JPH1136377A - 建設機械のアクチュエータ制御装置 - Google Patents

建設機械のアクチュエータ制御装置

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JPH1136377A
JPH1136377A JP19849197A JP19849197A JPH1136377A JP H1136377 A JPH1136377 A JP H1136377A JP 19849197 A JP19849197 A JP 19849197A JP 19849197 A JP19849197 A JP 19849197A JP H1136377 A JPH1136377 A JP H1136377A
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JP
Japan
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pilot
actuator
valve
pressure
control valve
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JP19849197A
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Inventor
Masaki Egashira
雅樹 江頭
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイロット弁の操作に伴うアクチュエータの
起動時または停止時の作動の円滑化を実現できる建設機
械のアクチュエータ制御装置の提供。 【解決手段】 主油圧源5と、この主油圧源5から供給
される圧油によって駆動するアクチュエータ3と、主油
圧源5からアクチュエータ3に供給される圧油の流れを
制御する方向制御弁2と、この方向制御弁2の駆動を制
御するパイロット弁1と、このパイロット弁1にパイロ
ット圧を供給するパイロット油圧源4とを備えるととも
に、方向制御弁2の駆動部とパイロット弁1とを連絡す
る通路6に設けられる可変絞り8f,9fと、これらの
可変絞り8f,9fの上流側と下流側を連絡するバイパ
ス通路8b,9bと、これらのバイパス通路8b,9b
に設けられ、可変絞り8f,9fの下流圧に応じてバイ
パス通路8b,9bを開閉する開閉弁8d,9dとを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に備えられ、パイロット弁の操作により方向制
御弁の駆動を制御してアクチュエータを作動させる建設
機械のアクチュエータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は特開平5−51947号公報に開
示された従来の建設機械のアクチュエータ制御装置を示
す回路図である。この従来技術は、主油圧源5と、この
主油圧源5から供給される圧油によって駆動するアクチ
ュエータ3と、主油圧源5からアクチュエータ3に供給
される圧油の流れを制御する方向制御弁2と、この方向
制御弁2の駆動を制御するパイロット弁1と、このパイ
ロット弁1にパイロット圧を供給するパイロット油圧源
4とを備えている。
【0003】また、方向制御弁2の駆動部とパイロット
弁1との間に、方向制御弁2の駆動部に与えられるパイ
ロット圧の大きさを制御するパイロット圧制御手段8,
9を設けてある。このうち、パイロット圧制御手段8
は、パイロット弁1と方向制御弁2の駆動部とを連絡す
る通路6に設けられる絞り手段、すなわち固定絞り8a
と、この固定絞り8aの上流側と下流側を連絡するバイ
パス通路8b,8cと、バイパス通路8bに設けられ、
固定絞り8aの下流圧に応じてバイパス通路8bを開閉
する開閉手段、すなわち開閉弁8dと、バイパス通路8
cに設けられ、方向制御弁2の駆動部からパイロット弁
1方向への圧油の逆流を防止する逆止弁8eとを備えて
いる。
【0004】また、パイロット圧制御手段9もパイロッ
ト圧制御手段8と同様に、パイロット弁1と方向制御弁
2の駆動部とを連絡する通路6に設けられる絞り手段、
すなわち固定絞り9aと、この固定絞り9aの上流側と
下流側を連絡するバイパス通路9b,9cと、バイパス
通路9bに設けられ、固定絞り9aの下流圧に応じてバ
イパス通路9bを開閉する開閉手段、すなわち開閉弁9
dと、バイパス通路9cに設けられ、パイロット弁1か
ら方向制御弁2の駆動部方向への圧油の逆流を防止する
逆止弁9eとを備えている。
【0005】この従来技術の動作は以下のとおりであ
る。すなわち、パイロット弁1のレバーが操作される前
は、パイロット圧、つまり固定絞り8aの下流圧が開閉
弁8dのばねのセット圧よりも小さく、開閉弁8dは図
4の下段位置に切り換えられ、閉位置に保たれており、
また、固定絞り9aの下流圧が開閉弁9dのばねのセッ
ト圧よりも小さく、開閉弁9dは同図4の下段位置に切
り換えられ、開位置に保たれる。
【0006】この状態からアクチュエータ3を起動させ
ようとしてパイロット弁1のレバーを操作すると、図5
の特性線20に示すようにレバー操作量、すなわちレバ
ーストロークSの増加に伴って、特性線21に示すよう
にパイロット弁1から出力されるパイロット圧P1が上
昇する。このとき、パイロット圧油はパイロット制御手
段8のバイパス通路8c、逆止弁8eを介して通路6を
流れ、さらに、パイロット制御手段9の開閉弁9dを介
して、方向制御弁2の駆動部に図5の特性線22に示す
ように、パイロット圧P2として瞬時に与えられる。そ
の後、パイロット圧P2が開閉弁9d,8dのばねのセ
ット圧よりも大きくなると、開閉弁9d,8dは図4の
上段位置に切り換えられ、バイパス通路9bは遮断さ
れ、バイパス通路8bは連通する。したがって、パイロ
ット制御手段8を通過したパイロット圧油は、固定絞り
9aを介して方向制御弁の駆動部に与えられ、そのパイ
ロット圧P2の増加の速度が固定絞り9aで絞られるこ
とにより、緩やかになるように制御される。パイロット
弁1のレバーが最大操作量まで操作されると、方向制御
弁2の駆動部に与えられるパイロット圧P2も一定とな
り、図4に示すアクチュエータ3は一定の速度で駆動さ
れる。
【0007】このようにアクチュエータ3を駆動してい
る状態から、アクチュエータ3を停止させようとして、
図5の特性線20に示すようにパイロット弁1を戻す
と、特性線21に示すようにパイロット弁1から出力さ
れるパイロット圧P1が減少する。このとき、パイロッ
ト圧P2が開閉弁8d,9dのばねのセット圧より大き
い間は、通路6のパイロット圧油は逆止弁9e、パイロ
ット制御手段8の開閉弁8dを介し速い速度でタンクに
戻され、そのパイロット圧P2の減少速度は図5の特性
線22に示すように大きい。パイロット圧P2が開閉弁
8d,9dのばねのセット圧より小さくなると、開閉弁
8d,9dはそれぞれ下段位置に復帰し、バイパス通路
8bは遮断され、バイパス通路9bは連通する。したが
って、通路6のパイロット圧油は固定絞り8aを介して
タンクに戻され、パイロット圧P2の減少の速度が絞り
弁8aで絞られることにより、緩やかになるように制御
される。
【0008】このように構成される従来技術は、アクチ
ュエータ3の起動、あるいは停止動作のためのパイロッ
ト弁1の操作開始後、比較的短時間でアクチュエータ3
を駆動あるいは停止させることができ、優れた応答性が
得られるとともに、パイロット弁1の急操作に伴うアク
チュエータ起動時には、固定絞り9aによりアクチュエ
ータ3の速度を比較的緩やかに上昇させることができ、
またアクチュエータ停止時には固定絞り8aによりアク
チュエータ3の速度を比較的緩やかに降下させることが
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
技術では、アクチュエータ3の起動時の速度の急激な上
昇を抑える絞り手段として、またアクチュエータ3の停
止時の速度の急激な降下を抑える絞り手段として、それ
ぞれ固定絞り9a,8aを設けてあるが、これらの固定
絞り9a,8aは図6に示すように、絞り開度を最大開
度から所定の最小開度に一気に(階段状に)変化させる
ものである。したがって、図7の領域F1,F2に示す
ように、単位時間当りのパイロット圧力P2の変化量
(P2/t)が一定となり〔P2=a・tの関係(aは
定数)〕、方向制御弁2のスプールのストロークエンド
付近で図7の点Mで示すように、また、方向制御弁2の
スプールの中立位置付近で図7の点Nに示すように、特
性線22が顕著な角部を形成するように変化する。
【0010】これに伴い、方向制御弁2を介して供給さ
れる圧油で駆動するアクチュエータ3の作動速度も、点
Mで一気に上昇したり、点Nで一気に停止する事態を生
じ、アクチュエータ3を円滑に作動させることが困難で
ある。これにより、従来技術では、良好な操作感触を得
られにくい問題があるとともに、当該アクチュエータ制
御装置が備えられる建設機械に不要な振動を発生させ
て、この建設機械に備えられる各機器、部材の耐久性を
劣化させたり、また、アクチュエータ3で駆動される図
示しないブーム、アーム等の作業機を精度良く制御する
ことが難しくなり、このため吊荷作業等の作業の作業精
度の向上を見込めなくなる問題もある。
【0011】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、パイロット弁の
操作に伴うアクチュエータの起動時または停止時の作動
を円滑におこなわせることができる建設機械のアクチュ
エータ制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、主油圧源と、この主
油圧源から供給される圧油によって駆動するアクチュエ
ータと、主油圧源からアクチュエータに供給される圧油
の流れを制御する方向制御弁と、この方向制御弁の駆動
を制御するパイロット弁と、このパイロット弁にパイロ
ット圧を供給するパイロット油圧源と、上記方向制御弁
の駆動部と上記パイロット弁とを連絡する通路に絞り手
段を設けた建設機械のアクチュエータ制御装置におい
て、上記絞り手段が可変絞りから成る構成にしてある。
【0013】このように構成した請求項1に係る発明で
は、パイロット弁の操作に伴って発生し、方向制御弁の
駆動部に与えられるパイロット圧の単位時間当りの大き
さは、可変絞りの絞り開度が最大開度と最小開度の間で
曲線的に変化することに伴って変化する。なお、従来で
は固定絞りを設けたことに伴って、絞り開度特性は変化
せず、一定であった。
【0014】請求項1に係る発明では、例えば、可変絞
りの絞り開度特性をタンク圧で最大開度となり、最大圧
で最小開度となるようにあらかじめ設定しておくと、ア
クチュエータの起動に際し、パイロット弁のレバーを中
立状態から操作すると、レバー操作量が大きくなるにし
たがって、すなわちパイロット圧が徐々に大きくなるに
したがって、可変絞りの開度が曲線的に徐々に小さくな
り、これによりパイロット圧の単位時間当りの大きさが
徐々に小さくなるように変化する。これに伴って方向制
御弁のスプールのストロークエンド方向への移動速度が
徐々に遅くなり、アクチュエータの作動速度の上昇も徐
々に抑えられる。パイロット弁のレバー操作量が最大と
なるとき、すなわち方向制御弁のスプールがストローク
エンドに至るとき、アクチュエータをほとんど速度の変
化を生じることなく所望の最大速度に移行させることが
でき、このアクチュエータの円滑な起動を実現させるこ
とができる。
【0015】また例えば、可変絞りの絞り開度特性を最
大圧で最大開度となり、タンク圧で最小開度となるよう
にあらかじめ設定しておくと、アクチュエータの停止に
際し、パイロット弁のレバーを中立状態に戻す操作をす
ると、レバー操作量が小さくなるにしたがって可変絞り
の開度が徐々に小さくなり、これによりパイロット圧の
単位時間当りの大きさが徐々に小さくなるように変化す
る。これに伴って、方向制御弁のスプールの中立位置方
向への移動速度が徐々に緩やかになり、アクチュエータ
の作動速度の降下を徐々に抑えられる。パイロット弁の
レバー操作量がゼロとなるとき、すなわち方向制御弁の
スプールが中立位置となるとき、アクチュエータをほと
んど速度の変化を生じることなく停止させることがで
き、このアクチュエータの円滑な停止を実現できる。
【0016】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1に係る発明において、上記可変絞りの上流側と下
流側を連絡するバイパス通路を設け、このバイパス通路
に、上記可変絞りの下流圧に応じてバイパス通路を開閉
する開閉手段を設けた構成にしてある。
【0017】このように構成した請求項2に係る発明で
は、例えば、あらかじめ開閉手段の切り換え特性を、可
変絞りの下流圧が、タンク圧と最大圧との中間の圧であ
る所定圧に至るまではバイパス通路を開状態に保ち、下
流圧が所定圧以上になるとバイパス通路を閉状態に保つ
特性に設定し、可変絞りのクラッキング圧を上記所定圧
とすれば、すなわち所定圧に至ったときから可変絞りが
最大開度から最小開度に向かって絞り動作を開始するよ
うに設定すれば、アクチュエータの起動に際し、パイロ
ット弁のレバーを中立状態から操作すると、このパイロ
ット弁で発生させたパイロット圧油がバイパス通路、開
状態にある開閉手段を介して、あるいは非作動状態にあ
って絞り開度が最大に保たれている可変絞りを介して、
瞬時に方向制御弁の駆動部に与えられ、この方向制御弁
のスプールは比較的速い速度でストロークエンド方向に
移動し、これに伴いアクチュエータの速度が比較的速く
上昇する。そしてパイロット弁で発生させたパイロット
圧油が上述の所定圧に至ると、バイパス通路が開閉手段
によって閉じられ、可変絞りが作動するとともに、パイ
ロット圧油が可変絞りを通過し、パイロツト弁のレバー
操作量が大きくなるにしたがって、すなわちパイロット
圧が徐々に大きくなるにしたがって、可変絞りの開度が
徐々に小さくなり、これに伴って方向制御弁のスプール
の移動速度が徐々に遅くなり、アクチュエータの作動速
度の上昇も徐々に抑えられる。パイロット弁のレバー操
作量が最大となったときには、可変絞りの開度が最小開
度となり、アクチュエータをほとんど速度の変化を生じ
ることなく所望の最大速度に移行させることができる。
すなわち、パイロット弁のレバーに対するアクチュエー
タの応答性を向上させることができるとともに、アクチ
ュエータの円滑な起動を実現できる。
【0018】また例えば、あらかじめ開閉手段の切り換
え特性を、可変絞りの下流圧が、タンクと最大圧との中
間の圧である所定圧以下にあってはバイパス通路を閉状
態に保ち、下流圧が所定圧を越えるとバイパス通路を開
状態に保つ設定とし、可変絞りの動作設定を上述の所定
圧を越えると絞り開度が最大開度となり、タンク圧で絞
り開度が最小開度となるようにすれば、アクチュエータ
の停止に際し、パイロット弁のレバーを中立状態に戻す
操作をすると、可変絞りの下流圧が所定圧まで降下する
までの間は、方向制御弁の駆動部に与えられていたパイ
ロット圧油は、バイパス通路、開状態にある開閉手段を
介して、あるいは絞り開度が最大開度に保たれている可
変絞りを介して瞬時にタンクに逃され、方向制御弁のス
プールは比較的速い速度で中立位置方向に移動し、これ
に伴いアクチュエータの速度が比較的速く降下する。そ
して可変絞りの下流圧が所定圧に至ると、バイパス通路
が開閉手段によって閉じられ、可変絞りの絞り開度が徐
々に小さくなるとともに、方向制御弁の駆動部に与えら
れていたパイロット圧油が可変絞りを通過し、パイロッ
ト弁のレバー操作量が小さくなるにしたがって、すなわ
ちパイロット圧が徐々に小さくなるにしたがって、可変
絞りの絞り開度が徐々に小さくなり、これに伴って方向
制御弁のスプールの移動速度が徐々に遅くなり、アクチ
ュエータの作動速度の降下も徐々に抑えられる。パイロ
ツト弁のレバー操作量がゼロとなってとき、すなわちレ
バーが中立位置に戻されたときには、可変絞りの絞り開
度が最小開度となり、アクチュエータが停止する。すな
わち、このようなアクチュエータの停止操作において
も、パイロット弁のレバーに対するアクチュエータの応
答性を向上させることができるとともに、アクチュエー
タの円滑な停止を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械のアクチ
ュエータ制御装置の実施形態について図に基づいて説明
する。図1は本発明の建設機械のアクチュエータ制御装
置の一実施形態を示す回路図、図2は図1に示す一実施
形態に備えられる可変絞りの特性を示す特性図、図3は
図1に示す一実施形態で得られる特性を示す特性図であ
る。
【0020】図1に示す一実施形態は、例えば油圧ショ
ベルに備えられるアクチュエータ制御装置を示してい
る。この図1は前述した図4に対応させて描いてあり、
図4に示した符号と同じ符号は同等のものを示してい
る。すなわち、この図1に示す一実施形態も、主油圧源
5と、この主油圧源5から供給される圧油によって駆動
するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリン
ダ等のアクチュエータ3と、主油圧源5からアクチュエ
ータ3に供給される圧油の流れを制御するブーム用方向
制御弁、アーム用方向制御弁、バケット用方向制御弁等
の方向制御弁2と、この方向制御弁2の駆動を制御する
操作装置、すなわちブーム用操作装置、アーム用操作装
置、バケット用操作装置等のパイロット弁1と、このパ
イロット弁1にパイロット圧を供給するパイロット油圧
源4とを備えている。
【0021】また、方向制御弁2の駆動部とパイロット
弁1との間には、方向制御弁2の駆動部に与えられるパ
イロット圧の大きさを制御するパイロット圧制御手段
8,9を設けてある。このうち、パイロツト圧制御手段
8は、パイロット弁1と方向制御弁2の駆動部とを連結
する絞り手段、すなわちこの一実施形態の特徴とする可
変絞り8fと、この可変絞り8fの上流側と下流側を連
絡するバイパス通路8b,8cと、バイパス通路8bに
設けられ、可変絞り8fの下流圧に応じてバイパス通路
8bを開閉する開閉手段、すなわち開閉弁8dと、バイ
パス通路8cに設けられ、方向制御弁2の駆動部からパ
イロット弁1方向への圧油の逆流を防止する逆止弁8e
とを備えている。
【0022】また、パイロット圧制御手段9もパイロッ
ト圧制御手段8と同様に、パイロット弁1と方向制御弁
2の駆動部とを連絡する通路6に設けられる絞り手段、
すなわちこの一実施形態の特徴とする可変絞り9fと、
この可変絞り9fの上流側と下流側を連絡するバイパス
通路9b,9cと、バイパス通路9bに設けられ、可変
絞り9fの下流圧に応じてバイパス通路9bを開閉する
開閉手段、すなわち開閉弁9dと、バイパス通路9cに
設けられ、パイロツト弁1から方向制御弁2の駆動部方
向への圧油の逆流を防止する逆止弁9eとを備えてい
る。
【0023】上述したパイロット圧制御手段8に備えら
れる可変絞り8fは、例えばその絞り開度特性を最大圧
で最大開度となり、タンク圧で最小開度となるようにあ
らかじめ設定してある。また、上述したパイロット圧制
御手段9に備えられる可変絞り9fは例えばその絞り開
度特性をタンク圧で最大開度となり、最大圧で最小開度
となるようにあらかじめ設定してある。
【0024】また、上述したパイロット圧制御手段8に
備えられる開閉弁8dは、例えばその切換え特性を、可
変絞り8fの下流圧が、タンクと最大圧との中間の圧で
ある所定圧以下にあってはバイパス通路8bを閉状態に
保ち、下流圧が所定圧を越えるとバイパス通路8bを開
状態に保つ設定としてある。また、上述したパイロット
圧制御手段9に備えられる開閉弁9dは、例えばその切
換え特性を、可変絞り9fの下流圧が、タンク圧と最大
圧との中間圧である所定圧に至るまではバイパス通路9
bを開状態に保ち、下流圧が所定圧以上になるとバイパ
ス通路9bを閉状態に保つ特性に設定してある。
【0025】このように構成した一実施形態における動
作は以下のとおりである。すなわち、パイロット弁1の
レバーが操作される前は、パイロット圧つまり可変絞り
8fの下流圧が開閉弁8dのばねのセット圧よりも小さ
く、開閉弁8dは図1の下段位置に切換えられ、閉位置
に保たれており、また、可変絞り9fの下流圧が開閉弁
9dのばねのセット圧よりも小さく、管閉弁9dは同図
1の下段位置に切換えられ、開位置に保たれる。
【0026】この状態からアクチュエータ3を起動させ
ようとしてパイロット弁1のレバーを操作すると、前述
したようにパイロット弁1のレバー操作量、すなわちレ
バーストロークSの増加に伴ってパイロット弁1から出
力されるパイロット圧が上昇する。このとき、パイロッ
ト圧油はパイロット制御手段8のバイパス通路8c、逆
止弁8eを介して通路6を流れ、さらにパイロット圧制
御手段9の開状態にある開閉弁9dを介して、方向制御
弁2の駆動部に、パイロット圧P2として瞬時に与えら
れる。その後、パイロット圧P2が開閉弁9d,8dの
ばねのセット圧よりも大きくなると、開閉弁9d,8d
は図1の上段位置に切換えられ、バイパス通路9bは遮
断され、バイパス通路8bは連通する。したがって、パ
イロット圧制御手段8を通過したパイロツト圧は、可変
絞り9fを介して方向制御弁2の駆動部に与えられる。
【0027】このとき、レバー操作量Sが大きくなるに
したがって、すなわちパイロット圧P2が徐々に大きく
なるにしてがって、可変絞り9fの開度特性が図2の実
線で示すように曲線的に徐々に小さくなり、これにより
パイロット圧P2の単位時間当りの大きさ(P2/t)
が徐々に小さくなるように変化する。図3の曲線で描か
れた領域R1は、このときの状態を示している。これに
伴って方向制御弁2のスプールのストロークエンド方向
への移動速度が徐々に、すなわちストロークエンドに近
づくほど遅くなり、アクチュエータ3の作動速度の上昇
も徐々に抑えられる。パイロット弁1のレバー操作量S
が最大となるとき、すなわち方向制御弁2のスプールが
ストロークエンドに至るとき、アクチュエータ3をほと
んど速度の変化を生じることなく所望の最大速度(図3
の特性線の領域R3における速度)に移行させることが
できる。その後は方向制御弁2に与えられるパイロット
圧P2も一定になり、アクチュエータ3は図3の領域R
3に示すように一定の速度で駆動される。
【0028】また、上述したようにしてアクチュエータ
3を駆動している状態から、アクチュエータ3を停止さ
せようとしてパイロット弁1を中立位置方向に戻す操作
をおこなうと、パイロット弁1から出力されるパイロッ
ト圧P1が減少する。このとき、パイロット圧P2が開
閉弁8d,9dのばねのセット圧より大きい間は、通路
6のパイロット圧油は逆止弁9e、パイロット制御手段
8の開閉弁8dを介し速い速度でタンクに戻され、その
パイロット圧の減少速度は比較的大きい。パイロット圧
P2が開閉弁8d,9dのばねのセット圧より小さくな
ると、開閉弁8d,9dはそれぞれ下段位置に復帰し、
バイパス通路8bは遮断され、バイパス通路9bは連通
する。したがって、通路6のパイロット圧油は可変絞り
8fを介してタンクに戻される。
【0029】このとき、レバー操作量Sが小さくなるに
したがって、すなわちパイロット圧P2が徐々に小さく
なるにしたがって、可変絞り8fの開度特性が図2の破
線で示すように曲線的に徐々に小さくなり、これにより
パイロット圧P2の単位時間当りの大きさ(P2/t)
が徐々に小さくなるように変化する。図3の曲線で描か
れた領域R2は、このときの状態を示している。これに
伴って方向制御弁2のスプールの中立位置方向への移動
速度が徐々に、すなわち中立位置方向に近づくほど遅く
なり、アクチュエータ3の作動速度の降下も徐々に抑え
られる。パイロツト弁1のレバー操作量Sがゼロとなる
とき、すなわち方向制御弁2のスプールが中立位置とな
るとき、アクチュエータ3をほとんど速度の変化を生じ
ることなく停止させることができる。
【0030】このように構成した一実施形態にあって
は、アクチュエータ3の起動に際し、パイロット圧P2
が所定圧まで上昇する間は、方向制御弁2のスプールが
比較的速い速度で移動し、またアクチュエータ3の駆動
状態からの停止に際しパイロット圧P2が所定圧まで降
下する間は、方向制御弁2のスプールが比較的速い速度
で移動することから、パイロット弁1のレバー操作に対
するアクチュエータ3の起動、停止の良好な応答性を確
保することができるとともに、アクチュエータ3の起動
に際し、パイロット圧P2が所定圧を越えたときは可変
絞り9fの作用により、また、アクチュエータ3の駆動
状態からの停止に際し、パイロット圧P2が所定圧より
も低下したときには可変絞り8fの作用により、それぞ
れ方向制御弁2のスプールの移動速度の変化をほとんど
生じない状態で一定の最大速度状態に、あるいは停止状
態にすることができ、アクチュエータ3の円滑な起動と
円滑な停止を実現させることができる。これにより、良
好な操作感触を確保できるとともに、この実施形態が備
えられる油圧ショベルにアクチュエータ3の起動および
停止に伴う不要な振動を発生させず、この油圧ショベル
に備えられる各機器、部材の耐久性を向上させることが
でき、またアクチュエータ3の駆動によるブーム、アー
ム等の作業機を精度良く制御することが容易となり、こ
れに伴い吊荷作業等の作業の作業精度を向上させること
ができる。
【0031】なお、上記実施形態ではパイロット弁1と
方向制御弁2の駆動部とを連絡する通路6に、パイロッ
ト圧制御手段8とパイロット圧制御手段9とを設け、ア
クチュエータ3の起動時にはパイロット圧制御手段9の
可変絞り9fを主に作動させ、アクチュエータ3の駆動
状態からの停止時には、パイロット圧制御手段8の可変
絞り8fを主に作動させるように構成してあるが、本発
明は、この構成に限られず、アクチュエータ3が起動時
にのみ円滑な動作を要求されるものである場合は、パイ
ロット圧制御手段9のみを設け、パイロット圧制御手段
8を設けない構成とすればよく、また、アクチュエータ
3が駆動状態からの停止時にのみ円滑な動作を、要求さ
れるものである場合は、パイロット圧制御手段8のみを
設け、パイロット圧制御手段9を設けない構成とすれば
よい。
【0032】また、パイロット弁1のレバー操作に対す
るアクチュエータ3の起動、停止の応答性の確保を考慮
に入れる必要がない場合には、図1に示す実施形態に備
えられるパイロット圧制御手段8からバイパス通路8b
と開閉弁8dを除き、合わせてパイロット圧制御手段9
からバイパス通路9bと開閉弁9dを除いた構成にすれ
ばよい。
【0033】さらにまた、上述したように、アクチュエ
ータ3が起動時にのみ円滑な動作を要求されるものであ
って、パイロット弁1のレバー操作に対するアクチュエ
ータ3の起動の応答性の確保を考慮に入れる必要がない
場合は、パイロット圧制御手段8を設けず、パイロット
圧制御手段9からバイパス通路9bと開閉弁9dを除い
た構成のみを設け、また、アクチュエータ3が駆動状態
からの停止時にのみ円滑な動作を、要求されるものであ
って、パイロット弁1のレバー操作に対するアクチュエ
ータ3の起動の応答性の確保を考慮に入れる必要がない
場合は、パイロット圧制御手段9を設けず、パイロット
圧制御手段8からバイパス通路8bと開閉弁8dを除い
た構成のみを設ければよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の各請求項に係る
発明によれば、方向制御弁の駆動部に与えられるパイロ
ット圧の単位時間当りの大きさは、可変絞りの絞り開度
が最大開度と最小開度の間で曲線的に変化することに伴
って変化し、パイロット弁のレバー操作量が最大となる
とき、すなわち方向制御弁のスプールがストロークエン
ドに至るとき、アクチュエータをほとんど速度の変化を
生じることなく所望の最大速度に移行させることがで
き、このアクチュエータの円滑な起動を実現させること
ができ、あるいはパイロット弁のレバー操作量がゼロと
なるとき、すなわち方向制御弁のスプールが中立位置と
なるとき、アクチュエータをほとんど速度の変化を生じ
ることなく停止させることができ、このアクチュエータ
の円滑な停止を実現でき、いずれにしてもアクチュエー
タ操作に対する良好な操作感触を確保できるとともに、
アクチュエータの作動に伴う不要な振動を発生させず、
このアクチュエータが備えられる建設機械の各機器、部
材の耐久性を向上させることができ、またアクチュエー
タによって駆動される作業機を精度良く制御することが
容易となり、これに伴い該当する作業の作業精度を従来
に比べて向上させることができる。
【0035】また特に、請求項2に係る発明によれば、
開閉手段によってアクチュエータの起動時にはアクチュ
エータの速度が比較的速く上昇し、あるいはアクチュエ
ータの停止時にはアクチュエータの速度が比較的速く降
下し、このようなアクチュエータの起動時、あるいは停
止時における、パイロット弁のレバー操作に伴うアクチ
ュエータの作動の良好な応答性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械のアクチュエータ制御装置の
一実施形態を示す回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態に備えられる可変絞りの
特性を示す特性図である。
【図3】図1に示す一実施形態で得られる特性を示す特
性図である。
【図4】従来の建設機械のアクチュエータ制御装置を示
す回路図である。
【図5】図4に示す従来技術で得られるパイロット弁の
ストローク特性、パイロット弁と方向制御弁とを連絡す
る通路に導かれるパイロット圧のうちのパイロット弁側
のパイロット圧特性、方向制御弁側のパイロット圧特性
をそれぞれ示す特性図である。
【図6】図4に示す従来技術に備えられる固定絞りの特
性を示す特性図である。
【図7】図4に示す従来技術の問題点を説明するための
もので、パイロット弁と方向制御弁とを連絡する通路に
導かれるパイロット圧のうちの方向制御弁側のパイロッ
ト圧特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 パイロット弁 2 方向制御弁 3 アクチュエータ 4 パイロット油圧源 5 主油圧源 6 通路 8 パイロット圧制御手段 8b バイパス通路 8c バイパス通路 8d 開閉弁(開閉手段) 8e 逆止弁 8f 可変絞り(絞り手段) 9 パイロット圧制御手段 9b バイパス通路 9c バイパス通路 9d 開閉弁(開閉手段) 9e 逆止弁 9f 可変絞り(絞り手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主油圧源と、この主油圧源から供給され
    る圧油によって駆動するアクチュエータと、主油圧源か
    らアクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方
    向制御弁と、この方向制御弁の駆動を制御するパイロッ
    ト弁と、このパイロット弁にパイロット圧を供給するパ
    イロット油圧源と、上記方向制御弁の駆動部と上記パイ
    ロット弁とを連絡する通路に絞り手段を設けた建設機械
    のアクチュエータ制御装置において、 上記絞り手段が可変絞りから成ることを特徴とする建設
    機械のアクチュエータ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記可変絞りの上流側と下流側を連絡す
    るバイパス通路を設け、このバイパス通路に、上記可変
    絞りの下流圧に応じてバイパス通路を開閉する開閉手段
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械のア
    クチュエータ制御装置。
JP19849197A 1997-07-24 1997-07-24 建設機械のアクチュエータ制御装置 Pending JPH1136377A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1707353A2 (en) 2005-03-29 2006-10-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Planographic printing plate precursor having an image-recording layer containing and infrared ray absorbent, a polymerization initiator, a polymerizable compound, and a thiol compound
EP3051349A1 (en) 2003-07-29 2016-08-03 FUJIFILM Corporation Alkali-soluble polymer and polymerizable composition thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3051349A1 (en) 2003-07-29 2016-08-03 FUJIFILM Corporation Alkali-soluble polymer and polymerizable composition thereof
EP1707353A2 (en) 2005-03-29 2006-10-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Planographic printing plate precursor having an image-recording layer containing and infrared ray absorbent, a polymerization initiator, a polymerizable compound, and a thiol compound

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