JPH1136123A - かつら並びにかつらの止着方法 - Google Patents
かつら並びにかつらの止着方法Info
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- JPH1136123A JPH1136123A JP9201006A JP20100697A JPH1136123A JP H1136123 A JPH1136123 A JP H1136123A JP 9201006 A JP9201006 A JP 9201006A JP 20100697 A JP20100697 A JP 20100697A JP H1136123 A JPH1136123 A JP H1136123A
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Abstract
装着においても違和感が生じず、また、長期間確実に止
着でき、頭皮や毛根に影響が生じる懸念が無いかつら並
びにかつらの止着方法を提供することである。 【解決手段】 かつらの台材の中央部がネットからなり
周縁部が可撓性シートからなるかつらにおいて、前記ネ
ットが前記可撓性シート裏面の内周端を越えて外周端ま
で延在し且つ当該内周端と外周端で固着されていること
を特徴とするかつら並びに当該かつらを使用する止着方
法である。
Description
を頭部に止着する方法に関する。
は以下のような手法があった。従来方法その1として、
かつらをヘアピン或は櫛歯を有するかつら用ストッパー
で自毛(かつら装着者自身の頭髪)を挟持してかつらを
止着する方法がある。また、従来方法その2としては、
かつら台材の裏面の縁部に粘着剤が付着された両面テー
プを貼付しその粘着力で自毛又は直接頭皮に固定しかつ
らを止着する方法がある。さらに、従来方法その3とし
て、かつら台材の裏面の縁部に毛髪用接着剤を塗布しか
つらを自毛に固定してかつらを止着する方法がある。
問題点があった。即ち、ヘアピン等でかつらを自毛に止
着する方法(前記その1)においては、かつらの着脱は
容易であるがヘアピンやストッパーにある程度の厚みが
あるためかつら止着箇所に嵩張りが生じ、長期間の装着
に違和感が生じる場合があった。
自毛に止着する方法(前記その2)においては、かつら
の着脱が容易でかつら止着箇所の嵩張りも生じないが、
粘着力が弱いため頭皮から出る汗や脂肪によって剥離し
てしまい長期間の装着には無理があった。さらに、この
方法においてはかつら台材の裏面に対する粘着剤の粘着
力がそれほど強力ではないため、かつら台材から剥離す
る場合もあった。
3)においては、塗布された接着剤がかつらに圧迫され
て必要以上に広範囲に広がり頭皮や毛根に影響が生じる
懸念もあった。また、接着剤によるかつら台材の変形や
変色の恐れがあり、さらに、この方法においては、かつ
らを再装着するときに付着している接着剤固化物をかつ
ら台材から剥離し除去する必要があるが、その際にかつ
ら台材を損傷させてしまう問題点もあった。
かつら止着方法における各問題点を総合的に解決するた
めに為されたものであり、その目的とするところは、か
つらを自毛に止着する箇所が嵩張らず長期間の装着にお
いても違和感が生じず、また、長期間確実に止着でき、
頭皮や毛根に影響が生じる懸念が無いかつら止着用部材
並びにかつらの止着方法を提供することにある。また、
従来の止着部材に比べてかつらの止着力が強化され、か
つ頭部からの取り外しが簡単かつ短時間で済み、しかも
取り外し箇所が奇麗であり、さらに、かつら台材を損
傷、変形、変色させずに取付け可能なかつら止着用部材
を提供することにある。
かつら(請求項1)は、「かつら台材の周縁部が可撓性
面状部材からなるかつらにおいて、当該可撓性面状部材
の頭部接触面側の全面にネット状部材が前記可撓性面状
部材の内周端と外周端を固着箇所として付設されている
ことを特徴とするかつら」である。また、「ネット状部
材が付設されてなるかつら台材の周縁部上にさらに可撓
性面状小片が、その一部を固着箇所として付設されてな
る」こと(請求項2)を特徴とする。
求項3)は、「かつらの頭部への止着方法において、請
求項1記載のかつらを装着者の頭部に載せ、次いでかつ
ら台材の周縁部近傍の自毛をネット状部材のネットに挿
通した後、当該ネットに掛止し折り返して前記かつら台
材の周縁部外側に引き出し、次いで前記挿通し掛止した
箇所に毛髪用接着剤を塗布し固化させてかつらを自毛に
固定することを特徴とするかつらの止着方法」である。
性面状部材からなるものであり、当該可撓性面状部材上
にネット状部材を付設したものである。
説明する。図1(a)は本発明に係るかつらの台材の裏
面(かつら装着者の頭部に接触する面側)の平面図であ
り、図1(b)はかつら台材の表面(義毛が植毛されて
いる面側)から見た斜視図である。図1において、かつ
ら台材1は、ネット状部材11と可撓性面状部材12か
ら構成されている。
動物繊維を撚って又は束ねて糸状体としたもの、或いは
太めの繊維単体を網状に形成されたものを使用し、素材
としては耐久性のあるナイロン、ポリエステル等の合成
繊維が好適である。
等の布地や、ポリエチレンやポリウレタン等の樹脂から
なるシート又はフィルム状の柔軟な基材が使用される。
なお、例えば、前記ネット状部材11にポリウレタン溶
液をコーティングして被膜状のポリウレタンを形成させ
固化させて面状部材12とすることもできる。かつらの
止着時においては、当該面状部材12を「接着台」とし
て自毛を接着剤で固定するため、接着剤を塗布した場合
に反対面に浸出しないような基材が好適であり、織布の
場合には織り目の細かいものを使用することが好まし
く、特に接着剤を吸収しないシート又はフィルム状のポ
リエチレンやポリウレタン等の樹脂を基材とすることが
好ましい。
ら台材の周縁部を形成する可撓性面状部材12の全面に
付設され、且つネット状部材11は部材12の内周端1
2aと外周端12bで固着されている。すなわち、内周
端12aと外周端12bの中間に位置するネット11a
は可撓性面状部材12に固着されない状態である。従っ
て、ネット11aに自毛を挿通し、ネットに自毛を掛止
した状態で接着剤を塗布し自毛とかつら台材を固定する
ことができる。
材12の内周端12aと外周端12bの各々の全域で固
着される必要はなく、所要の箇所で部分的に固着されて
いても良い。また、ネット状部材11の可撓性面状部材
12への固着方法としては、接着剤を使用するか又は縫
着で行うが、固着力の強化のために両手段を併用して行
うことが好ましい。
設されてなるかつら台材の周縁部上にさらに可撓性面状
小片が、その一部を固着箇所として付設されてなること
が好ましい。以下図面に示す実施例に基づいて説明す
る。図2(a)は、かつら台材の裏面(かつら装着者の
頭部接触面側)の平面図である。また、図2(b)は図
2(a)におけるA−A線要部拡大断面図である。図2
において、かつら台材1の構成部材は、ネット状部材1
1、可撓性面状部材12及び可撓性面状小片13であ
る。かかる可撓性面状小片13は、図2(b)に示すよ
うに、可撓性面状部材12上に付設されたネット状部材
11上に付設される。従って、ネット状部材11は可撓
性面状部材12と可撓性面状小片13に挟まれるように
構成されているので、自毛が挿通・掛止されたネットに
接着剤を塗布しても小片13で受け抑えられるので、頭
部側に広がる恐れはなく頭皮や毛根への影響が解消され
る。
可撓性面状部材12への固着箇所として付設されてお
り、固着箇所以外は自由なのでネットに挿通・掛止され
た自毛を部材12との間に挟み込むようにして抑えるこ
とができる。かかる小片13は、かつら台材の大きさに
依拠して適当な個数を配置する。また、大きさは、幅は
可撓性面状部材の幅(内周端12aと外周端12bの距
離)と同等かそれ以下であり、一方、長さは任意であ
る。小片13の可撓性面状部材12への固着は、接着剤
を使用して又は縫着で、或いは両手段を併用してなされ
る。
可撓性面状部材12と同様のものを使用でき、特に、接
着剤を吸収しないシート又はフィルム状のポリエチレン
やポリウレタン等の樹脂を基材とすることが好ましい。
に基づいて説明する。図3の(a)、(b)、(c)
は、上記した本発明に係るかつらを頭部に止着する方法
を示した概略説明図である。
本発明に係るかつら2を装着者の頭部に載せる。次い
で、図3(b)に示すように先端にフックが付いた操作
棒4をネット状部材11のネットの間に挿入してかつら
台材1の周縁部近傍の自毛3、好ましくは当該自毛3の
うちかつら台材1の周縁部外側の自毛31をフックに引
っ掛けた後に、フックをネット状部材11に引き上げる
ことによりネットの間に自毛を挿通させる。
た自毛をネットに掛止して折り返し、かつら台材1の周
縁部外側に引き出し、次いで前記自毛をネットに挿通し
掛止した箇所に接着剤5を塗布し固化させてかつらを固
定し頭部に止着する。
ネット状部材11上に付設されている場合には、ネット
に挿通・掛止された自毛を当該小片13と可撓性面状部
材12との間に挟み込むようにし、当該箇所に接着剤5
を塗布し固化させてかつらを固定する。
シリコン系、エポキシ系又はポリウレタン系等の毛髪用
接着剤が使用されるが、中でもラテックス系の水性エマ
ルジョンが好ましい。
周縁部外側の自毛31のみをネット状部材11上に引き
上げてかつら2の止着用に使用することが好ましい。と
いうのは、自毛3は下向き(頭頂部から頭側部に向かう
方向)に生えているので、周縁部外側の自毛31のみを
引き上げてネットに掛止し、自毛が生えている下向きの
方向に折り返してかつら台材の周縁部外側に引き出せ
ば、自毛の生える方向に逆らうことがなく、かつら2の
浮き上がりを防止できるからである。
可撓性面状部材とネット状部材とから構成されており、
かつらを自毛に固定し頭部に止着する箇所が嵩張らず長
期間装着においても違和感が生じない。
剤で固定しかつらが止着されるので長期間確実に固定で
きる。また、自毛を掛止させるネットがあるので接着剤
を単独で使用する場合に比べ一層強固に固定できる。
可撓性面状小片をネット状部材上に付設すれば、自毛が
挿通・掛止されたネットに接着剤を塗布しても当該小片
で受け抑えられるので、頭部側に広がる恐れはなく頭皮
や毛根への影響が解消される。
縁部に固着するために塗布される接着剤は、可撓性面状
部材の内・外周端の限られた箇所だけであり、かつら裏
面の周縁部全域ではないので、接着剤等によるかつら台
材の損傷や、変形、変色を最小限に防止することができ
る。
れば、かつらの止着箇所は前記のように製作されている
ので、前述のように装着感に優れ、かつ強固に止着され
るので長期間の装着でも外れることがなく、また、装着
したままで頭髪をシャンプーすることが可能となる。ま
た、かつら台材の周縁部近傍の自毛のうち周縁部外側の
自毛のみをネット状部材に引き上げて固定し、次いで自
毛の生えている下向きの方向に折り返してかつら台材の
周縁部外側に引き出せば、さらにかつらの浮き上がり防
止を図ることが可能となる。
の頭部側)の平面図であり、図1(b)はかつら台材の
表面側から見た斜視図である。
の頭部側)の平面図であり、図2(b)は図2(a)に
おけるA−A線要部拡大断面図である。
発明に係るかつらを頭部に止着する方法を示した概略説
明図である。
置するネット 12 可撓性面状部材 12a 可撓性面状部材の内周端 12b 可撓性面状部材の外周端 13 可撓性面状小片 31 かつら台材の周縁部外側の自毛
Claims (3)
- 【請求項1】 かつら台材の周縁部が可撓性面状部材か
らなるかつらにおいて、当該可撓性面状部材の頭部接触
面側の全面にネット状部材が前記可撓性面状部材の内周
端と外周端を固着箇所として付設されていることを特徴
とするかつら。 - 【請求項2】 ネット状部材が付設されてなるかつら台
材の周縁部上にさらに可撓性面状小片が、その一部を固
着箇所として付設されてなる請求項1記載のかつら。 - 【請求項3】 かつらの頭部への止着方法において、請
求項1記載のかつらを装着者の頭部に載せ、次いでかつ
ら台材の周縁部近傍の自毛をネット状部材のネットに挿
通した後、当該ネットに掛止し折り返して前記かつら台
材の周縁部外側に引き出し、次いで前記挿通し掛止した
箇所に毛髪用接着剤を塗布し固化させてかつらを自毛に
固定することを特徴とするかつらの止着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20100697A JP4351301B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | かつら並びにかつらの止着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20100697A JP4351301B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | かつら並びにかつらの止着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136123A true JPH1136123A (ja) | 1999-02-09 |
JP4351301B2 JP4351301B2 (ja) | 2009-10-28 |
Family
ID=16433940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20100697A Expired - Lifetime JP4351301B2 (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | かつら並びにかつらの止着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4351301B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100455983B1 (ko) * | 2002-04-04 | 2004-11-08 | 우민무역주식회사 | 액상 실리콘수지를 이용한 가발의 제조방법 |
JP6978627B1 (ja) * | 2021-06-17 | 2021-12-08 | 株式会社アデランス | かつら及び増毛部材 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP20100697A patent/JP4351301B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100455983B1 (ko) * | 2002-04-04 | 2004-11-08 | 우민무역주식회사 | 액상 실리콘수지를 이용한 가발의 제조방법 |
JP6978627B1 (ja) * | 2021-06-17 | 2021-12-08 | 株式会社アデランス | かつら及び増毛部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4351301B2 (ja) | 2009-10-28 |
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