JPH11352562A - カメラのスプール室 - Google Patents

カメラのスプール室

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Publication number
JPH11352562A
JPH11352562A JP16366298A JP16366298A JPH11352562A JP H11352562 A JPH11352562 A JP H11352562A JP 16366298 A JP16366298 A JP 16366298A JP 16366298 A JP16366298 A JP 16366298A JP H11352562 A JPH11352562 A JP H11352562A
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JP
Japan
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unit
camera
spool
pair
film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16366298A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kami
高明 上
Hiroshi Terada
洋志 寺田
Norio Shimizu
徳生 清水
哲也 ▲高▼木
Tetsuya Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/327,779 priority patent/US6217237B1/en
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラの外形寸法の小形化や軽量化に大きく寄
与することが出来、しかも構成や組み立てが簡易であ
る、カメラのスプール室を提供することである。 【解決手段】カメラ内に設けられフィルムを巻き取る為
のスプール室であって、巻き取られるフィルムの幅方向
の両側に位置する1対の端壁26を相互に一体的に構成
するとともに、1対の端壁の間で上記フィルムに対面す
る側壁において上記1対の端壁を相互に一体的に構成す
る部分26aよりも大きな面積を弾性変形可能な薄板2
8で構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラ内に設け
られフィルムを巻き取る為のスプール室に関係してい
る。
【0002】
【従来の技術】従来のスプール室は、その全体がカメラ
本体のフレームと一体にして金属または合成樹脂の射出
成型により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年では、カメラの外
形寸法の小形化や軽量化に対する強い要望がある。しか
しながら従来の如く、スプール室の全体をカメラ本体の
フレームと一体にして金属または合成樹脂の射出成型に
より形成する場合には、射出成型中における溶融金属の
流れや溶融合成樹脂の流れを考慮すると、スプール室の
側壁を薄く作るには限度がある。この為に、現在以上に
カメラの外形寸法の小形化や軽量化を図る為にスプール
室の側壁を薄くする為には、スプール室の製造方法を従
来とは変えなければならない。
【0004】特開平7−20565号公報には、スプー
ル室の側壁の一部を弾性板で構成することが開示されて
いる。しかしながらこの弾性板はスプール室の側壁にお
いてレンズ鏡枠側のみを構成している。従って、軽量化
には少し寄与しているが、外形寸法の小形化に大きく寄
与しているとはいえない。
【0005】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、カメラの外形寸法の小形化や軽量化に大き
く寄与することが出来、しかも構成や組み立てが簡易で
ある、カメラのスプール室を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成するために、この発明に従ったカメラのスプール
室は、カメラ内に設けられフィルムを巻き取る為のスプ
ール室であって、巻き取られるフィルムの幅方向の両側
に位置する1対の端壁を相互に一体的に構成するととも
に、1対の端壁の間で上記フィルムに対面する側壁にお
いて上記1対の端壁を相互に一体的に構成する部分より
も大きな面積を弾性変形可能な薄板で構成したことを特
徴としている。
【0007】このように構成されたカメラのスプール室
では、1対の端壁の間でフィルムに対面する側壁におい
て上記1対の端壁を相互に一体的に構成する部分よりも
大きな面積を弾性変形可能な薄板で構成したことによ
り、カメラの外形寸法の小形化や軽量化に大きく寄与す
ることが出来る。
【0008】そして、上記薄板は金属製であることが出
来るし、遮光性を有した合成樹脂製であることも出来
る。さらに、上記薄板は導電性を有していて、接地され
ていることが好ましい。これにより、スプール室に導入
されたフィルムが上記薄板に擦れることにより発生する
静電気を上記薄板から逃がすことが出来る。この為、上
記薄板に静電気が溜まり上記薄板に埃が付着してしまう
ことが防止され、ひいてはこの埃によりフィルムに傷が
付くことが防止される。
【0009】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったカメラのスプール室においては、カメ
ラ内においてスプール室はレンズ鏡枠に隣接して配置さ
れており、上記1対の端壁はレンズ鏡枠に隣接した部分
で相互に一体的に接続されていて、上記側壁は上記1対
の端壁の間でレンズ鏡枠に隣接した上記部分以外に配置
されていることが好ましい。このような構成は、カメラ
の外形寸法の小形化により大きく寄与する。以下、この
発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0010】
【発明の実施の形態】まず最初は、この発明の実施の形
態に従ったスプール室を有するカメラの全体の構成につ
いて図1及び図2を参照しながら概略的に説明する。な
お図1は、この発明の実施の形態に従ったスプール室を
有するカメラを右斜め後上方から見下ろした時の概略的
な分解斜視図であり;図2は、この発明の実施の形態に
従ったスプール室を有するカメラの概略的な水平断面図
である。
【0011】このカメラの外装ハウジングは前カバーユ
ニット10aと後カバーユニット10bとで構成されて
いる。前カバーユニット10aの前面の略中央にはレン
ズ鏡筒出没開口12が形成されていて、上記前面には図
2に示す如くレンズ鏡筒出没開口12を覆う閉成位置と
閉成位置から右方向(以下、この実施の形態の説明では
カメラを後方から見た時を基準として上下や左右を決め
ている)に上記前面に沿い移動してレンズ鏡筒出没開口
12を露呈させる露呈位置との間で移動自在にバリア部
材14が設けられている。
【0012】前カバーユニット10aの前面の左上隅に
はフラッシュユニット15が設けられている。前カバー
ユニット10aと後カバーユニット10bとで囲まれた
収容空間中には、前カバーユニット10aのレンズ鏡筒
出没開口12に対応してレンズ鏡枠ユニット16が配置
されている。レンズ鏡枠ユニット16は、基端部のレン
ズ鏡枠支持基板16aが弾性を有した環状の遮光部材1
8を介在させた状態でレール板ユニット20の前面に固
定されている。
【0013】レール板ユニット20にはレンズ鏡枠ユニ
ット16に対応して画面規制窓20aが形成されてお
り、レール板ユニット20の前面には画面規制窓20a
中に配置された画面規制窓枠であるマスク板ユニットが
固定されている。なお、図1及び図2ではマスク板ユニ
ットが薄い為に図示が省略されている。
【0014】レール板ユニット20の後面には画面規制
窓20aの上下で相互に平行に左右方向に延出する1対
のフィルムレール20bが形成されている。レール板ユ
ニット20の前面の左右の端部には、フィルムカートリ
ッジ室を構成するフィルムカートリッジユニット22及
びスプール室を構成するスプールユニット24が固定さ
れている。
【0015】フィルムカートリッジユニット22は下面
にフィルムカートリッジ出入り開口が形成されていて、
後カバーユニット10bの下面にはフィルムカートリッ
ジユニット22のフィルムカートリッジ出入り開口に対
応してフィルムカートリッジ出入り蓋が開閉自在に設け
られているが図示されていない。
【0016】なおこの実施の形態で使用されるフィルム
カートリッジはいわゆる新フィルムカートリッジ(IX
240カートリッジ)であるが、この発明のスプール室
は35mmフィルムを使用するカメラのスプール室にも
当然適用することが出来る。
【0017】図2には、フィルムカートリッジユニット
22のフィルムカートリッジ室に収容されている新フィ
ルムカートリッジ23が示されている。スプールユニッ
ト24のスプール室には中空のスプール軸24aが回転
自在に収容されていて、スプール室の側壁においてレン
ズ鏡枠ユニット16に隣接した部位にはスプール軸24
aの半径方向に揺動自在なフィルム押圧板24bが設け
られている。フィルム押圧板24bは図示しない付勢手
段によりスプール軸24aの外周面に向かい付勢されて
いる。フィルム押圧板24bはスプール軸24a上への
フィルムの自動巻き付けの為に使用される。
【0018】この実施の形態において、スプール室は巻
き取られるフィルムの幅方向の両側(図1では上下)に
位置する1対の端壁26がレンズ鏡枠ユニット16に隣
接した部分26aで相互に一体的に接続されていてい
る。そして1対の端壁26の間で上記フィルムに対面す
る側壁は、レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26
a以外の上記部分26aよりも大きな面積が弾性変形可
能な薄板28で構成されている。
【0019】なおこの実施の形態の特徴であるスプール
室の構成については、後で図3の(A)及び(B)を参
照しながら詳細に説明する。レール板ユニット20の前
面の左右の端部に固定されたフィルムカートリッジユニ
ット22の前面及びスプールユニット24の前面には補
強板ユニット30が固定されている。補強板ユニット3
0においてレンズ鏡枠ユニット16に対応した部分には
レンズ鏡枠開口30aが形成されており、また右上隅に
は測距用開口30bが形成されている。補強板ユニット
30の測距用開口30bは前カバーユニット10aの前
壁の右上隅に設けられている図示されていない測距窓に
対応されている。補強板ユニット30の後面にはオート
フォーカス及びファインダ制御ユニット32が固定され
ている。
【0020】レール板ユニット20の前面の左右の端部
に上述した如く固定されたフィルムカートリッジユニッ
ト22の後面及びスプールユニット24の後面には圧板
ユニット34が固定されている。圧板ユニット34はフ
ィルムカートリッジユニット22中の新フィルムカート
リッジ23から押し出されスプールユニット24のスプ
ール室に至る図示しない新フィルムをレール板ユニット
20の1対のレール部材20b上に押圧して、レンズ鏡
枠ユニット16に対するフィルム基準面を規定する。
【0021】この実施の形態では新フィルムカートリッ
ジ23が使用されるので、圧板ユニット34の左下隅に
は上記新フィルムの下縁に沿った図示しない磁気記録ト
ラックに磁気データを記録する為の磁気ヘッド36が設
けられている。
【0022】上述した如くレール板ユニット20及び補
強板ユニット30により一体化されたフィルムカートリ
ッジユニット22及びスプールユニット24は、モータ
駆動ユニット38上に連結されている。モータ駆動ユニ
ット38は、スプールユニット24のスプール軸24a
の中心孔に挿入されるモータ38aと、モータ38aか
らの回転力を選択的に複数の所定の箇所に伝達する例え
ば歯車列を含む回転力伝達手段と、回転力伝達手段によ
る回転力の伝達先を複数の所定の箇所の中で切り替える
為のプランジャ・ソレノイド組み立て体38bと、を備
えている。
【0023】この実施の形態において上記回転力伝達手
段は、スプールユニット24のスプール軸24aと、フ
ィルムカートリッジユニット22中の新フィルムカート
リッジ23のフィルム出口開閉扉の回転中心軸23a及
びフィルムカートリッジ軸23bとに連結される。そし
て、上記フィルム出口開閉扉の開閉や新フィルムカート
リッジ23からの新フィルムの押し出しや新フィルムカ
ートリッジ23への新フィルムの巻き取りやスプール軸
24a上への新フィルムカートリッジ23からの新フィ
ルムの巻き上げを選択的に行う。
【0024】外装ハウジングの前カバーユニット10a
と後カバーユニット10bとで覆われた収容空間中には
さらに、圧板ユニット34の後方からレール板ユニット
20の前面の中央及び左右の端部に上述した如く固定さ
れたレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッジユ
ニット22、及びスプールユニット24の上方にかけ
て、この実施の形態のスプール室を有したカメラの電気
制御回路が構成されているフレキシブル基板ユニット4
0が配置されている。
【0025】フレキシブル基板ユニット40は圧板ユニ
ット34の後方に位置する部分に液晶表示装置42を含
んでいて、液晶表示装置42は後カバーユニット10b
の後壁に形成されている液晶表示窓44に配置される。
【0026】後カバーユニット10bの後壁にはファイ
ンダ接眼窓46が形成されていて、ファインダ接眼窓4
6と前カバーユニット10aの前壁において右上隅の前
述した図示しない測距窓に隣接して形成されている図示
しないファインダ対物窓との間には図示しないファイン
ダユニットが配置されている。
【0027】後カバーユニット10bの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示しない種々のモード切り替えスイッチに対応し
て種々のモード切り替え釦47が配置されている。
【0028】後カバーユニット10bの右壁には電池室
開閉蓋48が配置されている。電池室開閉蓋48は、後
カバーユニット10bの内部空間においてフィルムカー
トリッジユニット22と電池室開閉蓋48との間に構成
されている電池室50に対する電池50aの出し入れを
可能にする。
【0029】後カバーユニット10bの内部空間にはさ
らに、電池室50の後ろ側に前カバーユニット10aの
フラッシュユニット15の為のコンデンサ52が配置さ
れている。
【0030】前カバーユニット10aの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示しないシャッタスイッチに対応してシャッタ釦
54が配置されている。
【0031】以上詳述した如く、この実施の形態に従っ
たスプール室を有したカメラは、相互に独立して予め形
成されていた前カバーユニット10a,後カバーユニッ
ト10b,フラッシュユニット15,レンズ鏡枠ユニッ
ト16,レール板ユニット20,フィルムカートリッジ
ユニット22,スプールユニット24,補強板ユニット
30,オートフォーカス及びファインダ制御ユニット3
2,圧板ユニット34,モータ駆動ユニット38,フレ
キシブル基板ユニット40,そしてマスク板ユニットを
含む複数のユニットを組み合わせることにより構成され
ている。
【0032】従って、この実施の形態に従ったスプール
室を有したカメラとは別の種類のカメラを形成しようと
する場合には、この実施の形態に従ったカメラの上述し
た複数のユニットの中で別の種類のカメラにおいて共通
に使用可能なユニットを別の種類のカメラの為に利用す
ることが出来る。そして、別の種類のカメラは上記共通
に使用可能なユニット以外のユニットのみを準備すれば
形成することが出来る。このように、複数の種類のカメ
ラを共通に使用可能なユニットを利用して形成すること
が出来るので、複数の種類のカメラを早く安価に市場に
提供することが出来る。
【0033】次には、この実施の形態の特徴であるスプ
ール室の構成について図3の(A)及び(B)を参照し
ながら詳細に説明する。なお図3の(A)には、レール
板ユニット20に対してレンズ鏡枠ユニット16,フィ
ルムカートリッジユニット22,そしてスプールユニッ
ト24が取り付けられる様子も一点鎖線で示されてい
る。レール板ユニット20の所定の複数の位置に形成さ
れた所定の複数の貫通孔60に挿入された複数の図示し
ないねじがレンズ鏡枠ユニット16のレンズ鏡枠支持基
板16a,フィルムカートリッジユニット22,そして
スプールユニット24の夫々の所定の複数の位置に形成
された所定の複数の貫通孔62に螺合されることによ
り、上述した取り付けが達成される。なおこの取り付け
に際しては、レール板ユニット20の所定の複数の位置
に形成された図示しない位置決め孔または図示しない位
置決め突起の一方とレンズ鏡枠ユニット16,フィルム
カートリッジユニット22,そしてスプールユニット2
4の夫々の所定の複数の位置に形成された図示しない位
置決め孔または図示しない位置決め突起の他方との組み
合わせにより、レール板ユニット20に対するレンズ鏡
枠ユニット16,フィルムカートリッジユニット22,
そしてスプールユニット24の夫々の位置決めがなされ
る。
【0034】図3の(A)にはまた、レール板ユニット
20の画面規制窓20a中に配置される画面規制窓枠で
あるマスク板ユニット64も示されている。マスク板ユ
ニット64は、レール板ユニット20の前面の所定の複
数の位置に形成されている位置決めピン66にマスク板
ユニット64の所定の複数の位置に形成されている位置
決め孔64aが嵌合されることにより、画面規制窓20
a中における位置決めがなされる。マスク板ユニット6
4は、環状の遮光部材18を介在させてレンズ鏡枠ユニ
ット16の基端部のレンズ鏡枠支持基板16aがレール
板ユニット20に上述した如く取り付けられることによ
り、レンズ鏡枠支持基板16aとレンズ鏡枠ユニット1
6とにより挟持される。
【0035】図3の(A)にはさらに、補強板ユニット
30に対してレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカート
リッジユニット22,そしてスプールユニット24が取
り付けられる様子も一点鎖線で示されている。補強板ユ
ニット30の所定の複数の位置に形成された所定の複数
の貫通孔68に挿入された複数の図示しないねじがレン
ズ鏡枠ユニット16,フィルムカートリッジユニット2
2,そしてスプールユニット24の夫々の所定の複数の
位置に形成された所定の複数の貫通孔70に螺合される
ことにより、上述した取り付けが達成される。
【0036】図3の(A)にはまたさらに、レール板ユ
ニット20及び補強板ユニット30の両者に上述した如
く取り付けられたレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカ
ートリッジユニット22,そしてスプールユニット24
が載置されるモータ駆動ユニット38において、フィル
ムカートリッジユニット22の下面のフィルムカートリ
ッジ出入り開口と図3の(A)には図示されていない後
カバーユニット10bの下面の図示されていない前述し
たフィルムカートリッジ出入り蓋との間に介在されたフ
ィルムカートリッジ出入り貫通口38cが示されてい
る。フィルムカートリッジ出入り貫通口38cは、フィ
ルムカートリッジ室の一部を構成している。
【0037】図3の(A)及び(B)には、スプールユ
ニット24の1対の端壁26の間にスプール軸24aが
回転自在に保持される様子及びこのスプール軸24aの
中心孔にモータ駆動ユニット38のモータ38aが挿入
されている様子が示されている。上方の端壁26にはス
プール軸24aの上端部が挿入されて上記上端部を回転
自在に保持する回転中心口26bが形成されていて、下
方の端壁26にはスプール軸24aの下端部が挿入され
て上記下端部を回転自在に支持する環状の回転中心溝2
6cが形成されている。下方の端壁26にはさらに環状
の回転中心溝26bの中心にモータ駆動ユニット38の
モータ38aをスプール軸24aの中心孔に導入する為
の中心口26dが形成されている。
【0038】スプール軸24aの下端部の外周面には歯
車24bが形成されていて、下方の端壁26の環状の回
転中心溝26cの一部に形成されている図示しない切り
欠きを介してモータ駆動ユニット38の上面から上方に
突出した図示しない動力伝達歯車が歯車24bに噛合す
る。この噛合により、モータ駆動ユニット38からの回
転力がスプール軸24aに伝達される。
【0039】この実施の形態において、スプールユニッ
ト24の1対の端壁26の間でスプールユニット24の
スプール室に導入されるフィルムに対面する側壁は、前
述した如く、レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分2
6a以外の上記部分26aよりも大きな面積が弾性変形
可能な薄板28で構成されている。
【0040】1対の端壁26において相互に対向する1
対の内端面の夫々には、環状の回転中心溝26cよりも
大きな直径の環状切り欠き26eがレンズ鏡枠ユニット
16に隣接した部分26aを除き形成されている。
【0041】薄板28は金属または遮光性を有する合成
樹脂により形成されていて、1対の端壁26の1対の内
端面の環状切り欠き26eよりも小さな直径を有した湾
曲部28aと、レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分
26aに沿うよう平面にされた平面部28bと、を含ん
でいる。
【0042】薄板28は、上下両端縁を1対の端壁26
の1対の内端面の環状切り欠き26eの半径方向の外方
から自身の弾性に抗して押し込み、上下両端縁で1対の
環状切り欠き26eを半径方向の外方から弾性力により
挟持するとともに、平面部28bをレンズ鏡枠ユニット
16に隣接した部分26aに沿うよう配置させることに
より、スプールユニット24の側壁においてレンズ鏡枠
ユニット16に隣接した部分26a以外を構成する。
【0043】薄板28は上記弾性力を伴った挟持によっ
てのみ1対の端壁26の間に位置しており、1対の端壁
26に対する薄板28の取り付けが容易である。1対の
端壁26はレンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26
aによってのみ相互に結合されているだけなので、レン
ズ鏡枠ユニット16から遠い部分を相互に接近または遠
ざかるよう弾性的に変形させることが可能である。また
薄板28も弾性を有しているので、1対の端壁26や薄
板28の寸法精度を高めることなく1対の端壁26に対
する薄板28の上述した如き取り付けが可能である。
【0044】この実施の形態では、スプールユニット2
4の1対の端壁26の間に位置する側壁においてレンズ
鏡枠ユニット16に隣接した部分26a以外が薄板28
により構成されているので、スプールユニット24の上
記側壁におけるレンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分
26a以外の外形寸法を小さくすることが出来る。ひい
ては、上記以外に対面する外装ハウジングの前カバーユ
ニット10aと後カバーユニット10bの夫々の部分の
外形寸法を小さくすることが出来る。
【0045】さらにこの実施の形態では、薄板28が平
面部28bを含んでいるので、スプールユニット24の
上記部分26aの厚さを薄くすることが出来るとともに
肉抜きすることが可能となる。この結果としてスプール
ユニット24の軽量化をさらに促進することが出来、さ
らには隣接するレンズ鏡枠ユニット16に対してスプー
ルユニット24をさらに接近させることが出来て、カメ
ラの外形寸法をさらに減少することが出来る。
【0046】なお薄板28を弾性を有した金属または弾
性及び遮光性を有するとともに導電性を有している合成
樹脂により構成したばあい、薄板28を例えば前述した
フレキシブル基板ユニット40の接地回路に接続するこ
とにより、スプール室に導入された図示しないフィルム
が薄板28に擦れることにより発生する静電気を薄板2
8から逃がすことが出来る。この為、薄板28に静電気
が溜まり薄板28に埃が付着してしまうことが防止さ
れ、ひいてはこの埃によりフィルムに傷が付くことが防
止される。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従ったカメラのスプール室によれば、カメラ
の外形寸法の小形化や軽量化に大きく寄与することが出
来、しかも構成や組み立てが簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に従ったスプール室を有
するカメラを右斜め後上方から見下ろした時の概略的な
分解斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態に従ったスプール室を有
するカメラの概略的な水平断面図である。
【図3】(A)は、この発明の実施の形態に従ったスプ
ール室を有するカメラの主要部を左斜め前上方から見た
時の概略的な分解斜視図であり;そして、(B)は、ス
プール室におけるスプール軸及び薄板の配置とスプール
軸に対するモータ駆動ユニットのモータの配置とを示す
スプール室の概略的な半縦断面図である。
【符号の説明】
16 レンズ鏡枠ユニット 24 スプールユニット 26 端壁 26a 部分 28 薄板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼木 哲也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ内に設けられフィルムを巻き取る
    為のスプール室であって、 巻き取られるフィルムの幅方向の両側に位置する1対の
    端壁を相互に一体的に構成するとともに、1対の端壁の
    間で上記フィルムに対面する側壁において上記1対の端
    壁を相互に一体的に構成する部分よりも大きな面積を弾
    性変形可能な薄板で構成したことを特徴とするカメラの
    スプール室。
  2. 【請求項2】 上記薄板は金属製であることを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラのスプール室。
  3. 【請求項3】 上記薄板は遮光性を有した合成樹脂製で
    あることを特徴とする請求項1に記載のカメラのスプー
    ル室。
  4. 【請求項4】 カメラ内においてスプール室はレンズ鏡
    枠に隣接して配置されており、上記1対の端壁はレンズ
    鏡枠に隣接した部分で相互に一体的に接続されていて、
    上記側壁は上記1対の端壁の間でレンズ鏡枠に隣接した
    上記部分以外に配置されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカメラのスプー
    ル室。
JP16366298A 1998-06-11 1998-06-11 カメラのスプール室 Withdrawn JPH11352562A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16366298A JPH11352562A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 カメラのスプール室
US09/327,779 US6217237B1 (en) 1998-06-11 1999-06-07 Spool case unit for camera and camera including such spool case unit

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16366298A JPH11352562A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 カメラのスプール室

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JPH11352562A true JPH11352562A (ja) 1999-12-24

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JP16366298A Withdrawn JPH11352562A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 カメラのスプール室

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