JPH11354488A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法

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JPH11354488A
JPH11354488A JP16218198A JP16218198A JPH11354488A JP H11354488 A JPH11354488 A JP H11354488A JP 16218198 A JP16218198 A JP 16218198A JP 16218198 A JP16218198 A JP 16218198A JP H11354488 A JPH11354488 A JP H11354488A
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JP
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substrate
gas
processing liquid
processing
ionized
Prior art date
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JP16218198A
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English (en)
Inventor
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコール蒸気による基板の汚染を防止でき
て、基板を十分に乾燥することができる基板処理装置お
よび基板処理方法を提供する。 【解決手段】 基板処理装置1において、処理槽562
に貯留される純水L1から複数の基板Wをリフタ563
の上昇とともに引き上げる。この際、窒素ガス噴射部5
65は窒素ガスFGを噴射し、液面TL1の上方部分R
1において気流を形成して基板Wに付着する純水L1を
除去する。さらに、窒素ガスFGをイオン化し純水L1
に生じている電荷と同一極性に帯電させて噴射して、逆
極性に帯電していた基板Wをそれらと同一の極性に帯電
させる。これにより、純水L1(液滴)と基板Wとの間
に生じる電気的な反発力を生じさせて、基板Wに付着し
た純水L1の除去を促進する。これによって、基板Wの
乾燥処理を十分に行うことができ、また、乾燥処理のた
めにアルコールを用いる必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示器用基板等のFPD(Flat Panel Display)用基
板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の
基板(以下「基板」という)に対して、所定の処理液に
浸漬させた後、基板を処理液から相対的に引き上げて基
板を乾燥させる基板処理装置および基板処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の基板処理装置の従来例として
は、例えば、特開平8−88210号公報に開示させる
ものが知られている。
【0003】この基板処理装置は、純水を貯留する洗浄
槽と、その主面が鉛直方向と平行になるように互いに平
行に配列された複数の基板を保持する保持部と、保持部
を昇降させ保持部に保持された基板を洗浄槽に貯留され
た純水に浸漬させるとともに純水中から引き上げる昇降
駆動機構と、昇降駆動機構により純水中から引き上げら
れる複数の基板の表面にIPA(イソプロピルアルコー
ル)などアルコール蒸気を供給する蒸気供給口とを有し
ている。
【0004】この基板処理装置によれば、保持部に保持
された複数の基板が洗浄槽に貯留された純水に浸漬され
て洗浄される。そして、洗浄された複数の基板を昇降駆
動機構により純水中から引き上げつつ、複数の基板の表
面にアルコール蒸気を蒸気供給口から供給して、基板に
付着した純水をアルコール蒸気で置換して、基板に付着
した純水を除去して基板を乾燥させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにアルコール蒸気を用いて基板を乾燥させると、乾
燥処理後に、基板の表面にアルコールが残存する。この
ようにアルコールが残存した基板を例えば加熱炉内で加
熱すると、基板にアルコール中の炭素成分が付着して基
板が汚染される(カーボン汚染)。その結果、この基板
から製造される電子装置(たとえば半導体素子)の歩留
まりが低下するという問題が発生する。
【0006】また、近年、EHS(Environment,Healt
h,Safety)についての問題意識が高まってきており、I
PAなどのアルコールの使用はできるだけ削減すること
が望ましい。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、アル
コール蒸気による基板の汚染を防止できて、基板を十分
に乾燥することができる基板処理装置および基板処理方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の基板処理装置は、基板を所定の処
理液に浸漬させた後、基板を処理液から相対的に引き上
げて基板を乾燥させる基板処理装置において、所定の処
理液を貯留する貯留手段と、その主面が鉛直方向とほぼ
平行になるように基板を支持しつつ前記処理液中と当該
処理液の上方との間で基板を相対的に昇降させる昇降手
段と、前記処理液の液面近傍で、前記昇降手段により前
記処理液の上方に露出した基板の主面に沿ったほぼ水平
方向に気流を発生させて、基板の主面に気体を吹き付け
る気体吹き付け手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の基板処理装置は、請求項
1に記載の基板処理装置において、前記気体吹き付け手
段によって基板に吹き付けられた前記気体を排気する排
気手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の基板処理装置は、請求項
1または請求項2に記載の基板処理装置において、基板
に吹き付けるべき前記気体をイオン化させて、このイオ
ン化された気体の内、正イオン化気体または負イオン化
気体のいずれか一方を前記気体吹き付け手段に供給する
イオン化手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の基板処理装置は、基板を
所定の処理液に浸漬させた後、基板を処理液から相対的
に引き上げて基板を乾燥させる基板処理装置において、
前記処理液中と当該処理液の上方との間で基板を相対的
に昇降させる昇降手段と、前記昇降手段により前記処理
液の上方に露出した基板の主面に気体を吹き付ける気体
吹き付け手段と、基板に吹き付けるべき前記気体をイオ
ン化させて、このイオン化された気体の内、正イオン化
気体または負イオン化気体のいずれか一方を前記気体吹
き付け手段に供給するイオン化手段と、を備えることを
特徴とする。
【0012】請求項5に記載の基板処理装置は、請求項
3または請求項4に記載の基板処理装置において、前記
イオン化手段は、前記気体が吹き付けられる前の基板に
発生していた電荷の極性と逆極性を有するイオン化気体
を前記気体吹き付け手段に供給することを特徴とする。
【0013】請求項6は、請求項3ないし請求項5のい
ずれかに記載の基板処理装置において、基板に吹き付け
る気体として、正イオン化気体または負イオン化気体の
いずれか一方を指定するための情報を入力する入力手段
をさらに備え、前記イオン化手段は、前記入力手段に入
力された情報に基づいて、正イオン化気体または負イオ
ン化気体のいずれか一方を前記気体吹き付け手段に供給
することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項7に記載
の基板処理方法は、基板を所定の処理液に浸漬させた
後、基板を処理液から相対的に引き上げて基板を乾燥さ
せる基板処理方法において、所定の処理液に基板を浸漬
させる浸漬工程と、前記浸漬工程後の基板を、その主面
が鉛直方向とほぼ平行になるように基板を支持しつつ処
理液の上方に相対的に引き上げる引き上げ工程と、処理
液の液面近傍で、前記引き上げ工程で処理液より上方に
露出した基板の主面に沿ったほぼ水平方向に気流を発生
させて、前記引き上げ工程と並行して基板の主面に気体
を吹き付ける気体吹き付け工程と、を含むことを特徴と
する。
【0015】請求項8に記載の基板処理方法は、請求項
7に記載の基板処理方法において、前記気体吹き付け工
程で基板の主面に吹き付けるべき気体をイオン化させる
イオン化工程をさらに含み、前記気体吹き付け工程で前
記イオン化工程でイオン化された気体の内、正イオン化
気体または負イオン化気体のいずれか一方を基板に吹き
付けることを特徴とする。
【0016】請求項9に記載の基板処理方法は、基板を
所定の処理液に浸漬させた後、基板を処理液から相対的
に引き上げて基板を乾燥させる基板処理方法において、
所定の処理液に基板を浸漬させる浸漬工程と、所定の気
体をイオン化させるイオン化工程と、前記浸漬工程後の
基板を、処理液の上方に相対的に引き上げる引き上げ工
程と、前記引き上げ工程で処理液より上方に露出した基
板の主面に、前記イオン化された気体を前記引き上げ工
程と並行して吹き付ける気体吹き付け工程と、を含み、
前記気体吹き付け工程で、前記イオン化工程でイオン化
された気体の内、正イオン化気体または負イオン化気体
のいずれか一方を基板に吹き付けることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の基板処理方法は、請求
項8または請求項9に記載の基板処理方法において、前
記気体吹き付け工程で吹き付けられるイオン化された気
体の極性が、前記気体が吹き付けられる前の基板に発生
していた電荷の極性と逆極性であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】<A.装置> <A1.装置の概要>図1は、この発明の実施の形態の
基板処理装置1の構成を示す斜視図である。図示のよう
に、この装置1は、未処理基板(たとえば半導体ウエ
ハ)を収納しているカセットCが投入されるカセット搬
入部2と、このカセット搬入部2からのカセットCが載
置され内部から複数の基板が同時に取り出される基板取
出部3と、カセットCから取り出された未処理基板が順
次洗浄処理される基板処理部5と、洗浄処理後の複数の
処理済み基板が同時にカセットC中に収納される基板収
納部7と、処理済み基板を収納しているカセットCが払
い出されるカセット搬出部8とを備える。さらに、装置
の前側には、基板取出部3から基板収納部7に亙って基
板移載搬送機構9が配置されており、洗浄処理前、洗浄
処理中及び洗浄処理後の基板を一箇所から別の箇所に搬
送したり移載したりする。
【0020】カセット搬入部2は、水平移動、昇降移動
及び垂直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットC
R1を備え、カセットステージ2a上の所定位置に載置
された一対のカセットCを基板取出部3に移載する。
【0021】基板取出部3は、昇降移動する一対のホル
ダ3a、3bを備える。そして、各ホルダ3a、3bの
上面にはガイド溝が刻設されており、カセットC中の未
処理基板を垂直かつ互いに平行に支持することを可能に
する。したがって、ホルダ3a、3bが上昇すると、カ
セットC中から基板が押し上げられる。カセットC上方
に押し上げられた基板は、基板移載搬送機構9に設けた
搬送ロボットTRに受け渡され、水平移動後に基板処理
部5に投入される。
【0022】基板処理部5は、薬液を収容する薬液槽C
Bを備える薬液処理部52と、純水を収容する水洗槽W
Bを備える水洗処理部54と、単一槽内で各種の薬液処
理や水洗処理および乾燥処理を行う処理槽562を備え
る多機能処理部56とを有する。
【0023】基板処理部5において、薬液処理部52及
び水洗処理部54の後方側には、第1基板浸漬機構55
が配置されており、これに設けた上下動及び横行可能な
リフタヘッドLH1によって、搬送ロボットTRから受
け取った基板を薬液処理部52の薬液槽CBに浸漬した
り、水洗処理部54の水洗槽WBに浸漬したりする。ま
た、多機能処理部56の後方側には、第2基板浸漬機構
57が配置されており、これに設けた上下動可能なリフ
タヘッド563aによって、搬送ロボットTRから受け
取った基板を多機能処理部56の処理槽562内に支持
する。
【0024】基板収納部7は、基板取出部3と同様の構
造を有し、昇降可能な一対のホルダ7a、7bによっ
て、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板を受け
取ってカセットC中に収納する。
【0025】また、カセット搬出部8は、カセット搬入
部2と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載ロボ
ットCR2を備え、基板収納部7上に載置された一対の
カセットをカセットステージ8a上の所定位置に移載す
る。
【0026】基板移載搬送機構9は、水平移動及び昇降
移動が可能な搬送ロボットTRを備える。そして、この
搬送ロボットTRに設けた一対の回転可能なハンド9
1、92よって基板を把持することにより、基板取出部
3のホルダ3a、3bに支持された基板を基板処理部5
の第1基板浸漬機構55に設けたリフタヘッドLH1側
に移載したり、このリフタヘッドLH1側から隣りの第
2基板浸漬機構57に設けたリフタヘッド563a側に
基板を移載したり、このリフタヘッド563a側から基
板収納部7のホルダ7a、7bに基板を移載したりす
る。
【0027】<A2.多機能処理部56の構成>つぎ
に、多機能処理部56の縦断面図および横断面図である
図2および図3を用いて、その機構的構成を説明してい
く。
【0028】多機能処理部56は主にケーシング56
0、シャッタ561、処理槽562(貯留手段)、リフ
タ563、リフタ駆動部564、窒素ガス噴射部56
5、および窒素ガス排気部568を備えている。
【0029】ケーシング560は上面に基板搬出入口T
Oを備え、その周囲にシール部材560aが固着されて
いる。また、その底面には排気管560bを備えてい
る。
【0030】シャッタ561は遮蔽板561aとそれを
挟むようにしてケーシング560の側面上端に設けられ
たガイド561bを備えており、当該ガイド561bの
ガイドレールに沿って遮蔽板561aが若干上下動する
とともに水平方向にスライドすることによって開閉す
る。なお、ケーシング560上面に設けられたシール部
材560aにより、閉じた状態ではシャッタ561は気
密性が保たれている。
【0031】処理槽562はフッ酸(HF)などの薬液
および純水(DIW)(以下、併せて「処理液」とい
う。)を所定の割合でおよび順次に満たすことが可能
で、それらに基板Wが浸漬されて、それぞれエッチング
処理や洗浄処理が行われる。また、処理槽562の底面
には処理液の帰還用の配管562c、廃液用の配管56
2d、処理液供給用の配管562eが連結されている。
さらに、処理槽562の四方の外側面の上端には処理液
回収溝562aが設けられており、それには処理液回収
用の配管562bが連結されている。
【0032】リフタ563はリフタヘッド563aと保
持板563bとの間に、基板Wを保持する保持溝を多数
備えた基板ガイド563cを3本備えている。
【0033】リフタ駆動部564は従動プーリ564d
とサーボモータ564aに取り付けられた駆動プーリ5
64cとに掛け回されたタイミングベルト564bに、
その長手方向が鉛直方向となっているシャフト564c
が連結されるとともに、シャフト564cの上端はリフ
タ563のリフタヘッド563aに連結されており、サ
ーボモータ564aの駆動によりリフタ563およびそ
れに保持された複数の基板Wを昇降させ、図2および図
3に示した基板Wの搬送ロボットTRとの受け渡し位置
TP、基板Wの上記処理液への浸漬位置DP、受け渡し
位置TPと浸漬位置DPとの間の中間位置DRに位置さ
せることが可能となっている。なお、リフタ563、リ
フタ駆動部564などにより本発明の昇降手段が構成さ
れている。
【0034】窒素ガス噴射部565は、ケーシング56
0の内部の一側面に窒素ガス供給管565aがブラケッ
ト565bにより取り付けられるという構成を有する。
また、窒素ガス供給管565aには、ノズル形状の複数
の噴射口565Jが略水平方向に設けられており、この
噴射口565Jから、基板表面の付着液を除去して基板
を乾燥させるための窒素(N2)ガスFGを供給する。
この窒素ガスFGは、乾燥した低湿度(すなわち低露
点)の窒素であることが好ましく、たとえば、その露点
はマイナス20℃以下であることが好ましい。なお、窒
素ガス噴射部565などから本発明の気体吹き付け手段
が構成されている。
【0035】複数の噴射口565Jのそれぞれは、リフ
タ563に支持されている複数の基板の配列間隔の間隙
に対応するように設けられ(図3参照)、各基板に対し
て効率的に窒素ガスFGの供給を行うことができるよう
になっている。また、噴射口565Jについては、リフ
タ563に載置される全基板Wの主面の両側に対して窒
素ガスFGを供給できるようにすることが好ましく、た
とえば、リフタ563に載置可能な最大基板数よりも1
つ多い数の噴射口565Jを設けることができる。たと
えば、50枚の基板に対しては51個の噴射口565J
を設ければよい。なお、基板Wの「主面」とは、基板W
における加工面を意味し、通常は、2次元的に大きな広
がりを有しており、側面ではない面を意味する。
【0036】なお、噴射口565Jは、ノズル形状に限
定されず、たとえば、単なる開口部として加工しても良
い。また、図2および図3には図示しないが窒素ガス供
給管565aには配管565c(図4参照)が連結され
ている。
【0037】また、窒素ガス排気部568は、窒素ガス
噴射部565に対向する位置に配置されており、複数の
スリット状の排気口568aを有している。各排気口5
68aは、リフタ563に支持されている複数の基板の
配列間隔の間隙に対応するように設けられており、対向
する位置に存在する窒素ガス噴射部565から噴射され
基板Wに吹き付けられた窒素ガスFGを排気する。これ
により、窒素ガスFGの安定した気流を生成することが
できるので、より効率的に基板の主面に窒素ガスFGを
供給することができる。なお、窒素ガス排気部568な
どから本発明の排気手段が構成されている。
【0038】図4は多機能処理部56の構造を示す模式
図である。多機能処理部56は制御部567aを備えて
おり、三方弁V1、バルブV2〜V7のそれぞれに電気
的に接続されており、制御部567aの制御により三方
弁V1はその流路を切替えられ、バルブV2〜V7は開
閉される。
【0039】配管562bには三方弁V1、ポンプPお
よびフィルタFが介挿されており、さらにフィルタFに
は配管562cが連結されている。また、三方弁V1の
配管562bに連結されていないポートは配管562b
cを通じて処理槽および施設内の排液ラインを連通する
配管562dに連結されており、さらに配管562dの
その先にバルブV2が介挿されている。そして、制御部
567aは、処理槽562から処理液回収溝562aに
溢れた処理液をフィルタFにより濾過した後に処理槽5
62へ帰還させる方向と、排液ラインへ排出する方向と
に所定のタイミングで切替えるように三方弁V1を制御
する。
【0040】配管562eは二又に分かれ、その一方は
バルブV3を介して薬液供給源567bに連結され、他
方はバルブV4を介してDIW供給源567cに連結さ
れている。制御部567aは、バルブV3、V4を制御
することにより薬液と純水とを所定の割合および所定の
タイミングで処理槽562に供給する。
【0041】配管560bはバルブV5およびエアポン
プAPを介して施設内の排気ラインに連通されており、
制御部567aはバルブV5の制御によりケーシング5
60内の雰囲気を所定のタイミングで排出する。
【0042】配管565cは、バルブV6、イオン分離
部566c、イオナイザ566bを介して、窒素ガス供
給源566aに接続されており、制御部567aはバル
ブV6などを制御することにより窒素ガス噴射部565
を通じて窒素ガスFGを、処理液の上方に露出した基板
に対して所定のタイミングで供給する。また、イオナイ
ザ566bは窒素ガスを正負の各イオンへとイオン化
し、イオン分離部566cによってそのうちの一方を分
離することにより、正負のイオンのうちから、指定され
た一方の極性に帯電した窒素ガスのイオン流を供給する
ことができる。なお、イオナイザ566b、イオン分離
部566cなどから本発明のイオン化手段が構成され
る。
【0043】また、窒素ガス排気部568の排気口56
8aは、配管568cに接続されており、バルブV7を
制御することなどにより、対応する窒素ガス噴射部56
5から供給される窒素ガスを工場内の排気ラインへと排
気する。
【0044】なお、窒素ガスFGや純水の供給は、この
基板処理装置が設置される工場の共通設備から行うこと
も可能である。
【0045】<B.動作> <B1.概要>図2を再び参照する。上記のような構造
を有する多機能処理部56において、処理対象となる複
数の基板Wは、搬送ロボットTR(図1参照)との受け
渡しのための位置TPにおいて搬送ロボットTRからリ
フタ563に受け渡された後、リフタ駆動部564(図
3参照)によってリフタ563とともに浸漬位置DPへ
と下降され、処理槽562において貯留される所定の処
理液Lに浸漬される。なお、これらの複数の基板Wは、
その主面が鉛直方向と平行になるように互いに平行に配
列されている(図3参照)。
【0046】基板Wを浸漬する処理液Lとしては、各種
の薬液および純水を用いることができ、これらの使用さ
れる処理液Lを変更することにより、その処理液Lに応
じた各種の薬液処理および洗浄処理を基板Wに対して行
うことができる。たとえば、フッ酸と水とを所定の割合
で混合した処理液中に浸漬することにより、この処理液
をエッチング処理液として機能させてエッチング処理を
行うことが可能である。また、その後、処理液を順次に
純水に置換することにより、純水による洗浄処理を行う
ことも可能である。なお、この際には、基板Wを雰囲気
中に露出させることなく処理液中に浸漬したまま薬液処
理から純水処理へと移行して処理を続行することができ
るので、パーティクルの発生を防止できるなどの効果が
ある。このように、処理槽562においては、各種の処
理液による処理を行うことができる。
【0047】そして、これらの処理が終了した後、基板
をこの処理液Lから引き上げることが必要になる。本実
施形態の装置1は、この点について以下のようにして乾
燥処理を行うことに特徴を有する。
【0048】以下では、多機能処理部56の処理槽56
2に貯留される純水に浸漬させて洗浄処理を行った後、
基板を処理液Lである純水から相対的に引き上げて基板
を乾燥させる場合について説明する。
【0049】<B2.乾燥処理>図5(a)は、洗浄処
理終了後、基板Wが浸漬位置DPに存在する状態を示す
図である。基板Wは純水L1に浸漬されている。その
後、リフタ駆動部564によってリフタ563が駆動さ
れ、基板Wはリフタ563とともに中間位置DRへ向け
て上昇を開始する。これに伴い、基板Wは純水L1から
外部雰囲気中に徐々に露出していく。ただし、本実施形
態における「外部雰囲気」とは、ケーシング560中の
雰囲気を意味する。図5(b)は浸漬位置DPと中間位
置DRとの中間位置に基板Wが存在する状態を示す図で
ある。
【0050】図5に示す基板Wと純水L1の液面TL1
との相対移動と並行して、窒素ガス噴射部565から窒
素ガスFGを液面直上付近の基板表面に対して連続的に
噴射して供給する。また、この様子を図6の斜視図にも
示す。図6は、基板W、窒素ガス噴射部565、窒素ガ
ス排気部568の関係を模式的に示すものである。
【0051】これらの図に示すように、複数の基板W
は、その主面が鉛直方向(矢印AR1の向き)とほぼ平
行になるように支持されつつ、処理槽562中の純水L
1より上方に、鉛直方向に引き上げられ、純水L1の液
面TL1の上方に露出する。そして、複数の基板Wの配
列間隔の間隙に対応するように設けられる複数の噴射口
565Jのそれぞれは、略水平方向に窒素ガスFGを噴
射する。これにより、液面TL1の近傍において、基板
Wの主面に沿ったほぼ水平方向(基板Wの主面および液
面TL1のそれぞれに略平行な方向)に窒素ガスFGの
気流が発生し、窒素ガスFGが基板Wの主面に吹き付け
られる。
【0052】まず、この窒素ガスFGの噴射によって、
貯留される純水L1の液面TL1の上方に露出した基板
Wの主面に付着する液滴の多くは、吹き飛ばされて基板
W上から除去される。ここで、窒素ガスFGの噴射によ
って生成される気流の速度はできるだけ大きいことが好
ましく、たとえば、0.5m/s以上であることが好ま
しい。大きな流速の気流を形成することにより、さらに
多くの液滴を除去することができるからである。
【0053】さらに、この窒素ガスFGの気流は液面T
L1近傍における湿度を低下させるので、基板Wに付着
する純水L1の蒸発を促進して基板Wから純水L1を除
去して基板Wを乾燥させることができる。これについ
て、図7を参照しながら説明する。図7は、窒素ガスF
Gによって、基板Wに付着している純水L1の蒸発が促
進される様子を説明するための模式図である。図7
(a)は、窒素ガスFGを噴射しない場合の領域R1の
状態を表している。純水L1の液面TL1の上方近傍で
ある領域R1は、液面TL1からの純水L1の蒸発成分
をも含むため高湿度の状態となっている(図において
は、黒い点の数が多いことで高湿度の状態を示してい
る)。一方、図7(b)は、窒素ガスFGを噴射する場
合の領域R1の状態を示している。この場合には、純水
L1の液面TL1上付近の蒸発した純水L1は窒素ガス
FGによって排気口568aへと運ばれるため、領域R
1は、低湿度の状態を保つことができる(図において
は、黒い点の数が少ないことで低湿度の状態を示してい
る)。したがって、基板Wに付着する純水L1の蒸発を
促進することができる。なお、純水L1の蒸発を促進す
るためには、吹き付けれられる窒素ガスFGはできるだ
け低湿度(すなわち低露点)であることが好ましく、た
とえば、その露点がマイナス20℃以下であることが好
ましい。
【0054】以上のようにして、基板Wの乾燥処理を行
うことが可能であるが、さらに基板Wの乾燥を効率的に
行うため、基板Wに吹き付ける窒素ガスFGをイオン化
して吹き付けることができる。以下では、図8および図
9を参照しながらこれについて説明する。
【0055】図8および図9は、基板Wを純水L1の液
面TL1の上方へと鉛直方向(矢印AR1の方向)に引
き上げる際に生じる静電気の分布を表す図である。この
静電気は、基板Wを引き上げる際に基板Wと純水L1と
の間に生じる摩擦等に起因して発生する。
【0056】図8は、窒素ガスFGがイオン化されてい
ない場合の基板Wおよび純水L1の帯電状態を示す図で
ある。図8においては、純水L1が負(−)に帯電し、
基板Wが正(+)に帯電している。そして、正に帯電す
る基板Wに対して、負に帯電する純水L1の液滴D1が
付着しており、基板Wと液滴D1とは静電気力によって
引き合う状態になっている。
【0057】なお、基板Wおよび純水L1のそれぞれが
正負いずれに帯電するかは、帯電列中における、基板W
と純水L1との相対的な位置関係に依存するため、基板
Wの種類(材質)によって決定される。たとえば、基板
Wの材質としてシリコンを用いた場合には、基板Wが正
(+)に帯電し純水が負(−)に帯電する。あるいは、
基板Wの材質が負(−)に帯電するものである場合に
は、純水が正(+)に帯電する。また、処理液として純
水ではないその他の処理液を用いる場合も同様であり、
帯電列中における基板と処理液との相対的な位置関係に
依存して、処理液および基板のそれぞれがいずれの極性
に帯電するかが決定される。いずれにしても、基板およ
び処理液のうち一方は、他方とは逆極性になるように帯
電する。以下においては、図8に示すように、基板Wが
正(+)に帯電し純水L1が負(−)に帯電している場
合について説明する。
【0058】上述したように、窒素ガスFGは、イオナ
イザ566bおよびイオン分離部566cにおいて、正
負いずれかの極性に帯電させることができる。ここで
は、イオナイザ566bおよびイオン分離部566cに
よって、負(−)に帯電した窒素ガスFG(負イオン化
気体)を領域R1に供給する場合を想定する。
【0059】図9(a)は、イオン化されて負に帯電し
た窒素ガスFGを純水L1の液面TL1上の領域R1に
おいて流したときの状態を示す図である。基板Wの主面
に吹き付けられた窒素ガスFGの負電荷が基板Wに与え
られ、基板Wの正電荷が電気的に中和されていく。図9
(b)は、さらに負に帯電した窒素ガスFGがさらに供
給されるときの状態を示している。図9(a)の状態か
らさらに進んで、窒素ガスFGによって負電荷が過剰に
供給されることにより、基板Wも負に帯電していく。こ
のとき、負に帯電している純水L1の液滴D1は、負に
帯電するようになった基板Wとの間に、互いに反発し合
うような静電気力F1を生じる。これによって、液滴D
1は基板Wからさらに除去されやすい状態になり、窒素
ガスFGの気流により除去されることになる。
【0060】このように、基板Wに吹き付けるイオン化
された窒素ガスFGの極性が、窒素ガスFGが吹き付け
られる前の基板Wに発生している電荷の極性と逆極性で
あること、言い換えれば、基板Wに吹き付けるイオン化
された窒素ガスFGの極性が、純水L1に発生している
電荷の極性と同一極性であることにより、液滴D1は基
板Wからさらに除去されやすくなる。
【0061】窒素ガスFGをいずれの極性に帯電させる
かは、制御部567aにより決定される。制御部567
aは、入出力部567d(入力手段)によってあらかじ
め入力された情報に基づいて、窒素ガスFGの帯電極性
を決定する。この情報としては、たとえば、処理レシピ
(各処理における様々な処理条件を表すもの)中のパラ
メータの1つとしてその他の処理条件に関連づけて明示
的に入力された、処理液に発生する電荷の極性を用いる
ことができる。この場合、その極性と同一の極性に窒素
ガスFGを帯電させればよい。また、窒素ガスFGが吹
き付けられる前の基板に発生する電荷の極性を入力して
おき、その極性と逆極性に窒素ガスFGを帯電させても
よい。これは、図4の制御部567aからイオン分離部
566cに極性指定信号を与え、それによってイオン分
離部566cからバルブV6側に与えるイオンを正負い
ずれかに選択的に切り換えることによって実行される。
なお、基板と処理液とは分極した時点では必ず互いに逆
極性になるので、基板と処理液とのいずれか一方の極性
を指定することは他の一方の極性を指定することを意味
する。あるいは、処理レシピには処理液および基板の種
類を設定しておき、別に設けられた帯電列を表すデータ
テーブルをさらに考慮して、上記の条件を満たすように
窒素ガスFGの帯電極性を決定することもできる。
【0062】また、基板の表面状態、たとえば、(基板
の表面状態が)親水性であるか疎水性であるかなどによ
って、基板上からの液滴の除去のされ易さの程度、いわ
ゆる「水切れのよさ」が異なる。疎水性の例としては、
ベアシリコンなどの基板が挙げられ、親水性の例として
は、SOG(Spin-On-Glass)膜を塗布した基板、PSG
(Phosphosilicate Glass)(リンをドープしたガラス)
などの基板が挙げられる。制御部567aは、様々な処
理条件のそれぞれに応じて、液面TL1に対する基板W
の適切な上昇速度を設定して制御することなどにより、
基板W上に液滴が全く残らないように乾燥させることが
可能になる。
【0063】上記のような処理を行いながら、複数の基
板Wを中間位置DRにまで引き上げることにより、基板
Wを乾燥させることができる。上記の乾燥処理が終了す
ると、基板Wは、シャッタ561の開放後、搬送ロボッ
トTRとの受け渡し位置TPまで上昇した後、搬送ロボ
ットTRによって所定の他の位置へと搬送される。
【0064】この装置1によれば、乾燥処理のために従
来必要であったアルコールを用いずに、基板Wを十分に
乾燥させることができるので、アルコール蒸気による基
板の汚染を防止できる。また、上述のEHSの問題にも
対処することができる。
【0065】<C.その他の変形例>上記実施形態にお
いては、基板が正(+)に帯電し、基板に付着している
処理液が負(−)に帯電している状態で、基板の帯電極
性と逆極性にイオン化された、すなわち、負(−)に帯
電した窒素ガス(負イオン化気体)を供給することによ
り、基板を負に帯電させて付着した処理液との間に反発
力を生じさせていた。これに代えて、基板の帯電極性と
同一極性にイオン化された、すなわち、正(+)に帯電
した窒素ガス(正イオン化気体)を供給することによ
り、基板に付着した処理液を正に帯電させて基板との間
に反発力を生じさせてもよい。要は、正イオン化気体ま
たは負イオン化気体のいずれか一方を基板に供給するこ
とにより、基板の帯電極性と基板に付着している処理液
の帯電極性とを同一の極性にすることにより、基板と基
板に付着している処理液との間に電気的な反発力を生じ
させればよい。ただし、一般に基板の電気伝導率が処理
液(純水など)の電気伝導率より大きいので、気体を吹
き付ける前に発生している電荷と逆の極性に帯電させる
対象としては、処理液より迅速かつ効率的に逆帯電させ
ることができる基板の方が好ましい。すなわち、気体を
吹き付ける前に基板に発生している電荷と逆極性のイオ
ン化気体を基板に吹き付けることが好ましい。
【0066】上記実施形態においては、基板に吹き付け
る気体として、窒素ガスFGを用いたが、これに限定さ
れず、その他の気体を用いることもできる。なお、吹き
付ける気体としては、化学的に安定な気体であることが
望ましく、たとえば、アルゴンガスなどの不活性ガスを
用いることができる。
【0067】上記実施形態においては、処理液として純
水を用いる場合を示したが、これに限定されず、各種の
薬液などを処理液として用い、それらの薬液から引き上
げる場合についても同様に本発明を適用することができ
る。たとえば、処理槽562において、薬液を処理液と
して用いる薬液処理を行う際にも本発明を用いることが
できる。
【0068】また、上記実施形態においては、薬液処理
から洗浄処理までを単一の処理槽(処理槽562)で行
う多機能処理部56における処理として説明していた
が、専用の処理を行う個別の各処理槽において行うこと
も可能である。たとえば、図1に示す薬液処理部52お
よび水洗処理部54に対して本発明を適用することもで
きる。
【0069】さらに、上記実施形態においては、純水に
よる洗浄処理後、基板Wがリフタ563によって上昇さ
れ、液面TL1の上側に徐々に現れる基板表面の純水を
窒素ガスFGを供給することによって乾燥させている。
しかしながら、必ずしも基板Wがリフタ563によって
上昇される必要は無く、純水L1と基板Wとの間に相対
的な移動が生じていればよい。この相対的な移動は他の
方法によっても生じさせることができる。たとえば、槽
内の液を排出(ドレン)して、液面を降下させてもよ
い。この場合、上方から吊り下げた窒素ガス噴射部56
5および窒素ガス排気部568などを液面降下に応じて
槽内に降下させる機構を設ける。
【0070】上記実施形態においては、シャッタ561
を閉じた状態では気密性が保たれており、バルブの開閉
制御と併せて制御することにより、ケーシング560内
を密閉空間とすることが可能であるが、本発明を適用す
るにあたっては、基板に対する処理は、必ずしも密閉空
間内で行われる必要はない。
【0071】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載の基板処理装置、または請求項7に記
載の基板処理方法によれば、所定の処理液に基板を浸漬
させた基板を、その主面が鉛直方向とほぼ平行になるよ
うに支持しつつ処理液の上方に相対的に引き上げ、処理
液より上方に露出した基板の主面に沿ったほぼ水平方向
に処理液の液面近傍で気流を発生させて基板の主面に気
体を吹き付ける。この気流により、付着した処理液を基
板から除去でき、基板の乾燥処理を行うことができる。
また、乾燥処理のためにアルコールを用いる必要がない
ので、アルコール蒸気による基板の汚染を防止できる。
【0072】特に、請求項2に記載の基板処理装置によ
れば、気体吹き付け手段によって基板に吹き付けられた
気体を排気する排気手段をさらに備えるので、吹き付け
る気体の流れを特に良好に形成することができる。した
がって、より効率的に乾燥処理を行うことができる。
【0073】請求項3または請求項4に記載の基板処理
装置、あるいは請求項8または請求項9に記載の基板処
理方法によれば、正イオン化気体または負イオン化気体
のいずれか一方を基板に吹き付けることにより、基板の
帯電極性と基板に付着している処理液の帯電極性とを同
一極性にすることができるので、基板と処理液との間に
間に生じる電気的な反発力によって、処理液が基板の主
面から除去されやすくなり、アルコールを用いることな
く基板の主面から処理液を効率よく除去することができ
る。
【0074】また、請求項5に記載の基板処理装置また
は請求項10に記載の基板処理方法によれば、基板に吹
き付ける気体がイオン化されており、そのイオン化され
た気体の極性は、前記気体が吹き付けられる前の基板に
発生していた電荷の極性と逆極性である。その気体を基
板に吹き付けることにより、基板の極性を反転させて処
理液と同一極性に迅速かつ効率的に帯電させることがで
きるので、処理液と基板との間に生じる電気的な反発力
によって、処理液は基板からさらに除去されやすくな
る。
【0075】さらに、請求項6に記載の基板処理装置に
よれば、入力手段に入力された情報に基づいて、イオン
化手段が正イオン化気体または負イオン化気体のいずれ
か一方を気体吹き付け手段に供給することができるの
で、基板と処理液との種々の組合せに応じて基板に吹き
付けるイオン化気体の極性を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のある実施形態の基板処理装置の構成を
示す斜視図である。
【図2】多機能処理部56の縦断面図である。
【図3】多機能処理部56の横断面図である。
【図4】多機能処理部56の構造を示す模式図である。
【図5】基板Wが液面TL1に対して上昇していく過程
を表す図である。
【図6】基板Wが液面TL1に対して上昇していく様子
を表す斜視図である。
【図7】基板Wに付着している液滴D1の蒸発が促進さ
れる様子を説明するための図である。
【図8】基板Wと純水L1との間に生じる静電気の分布
を表す図である。
【図9】基板Wと純水L1との間に生じる静電気の分布
を表す図である。
【符号の説明】
W 基板 L 処理液 L1 純水 TL1 液面 1 基板処理装置 5 基板処理部 52 薬液処理部 54 水洗処理部 56 多機能処理部 562 処理槽 563 リフタ 565 窒素ガス噴射部 565J 噴射口 566b イオナイザ 566c イオン分離部 568 窒素ガス排気部 568a 排気口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を所定の処理液に浸漬させた後、基
    板を処理液から相対的に引き上げて基板を乾燥させる基
    板処理装置において、 所定の処理液を貯留する貯留手段と、 その主面が鉛直方向とほぼ平行になるように基板を支持
    しつつ前記処理液中と当該処理液の上方との間で基板を
    相対的に昇降させる昇降手段と、 前記処理液の液面近傍で、前記昇降手段により前記処理
    液の上方に露出した基板の主面に沿ったほぼ水平方向に
    気流を発生させて、基板の主面に気体を吹き付ける気体
    吹き付け手段と、を備えることを特徴とする基板処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記気体吹き付け手段によって基板に吹き付けられた前
    記気体を排気する排気手段をさらに備えることを特徴と
    する基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 基板に吹き付けるべき前記気体をイオン化させて、この
    イオン化された気体の内、正イオン化気体または負イオ
    ン化気体のいずれか一方を前記気体吹き付け手段に供給
    するイオン化手段をさらに備えることを特徴とする基板
    処理装置。
  4. 【請求項4】 基板を所定の処理液に浸漬させた後、基
    板を処理液から相対的に引き上げて基板を乾燥させる基
    板処理装置において、 前記処理液中と当該処理液の上方との間で基板を相対的
    に昇降させる昇降手段と、 前記昇降手段により前記処理液の上方に露出した基板の
    主面に気体を吹き付ける気体吹き付け手段と、 基板に吹き付けるべき前記気体をイオン化させて、この
    イオン化された気体の内、正イオン化気体または負イオ
    ン化気体のいずれか一方を前記気体吹き付け手段に供給
    するイオン化手段と、を備えることを特徴とする基板処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の基板処
    理装置において、 前記イオン化手段は、前記気体が吹き付けられる前の基
    板に発生していた電荷の極性と逆極性を有するイオン化
    気体を前記気体吹き付け手段に供給することを特徴とす
    る基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 基板に吹き付ける気体として、正イオン化気体または負
    イオン化気体のいずれか一方を指定するための情報を入
    力する入力手段をさらに備え、 前記イオン化手段は、前記入力手段に入力された情報に
    基づいて、正イオン化気体または負イオン化気体のいず
    れか一方を前記気体吹き付け手段に供給することを特徴
    とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 基板を所定の処理液に浸漬させた後、基
    板を処理液から相対的に引き上げて基板を乾燥させる基
    板処理方法において、 所定の処理液に基板を浸漬させる浸漬工程と、 前記浸漬工程後の基板を、その主面が鉛直方向とほぼ平
    行になるように基板を支持しつつ処理液の上方に相対的
    に引き上げる引き上げ工程と、 処理液の液面近傍で、前記引き上げ工程で処理液より上
    方に露出した基板の主面に沿ったほぼ水平方向に気流を
    発生させて、前記引き上げ工程と並行して基板の主面に
    気体を吹き付ける気体吹き付け工程と、を含むことを特
    徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の基板処理方法におい
    て、 前記気体吹き付け工程で基板の主面に吹き付けるべき気
    体をイオン化させるイオン化工程をさらに含み、 前記気体吹き付け工程で前記イオン化工程でイオン化さ
    れた気体の内、正イオン化気体または負イオン化気体の
    いずれか一方を基板に吹き付けることを特徴とする基板
    処理方法。
  9. 【請求項9】 基板を所定の処理液に浸漬させた後、基
    板を処理液から相対的に引き上げて基板を乾燥させる基
    板処理方法において、 所定の処理液に基板を浸漬させる浸漬工程と、 所定の気体をイオン化させるイオン化工程と、 前記浸漬工程後の基板を、処理液の上方に相対的に引き
    上げる引き上げ工程と、 前記引き上げ工程で処理液より上方に露出した基板の主
    面に、前記イオン化された気体を前記引き上げ工程と並
    行して吹き付ける気体吹き付け工程と、を含み、 前記気体吹き付け工程で、前記イオン化工程でイオン化
    された気体の内、正イオン化気体または負イオン化気体
    のいずれか一方を基板に吹き付けることを特徴とする基
    板処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の基板
    処理方法において、 前記気体吹き付け工程で吹き付けられるイオン化された
    気体の極性が、前記気体が吹き付けられる前の基板に発
    生していた電荷の極性と逆極性であることを特徴とする
    基板処理方法。
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