JPH1136859A - 自動車用排気マフラとその製造方法 - Google Patents

自動車用排気マフラとその製造方法

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JPH1136859A
JPH1136859A JP19875697A JP19875697A JPH1136859A JP H1136859 A JPH1136859 A JP H1136859A JP 19875697 A JP19875697 A JP 19875697A JP 19875697 A JP19875697 A JP 19875697A JP H1136859 A JPH1136859 A JP H1136859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス漏れ防止によりリッジロック加工による
テールチューブのカシメ固定を実現させた自動車用排気
マフラを提供すること及びコスト的に有利でありながら
マフラ多様化を実現する自動車用排気マフラの製造方法
を提供すること。 【解決手段】 テールチューブ3に、マフラアウトレッ
トパイプ2と重なり合う固定部外周上に、隣接する溝が
互いに独立である環状溝を多数列設させた環状食い込み
溝3aを形成し、マフラアウトレットパイプ2に対する
テールチューブ3の固定を、リヤエンドプレート1のパ
イプ穴フランジ部1aの前後位置で2つの押し拡げ節R
1,R2を成形するリッジロック加工によるカシメ固定
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テールチューブが
リッジロック加工によるカシメ固定によりマフラ本体に
取り付けられた溶接レスのテールチューブを有する自動
車用排気マフラとその製造方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接レスのマフラパイプを有する
自動車用排気マフラとしては、特開平4−8818号公
報に記載のものが知られている。
【0003】この自動車用排気マフラは、エンドプレー
トに対する1本のマフラパイプの固定を、図6に示すよ
うに、エンドプレートのパイプ穴フランジ部の前後位置
で2つの押し拡げ節を成形するリッジロック加工による
カシメ固定とし、溶接レスによるマフラパイプの固定を
達成している。このリッジロック加工によるカシメ固定
手法が適用される排気マフラは、排気系の途中に設けら
れ、1本のマフラパイプが2枚のエンドプレートを貫通
するサブマフラである。
【0004】そこで、このリッジロック加工によるカシ
メ固定手法を、排気系の終端部に設けられるメインマフ
ラのテールチューブの固定に適用すると、図7に示すよ
うに、マフラ本体側のマフラパイプの内側にテールチュ
ーブを差し込み、この重なり合う部分で2つの押し拡げ
節を成形するリッジロック加工によりテールチューブを
カシメ固定することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すように、マフラパイプの固定手法として周知のリッ
ジロック加工によるカシメ固定手法をメインマフラのテ
ールチューブの固定に適用した場合、マフラパイプとテ
ールチューブとの重なり部分に隙間を生じ、排気ガス漏
れが発生するという問題がある。
【0006】すなわち、分割したマンドレルによりマフ
ラパイプとテールチューブとの重なり部分を内側から押
し拡げるリッジロック加工中は、マフラパイプとテール
チューブとに圧接力が作用して互いに密着しているが、
加工後にマンドレルの径を縮めると、弾性変形範囲での
復元変形によりパイプ径やチューブ径が変化し、径変化
に伴い部分的には密着が確保されるものの大半の部分は
圧接力の解除に伴い接触面が互いに離れて隙間が生じて
しまう。
【0007】また、テールチューブの場合、排気ガス漏
れが発生すると外から一見して分かってしまい、排気系
の途中に設けられるサブマフラと異なり、排気ガス漏れ
が許容されない。
【0008】本発明の課題とするところは、ガス漏れ防
止によりリッジロック加工によるテールチューブのカシ
メ固定を実現させた自動車用排気マフラを提供すること
及びコスト的に有利でありながらマフラ多様化を実現す
る自動車用排気マフラの製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題を解決する請求項1記載の発明
は、マフラ本体のエンドプレートを貫通して設けられた
マフラパイプにテールチューブを固定した自動車用排気
マフラにおいて、前記テールチューブを、マフラパイプ
と重なり合う固定部外周面に食い込み溝を形成したチュ
ーブとし、前記マフラパイプに対するテールチューブの
固定を、エンドプレートのパイプ穴フランジ部の前後位
置で2つの押し拡げ節を成形するリッジロック加工によ
るカシメ固定としたことを特徴とする。
【0010】(解決手段2)上記課題を解決する請求項
2記載の発明は、マフラ本体のエンドプレートを貫通し
て設けられたマフラパイプにテールチューブを固定する
自動車用排気マフラの製造方法において、エンドプレー
トのパイプ穴フランジ部から少し外部に突出するマフラ
パイプを有するマフラ本体と、マフラパイプと重なり合
う固定部外周面に予め食い込み溝を形成したテールチュ
ーブを用意し、2つの押し拡げ節を成形するリッジロッ
ク加工手段をテールチューブの内側に挿入する共に、テ
ールチューブをマフラ本体のマフラパイプの端部内側に
差し込み、リッジロック加工手段の作動により、互いに
重なり合うテールチューブとマフラパイプを、テールチ
ューブの食い込み溝をマフラパイプの内面に食い込ませ
ながら押し拡げ、エンドプレートのパイプ穴フランジ部
の前後位置で2つの節を成形することでテールチューブ
を後付けにてカシメ固定したことを特徴とする。
【0011】(解決手段3)上記課題を解決する請求項
3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の自動車
用排気マフラとその製造方法において、前記食い込み溝
を、テールチューブの固定部外周上に隣接する溝が互い
に独立である環状溝を多数列設させた環状食い込み溝と
したことを特徴とする。
【0012】(解決手段4)上記課題を解決する請求項
4記載の発明は、請求項1ないし請求項3記載の自動車
用排気マフラとその製造方法において、前記マフラパイ
プの板厚を薄く設定し、テールチューブの板厚を厚く設
定したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)まず、構成を説明する。
【0014】実施の形態1は請求項1〜4記載の発明に
対応する。
【0015】図1は実施の形態1の自動車用排気マフラ
のテールチューブ固定部を示す拡大断面図、図2は実施
の形態1の自動車用排気マフラに用いられたテールチュ
ーブを示す図、図3は実施の形態1の自動車用排気マフ
ラのリッジロック加工によるテールチューブ固定手法の
説明図である。
【0016】図1において、1はリヤエンドプレート
(エンドプレート)、2はマフラアウトレットパイプ
(マフラパイプ)、3はテールチューブである。
【0017】前記リヤエンドプレート1は、図外の筒状
のマフラシェルの前端部に設けられるフロントエンドプ
レートに対し、マフラシェルの後端部に設けられるエン
ドプレート(端板)であり、マフラアウトレットパイプ
2が貫通するパイプ穴フランジ部1aが形成されてい
る。
【0018】前記マフラアウトレットパイプ2は、図外
の筒状のマフラシェルとフロントエンドプレートとリヤ
エンドプレート1により囲まれるマフラ内部室を図外の
バッフルプレートにより複数の室に画成し、1つの室に
排気ガスを導入するマフラインレットパイプや2つの室
を連通するマフラ内パイプに対し、1つの室から排気ガ
スを外部に排出するパイプであり、前記リヤエンドプレ
ート1のパイプ穴フランジ部1aから少し突出させて設
けられている。
【0019】前記マフラシェルとフロントエンドプレー
トとリヤエンドプレート1とバッフルプレートとマフラ
インレットパイプとマフラ内パイプとマフラアウトレッ
トパイプ2を含む構成、つまり、テールチューブ3のみ
を除く構成によりマフラ本体が構成される。
【0020】前記テールチューブ3には、図2に示すよ
うに、マフラアウトレットパイプ2と重なり合う固定部
外周上に、隣接する溝が互いに独立である環状溝を多数
列設させた環状食い込み溝3a(食い込み溝)が形成さ
れている。
【0021】前記マフラアウトレットパイプ2に対する
テールチューブ3の固定は、図1に示すように、リヤエ
ンドプレート1のパイプ穴フランジ部1aの前後位置で
2つの押し拡げ節R1,R2を成形するリッジロック加
工によるカシメ固定とされている。
【0022】前記マフラアウトレットパイプ2とテール
チューブ3との板厚は、マフラアウトレットパイプ2側
を薄く設定し(例えば、0.6mm)、テールチューブ
3側の板厚を厚く設定し(例えば、1.2mm)、軽量
排気系とするのに重要な地位を占めるマフラ本体の軽量
化と、飛び石等の衝突があっても変形を抑えるテールチ
ューブ3の耐変形強度の確保との両立を図っている。
【0023】次に、作用を説明する。
【0024】[排気マフラ製造方法]マフラ本体のリヤ
エンドプレート1を貫通して設けられたマフラアウトレ
ットパイプ2にテールチューブ3を固定する自動車用排
気マフラの製造方法について説明する。
【0025】まず、リヤエンドプレート1のパイプ穴フ
ランジ部1aから少し外部に突出するマフラアウトレッ
トパイプ2を有するマフラ本体を用意する。
【0026】そして、マフラ本体とは別に、マフラアウ
トレットパイプ2と重なり合う固定部外周面に予め環状
食い込み溝3aを形成したテールチューブ3を用意す
る。
【0027】2つの押し拡げ節R1,R2を成形するリ
ッジロック加工手段として、図3に示すように、中空円
筒状のパイプケース4aにテーパーバー4bを摺動可能
に設け、テーパーバー4bのテーパー部の周上に8分割
による2条の突条を有するフィンガー4cを配置し、8
分割のフィンガー4cを連結リング4dにて連結される
構成を備え、固定のパイプケース4aに対しテーパーバ
ー4bを図3の右方向に加圧摺動させることで8分割の
フィンガー4cの外径を拡大させる8分割タイプのリッ
ジロック加工装置4が用いられる。
【0028】このリッジロック加工装置4をテールチュ
ーブ3の内側に挿入した後、テールチューブ3をマフラ
本体のマフラアウトレットパイプ2の端部内側に差し込
むか、あるいは、テールチューブ3をマフラ本体のマフ
ラアウトレットパイプ2の端部内側に差し込んだ後、リ
ッジロック加工装置4をテールチューブ3の内側に挿入
し、図3の中心線より下半分に示す状態とする。
【0029】そして、固定のパイプケース4aに対しテ
ーパーバー4bを図3の右方向に加圧摺動させるリッジ
ロック加工装置4の作動により、互いに重なり合うテー
ルチューブ3とマフラアウトレットパイプ2を、テール
チューブ3の環状食い込み溝3aをマフラアウトレット
パイプ2の内面に食い込ませながら押し拡げ、リヤエン
ドプレート1のパイプ穴フランジ部1aの前後位置で2
つの節R1,R2を成形することでテールチューブ3が
後付けにてマフラ本体にカシメ固定される。
【0030】尚、カシメ固定後は、固定のパイプケース
4aに対しテーパーバー4bを図3の左方向に摺動さ
せ、8分割のフィンガー4cの外径を縮小させてリッジ
ロック加工装置4がテールチューブ3から抜かれる。
【0031】[ガス漏れ防止作用]上記リッジロック加
工によるカシメ固定とした場合のガス漏れ防止作用につ
いて説明する。
【0032】分割したフィンガー4cによりマフラアウ
トレットパイプ2とテールチューブ3との重なり部分を
内側から押し拡げるリッジロック加工中は、マフラアウ
トレットパイプ2とテールチューブ3とに大きな圧接力
が作用し、テールチューブ3に形成されている環状食い
込み溝3aがマフラアウトレットパイプ2の内面に食い
込む。そして、加工が終了した後にフィンガー4cの径
を縮めると、圧接力が解除され弾性変形範囲での復元変
形しようとするが、環状食い込み溝3aによる食い込み
力が復元力より大きい部分ではそのまま食い込みが維持
され、食い込み力が復元力より小さい部分でも食い込み
量が減少するかわずかな隙間が形成されるだけである。
よって、環状食い込み溝3aによる食い込みで環状に多
数の密着シール部が形成され、排気ガス漏れを確実に防
止する。
【0033】特に、食い込み溝が環状食い込み溝3aで
あるため、部分的に隙間を生じても隙間自体が環状であ
り、排気ガスの通路となり得ず、隙間の前後部分で環状
食い込みが確保されている限り、排気ガス漏れが確実に
防止されることになる。
【0034】[マフラ多様化]例えば、テールチューブ
を直管タイプとする場合、テールチューブをデフューザ
付きとする場合、テールチューブを制御バルブ付きとす
る場合等のように、マフラ仕様差がある場合、従来にお
いては、各タイプ毎にマフラを設計し製造していた。
【0035】しかしながら、上記のように、マフラ本体
に対しテールチューブ3を後付けにより固定する方法を
採用してるため、同じ仕様のマフラ本体を用意し、これ
に対し様々な仕様のテールチューブ3を用意することで
マフラ多様化に対応でき、大幅なコスト低減を達成でき
るし、見かけの効果を狙ったテールチューブを用意する
等、マフラ多様化の範囲も拡大することになる。
【0036】次に、効果を説明する。
【0037】(1)テールチューブ3に、マフラアウト
レットパイプ2と重なり合う固定部外周上に、隣接する
溝が互いに独立である環状溝を多数列設させた環状食い
込み溝3aを形成し、マフラアウトレットパイプ2に対
するテールチューブ3の固定を、リヤエンドプレート1
のパイプ穴フランジ部1aの前後位置で2つの押し拡げ
節R1,R2を成形するリッジロック加工によるカシメ
固定としたため、ガス漏れ防止によりリッジロック加工
によるテールチューブ3のカシメ固定を実現させた自動
車用排気マフラを提供することができる。
【0038】(2)リヤエンドプレート1のパイプ穴フ
ランジ部1aから少し外部に突出するマフラアウトレッ
トパイプ2を有するマフラ本体と、マフラアウトレット
パイプ2と重なり合う固定部外周面に予め環状食い込み
溝3aを形成したテールチューブ3を用意し、2つの押
し拡げ節R1,R2を成形するリッジロック加工装置4
をテールチューブ3の内側に挿入する共に、テールチュ
ーブ3をマフラ本体のマフラアウトレットパイプ2の端
部内側に差し込み、リッジロック加工装置4の作動によ
り、互いに重なり合うテールチューブ3とマフラアウト
レットパイプ2を、テールチューブ3の環状食い込み溝
3aをマフラアウトレットパイプ2の内面に食い込ませ
ながら押し拡げ、エンドプレート1のパイプ穴フランジ
部1aの前後位置で2つの節R1,R2を成形すること
でテールチューブ3を後付けにてカシメ固定したため、
コスト的に有利でありながらマフラ多様化を実現する自
動車用排気マフラの製造方法を提供することができる。
【0039】(3)テールチューブ3に形成する食い込
み溝を、マフラアウトレットパイプ2と重なり合う固定
部外周上に、隣接する溝が互いに独立である環状溝を多
数列設させた環状食い込み溝3aとしたため、隙間の連
通を抑えた環状で多数の密着シール部により排気ガス漏
れを確実に防止することができる。
【0040】(4)マフラアウトレットパイプ2とテー
ルチューブ3との板厚は、マフラアウトレットパイプ2
側を薄く設定し、テールチューブ3側の板厚を厚く設定
したため、マフラ本体の軽量化とテールチューブ3の耐
変形強度の確保との両立を図ることができる。
【0041】(他の実施の形態)実施の形態1では、テ
ールチューブ3に形成する食い込み溝を、マフラアウト
レットパイプ2と重なり合う固定部外周上に、隣接する
溝が互いに独立である環状溝を多数列設させた環状食い
込み溝3aとする例を示したが、図4に示すように、テ
ールチューブ3に形成する食い込み溝を、傾斜する溝を
網目状にクロスさせた網目状食い込み溝3bとしても良
く、この場合は、ローレット加工により簡単に網目状食
い込み溝3bを形成することができる。
【0042】実施の形態1では、リッジロック加工手段
として8分割タイプのリッジロック加工装置4を用いる
例を示したが、図5に示すように、中空円筒状の第1テ
ーパーバー5aと、第1テーパーバー5aに摺動可能に
設けられた第2テーパーバー5bと、両テーパーバー5
a,5bのそれぞれにテーパ嵌合する第1マンドレル5
c及び第2マンドレル5dと、スペーサ5eと両マンド
レル5c,5dとの間に挟持された第1ウレタンゴム5
f及び第2ウレタンゴム5gとを備えた構成であり、2
つのテーパーバー5a,5bを両ウレタンゴム5f,5
gに向かって加圧摺動させることで、両ウレタンゴム5
f,5gを挟持変形させて外径を拡大させるウレタンタ
イプのリッジロック加工装置5を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、マフラ
本体のエンドプレートを貫通して設けられたマフラパイ
プにテールチューブを固定した自動車用排気マフラにお
いて、テールチューブを、マフラパイプと重なり合う固
定部外周面に食い込み溝を形成したチューブとし、マフ
ラパイプに対するテールチューブの固定を、エンドプレ
ートのパイプ穴フランジ部の前後位置で2つの押し拡げ
節を成形するリッジロック加工によるカシメ固定とした
ため、ガス漏れ防止によりリッジロック加工によるテー
ルチューブのカシメ固定を実現させた自動車用排気マフ
ラを提供することができるという効果が得られる。
【0044】請求項2記載の発明にあっては、マフラ本
体のエンドプレートを貫通して設けられたマフラパイプ
にテールチューブを固定する自動車用排気マフラの製造
方法において、エンドプレートのパイプ穴フランジ部か
ら少し外部に突出するマフラパイプを有するマフラ本体
と、マフラパイプと重なり合う固定部外周面に予め食い
込み溝を形成したテールチューブを用意し、2つの押し
拡げ節を成形するリッジロック加工手段をテールチュー
ブの内側に挿入する共に、テールチューブをマフラ本体
のマフラパイプの端部内側に差し込み、リッジロック加
工手段の作動により、互いに重なり合うテールチューブ
とマフラパイプを、テールチューブの食い込み溝をマフ
ラパイプの内面に食い込ませながら押し拡げ、エンドプ
レートのパイプ穴フランジ部の前後位置で2つの節を成
形することでテールチューブを後付けにてカシメ固定し
たため、コスト的に有利でありながらマフラ多様化を実
現する自動車用排気マフラの製造方法を提供することが
できるという効果が得られる。
【0045】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の自動車用排気マフラとその製造方
法において、食い込み溝を、テールチューブの固定部外
周上に隣接する溝が互いに独立である環状溝を多数列設
させた環状食い込み溝としたため、上記効果に加え、隙
間の連通を抑えた環状で多数の密着シール部により排気
ガス漏れを確実に防止することができる。
【0046】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項3記載の自動車用排気マフラとその製造方
法において、マフラパイプの板厚を薄く設定し、テール
チューブの板厚を厚く設定したため、上記効果に加え、
マフラ本体の軽量化とテールチューブの耐変形強度の確
保との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動車用排気マフラのテールチ
ューブ固定部を示す拡大断面図である。
【図2】実施の形態1の自動車用排気マフラに用いられ
たテールチューブを示す図である。
【図3】実施の形態1の自動車用排気マフラのリッジロ
ック加工によるテールチューブ固定手法の説明図であ
る。
【図4】自動車用排気マフラに用いられたテールチュー
ブの他の実施の形態を示す図である。
【図5】自動車用排気マフラの製造に用いられるリッジ
ロック加工手段の他の実施の形態を示す図である。
【図6】従来のリッジロック加工によるマフラパイプの
固定状態を示す一部破断斜視図である。
【図7】従来のリッジロック加工によるマフラパイプの
固定手法をテールチューブの固定に適用した時のテール
チューブ固定部を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 リヤエンドプレート(エンドプレート) 1a パイプ穴フランジ部 2 マフラアウトレットパイプ(マフラパイプ) 3 テールチューブ 3a 環状食い込み溝(食い込み溝) 4 リッジロック加工装置(リッジロック加工手段) R1,R2 押し拡げ節

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マフラ本体のエンドプレート(1)を貫
    通して設けられたマフラパイプ(2)にテールチューブ
    (3)を固定した自動車用排気マフラにおいて、 前記テールチューブ(3)を、マフラパイプ(2)と重
    なり合う固定部外周面に食い込み溝(3a)を形成した
    チューブとし、 前記マフラパイプ(2)に対するテールチューブ(3)
    の固定を、エンドプレート(1)のパイプ穴フランジ部
    (1a)の前後位置で2つの押し拡げ節(R1),(R
    2)を成形するリッジロック加工によるカシメ固定とし
    たことを特徴とする自動車用排気マフラ。
  2. 【請求項2】 マフラ本体のエンドプレート(1)を貫
    通して設けられたマフラパイプ(2)にテールチューブ
    (3)を固定する自動車用排気マフラの製造方法におい
    て、 エンドプレート(1)のパイプ穴フランジ部(1a)か
    ら少し外部に突出するマフラパイプ(2)を有するマフ
    ラ本体と、マフラパイプ(2)と重なり合う固定部外周
    面に予め食い込み溝(3a)を形成したテールチューブ
    (3)を用意し、 2つの押し拡げ節(R1),(R2)を成形するリッジ
    ロック加工手段(4)をテールチューブ(3)の内側に
    挿入する共に、テールチューブ(3)をマフラ本体のマ
    フラパイプ(2)の端部内側に差し込み、 リッジロック加工手段(4)の作動により、互いに重な
    り合うテールチューブ(3)とマフラパイプ(2)を、
    テールチューブ(3)の食い込み溝(3a)をマフラパ
    イプ(2)の内面に食い込ませながら押し拡げ、エンド
    プレート(1)のパイプ穴フランジ部(1a)の前後位
    置で2つの節(R1),(R2)を成形することでテー
    ルチューブ(3)を後付けにてカシメ固定したことを特
    徴とする自動車用排気マフラの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動車用
    排気マフラとその製造方法において、 前記食い込み溝を、テールチューブ(3)の固定部外周
    上に隣接する溝が互いに独立である環状溝を多数列設さ
    せた環状食い込み溝(3a)としたことを特徴とする自
    動車用排気マフラとその製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の自動車用
    排気マフラとその製造方法において、 前記マフラパイプ(2)の板厚を薄く設定し、テールチ
    ューブ(3)の板厚を厚く設定したことを特徴とする自
    動車用排気マフラとその製造方法。
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