JPH1137010A - 燃料フィルタ及びその成形方法 - Google Patents

燃料フィルタ及びその成形方法

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JPH1137010A
JPH1137010A JP9191686A JP19168697A JPH1137010A JP H1137010 A JPH1137010 A JP H1137010A JP 9191686 A JP9191686 A JP 9191686A JP 19168697 A JP19168697 A JP 19168697A JP H1137010 A JPH1137010 A JP H1137010A
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JP
Japan
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screen
reinforcing member
circular frame
resin
fuel
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JP9191686A
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Inventor
Osamu Aizawa
収 相沢
Nobuyoshi Nagashima
伸喜 長島
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MARUSAN KK
TAIYO JUSHI KAKO KK
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MARUSAN KK
TAIYO JUSHI KAKO KK
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンに流入する燃料の流体圧によって
変形を生ぜず、また、これに流入する燃料の流れを阻害
することのない燃料フィルタ及びその成形方法を提供す
る。 【解決手段】 スクリーン2の円筒面に、この外側面周
りで外側補強用部材6が配設されるところに、外方に突
出する突起部2aを加工し、加工された突起部2aの頭
部に2つの小孔をそれぞれ設けておき、円形枠部材3、
4のモールド及び外側面周りの補強用部材のモールドに
樹脂を射出して、円形枠部材3、4及び外側補強用部材
6を形成するとともに、かかる樹脂を小孔を通って内側
面周りの補強用部材のモールドに射出させて、内側補強
用部材5を形成するようにする。これにより、スクリー
ン2の補強用部材5、6が配設される部位は、これら補
強用部材5、6によって埋設された状態で保持され、し
かも、内側補強用部材5は内壁面3aや4aから突出す
ることなく形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等の内燃機関に使用される燃料フィルタ及びその成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の内燃機関の燃料
装置では、燃料タンクの燃料をポンプで吸い上げ、吸い
上げられた燃料は、燃料フィルタで濾過されて燃料噴射
ポンプに一定の圧力で供給され、供給された燃料は、噴
射ノズルからシリンダ内に噴射される。このような燃料
装置にあって、燃料フィルタは、シリンダ内に噴射され
る燃料を清浄化させるもので、燃料の清浄化は、排気ガ
ス規制に対処し燃費低減を実現して行く上で、近時の内
燃機関における電子制御に基づく直接噴射化傾向と相俟
って、ますます重要となっている。従来、このような燃
料フィル100は、図5に示すように、66ナイロン製
網(メッシュ420)を円筒形状に加工したスクリーン
101を備え、このスクリーン101の上端部を把持す
る円形枠部材102と、この円形枠部材102に対峙し
てスクリーン101の下端部に配される円形枠部材10
3と、これら円形枠部材102、103を連結する4つ
の外側補強用部材104とを有する筐体105を備えて
いる。そして、かかる筐体105は、円形枠部材10
2、103と外側補強用部材104とを一体化して樹脂
成形され、外側補強用部材104はスクリーン101の
外側面周りに等分に配設されていて、これにより、燃料
がスクリーン101の内側から外側に流出する際に、ス
クリーン101が流体圧によって外方に膨出するのを阻
止できる。ところで、上記樹脂材料には、30%ガラス
繊維入り6又は66ナイロンが使用されている。尚、図
5(A)は、燃料フィルタ100の正面断面図であり、
同図(B)は、そのQ矢視図である。
【0003】しかしながら、このような構造の燃料フィ
ルタは、外側補強用部材はスクリーンの外側面に配設さ
れているが、その内側面には何らの補強用部材等も配設
されていないため、燃料をスクリーンの外側から内側に
流入させるようにする場合には、スクリーンは外側から
内側に向かって流体圧を受け、かかる流体圧によって、
スクリーンが内側に変形するという問題があった。しか
るに、このような変形を阻止するために、スクリーンの
内側に内側補強用部材を配設すれば、上述のような変形
は阻止することができるが、内側補強用部材をスクリー
ンの内側に配設するために、単に外側補強用部材を円形
枠部材に一体成形したのと同様な方法で行うだけでは、
内側補強用部材は、スクリーンの上端を把持する円形枠
部材により形成された円筒の内壁面、或いは、スクリー
ンの下端に配される円形枠部材により形成された円筒の
内壁面から突出する状態で成形されてしまう。しかる
に、内側補強用部材が突出状態で成形されてしまうと、
スクリーンに流入する燃料の流れを阻害し、したがっ
て、燃料が噴射ノズルに十分供給されにくくなり、燃料
の電子噴射を適量に制御することを困難ならしめるとい
う問題が生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、燃料
フィルタの補強用部材を、かかるフィルタの内側に突出
させることなく、且つ、一回の成形行程により一体成形
されてなる燃料フィルタの成形方法を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、スクリーンに流入する燃料
の流体圧によって変形を生ぜず、また、これに流入する
燃料の流れを阻害することのない燃料フィルタを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の燃料フィルタの成形方法は、スクリーンの
両端部にそれぞれ配設され、これら両端部の少なくとも
一方を把持する円形枠部材、及びこれら円形枠部材を連
結する複数の補強用部材を樹脂で成形する成形方法で、
特に、補強用部材をスクリーンの内及び外側面周りに配
設する場合に、内側面周りの補強用部材が、かかるフィ
ルタの内側面、すなわち、スクリーンの上端部に配設さ
れる円形枠部材で形成された内壁面、及びスクリーンの
下端部に配設される円形枠部材で形成された内壁面から
突出して成形されないように、しかも、一回の樹脂成形
行程により円形枠部材及び補強用部材が一体成形される
ようにしたものである。上記スクリーンの材質は、主と
してステンレス鋼等の金属であるが、場合により66ナ
イロン等の樹脂であってもよい。また、上記成形に用い
られる樹脂は、ガラス繊維入りPAやPOM樹脂等が多
用されている。本成形方法は、一回の樹脂成形行程で、
円形枠部材のモールド及びこのモールドに連結された複
数の補強用部材のモールドに上記樹脂を射出し、その後
の周知の処理を経て成形を完了させるものであるが、と
りわけ、この内側面周りの補強用部材が、上記円形枠部
材のそれぞれによって形成される内壁面のいずれからも
突出することなく成形されるようにし、これにより、ス
クリーンに流入する燃料の流れを阻害せず、且つ、その
流体圧によって変形を生じない燃料フィルタを提供しよ
うとするものである。このとき、両円形枠部材を連結す
る補強用部材は流体圧によるスクリーンの変形を阻止で
きるように複数、例えば3〜5つほど設けられるが、そ
の数は変形を生じない範囲で最小限に設計することが望
ましい。けだし、補強用部材を多くすると、スクリーン
に流入する燃料を遮断する結果となり、必要とされるそ
の量が確保できなくなるからである。
【0006】また、本発明の燃料フィルタの成形方法
は、成形時に、内側面周りの補強用部材が円形枠部材で
形成される内壁面から突出しないように、具体的には、
スクリーンの側面を、スクリーンの外側面周りに配設さ
れる複数の補強用部材に沿って、それが外方にそれぞれ
突出するように加工し、このように加工されたところに
適宜数の小孔を設けておき、しかる後、円形枠部材のモ
ールド及び外側面周りに配設された補強用部材のモール
ドに樹脂を射出して、円形枠部材及び外側補強用部材を
形成するとともに、更に、樹脂を上記小孔を通って内側
面周りの補強用部材のモールドに射出させて、内側補強
用部材を形成するようにする。これにより、言わば、ス
クリーンの、補強用部材が配設される部位は、これら内
側及び外側補強用部材の両者に埋設された状態に保持さ
れるため、スクリーンに流入或いはスクリーンから流出
する燃料の流体圧によって変形を生ずることはない。し
かも、内側補強用部材のモールドは、上記スクリーンの
内壁面の、上記突出側とは反対側に形成される空隙に配
設されるために、補強用部材が、スクリーンの上端部に
配設される枠部材で形成された内壁面、及びスクリーン
の下端部に配設される円形枠部材で形成された内壁面の
いずれからも突出することはなく、スクリーンに流入す
る燃料の流れを阻害することもない。ところで、スクリ
ーンが円筒形状をなしている場合には、この円筒形状を
なす側面を、その外側面周りに配設される複数の補強用
部材に沿って、それが外方にそれぞれ突出するように加
工する必要があるが、スクリーンが、当初から3角柱状
や4角柱状、5角柱状等の多角柱状に形成されているも
のであれば、あらためて上述したような加工をするには
及ばず、したがって、加工工数の低減を図ることができ
る。
【0007】また、本発明の燃料フィルタの成形方法
は、スクリーンの材質を樹脂とする場合に、このスクリ
ーンの外側面周りに配設される補強用部材に沿って、ス
クリーンの側面をそれが外方に突出するように加工して
おき、しかる後、円形枠部材のモールド及び外側面周り
に配設された補強用部材のモールドに樹脂を射出して、
円形枠部材及び外側補強用部材を形成するとともに、更
に、かかる樹脂を突出加工された部位のスクリーン網孔
を通って内側面周りの補強用部材のモールドに射出させ
て、内側補強用部材を形成するようにする。これによ
り、上述と同様の理由から、スクリーンに流入或いはス
クリーンから流出する燃料の流体圧によって変形を生ず
ることはなく、スクリーンに流入する燃料の流れを阻害
することもない。スクリーンの材質が樹脂の場合には、
上述のような突出加工は、補強用部材が配設されるスク
リーンの側面を外方に折り曲げ、折曲されたところを互
いに重ね合わせ、かかる重合部を、例えば、樹脂溶着機
で溶着させて固化すれば、容易にできる。しかも、この
場合には、上述のような小孔を設ける必要はないので、
製作工数の低減も図れる。
【0008】また、本発明の燃料フィルタは、燃料を濾
過するスクリーンと、スクリーンの両端部の少なくとも
一方を把持する円形枠部材、及びこれら円形枠部材を連
結する複数の補強用部材とを備え、更に、スクリーン
の、補強用部材が配設される部位は、この補強用部材中
に埋設され、しかも、これら補強用部材は、スクリーン
の上端部に配設される円形枠部材で形成された内壁面、
及びスクリーンの下端部に配設される円形枠部材で形成
された内壁面のいずれからも突出することなく成形され
てなるものである。このように、本燃料フィルタは、補
強用部材がスクリーンを内側及び外側から保持し、スク
リーンの内側に設ける補強用部材をいずれの上記内壁面
からも突出させないようにしているために、流体圧に耐
え、且つ、燃料の流れを阻害するようなこともない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て図面を参照して説明する。図1(A)は、本実施の形
態に係る燃料フィルタ1の正面断面図であり、同図
(B)は、そのP矢視図である。本燃料フィルタ1は、
同図に示すように、ステンレス製網(メッシュ420)
を円筒形状に加工したスクリーン2を備え、このスクリ
ーン2の両端部をそれぞれ把持する上円形枠部材3及び
下円形枠部材4と、これら円形枠部材3及び4をそれぞ
れ連結する4つの内側補強用部材5及び外側補強用部材
6とを有する筐体7を備え、しかも、筐体7は、内側補
強用部材5と外側補強用部材6とが重合され、かかる重
合位置においてスクリーン2がこれら補強用部材5及び
6の中に埋設された形態をなしている。そして、このよ
うな筐体7は、上円形枠部材3及び下円形枠部材4と内
側補強用部材5及び外側補強用部材6とを一体化して樹
脂成形され、スクリーン2の外側面周りに外側補強用部
材6が、また、その内側面周りに内側補強用部材5がそ
れぞれ等分に配設されている。更に、本フィルタ1は、
内側補強用部材5が、かかるフィルタ1の内側面、即
ち、上円形枠部材3で形成された円筒の内壁面3a、及
び下円形枠部材4で形成された円筒の内壁面4aから突
出することなく成形されており、本実施の形態では、内
側補強用部材5の内側面が、内壁面4aに一致する状態
で成形されている。
【0010】このように、補強用部材5及び6がスクリ
ーン2を内側及び外側からそれぞれ保持し、スクリーン
2の内側に配設する内側補強用部材5を上記内壁面3a
や4aから突出させないようにしているために、燃料が
スクリーン2の内側から外側に流出する場合、或いは外
側から内側に流入する場合のいずれの場合にも、流体圧
によってスクリーン2が内方、或いは外方に膨出するの
を阻止でき、且つ、燃料の流れを阻害するようなことも
ない。ところで、上記樹脂材料には、66ナイロンのガ
ラス繊維入りのものが使用されている。
【0011】次に、本フィルタ1の成形方法の一例を図
2及び3を参照しつつ説明する。但し、図2(A)は、
図1におけるA−A断面図であり、同図(B)は、図1
におけるB−B断面図である。本成形方法は、スクリー
ン2を把持する円形枠部材3及び4、並びにスクリーン
2を保持する補強用部材5及び6で構成された筐体7
を、図3のような4分割構造の鋳型に樹脂を射出して一
回の成形行程によりなされるものである。具体的には、
同図に示すように、基台8に載置された下型9、この下
型9の上を左右にそれぞれ摺動可能なように配された左
型10及び右型11、更にこの左型10及び右型11の
両者の上方に湯管12を介して配された上型13により
鋳型を構成し、このような鋳型の中央部にスクリーン2
を配する。ところで、かかるスクリーン2の円筒面に
は、図2に示すように、スクリーン2の外側面周りで外
側補強用部材6が配設されるところに、外方に突出する
逆V字形状の突起部2aが加工され、このように加工さ
れた突起部2aの頭部には2つの小孔2bがそれぞれ設
けられている。この鋳型では、下型9には下円形枠部材
4のモールド(図示せず)が、また、上型13には上円
形枠部材3のモールドが形成され、更に、左型10及び
右型11をR方向及びS方向にそれぞれ摺動させること
によりスクリーン2との間隙に外側補強用部材6のモー
ルドが形成される一方、スクリーン2の突起部2a側と
は反対側に形成される空隙、即ち、スクリーン2の円筒
内に配される中子(図示せず)と突起部2aとの間隙に
内側補強用部材5のモールドが形成されるようになって
おり、そして、外側補強用部材6のモールドと内側補強
用部材5のモールドとは小孔2bを介して連通してい
る。
【0012】このような鋳型のうちの上型13に設けら
れた湯口13aから湯管12を介して樹脂を射出する
と、下円形枠部材4のモールド及び外側補強用部材6の
モールドに樹脂が充填され、下円形枠部材4及び外側補
強用部材6が形成されるとともに、上記小孔2bを通っ
て内側補強用部材5のモールドにも樹脂が充填され、内
側補強用部材5が形成される。しかる後、上記湯管12
を取り外し上型13を下方に移動させて左型10及び右
型11に当接させ、湯口13aから樹脂を射出すると、
上円形枠部材3のモールドに樹脂が充填され、上円形枠
部材3が形成される。このような充填行程が完了した後
は、周知の処理を経て本フィルタ1の成形が終了する。
本フィルタ1は、このようにして内側補強用部材5のモ
ールドがスクリーン2の突起部2a側とは反対側の空隙
に形成され、かかる空隙に小孔2bを介して樹脂を充填
することによって内側補強用部材5が形成されるように
してあるので、内側補強用部材5が上記内壁面3aや4
aから突出することもなく、したがって、燃料の流れを
阻害するようなこともない。
【0013】本実施の形態では、スクリーン2を円筒形
状のものとした場合について説明したが、これに限るこ
となく、例えば3角柱状や4角柱状、5角柱状のものを
使用し、それぞれの角柱の角部に所要の小孔を穿設して
おき、上述のように樹脂成形するようにしてもよく、こ
の方が円筒形状のものに上記突起部2aを加工する場合
に比し製作工数を削減できる。ただし、この場合には、
スクリーン2の角柱形状によって自ずと補強用部材5及
び6の個数は決定される。
【0014】また、本実施の形態では、補強用部材5及
び6がそれぞれ4つ配設されたものについて説明した
が、上述したように、流体圧に耐え、且つ、燃料の流れ
を阻害しない等の条件下では、これに限らないことは言
うまでもなく、例えば、図4のようなフィルタ20であ
ってもよい。但し、図4(A)は、本燃料フィルタ20
の正面断面図であり、同図(B)は、そのC−C断面図
である。かかるフィルタ20は、スクリーン21の材質
を66ナイロン製網とするもので、補強用部材22及び
23がそれぞれ2つ配設され、スクリーン21がこれら
補強用部材22及び23の重合位置において埋設された
形態をなし、そして、内側補強用部材22が、上円形枠
部材24で形成された円筒の内壁面24a、及び下円形
枠部材25で形成された円筒の内壁面25aから突出す
ることなく、補強用部材22の内側面が、内壁面25a
に一致する状態で成形されてなるものである。
【0015】このようなフィルタ20は、上述した成形
方法に拠らずに製造することができる。即ち、素材状態
で長方形状をなす同大のスクリーン21a、21bを2
つ用意し、これらスクリーン21a、21bを互いに重
ね合わせ、重ね合わされたスクリーン21a、21bの
各端を長手方向に渡って樹脂溶着機で溶着させて固化
し、しかる後、スクリーン21a、21bの間に所定の
治具を挿入して円筒形状のスクリーン21に仕立て上げ
る。このとき、互いに重ね合わされたところは、外方に
突出する逆V字形状の突起部21cを形成する。尚、突
起部21cを形成する際、素材状態で長方形状をなすス
クリーン21を袋とじ状態に折り、折り目の方と折り目
でない方の各端を長手方向に渡って樹脂溶着機で溶着さ
せて固化するようにしてもよい。このような突起部21
cを有するスクリーン21を、上述のような鋳型の中央
部に配し、湯口13aから湯管12を介して樹脂を射出
すると、下円形枠部材25のモールド及び外側補強用部
材23のモールドに樹脂が充填され、下円形枠部材25
及び外側補強用部材23が形成されるとともに、突起部
21cのスクリーン網孔を通って内側補強用部材22の
モールドにも樹脂が充填され、内側補強用部材22が形
成される。しかる後、上記湯管12を取り外し上型13
を下方に移動させて左型10及び右型11に当接させ、
湯口13aから樹脂を射出すると、上円形枠部材24の
モールドに樹脂が充填され、上円形枠部材24が形成さ
れる。このような充填行程が完了した後は、周知の処理
を経て本フィルタ20の成形が終了する。
【0016】ところで、補強用部材22及び23を複数
個、例えばそれぞれ4つ配設したフィルタを製作する場
合、上述のようにして形成された突起部21cに加え、
新たな突起部をそれぞれ2つ形成するためには、スクリ
ーン21の、この突起部21cに対し90度をなす部位
の側面を外方に折り曲げ、折曲されたところを互いに重
ね合わせ、この重合部を樹脂溶着機で溶着させて固化す
るようにすればよい。この場合、形成されたスクリーン
は、スクリーン21と同様に円筒形状をなしているが、
場合により、スクリーンを4角柱状に形成して、上述の
重合部に相当する角柱の角部を樹脂溶着機で溶着させて
固化するようにしたものであってもよいことは言うまで
もない。
【0017】
【発明の効果】本発明の燃料フィルタの成形方法によれ
ば、燃料フィルタの補強用部材を、かかるフィルタの内
側に突出させることなく、且つ、一回の成形行程により
一体成形できる。また、本発明の燃料フィルタによれ
ば、スクリーンに流入する燃料の流体圧によって変形を
生ぜず、また、これに流入する燃料の流れを阻害するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る燃料フィルタの正面断面
図である。
【図2】 図1における断面図である。
【図3】 図1の燃料フィルタの成形に用いる鋳型の概
略斜視図である。
【図4】 他の実施の形態に係る燃料フィルタの正面断
面図である。
【図5】 従来の燃料フィルタの正面断面図である。
【符号の説明】
1,20 燃料フィルタ 2,21 スクリーン 2a,21c 突起部 2b 小孔 3,24 上円形枠部材 4,25 下円形枠部材 5,22 内側補強用部材 6,23 外側補強用部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/10 530B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンの両端部の少なくとも一方を
    把持する円形枠部材、及び該円形枠部材を連結する複数
    の補強用部材を樹脂で成形する燃料フィルタの成形方法
    において、前記補強用部材を前記スクリーンの内及び外
    側面周りに配設する場合に、前記内側面周りに配設され
    た補強用部材を前記円形枠部材で形成される内壁面から
    突出させることなく、且つ、一回の成形行程により前記
    円形枠部材及び前記補強用部材が一体成形されてなるこ
    とを特徴とする燃料フィルタの成形方法。
  2. 【請求項2】 前記スクリーンの外側面周りに配設され
    る補強用部材に沿って、前記スクリーンの側面をそれが
    外方に突出するように加工し、該加工した部位の側面に
    適宜数の小孔を設けておき、前記成形樹脂を射出して、
    前記外側面周りの補強用部材を形成するとともに、前記
    樹脂を前記小孔から射出させて前記内側面周りの補強用
    部材を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の燃料フィルタの成形方法。
  3. 【請求項3】 スクリーンの材質を樹脂とする場合に、
    該スクリーンの外側面周りに配設される補強用部材に沿
    って、前記スクリーンの側面をそれが外方に突出するよ
    うに加工しておき、前記成形樹脂を射出して、前記外側
    面周りの補強用部材を形成するとともに、前記樹脂を前
    記突出加工した部位のスクリーン網孔から射出させて前
    記内側面周りの補強用部材を形成するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の燃料フィルタの成形方法。
  4. 【請求項4】 燃料を濾過するスクリーンと、該スクリ
    ーンの両端部の少なくとも一方を把持する円形枠部材、
    及び該円形枠部材を連結する複数の補強用部材とを備え
    る燃料フィルタであって、前記スクリーンの前記補強用
    部材が配設される部位は該補強用部材中に埋設され、該
    補強用部材は前記円形枠部材で形成される内壁面から突
    出することなく成形されてなることを特徴とする燃料フ
    ィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002355509A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Nifco Inc メッシュとその製造方法、及びメッシュを用いたフィルタとその製造方法
KR100849704B1 (ko) 2007-09-18 2008-08-01 주식회사 디엔에이치 자동차 연료필터의 커버 지그
JP2009273982A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Denso Corp 濾過エレメント、およびその製造方法
JP2011148312A (ja) * 2011-02-09 2011-08-04 Nifco Inc メッシュ、そのメッシュを用いたフィルタとそのフィルタの製造方法
JP2012180031A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキ装置
JP2018069114A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 タイガースポリマー株式会社 フィルタ部材の製造方法

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