JPH1135791A - オキシメチレン(共)重合体組成物 - Google Patents

オキシメチレン(共)重合体組成物

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JPH1135791A
JPH1135791A JP20534397A JP20534397A JPH1135791A JP H1135791 A JPH1135791 A JP H1135791A JP 20534397 A JP20534397 A JP 20534397A JP 20534397 A JP20534397 A JP 20534397A JP H1135791 A JPH1135791 A JP H1135791A
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JP
Japan
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oxymethylene
polyether
mass
carbon atoms
polymer
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JP20534397A
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English (en)
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Yasushi Nishigaito
靖 西垣内
Satoshi Tanaka
智 田中
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱安定性に優れたオキシメチレン(共)重合
体組成物を提供する。 【解決手段】 オキシメチレン(共)重合体に、1級ア
ミノ基およびヒドロキシル基を1個以上有するポリエー
テルを必須成分として含有させてなるオキシメチレン
(共)重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱安定性に優れた
オキシメチレン(共)重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オキシメチレン(共)重合体の熱
安定化剤としてシアノグアニジン、シアノ−3−メチル
グアニジン、ジシアンジアミド、グアニジン、アミノグ
アニジンなどのアミジン類;メラミン、ベンゾグアナミ
ン、N−フェニルメラミンなどのトリアジン類;N−フ
ェニル尿素、N,N’−ジフェニル尿素などの尿素類;
フェニルヒドラジン、ジフェニルヒドラジン、セミカル
バゾンなどのヒドラジン類;ナイロン6、ナイロン6,
6などの単独もしくは共重合体、またはアジピン酸、セ
バシン酸、ダイマー酸などの2価カルボン酸とジアミン
から誘導されるポリアミドの単独もしくは共重合体など
のアミド化合物を必須成分とするもの;などが知られて
いる(例えば特開昭63−112650号公報、特開昭
63−63741号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オキシメチレン(共)
重合体は、末端基からの解重合が起きやすく、高温にお
ける熱分解による質量減量、および着色が大きいため、
安定化のための末端基処理を行っている。さらに熱安定
性を高めるため、末端基処理をしたオキシメチレン
(共)重合体に、上記の含窒素化合物系耐熱向上剤を含
有させることが知られているが、まだ不満足である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決する重合体組成物について、鋭意検討した結果、
特定の含窒素化合物を含有するオキシメチレン(共)重
合体は、高温においても質量減量が少なく、着色が少な
いことを見いだし本発明に到達した。すなわち本発明
は、オキシメチレン(共)重合体(A)に、1級アミノ
基およびヒドロキシル基を1個以上有するポリエーテル
(B)を必須成分として含有させてなるオキシメチレン
(共)重合体組成物、並びに、該(B)の存在下、該
(A)が加熱溶融状態で成形されてなる(A)の成形体
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明におけるオキシメチレン
(共)重合体(A)としては、ホルムアルデヒドまたは
その環状オリゴマーであるトリオキサンもしくはテトラ
オキサンのいずれか1種以上と、必要により、これらと
共重合可能な、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、1,2−ブチレンオキシド、1,3−ジオキソラン
などの、炭素数2〜6の環状エーテルおよび/または環
状アセタールとを、重合触媒の存在下重合させて得られ
る、オキシメチレン単独重合体またはオキシメチレン共
重合体であって、オキシアルキレン単位の合計量に対す
るオキシメチレン単位の含量が、通常80モル%以上、
好ましくは90モル%以上のものが挙げられる。これら
のうち好ましいものは、ホルムアルデヒドの環状オリゴ
マーと、上記の炭素数2〜6の環状エーテルおよび/ま
たは環状アセタールとの共重合体であり、特に好ましい
ものは、式−OCH2− の反復単位90〜99モル%
と、エチレンオキシドから誘導される式−OCH2CH2
−の単量体単位1〜10モル%を含有する、トリオキサ
ン−エチレンオキシド共重合体である。その共重合体は
耐熱性に優れている。
【0006】上記のオキシメチレン(共)重合体(A)
は、公知の方法で得られる。例えば、トリオキサンとエ
チレンオキシド、ジオキソランなどの環状エーテルまた
は環状アセタールとを混合し、トリオキサンに対し0.
01〜0.1モル%の三ふっ化ほう素ジエチルエーテル
錯体、三ふっ化ほう素メタノール錯体などの三ふっ化ほ
う素配位化合物を加えて、溶剤の存在下、または不存在
下で重合される。反応温度は、通常50〜90℃、反応
時間10分〜5時間である。溶剤はシクロヘキサン、ト
ルエン、ベンゼンなどの溶剤が適当である。重合反応
は、通常、トリ−n−ブチルアミン、トリエチルアミン
などの脂肪族アミン;ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)オギザレートなどの特開昭60
−90250号公報または特開昭63−63741号公
報記載のヒンダードアミン類;トリフェニルホスフィ
ン、ジエチルブチルホスフィン、亜リン酸トリフェニ
ル、亜リン酸トリトリルなどの三価の有機リン化合物;
を添加することによって停止される。重合後の末端は、
分解し易いヒドロキシル基を有するため、通常種々の末
端安定化処理が行われる。例えば、重合体の末端ヒドロ
キシル基を、無水酢酸、イソシアナート化合物などの反
応性化合物で末端変性する方法、および加水分解により
安定にする方法が知られている。しかし上記の三価の有
機リン化合物を停止剤として添加すると、末端安定化処
理工程が不要で好ましい。
【0007】本発明に用いるオキシメチレン(共)重合
体(A)の数平均分子量は、得られる成形体の有用性か
ら、好ましくは5,000〜200,000、より好ま
しくは10,000〜100,000である。
【0008】本発明における1級アミノ基およびヒドロ
キシル基を1個以上有するポリエーテル(B)として
は、下記一般式(1)のポリオキシアルキレンモノアミ
ン(b1)、一般式(2)のポリオキシアルキレンジア
ミン(b2)、一般式(3)のポリオキシアルキレント
リアミン(b3)、および一般式(4)のポリオキシア
ルキレンテトラアミン(b4)などのポリオキシアルキ
レンアミンの構造を有する化合物、並びにこれらの化合
物の2種以上の混合物などが挙げられる。なお、下式中
のA、R1 およびR2 のアルキレン基は、直鎖状であっ
ても分岐状であってもよい。 [式中、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、R1 は炭素
数2〜4のアルキレン基、R2 は炭素数1〜3のアルキ
レン基(式中に複数個のR2 がある場合は、同じであっ
ても異なっていてもよい。)、mおよびnは3〜100
0の整数である。]
【0009】具体例としては、(b1)のポリオキシア
ルキレンモノアミンとしては、モノエタノールアミン、
アミノプロパノール、2−アミノブタノール、2−アミ
ノ−2−メチルプロパノールなどの、炭素数2〜4のモ
ノアミノアルコールの残アミノ基アルキレンオキシド付
加物(残アミノ基アルキレンオキシド付加物とは、1級
アミノ基を有するアルキレンオキシド付加物を言う。以
下同様に用いる。)、(b2)のポリオキシアルキレン
ジアミンとしては、1,3−ジアミノ−2−プロパノー
ル、1,4−ジアミノ−2−ブタノールなどの、炭素数
3〜7のジアミノアルコールの残アミノ基アルキレンオ
キシド付加物、(b3)のポリオキシアルキレントリア
ミンとしては、ジエチレントリアミン、ジプロピレント
リアミン、エチレンプロピレントリアミンなどの、アル
キレン基の炭素数が1〜3のジアルキレントリアミンの
残アミン基アルキレンオキシド付加物、(b4)のポリ
オキシアルキレンテトラアミンとしては、トリエチレン
テトラアミンなどの、アルキレン基の炭素数が1〜3の
トリアルキレンテトラアミンの残アミノ基アルキレンオ
キシド付加物が挙げられる。
【0010】上記のアルキレンオキシドとしては、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−,2,3
−もしくは1,3−ブチレンオキシド、テトラヒドロフ
ラン(THF)、エピクロルヒドリンなどの、炭素数2
〜4のアルキレンオキシドおよびそのクロル置換体など
があげられる。これらは、単独でも2種以上が併用され
たものであってもよく、後者の場合はブロック付加でも
ランダム付加でも両者の混合系〔ランダム付加後にチッ
プしたもの〕でもよい。これらのうち好ましいものは、
熱安定性効果の大きさから、ジエチレントリアミンの残
アミノ基エチレンオキシド付加物(残アミノ基エチレン
オキシド付加物とは、1級アミノ基を有するエチレンオ
キシド付加物を言う。以下同様に用いる。)、および/
または1,3−ジアミノ−2−プロパノールの残アミノ
基エチレンオキシド付加物である。
【0011】(B)の数平均分子量は、通常500〜1
00000で、好ましくは500〜50000である。
(B)を添加することにより、(A)の高温時の耐着色
性の低下が少なく、質量の減少が少なくなる。
【0012】本発明におけるポリエーテル(B)は、モ
ノエタノールアミン、アミノプロパノール、2−アミノ
ブタノール、2−アミノ−2−メチルプロパノールなど
のモノアミノアルコール;1,3−ジアミノ−2−プロ
パノール、1,4−ジアミノ−2−ブタノールなどのジ
アミノアルコール;ジエチレントリアミン、ジプロピレ
ントリアミン、エチレンプロピレントリアミン、トリエ
チレンテトラアミンなどのポリアルキレンポリアミン
と、炭素数1〜6のアルキル基および/またはシクロ環
基を有するケトンもしくはアルデヒド化合物とから誘導
されるケチミンに、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、1,2−ブチレンオキシドなどから選ばれる1種
以上の前記のアルキレンオキシドを付加し、得られた付
加物に、水を加えて加熱、撹拌しながら加水分解し、生
成するケトンと過剰の水を除去することにより製造する
ことができる。
【0013】加水分解温度は、通常50〜150℃であ
る。加水分解に使用する水の量は通常2〜100等量で
ある。詳細は、特開平1−249748号公報に示され
ている。
【0014】本発明のオキシメチレン(共)重合体組成
物における上記(B)の含量は、(A)と(B)の合計
質量に基づいて、好ましくは0.01〜5質量%、より
好ましくは0.02〜2質量%、特に好ましくは0.0
2〜1質量%である。(B)の含量が0.01質量%未
満では、高温下での質量の減少が大きく、5質量%を超
えると、オキシメチレン(共)重合体の着色が大きくな
る。
【0015】本発明の(共)重合体組成物は、例えば、
上記の公知の方法で得られたオキシメチレン共重合体
(A)の所定量を、ポリエーテル(B)と、必要により
他の添加剤(C)[他の公知の耐熱向上剤;酸化防止
剤、紫外線吸収剤などのその他の安定化剤;シリカ、ワ
ックス、脂肪酸エステルなどの滑剤;ガラス繊維、タル
ク、マイカなどの無機充填剤;顔料;防カビ剤;など]
とともに、ロール型、バンバリー型、ヘンシェル型など
の混合機あるいは押し出し機で、混合もしくは混練する
といった通常の方法で均一混合することによって得るこ
とができる。これらの方法のうち、好ましくは、(B)
と他の添加剤(C)とを予備混合し、この予備混合物を
押し出し機の供給スロートでオキシメチレン(共)重合
体(A)に導入する方法である。上記の他の添加剤
(C)は、本発明の組成物の全質量の5質量%までの範
囲で配合することができる。
【0016】上記の他の公知の耐熱向上剤の具体例とし
ては、シアノグアニジン、シアノ−3−メチルグアニジ
ン、ジシアンジアミド、グアニジン、アミノグアニジン
などのアミジン類;メラミン、ベンゾグアナミン、N−
フェニルメラミンなどのトリアジン類;N−フェニル尿
素、N、N’−ジフェニル尿素などの尿素類;フェニル
ヒドラジン、ジフェニルヒドラジン、セミカルバゾンな
どのヒドラジン類;ナイロン6、ナイロン6,6などの
単独もしくは共重合体、またはアジピン酸、セバシン
酸、ダイマー酸などの2価カルボン酸とジアミンから誘
導されるポリアミドの単独もしくは共重合体などのアミ
ド化合物;が挙げられ、特開昭62−190248号公
報、特開昭63−112650号公報および特開昭63
−63741号公報などで開示されている。(B)とこ
れらの公知の含窒素化合物系耐熱向上剤(C1)を併用
する場合の配合量は、耐熱向上効果から、(A)、
(B)および(C1)の合計質量に基づく、(B)およ
び(C1)の含量が、好ましくは0.01〜5質量%、
より好ましくは0.02〜2質量%である。また、公知
の耐熱向上剤としては、(C1)以外に、炭素数2〜9
の脂肪族モノ、ジ、トリカルボン酸、炭素数7〜9の芳
香脂肪族もしくは芳香族カルボン酸、水酸化物、塩酸、
硫酸などの無機酸のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
類金属塩も挙げられる。
【0017】上記酸化防止剤の例としては、ジ−β−ナ
フトール、n−ブチル−p−アミノフェノール、イソブ
チル−p−アミノフェノール、フェニルサリシレート、
p−ヒドロキシジフェニルなどのフェノール類、2,2
−メチレン−ビス(4−メチル−t−ブチルフェノー
ル)、ヘキサメチレングリコール ビス(3、5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメートなどの
特開昭60−11550号公報、特開昭60−9025
00号公報記載の立体障害性フェノール類が挙げられ
る。
【0018】本発明の組成物は、機械的に細断して、粒
状、チップ、フレークもしくは粉状とした後、加熱溶融
状態で、例えば射出成形もしくは押し出し成形、プレス
成形、注型、圧縮成型、ブロー成形、インフレーション
加工、カレンダー加工、Tダイ加工などの通常の成型機
を用いて所望の形状に成形することができる。本発明の
組成物は熱安定性が良好であるので、加熱溶融時にも、
質量の減少が少なく、着色が少ない。また、(B)を
(A)の加熱溶融時に(A)に添加する方法でも、同様
に改善された熱安定性を得ることができる。
【0019】得られた成形体は、電子・電気部品、自動
車部品、機会部品、建材・配管部品、車両・船舶材料、
容器、日用品などの用途に使用される。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下%は
質量%である。部は質量部である。
【0021】実施例1 2枚の撹拌羽根を有するニーダーにトリオキサン900
0部(100モル)を仕込み、60℃に加熱し融解し
た。エチレンオキシド220部(5モル)、および三ふ
っ化ほう素ジエチルエーテル錯体(含有量25%)8.
5部を加えて、撹拌下に30分間重合を行った。粗オキ
シメチレン共重合体9000部を得た。この粗オキシメ
チレン共重合体1000部に、トリフェニルホスフィン
0.8部を添加し、均一混合した。これに数平均分子量
4000のジエチレントリアミンの残アミノ基エチレン
オキシド付加物3部、2,2’−メチレン−ビス(4−
メチル−t−ブチルフェノール)5部、水酸化カルシウ
ム1部を加え、ラボプラストミルにて、窒素雰囲気下、
190℃にて30分間混練し、本発明のオキシメチレン
共重合体組成物を得た。
【0022】実施例2〜6 実施例1の数平均分子量4000のジエチレントリアミ
ンの残アミノ基エチレンオキシド付加物の代わりに、数
平均分子量2000のジエチレントリアミンの残アミノ
基エチレンオキシド付加物(実施例2)、数平均分子量
2000のモノエタノールアミンの残アミノ基エチレン
オキシド付加物(実施例3)、数平均分子量3000の
ジエチレントリアミンの残アミノ基プロピレンオキシド
付加物(実施例4)、数平均分子量4000の1,3−
ジアミノ−2−プロパノールの残アミノ基エチレンオキ
シド付加物(実施例5)、数平均分子量2000のジエ
チレントリアミンのの残アミノ基1,2−ブチレンオキ
シド付加物(実施例6)を添加して同様な操作を行い、
本発明のオキシメチレン共重合体組成物を得た。
【0023】比較例1〜4 実施例1の数平均分子量4000のジエチレントリアミ
ンの残アミノ基エチレンオキシド付加物の代わりに、無
添加(比較例1)およびシアノグアニジン(比較例
2)、ベンゾグアナミン(比較例3)、ダイマー酸ーヘ
キサメチレンジアミンから誘導されたポリアミド(比較
例4)を各々添加し、同様に均一混練して、オキシメチ
レン共重合体組成物を得た。
【0024】試験例1 実施例1〜6および比較例1〜4のオキシメチレン共重
合体組成物を下記の方法で評価した。その結果を表1に
示す。
【0025】
【表1】
【0026】メルト・フロー・インデックス(MF
I): 押し出しプラストメータにより測定した。測定
条件は、温度 190℃、荷重 2160gで10分あ
たりの流量で示す。小さい数値程分解が少ないことを示
す。 質量減少率: 230℃のオーブン中で試料を加熱し、
その60分後の質量減少率を測定した。小さい数値程優
れる。 着色防止性: 230℃×60分間オーブン中で加熱
し、ハンター白色度を測定した。大きい数値程優れる。 抽出ホルムアルデヒド量: 温度230℃のオーブンで
60分加熱する前と後のオキシメチレン共重合体組成物
の試料100gを100mlの蒸留水に加え、60分間
沸騰温度で還流加熱する。抽出溶液を0.1N水酸化カ
リウム溶液で中和し、最終pHを記録する。中和した溶
液に1N亜硫酸ナトリウム溶液50mlを添加し、次い
で前に記録した最初のpHに戻るまで0.1N硫酸で滴
定する。抽出ホルマリン量の値は、次式により算出され
る。小さい数値程優れる。 ホルムアルデヒド量(ppm)=( T×N×3000
0)/W 式中、T=硫酸滴定量 (ml) N=硫酸の規定濃度 W=試料質量 (g)
【0027】
【発明の効果】本発明のオキシメチレン(共)重合体組
成物は、高温における質量の減少が少なく、着色が少な
い。抽出されるホルムアルデヒドが少なく、熱によって
分解し難い重合体組成になっている。上記効果を有する
ことから、その成形体は、優れた疲労強さ、摩耗特性、
寸法安定性を発揮し、金属部品代替えの成形体として、
電子・電気部品、自動車部品などの用途に有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシメチレン(共)重合体(A)に、
    1級アミノ基およびヒドロキシル基を1個以上有するポ
    リエーテル(B)を必須成分として含有させてなるオキ
    シメチレン(共)重合体組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエーテル(B)が、下記一般式
    (1)のポリオキシアルキレンモノアミン(b1)、一
    般式(2)のポリオキシアルキレンジアミン(b2)、
    一般式(3)のポリオキシアルキレントリアミン(b
    3)、および一般式(4)のポリオキシアルキレンテト
    ラアミン(b4)から選ばれる1種以上のポリオキシア
    ルキレンアミンである請求項1記載の組成物。 [式中、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、R1 は炭素
    数2〜4のアルキレン基、R2 は炭素数1〜3のアルキ
    レン基(式中に複数個のR2 がある場合は、同じであっ
    ても異なっていてもよい。)、mおよびnは3〜100
    0の整数である。]
  3. 【請求項3】 ポリエーテル(B)が、数平均分子量5
    00〜50000のジエチレントリアミンの残アミノ基
    エチレンオキシド付加物および/または1,3−ジアミ
    ノ−2−プロパノールの残アミノ基エチレンオキシド付
    加物である請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (A)と(B)の合計質量に基づいて、
    (B)の含量が0.01〜5質量%である請求項1〜3
    のいずれか記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (A)がホルムアルデヒドの環状オリゴ
    マーと、炭素数2〜6の環状エーテルおよび/または環
    状アセタールとの共重合体である請求項1〜4のいずれ
    か記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリエーテル(B)の存在下、オキシメ
    チレン(共)重合体(A)が加熱溶融状態で成形されて
    なる(A)の成形体。
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