JP2004025561A - 自動車のパワーステアリング油圧ポンプ用樹脂製貯油タンクの製造方法 - Google Patents

自動車のパワーステアリング油圧ポンプ用樹脂製貯油タンクの製造方法 Download PDF

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Minoru Kitsuta
橘田 稔
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Abstract

【課題】この発明は、ダイ・スライド・インジェクション法を用いて、工程数の少ない樹脂製貯油タンクの製造方法を提供する。
【解決手段】この発明に係わる樹脂製貯油タンク製造方法は、下部に注入口及び排出口を有し、上部に補給口を有するタンク本体、さらにタンク内部に注入口と排出口を隔てるストレーナー7からなる自動車用のパワーステアリング油圧ポンプの樹脂製貯油タンク製造方法において、ダイ・スライド・インジェクション法を用いて上記タンクの上部部材2、下部部材3を一体成形する。また、前記ダイ・スライド・インジェクション法を用いる接合構造において、上部、下部各分割体の接合端断面形状がエッジ状の凸形状であること、さらに、前記ストレーナーの環状外周部を内壁とする接合構造を有する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車操舵機器(パワーステアリング・システム)の油圧ポンプ用樹脂製貯油タンク(オイルリザーバー)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車のパワ−ステアリング・システム油圧ポンプの使用油を貯油・供給するオイルリザーバーは、材質を鉄製から樹脂製へと使用材料の変更による製造コスト削減等の種々の改良が図られてきた。しかし、ユーザーからは、さらなるコスト削減が求められているのが現状である。
【0003】
従来のオイル・リザーバーの例を図10〜図12に示す。図10は全体の外観図であり、図11は内部構造を示す断面図である。上記従来のオイル・リザーバーは全部樹脂製であり、有底円筒上の筐体13に蓋状の部材14が18,18’の部分で相互に熱板溶着によりタンクが形成される。上記蓋状の部材14には、底に中央部の開口19及び周辺部の開口20が設けられており、該開口20には導入筒15が、また開口19には導入筒16が前記蓋状部材14に一体成形で形成されている。また、別途円筒状のストレーナ17が延在部22を上記蓋状部材に設けられたリブに、また底部21で蓋部材本体に超音波溶着により取り付けられている。また、筐体13は上部に開口26を有し、該開口26の上部23には図12に示されるキャップ24が螺合装着される構造となっている。なお、図12の25はキャップに設けられたオイルゲージである。
【0004】
上記ストレーナ17はナイロンメッシュ製であり、該ストレーナのメッシュ以外の部分(柱、天板等)は黒色顔料入りナイロン製である。筐体は例えばガラス成分30%を含む66ナイロンもしくは6ナイロンなどの合成樹脂製であり、これらの材質は異なる。
【0005】
上記従来の樹脂製オイルリザーバーの製造方法は、射出成形機により上部、下部それぞれ別々に成形加工された貯油タンク本体に、ナイロン繊維を網状に織り込まれたものをインサート成形したオイルストレーナーを、超音波溶着方法、熱板溶着方法、スピン溶着方法等の溶着方法を用いて溶着して製造していた。
【0006】
該工程が図13に示される。該工程では、前記下部の蓋状の部材14(BODY−TANK,LWR)成形後、ストレーナー(STRAINER)を該下部部材14に超音波溶着し、上部の有底円筒上の筐体13(BODY−TANK、UPR成形)を上記下部部材に熱板溶着(18,18’)している。
【0007】
しかし、上記従来の工法は、ストレーナーの超音波溶着とボディの熱板溶着の2工程となっているので、コスト削減のためにこれを1工程とすることが好ましい。
【0008】
これを実現するために、ダイ・スライド・インジェクション法を用いてオイルリザ−バーを製造しようとするのがこの発明である。
ダイ・スライド・インジェクション法は、特公平2−38377号公報に示されるように公知である。
【0009】
以下、上記特公平2−38377号公報の内容の概要を図7〜図9に示す。
すなわち、金型31を用いて中空成形品を成形するには、まず、シリンダ39を伸張させてスライド型33を下方位置に位置させて、キャビティ49,50により中空成型品の二つ割り分割体61,62を形成する。その後、可動型44をスライド型33から離隔させ、シリンダ39を収縮させ、スライド型33を上方に移動させて図8に示すようにスライド型と可動型の分割体61,62を突き合わせて再度射出成形すると、分割体61,62が互いに周辺部樹脂64(図9)によって互いに溶着する。
【0010】
このようなダイ・スライド・インジェクション法を用いて中空成形品を成形する方法は種々改良されてきたが、上記従来のダイ・スライド・インジェクション法を用いた接合構造でオイルリザーバーを成形すると、接合面から溶融樹脂がオイル・ストレーナーまで達するため、二次成形時(分割体接合時)においてオイル・ストレーナーのナイロンメッシュを塞ぐ欠陥が発生する欠点がある。
【0011】
またオイル・ストレーナーを固定せずに上記分割体の接合を行うと、ストレーナの隙間からオイルが漏れて、自動車に装着された時にオイルポンプヘの使用油を濾過できない問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ダイ・スライド・インジェクション法を用いて従来の接合構造の欠点を改良し、工程数の少ない樹脂製貯油タンクの製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
これを解決するため、この発明に係わる樹脂製貯油タンク製造方法は、オイルストレーナーの環状外周部を一体成形時の内壁とする接合構造を有すること、接合部の各分割体の接合端断面形状がエッジ状の凸形状であることを特徴とする。
【0014】
すなわち、この発明は、下部に注入口及び排出口を有し、上部に補給口を有するタンク本体、さらにタンク内部に注入口と排出口を隔てる濾過機能を有するフィルター(ストレーナー)からなる自動車用のパワーステアリング油圧ポンプの樹脂製貯油タンク製造方法において、ダイ・スライド・インジェクション法を用いて上記タンクの上部部材、下部部材を一体成形で接合することを特徴とする。
【0015】
また、前記ダイ・スライド・インジェクション法を用いる接合構造において、上部、下部各分割体の接合端断面形状がエッジ状の凸形状であることを特徴とし、さらにまた、前記ストレーナーの環状外周部を一体成形時の内壁とする接合構造を有したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について図1〜6を用いて説明する。
図3,図4は、この発明によって製造されるオイルリザーバーの外観図を示す。また、図2は、同じく断面図を、図1は部分分解図を示す。該オイルリザーバーは、図1に示される如くストレーナー7を内部に装填後、上部部材2、下部部材3を合体して接合部4で2次成形(溶着)して接合することにより製造される。なお、図6は、この発明の製造工程を示す。
【0017】
図5は、樹脂製貯油タンクにおけるタンク本体上部2とタンク本体下部3、オイルストレーナー7との接合構造を示す詳細断面図である。オイルストレーナー7の環状外周部5を溶融樹脂部分の内壁とする接合構造を示す。また、タンク本体上部2とタンク本体下部3との接合部の接合端断面形状9,9’がエッジ状の凸形状である接合構造となっている。上部部材2、下部部材3およびストレーナー端面5を図5の如く、ロボットアーム等により組み合わせた上で、2次成形する。溶融樹脂は、図5の4の如く図示しない金型内に流入し、この時上部部材2および下部部材3の端部9,9’は断面三角形等のエッジとなっているので、上記溶融樹脂注入時該エッジ部分は溶けて溶融樹脂と一体化する。なお、図の如く、上記エッジは内側に樹脂が回り込むような凸形状となっている方がより有効に溶融一体化するので好適である。
【0018】
上記接合構造によりダイ・スライド・インジェクション法の二次成形時においてオイルストレーナーの環状外周部が内壁となることで、二次成形樹脂が内部に流れ込み、メッシュを塞ぎ目詰まりさせることを防止する。また、接合部の接合端断面形状がエッジ状の凸形状にすることにより二次成形樹脂が上部及び下部のエッジの溶融を容易とすることにより溶融境界層のない堅固な接合構造を得ることができるので、オイルストレーナーの固定を確実にした高品質な樹脂製貯油タンクの製造方法を提供することができる。該工法は、従来のようにストレーナーの溶着とタンク本体の熱板溶着の2工程を1工程でできるので、製造コストが削減される。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明より、この発明の方法は、製造工程数を削減する効果がある。
また、ダイ・スライド・インジェクション法の二次成形時において、溶融樹脂が内部に流れ込んでストレーナを痛めることがないと同時に、ストレーナー自体も固着されるので、自動車装填時におけるオイルの濾過漏れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によって製造されるオイルリザーバの部分分解組み立て図である。
【図2】この発明によって製造されるオイルリザーバの断面図である。
【図3】この発明によって製造されるオイルリザーバの外観図である。
【図4】この発明によって製造されるオイルリザーバの角度を変えた外観図である。
【図5】この発明によって製造されるオイルリザーバの接合部の拡大断面図である。
【図6】この発明の製造工程を示す図である。
【図7】従来のダイ・スライド・インジェクション法の説明図である。
【図8】同じく従来のダイ・スライド・インジェクション法の説明図である。
【図9】同じく従来のダイ・スライド・インジェクション法の説明図である。
【図10】従来のオイルリザーバ−の外観図である。
【図11】従来のオイルリザーバ−の取り付け説明用の断面図である。
【図12】オイルリザーバ−のキャップを示す図である。
【図13】従来のオイルリザーバ−の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1  オイルリザーバ−
2  上部部材
3  下部部材
4  接合部
5  ストレーナー端面
6  蓋
7  ストレーナー
9  エッジ

Claims (3)

  1. 下部に注入口及び排出口を有し、上部に補給口を有するタンク本体、さらにタンク内部に注入口と排出口を隔てる濾過機能を有するフィルター(ストレーナー)からなる自動車用のパワーステアリング油圧ポンプの樹脂製貯油タンク製造方法において、
    ダイ・スライド・インジェクション法を用いて上記タンクの上部部材、下部部材を一体成形して接合することを特徴とする自動車用のパワーステアリング油圧ポンプ用樹脂製貯油タンクの製造方法。
  2. 前記ダイ・スライド・インジェクション法を用いる接合構造において、上部、下部各分割体の接合端断面形状がエッジ状の凸形状であることを特徴とする前記請求項1記載の自動車用のパワーステアリング油圧ポンプの樹脂製貯油タンク製造方法。
  3. 前記ダイ・スライド・インジェクション法を用いる接合構造において、前記ストレーナーの環状外周部を一体成形時の内壁とする接合構造を有したことを特徴とする前記請求項1または2記載の自動車用のパワーステアリング油圧ポンプの樹脂製貯油タンク製造方法。
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