JP3278289B2 - オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構 - Google Patents
オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構Info
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- JP3278289B2 JP3278289B2 JP12820294A JP12820294A JP3278289B2 JP 3278289 B2 JP3278289 B2 JP 3278289B2 JP 12820294 A JP12820294 A JP 12820294A JP 12820294 A JP12820294 A JP 12820294A JP 3278289 B2 JP3278289 B2 JP 3278289B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックフォーカス制御
方式一眼レフカメラのフィルム圧板機構に関する。
方式一眼レフカメラのフィルム圧板機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラをAF化する場合、レン
ズの距離環を調整することにより被写体に焦点を合わせ
る制御機構が一般に採用されている。レンズの距離環を
駆動する方式としてはカメラボディ内に設けられたモー
タかまたは、レンズに内蔵されたモータのいずれかによ
り駆動されるようになっており、いずれも実用化されて
いる。これらレンズはいずれもAF専用レンズであり、
従来レンズをAF化することは不可能であった。そこ
で、従来レンズが装着,交換可能なレンズマウントを基
準に従来のMF用レンズでAF動作をさせるために、カ
メラを前部ブロックと後部ブロックに分割し、例えば前
部ブロックを固定として後部ブロックのフィルム面を位
置制御することにより合焦を行う方式、いわゆるバック
フォーカス制御方式を本件発明者は既に提案している
(特願平5−232296等)。
ズの距離環を調整することにより被写体に焦点を合わせ
る制御機構が一般に採用されている。レンズの距離環を
駆動する方式としてはカメラボディ内に設けられたモー
タかまたは、レンズに内蔵されたモータのいずれかによ
り駆動されるようになっており、いずれも実用化されて
いる。これらレンズはいずれもAF専用レンズであり、
従来レンズをAF化することは不可能であった。そこ
で、従来レンズが装着,交換可能なレンズマウントを基
準に従来のMF用レンズでAF動作をさせるために、カ
メラを前部ブロックと後部ブロックに分割し、例えば前
部ブロックを固定として後部ブロックのフィルム面を位
置制御することにより合焦を行う方式、いわゆるバック
フォーカス制御方式を本件発明者は既に提案している
(特願平5−232296等)。
【0003】このバックフォーカス制御方式のカメラの
構造の一つとして、カメラ本体可動ブロックを暗箱を含
む外観構造とし、焦点調節に応じてカメラ本体固定ブロ
ックに対しカメラ本体可動ブロックを伸縮移動する機構
が考えられている。この機構はカメラ本体可動ブロック
が外部に露出しているため、オートフォーカス時にカメ
ラ本体可動ブロックに接触して移動の妨げになったり、
可動ブロックに外圧が加わることによる故障が生じたり
することが懸念されていた。他の構造としては前部固定
ブロック内に可動ブロック全体を収容して固定ブロック
が外装となり、可動ブロック部分を外部に全く露出させ
ない構造が考えられる。この構造では可動ブロックに裏
蓋を設けるとともに外装となる固定ブロック側にも裏蓋
を設ける構造の二重構造となり、カメラの外観が大きく
なり、特にカメラの光軸方向の厚みが増加する問題が生
ずる。
構造の一つとして、カメラ本体可動ブロックを暗箱を含
む外観構造とし、焦点調節に応じてカメラ本体固定ブロ
ックに対しカメラ本体可動ブロックを伸縮移動する機構
が考えられている。この機構はカメラ本体可動ブロック
が外部に露出しているため、オートフォーカス時にカメ
ラ本体可動ブロックに接触して移動の妨げになったり、
可動ブロックに外圧が加わることによる故障が生じたり
することが懸念されていた。他の構造としては前部固定
ブロック内に可動ブロック全体を収容して固定ブロック
が外装となり、可動ブロック部分を外部に全く露出させ
ない構造が考えられる。この構造では可動ブロックに裏
蓋を設けるとともに外装となる固定ブロック側にも裏蓋
を設ける構造の二重構造となり、カメラの外観が大きく
なり、特にカメラの光軸方向の厚みが増加する問題が生
ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記2案のうち後者の
案のAF一眼レフカメラを実用化する場合、カメラ外観
を可能なかぎり小型にするとともにフィルム装填,交換
時の操作性が従来どおり容易であることが要請される。
上記要請を満たすために、カメラ本体固定ブロックと可
動ブロックいずれにも裏蓋を設ける二重構造を改め、カ
メラ本体固定ブロック側のみに裏蓋を設ける構成が考え
られる。しかしながら、従来のカメラのように裏蓋にバ
ネで支持する構造の圧板では、カメラ本体可動ブロック
に装填されているフィルムを撮影開口部に保持すること
は不可能であった。
案のAF一眼レフカメラを実用化する場合、カメラ外観
を可能なかぎり小型にするとともにフィルム装填,交換
時の操作性が従来どおり容易であることが要請される。
上記要請を満たすために、カメラ本体固定ブロックと可
動ブロックいずれにも裏蓋を設ける二重構造を改め、カ
メラ本体固定ブロック側のみに裏蓋を設ける構成が考え
られる。しかしながら、従来のカメラのように裏蓋にバ
ネで支持する構造の圧板では、カメラ本体可動ブロック
に装填されているフィルムを撮影開口部に保持すること
は不可能であった。
【0005】図5は圧板バネ53で圧板54を保持する
従来の圧板機構を示す図である。圧板バネ53は裏蓋側
で支持され、裏蓋55を閉じた状態で圧板54を外レー
ル51,内レール52側に押しつける。従来の圧板機構
はこのような構造のため、カメラ本体可動ブロックが離
れる方向に移動した場合には圧板バネで押さえることが
できなかった。本発明の目的は、カメラ本体固定ブロッ
クを暗箱構成にして可動ブロックを内部に収容する方式
のバックフォーカス制御方式AF一眼レフカメラにおい
て、可動ブロックの位置に関係なくフィルムを一定の圧
力で撮影開口部に保持するとともに、カメラの外観の小
型化を図りフィルム装填,交換の操作を従来のカメラの
感覚で容易に行えるようにしたバックフォーカス制御方
式のオートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機
構を提供することにある。
従来の圧板機構を示す図である。圧板バネ53は裏蓋側
で支持され、裏蓋55を閉じた状態で圧板54を外レー
ル51,内レール52側に押しつける。従来の圧板機構
はこのような構造のため、カメラ本体可動ブロックが離
れる方向に移動した場合には圧板バネで押さえることが
できなかった。本発明の目的は、カメラ本体固定ブロッ
クを暗箱構成にして可動ブロックを内部に収容する方式
のバックフォーカス制御方式AF一眼レフカメラにおい
て、可動ブロックの位置に関係なくフィルムを一定の圧
力で撮影開口部に保持するとともに、カメラの外観の小
型化を図りフィルム装填,交換の操作を従来のカメラの
感覚で容易に行えるようにしたバックフォーカス制御方
式のオートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機
構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるオートフォーカス一眼レフカメラのフィ
ルム圧板機構は、少なくとも撮影レンズ用のレンズマウ
ントを含むカメラ本体固定ブロックと、少なくともフィ
ルム開口部を含むカメラ本体可動ブロックと、前記カメ
ラ本体固定ブロックに対し前記カメラ本体可動ブロック
を移動可能に連結するブロック間連結部と、AF情報に
基づき前記カメラ本体固定ブロックのレンズマウントと
前記カメラ本体可動ブロックの開口部の距離を調整する
AF駆動機構とから構成され、前記カメラ本体固定ブロ
ックを暗箱構成にしその中に前記カメラ本体可動ブロッ
クを収容して前記カメラ本体固定ブロックを外装となす
とともに、前記カメラ本体固定ブロックの後面にフィル
ム交換用裏蓋開閉機構を設けたカメラであって、フィル
ム保持用圧板の一端側を前記カメラ本体可動ブロックの
開口部付近に係止することにより前記フィルム保持用圧
板を前記カメラ本体可動ブロック側に設け、前記カメラ
本体固定ブロックの裏蓋側の部材を作用させずにフィル
ムをフィルム開口部に保持するように構成されている。
に本発明によるオートフォーカス一眼レフカメラのフィ
ルム圧板機構は、少なくとも撮影レンズ用のレンズマウ
ントを含むカメラ本体固定ブロックと、少なくともフィ
ルム開口部を含むカメラ本体可動ブロックと、前記カメ
ラ本体固定ブロックに対し前記カメラ本体可動ブロック
を移動可能に連結するブロック間連結部と、AF情報に
基づき前記カメラ本体固定ブロックのレンズマウントと
前記カメラ本体可動ブロックの開口部の距離を調整する
AF駆動機構とから構成され、前記カメラ本体固定ブロ
ックを暗箱構成にしその中に前記カメラ本体可動ブロッ
クを収容して前記カメラ本体固定ブロックを外装となす
とともに、前記カメラ本体固定ブロックの後面にフィル
ム交換用裏蓋開閉機構を設けたカメラであって、フィル
ム保持用圧板の一端側を前記カメラ本体可動ブロックの
開口部付近に係止することにより前記フィルム保持用圧
板を前記カメラ本体可動ブロック側に設け、前記カメラ
本体固定ブロックの裏蓋側の部材を作用させずにフィル
ムをフィルム開口部に保持するように構成されている。
【0007】また、本発明は、上記構成に加えて、前記
フィルム開口部と前記フィルム保持用圧板との間を磁石
で吸引することにより前記フィルム開口部にフィルムを
保持するように構成されている。さらに、本発明は、上
記構成に加えて、前記カメラ本体固定ブロックの裏蓋
と、前記フィルム保持用圧板の間に可動距離に応じて曲
折する連結部材を設け、前記裏蓋開放時に、裏蓋の開放
操作に連動して前記フィルム保持用圧板を前記フィルム
開口部から離脱せしめるように構成されている。
フィルム開口部と前記フィルム保持用圧板との間を磁石
で吸引することにより前記フィルム開口部にフィルムを
保持するように構成されている。さらに、本発明は、上
記構成に加えて、前記カメラ本体固定ブロックの裏蓋
と、前記フィルム保持用圧板の間に可動距離に応じて曲
折する連結部材を設け、前記裏蓋開放時に、裏蓋の開放
操作に連動して前記フィルム保持用圧板を前記フィルム
開口部から離脱せしめるように構成されている。
【0008】
【作用】上記構成のフィルム撮影開口部の周辺機構は、
撮影画面枠上下にフィルム平面を保つ2本の内レールを
有し、さらにその上下に略フィルム幅となる外レールを
有し、この内外のレールに僅少の段差を設けてある点は
従来の方式と変わらない。この内外のレールの段差によ
る隙間は、フィルムの平面最良条件に基づき決定される
もので、各社若干の差異はあるものの約0.2mmが標
準となっている。この間隙を利用してフィルムのカーリ
ングの癖を修正するためフィルムの幅より大きい平坦な
圧板を外レール面に押しつけるように構成されている。
この押圧は裏蓋に取り付けられた圧板バネによって裏蓋
閉状態で得るようになっている。
撮影画面枠上下にフィルム平面を保つ2本の内レールを
有し、さらにその上下に略フィルム幅となる外レールを
有し、この内外のレールに僅少の段差を設けてある点は
従来の方式と変わらない。この内外のレールの段差によ
る隙間は、フィルムの平面最良条件に基づき決定される
もので、各社若干の差異はあるものの約0.2mmが標
準となっている。この間隙を利用してフィルムのカーリ
ングの癖を修正するためフィルムの幅より大きい平坦な
圧板を外レール面に押しつけるように構成されている。
この押圧は裏蓋に取り付けられた圧板バネによって裏蓋
閉状態で得るようになっている。
【0009】しかしながら、カメラ本体固定ブロックを
暗箱構成にして可動ブロックを内部に収容する方式のバ
ックフォーカス制御方式のAF一眼レフカメラでは、撮
影開口部が裏蓋から離れるため上記方式を採用すること
ができない。そのためフォーカス保持用圧板を裏蓋から
分離し可動ブロック側に設置する構造としている。上記
構成によれば、フィルムを撮影開口部に一定の圧力で保
持することができる。この構成に加えて、マグネットに
よる吸引作用を用いて圧板を外レール面に密着保持する
ことにより、カメラの厚み方向の増加を低減できる。さ
らに、カメラ本体固定ブロックの裏蓋と、フィルム保持
用圧板の間に可動距離に応じて曲折する連結部材を設け
ることにより、従来と同じ感覚でフィルム装填等が可能
になる。
暗箱構成にして可動ブロックを内部に収容する方式のバ
ックフォーカス制御方式のAF一眼レフカメラでは、撮
影開口部が裏蓋から離れるため上記方式を採用すること
ができない。そのためフォーカス保持用圧板を裏蓋から
分離し可動ブロック側に設置する構造としている。上記
構成によれば、フィルムを撮影開口部に一定の圧力で保
持することができる。この構成に加えて、マグネットに
よる吸引作用を用いて圧板を外レール面に密着保持する
ことにより、カメラの厚み方向の増加を低減できる。さ
らに、カメラ本体固定ブロックの裏蓋と、フィルム保持
用圧板の間に可動距離に応じて曲折する連結部材を設け
ることにより、従来と同じ感覚でフィルム装填等が可能
になる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。図1は、本発明によるフィルム圧板機構を採
用したオートフォーカス一眼レフカメラの概略断面図で
ある。カメラ本体固定ブロックAは、交換レンズ9,レ
ンズマウント1,AF駆動機構7および図示しないレリ
ーズボタンを有するグリップを含んで構成されている。
カメラ本体可動ブロックBは、アップダウンミラー,フ
ァインダ機構5,アパーチャー10,露出機構,フィル
ム給送機構および測距機構3を含んで構成されている。
カメラ本体固定ブロックAは、暗箱構成で、カメラ本体
可動ブロックBを内部に完全に収容しており、カメラ本
体固定ブロックA自体が外装となっている。
説明する。図1は、本発明によるフィルム圧板機構を採
用したオートフォーカス一眼レフカメラの概略断面図で
ある。カメラ本体固定ブロックAは、交換レンズ9,レ
ンズマウント1,AF駆動機構7および図示しないレリ
ーズボタンを有するグリップを含んで構成されている。
カメラ本体可動ブロックBは、アップダウンミラー,フ
ァインダ機構5,アパーチャー10,露出機構,フィル
ム給送機構および測距機構3を含んで構成されている。
カメラ本体固定ブロックAは、暗箱構成で、カメラ本体
可動ブロックBを内部に完全に収容しており、カメラ本
体固定ブロックA自体が外装となっている。
【0011】図示しない被写体からの光は、交換レンズ
9を通り、アップダウンミラーにより光路が上方向に導
かれ、ファインダ機構5に入射する。ファインダ機構5
では、ペンタプリズム5aで主光軸に対し平行光になる
ように導かれ接眼レンズ5bに達する。交換レンズ9を
通った被写体光の一部は測距機構3のAFミラー3aに
も入射して光路が下部に導かれAFレンズ3bを介して
AFセンサ3cに達する。AF駆動機構7はフランジバ
ック駆動モータ7a,モータ7aの回転数を検出するエ
ンコーダ6,ギヤ7b,7c,リードスクリュー7dお
よび雌ネジ7eより構成されている。このAF駆動機構
7によりカメラ本体固定ブロックAのレンズマンウト1
と可動ブロックBのアパーチャー(開口部)10の距離
が調整される。図1(a)は無限遠撮影状態に,(b)
は最至近撮影状態に距離が調整された状態をそれぞれ示
している。
9を通り、アップダウンミラーにより光路が上方向に導
かれ、ファインダ機構5に入射する。ファインダ機構5
では、ペンタプリズム5aで主光軸に対し平行光になる
ように導かれ接眼レンズ5bに達する。交換レンズ9を
通った被写体光の一部は測距機構3のAFミラー3aに
も入射して光路が下部に導かれAFレンズ3bを介して
AFセンサ3cに達する。AF駆動機構7はフランジバ
ック駆動モータ7a,モータ7aの回転数を検出するエ
ンコーダ6,ギヤ7b,7c,リードスクリュー7dお
よび雌ネジ7eより構成されている。このAF駆動機構
7によりカメラ本体固定ブロックAのレンズマンウト1
と可動ブロックBのアパーチャー(開口部)10の距離
が調整される。図1(a)は無限遠撮影状態に,(b)
は最至近撮影状態に距離が調整された状態をそれぞれ示
している。
【0012】カメラ本体固定ブロックAと可動ブロック
Bの位置関係を示す情報は、位置検出スイッチ8で検出
することができる。位置検出スイッチ8を構成する摺動
抵抗8aはカメラ本体固定ブロックAの基部に、その接
触子8bの端部はカメラ本体可動ブロックBの基部にそ
れぞれ固定され、カメラ本体固定ブロックAと可動ブロ
ックBの距離が変わることにより摺動抵抗8aの抵抗値
が変動しBF(バックフォーカス)位置検出信号を得る
ことができる。カメラ本体固定ブロックAと可動ブロッ
クBは図示しない連結部材で結合され、これら部材によ
りカメラ本体固定ブロックAに対し可動ブロックBが円
滑に可変できるように構成されている。圧板19,圧板
保持板27等よりなる機構は、カメラ本体可動ブロック
Bのアパーチャー10側に設けられている。カメラ本体
固定ブロックAに設けられた裏蓋26を開くことにより
フィルムの装填,交換ができる。
Bの位置関係を示す情報は、位置検出スイッチ8で検出
することができる。位置検出スイッチ8を構成する摺動
抵抗8aはカメラ本体固定ブロックAの基部に、その接
触子8bの端部はカメラ本体可動ブロックBの基部にそ
れぞれ固定され、カメラ本体固定ブロックAと可動ブロ
ックBの距離が変わることにより摺動抵抗8aの抵抗値
が変動しBF(バックフォーカス)位置検出信号を得る
ことができる。カメラ本体固定ブロックAと可動ブロッ
クBは図示しない連結部材で結合され、これら部材によ
りカメラ本体固定ブロックAに対し可動ブロックBが円
滑に可変できるように構成されている。圧板19,圧板
保持板27等よりなる機構は、カメラ本体可動ブロック
Bのアパーチャー10側に設けられている。カメラ本体
固定ブロックAに設けられた裏蓋26を開くことにより
フィルムの装填,交換ができる。
【0013】図2,図3はフィルム圧板機構の実施例を
一部破断して示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を閉じた
状態と開放した状態をそれぞれ示している。可動本体部
(カメラ本体可動ブロック)11のアパーチャー部に内
レール48,49と外レール46,47が設けられてい
る。外レール46は3分割され,各分割部分の間にヨー
ク33,34,永久磁石32よりなる磁石部分およびヨ
ーク37,38,永久磁石36よりなる磁石部分が埋設
されている。同様に外レール47も3分割され、各分割
部分の間にヨーク41,40,永久磁石39よりなる磁
石部分およびヨーク42,44,永久磁石43よりなる
磁石部分が埋設されている。
一部破断して示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を閉じた
状態と開放した状態をそれぞれ示している。可動本体部
(カメラ本体可動ブロック)11のアパーチャー部に内
レール48,49と外レール46,47が設けられてい
る。外レール46は3分割され,各分割部分の間にヨー
ク33,34,永久磁石32よりなる磁石部分およびヨ
ーク37,38,永久磁石36よりなる磁石部分が埋設
されている。同様に外レール47も3分割され、各分割
部分の間にヨーク41,40,永久磁石39よりなる磁
石部分およびヨーク42,44,永久磁石43よりなる
磁石部分が埋設されている。
【0014】可動本体部11のフィルムパトローネ室1
4にはパトローネ15が収容され、パトローネ15より
フィルム31が引き出され開口部の内レール48,49
と外レール46,47の間隙を通り、スプール室13内
のスプール12に巻き取られる。圧板19の上端2か所
および下端2か所の切欠部に吸着用波型電磁鉄板35,
20が接着されている。吸着用波型電磁鉄板35,20
の上面35a,35b,20a,20bは圧板19のフ
ィルム押さえ面と同じ高さになっている。圧板19は圧
板保持板27の略中央部に固定され、圧板保持板27の
基部27aは可動本体部11のスプール室13側に設け
られたヒンジ30に回転可能に結合している。したがっ
て、圧板19はヒンジ30を軸として開口部の後部へ扇
形に開くことができる。圧板19の他端にはパトローネ
押え部18が設けられている。
4にはパトローネ15が収容され、パトローネ15より
フィルム31が引き出され開口部の内レール48,49
と外レール46,47の間隙を通り、スプール室13内
のスプール12に巻き取られる。圧板19の上端2か所
および下端2か所の切欠部に吸着用波型電磁鉄板35,
20が接着されている。吸着用波型電磁鉄板35,20
の上面35a,35b,20a,20bは圧板19のフ
ィルム押さえ面と同じ高さになっている。圧板19は圧
板保持板27の略中央部に固定され、圧板保持板27の
基部27aは可動本体部11のスプール室13側に設け
られたヒンジ30に回転可能に結合している。したがっ
て、圧板19はヒンジ30を軸として開口部の後部へ扇
形に開くことができる。圧板19の他端にはパトローネ
押え部18が設けられている。
【0015】圧板19を開口部へ倒すと、吸着用波型電
磁鉄板35,20が外レール46,47側に設けた永久
磁石32,36,39および43に吸引され、フィルム
31が外レール46,47と内レール48,49の間隙
部分に挟み込まれ、フィルムの平面性が保持される。裏
蓋26の基部26aは、本体固定部16のヒンジ28に
回転可能に結合され、裏蓋26の他端部は裏蓋を閉じた
とき、ロック部17に係止するように構成されている。
圧板保持板27の中央部はヒンジ21により蝶番24に
結合され、さらに蝶番24はヒンジ25により蝶番23
に結合されている。蝶番23の他端はヒンジ29により
裏蓋26の裏側に結合されている。
磁鉄板35,20が外レール46,47側に設けた永久
磁石32,36,39および43に吸引され、フィルム
31が外レール46,47と内レール48,49の間隙
部分に挟み込まれ、フィルムの平面性が保持される。裏
蓋26の基部26aは、本体固定部16のヒンジ28に
回転可能に結合され、裏蓋26の他端部は裏蓋を閉じた
とき、ロック部17に係止するように構成されている。
圧板保持板27の中央部はヒンジ21により蝶番24に
結合され、さらに蝶番24はヒンジ25により蝶番23
に結合されている。蝶番23の他端はヒンジ29により
裏蓋26の裏側に結合されている。
【0016】裏蓋26が閉じた状態で本体可動部11が
移動した場合、ヒンジ21,25および29の部分によ
り蝶番23および24の屈曲角度が変化する。裏蓋26
を開くと、図3に示すように裏蓋の開操作にしたがって
蝶番23および24により引っ張られ、吸着している圧
板19をレール面から引き離すことができる。すなわ
ち、裏蓋の1回の開操作で、圧板もアパーチャー面より
引き離すことができる。
移動した場合、ヒンジ21,25および29の部分によ
り蝶番23および24の屈曲角度が変化する。裏蓋26
を開くと、図3に示すように裏蓋の開操作にしたがって
蝶番23および24により引っ張られ、吸着している圧
板19をレール面から引き離すことができる。すなわ
ち、裏蓋の1回の開操作で、圧板もアパーチャー面より
引き離すことができる。
【0017】以上の実施例は、永久磁石4個とそれぞれ
のヨークで形成した場合を説明したが、永久磁石は4個
以外でもよく、さらに電磁石で構成することもできる。
また、プラスチックマグネットを外レールの形状に成形
し、これを外レールの位置にインサートすることによ
り、外レールと磁石とを兼用にすることも可能である。
さらに圧板に吸着波型電磁鉄片を接着する例を説明した
が、圧板を電磁鉄板で構成すれば、吸着波型電磁鉄片を
設ける必要はない。また、図4の例のように圧板64側
に磁石61を設置して接着剤60で固定し外レール62
に鉄材を埋め込み吸着せしめることもできる。
のヨークで形成した場合を説明したが、永久磁石は4個
以外でもよく、さらに電磁石で構成することもできる。
また、プラスチックマグネットを外レールの形状に成形
し、これを外レールの位置にインサートすることによ
り、外レールと磁石とを兼用にすることも可能である。
さらに圧板に吸着波型電磁鉄片を接着する例を説明した
が、圧板を電磁鉄板で構成すれば、吸着波型電磁鉄片を
設ける必要はない。また、図4の例のように圧板64側
に磁石61を設置して接着剤60で固定し外レール62
に鉄材を埋め込み吸着せしめることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、カメラ
本体固定ブロックを暗箱構成にして可動ブロックを内部
に収容する方式のバックフォーカス制御方式AF一眼レ
フカメラにおいて、フィルム保持用圧板をカメラ本体可
動ブロック側に設け、カメラ本体固定ブロックの裏蓋側
の部材を作用させずにフィルムをフィルム開口部に保持
するように構成されているので、本体可動部の移動距離
に関係なく開口部のフィルム保持を一定に保つことがで
きる。また、フィルム保持圧板を磁石により開口部に吸
着する構成であるので、カメラの光軸方向の厚みを減少
させることができカメラの小型化を図ることができる。
さらにカメラ本体固定ブロックの裏蓋と、フィルム保持
用圧板の間に可動距離に応じて曲折する連結部材を設け
ることにより、カメラの裏蓋の開操作でフィルム保持用
圧板をフィルム開口部から引き離すことができ、従来の
フィルム装填,交換と同じ操作感覚でフィルム交換が可
能になる。
本体固定ブロックを暗箱構成にして可動ブロックを内部
に収容する方式のバックフォーカス制御方式AF一眼レ
フカメラにおいて、フィルム保持用圧板をカメラ本体可
動ブロック側に設け、カメラ本体固定ブロックの裏蓋側
の部材を作用させずにフィルムをフィルム開口部に保持
するように構成されているので、本体可動部の移動距離
に関係なく開口部のフィルム保持を一定に保つことがで
きる。また、フィルム保持圧板を磁石により開口部に吸
着する構成であるので、カメラの光軸方向の厚みを減少
させることができカメラの小型化を図ることができる。
さらにカメラ本体固定ブロックの裏蓋と、フィルム保持
用圧板の間に可動距離に応じて曲折する連結部材を設け
ることにより、カメラの裏蓋の開操作でフィルム保持用
圧板をフィルム開口部から引き離すことができ、従来の
フィルム装填,交換と同じ操作感覚でフィルム交換が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルム圧板機構を採用したオー
トフォーカス一眼レフカメラの概略断面図である。
トフォーカス一眼レフカメラの概略断面図である。
【図2】図1のフィルム圧板機構の実施例を一部破断し
て示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を閉じた状態を示し
ている。
て示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を閉じた状態を示し
ている。
【図3】図1のフィルム圧板機構の実施例を一部破断し
て示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を開放した状態を示
している。
て示したカメラ後部斜視図で、裏蓋を開放した状態を示
している。
【図4】フィルム圧板機構の他の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のカメラのフィルム圧板機構を説明するた
めの概略斜視図である。
めの概略斜視図である。
1…レンズマウント 2…フィルム面 3…測距機構 5…ファインダ機構 6…エンコーダ 7…AF駆動機構 8…位置検出SW 9…交換レンズ 11,63…本体可動部(カメラ本体可動ブロック) 12…スプール 13…スプール室 14…パトローネ室 15…パトローネ 16…本体固定部(カメラ本体固定ブロック) 17…ロック部 18…パトローネ押え部 19,64…圧板(フィルム保持用圧板) 20,35…吸着波型電磁鉄板 21,25,28,29,30…ヒンジ 23,24…蝶番 26…裏蓋 27…圧板保持板 31…フィルム 32,36,39,43…永久磁石 33,34,37,38,40,41,42,44…ヨ
ーク 46,47,62…外レール 48,49…内レール 60…接着剤 61…磁石
ーク 46,47,62…外レール 48,49…内レール 60…接着剤 61…磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−186633(JP,A) 特開 平7−63974(JP,A) 特開 平5−173225(JP,A) 特開 平6−118298(JP,A) 特開 平4−214544(JP,A) 特開 昭57−151926(JP,A) 実公 昭33−7676(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/11 G03B 3/10 G03B 17/02 G03B 17/28
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも撮影レンズ用のレンズマウン
トを含むカメラ本体固定ブロックと、少なくともフィル
ム開口部を含むカメラ本体可動ブロックと、前記カメラ
本体固定ブロックに対し前記カメラ本体可動ブロックを
移動可能に連結するブロック間連結部と、AF情報に基
づき前記カメラ本体固定ブロックのレンズマウントと前
記カメラ本体可動ブロックの開口部の距離を調整するA
F駆動機構とから構成され、 前記カメラ本体固定ブロックを暗箱構成にしその中に前
記カメラ本体可動ブロックを収容して前記カメラ本体固
定ブロックを外装となすとともに、前記カメラ本体固定
ブロックの後面にフィルム交換用裏蓋開閉機構を設けた
カメラであって、 フィルム保持用圧板の一端側を前記カメラ本体可動ブロ
ックの開口部付近に係止することにより前記フィルム保
持用圧板を前記カメラ本体可動ブロック側に設け、前記
カメラ本体固定ブロックの裏蓋側の部材を作用させずに
フィルムをフィルム開口部に保持することを特徴とする
オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構。 - 【請求項2】 前記フィルム開口部と前記フィルム保持
用圧板との間を磁石で吸引することにより前記フィルム
開口部にフィルムを保持することを特徴とする請求項1
記載のオートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板
機構。 - 【請求項3】 前記カメラ本体固定ブロックの裏蓋と、
前記フィルム保持用圧板の間に可動距離に応じて曲折す
る連結部材を設け、前記裏蓋開放時に、裏蓋の開放操作
に連動して前記フィルム保持用圧板を前記フィルム開口
部から離脱せしめるようにしたことを特徴とする請求項
1または2記載のオートフォーカス一眼レフカメラのフ
ィルム圧板機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12820294A JP3278289B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12820294A JP3278289B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07311332A JPH07311332A (ja) | 1995-11-28 |
JP3278289B2 true JP3278289B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=14979000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12820294A Expired - Fee Related JP3278289B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | オートフォーカス一眼レフカメラのフィルム圧板機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3278289B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100603968B1 (ko) * | 2004-07-26 | 2006-07-25 | 이재우 | 투명시트 정렬용 지그 |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP12820294A patent/JP3278289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07311332A (ja) | 1995-11-28 |
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