて燃焼するため、外部触媒層2bの燃焼熱によって、内部触媒層2aの断熱保温性の確保および触媒活性化の促進が図られる。
そのため、少量燃焼時においては、放熱損失が抑制され触媒反応の活性低下が防止された内部触媒層2aにおいて、主に触媒反応を完結させることができる。また、内部触媒層2aの未燃焼ガスは、外部触媒層2bにて燃焼するので、多量燃焼時においても触媒反応が完結できる。よって、従来装置に比べて最小燃焼域を拡張してTDRを大きくし、最小から最大燃焼量に至るまで高効率でクリーンな燃焼を実現することができる。
【0047】
また、本実施形態によれば、外部触媒層2bの体積を内部触媒層2aの体積よりも大きく(例えば、内部:外部=1:2)しているから、各触媒層の必要燃焼量を確保でき、外部触媒層2bによる内部触媒層2aの断熱保温性の確保および触媒活性化の促進を図ることができる。
また、本実施形態によれば、上述のように、両触媒層2aおよび2bの境界は、実質的に、予混合室16を形成する外周側壁によって区画されているために、特別な壁構造等を設けなくともよく、簡便な構成とできる。
【0048】
また、本実施形態によれば、両触媒層2aおよび2bは、一体成形品であるので、製造コストを安価なものにできる。
また、本実施形態によれば、排気ガス室21は予混合室16の外周囲に位置するため、予混合室16が排気ガスにより加熱されるので、燃料の気化が促進され、混合気を形成しやすくできる。
【0049】
以下、第2〜第6実施形態について述べるが、主として第1実施形態と異なる部分について述べ、同一構成部分については、図中同符号を付して説明を省略する。
(第2実施形態)
図4は本発明による第2実施形態を示す。これは、第1実施形態に対して、触媒燃焼を完結した高温の燃焼ガス(排気ガス)で、熱媒体(例えば、水)を加熱するチューブフィンタイプの熱交換器30を、燃焼装置Aの本体内部すなわち排気ガス室21内に収納した構成であり、この熱交換器30は、外部触媒層2bの出口側に設置されている。
【0050】
熱交換器30は、長円断面のウォータチューブ31と波板状の複数のフィン32、および熱媒体の入口および出口のパイプ33、34からなる。ウォータチューブ31の周囲に、外部触媒層2bを通過した後の燃焼ガス(排気ガス)に接触するフィン32が接合され、ウォータチューブ31とパイプ33、34とは連通し接続されている(図5参照)。
【0051】
入口パイプ33からの熱媒体は、ウォータチューブ31内を流動し、排気ガスと熱交換して出口パイプ34から流出し、車両用暖房装置における空気通路内に設置されたヒータコア(暖房用熱交換器、図示せず)に温水ポンプ(図示せず)により圧送される。そして、このヒータコアにおいて送風機(図示せず)により送風される空気と熱媒体とを熱交換して、送風空気を加熱し、この加熱後の温風を車室内に吹き出すようになっている。
【0052】
ここで、熱交換器30の材質は、本例では、例えばステンレス、アルミニウム等を使用し、各接合部は例えばろう付けで接合される。35は、水温センサで、熱媒体出口側の出口パイプ34に設置してある。暖房能力の制御は、ECUにより、例えば水温センサ35の検出温度と設定温度とを比較して燃焼量を増減し調節する。
【0053】
本実施形態によれば、熱媒体加熱用の熱交換器30を排気ガス室21内に収納することにより一体化したコンパクトな触媒燃焼装置を提供できる。
(第3実施形態)
図6は本発明による第3実施形態を示す。これは、第2実施形態のチューブフィンタイプの熱交換器30の代わりに、熱交換器40を触媒燃焼装置A自身に一体化した構成としている。
【0054】
図6において、高温の燃焼ガス(排気ガス)と熱媒体との熱交換を行う熱交換器40は、燃焼筒1の内側に配設された内筒41に複数の放射状フィン42が取り付けられた構成を有している。燃焼筒1と内筒41との間の円筒状空間は、螺旋状の仕切り板43により、螺旋状の通路44を形成している。内筒41の内側空間は排気ガス室21として構成されており、フィン42は内筒41から排気ガス室21内に配置されている。
【0055】
この螺旋状の通路44の一端部に熱媒体の入口パイプ45が配置され、燃焼筒1に固定されている。また、螺旋状の通路44の他端部(図6中、燃焼筒1の円周方向で180°対称位置)に熱媒体の出口パイプ46が配置され、燃焼筒1に固定されている。本実施形態によれば、熱交換器40の構成を簡素化することができる。
【0056】
熱媒体は、入口パイプ45から螺旋状の通路44を通過し、排気ガスと熱交換して昇温され、出口パイプ46からヒータコア(図示せず)へ圧送される。暖房能力の制御は、ECUおよび水温センサ35を用いて、第2実施形態と同様に行われる。
(第4実施形態)
図7は本発明による第4実施形態を示す。第1実施形態では、主触媒体2は一体成形品で流動様式のみを分割構成としたが、本実施形態では、内部触媒層2aと外部触媒層2bをそれぞれ別個の触媒体とし、(図示せず)1の予混合室16の外周側壁の上端面16bを一次ノズル5に対向して延設した構成に相当するものである。
【0057】
予混合室16の外周側壁から延びる円筒セパレータ16cの内側に内部触媒層2aを、外側に外部触媒層2bを、各々耐熱弾性材50、51を介して保持する構成としている。よって、本実施形態では、第1実施形態に示すようなパッキン20は無い。このようにすると、内部触媒層2aの保温性の向上と温度分布に起因する熱応力の軽減効果が得られる。
【0058】
また、各触媒層2a、2bを別体の触媒体としているので互いの触媒性能を変えたものとするのに便利である。
(第5実施形態)
図8は本発明による第5実施形態を示す。第1〜第4実施形態では、予混合室16が燃焼筒1と一体を成した構造であるのに対し、本実施形態では予混合室16を別体構成の部品としている。
【0059】
予混合室16は、その外周側壁が下方に向かってすぼまった略円錐形底部16dを有し、この底部16dと燃焼筒1の底面1aとの間に、排気ガス室21に連なり且つ高温の排気ガスが流動する流路21aを備えている。それによって、第1〜第4実施形態の排気ガス室21構造と比べて、予混合空間16aの燃料蒸発体19を加熱して、未蒸発燃料の気化を促進する効果がより高いレベルで得られる。
(第6実施形態)
図9は本発明による第6実施形態を示す。本実施形態では、第1〜第5実施形態の始動用触媒体14の代わりに、電熱ヒータ60を配置したもので、例えばシーズヒータの表面に触媒を添着し渦巻き状に曲げたものであり、予混合室16を通して燃焼筒1の底面に正極側の電気端子61aと負極側の電気端子61bを配置してある。この電熱ヒータ60は、上記の始動用触媒体14の役目を果たすことができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態においては、内部触媒層2aと外部触媒層2bとを同じ仕様としているが、内部触媒層2aを、担持する触媒(貴金属)の量を増加するか、担持する触媒の粒径を小さくし表面積を増加する等して、外部触媒層2bよりも低温で活性化する構成としてもよく、この結果、、燃焼立ち上げ時間の短縮と一層の低負荷域まで安定した燃焼が可能となる。
【0060】
また、上記各実施形態では、始動用触媒体14のハニカム14aを円盤状としたが、主触媒体2と同様なリング状としてもよい。この場合、始動時に燃焼用空気および燃料の混合気を始動用触媒体14で予熱および気化する即効性はやや低減するが、始動用触媒体14を貫流する燃料と空気の混合気の圧力損失を低減できるので、エアポンプ7の駆動力を低減できる。
【0061】
また、本発明では、燃料として灯油などの液体燃料に限らず、天然ガス等の気体燃料を使用して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における電気制御ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態の作動説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図5】上記第2実施形態の熱交換器の上面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施形態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第6実施形態を示す縦断面図である。
【図10】従来の触媒燃焼装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…燃焼筒、2a…内部触媒層、2b…外部触媒層、2c…貫通穴、
7…エアポンプ、10…転流室、11…燃料噴射ノズル、13…燃料ポンプ、
16…予混合室、21…排気ガス室、21a…流路、30、40…熱交換器。
Claims (9)
- 燃料を供給する燃料供給手段(11、13)と、
燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給手段(7)と、
前記燃料と前記燃焼用空気の混合気を触媒燃焼させる第1の触媒体(2a)および第2の触媒体(2b)と、
これら両触媒体(2a、2b)を内蔵する燃焼筒(1)とを備え、
前記第1の触媒体(2a)は、その中心部に貫通穴(2c)を有するリング形状に形成され、前記第2の触媒体(2b)は、前記第1の触媒体(2a)の外周に配設されており、
前記第1の触媒体(2a)の一端側には、前記燃料供給手段(11、13)、前記燃焼用空気供給手段(7)、および、前記第1の触媒体(2a)を通過した燃焼ガスを方向転換させて前記第2の触媒体(2b)に送り込む転流室(10)が配設され、
前記第1の触媒体(2a)の他端側の部位には、前記混合気を形成する予混合室(16)が配設されており、
前記第1の触媒体(2a)の一端側から、前記貫通穴(2c)を通して、前記予混合室(16)に向けて前記燃料と前記燃焼用空気を供給し、前記予混合室(16)において前記燃料と前記燃焼用空気とを混合し、
この混合気を前記予混合室(16)で方向転換させて、前記第1の触媒体(2a)内をその他端側から一端側へ向けて流し、
前記第1の触媒体(2a)を通過した燃焼ガスを、転流室(10)で再度方向転換させて、前記第2の触媒体(2b)内へ向けて流すことを特徴とする触媒燃焼装置。 - 前記第2の触媒体(2b)の体積が、前記第1の触媒体(2a)の体積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の触媒燃焼装置。
- 前記第1の触媒体(2a)と前記第2の触媒体(2b)とは、前記予混合室(16)を形成する壁面によって区画されていることを特徴とする請求項1または2に記載の触媒燃焼装置。
- 前記第1の触媒体(2a)および前記第2の触媒体(2b)は、一体に成形されたものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の触媒燃焼装置。
- 前記第1および第2の触媒体(2a、2b)は、互いに別個の触媒体として構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の触媒燃焼装置。
- 前記予混合室(16)の外周囲に、前記第2の触媒体(2b)を通過した後の燃焼ガスが流動する流路(21、21a)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の触媒燃焼装置。
- 前記第1の触媒体(2a)の触媒担持量が、前記第2の触媒体(2b)の触媒担持量よりも多いことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の触媒燃焼装置。
- 前記第1および第2の触媒体(2a、2b)の触媒は、貴金属粒子であり、その粒径は、前記第1の触媒体(2a)の方が前記第2の触媒体(2b)よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の触媒燃焼装置。
- 前記第2の触媒体(2b)の出口側に、暖房用の熱媒体と、前記第2の触媒体(2b)を通過した後の燃焼ガスとを熱交換して、暖房用の熱媒体を加熱する熱交換器(30、40)を内蔵していることを特徴とする請求項1ないし8に記載の触媒燃焼装置。
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