JPH11352739A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11352739A
JPH11352739A JP10155088A JP15508898A JPH11352739A JP H11352739 A JPH11352739 A JP H11352739A JP 10155088 A JP10155088 A JP 10155088A JP 15508898 A JP15508898 A JP 15508898A JP H11352739 A JPH11352739 A JP H11352739A
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JP
Japan
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sheet
image forming
roller
image
tray
Prior art date
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Application number
JP10155088A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Matsumoto
良孝 松本
Atsushi Kadoya
厚志 門屋
Tomoyoshi Tanaka
知省 田中
Tomohiko Okada
知彦 岡田
Hiroshi Mukai
寛 向井
Suehiro Ueda
末弘 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる使用目的のシートの給紙、排出のため
のトレイを集合させることで、シートの取り扱い処理、
操作を簡単にする。 【解決手段】 画像形成装置1本体の最上部に傾斜状態
で突出させた原稿載置トレイ20、排出トレイ27、手
差し給紙トレイ30を設ける。これらのトレイ20,3
0,27と対向するように中央部を駆動ローラ18とし
て、これを挟むようにして搬送処理ローラ18−1、排
出処理ローラ26からなる3連ローラを設ける。さらに
その下部にシートの送りを分岐する切換部材19を設け
る。手差し給紙トレイ30からのシートPは、切換部材
19の切換制御により、画像形成部2へと送り込む搬送
経路32に案内され、またシート原稿Dはスキャナ10
の読取位置(11,12)へと分岐案内され、さらに画
像形成済みシートPCを排出トレイ27へと排出すると
同時に3連ローラにて上記搬送経路32を、再搬送経路
としてシートPCを画像形成位置へ送り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読取
るためのスキャナを備え、スキャナからの画像データを
含めて可視画像をシート上に形成して出力してなる画像
形成装置において、シート原稿及び画像形成するシート
を載置するトレイを備え、その各種トレイに対する処
理、操作を簡単にするようにした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、例えば電子写真方式を利
用した画像形成装置においては、記録媒体である感光体
上に可視像であるトナー像を形成し、これを普通紙等の
シート上に転写し、このシート上のトナー像を永久像と
してシート上に保持させるために、例えば加熱定着装置
を通過させることでトナーを定着したのち、装置本体外
へと排出するようにしている。
【0003】このような画像形成装置によれば、所望の
画像をシート上に形成するために、シートを画像形成位
置へと搬送するようにしている。そのため、シートを収
容、又は積載載置する給紙トレイ等を設け、該給紙トレ
イからシートを画像形成位置へと送り込むように構成さ
れている。
【0004】また、画像を形成したシートは、画像形成
装置本体より排出されるが、その排出されるシートを受
けるために、排出トレイが画像形成装置本体より突出す
るように設けられている。これは、ユーザが、排出され
た画像形成済みシートの取り去りを容易にするために、
外部に露出されるようにして排出するためでもある。
【0005】さらに、画像形成装置は、画像データを得
るために、例えば原稿の画像を読取るスキャナを備えて
いる。そこで、スキャナの読取位置にシート状の原稿を
送り込むために、該シート原稿を載置する載置トレイを
備え、該トレイ上の原稿を1枚ずつ上記画像読取位置へ
と送り込むようにしている。そのため、上記原稿トレイ
を、上記給紙トレイとは別に画像形成装置に設けてい
る。
【0006】上述したように、スキャナを備える画像形
成装置においては、給紙トレイ、排出トレイ、及び原稿
トレイ等が少なくとも必要となり、それぞれのトレイに
おいては、画像形成装置より突出させた状態で設けらる
のが現状である。
【0007】例えば、特開平6−601321号公報に
よれば、画像形成装置本体に自動給紙可能な複数の給紙
カセットを設ける一方、画像形成後のシートを受ける排
出トレイを複数個設けている。この排出トレイ及び給紙
カセット(トレイ)は、画像形成装置の相対向する両側
面に突出するように設けられている。そのため、画像形
成装置を設置する場合においては、画像形成装置本体の
みの領域だけでなく、突出させる給紙トレイや排出トレ
イの領域を含めた設置面積が必要となり、画像形成装置
の全体の設置面積が大きくなる。
【0008】そこで、特開平9−34183号公報によ
れば、給紙トレイを突出させて配置することなく、画像
形成装置における画像形成位置(画像形成部)が占める
面積の領域内において、その下部に配置している。ま
た、同様に排出トレイを画像形成部の上部に配置するよ
うにしている。そのため、排出トレイ及び給紙トレイが
画像形成装置に突出することなく、画像形成部を構成す
る領域内部に配置できるため、画像形成装置の設置面積
を小さくできる。
【0009】この公報記載の画像形成装置によれば、さ
らにシート状の原稿の画像を読取るために、スキャナを
備え、該スキャナの読取位置へと原稿を送り込むため
に、原稿載置トレイを画像形成装置の上部に設けてい
る。この原稿載置トレイにおいても、画像形成装置の側
壁面より突出することなく、装置本体の最上部に配置さ
れている。そのため、画像形成装置の設置面積が拡張さ
れることがないように配慮されている。
【0010】さらに、特開平8−48453号公報に
は、給紙トレイを画像形成装置の画像形成部が占める面
積内で、その下部に配置し、排出トレイを画像形成部の
上位置に配置している。そのため、そのままでは画像形
成装置の設置面積は大きくなることはない。
【0011】しかし、排出されたシートを取り去るため
に、排出トレイに対応する部分の画像形成装置の一側壁
を開閉可能に設けている。従って、この公報に記載のも
のにおいても、画像形成中は、画像形成装置より給紙ト
レイや排出トレイが突出されておらず、配置する面積は
広くなることはないものの、排出トレイに対向する側壁
を開放させる必要があるため、その分の設置スペースを
必要とする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の画
像形成装置においては、例えば特開平9−34183号
公報によれば、給紙トレイ、排出トレイ、原稿の載置ト
レイ等を個別に設け、それぞれを画像形成装置が占める
配置面積内に収まるようにしている。そのため、排出ト
レイや給紙トレイ等を画像形成装置の内部に設けるよう
にしている。このように、画像形成装置内に給紙トレイ
や排出トレイを設けると、その処理、操作が面倒にな
る。つまり、給紙トレイと排出トレイとは、画像形成部
を挟んで上下に位置するため、ユーザは排出トレイ及び
給紙トレイの位置を容易に認識できず、間違った操作を
行うことも考えられる。しかも、各トレイが画像形成装
置の内部に位置しているため、いずれかをそのままでは
認識することはできない。
【0013】また、シートの給送、排出、及び原稿の搬
送等を行う個別の搬送経路を別途設ける必要があるた
め、それぞれの搬送経路を必要とするため、その搬送経
路を含む画像形成装置全体が大きくなる。
【0014】さらに、給紙トレイ及び排出トレイ等が画
像形成装置の内部に位置する場合、トレイへのシート補
給及び取り去り等が面倒になる。そのため、給紙トレイ
や排出トレイを引き出し可能に設ける等の必要が生じ
る。その結果、全体の構造の複雑になるだけでなく、装
置の小型化を阻害する。
【0015】また、任意のサイズのシートを少数必要と
する時には手差し給紙トレイが別途用意されているが、
その手差しトレイはどうしても画像形成装置本体より突
出するため、該トレイの分を含めた配置面積が必要とな
ってくる。例えば、特開平成8−48453号公報によ
れば、開放可能な手差し給紙トレイを設けているため、
手差し給紙トレイを使用する場合には、どうしても該ト
レイが画像形成装置の一側面から突出する。よって、そ
の突出する分の余分な配置スペースを必要としている。
【0016】本発明は、上述のような問題点に鑑み、ま
ず給紙トレイ、排出トレイ、さらに原稿トレイを同一箇
所に集め、その処理、操作を簡単にすることを第1の目
的とする。
【0017】また、本発明の他の目的は、上述した各所
トレイを画像形成装置内部に設けるこなく、外部に突出
させるようにし、その処理や、操作を簡単にする一方、
画像形成装置の設置面積を最小限にすることをことにあ
る。
【0018】さらに、本発明の目的は、各種トレイを1
カ所に集めることで、それぞれの搬送経路を一部で兼用
させ、よって搬送経路の簡素化による画像形成装置の小
型化を可能にしている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための請求項1記載の画像形成装置は、原
稿の画像を読取るスキャナを備え、シート上に必要な可
視画像を形成してなる画像形成部を設けたなる画像形成
装置において、上記原稿を上記スキャナの読取位置へと
送り込むために設けられ、該原稿を載置する原稿トレイ
と、上記シートを上記画像形成部の画像形成位置へと送
り込むために設けられ、該シートを載置する給紙トレイ
と、画像形成後のシートを受ける排出トレイと、を備え
上記原稿トレイ、給紙トレイ及び排出トレイを画像形成
装置の同一面側に集束して配置したことを特徴とする。
【0020】従って、本発明の画像形成装置において
は、使用目的の異なる少なくとも3種類のトレイを画像
形成装置の同一面側に集束して設けるようにしているた
め、それらのトレイの認識を一目で行える。そのため、
シート原稿や、給紙シート、さらに排出されるシートと
の取り去り等を処理、操作を間違いなく容易に行えるよ
うになり、第1の目的を達成できる。
【0021】上述した構成による画像形成装置におい
て、請求項2記載の発明によれば、上記原稿トレイ、給
紙トレイ、排出トレイは、画像形成装置の最上部に、傾
斜状態で設けることを特徴とする。つまり、画像形成装
置の最上部に使用目的の異なる各種トレイを設け、それ
を傾斜配置することで、シート原稿やシートの処理を容
易にするだけでなく、画像形成装置の設置面積を最小限
にできる。つまり、画像形成装置を構成する画像形成部
が示すスペース範囲内において、その上部に設けること
で、上記スペース範囲内に収めることができ、よって設
置面積はトレイ等のスペースを含むことなく、画像形成
装置が占める投影面積そのものになる。しかも、上部に
各種トレイが突出した状態で傾斜させるようにしておけ
ば、当然シート等の処理が簡単になる。
【0022】そこで、上述した構成において、排出トレ
イをその画像形成済みシートの受け面が外部に露出する
状態に設けることで、そのシートの取り去り等が簡単に
なり、効率のより処理が可能となる。
【0023】また、上述した構成の画像形成装置におい
て、請求項3記載の発明によれば、上記原稿トレイ及び
給紙トレイのシート原稿及びシートを搬送する一方、上
記排出トレイへと画像形成済みシートを排出するため
に、上記各トレイに対応して3連ローラを設け、中央の
ローラを駆動ローラとし、両側のローラを従動ローラと
して一方の圧接側を搬送用に、他方の圧接側を排出用に
利用することを特徴とする。つまり、シート原稿及び画
像形成するためのシートの搬送を同一ローラにて兼用で
きる。また、シートの排出処理のために上記ローラの一
部を兼用できる。よって、搬送手段等の兼用により搬送
系そのものを簡略化でき、画像形成装置全体を小型化で
きることになる。
【0024】この場合、シートの給送と、シートの排出
が重なった場合においても、3連ローラにおいてそれぞ
れを逆方向に搬送可能となり、給送と排出とを同時に行
うことが可能になる。
【0025】また、上述した構成の画像形成装置におい
て、請求項4記載の発明によれば、上記3連ローラの下
部に、シート原稿を読取位置へと案内する一方、シート
を画像形成位置へ案内するために切換制御される切換部
材を設けたことを特徴とする。従って、シート原稿又は
シートを同一ローラにて給送しても、下部に配置された
切換部材によりその送り方向を分岐させることができ、
使用目的の異なるシート原稿又はシートを目的の位置へ
と確実に案内、搬送できる。
【0026】さらに、上述した構成の画像形成装置にお
いて、請求項5記載の発明によれば、上記3連ローラの
中央部の駆動ローラを正逆転可能に設け、画像形成済み
シートを排出処理する途中で送り方向を逆転し、該シー
トの送り方向を逆にし、画像形成位置へと送り込むこと
でシート両面に画像形成するようにしたことを特徴とす
る。このように、3連ローラの部分で画像形成済みシー
トの送りを反転、つまりスイッチバックさせることで、
該シートを再度シートを画像形成位置へ送り込む搬送経
路をそのまま再搬送経路としてシートの反対面に他の画
像を形成するために画像形成位置へと送り込むことが可
能となる。よって、搬送経路を一部兼用できるため、搬
送経路がそれぞれにおいて必要としなくなる。よって、
搬送経路を大幅に簡略化でき、画像形成装置全体を小型
化できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明による実施形態にお
いて図面に従って詳細に説明する。図1は、本発明によ
る画像形成装置の全体を示す内部構造を示す構成図であ
る。
【0028】図1においては、本発明にかかる画像形成
装置1は、電子写真方式を採用したものであって、原稿
の画像を読取るスキャナを合わせて備えている。この画
像形成装置は、レーザプリンタとしても作用するもので
あって、外部から入力されてくる画像データを、可視像
としてシート上に形成できるようになっている。
【0029】本発明はこのようなレーザプリンタを搭載
してなる画像形成装置に限るものではなく、一般的にシ
ートを必要な位置、つまり画像形成位置へと送り込み、
シート上に画像データに応じた再生画像を形成できる全
ての画像形成装置に適用できる。例えば、以下に説明す
る画像形成装置の画像形成部、つまりプリンタ部分は、
レーザプリンタ等の電子写真方式に限らず、インク噴射
により画像形成を行うインクジェットプリンタ、熱転写
等により画像を形成するサーマルプリンタ等があり、そ
れらにおいても当然実施可能である。
【0030】また、本発明の画像形成装置は、上述した
ように原稿の画像を読取るスキャナを備えるものであっ
て、例えばデジタル複写機やファクシミリ装置等におい
て適用できる。
【0031】そこで、図1に示す画像形成装置1本体
は、ほぼ中央部に画像形成部2が設けられている。この
画像形成部2は、矢印方向に回転する表面に光導電層が
形成されている記録媒体である感光体3に対し、その回
転方向に沿って表面を均一に帯電する帯電器4、帯電後
の表面を画像露光する露光部5、露光により形成された
静電潜像を現像する現像器6、現像後のトナー画像をシ
ートに転写する転写器(転写ローラ)7、転写後の残留
トナーを除去するクリーニング装置8が対向して配置さ
れている。
【0032】上記感光体3表面に画像露光するための露
光部5は、図示しないレーザ照射装置にてレーザビーム
を感光体3表面に照射する。レーザ照射装置は例えば半
導体レーザを、入力される画像データに応じてON−O
FF駆動し、偏光器であるポリゴンミラー、各種ミラー
やレンズを介して、感光体3の回転軸方向にレーザビー
ムを走査するようになっている。これにより、帯電器4
にて均一帯電された感光体3表面にレーザビームによる
露光5が行われ、画像に応じた静電潜像が形成されるこ
とになる。
【0033】感光体3に形成された静電潜像は、現像器
6にてトナーにて可視画像(顕像)化され、この顕像化
されたトナー画像は、シートの搬送系を介して所定のタ
イミング制御に従って、給送されてくるシートに、転写
器7の作用により転写される。この転写器7の作用にて
シート上に転写されたトナー画像は、未定着状態であ
り、永久像として仕上げるために、転写後のシートは感
光体3より剥離され定着ローラ9へと送り込まれる。
【0034】そこで、上述した露光部5にて画像データ
に応じてた光像を感光体3に照射する必要がある。この
画像データは、画像形成装置1本体が通信回線等を介し
て接続された他の画像入力手段より送られてくる。この
場合において、画像形成装置1側では、転送されてくる
画像データを可視画像としてシートに形成して出力処理
する。従って、画像形成装置1は、プリンタとして動作
し、入力されてくる画像データを可視画像として出力す
るため、上述した画像形成部2が動作し、画像形成済み
シートを出力する。
【0035】また、上述した外部からの入力される画像
データだけでなく、画像形成装置1には、原稿の画像を
読取るためのスキャナを備えており、この読取画像デー
タを可視像としてシート上に出力するようにしている。
そのため、画像データは、外部から入力されることな
く、画像形成装置1本体に備えられるスキャナから入力
される場合もある。
【0036】上記スキャナについて説明すれば、画像形
成装置1の本体上部にスキャナ10が備えられている。
該スキャナ10は、原稿を搬送しながら画像を読取る方
式である。そのため、上部に配置されている透明プラテ
ン11に対応して原稿をブラテン11に圧接させて搬送
する押圧ローラ12を備えている。この押圧ローラ12
に対応する透明プラテン11の下部には、照明ランプを
含む照明装置13が配置されており、搬送される原稿を
光照射する。
【0037】照射装置13にて原稿が光照射されること
で、原稿からの反射光は、下部に配置された固定ミラー
14a〜14cを介して光電変換読取素子である読取部
を構成するCCD15に結像レンズ16にて結像され
る。CCD15からは、原稿の画像に応じた電気信号が
読取画像データとして出力され、図示していない画像処
理装置を介して上述した露光部5のレーザ照射装置へと
入力される。これにより、読取られた画像データが、画
像形成部2にて画像形成されることになる。
【0038】以上のように、スキャナ10は、上述した
透明プラテン11、押圧ローラ12、照明装置13、反
射ミラー14、結像レンズ16及びCCD15にて構成
される。このスキャナ10の読取位置、つまり透明プラ
テン11へと原稿を送り込むために、シート原稿Dを載
置する載置トレイ20が画像形成装置1本体の最上部に
配置されている。
【0039】この原稿載置トレイ20は従来より周知の
トレイであり、多数のシート原稿Dを載置できるように
なっている。その載置トレイには、当然サイズに応じて
幅方向を規制する幅規制部材が移動可能に設けられてい
る。また、原稿載置トレイ20の先端部分に対向してシ
ート原稿Dを最上部より給送する原稿給紙ローラ17が
配置されている。原稿給紙ローラ17は、最上部のシー
ト原稿Dを1枚給紙するために、図示していない摩擦部
材との間でシート原稿Dを挟持し、2枚送りを防止する
ようにしている。この原稿給紙ローラ17は、1枚給紙
すると駆動が停止されるようになっている。
【0040】上記原稿給紙ローラ17にて給紙されるシ
ート原稿Dに対応するようにして、本発明にかかる3連
構造のローラ18が配置されている。つまり、この3連
構造のローラ18は、後に説明する使用目的の異なる複
数のトレイに対応して配置されている。3連ローラは、
中央部のローラを駆動ローラ18として構成していお
り、その両側に従動ローラ18−1、26が圧接するよ
うに設けられている。そのため、3連ローラを構成する
駆動ローラ18の一方の従動ローラ(搬送処理ローラ)
18−1との圧接部分を上記シート原稿Dの搬送処理部
として利用している。
【0041】3連ローラを構成する駆動ローラ18に対
応して、その下部には、本発明によるシート原稿D、画
像形成するためにシートP、画像形成済みシートPCを
それぞれの方向へと分岐し、切換え案内するための切換
部材19が設けられている。切換部材19は、図に示す
ように実線位置と、破線で示す位置に回動可能に設けら
れ、それぞれの位置に位置決め制御される。
【0042】従って、シート原稿Dは、3連ローラを構
成する駆動ローラ18及び搬送処理ローラ18−1を介
して切換部材19にて案内されることで透明プラテン1
1へと送り込まれる。この透明プラテン11の手前に
は、シート原稿Dを透明プラテン11と押圧ローラ12
との間の接触部分へと送り込むための送り込みローラ2
1が配置されている。
【0043】以上のように、シート原稿Dは、原稿載置
トレイ20から、透明プラテン11の読取位置へと駆動
ローラ18と搬送処理ローラ18−1及び送り込みロー
ラ21を介して送り込まれることになる。特に、シート
原稿Dは、原稿載置トレイ20に画像面を上にして載置
される。これにより、載置された最上部のシート原稿D
より原稿給紙ローラ17を介して給紙され、切換部材1
9の位置で表裏が反転され、透明プラテン11へと送り
込まれ、その画像面が透明プラテン11に押圧ローラ1
2にて圧接され、スキャナ10により読取られる。
【0044】上述したスキャナ10とは別に、画像形成
部2で形成された可視画像であるトナー画像をシートに
転写するために、シートPの搬送系、及び画像形成済み
のシートPCを排出処理する排出系について以下に説明
する。
【0045】まず、シート搬送系は、シートを上述した
ように画像形成部2の転写器7と対向する転写位置(画
像形成位置)へと送り込み、転写後には、感光体3より
分離して定着ローラ9へと送り込むように構成されてい
る。そのシート搬送系は、特に画像形成装置1の本体下
部、特に画像形成部2の下部に給紙カセット(給紙カセ
ット)22が画像形成装置1本体に対して引き出し可能
に設けられている。このカセット22は従来より周知の
構成を有しており、多数の画像形成するための白紙のシ
ートPを収容している。
【0046】上記給紙カセット22の給紙先端部分に
は、給紙ローラ23が設けられている。この給紙ローラ
23は、最上部のシートPより1枚ずつ給紙する。該給
紙ローラ23についても、図示していない摩擦部材との
作用により、1枚給紙を可能にしている。給紙ローラ2
3にて給紙されたシートPは、反転ガイド部分を介して
画像形成位置の手前に配置されたレジストローラ24へ
を送り込まれる。従って、給紙ローラ23とレジストロ
ーラ24のシート搬送経路長さは、少なくとも最小サイ
ズのシートPより短い長さに設定されている。
【0047】レジストローラ24は、シートPの先端を
挟持した状態で停止し、感光体3に形成されたトナー像
の先端と、シートP先端とが一致するタイミングで駆動
制御されている。そのため、感光体3の回転位置に同期
させて、レジストローラ24によるシートPの搬送が再
開され、転写器7の位置へと送り込まれる。これによ
り、シートPの感光体3との対向面は、感光体3に密着
され、その反対面(背面)が転写器7の転写電位により
帯電され、形成されたトナー画像が静電的に転写され
る。
【0048】上記トナー画像が転写されたシートPは、
次に未定着のトナー画像を加熱定着するために定着ロー
ラ9へと案内される。この定着ローラ9を通過するシー
トPは、画像形成が完了したものとして、排出処理され
る。この排出処理のため、排出系について以下に説明す
る。
【0049】シート排出系は、上述した定着ローラ9を
通過したシートを排出処理するために設けられており、
排出ローラ25が、定着ローラ9のシート搬送の下流側
に配置されている。排出ローラ25にて搬送されるシー
トは、上述した切換部材19の背面側を案内されて3連
ローラを構成する駆動ローラ18に圧接される他の従動
ローラ26との圧接部側へと案内される。つまり、3連
ローラの中央部の駆動ローラ18に対して圧接される排
出処理ローラ26の圧接部が、排出処理部として利用さ
れている。
【0050】上述した3連ローラを構成する駆動ローラ
18と排出処理ローラ26との圧接部に対向して、本発
明においては画像形成装置1の最上部に原稿載置トレイ
20と同様に並設して排出トレイ27が傾斜状態で設け
られている。
【0051】上記排出トレイ27へと、画像形成済みシ
ートPCを送り出すために、排出トレイ27の手前に
は、第2排出ローラ28が設けられている。そのため、
駆動ローラ18及び排出処理ローラ26にて搬送される
シートPCを、最終的に排出トレイ27上へと排出する
ようにしている。特に、シートPCの排出処理時には、
切換部材19が実線の位置に位置決められている。ま
た、排出ローラ25と排出処理ローラ26との間に、そ
の間を確実に案内するためにもガイド部材29が、上記
切換部材19の背面側に対向して設けられている。
【0052】上述したシートの搬送系とは別に、任意の
サイズのシートを給紙するために先差し給紙トレイ30
が、上述したシート原稿トレイ20と排出トレイ27と
の間に、同様にして傾斜状態で設けられている。この手
差し給紙トレイ30は、従来の手差し給紙トレイと同一
構成であり、載置されるシートサイズに応じてシートの
幅方向の位置を規制する幅規制部材を移動可能に設けて
いる。そして、手差し給紙トレイ30の給紙側先端部分
に対向して手差し給紙ローラ31が設けられている。
【0053】手差し給紙ローラ31は、トレイ30に載
置された最上部のシートPより1枚ずつ給紙するもので
あって、図示しない摩擦部材との間にシートPを送り込
み、1枚給紙を確実に行うようにしている。給紙される
シートPは、原稿トレイ20より給紙されるシート原稿
Dと同様に、3連ローラを構成する中央の駆動ローラ1
8と搬送処理ローラ18−1との圧接部へと送り出され
る。そのため、シートPを画像形成位置へと送り込むた
めに、切換部材19は破線で示し位置に切換配置される
構成となっている。
【0054】従って、手差し給紙トレイ30を介してシ
ート給送する場合には、切換部材19が破線位置に制御
され、切換部材19の背面を案内されるようになってい
る。この切換部材19の背面側は、上述した画像形成部
2の画像形成位置である転写位置に通じる搬送経路32
に連通している。
【0055】搬送経路32は、画像形成部2の上部側、
特に画像形成部2とスキャナ10との間に設けられてお
り、後に説明する両面搬送経路として兼用されるように
なっている。つまり、切換部材19の背面側を利用して
シートPの搬送と、上述した排出処理のためのシートP
Cとの排出処理が行われている。そのため、その背面は
自ずとシートPの給紙とシートPCの排出処理とが共用
されており、よって上述した搬送経路32が両面搬送経
路として利用される。この点は後に詳細に説明する。
【0056】上記搬送経路32は、必要に応じて搬送手
段を構成する第1、第2搬送ローラ33,34が配置さ
れており、第2搬送ローラ34を介して搬送される時に
シートが反転されるように反転経路を経由した後に、上
述したレジストローラ24の位置に合流するように設け
られている。
【0057】一方、シートPの両面に画像形成するため
には、定着ローラ9を通過し、排出処理されるシートP
Cの排出ローラ25より後端が通過するのを確認する時
点で、排出処理ローラ26が圧接される駆動ローラ18
の逆回転駆動により、送り方向が反転、つまりスイッチ
バック搬送される。そのため、片面に画像形成されたシ
ートPCは、後端が先頭となり、スイッチバック搬送さ
れて、上述した搬送経路32を両面搬送路として再給送
され、レジストローラ24の位置に送り込まれる。この
場合、シートPCの画像形成面は、反転経路にて反転さ
れ下面となって転写器7と対向する画像形成位置へと送
り込まれることになる。よって、シートの両面に画像が
形成される。
【0058】以上のような構成において、使用目的の異
なる3種類のトレイ20,30,27はそれぞれ傾斜状
態で、画像形成装置1の最上部に配置されている。そし
て、それらのトレイは、画像形成装置1本体の投影面積
内に収まるように傾斜状態で配置されている。上記3種
類のトレイに対応して3連ローラを構成する駆動ローラ
18の両側に従動ローラである搬送処理ローラ18−1
及び排出処理ローラ26を設けて、中央の駆動ローラ1
8を搬送と排出とに兼用させるようにしている。
【0059】また、シート原稿Dに対しては読取位置へ
と案内するために、切換部材19を設けて送り方向を分
岐し、シートPの給紙に対しては画像形成位置へと送り
方向を上記切換部材19の切換制御にて分岐させるよう
にしている。
【0060】以下に本発明の理解を深めるためにシート
原稿Dの読取り作用及び、シートPに対する画像形成の
作用、さらにシートPに画像形成した後のシートPCの
排出処理作用について詳細に説明する。
【0061】(シート原稿Dの送り及び読取制御)シー
ト原稿Dの画像を再生画像(コピー)として出力処理す
るために、シート原稿Dは、原稿載置トレイ20に載置
される。載置されたシート原稿Dは、ユーザの画像形成
の開始指示により最上部のシート原稿Dより原稿給紙ロ
ーラ17の回転動作により1枚給紙される。この時、切
換部材19は、実線の位置に配置制御されている。
【0062】原稿給紙ローラ17にて給紙されるシート
原稿Dは、まず3連構造の駆動ローラ18と一方の圧接
される搬送処理ローラ18−1にて搬送され、切換部材
19の案内形状による案内路を介して送り込みローラ2
1へと案内される。これにより、シート原稿Dは読取位
置である透明プラテン11へと送り込まれる。シート原
稿Dは、画像面が透明プラテン11側に対向し、上部よ
り押圧ローラ12にて圧接され、プラテン11に密着さ
れた状態で搬送される。この搬送中において、スキャナ
10の照明装置13のランプが点灯駆動されており、搬
送される原稿を照明する。
【0063】これにより、搬送されるシート原稿Dの画
像は、各反射ミラー14及びレンズ16を介して読取部
を構成するCCD15に結像され、画像に応じた電気信
号を出力する。CCD15からの出力は、読取画像デー
タとして画像形成部2において可視画像を形成できる状
態に画像処理され、一時的に記憶手段に画像データとし
て記憶される。
【0064】1枚のシート原稿Dの画像読取りが完了す
れば、そのシート原稿Dは、原稿排出ローラ35を介し
て原稿排出トレイ36上に排出される。これと同時に、
次のシート原稿Dの読取のために、原稿給紙ローラ1
7、駆動ローラ18が再度駆動され、シート原稿Dを送
り込みローラ21へと送り込む。この読取り処理を早く
するためには、シート原稿Dの後端が、例えば3連構造
の駆動ローラ18位置を通過した時点をセンサ等を設け
て検知し、その検知信号に応答して次の読取りのため
に、上記原稿給紙ローラ17の駆動制御を行うようにす
る。これにより、シート原稿Dの後端及び先端との間
を、一定の間隔を隔てて搬送制御でき、シート原稿Dの
読取りを連続して素早く行える。
【0065】上記シート原稿Dの読取りにおいて、1ペ
ージ分の画像データを順次ページメモリ等の記憶手段に
記憶していく。そして全ての載置されたシート原稿Dの
読取り走査が完了すれば、後に説明する画像形成処理を
行うことになる。
【0066】なお、記憶手段が、画像データの1ページ
分のみ記憶可能な場合には、その画像データによる画像
形成を完了しなければ、次のシート原稿Dの読取りを開
始できない。このような、場合には、シート原稿Dの読
取りと、シートPへの画像形成処理を交互に行うように
している。
【0067】(画像形成のためのシートPの搬送処理制
御)画像形成装置1に外部又は上述したスキャナ10か
らの画像データを入力すると、画像形成部2を制御し画
像形成動作が開始される。そのため、画像形成部2の感
光体3が矢印方向に回転駆動される。これに合わせて、
給紙カセット22又は手差し給紙トレイ30のシートP
が給紙制御される。そのため、給紙ローラ23、又は手
差し給紙ローラ31が回転駆動され、最上部のシートP
を1枚給紙する。
【0068】特に給紙カセット22からのシート給紙に
おいては、反転経路を経て、レジストローラ24へと送
り込まれる。一方、手差し給紙トレイ30からのシート
給紙においては、切換部材19は破線の位置に切換制御
されている。そのため、給紙されるシートPは、シート
原稿Dの搬送と同様に、駆動ローラ18と搬送処理ロー
ラ18−1にてさらに搬送され、切換部材19の背面側
を案内され搬送経路32へと送り込まれ、反転経路を介
して上述したレジストローラ24へと送り込まれる。
【0069】そして、感光体3は、帯電器4にて均一帯
電され、上述した画像データに応じてレーザ照射装置を
介して露光部5の位置で光像として光学走査される。こ
れにより、感光体3表面には、画像データに応じた静電
潜像が形成される。この潜像は、現像器6の着色トナー
にて可視化される。可視化されたトナー画像を、シート
P上に転写するために、レジストローラ24の位置に一
時的に停止しているシートPの搬送開始を制御してい
る。
【0070】シートPがレジストローラ24にて搬送開
始されれば、その先端が感光体3のトナー画像の先端
に、転写位置にて一致する状態で送り込まれ、転写器7
の作用により静電転写され、その後に感光体3より剥離
される。この転写後のシートPは定着ローラ9へと送り
込まれ、トナー画像が加熱定着され、排出ローラ25を
介して排出処理される。
【0071】上述したように一方の面に画像形成された
シートPCは、画像形成済みとなって上述したように排
出ローラ25を経由し、3連構造の駆動ローラ18と排
出処理ローラ26とで構成される挟持部分を介して搬送
される。この場合、切換部材19は実線の位置に切換制
御されており、切換部材19の背面とガイド29との搬
送路を介して上述した駆動ローラ18と排出処理ローラ
26の位置へと確実に案内する。駆動ローラ18及び排
出処理ローラ26にて搬送されるシートPCは、さらに
排出トレイ27の位置に対応して設けられている第2排
出ローラ28を介して排出トレイ27上に排出処理され
る。
【0072】そこで、画像データが外部から入力される
場合には、シート原稿の搬送制御を行う必要がなく、シ
ートPを給紙カセット22又は手差し給紙トレイ30か
ら選択給紙する。本発明においては、手差し給紙トレイ
30よりシートPを給紙する場合を説明すれば、1枚給
紙されたシートPは、駆動ローラ18と搬送処理ローラ
18−1にて切換部材19を介して搬送経路32を経由
し、画像形成位置へと送られる。そして、画像形成が完
了したシートPCは、排出ローラ25を経由し、上記駆
動ローラ18と排出処理ローラ26とにより排出処理が
行われる。
【0073】この時、駆動ローラ18と搬送処理ローラ
18−1による搬送処理と、駆動ローラ18と排出処理
ローラ26による排出処理とが重なった状態において
も、3連構造のローラを用いているため、それぞれの搬
送、排出処理を妨げるようなことはない。ただ、切換部
材19の位置は搬送時には破線の状態、排出時には実線
の状態に切換制御されるように説明した。そのため、切
換部材19が実線の状態では次のシートPを搬送経路3
2へと送り込むことができない。しかし、シートPの搬
送及び排出においては、切換部材19の背面側を利用し
ているため、破線の状態に切換部材19を維持させて、
排出処理を行うことも可能である。
【0074】つまり、排出ローラ25にて画像形成済み
のシートPCを排出処理する場合、該シートPCをガイ
ド29の面に沿うような方向に送り出すように排出ロー
ラ25の圧接部の角度等を調整配置すればよい。これに
より、切換部材19の作用を受けることなく、確実にガ
イド29に沿って駆動ローラ18と排出処理ローラ26
との間に送り込むことができる。
【0075】これより、駆動ローラ18と搬送処理ロー
ラ18−1にて搬送されるシートPと、画像形成済みシ
ートPCを駆動ローラ18と排出処理ローラ26にて排
出処理する場合が重なっても同時に処理可能となる。従
って、切換部材19においては、破線位置に状態に常に
維持しておくだけでよく、その切換制御を不要にでき
る。この場合、手差し給紙トレイ30からのシートP
と、駆動ローラ18と排出処理ローラ26とで排出され
るシートPCと区別するために、図に示すように仕切り
部材37を設けている。従って、両シートPとPCが確
実に区分されて、それぞれの目的位置へと搬送すること
ができる。
【0076】(シート両面への画像形成のための搬送制
御)一方、シートPの両面に画像形成を行う場合につい
て以下に説明する。この場合、一方の面に画像形成され
たシートPCは、その後端が排出ローラ25を通過した
状態を図示していない検知手段を設けて検知する。この
検知の方法は、排出ローラ25に近接した上流側に、マ
イクロスイッチや、光学検知センサ等を配置し、該セン
サにて後端検知した時点から一定時間後にシート後端が
排出ローラ25を通過したことを検出できる。一定時間
とは、シート後端が検知手段にて検知された時点から排
出ローラ25を通過できる時間より多少長くした時間で
ある。
【0077】このようにして、シートPCの後端が排出
ローラ25を通過しれば、3連構造の駆動ローラ18の
回転方向を逆転駆動し、シートPCを第1搬送ローラ3
3へと送り込む。つまり、駆動ローラ18は正逆転駆動
可能に設けられている。そこで、切換部材19の背面と
搬送経路32を構成する搬送ガイドとの間で形成される
経路を介して、上記駆動ローラ18及び排出処理ローラ
26にて挟持され、送り方向が反転されるシートPC
は、上述した第1搬送ローラ33へと確実に案内され
る。
【0078】そして、画像形成済みシートPCは、搬送
経路32を、再搬送経路として搬送され、レジストロー
ラ24へと画像形成面が下面となって送り込まれる。こ
れにより、シートPCの反対面に次の画像形成における
トナー画像が転写器7の作用により転写され、再度定着
ローラ9を経由し、上述した排出ローラ25を介して、
駆動ローラ18と排出処理26を経由して排出処理され
る。この両面への画像形成後、つまり両面画像形成にお
いてスイッチバック搬送されるシートPCの後端が駆動
ローラ18と排出処理ローラ26を離れた時点で、駆動
ローラ18は駆動が停止されるか、あるいは正転方向に
回転駆動されている。切換部材19においは、実線の位
置に切換制御されている。
【0079】(スキャナによる画像データの出力処理制
御)なお、スキャナ10による読取画像データに応じた
画像形成を行う時に、全てのページのシート原稿Dの画
像を読み込んだ後に、画像形成を行う場合においては、
切換部材19は、シート原稿Dの読取りにおいては、実
線の状態を維持している。そして、画像形成装置1の画
像形成動作が開始されると、給紙カセット22からのシ
ート給紙の場合には、上記切換部材19は常時、実線の
状態で維持されている。
【0080】そして、手差し給紙トレイ30からのシー
トPの給紙時においては、切換部材19はシート給紙時
には破線の状態に制御され、画像形成後にシートPCの
排出処理においては、実線の位置に切換制御される。そ
して、それぞれの処理が重ならないように給紙と排出の
タイミング制御がなされ、切換部材19の切換位置が制
御される。
【0081】また、スキャナ10にて読取った画像デー
タを1ページ分のみ記憶できる容量のメモリを用いる場
合においては、シート原稿Dの給送と、シートPの給送
を交互に行う必要がある。そのため、手差し給紙トレイ
30を選択して給紙する場合には、シート原稿Dの読取
り時点ではシート給紙を行えず、その読取り後に切換部
材19を破線の位置に切換制御し、シートPを画像形成
位置へ送り込み、画像形成後に、次のシート原稿Dの読
取処理のために切換部材19を実線の状態に切換制御す
る。この時、排出処理においてはシート原稿Dの給紙
と、画像形成済みシートPCの排出処理とは、切換部材
19が実線状態であるため、同時にその処理を行える。
また、3連ローラにおいても、シート原稿Dの給紙方向
に駆動しても、画像形成済みシートPCは、排出処理ロ
ーラ26にて同時に排出処理を行うことが可能となる。
【0082】以上説明したように、本発明の画像形成装
置1においていは、使用目的の異なるシート原稿載置ト
レイ20、画像形成するためのシートPを載置する手差
し給紙トレイ30、さらに画像形成済みシートPCを受
ける排出トレイ27を画像形成装置1の最上部に傾斜さ
せた状態で配置している。そのため、使用目的の異なる
複数のトレイが集束された状態で配置されているため、
それらを全て同時に認識できる。
【0083】これにより、シートPの載置やシート原稿
Dの載置操作が、それらのトレイを確認して簡単に行え
るようになる。また、排出トレイ27にいては、該トレ
イ27のシート受け面が他のトレイとは対向配置されて
おらず、外部に露出する状態で設けられている。そのた
め、排出されたシートPCを取り去りのみであり、画像
形成済みシートPCの取り去り操作がさらに簡単にな
る。
【0084】また、シートPの画像形成位置への搬送経
路32においては、両面画像形成のための再搬送経路と
して兼用できる。また、排出するための経路と、シート
Pの給送経路とが同一経路を兼用することになる。その
ため、各種経路の一部が兼用できるため、搬送経路を簡
略化できる。従って、搬送経路を含めた画像形成装置1
全体を小型化できる。
【0085】しかも、シート給紙及びシート排出を3連
ローラを設けて構成でき、それぞれを区分して搬送制御
でき、シートPの給紙と、シートPCの排出処理が重な
った状態においても、同時に処理可能となり、画像形成
時のスピード化を可能にしている。
【0086】さらに、3連ローラの下流側、特に下部に
シート等の送りを分岐するようにした切換部材19を設
けることで、シート原稿Dの搬送とシートPの搬送とを
同一ローラを介して搬送するようにしても、それらを区
別して搬送制御できる。そのため、その部分の搬送手段
を兼用できるため、同様にして搬送手段を含めた装置の
小型化を可能にできる。
【0087】なお、本発明においては、電子写真方式を
利用してなる画像形成部2を用いているが、その画像形
成部2は上述したようにインクジェット方式による画像
形成部であってもよく、サーマル記録方式を用いた画像
形成部であってもよりことは勿論である。
【0088】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、少なく
とも3種類の使用目的の異なるトレイを画像形成装置の
一つの面側に集束して設けている。そのため、同一位置
にそれぞれのトレイが存在するため、それらの確認及び
処理や操作が簡単になる。
【0089】また、トレイは画像形成装置の最上部の位
置に集束させるようにすることで、外部に突出しても、
画像形成装置の全体の設置面積がトレイにて広くなるこ
とはない。つまり、設置面積内に上述した各種トレイを
突出して設けることができ、各種処理や操作が簡単にな
る。
【0090】また、それぞれも目的のトレイにおいて、
シートの搬送、排出等の一部の経路や搬送手段を兼用で
きるため、それらの簡略化に伴い、画像形成装置全体を
合わせて小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートの給送、排出、さらにシー
ト原稿の搬送等を行う画像形成装置の全体の構成を説明
するための構成図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像形成部 3 感光体 7 転写器(画像形成位置) 10 スキャナ 11 透明プラテン(読取位置) 12 押圧ローラ(読取位置) 15 CCD(読取手段) 18 原稿給紙ローラ 18 駆動ローラ(3連ローラ) 18−1 搬送処理ローラ(従動ローラ/3連ローラ) 19 切換部材 20 原稿載置トレイ 24 レジストローラ 25 排出ローラ 26 排出処理ローラ(従動ローラ/3連ローラ) 27 排出トレイ 28 第2排出ローラ 29 ガイド部材 30 手差し給紙トレイ 31 手差し給紙ローラ 32 搬送経路(再搬送経路) D シート原稿 P シート PC 画像形成済みシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 知彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 向井 寛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 植田 末弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読取るスキャナを備え、シ
    ート上に必要な可視画像を形成してなる画像形成部を設
    けたなる画像形成装置において、 上記原稿を上記スキャナの読取位置へと送り込むために
    設けられ、該原稿を載置する原稿トレイと、 上記シートを上記画像形成部の画像形成位置へと送り込
    むために設けられ、該シートを載置する給紙トレイと、 画像形成後のシートを受ける排出トレイと、を備え上記
    原稿トレイ、給紙トレイ及び排出トレイを画像形成装置
    の同一面側に集束して配置したことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 上記原稿トレイ、給紙トレイ、排出トレ
    イは、画像形成装置の最上部に、傾斜状態で設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記原稿トレイ及び給紙トレイのシート
    原稿及びシートを搬送する一方、上記排出トレイへと画
    像形成済みシートを排出するために、上記各トレイに対
    応して3連ローラを設け、中央のローラを駆動ローラと
    し、両側のローラを従動ローラとして一方の圧接側を搬
    送用に、他方の圧接側を排出用に利用することを特徴と
    する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記3連ローラの下部に、シート原稿を
    読取位置へと案内する一方、シートを画像形成位置へ案
    内するために切換制御される切換部材を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記3連ローラを構成する中央部の駆動
    ローラを正逆転可能に設け、画像形成済みシートを排出
    処理する途中で送り方向を逆転し、該シートを送り方向
    を逆にし、画像形成位置へと送り込むことでシート両面
    に画像形成するようにしたことを特徴とする請求項3記
    載の画像形成装置。
JP10155088A 1998-06-04 1998-06-04 画像形成装置 Pending JPH11352739A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100675251B1 (ko) * 2004-10-21 2007-01-30 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 수분 조절용 경화성 후막 페이스트 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100675251B1 (ko) * 2004-10-21 2007-01-30 이 아이 듀폰 디 네모아 앤드 캄파니 수분 조절용 경화성 후막 페이스트 조성물

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