JPH07127607A - 作業機械の油圧装置 - Google Patents

作業機械の油圧装置

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JPH07127607A
JPH07127607A JP5333951A JP33395193A JPH07127607A JP H07127607 A JPH07127607 A JP H07127607A JP 5333951 A JP5333951 A JP 5333951A JP 33395193 A JP33395193 A JP 33395193A JP H07127607 A JPH07127607 A JP H07127607A
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JP
Japan
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pressure
actuator
throttle
inflow
outflow
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Application number
JP5333951A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/301,875 priority patent/US5571226A/en
Publication of JPH07127607A publication Critical patent/JPH07127607A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B11/00Servomotor systems without provision for follow-up action; Circuits therefor
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2225Control of flow rate; Load sensing arrangements using pressure-compensating valves
    • E02F9/2228Control of flow rate; Load sensing arrangements using pressure-compensating valves including an electronic controller
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/226Safety arrangements, e.g. hydraulic driven fans, preventing cavitation, leakage, overheating

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作レバーの操作量に応じたアクチュエータの
作動速度を安定して効率よく得ることができると共に、
アクチュエータの負荷が急変した場合にキャビテーショ
ンの発生を確実に防止することができる作業機械の油圧
装置を提供する。 【構成】油圧シリンダ1の圧油の流入側に絞り面積を制
御可能な電磁比例流量制御弁4を設けると共に油圧シリ
ンダ1の圧油の流出側の方向切換弁3の通路に流出側可
変絞り15を設ける。流出側可変絞り15及び流量制御
弁4の絞り面積を操作レバー7の操作量Rに応じてそれ
ぞれ制御する方向切換駆動手段31a及び流入側絞り制
御手段31bと、流量制御弁4の流入側及び流出側の間
の差圧を一定に保持する差圧制御手段29と、油圧シリ
ンダ1の圧油の流入側油室の圧力P 1 がキャビテーショ
ンの生じる虞れのある臨界圧まで低下したときに、流出
側可変絞り15の絞り面積を減少させてキャビテーショ
ンの発生を防止する流出側絞り制御手段32とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ショベル等の土木、
建設作業用の作業機械の油圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧ショベルにおいては、アーム
やブーム、バケットを駆動するための油圧シリンダや、
旋回用油圧モータ等の各種のアクチュエータと、これら
を作業者が操作するための操作レバーとを備え、該操作
レバーの操作に応じて各アクチュエータに油圧ポンプか
ら圧油を供給して該アクチュエータを作動させるように
している。この場合、アクチュエータと油圧ポンプとの
間には、アクチュエータの作動方向を切り換えるための
作動方向切換手段として、通常、方向切換弁が介装さ
れ、操作レバーの操作方向に応じて方向切換弁を切換え
て、アクチュエータの圧油の流入・流出方向を切換える
ようにしている。
【0003】この種の作業機械の油圧装置においては、
アクチュエータの負荷圧によらずに、操作レバーの操作
量に応じたアクチュエータの作動速度を得るために、操
作レバーの操作量に応じた流量の圧油をアクチュエータ
に供給するようにした、所謂ロードセンシングシステム
を採用したものが一般に知られている。
【0004】このロードセンシングシステムにおいて
は、例えば前記方向切換弁のスプールを操作レバーの操
作量に略比例させて変位させ、これにより該方向切換弁
の開口面積を操作レバーの操作量に略比例した開口面積
となるようにしている。さらに、アクチュエータの流入
室に通じる方向切換弁の出口側の圧力、すなわちアクチ
ュエータの負荷圧と方向切換弁の入口側の圧力との差圧
があらかじめ定めた設定圧となるように制御する圧力補
償弁等により構成された圧力補償器を設け、これによ
り、アクチュエータへの圧油の流量がアクチュエータの
負荷圧によらずに、方向切換弁の開口面積、すなわち、
操作レバーの操作量に略比例するようにしている。
【0005】このようなロードセンシングシステムを採
用することにより、アクチュエータの作動中にその負荷
圧が変動しても、操作レバーの操作量に応じた流量の圧
油がアクチュエータに供給され、負荷変動によらずに操
作レバーの操作量に応じたアクチュエータの作動速度を
得ることが可能となって、アクチュエータの操作性を高
めることができる。
【0006】ところで、この種の作業機械の油圧装置に
おいては、アクチュエータの圧油の流出側は、前記方向
切換弁に形成された流出通路を介して油タンクに連通さ
れるのであるが、該方向切換弁の流出通路には、前記ス
プールの変位量、換言すれば、操作レバーの操作量に応
じた絞り面積を有する絞りが形成される。このため、例
えば操作レバーの操作量を一定に保持し、アクチュエー
タの作動速度が一定に維持されている場合に、アクチュ
エータの負荷の変化が微小であり、あるいは、負荷の変
化が時間的に緩やかなものであれば、アクチュエータか
らの圧油の流出量は、操作レバーの操作量に応じたアク
チュエータへの圧油の流入量とほぼ一致し、アクチュエ
ータの安定した作動速度が得られる。
【0007】一方、この種の作業機械は、その性格上、
アクチュエータの負荷の急激な変動を生じやすく、例え
ばアクチュエータの作動方向と逆方向に作用していた負
荷の方向が急激にアクチュエータの作動方向と同方向に
変化するというような場合が多々ある。このような場合
には、アクチュエータには、操作レバーの操作量に応じ
た圧油の流入量にかかわらず、その作動速度を急増させ
るような力が作用し、この時、該作動速度がそのまま急
増すると、アクチュエータの流入側の油室の圧力が急激
に低下する。そして、このようにアクチュエータの流入
側の油室の圧力が急激に低下し、ある臨界圧まで低下す
ると、キャビテーションを生じ、このキャビテーション
は、アクチュエータ等の壊食を生ぜしめ、また、このよ
うなキャビテーションが生じる状態では圧力の急変を生
じるためにアクチュエータの作動が不安定なものとなり
易いということが一般に知られている。
【0008】しかしながら、従来の作業機械の油圧装置
においては、前述したように方向切換弁の流出側の絞り
面積は、単に操作レバーの操作量に応じて変化するもの
であるため、特に、該絞り面積が比較的大きなものとな
る操作レバーの操作量の比較的大きい状態では、前記の
ように負荷変動によりアクチュエータの作動速度が急増
しようとすると、圧油の流出抵抗が小さいため、圧油の
流出量が急増すると共に、これに伴ってアクチュエータ
の作動速度も急増してしまう。このために、前述したよ
うに、キャビテーションを生じたり、アクチュエータの
作動が不安定なものとなるという不都合を生じやすいも
のであった。
【0009】また、かかる不都合を解消するために、操
作レバーの操作量の最も大きい状態でも、方向切換弁の
流出通路の絞り面積を比較的小さなものに設定しておく
場合もあるが、このようなものでは、操作レバーの任意
の操作量において、方向切換弁の流出通路の絞り面積が
小さなものとなるため、アクチュエータの種々の作動状
態において、圧油の流出抵抗が大きなものとなって圧力
損失が増大し、エネルギー効率が低下してしまう。
【0010】尚、この種の作業機械の油圧装置において
は、圧力補償器を備えない所謂ブリードオフ制御のもの
もあり、この種のものでは、その構成上、一般にキャビ
テーションは生じにくいが、操作レバーの操作量を一定
に保持しても、負荷に応じてアクチュエータへの圧油の
流入量が変化するため、操作レバーの操作量に応じたア
クチュエータの作動速度を得ることが困難なものとなっ
ていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、操作レバーの操作量に応じたアクチュエータの作
動速度を安定して効率よく得ることができると共に、ア
クチュエータの負荷が急変した場合にキャビテーション
の発生を確実に防止することができる作業機械の油圧装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油
により作動するアクチュエータと、該アクチュエータの
作動方向を切換えるべく該アクチュエータと前記油圧ポ
ンプとの間の管路に設けられた作動方向切換手段と、前
記アクチュエータを操作するための操作レバーと、該操
作レバーの操作に応じて前記作動方向切換手段を切換駆
動する方向切換駆動手段とを備え、前記作動方向切換手
段の切換状態に対応する前記アクチュエータの圧油の流
入室に前記油圧ポンプから該作動方向切換手段を介して
前記操作レバーの操作量に応じた流量の圧油を供給する
と共に、前記アクチュエータの圧油の流出室から前記作
動方向切換手段を介して圧油を流出せしめることによ
り、該アクチュエータを作動せしめる作業機械の油圧装
置において、前記アクチュエータの流入室に流入する圧
油の通路に絞り面積を制御可能に設けられた流入側可変
絞りと、前記アクチュエータの流出室から流出する圧油
の通路に絞り面積を制御可能に設けられた流出側可変絞
りと、前記流入側可変絞りの絞り面積を前記操作レバー
の操作量に応じた面積に制御する流入側絞り制御手段
と、前記流入側可変絞りの入口及び出口間の差圧をあら
かじめ定めた設定値に制御する差圧制御手段と、前記ア
クチュエータの作動時に該アクチュエータの流入室側の
圧力が低下したとき該圧力の低下を抑制すべく該圧力の
低下度合いに応じて前記流出側可変絞りの絞り面積を減
少せしめる流出側絞り制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0013】そして、前記アクチュエータの流入室側の
圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記流出側絞り制
御手段は、該圧力検出手段により検出された圧力があら
かじめ定めた所定圧力以下となったときに前記流出側可
変絞りの絞り面積を減少せしめることを特徴とする。
【0014】さらに、前記作動方向切換手段は、前記油
圧ポンプの吐出ポートから前記流入側可変絞りを備えて
導出されたポンプ側管路と前記アクチュエータの一対の
油室から導出された一対のアクチュエータ側管路との間
に介装された方向切換弁により構成され、該方向切換弁
は、その前記アクチュエータの流出室側の通路にスプー
ルの変位に応じて絞り面積が変化する可変絞りを備え、
前記流出側可変絞りは該方向切換弁の可変絞りにより構
成され、前記流出側絞り制御手段は、前記方向切換弁の
スプールを変位せしめることにより該流出側可変絞りの
絞り面積を制御することを特徴とする。
【0015】さらに、前記方向切換駆動手段は、前記操
作レバーの操作量に応じた前記方向切換弁の可変絞りの
絞り面積を得るべく前記操作レバーの操作量に応じて該
方向切換弁のスプールを変位せしめる手段を備えること
を特徴とする。
【0016】また、前記流出側可変絞りは、パイロット
圧を付与したとき該パイロット圧が低い程絞り面積が小
さくなる流量制御弁により構成され、前記流出側絞り制
御手段は、該流量制御弁に前記アクチュエータの流入室
側に連通する管路から導出されたパイロット管路を介し
て該流入室側の圧力をパイロット圧として付与して前記
流出側可変絞りの絞り面積を制御することを特徴とす
る。
【0017】さらに、前記作動方向切換手段は、前記油
圧ポンプの吐出ポートから前記流入側可変絞りを備えて
導出されたポンプ側管路と前記アクチュエータの一対の
油室から導出された一対の流入側ロジック弁との間にそ
れぞれ介装された一対の流入側ロジック弁と、各流入側
ロジック弁の下流側で該ロジック弁に対応する前記アク
チュエータ側管路から前記流出側可変絞りを備えて導出
された排出管路に該流出側可変絞りの上流側でそれぞれ
介装された一対の流出側ロジック弁とにより構成され、
前記方向切換駆動手段は、前記アクチュエータの作動時
に該アクチュエータの流入室に対応する流入側ロジック
弁を開弁し且つ他の流入側ロジック弁を閉弁すると共
に、該アクチュエータの流出室に対応する流出側ロジッ
ク弁を開弁し且つ他の流出側ロジック弁を閉弁すること
により前記作動方向切換手段を切換駆動することを特徴
とする。
【0018】さらに、前記流出側可変絞りと並列に一定
の絞り面積を有する絞り通路が設けられていることを特
徴とする。
【0019】
【作用】本発明によれば、前記アクチュエータの圧油の
流入側においては、前記差圧制御手段により、前記流入
側可変絞りの入口及び出口間の差圧が前記設定値に維持
されるので、前記油圧ポンプから前記アクチュエータの
流入室への圧油の流入量は前記流入側可変絞りの絞り面
積に比例する。そして、該流入側可変絞りの絞り面積
は、前記絞り制御手段により前記操作レバーの操作量に
応じて制御されるので、前記アクチュエータの流入室へ
の圧油の流入量は操作レバーの操作量に応じたものとな
り、従って操作レバーの操作量に応じたアクチュエータ
の作動速度が得られる。また、アクチュエータの作動時
に、例えばアクチュエータの負荷がアクチュエータの作
動方向と逆方向からアクチュエータの作動方向と同一方
向に急変した場合には、アクチュエータの流入室側の圧
力が急減してキャビテーションを生じやすくなるが、こ
のとき、該アクチュエータの流入室側の圧力の低下度合
いに応じて、前記流出側絞り制御手段により前記流出側
可変絞りの絞り面積が減少されるため、アクチュエータ
の流出室側の圧油の流出抵抗が大きくなって、アクチュ
エータの作動速度の急増が抑制される。これにより、ア
クチュエータの流入室側の圧油の圧力が急減するのが抑
制されてキャビテーションの発生を回避することが可能
となる。
【0020】そして、前記アクチュエータの流入室側の
圧力を検出し、その検出した圧力が前記所定圧力以下と
なったときに前記流出側可変絞りの絞り面積を減少せし
めるときには、前記アクチュエータの流入室側の圧力が
前記所定圧力よりも大きく低下するような事態が確実に
回避され、該所定圧力を例えばキャビテーションの発生
が生じる臨界圧程度の圧力に設定しておけば、該キャビ
テーションの発生を確実に回避することが可能となる。
また、前記流出側可変絞りは必要に応じて絞り面積が減
少するので、通常時は不要な圧損を軽減することが可能
となる。
【0021】さらに、前記作動方向切換手段を方向切換
弁により構成し、前記流出側可変絞りをアクチュエータ
の流出室側の方向切換弁の通路に設けた可変絞りにより
構成したきには、部品点数を少ないものとし、装置の小
型化を図ることが可能となる。
【0022】さらに、該方向切換弁のスプールを前記操
作レバーの操作量に応じて変位せしめることにより、方
向切換弁の上記可変絞りの絞り面積をアクチュエータの
流入室への圧油の流量に対応したものとすることが可能
となり、該アクチュエータの安定した作動速度を得るこ
とが可能となる。
【0023】また、前記流出側可変絞りを前記流量制御
弁により構成し、該流量制御弁に前記アクチュエータの
流入室側の圧力をパイロット圧として付与して前記流出
側可変絞りの絞り面積を制御するときには、アクチュエ
ータの流入室側の圧力が低下していくと、これに追従し
て流出側絞りの絞り面積が減少していくため、アクチュ
エータの流入室側の圧力が急減するような事態が回避さ
れ、これによりキャビテーションの発生が抑制される。
【0024】さらに、前記作動方向切換手段を前記ロジ
ック弁により構成したときには、該ロジック弁は一般に
小型な構成で高圧・高容量に対応することが可能で、ま
た圧油の漏れ流量も小さいので装置の構成を小型で簡略
なものとすることが可能となる。 さらに前記流出側可
変絞りと並列に前記絞り通路が設けられているときに
は、前記アクチュエータの作動開始時に前記流出側可変
絞りが閉じられているような場合に、該アクチュエータ
の流出室側に前記絞り通路により圧油の流出抵抗が生じ
るので、該アクチュエータの円滑な指導が可能となる。
【0025】
【実施例】本発明の作業機械の油圧装置の第1の実施例
を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本実施例の
油圧装置のシステム構成図、図2乃至図5は図1の装置
の作動を説明するための線図、図6は図1の装置の作動
を説明するためのフローチャートである。
【0026】図1を参照して、1は例えば油圧ショベル
のアーム等(図示しない)を駆動するための油圧シリン
ダ(アクチュエータ)、2は油圧シリンダ1に圧油を供
給してこれを駆動するための油圧ポンプ、3は油圧シリ
ンダ1の作動方向の切換えを行うための方向切換弁(作
動方向切換手段)、4は油圧ポンプ2から油圧シリンダ
1への圧油の流入量を制御するための電磁比例流量制御
弁、5は油圧ポンプ2を駆動するためのエンジン、6は
作業者が油圧シリンダ1を操作するための操作レバー7
を有する操作装置である。電磁比例流量制御弁4の流入
ポートは管路8を介して油圧ポンプ2の吐出ポートに接
続されている。該電磁比例流量制御弁4は、本発明の構
成に対応して、流入側可変絞りを構成するものである。
【0027】方向切換弁3は、その一対のシリンダポー
トがそれぞれ油圧シリンダ1のボトム側油室1a及びロ
ッド側油室1bに管路9,10を介して接続され、ま
た、プレッシャポートが逆止弁11を有する管路12を
介して電磁比例流量制御弁4の流出ポートに接続される
ている。該方向切換弁3の戻りポートは、油圧ポンプ2
が吸引・吐出する圧油を貯蔵した油タンク13に管路1
4を介して接続されている。本発明の構成に対応して、
管路8,12はポンプ側管路を構成し、管路9,10は
アクチュエータ側管路を構成する。
【0028】該方向切換弁3は、そのスプール(図示し
ない)の中立位置であるA位置において、油圧シリンダ
1のボトム油室1a及びロッド側油室1bを閉鎖して該
油圧シリンダ1を保持状態とする。そして、方向切換弁
3は、そのスプールがB位置側に変位されて該B位置に
切換えられたときには、油圧シリンダ1のボトム側油室
1aを油圧ポンプ2側の管路12に接続すると共に、油
圧シリンダ1のロッド側油室1bを油タンク13に通じ
る管路14に接続する。これと逆に、方向切換弁3は、
そのスプールがC位置側に変位されて該C位置に切換え
られたときには、油圧シリンダ1のボトム油室1a及び
ロッド側油室1bをそれぞれ油タンク13側の管路14
及び油圧ポンプ2側の管路12に接続する。この場合、
方向切換弁3のB位置及びC位置における戻りポートに
通じる流出側通路には、流出側可変絞り15が設けら
れ、該可変絞り15は、その絞り面積が方向切換弁3の
スプールの変位量の応じて変化するようになっている。
【0029】操作装置6は、その操作レバー7が図1
中、矢印Yで示すようにように前後に揺動可能とされる
と共に、該操作レバー7の操作方向及び操作量(以下、
レバー操作量という)に応じたパイロット圧を発生する
パイロット圧発生装置16を備えている。該パイロット
圧発生装置16は、操作レバー7の操作方向に応じてレ
バー操作量に比例したパイロット圧をパイロット管路1
7または18を介して方向切換弁3に付与して該方向切
換弁3のスプールを該パイロット圧に比例した変位量で
もって変位させ、これにより、方向切換弁3をA位置か
らB位置側またはC位置側に切換える。具体的には、例
えば操作レバー7がその中立位置から前方(図1の左方
向)に揺動された時には、そのレバー操作量に比例した
パイロット圧をパイロット管路17を介して方向切換弁
3に付与し、これにより、方向切換弁3をA位置からB
位置側に切換える。また、操作レバー7が後方(図1の
右方向)に揺動された時には、そのレバー操作量に比例
したパイロット圧をパイロット管路18を介して方向切
換弁3に付与し、これにより、方向切換弁3をA位置か
らC位置側に切換える。尚、操作レバー7の中立位置の
近傍は、所謂不感帯となっており、該不感帯において
は、方向切換弁3はA位置に保持される。
【0030】この場合、図2に示すように、方向切換弁
3のB位置またはC位置において油圧ポンプ2側に通じ
る流入側通路は、操作レバー7が不感帯を越えて僅かに
前方または後方に揺動されると、直ぐに全開となるよう
に構成されており、また、油タンク13に通じる流出側
通路の前記流出側可変絞り15の開口面積(絞り面積)
は、操作レバー7が不感帯を越えて僅かに前方または後
方に揺動されると、レバー操作量に対応するパイロット
圧に比例して増大するように構成されている。尚、パイ
ロット圧発生装置16及びパイロット管路17,18
は、本発明の構成に対応して方向切換駆動手段31aを
構成するものである。
【0031】また、図1を参照して、19,20はそれ
ぞれパイロット管路17,18のパイロット圧Pa,P
bをレバー操作量Rとして検出する圧力センサ、21は
管路12における電磁比例流量制御弁4の流出側の圧力
1 を検出する圧力センサ(圧力検出手段)、22は管
路8における電磁比例流量制御弁4の流入側の圧力P 0
を検出する圧力センサ、23は油圧ポンプ2を駆動する
エンジン5の回転速度検出する回転速度センサ、24は
管路8から導出されて油タンク13に至る管路25に設
けられた電磁比例アンロード弁、26,27はそれぞれ
パイロット管路17,18に設けられた電磁比例減圧
弁、28は各センサ19〜22の検出信号を受けて電磁
比例流量制御弁4や電磁比例アンロード弁24及び電磁
比例減圧弁26,27を制御するコントローラである。
【0032】コントローラ28は、マイクロコンピュー
タ等を含む電子回路により構成されたものであり、その
機能的構成として、前記電磁比例アンロード弁24と併
せて差圧制御手段29を構成する差圧制御部30と、前
記電磁比例流量制御弁4の開口面積(絞り面積)を制御
する流入側絞り制御部(流入側絞り制御手段)31b
と、前記電磁比例減圧弁25,26と併せて流出側絞り
制御手段32を構成する流出側絞り制御部33とを備え
ている。
【0033】差圧制御部30は、圧力センサ21,22
によりそれぞれ検出される電磁比例流量制御弁4の流出
側の圧力P1 及び流入側の圧力PO に応じて電磁比例ア
ンロード弁24の設定圧を制御するものであり、圧力P
O が圧力P1 に対してあらかじめ定めた所定値だけ大き
な値となるように、換言すれば、圧力PO と圧力P1
の差圧(PO −P1 )があらかじめ定められた設定差圧
となるように、電磁比例アンロード弁24の設定圧を制
御する。
【0034】流入側絞り制御部31bは、詳細は後述す
るが、圧力センサ21により検出された電磁比例流量制
御弁4の流出側の圧力P1 と回転速度センサ23により
検出されるエンジン5の回転速度Nとに応じて電磁比例
流量制御弁4の開口面積(絞り面積)のレバー操作量R
に対する特性を設定すると共に、その設定した開口面積
を得るように、前記圧力センサ19または20により検
出されるレバー操作量Rに応じて電磁比例流量制御弁4
の開口面積を制御するようにしている。
【0035】また、流出側絞り制御部33は、詳細は後
述するが、圧力センサ21により検出される電磁比例流
量制御弁4の流出側の圧力P1 があらかじめ定めた臨界
圧力値よりも大きくなるように、電磁比例減圧弁26ま
たは27の設定圧、すなわち方向切換弁3に付与するパ
イロット圧を制御するようにしている。
【0036】次に、本実施例の油圧装置の作動を説明す
る。
【0037】図1及び図6を参照して、エンジン5によ
り油圧ポンプ2を駆動した状態で、作業者が操作レバー
7をその中立位置から例えば前方に揺動操作すると、パ
イロット圧発生装置16からパイロット管路17を介し
て方向切換弁3にレバー操作量Rに応じたパイロット圧
が付与され、これにより、方向切換弁3のスプールが変
位して該方向切換弁3がA位置からB位置側に切換えら
れる。これにより、油圧シリンダ1のボトム側油室1a
が管路9及び方向切換弁3を介して油圧ポンプ2側の管
路12に連通されると共に、ロッド側油室1bが管路1
0及び方向切換弁3の流出側可変絞り15を介して油タ
ンク13側の管路14に連通される。尚、このとき、電
磁比例減圧弁26の設定圧は、任意のレバー操作量Rに
おいてパイロット圧発生装置16から出力されるパイロ
ット圧Paがそのまま方向切換弁3に付与されるように
設定されている。また、電磁比例流量制御弁4は閉じら
れている。
【0038】かかる作動が開始し、圧力センサ19によ
り検出されるレバー操作量Rが、方向切換弁3のB位置
における流入側通路が全開となるレバ−操作量Ra(図
2参照)に達すると、コントローラ28は、以下に説明
するような制御を行う。
【0039】すなわち、コントローラ28の差圧制御部
30は、方向切換弁3の流入側通路の全開状態で圧力セ
ンサ21により検出される電磁比例流量制御弁4の流出
側の圧力P1 、すなわち、油圧シリンダ1の負荷圧P1
と圧力センサ22により検出される電磁比例流量制御弁
4の流入側の圧力PO との差圧(PO −P1 )があらか
じめ定めた設定差圧となるように、電磁比例アンロード
弁24の設定圧を制御する。具体的には、差圧(PO
1 )が設定差圧よりも大きい場合には、電磁比例アン
ロード弁24の設定圧を減少させて圧力PO を低下さ
せ、逆の場合には、電磁比例アンロード弁24の設定圧
を増加して圧力PO を上昇させる。これにより、電磁比
例流量制御弁4の流入側の及び流出側の間の差圧(PO
−P1 )は、油圧シリンダ1の負荷圧P1 の値によらず
に一定に維持される。
【0040】また、かかる制御と並行して、コントロー
ラ28の流入側絞り制御部31bは、圧力センサ21に
より検出された油圧シリンダ1の負荷圧P1 及び回転速
度センサ23により検出されたエンジン5の回転速度N
に応じて電磁比例流量制御弁4の開口面積(絞り面積)
のレバー操作量Rに対する特性を例えば図3に示すよう
に設定する。
【0041】図3において、RO は電磁比例流量制御弁
4の開弁が開始するレバー操作量Rであり、電磁比例流
量制御弁4の開口面積Aのレバー操作量Rに対する特性
は、レバー操作量RがRO に達したときから開弁を開始
し、以後はレバー操作量Rの増加に伴ってこれに比例し
て開口面積Aが増大していくように設定される。このと
き、電磁比例流量制御弁4の開弁が開始するレバー操作
量Ro は、油圧シリンダ1の負荷圧P1 が大きい程、大
きくなるように設定され、また、レバー操作量RがRO
に達した後のレバー操作量Rに対する開口面積Aの増加
率は、エンジン5の回転速度Nが大きい程、大きくなる
ように設定される。
【0042】そして、流入側絞り制御部31bは、圧力
センサ19により検出された現在のレバー操作量Rに応
じて、上記のように設定した開口面積Aを得るように電
磁比例流量制御弁4のソレノイドに通電して該電磁比例
流量制御弁4の開口面積Aを制御する。
【0043】この場合、前述したように、電磁比例流量
制御弁4の流入側及び流出側の間の差圧(PO −P1
は、一定の設定差圧に維持されるので、図4に示すよう
に、該電磁比例流量制御弁4を流れる圧油の流量、すな
わち、油圧シリンダ1のボトム側油室1aへの圧油の流
入量Qは、電磁比例流量制御弁4の開口面積Aに比例
し、従って、図3に示すように、油圧シリンダ1への圧
油の流入量Qのレバー操作量Rに対する流量特性は、電
磁比例流量制御弁4の開口面積Aの特性と基本的には同
一となる。すなわち、油圧シリンダ1の負荷圧P1 に対
応するレバー操作量RO で、電磁比例流量制御弁4が開
弁を開始して油圧ポンプ2の吐出圧油が管路8、電磁比
例流量制御弁4、管路12、B位置の方向切換弁3及び
管路9を介して油圧シリンダ1のボトム側油室1aに流
入し始め、これにより該油圧シリンダ1の作動(この場
合、伸長作動)が開始し、以後は、エンジン5の回転速
度Nに応じた流量ゲインでもって、レバー操作量Rの増
加に伴って油圧シリンダ1への圧油の流入量Qが増加し
て油圧シリンダ1の作動速度が上昇する。これによりレ
バー操作量Rに応じた油圧シリンダ1の作動速度が得ら
れることとなる。
【0044】そして、かかる作動時に油圧シリンダ1の
負荷圧P1 が変化しても、油圧シリンダ1への圧油の流
入量Qはレバー操作量Rが一定に保持されていれば変化
しないので、基本的には、該レバー操作量Rに対応する
油圧シリンダ1の作動速度が得られる。
【0045】また、かかる作動時(方向切換弁3がB位
置の場合)に、油圧シリンダ1のロッド側油室1bから
は、管路10、方向切換弁3の流出側可変絞り15及び
管路14を介して流出して油タンク13に回収される。
このとき、レバー操作量Rが一定に保持され、油圧シリ
ンダ1の負荷圧P1 が変化せず、あるいは、該負荷圧P
1 が時間的にゆるやかに変化する場合には、油圧シリン
ダ1からの圧油の流出量は流入量Qにほぼ一致する。そ
して、前記図2に示したように、方向切換弁3の流出側
可変絞り15の開口面積(絞り面積)は、レバー操作量
Rにほぼ比例するようになっているので、特に、該開口
面積が比較的小さなものとなるレバー操作量Rの比較的
小さい場合に、油圧シリンダ1の負荷変動に対して油圧
シリンダ1からの圧油の流出量が安定し、従って、油圧
シリンダ1の安定した作動速度が得られる。また、油圧
シリンダ1への圧油の流入量に応じた流出側可変絞り1
5の開口面積となっているので、任意のレバー操作量R
において、油圧シリンダ1の流出側の圧力損失が比較的
小さなものとなって、良好なエネルギー効率を得ること
ができる。
【0046】以上説明した作動は本実施例の油圧装置の
基本的作動であり、操作レバー7を後方に揺動操作し
て、方向切換弁3をA位置からC位置に切換えた場合も
同様に行われる。この場合には、油圧シリンダ1の作動
は短縮作動となる。
【0047】ところで、本実施例の油圧装置において、
特に方向切換弁3の流出側可変絞り15の開口面積(絞
り面積)が大きなものとなるレバー操作量Rの比較的大
きい場合において、例えば今まで該油圧シリンダ1の作
動方向と逆方向に作用していた油圧シリンダ1の負荷の
方向が逆方向に転じる(負荷の方向が油圧シリンダ1の
作動方向と同方向に転じる)と、油圧シリンダ1からの
圧油の流出量が急激に増大して該油圧シリンダ1の作動
速度が急激に上昇し易いため、油圧シリンダ1の流入側
の油室(方向切換弁3のB位置又はC位置に対応してボ
トム油室1a又はロッド側油室1b)の圧力が急激に減
少し易い。そして、このように油圧シリンダ1の流入側
の油室が急激に減少して、ある臨界圧まで低下すると、
該油室内にキャビテーションが発生して、油圧シリンダ
1の損傷を生じたり、油圧シリンダ1の作動が不安定な
ものとなってしまう虞れがある。
【0048】しかるに、本実施例の油圧装置において
は、前記コントローラ28の流出側絞り制御部33は、
油圧シリンダ1の負荷圧P1 、すなわち、油圧シリンダ
1の流入側の油室の圧力P1 を監視しつつ以下に説明す
るように方向切換弁3の流出側可変絞り15の絞り面積
を調整・制御することにより、上記の不都合が生じるの
を防止している。
【0049】すなわち、図1及び図6を参照して、流出
側絞り制御部33は、例えば前述したような方向切換弁
3のB位置における作動時において、所定の単位時間毎
に、圧力センサ21により検出される油圧シリンダ1の
流入側油室であるボトム油室1aの圧力P1 がキャビテ
ーションを生じない限界圧としてあらかじめ定めた臨界
圧PC 以下になったか否かを判定し、このとき、P1
C である場合、すなわち、キャビテーションを生じる
虞れがない場合には、そのまま、前述した通りの作動を
継続せしめる。
【0050】一方、流出側絞り制御部33は、圧力P1
が臨界圧PC まで低下すると、前記電磁比例減圧弁26
の設定圧を調整し、方向切換弁3にパイロット管路17
を介して付与せしめるパイロット圧を減少させる。具体
的には、本実施例の電磁比例減圧弁26は(電磁比例減
圧弁27も同様)、前記操作装置6のパイロット圧発生
装置16によりレバー操作量Rに応じて設定されるパイ
ロット圧Pa(一次圧)に対する減圧値(二次圧)が図
5に示すように流出側絞り制御部33からの指令信号
(電圧信号)Iのレベルの増加に伴って減少するように
なっており、流出側絞り制御部33は、圧力P1 が臨界
圧PC まで低下すると、現在の指令信号(電圧信号)I
のレベル(初期状態ではI=0)をあらかじめ定めたレ
ベル増量分ΔIだけ増加し、これを圧力P1 が臨界圧P
C まで低下したことが把握される毎に行う。これによ
り、方向切換弁3に実際に付与されるパイロット圧は前
記操作装置6のパイロット圧発生装置16によりレバー
操作量Rに応じて設定されるパイロット圧Paに対して
減圧していき、従って、方向切換弁3の流出側可変絞り
15の絞り面積が小さくなっていく。
【0051】このため、油圧シリンダ1の圧油の流出抵
抗が大きくなって、圧油の流出量が増大し難くなり、従
って、油圧シリンダ1の流入側油室であるボトム油室1
aの圧力P1 の急減が抑制されて、キャビテーションの
発生や油圧シリンダ1の作動が不安定となるような事態
が回避される。かかる作動は、方向切換弁3のC位置に
おいても同様に行われる。
【0052】このように、本実施例の油圧装置において
は、レバー操作量Rに応じた油圧シリンダ1の作動速度
を安定して得ることができると共に、急激な負荷変動に
よるキャビテーションの発生等を確実に防止することが
できる。また、コントローラ28による流出側可変絞り
15の絞り面積の減少は、油圧シリンダ1の流入室側の
圧力P1 がキャビテーションの生じる虞れのある臨界圧
以下に低下したときにのみ行われるので、油圧シリンダ
1の流出側の通路が必要以上に絞られることはなく、従
って、油圧シリンダ1の通常的な作動時には効率よく該
油圧シリンダ1を作動させることができる。
【0053】次に、本発明の第2の実施例を図7乃至図
10を参照して説明する。図7は本実施例の油圧装置の
システム構成図、図8及び図9は図7の装置の作動を説
明するための線図、図10は図7の装置の作動を説明す
るためのフローチャートである。
【0054】尚、本実施例の油圧装置は、前記図1に示
したの油圧装置と基本構成は同一のものであり、以下、
説明に際して、図1の油圧装置と同一構成のものは、同
一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0055】図7を参照して、本実施例の油圧装置は、
油圧シリンダ1の流入側油室1aまたは1bに油圧ポン
プ2から電磁比例流量制御弁4及び方向切換弁3を介し
て圧油を流入させ、また、油圧シリンダ1の流出側油室
1bまたは1aから方向切換弁3を介して油タンク13
に圧油を流出させる構成は、図1に示したものと同一で
ある。
【0056】一方、本実施例の装置においては、方向切
換弁3の切換え操作の方式が、図1に示した油圧装置と
相違し、方向切換弁3の切換操作を行う操作装置6は、
前後に揺動可能な操作レバー7と、該操作レバー7のレ
バー操作量Rをポテンショメータ(図示しない)等によ
り電気的に検出する操作量検出器34とにより構成され
ている。そして、操作量検出器34により検出されたレ
バー操作量Rは、図1の油圧装置と同様に差圧制御部3
0、流入側絞り制御部31b及び流出側絞り制御部33
を機能的構成として備えたコントローラ28に取り込ま
れるようになっている。
【0057】また、方向切換弁3をその中立のA位置か
らB位置またはC位置に切換えるためのパイロット圧P
a,Pbは、前記油圧ポンプ2に連動する補助ポンプ3
5と該補助ポンプ35の吐出ポートに油タンク13との
間で接続されたアンロード弁36とにより生成される所
定圧の元圧Pmを電磁比例減圧弁37,38により減圧
して生成するように構成されている。この場合、コント
ローラ28の流出側絞り制御部33及び電磁比例減圧弁
37,38は、後述するように流出側絞り制御手段32
を構成するものであると共に、さらに、補助ポンプ35
及びアンロード弁36等と併せて、レバー操作量Rに応
じたパイロット圧Pa,Pbを方向切換弁3に付与せし
めて該方向切換弁3の切換作動を行わしめる方向切換駆
動手段39を構成するものであり、流出側絞り制御部3
3は図8に示すように、操作量検出器34により検出さ
れたレバー操作量Rに比例したレベルの指令信号(電圧
信号)Jを電磁比例減圧弁37または38に付与するよ
うにしている。そして、各電磁比例減圧弁37,38
は、流出側絞り制御部33から付与される指令信号Jに
比例したパイロット圧Pa,Pbを元圧Pmから生成す
るようにしており、これにより、前記方向切換弁3の流
入側及び流出側の開口面積(絞り面積)は指令信号(電
圧信号)Jのレベルに対して図9に示すような特性とな
る。すなわち、方向切換弁3の流入側の開口面積は、レ
バー操作量Rの増加に伴う指令信号(電圧信号)Jのレ
ベルの増加により直ちに全開となり、方向切換弁3の流
出側の開口面積(絞り面積)は、レバー操作量Rの増加
に伴う指令信号(電圧信号)Jのレベルの増加に比例し
て増大する。この特性は実質上、前記図2に示した特性
と同一である。
【0058】図7及び図10を参照して、かかる油圧装
置においては、作業者が操作レバー7をその中立位置か
ら例えば前方に揺動操作すると、その時、操作量検出器
34により検出されたレバー操作量Rに応じてコントロ
ーラ28の流出側絞り調整部33が電磁比例減圧弁37
への指令信号(電圧信号)Jのレベルを前記図8に示し
たように設定し、その設定したレベルの指令信号(電圧
信号)Jを電磁比例減圧弁37に付与する。これによ
り、方向切換弁3には、レバー操作量Rに応じて、元圧
Pmを電磁比例減圧弁37により減圧してなるパイロッ
ト圧Paが付与され、該方向切換弁3がA位置からB位
置側に切換えられる。
【0059】そして、かかる作動が開始し、指令信号
(電圧信号)Jのレベルが、方向切換弁3のB位置にお
ける流入側通路が全開となるレベルJa(図9参照)に
達すると、コントローラ28により、前述の実施例と同
様の制御が行われる。
【0060】すなわち、油圧シリンダ1の圧油の流入側
にあっては、電磁比例流量制御弁4の流入側及び流出側
の間の差圧(PO −P1 )が設定差圧となるように電磁
比例アンロード弁24を介して制御されると共に、電磁
比例流量制御弁4の開口面積Aが負荷圧P1 及びエンジ
ン5の回転速度Nに対応した特性(図3参照)に従っ
て、レバー操作量Rに応じた開口面積に制御され、これ
により、基本的には、レバー操作量Rに応じた油圧シリ
ンダ1への圧油の流入量Qが確保される。
【0061】一方、かかる油圧シリンダ1の作動時にそ
の流入側油室1aの圧力P1 が前記臨界圧Pcまで低下
すると、コントローラ28の流出側絞り制御部33は、
図10に示すように、電磁比例減圧弁37への指令信号
(電圧信号)Jのレベルを現在の指令信号(電圧信号)
Jのレベルに対してあらかじめ定めたレベル減量分ΔJ
だけ減少させ、これを圧力P1 が臨界圧PC 以上となる
まで所定の単位時間毎に繰り返す。
【0062】これにより、方向切換弁3に実際に付与さ
れるパイロット圧Paは減圧していき、従って、方向切
換弁3の流出側可変絞り15の絞り面積が小さくなって
いく。このため、油圧シリンダ1の流入側油室であるボ
トム油室1aの圧力P1 の急減が抑制されて、キャビテ
ーションの発生や油圧シリンダ1の作動が不安定となる
ような事態が回避される。かかる作動は、操作レバー7
を後方に操作した場合も同様に行われる。
【0063】従って、本実施例の油圧装置においても、
レバー操作量Rに応じた油圧シリンダ1の作動速度を安
定して得ることができると共に、急激な負荷変動による
キャビテーションの発生等を確実に防止することができ
る。
【0064】尚、以上説明した各実施例においては、流
出側可変絞りを方向切換弁3に設けた場合について説明
したが、このような流出側可変絞りは、方向切換弁3と
は別に(例えば図1の管路9,10あるいは14に)設
けてもよいことはもちろんである。この場合、該流出側
可変絞りは、例えばスローリターン弁や、電磁比例流量
制御弁等により構成することができる。但し、本実施例
のように流出側可変絞り15を方向切換弁3に設けるこ
とによって、油圧装置の構成部品数を削減することがで
きると共に、構成を簡略なものとすることができる。ま
た、上記のように流出側可変絞りを方向切換弁3と別に
設けた場合には、流入側可変絞りを方向切換弁15に設
けるようにすることも可能である。
【0065】また、本実施例においては、油圧シリンダ
1の作動方向の切換えを方向切換弁3を用いて行うよう
にしたが、後述の第3及び第4の実施例で説明するよう
なロジック弁を用いて構成するようにすることも可能で
ある。
【0066】次に、本発明の作業機械の油圧装置の第3
の実施例を図11乃至図15を参照して説明する。図1
1は本実施例の装置のシステム構成図、図12は図1の
要部のブロック構成図、図13及び図15は図1の装置
の作動を説明するための説明図である。
【0067】図1を参照して、本実施例の装置は例えば
油圧ショベルに搭載されたものであり、40は油圧ショ
ベルのアーム等を駆動するための油圧シリンダ(アクチ
ュエータ)、41は油圧シリンダ40の駆動源である油
圧ポンプ、42は作業者が油圧シリンダ40の作動操作
を行うための操作レバー43を有する操作装置、44は
図示しないマイクロコンピュータ等を含む電子回路によ
り構成されたコントローラ、45〜48は油圧シリンダ
40の作動方向を切り換えるための作動方向切換手段を
構成するロジック弁、49〜52はそれぞれ各ロジック
弁45〜48を駆動するための電磁切換弁、53は油圧
シリンダ40への圧油の流量を制御するための電磁比例
流量制御弁(流入側可変絞り)、54は電磁比例流量制
御弁53の流入側の圧力を制御するための圧力補償型電
磁比例アンロード弁、55は油圧ポンプ41が吸入・吐
出する圧油を収容した油タンクである。
【0068】油圧ポンプ41は、その容量をレギュレー
タ56を介して制御可能な可変容量型のものであり、図
示しない油圧ショベルのエンジンにより駆動されて油タ
ンク55内の油を吸入・吐出する。
【0069】油圧ポンプ41の吐出ポートから導出され
たポンプ側管路57には、その上流側から順次逆止弁5
8及び前記電磁比例流量制御弁53が介装され、該電磁
比例流量制御弁53の下流側でポンプ側管路57から分
岐された一対のアクチュエータ側管路59a,59bが
それぞれ油圧シリンダ40のボトム側油室60及びロッ
ド側油室61に接続されている。各アクチュエータ側管
路59a,59bには、それぞれ流入側ロジック弁4
5,46及び逆止弁62,63が電磁比例流量制御弁5
3側から順次介装されている。また、逆止弁62,63
の下流側で各アクチュエータ側管路59a,59bから
それぞれ排出管路64,65が導出され、各排出管路6
4,65には流出側ロジック弁47,48が介装されて
いる。各排出管路64,65は油タンク55に導入され
た排出管路66に流出側ロジック弁8,9の下流側で合
流されて油タンク55に至る。
【0070】排出管路66には、流出側可変絞りを構成
する流量制御弁であるカウンタバランス弁67が介装さ
れ、さらに、該カウンタバランス弁67と並列に、絞り
面積の小さな絞り68を有するバイパス管路69(絞り
通路)が設けられている。カウンタバランス弁67は、
その開口面積(絞り面積)がパイロット圧により変化す
るものであり、例えば図14に示すように通常時は閉弁
側に付勢され、パイロット圧の増大に伴って開口面積が
増加していくものである。そして、該カウンタバランス
弁67には、電磁比例流量制御弁53の流出側でポンプ
側管路57から導出されたパイロット管路67aが接続
されている。該パイロット管路67aは流出側絞り制御
手段を構成するものであり、電磁比例流量制御弁53の
流出側の圧力(これは油圧シリンダ1の作動時に該油圧
シリンダ1の負荷圧となる)をパイロット圧としてカウ
ンタバランス弁67に付与する。
【0071】また、前記油圧ポンプ41と逆止弁58と
の間のポンプ側管路57から、油圧ポンプ41の吐出圧
油の余剰油を油タンク55に回収するための管路70が
導出され、該管路70には、前記電磁比例アンロード弁
54が介装され、さらに、該電磁比例アンロード弁54
の下流側で絞り71が設けられている。
【0072】前記各ロジック弁45〜48は、その基本
構成は同一であり、例えばロジック弁45は、前記アク
チュエータ側管路59aの上流側及び下流側にそれぞれ
接続してなる流入ポート72及び流出ポート73を先端
部に有するスリーブ74と、スリーブ74内を摺動自在
なポペット弁75と、スリーブ74の後部に設けられた
パイロット油室76と、パイロット油室76及び流入ポ
ート72を連通してポペット弁75の内部に形成された
絞り通路77とを備え、ポペット弁75は、その先端側
に摺動されたときにスリーブ74の先端部に形成された
弁座78に当接して流入ポート72及び流出ポート73
を遮断して管路59aを閉弁し、後端側に摺動されたと
きに該弁座78から離反して流入ポート72及び流出ポ
ート73を連通させて管路59aを開弁するようにして
いる。そして、ポペット弁75は、パイロット油室76
に収容されたスプリング79により弁座78側、すなわ
ち、閉弁側に向かって付勢されている。このような構成
は他のロジック弁46〜48についても同様である。
【0073】かかるロジック弁46〜48においては、
パイロット油室76を開放すると、流入ポート72に流
入した圧油の一部が絞り通路77を介してパイロット油
室76に流入するため流入ポート72側の圧力がパイロ
ット油室76の圧力よりも高くなり、このため、ポペッ
ト弁75がスプリング79の付勢力に抗して弁座78か
ら離反する側に摺動し、これにより流入ポート72及び
流出ポート73が連通して開弁する。そして、パイロッ
ト油室76を遮断すると、スプリング79の付勢力によ
りポペット弁75が弁座78に圧接されて閉弁し、ま
た、このとき流入ポート72側とパイロット油室76と
の圧力差がなくなると共にポペット弁75のパイロット
油室76側の面積が流入ポート72側の面積よりも大き
いために、該ポペット弁75を弁座78側に押しつける
力が作用し、これにより確実に閉弁状態に保持される。
【0074】このようなロジック弁45〜48にあって
は、一般に小型な構成で高圧・高容量に対応することが
できると共に、圧油の漏れが極めて小さく、さらに、該
ロジック弁45〜48を開閉するためにはパイロット油
室76を開放・遮断するだけでよいので大きな操作力を
要しない。
【0075】各ロジック弁45〜48のパイロット油室
76には、油タンク55に至るパイロット管路80〜8
3が接続され、これらの各パイロット管路80〜83に
前記電磁切換弁49〜52が介装されている。各電磁切
換弁49〜52は、各パイロット管路80〜83を閉弁
する閉位置と開弁する開位置とに切換自在な2位置切換
弁であり、閉位置で各ロジック弁45〜48のパイロッ
ト油室76を遮断し、開位置でパイロット油室76を油
タンク55側に開放する。
【0076】操作装置42の操作レバー43は、例えば
前後方向に揺動自在とされ、作業者は、油圧シリンダ4
0を伸長させたい場合には、操作レバー43を前方に揺
動させ、油圧シリンダ40を短縮させたい場合には、操
作レバー43を後方に揺動させる。そして、操作装置4
2は、操作レバー43の操作方向及び操作量をポテンシ
ョメータ等により検出する操作量検出器84を備え、該
操作量検出器84は、例えば図13に示すように操作レ
バー43の操作方向に応じた極性を有し、且つ該操作レ
バー43の操作量(以下、レバー操作量という)に比例
したレベルを有する検出信号(電気信号)を出力する。
尚、操作レバー43の中立位置近傍には、不感帯(図1
3参照)が設けられており、該不感帯においては、操作
量検出器84から出力される検出信号のレベルは0レベ
ルである。
【0077】尚、前記油圧ポンプ41と逆止弁58との
間のポンプ側管路57には、前記電磁比例流量制御弁5
3の流入側の圧力P1 を検出する圧力センサ85が設け
られ、該電磁比例流量制御弁53の下流側のポンプ側管
路57には、該電磁比例流量制御弁53の流出側の圧力
2 を検出する圧力センサ86が設けられている。ま
た、前記電磁比例アンロード弁54等を設けた前記管路
70には、該アンロード弁54と絞り71との間で圧力
3 を検出する圧力センサ87が設けられている。この
場合、絞り71は一定のものであるため、圧力センサ8
7により検出される圧力P3 は、管路70を流れる余剰
油の流量に応じたものとなる。
【0078】図2を参照して、コントローラ44は、そ
の機能的構成として、圧力センサ87により検出される
余剰油の圧力P3 に応じて油圧ポンプ41の容量、すな
わち、油圧ポンプ41の吐出流量をレギュレータ56を
介して制御するポンプ制御部88と、圧力センサ85を
介して検出される電磁比例流量制御弁53の流入側の圧
力P1 を監視しつつ、圧力センサ86を介して検出され
る電磁比例流量制御弁53の流出側の圧力P2 に応じて
電磁比例アンロード弁54の設定圧を制御する差圧制御
部89と、操作装置42の操作量検出器84から出力さ
れる検出信号(図13参照)の極性により操作レバー4
3の操作方向を把握し、該操作方向に応じて前記各電磁
切換弁49〜52を駆動制御する作動方向制御部90
と、操作量検出器84から出力される検出信号のレベル
によりレバー操作量を把握し、該レバー操作量に応じて
前記電磁比例流量制御弁53の開口面積を制御する流量
制御部91(流入側絞り制御手段)とを備えている。こ
こで、本発明の構成に対応して、差圧制御部89は、圧
力センサ85,86及び電磁比例アンロード弁54と併
せて差圧制御手段92を構成するものであり、作動方向
制御部90は、電磁切換弁49〜52と併せて方向切換
駆動手段93を構成するものである。
【0079】次に、本実施例の装置の作動を説明する。
【0080】本実施例の装置において、油圧シリンダ4
0を例えば伸長させる場合には、作業者は油圧ポンプ4
1を作動させた状態で操作レバー43を前方に揺動させ
る。このとき、操作レバー43が前記不感帯(図13参
照)を越えて揺動すると、そのレバー操作量に比例した
レベルを有し、且つ操作方向に対応した極性(本実施例
では負レベル)の検出信号が操作装置42の操作量検出
器84からコントローラ44に出力される。そして、コ
ントローラ44の作動方向制御部90は、操作量検出器
84から出力された検出信号の極性により、操作レバー
43が前方側に揺動されたこと、すなわち、油圧シリン
ダ1の伸長作動が要求されていることを把握し、これに
応じて、前記電磁切換弁49〜52のうちの電磁切換弁
49,52のソレノイドに通電して該電磁切換弁49,
52を開位置に駆動する。
【0081】これにより、前記ロジック弁45〜48の
うちのロジック弁45,48のパイロット油室76がそ
れぞれパイロット管路80,83を介して油タンク55
側に開放され、ロジック弁45,48が開弁する。尚、
この時、電磁切換弁50,51は閉位置に保持され、従
って、ロジック弁46,47も閉弁保持される。
【0082】また、かかるロジック弁45,48の開弁
と並行して、コントローラ44の差圧制御部89は、圧
力センサ86により検出された電磁比例流量制御弁53
の流出側の圧力P2 、すなわち油圧シリンダ1の負荷圧
に対して、電磁比例流量制御弁53の流入側の圧力P1
があらかじめ設定された設定差圧だけ大きくなるよう
に、すなわち、圧力センサ86により検出された圧力P
2 に設定差圧を加算してなる圧力値を電磁比例アンロー
ド弁54にその設定圧として指示する。これにより、電
磁比例流量制御弁53の上流側及び下流側の間の差圧
(P2 −P1 )は、油圧シリンダ40の負荷圧によらず
に一定の設定差圧に維持される。
【0083】さらに、かかる作動と並行して、コントロ
ーラ44の流量制御部91は、操作量検出器84から出
力された検出信号のレベルにより、レバー操作量を把握
し、そのレバー操作量に比例したレベルを有する指令信
号を電磁比例流量制御弁53に付与する。この時、該電
磁比例流量制御弁53は、コントローラ44から付与さ
れた指令信号のレベル、すなわち、レバー操作量に比例
した開口面積でもって開弁する。
【0084】また、前述のように前記ロジック弁45,
48が開弁すると、電磁比例流量制御弁53の流出側の
圧力P2 、すなわち油圧シリンダ40の負荷圧が前記パ
イロット管路67aを介してカウンタバランス弁67に
パイロット圧として付与され、該カウンタバランス弁6
7は、そのパイロット圧に応じた絞り面積でもって開口
する(図14参照)。
【0085】これにより、油圧ポンプ41から吐出され
た圧油は、ポンプ側管路57及びアクチュエータ側管路
59aを介して油圧シリンダ40のボトム側油室60に
供給されると共に、油圧シリンダ40のロッド側油室6
1からアクチュエータ側管路59b、排出管路65,6
6及びカウンタバラス弁67を介して排出されて油タン
ク55に回収され、該油圧シリンダ40が伸長する。
尚、油圧シリンダ40の作動開始時においては、カウン
タバランス弁67の応答遅れ等により、該カウンタバラ
ンス弁67が閉じていることがあるが、この場合には、
油圧シリンダ40のロッド側油室61内の圧油はカウン
タバランス弁と並列に設けた絞り68を有するバイパス
管路68を介して流出する。そして、このとき、該絞り
68は充分絞り面積の小さなものとされているので、油
圧シリンダ40が急激に作動を開始するような事態が回
避される。
【0086】上記のような油圧シリンダ40の作動時に
おいて、電磁比例流量制御弁53の流入側及び流出側の
差圧(P2 −P1 )は、一定の設定差圧に維持されてい
るので、該電磁比例流量制御弁53を通る圧油の流量、
すなわち、油圧シリンダ40への圧油の供給量は、油圧
シリンダ40の負荷圧によらずに該電磁比例流量制御弁
53の開口面積に比例し、また、該電磁比例流量制御弁
53の開口面積はレバー操作量に比例しているので、油
圧シリンダ40への圧油の供給量は、レバー操作量に比
例したものとなる。従って、油圧シリンダ40には、そ
の負荷の大小や変動によらずに、レバー操作量に比例し
た流量の圧油が供給され、該油圧シリンダ40は、レバ
ー操作量に応じた作動速度でもって伸長することとな
る。
【0087】また、この時、油圧シリンダ40の作動方
向と逆方向での負荷圧(圧力P2 )が変動し、例えば該
負荷圧が上昇すると、カウンタバラス弁67の絞り面積
が大きくなって、油圧シリンダ40の流出側の圧油の流
出抵抗が減少するため、該油圧シリンダ40への圧油の
流入量に応じた流量の圧油がカウンタバランス弁67を
介して排出され、従って、レバー操作量に応じた安定し
た作動速度が得られる。
【0088】一方、かかる作動時において、カウンタバ
ランス弁67の絞り面積が比較的大きなものとなる油圧
シリンダ40の負荷圧が比較的大きな状態で、例えば今
まで油圧シリンダ40の作動方向と逆方向に作用してい
た負荷の方向が該油圧シリンダ40の作動方向と同方向
に転じると、油圧シリンダ40の流入室であるボトム側
油室60の圧力P2 が急激に低下するが、この時、該圧
力P2 が低下すると、カウンタバランス弁67に付与さ
れるパイロット圧も低下するため、カウンタバランス弁
67の絞り面積は急激に減少する。このため、油圧シリ
ンダ40の流出側の圧油の流出抵抗が急増し、これによ
り、油圧シリンダ40の流入側の圧力P 2 の急減が抑制
され、従って、キャビテーションの発生が回避される。
【0089】以上のような作動は、操作レバー43を後
方に揺動操作して、油圧シリンダ40を短縮させる場合
にも同様に行われ、この場合には、ロジック弁46,4
7が開弁されると共にロジック弁45,48が閉弁され
る。
【0090】尚、操作レバー43が前記不感帯を含む中
立位置に保持された場合には、前記電磁切換弁49〜5
2はいずれも閉位置に保持されて各ロジック弁45〜4
8が閉弁保持され、また、電磁比例流量制御弁53も閉
弁保持され、これにより、油圧シリンダ40の両油室6
0,61が閉塞されて、停止状態に保持される。
【0091】また、前述したような作動時において、コ
ントローラ44のポンプ制御部88は、圧力センサ87
により検出された圧力P3 により、前記管路70を流れ
る圧油(余剰油)の流量を把握し、該圧力P3 に応じて
例えば図15に示すように油圧ポンプ41の容量(吐出
流量)をその最大容量と最小容量との間で制御する。す
なわち、管路70を流れる余剰油の流量が多い程、前記
絞り71により圧力P 3 が上昇するので、コントローラ
44のポンプ制御部88は圧力P3 が高くなる程、これ
に比例させて油圧ポンプ41の容量を前記レギュレータ
56を介して減少させる。これにより、余剰油の流量が
減少し、従って、油圧シリンダ40の作動に必要な程度
の油圧ポンプ41の吐出流量で該油圧シリンダ40を作
動させることができる。
【0092】尚、このような油圧ポンプ41の容量制御
は、レバー操作量に比例させて制御するようにしてもよ
い。
【0093】また、本実施例の油圧装置においては、油
圧シリンダ1の作動方向を切換えるために、小型な構成
で高圧・高容量に対応することができると共に小さな操
作力で駆動することができるロジック弁45〜48を使
用しているので、比較的簡略且つ小型な構成とすること
ができ、また、安価なものとすることができる。また、
ロジック弁45〜48は閉弁時の漏れ流量が極めて小さ
いため、効率よく油圧シリンダ40を駆動することがで
きると共に、特に、操作レバー43を中立位置に保持し
た場合の油圧シリンダ40の停止保持を確実に行うこと
ができる。
【0094】次に、本発明の作業機械の油圧装置の第4
の実施例を図16を参照して説明する。図16は本実施
例の装置のシステム構成図である。尚、本実施例の装置
は前述の第3の実施例のものと基本的構成は同一であ
り、以下説明に際して、前述の第3の実施例のものと同
一構成のものは同一の参照符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0095】本実施例の油圧装置は、図11の装置と基
本構成は同一であり、ロジック弁45〜48を開閉駆動
するための方向切換駆動手段93の構成のみが図11の
装置と相違し、他の構成は図11の装置と同一である。
【0096】本実施例の装置においては、前記ロジック
弁45〜48のうちの、ロジック弁45,48のパイロ
ット油室76からそれぞれ導出した管路94,95を合
流してなるパイロット管路96と、ロジック弁46,4
7のパイロット油室76からそれぞれ導出した管路9
7,98を合流してなるパイロット管99とを備え、こ
れらのパイロット管路96,99と油タンク55との間
に、方向切換駆動手段93を構成する3位置電磁切換弁
100が介装されている。該電磁切換弁100は、パイ
ロット管路96,99の両者を遮断するA位置と、パイ
ロット管路96を油タンク55側に開放し、且つパイロ
ット管路99を遮断するB位置と、パイロット管路96
を遮断し、且つパイロット管路99を油タンク55側に
開放するC位置との間で切換可能とされている。また、
前記管路94,95,97,98には、電磁切換弁10
0のA位置(中立位置)でこれらの管路94,95,9
7,98に圧油が流れるのを防止するための逆止弁10
1〜104が介装されている。
【0097】かかる装置においては、例えば油圧シリン
ダ40の伸長時には、コントローラ44は電磁切換弁1
00のB位置側のソレノイドに通電して、該電磁切換弁
100をB位置に切換える。これにより、前記パイロッ
ト管路96のみが油タンク55側に開放され、すなわ
ち、ロジック弁45,48のパイロット油室76が開放
され、該ロジック弁45,48が開弁する。そして、こ
れと並行して、前述の実施例と同様に電磁比例流量制御
弁53の開口面積やその流入側及び流出側の間の差圧
(P1 −P2 )が制御され、これにより、油圧シリンダ
40がレバー操作量に応じた作動速度でもって伸長す
る。また、油圧シリンダ40の流出側のカウンタバラン
ス弁67は、油圧シリンダ40の負荷圧(圧力P2 )に
応じて、絞り面積が増減する。かかる作動は、油圧シリ
ンダ40の短縮の際には、電磁切換弁100をC位置に
切換えて、同様に行われる。
【0098】本実施例の装置においては、前述の第3の
実施例の装置と同一の作用効果を奏することはもちろ
ん、方向切換駆動手段93の構成がより簡略なものとな
るとと共に、部品点数も減少し、より小型な構成とする
ことができる。
【0099】尚、以上説明した第3及び第4の実施例に
おいては、カウンタバランス弁67の絞り面積を制御す
るために、パイロット圧により行うようにしたが、例え
ば該カウンタバランス弁67に代えて電気的に絞り面積
を制御可能な電磁弁を設け、圧力センサ86により検出
される電磁比例流量制御弁53の流出側の圧力P2 に応
じて該電磁弁の絞り面積を第3及び第4の実施例のよう
に制御するようにすることも可能であることはもちろん
である。また、この場合、前記第1及び第2の実施例の
ように、圧力P2 が所定の圧力以下となったときに絞り
面積を減少させるように制御することも可能である。
【0100】また、前記第3及び第4の実施例において
は、油圧シリンダ40の作動方向の切換えのためにロジ
ック弁45〜48を使用したが、ON・OFF的に切換
可能な方向切換弁を用いることも可能である。
【0101】また、以上説明した第1乃至第4の実施例
においては、油圧ショベルの油圧シリンダの駆動を例に
とって説明したが、これに限らず、油圧ショベルの油圧
モータ等のアクチュエータや、また、他の土木、建設用
作業機械についても本発明を適用することが可能である
ことはもちろんである。
【0102】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、アクチュエータの流入室側の圧油の通路に設
けた流入側可変絞りの絞り面積を操作レバーの操作量に
応じた面積に制御すると共に、その入口及び出口間の差
圧を一定とし、また、アクチュエータの流出室側の通路
に設けた流出側可変絞りの絞り面積を、アクチュエータ
の流入室側の圧力が低下したときにその低下度合いに応
じて減少せしめるように制御したことによって、操作レ
バーの操作量に応じたアクチュエータの作動速度を確保
しつつ、アクチュエータの負荷が急変した場合にキャビ
テーションの発生を防止することができる。
【0103】そして、流出側可変絞りの絞り面積を制御
するに際しては、アクチュエータの流入室側の圧力が所
定圧力以下となったときに、流出側可変絞りの絞り面積
を減少させるようにしたことによって、アクチュエータ
の通常的な作動時の無駄な圧損を軽減して該アクチュエ
ータを効率よく作動させることができると共に、キャビ
テーションの発生を確実に防止することができる。
【0104】また、さらに、アクチュエータの作動方向
を切換えるための作動方向切換手段を方向切換弁により
構成し、流出側可変絞りを該方向切換弁に設けたことに
よって、油圧装置の部品点数を少ないものとしつつ構成
を簡略なものとすることができる。
【0105】さらに、このとき、方向切換弁の流出側可
変絞りの絞り面積を変化させるスプールを操作レバーの
操作量に応じて変位せしめることにより、特に操作レバ
ーの操作量に応じたアクチュエータの作動速度の比較的
小さい場合に、該アクチュエータへの圧油の流入量に応
じた量の圧油を該アクチュエータから流出させて該アク
チュエータの安定した作動速度を効率よく得ることがで
きる。
【0106】また、流出側可変絞りを、その絞り面積が
パイロット圧に応じて変化する流量制御弁により構成
し、アクチュエータの流入室側の圧力をパイロット圧と
して該流量制御弁に付与するようにしたことによって、
簡略な構成でキャビテーションの発生を容易に防止する
ことができ、また、このとき流出側可変絞りの絞り面積
は、アクチュエータの流入室側の圧力に応じて変化する
ので、アクチュエータの負荷変動に対する作動速度の安
定性を高めることができる。
【0107】また、さらに、アクチュエータの作動方向
を切換えるための作動方向切換手段をロジック弁を用い
て構成したことによって、簡略且つ小型な構成で、操作
レーアの操作に応じたアクチュエータの作動を効率よく
行うことができる。
【0108】さらに、流出側可変絞りと並列に絞り面積
の一定な絞り通路を設けたことによって、特にアクチュ
エータの始動を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機械の油圧装置の第1の実施例の
システム構成図。
【図2】図1の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図3】図1の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図4】図1の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図5】図1の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図6】図1の油圧装置の作動を説明するためのフロー
チャート。
【図7】本発明の作業機械の油圧装置の第2の実施例の
システム構成図。
【図8】図7の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図9】図7の油圧装置の作動を説明するための線図。
【図10】図7の油圧装置の作動を説明するためのフロ
ーチャート。
【図11】本発明の作業機械の油圧装置の第3の実施例
の一例のシステム構成図。
【図12】図11の油圧装置の要部のブロック構成図。
【図13】図1の油圧装置の作動を説明するための説明
図。
【図14】図1の油圧装置の作動を説明するための説明
図。
【図15】図1の油圧装置の作動を説明するための説明
図。
【図16】本発明の作業機械の油圧装置の第4の実施例
のシステム構成図。
【符号の説明】
1,40…油圧シリンダ(アクチュエータ)、2,41
…油圧ポンプ、3…方向切換弁(作動方向切換手段)、
4,53…電磁比例流量制御弁(流入側可変絞り)、
7,43…操作レバー、15…流出側可変絞り、21…
圧力検出手段、29,92…差圧制御手段、31a,9
3…方向切換駆動手段、31b,91…流入側絞り制御
手段、32,67a…流出側絞り制御手段、45〜48
…ロジック弁、67…カウンタバランス弁(流出側可変
絞り)、68…絞り通路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出圧油に
    より作動するアクチュエータと、該アクチュエータの作
    動方向を切換えるべく該アクチュエータと前記油圧ポン
    プとの間の管路に設けられた作動方向切換手段と、前記
    アクチュエータを操作するための操作レバーと、該操作
    レバーの操作に応じて前記作動方向切換手段を切換駆動
    する方向切換駆動手段とを備え、前記作動方向切換手段
    の切換状態に対応する前記アクチュエータの圧油の流入
    室に前記油圧ポンプから該作動方向切換手段を介して前
    記操作レバーの操作量に応じた流量の圧油を供給すると
    共に、前記アクチュエータの圧油の流出室から前記作動
    方向切換手段を介して圧油を流出せしめることにより、
    該アクチュエータを作動せしめる作業機械の油圧装置に
    おいて、前記アクチュエータの流入室に流入する圧油の
    通路に絞り面積を制御可能に設けられた流入側可変絞り
    と、前記アクチュエータの流出室から流出する圧油の通
    路に絞り面積を制御可能に設けられた流出側可変絞り
    と、前記流入側可変絞りの絞り面積を前記操作レバーの
    操作量に応じた面積に制御する流入側絞り制御手段と、
    前記流入側可変絞りの入口及び出口間の差圧をあらかじ
    め定めた設定値に制御する差圧制御手段と、前記アクチ
    ュエータの作動時に該アクチュエータの流入室側の圧力
    が低下したとき該圧力の低下を抑制すべく該圧力の低下
    度合いに応じて前記流出側可変絞りの絞り面積を減少せ
    しめる流出側絞り制御手段とを備えたことを特徴とする
    作業機械の油圧装置。
  2. 【請求項2】前記アクチュエータの流入室側の圧力を検
    出する圧力検出手段を備え、前記流出側絞り制御手段
    は、該圧力検出手段により検出された圧力があらかじめ
    定めた所定圧力以下となったときに前記流出側可変絞り
    の絞り面積を減少せしめることを特徴とする請求項1記
    載の作業機械の油圧装置。
  3. 【請求項3】前記作動方向切換手段は、前記油圧ポンプ
    の吐出ポートから前記流入側可変絞りを備えて導出され
    たポンプ側管路と前記アクチュエータの一対の油室から
    導出された一対のアクチュエータ側管路との間に介装さ
    れた方向切換弁により構成され、該方向切換弁は、その
    前記アクチュエータの流出室側の通路にスプールの変位
    に応じて絞り面積が変化する可変絞りを備え、前記流出
    側可変絞りは該方向切換弁の可変絞りにより構成され、
    前記流出側絞り制御手段は、前記方向切換弁のスプール
    を変位せしめることにより該流出側可変絞りの絞り面積
    を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の作業
    機械の油圧装置。
  4. 【請求項4】前記方向切換駆動手段は、前記操作レバー
    の操作量に応じた前記方向切換弁の可変絞りの絞り面積
    を得るべく前記操作レバーの操作量に応じて該方向切換
    弁のスプールを変位せしめる手段を備えることを特徴と
    する請求項3記載の作業機械の油圧装置。
  5. 【請求項5】前記流出側可変絞りは、パイロット圧を付
    与したとき該パイロット圧が低い程絞り面積が小さくな
    る流量制御弁により構成され、前記流出側絞り制御手段
    は、該流量制御弁に前記アクチュエータの流入室側に連
    通する管路から導出されたパイロット管路を介して該流
    入室側の圧力をパイロット圧として付与して前記流出側
    可変絞りの絞り面積を制御することを特徴とする請求項
    1記載の作業機械の油圧装置。
  6. 【請求項6】前記作動方向切換手段は、前記油圧ポンプ
    の吐出ポートから前記流入側可変絞りを備えて導出され
    たポンプ側管路と前記アクチュエータの一対の油室から
    導出された一対の流入側ロジック弁との間にそれぞれ介
    装された一対の流入側ロジック弁と、各流入側ロジック
    弁の下流側で該ロジック弁に対応する前記アクチュエー
    タ側管路から前記流出側可変絞りを備えて導出された排
    出管路に該流出側可変絞りの上流側でそれぞれ介装され
    た一対の流出側ロジック弁とにより構成され、前記方向
    切換駆動手段は、前記アクチュエータの作動時に該アク
    チュエータの流入室に対応する流入側ロジック弁を開弁
    し且つ他の流入側ロジック弁を閉弁すると共に、該アク
    チュエータの流出室に対応する流出側ロジック弁を開弁
    し且つ他の流出側ロジック弁を閉弁することにより前記
    作動方向切換手段を切換駆動することを特徴とする請求
    項1又は5記載の作業機械の油圧装置。
  7. 【請求項7】前記流出側可変絞りと並列に一定の絞り面
    積を有する絞り通路が設けられていることを特徴とする
    請求項6記載の作業機械の油圧装置。
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