JPH11352560A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11352560A
JPH11352560A JP16366498A JP16366498A JPH11352560A JP H11352560 A JPH11352560 A JP H11352560A JP 16366498 A JP16366498 A JP 16366498A JP 16366498 A JP16366498 A JP 16366498A JP H11352560 A JPH11352560 A JP H11352560A
Authority
JP
Japan
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unit
film
spool
rail plate
film cartridge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16366498A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kami
高明 上
Shinya Takahashi
真也 高橋
Toshibumi Nakano
俊文 中野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH11352560A publication Critical patent/JPH11352560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価に多くの種類のカメラを構成することが可
能であるカメラを提供することである。 【解決手段】フィルムカートリッジユニット22とスプ
ールユニット24との間に配置されてこれらのユニット
を機械的に連結し、フィルムカートリッジユニット22
とスプールユニット24との間のフィルムの移動を案内
し、上記フィルムに対面して形成された開口20aを有
するレール板ユニット20と;レール板ユニットとは独
立して薄板から形成され、レール板ユニットの開口より
も小さな寸法の上記フィルムの画面枠の為のフィルムア
パーチャー21aを有しており、レール板ユニットの開
口中にフィルムアパーチャーを配置してレール板ユニッ
トに固定されたフィルムアパーチャーユニット21と;
を備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラに関係し
ている。
【0002】
【従来の技術】カメラのフィルムアパーチャーは光の反
射による被写体のぼけ(画面枠近傍におけるフレア)を
出来る限り少なくする為に出来る限り薄く作成すること
が求められている。
【0003】従来のカメラは、フィルムカートリッジ室
と、フィルム巻き取り室と、フィルムカートリッジ室と
フィルム巻き取り室との間に配置されてフィルムカート
リッジ室とフィルム巻き取り室との間のフィルムの移動
を案内するレール板と、が金属または合成樹脂の射出成
形によりカメラ本体のフレームと一体成形されている。
そして、レール板には上記フィルムに対面してフィルム
アパーチャーが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フィルムカートリッジ
室やフィルム巻き取り室やレール板も含めてカメラ本体
のフレームを射出成形により一体的に形成する上述した
如き従来のカメラでは、フィルムアパーチャーの周縁の
厚さを薄くすればする程、上記周縁の近傍における射出
成形中の溶融金属の流れや溶融合成樹脂の流れが悪くな
るので、上記周縁の厚さを薄くするには限度がある。
【0005】また近年では、安価に多くの種類のカメラ
を構成することが望まれている。しかしながら上述した
如き従来のカメラは、カメラ本体のフレームにフィルム
カートリッジ室とフィルム巻き取り室とレール板が一体
的に形成されているので、このフレームを利用して多様
なカメラを構成することが難しくなっている。この発明
は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、安価に多
くの種類のカメラを構成することが可能であるカメラを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成するために、この発明に従ったカメラは:フィル
ムカートリッジ室を有したフィルムカートリッジユニッ
トとフィルム巻き取り室を有したスプールユニットとの
間に配置されてフィルムカートリッジユニットとスプー
ルユニットとを機械的に連結し、フィルムカートリッジ
室とフィルム巻き取り室との間のフィルムの移動を案内
し、上記フィルムに対面して形成された開口を有するレ
ール板ユニットと;レール板ユニットとは独立して薄板
から形成され、レール板ユニットの開口よりも小さな寸
法の上記フィルムの画面枠の為のフィルムアパーチャー
を有しており、レール板ユニットの開口中にフィルムア
パーチャーを配置してレール板ユニットに固定されたフ
ィルムアパーチャーユニットと;を備えたことを特徴と
している。
【0007】このようなレール板ユニットは、フィルム
カートリッジユニットやスプールユニットからは独立し
て形成することが出来る。この為に、フィルムの種類や
カメラにおいて使用されるレンズ鏡枠ユニットの種類に
応じて、種々のフィルムカートリッジユニットやスプー
ルユニットやレール板ユニットを準備しておき、必要に
応じてこれら種々のユニットの中から選んだフィルムカ
ートリッジユニットやスプールユニットやレール板ユニ
ットを相互に組み合わせることにより、出来る限り多く
の種類のカメラを構成することが出来る。
【0008】そして、多くの種類のカメラの中には共通
のユニットを使用するものもあり、このことが多くの種
類のカメラを安価に構成することを可能にする。さら
に、フィルムカートリッジユニットやスプールユニット
やレール板ユニットを相互に独立して形成することによ
り、夫々の形成の為に最適な溶融樹脂あるは溶融金属の
流れを精密に設定することが出来る。
【0009】フィルムカートリッジユニットやスプール
ユニットを機械的に連結する為に比較的頑丈に、即ち比
較的厚く、レール板ユニットを形成しなければならない
にもかかわらず、レール板ユニットとは独立して薄板か
ら形成されたフィルムアパーチャーユニットは、フィル
ムアパーチャーにおける光の反射を少なくし、光の反射
による被写体のぼけを無くす。
【0010】また、フィルムアパーチャーユニットにレ
ール板ユニットとは独立して光反射防止処理を行うこと
が出来るので、上記処理作業が容易となる。さらに、レ
ール板ユニットとは独立して薄板から形成されるフィル
ムアパーチャーユニットを多種準備しておくことによ
り、多種のフィルムカートリッジユニットやスプールユ
ニットやレール板ユニットを相互に組み合わせることに
より構成することが出来るカメラの種類の数に、フィル
ムアパーチャーユニットの種類の違いによるカメラの種
類の数を追加することが可能になる。
【0011】なお上述したこの発明の目的を達成するこ
とが出来るこの発明に従ったカメラは次のようにも表現
することが出来る。フィルムカートリッジ室を有したフ
ィルムカートリッジユニットと;フィルムカートリッジ
ユニットから独立して形成され、フィルム巻き取り室を
有したスプールユニットと;フィルムカートリッジユニ
ット及びスプールユニットから独立して形成され、フィ
ルムカートリッジユニットとスプールユニットとの間に
配置されてフィルムカートリッジユニットとスプールユ
ニットとを機械的に連結し、フィルムカートリッジ室と
フィルム巻き取り室との間のフィルムの移動を案内し、
上記フィルムに対面して形成された開口を有するレール
板ユニットと;を備えたカメラにおいて、レール板ユニ
ットとは独立して薄板から形成され、レール板ユニット
の開口よりも小さな寸法の上記フィルムの画面枠の為の
フィルムアパーチャーを有しており、レール板ユニット
の開口中にフィルムアパーチャーを配置してレール板ユ
ニットに固定されたフィルムアパーチャーユニットをさ
らに備えたことを特徴とするカメラ。
【0012】このカメラも前述したこの発明に従ったカ
メラと同様に機能し、同様の効果をもたらす。以下、こ
の発明の実施の形態に従ったカメラを添付の図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】まず最初は、この発明の実施の形
態に従ったカメラの全体の構成について図1及び図2を
参照しながら概略的に説明する。なお図1は、この発明
の実施の形態に従ったカメラを右斜め後上方から見下ろ
した時の概略的な分解斜視図であり;図2の(A)は、
この発明の実施の形態に従ったカメラの概略的な水平断
面図であり;そして、図2の(B)は、この発明の実施
の形態に従ったカメラのレール板ユニットとフィルムア
パーチャーユニットとの関係を拡大して概略的に示す水
平断面図である。
【0014】このカメラの外装ハウジングは前カバーユ
ニット10aと後カバーユニット10bとで構成されて
いる。前カバーユニット10aの前面の略中央にはレン
ズ鏡筒出没開口12が形成されていて、上記前面には図
2に示す如くレンズ鏡筒出没開口12を覆う閉成位置と
閉成位置から右方向(以下、この実施の形態の説明では
カメラを後方から見た時を基準として上下や左右を決め
ている)に上記前面に沿い移動してレンズ鏡筒出没開口
12を露呈させる露呈位置との間で移動自在にバリア部
材14が設けられている。
【0015】前カバーユニット10aの前面の左上隅に
はフラッシュユニット15が設けられている。前カバー
ユニット10aと後カバーユニット10bとで囲まれた
収容空間中には、前カバーユニット10aのレンズ鏡筒
出没開口12に対応してレンズ鏡枠ユニット16が配置
されている。レンズ鏡枠ユニット16は、基端部のレン
ズ鏡枠支持基板16aが弾性を有した環状の遮光部材1
8を介在させた状態でレール板ユニット20の前面に固
定されている。
【0016】レール板ユニット20にはレンズ鏡枠ユニ
ット16に対応して開口20aが形成されており、レー
ル板ユニット20の後面には開口20aの上下で相互に
平行に左右方向に延出する1対のフィルムレール20b
が形成されている。
【0017】レール板ユニット20の前面には図2の
(B)に良く示す如く開口20a中に配置されたフィル
ムアパーチャー21aを有したフィルムアパーチャーユ
ニット21が固定されている。フィルムアパーチャー2
1aの寸法は開口20aの寸法よりも小さい。フィルム
アパーチャーユニット21はフィルムアパーチャー21
aの周縁における光の反射によるレンズ鏡枠ユニット1
6からの画像のボケを出来る限り少なくする為にレール
板ユニット20に比べ遥かに薄い材料により形成されて
おり、また例えば光反射防止塗料の塗布の如き光反射防
止処理が施されている。フィルムアパーチャー21a
は、レール板ユニット20の後面の1対のフィルムレー
ル20bに載置されるフィルムの画面枠を規定する。
【0018】なお、図1及び図2の(A)ではフィルム
アパーチャーユニット21が薄い為に図示が省略されて
いる。レール板ユニット20の前面の左右の端部には、
フィルムカートリッジ室を構成するフィルムカートリッ
ジユニット22及びスプール室を構成するスプールユニ
ット24が固定されている。
【0019】フィルムカートリッジユニット22は下面
にフィルムカートリッジ出入り開口が形成されていて、
後カバーユニット10bの下面にはフィルムカートリッ
ジユニット22のフィルムカートリッジ出入り開口に対
応してフィルムカートリッジ出入り蓋が開閉自在に設け
られているが図示されていない。
【0020】なおこの実施の形態のカメラで使用される
フィルムカートリッジはいわゆる新フィルムカートリッ
ジ(IX240)であるが、この発明のカメラは35m
mフィルムカートリッジを使用するよう構成することも
出来る。
【0021】図2には、フィルムカートリッジユニット
22のフィルムカートリッジ室に収容されている新フィ
ルムカートリッジ23が示されている。スプールユニッ
ト24のスプール室には中空のスプール軸24aが回転
自在に収容されていて、スプール室の側壁においてレン
ズ鏡枠ユニット16に隣接した部位にはスプール軸24
aの半径方向に揺動自在なフィルム押圧板24bが設け
られている。フィルム押圧板24bは図示しない付勢手
段によりスプール軸24aの外周面に向かい付勢されて
いる。フィルム押圧板24bはスプール軸24a上への
フィルムの自動巻き付けの為に使用される。
【0022】この実施の形態において、スプール室は巻
き取られるフィルムの幅方向の両側に位置する1対の端
壁26がレンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26a
で相互に一体的に接続されていている。そして1対の端
壁26の間で上記フィルムに対面する側壁は、レンズ鏡
枠ユニット16に隣接した部分26a以外の上記部分2
6aよりも大きな面積が弾性変形可能な薄板28で構成
されている。
【0023】レール板ユニット20の前面の左右の端部
に固定されたフィルムカートリッジユニット22の前面
及びスプールユニット24の前面には補強板ユニット3
0が固定されている。補強板ユニット30においてレン
ズ鏡枠ユニット16に対応した部分にはレンズ鏡枠開口
30aが形成されており、また右上隅には測距用開口3
0bが形成されている。補強板ユニット30の測距用開
口30bは前カバーユニット10aの前壁の右上隅に設
けられている図示されていない測距窓に対応されてい
る。補強板ユニット30の後面にはオートフォーカス及
びファインダ制御ユニット32が固定されている。
【0024】レール板ユニット20の前面の左右の端部
に上述した如く固定されたフィルムカートリッジユニッ
ト22の後面及びスプールユニット24の後面には圧板
ユニット34が固定されている。圧板ユニット34はフ
ィルムカートリッジユニット22中の新フィルムカート
リッジ23から押し出されスプールユニット24のスプ
ール室に至る図示しない新フィルムをレール板ユニット
20の1対のレール部材20b上に押圧して、レンズ鏡
枠ユニット16に対するフィルム基準面を規定する。
【0025】この実施の形態では新フィルムカートリッ
ジ23が使用されるので、圧板ユニット34の左下隅に
は上記新フィルムの下縁に沿った図示しない磁気記録ト
ラックに磁気データを記録する為の磁気ヘッド36が設
けられている。
【0026】上述した如くレール板ユニット20及び補
強板ユニット30により一体化されたフィルムカートリ
ッジユニット22及びスプールユニット24は、モータ
駆動ユニット38上に連結されている。モータ駆動ユニ
ット38は、スプールユニット24のスプール軸24a
の中心孔に挿入されるモータ38aと、モータ38aか
らの回転力を選択的に複数の所定の箇所に伝達する例え
ば歯車列を含む回転力伝達手段と、回転力伝達手段によ
る回転力の伝達先を複数の所定の箇所の中で切り替える
為のプランジャ・ソレノイド組み立て体38bと、を備
えている。
【0027】この実施の形態において上記回転力伝達手
段は、スプールユニット24のスプール軸24aと、フ
ィルムカートリッジユニット22中の新フィルムカート
リッジ23のフィルム出口開閉扉の回転中心軸23a及
びフィルムカートリッジ軸23bとに連結される。そし
て、上記フィルム出口開閉扉の開閉や新フィルムカート
リッジ23からの新フィルムの押し出しや新フィルムカ
ートリッジ23への新フィルムの巻き取りやスプール軸
24a上への新フィルムカートリッジ23からの新フィ
ルムの巻き上げを選択的に行う。
【0028】外装ハウジングの前カバーユニット10a
と後カバーユニット10bとで覆われた収容空間中には
さらに、圧板ユニット34の後方からレール板ユニット
20の前面の中央及び左右の端部に上述した如く固定さ
れたレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッジユ
ニット22、及びスプールユニット24の上方にかけ
て、この実施の形態のカメラの電気制御回路が構成され
ているフレキシブル基板ユニット40が配置されてい
る。
【0029】フレキシブル基板ユニット40は圧板ユニ
ット34の後方に位置する部分に液晶表示装置42を含
んでいて、液晶表示装置42は後カバーユニット10b
の後壁に形成されている液晶表示窓44に配置される。
【0030】後カバーユニット10bの後壁にはファイ
ンダ接眼窓46が形成されていて、ファインダ接眼窓4
6と前カバーユニット10aの前壁において右上隅の前
述した図示しない測距窓に隣接して形成されている図示
しないファインダ対物窓との間には図示しないファイン
ダユニットが配置されている。
【0031】後カバーユニット10bの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示しない種々のモード切り替えスイッチに対応し
て種々のモード切り替え釦47が配置されている。
【0032】後カバーユニット10bの右壁には電池室
開閉蓋48が配置されている。電池室開閉蓋48は、後
カバーユニット10bの内部空間においてフィルムカー
トリッジユニット22と電池室開閉蓋48との間に構成
されている電池室50に対する電池50aの出し入れを
可能にする。
【0033】後カバーユニット10bの内部空間にはさ
らに、電池室50の後ろ側に前カバーユニット10aの
フラッシュユニット15の為のコンデンサ52が配置さ
れている。
【0034】前カバーユニット10aの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示しないシャッタスイッチに対応してシャッタ釦
54が配置されている。
【0035】以上詳述した如く、この実施の形態に従っ
たカメラは、相互に独立して予め形成されていた前カバ
ーユニット10a,後カバーユニット10b,フラッシ
ュユニット15,レンズ鏡枠ユニット16,レール板ユ
ニット20,フィルムカートリッジユニット22,スプ
ールユニット24,補強板ユニット30,オートフォー
カス及びファインダ制御ユニット32,圧板ユニット3
4,モータ駆動ユニット38,フレキシブル基板ユニッ
ト40,そしてフィルムアパーチャーユニット21を含
む複数のユニットを組み合わせることにより構成されて
いる。
【0036】従って、この実施の形態に従ったカメラと
は別の種類のカメラを形成しようとする場合には、この
実施の形態に従ったカメラの上述した複数のユニットの
中で別の種類のカメラにおいて共通に使用可能なユニッ
トを別の種類のカメラの為に利用することが出来る。そ
して、別の種類のカメラは上記共通に使用可能なユニッ
ト以外のユニットのみを準備すれば形成することが出来
る。このように、複数の種類のカメラを共通に使用可能
なユニットを利用して形成することが出来るので、複数
の種類のカメラを早く安価に市場に提供することが出来
る。
【0037】次には、レール板ユニット20や補強板ユ
ニット30に対するレンズ鏡枠ユニット16,フィルム
アパーチャーユニット21,フィルムカートリッジユニ
ット22,そしてスプールユニット24に対する取り付
けや、これらのユニットに対するモータ駆動ユニット3
8の連結について図3の(A)を参照してより詳細に説
明するとともに、スプールユニット24の構成を図3の
(B)を参照してより詳細に説明する。なお図3の
(A)には、上記取り付けや連結の関係が一点鎖線で示
されている。
【0038】レール板ユニット20の所定の複数の位置
に形成された所定の複数の貫通孔60に挿入された複数
の図示しないねじがレンズ鏡枠ユニット16のレンズ鏡
枠支持基板16a,フィルムカートリッジユニット2
2,そしてスプールユニット24の夫々の所定の複数の
位置に形成された所定の複数の貫通孔62に螺合される
ことにより、レール板ユニット20に対するレンズ鏡枠
ユニット16のレンズ鏡枠支持基板16a,フィルムカ
ートリッジユニット22,そしてスプールユニット24
の夫々の取り付けが達成される。なおこの取り付けに際
しては、レール板ユニット20の所定の複数の位置に形
成された図示しない位置決め孔または図示しない位置決
め突起の一方とレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカー
トリッジユニット22,そしてスプールユニット24の
夫々の所定の複数の位置に形成された図示しない位置決
め孔または図示しない位置決め突起の他方との組み合わ
せにより、レール板ユニット20に対するレンズ鏡枠ユ
ニット16,フィルムカートリッジユニット22,そし
てスプールユニット24の夫々の位置決めがなされる。
【0039】フィルムアパーチャーユニット21は、レ
ール板ユニット20の前面の所定の複数の位置に形成さ
れている位置決めピン66にフィルムアパーチャーユニ
ット21の所定の複数の位置に形成されている位置決め
孔21bが嵌合されることにより、レール板ユニット2
0の開口20a中におけるフィルムアパーチャー21a
の位置決めがなされる。フィルムアパーチャーユニット
21は、環状の遮光部材18を介在させてレンズ鏡枠ユ
ニット16の基端部のレンズ鏡枠支持基板16aがレー
ル板ユニット20に上述した如く取り付けられることに
より、レンズ鏡枠支持基板16aとレンズ鏡枠ユニット
16とにより挟持される。
【0040】補強板ユニット30の所定の複数の位置に
形成された所定の複数の貫通孔68に挿入された複数の
図示しないねじがレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカ
ートリッジユニット22,そしてスプールユニット24
の夫々の所定の複数の位置に形成された所定の複数の貫
通孔70に螺合されることにより、補強板ユニット30
に対するレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカートリッ
ジユニット22,そしてスプールユニット24の夫々の
取り付けが達成される。
【0041】図3の(A)にはまたさらに、レール板ユ
ニット20及び補強板ユニット30の両者に上述した如
く取り付けられたレンズ鏡枠ユニット16,フィルムカ
ートリッジユニット22,そしてスプールユニット24
が載置されるモータ駆動ユニット38において、フィル
ムカートリッジユニット22の下面のフィルムカートリ
ッジ出入り開口と図3の(A)には図示されていない後
カバーユニット10bの下面の図示されていない前述し
たフィルムカートリッジ出入り蓋との間に介在されたフ
ィルムカートリッジ出入り貫通口38cが示されてい
る。フィルムカートリッジ出入り貫通口38cは、フィ
ルムカートリッジ室の一部を構成している。
【0042】図3の(A)及び(B)に良く示されてい
る如く、スプールユニット24の上方の端壁26にはス
プール軸24aの上端部が挿入されて上記上端部を回転
自在に保持する回転中心口26bが形成されていて、下
方の端壁26にはスプール軸24aの下端部が挿入され
て上記下端部を回転自在に支持する環状の回転中心溝2
6cが形成されている。下方の端壁26にはさらに環状
の回転中心溝26bの中心にモータ駆動ユニット38の
モータ38aをスプール軸24aの中心孔に導入する為
の中心口26dが形成されている。
【0043】スプール軸24aの下端部の外周面には歯
車24bが形成されていて、下方の端壁26の環状の回
転中心溝26cの一部に形成されている図示しない切り
欠きを介してモータ駆動ユニット38の上面から上方に
突出した図示しない動力伝達歯車が歯車24bに噛合す
る。この噛合により、モータ駆動ユニット38からの回
転力がスプール軸24aに伝達される。
【0044】この実施の形態において、スプールユニッ
ト24の1対の端壁26の間でスプールユニット24の
スプール室に導入されるフィルムに対面する側壁は、前
述した如く、レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分2
6a以外の上記部分26aよりも大きな面積が弾性変形
可能な薄板28で構成されている。
【0045】1対の端壁26において相互に対向する1
対の内端面の夫々には、環状の回転中心溝26cよりも
大きな直径の環状切り欠き26eがレンズ鏡枠ユニット
16に隣接した部分26aを除き形成されている。
【0046】薄板28は金属または遮光性を有する合成
樹脂により形成されていて、1対の端壁26の1対の内
端面の環状切り欠き26eよりも小さな直径を有した湾
曲部28aと、レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分
26aに沿うよう平面にされた平面部28bと、を含ん
でいる。
【0047】薄板28は、上下両端縁を1対の端壁26
の1対の内端面の環状切り欠き26eの半径方向の外方
から自身の弾性に抗して押し込み、上下両端縁で1対の
環状切り欠き26eを半径方向の外方から弾性力により
挟持するとともに、平面部28bをレンズ鏡枠ユニット
16に隣接した部分26aに沿うよう配置させることに
より、スプールユニット24の側壁においてレンズ鏡枠
ユニット16に隣接した部分26a以外を構成する。
【0048】薄板28は上記弾性力を伴った挟持によっ
てのみ1対の端壁26の間に位置しており、1対の端壁
26に対する薄板28の取り付けが容易である。1対の
端壁26はレンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26
aによってのみ相互に結合されているだけなので、レン
ズ鏡枠ユニット16から遠い部分を相互に接近または遠
ざかるよう弾性的に変形させることが可能である。また
薄板28も弾性を有しているので、1対の端壁26や薄
板28の寸法精度を高めることなく1対の端壁26に対
する薄板28の上述した如き取り付けが可能である。
【0049】この実施の形態では、スプールユニット2
4の1対の端壁26の間に位置する側壁においてレンズ
鏡枠ユニット16に隣接した部分26a以外が薄板28
により構成されているので、スプールユニット24の上
記側壁におけるレンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分
26a以外の外形寸法を小さくすることが出来る。ひい
ては、上記以外に対面する外装ハウジングの前カバーユ
ニット10aと後カバーユニット10bの夫々の部分の
外形寸法を小さくすることが出来る。
【0050】さらにこの実施の形態では、薄板28が平
面部28bを含んでいるので、スプールユニット24の
上記部分26aの厚さを薄くすることが出来るとともに
肉抜きすることが可能となる。この結果としてスプール
ユニット24の軽量化をさらに促進することが出来、さ
らには隣接するレンズ鏡枠ユニット16に対してスプー
ルユニット24をさらに接近させることが出来て、カメ
ラの外形寸法をさらに減少することが出来る。
【0051】なお薄板28を弾性を有した金属または弾
性及び遮光性を有するとともに導電性を有している合成
樹脂により構成したばあい、薄板28を例えば前述した
フレキシブル基板ユニット40の接地回路に接続するこ
とにより、スプール室に導入された図示しないフィルム
が薄板28に擦れることにより発生する静電気を薄板2
8から逃がすことが出来る。この為、薄板28に静電気
が溜まることにより薄板28に埃が付着することが防止
され、ひいてはこの埃によりフィルムに傷が付くことが
防止される。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従ったカメラによれば、安価に多くの種類の
カメラを構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に従ったカメラを右斜め
後上方から見下ろした時の概略的な分解斜視図である。
【図2】(A)は、この発明の実施の形態に従ったカメ
ラの概略的な水平断面図であり;そして、(B)は、こ
の発明の実施の形態に従ったカメラのレール板ユニット
とフィルムアパーチャーユニットとの関係を拡大して概
略的に示す水平断面図である。
【図3】(A)は、この発明の実施の形態に従ったカメ
ラの主要部を左斜め前上方から見た時の概略的な分解斜
視図であり;そして、(B)は、スプール室におけるス
プール軸及び薄板の配置とスプール軸に対するモータ駆
動ユニットのモータの配置とを示すスプール室の概略的
な半縦断面図である。
【符号の説明】
20 レール板ユニット 20a 開口 22 フィルムカートリッジユニット 24 スプールユニット 21 フィルムアパーチャーユニット 21a フィルムアパーチャー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジ室を有したフィル
    ムカートリッジユニットとフィルム巻き取り室を有した
    スプールユニットとの間に配置されてフィルムカートリ
    ッジユニットとスプールユニットとを機械的に連結し、
    フィルムカートリッジ室とフィルム巻き取り室との間の
    フィルムの移動を案内し、上記フィルムに対面して形成
    された開口を有するレール板ユニットと、 レール板ユニットとは独立して薄板から形成され、レー
    ル板ユニットの開口よりも小さな寸法の上記フィルムの
    画面枠の為のフィルムアパーチャーを有しており、レー
    ル板ユニットの開口中にフィルムアパーチャーを配置し
    てレール板ユニットに固定されたフィルムアパーチャー
    ユニットと、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 フィルムカートリッジ室を有したフィル
    ムカートリッジユニットと;フィルムカートリッジユニ
    ットから独立して形成され、フィルム巻き取り室を有し
    たスプールユニットと;フィルムカートリッジユニット
    及びスプールユニットから独立して形成され、フィルム
    カートリッジユニットとスプールユニットとの間に配置
    されてフィルムカートリッジユニットとスプールユニッ
    トとを機械的に連結し、フィルムカートリッジ室とフィ
    ルム巻き取り室との間のフィルムの移動を案内し、上記
    フィルムに対面して形成された開口を有するレール板ユ
    ニットと;を備えたカメラにおいて、 レール板ユニットとは独立して薄板から形成され、レー
    ル板ユニットの開口よりも小さな寸法の上記フィルムの
    画面枠の為のフィルムアパーチャーを有しており、レー
    ル板ユニットの開口中にフィルムアパーチャーを配置し
    てレール板ユニットに固定されたフィルムアパーチャー
    ユニットをさらに備えたことを特徴とするカメラ。
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