JP2000056387A - カメラのスプール室構造 - Google Patents

カメラのスプール室構造

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JP2000056387A
JP2000056387A JP10223191A JP22319198A JP2000056387A JP 2000056387 A JP2000056387 A JP 2000056387A JP 10223191 A JP10223191 A JP 10223191A JP 22319198 A JP22319198 A JP 22319198A JP 2000056387 A JP2000056387 A JP 2000056387A
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unit
spool chamber
chamber
opening
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Takaaki Kami
高明 上
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプールを組付けるに当たって作業性を改善す
ることができ、スプールを含むスプール室をユニットと
して作成するうえでも生産性を良くすること。 【解決手段】カメラのフィルムを巻上げるためのスプー
ル室構造であって、スプール室を形成するもので、一対
の端壁25a、25b部を有するスプールユニット24
と、このスプールユニット24に回転可能に設けられ、
フィルムを巻取るためのスプール軸24aと、このスプ
ール軸24aの回転軸方向に於けるスプールユニット2
4の端壁25aに、弾性的変形を利用して取付可能とす
る弾性変形部と上記スプール軸24aを回転自在に支持
する開口82とが形成されたバヨネット蓋80を具備す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラ内に設け
られてフィルムを巻取るためのスプール室構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスプール室は、その全体がカメラ
本体のフレームと一体にして金属または合成樹脂の射出
成型により形成されている。そして、例えば特開平4−
340529号公報には、スプールを上下のケーシング
で挟み込んで回転自在に支持する技術が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平4−340529号公報による技術では、巻上
げモータを上ケーシングにねじで固定し、その外周にス
プールを回転可能に支持している。そして、このスプー
ルは、上下のケーシングが重ね合わされて、下ケーシン
グがねじで固定されると、初めて軸方向の規制がなされ
るように構成されている。
【0004】つまり、モータをケーシングにねじ止めし
た後でなければスプールを回転可能に支持することはで
きないものであった。これは、スプールを組付けるに当
たって作業性の悪いものであった。加えて、スプールを
含むスプール室をユニットとして作成するうえでも、ス
プール内に取付けるモータを必要とする等、生産性の面
で改善が望まれていた。
【0005】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、スプールを組付けるに当たって作業性を改善す
ることができ、スプールを含むスプール室をユニットと
して作成するうえでも生産性の良いカメラのフィルム巻
上げスプール室構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、カ
メラのフィルム巻上げスプール室構造に於いて、スプー
ル室を形成するもので、一対の壁部を有するスプール室
本体と、上記スプール室中に回転可能に設けられ、フィ
ルムを巻取るためのスプールと、上記スプールの回転軸
方向に於ける上記スプール室本体の一対の壁部のうちの
一方の壁部に、弾性的変形を利用して取付可能とする鍔
部と、上記スプールを回転支持する回転支持部と、が形
成されたスプール室蓋部材とを具備することを特徴とす
る。
【0007】またこの発明は、カメラのフィルム巻上げ
スプール室構造に於いて、上記スプール室中に回転可能
に設けられ、フィルムを巻取るためのスプールと、上記
スプールの回転軸方向の一端部を支持する回転支持部
と、上記スプールの回転軸方向の他端部が位置する側に
設けられた開口部とを有し、スプール室を形成するスプ
ール室本体と、上記スプールの他端部を回転可能に支持
すると共に上記開口部を塞ぐために、上記スプール室本
体の上記開口部に回動させて組付けられるバヨネット式
スプール室蓋部材とを具備することを特徴とする。
【0008】更にこの発明は、カメラのフィルム巻上げ
スプール室構造に於いて、上記スプール室中でフィルム
を巻取るため回転するスプールと、上記スプールの回転
軸方向の一端部を回転可能に支持する軸受部と、上記ス
プールの回転軸方向の他端部と対向する側に設けられた
開口部とを有し、スプール室を形成するスプール室本体
と、上記スプールの他端部を回転可能に軸受けすると共
に上記開口部を塞ぐように、上記スプール室本体の上記
開口部近傍に、上記スプールの他端部を軸受けしつつ所
定角度回動させて組付け固定されるバヨネット式スプー
ル室蓋部材とを具備することを特徴とする。
【0009】この発明のカメラのフィルム巻上げスプー
ル室構造にあっては、スプール室本体は、スプール室を
形成するもので一対の壁部を有している。そして、フィ
ルムを巻取るためのスプールが、上記スプール室中に回
転可能に設けられている。そして、上記スプールの回転
軸方向に於ける上記スプール室本体の一対の壁部のうち
の一方の壁部にスプール室蓋部材が形成される。このス
プール室蓋部材は、弾性的変形を利用して取付可能とす
る鍔部と、上記スプールを回転支持する回転支持部とが
形成される。
【0010】またこの発明のカメラのフィルム巻上げス
プール室構造にあっては、スプールは上記スプール室中
に回転可能に設けられ、フィルムを巻取る。そして、ス
プール室本体は、回転支持部と開口部を有して形成され
るもので、上記スプールの回転軸方向の一端部が回転支
持部で支持され、上記スプールの回転軸方向の他端部が
位置する側に開口部が設けられる。更に、上記スプール
の他端部を回転可能に支持すると共に上記開口部を塞ぐ
ために、バヨネット式スプール室蓋部材が、上記スプー
ル室本体の上記開口部に回動させて組付けられる。
【0011】更に、この発明のカメラのフィルム巻上げ
スプール室構造にあっては、上記スプール室中でフィル
ムを巻取るためにスプールが回転される。そして、上記
スプールの回転軸方向の一端部が軸受部で回転可能に支
持され、上記スプールの回転軸方向の他端部と対向する
側に開口部が設けられて、スプール室本体によりスプー
ル室が形成される。加えて、上記スプールの他端部を回
転可能に軸受けすると共に上記開口部を塞ぐように、上
記スプール室本体の上記開口部近傍に、バヨネット式ス
プール室蓋部材で上記スプールの他端部を軸受けしつつ
所定角度回動されて組付け固定される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。初めに、この発明の実施の形態
に従ったスプール室を有するカメラの全体の構成につい
て、図2及び図3を参照して概略的に説明する。
【0013】図2は、この発明の実施の形態に従ったス
プール室を有するカメラを右斜め後上方から見下ろした
時の概略的な分解斜視図であり、図3は、この発明の実
施の形態に従ったスプール室を有するカメラの概略的な
水平断面図である。
【0014】このカメラの外装ハウジングは、前カバー
ユニット10aと後カバーユニット10bとで構成され
ている。前カバーユニット10aの前面の略中央にはレ
ンズ鏡筒出没開口12が形成されており、上記前面には
図3に示されるように、レンズ鏡筒出没開口12を覆う
閉成位置と閉成位置から右方向(以下、この実施の形態
の説明ではカメラを後方から見た時を基準として上下や
左右を決めている)に上記前面に沿い移動してレンズ鏡
筒出没開口12を露呈させる露呈位置との間で移動自在
にバリア部材14が設けられている。
【0015】また、前カバーユニット10aの前面の左
上隅には、フラッシュユニット15が設けられている。
前カバーユニット10aと後カバーユニット10bとで
囲まれた収容空間中には、前カバーユニット10aのレ
ンズ鏡筒出没開口12に対応してレンズ鏡枠ユニット1
6が配置されている。レンズ鏡枠ユニット16は、基端
部のレンズ鏡枠支持基板16aが弾性を有した環状の遮
光部材18を介在させた状態でレール板ユニット20の
前面に固定されている。
【0016】レール板ユニット20にはレンズ鏡枠ユニ
ット16に対応して画面規制窓20aが形成されてお
り、レール板ユニット20の前面には画面規制窓20a
中に配置された画面規制窓枠であるマスク板ユニットが
固定されている。尚、図2及び図3では、マスク板ユニ
ットが薄いために図示が省略されている。
【0017】レール板ユニット20の後面には、画面規
制窓20aの上下で相互に平行に左右方向に延出された
一対のフィルムレール20bが形成されている。このレ
ール板ユニット20の前面の左右の端部には、フィルム
カートリッジ室を構成するフィルムカートリッジユニッ
ト22及びスプール室を構成するスプールユニット24
が固定されている。
【0018】フィルムカートリッジユニット22には、
その下面にフィルムカートリッジ出入り開口が形成され
ている。また、後カバーユニット10bの下面には、フ
ィルムカートリッジユニット22のフィルムカートリッ
ジ出入り開口に対応して、図示されないフィルムカート
リッジ出入り蓋が開閉自在に設けられている。
【0019】尚、この実施の形態で使用されるフィルム
カートリッジは、いわゆる新フィルムカートリッジ(I
X240カートリッジ)であるが、この発明のスプール
室は35mmフィルムを使用するカメラのスプール室に
も当然適用することができる。
【0020】図3には、フィルムカートリッジユニット
22のフィルムカートリッジ室に収容されている新フィ
ルムカートリッジ23が示されている。スプールユニッ
ト24のスプール室には、中空のスプール軸24aが回
転自在に収容されている。スプール室の側壁に於いて、
レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部位には、スプール
軸24aの半径方向に揺動自在なフィルム押圧板24b
が設けられている。フィルム押圧板24bは、図示され
ない付勢手段によりスプール軸24aの外周面に向かい
付勢されている。フィルム押圧板24bは、スプール軸
24a上へのフィルムの自動巻付けのために使用され
る。
【0021】この実施の形態に於いて、スプール室は巻
取られるフィルムの幅方向の両側(図2では上下)に位
置する一対の端壁25a、25bが、レンズ鏡枠ユニッ
ト16に隣接した部分26aで相互に一体的に接続され
ている。そして、一対の端壁25a、25bの間で上記
フィルムに対面する側壁は、レンズ鏡枠ユニット16に
隣接した部分26a以外の上記部分26aよりも大きな
面積が弾性変形可能な薄板28で構成されている。
【0022】尚、この実施の形態の特徴であるスプール
室の構成についての詳細は後述する。レール板ユニット
20の前面の左右の端部に固定されたフィルムカートリ
ッジユニット22の前面及びスプールユニット24の前
面には、補強板ユニット30が固定されている。補強板
ユニット30に於いて、レンズ鏡枠ユニット16に対応
した部分にはレンズ鏡枠開口30aが形成されており、
また右上隅にはファインダ用開口30bが形成されてい
る。
【0023】補強板ユニット30のファインダ用開口3
0bは、前カバーユニット10aの前壁の右上隅に設け
られている、図示されない測距窓に対応されている。ま
た、補強板ユニット30の後面には、オートフォーカス
及びファインダ制御ユニット32が固定されている。
【0024】レール板ユニット20の前面の左右の端部
には、上述した如く固定されたフィルムカートリッジユ
ニット22の後面と、スプールユニット24の後面に
は、圧板ユニット34が固定されている。圧板ユニット
34は、フィルムカートリッジユニット22中の新フィ
ルムカートリッジ23から押し出され、スプールユニッ
ト24のスプール室に至る、図示されない新フィルムを
レール板ユニット20の一対のレール部材20b上に押
圧して、レンズ鏡枠ユニット16に対するフィルム基準
面を規定する。
【0025】尚、この実施の形態では、新フィルムカー
トリッジ23が使用されるので、圧板ユニット34の左
下隅には、上記新フィルムの下縁に沿った図示されない
磁気記録トラックに磁気データを記録するための磁気ヘ
ッド36が設けられている。
【0026】上述したように、レール板ユニット20及
び補強板ユニット30により一体化されたフィルムカー
トリッジユニット22及びスプールユニット24は、モ
ータ駆動ユニット38上に連結されている。モータ駆動
ユニット38は、スプールユニット24のスプール軸2
4aの中心孔に挿入されるモータ38aと、モータ38
aからの回転力を選択的に複数の所定の箇所に伝達す
る、例えば歯車列を含む回転力伝達手段と、回転力伝達
手段による回転力の伝達先を複数の所定の箇所の中で切
り替えるためのプランジャ・ソレノイド組立て体38b
とを備えている。
【0027】この実施の形態に於いて、上記回転力伝達
手段は、スプールユニット24のスプール軸24aと、
フィルムカートリッジユニット22中の新フィルムカー
トリッジ23のフィルム出口開閉扉の回転中心軸23a
及びフィルムカートリッジ軸23bとに連結される。そ
して、上記フィルム出口開閉扉の開閉や新フィルムカー
トリッジ23からの新フィルムの押し出しや、新フィル
ムカートリッジ23への新フィルムの巻取りやスプール
軸24a上への新フィルムカートリッジ23からの新フ
ィルムの巻上げを選択的に行う。
【0028】外装ハウジングの前カバーユニット10a
と後カバーユニット10bとで覆われた収容空間中に
は、更に、圧板ユニット34の後方からレール板ユニッ
ト20の前面の中央及び左右の端部に、上述した如く固
定されたレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッ
ジユニット22、及びスプールユニット24の上方にか
けて、この実施の形態のスプール室を有したカメラの電
気制御回路が構成されているフレキシブル基板ユニット
40が配置されている。
【0029】フレキシブル基板ユニット40は、圧板ユ
ニット34の後方に位置する部分に液晶表示装置42を
含んでいて、液晶表示装置42は後カバーユニット10
bの後壁に形成されている液晶表示窓44に配置され
る。
【0030】後カバーユニット10bの後壁にはファイ
ンダ接眼窓46が形成されており、ファインダ接眼窓4
6と前カバーユニット10aの前壁に於いて右上隅の、
上述した図示されない測距窓に隣接して形成されている
ファインダ対物窓(図示せず)との間には、オートフォ
ーカス及びファインダ制御ユニット32が配置されてい
る。
【0031】後カバーユニット10bの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示されない種々のモード切り替えスイッチに対応
して、種々のモード切り替え釦47が配置されている。
【0032】後カバーユニット10bの右壁には、電池
室開閉蓋48が配置されている。電池室開閉蓋48は、
後カバーユニット10bの内部空間に於いてフィルムカ
ートリッジユニット22と電池室開閉蓋48との間に構
成されている電池室50に対する電池50aの出し入れ
を可能にする。
【0033】後カバーユニット10bの内部空間には、
更に、電池室50の後ろ側に前カバーユニット10aの
フラッシュユニット15のためのコンデンサ52が配置
されている。
【0034】前カバーユニット10aの上壁には、フレ
キシブル基板ユニット40の上方配置部分に構成されて
いる図示されないシャッタスイッチに対応して、シャッ
タ釦54が配置されている。
【0035】以上詳述した如く、この実施の形態に従っ
たスプール室を有したカメラは、相互に独立して予め形
成されていた前カバーユニット10a、後カバーユニッ
ト10b、フラッシュユニット15、レンズ鏡枠ユニッ
ト16、レール板ユニット20、フィルムカートリッジ
ユニット22、スプールユニット24、補強板ユニット
30、オートフォーカス及びファインダ制御ユニット3
2、圧板ユニット34、モータ駆動ユニット38、フレ
キシブル基板ユニット40及びマスク板ユニットを含む
複数のユニットを組合わせることにより構成されてい
る。
【0036】したがって、この実施の形態に従ったスプ
ール室を有したカメラとは別の種類のカメラを形成しよ
うとする場合には、この実施の形態に従ったカメラの上
述した複数のユニットの中で別の種類のカメラに於いて
共通に使用可能なユニットを別の種類のカメラのために
利用することができる。そして、別の種類のカメラは上
記共通に使用可能なユニット以外のユニットのみを準備
すれば形成することができる。このように、複数の種類
のカメラを共通に使用可能なユニットを利用して形成す
ることができるので、複数の種類のカメラを早く安価に
市場に提供することができる。
【0037】次に、この実施の形態の特徴であるスプー
ル室の構成について、図1、図4及び図5を参照して、
詳細に説明する。尚、図4には、レール板ユニット20
に対してレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッ
ジユニット22、そしてスプールユニット24が取付け
られる様子も一点鎖線で示されている。
【0038】レール板ユニット20の所定の複数の位置
に形成された所定の複数の貫通孔60に挿入された複数
のねじ(図示せず)が、レンズ鏡枠ユニット16のレン
ズ鏡枠支持基板16a、フィルムカートリッジユニット
22、そしてスプールユニット24のそれぞれの所定の
複数の位置に形成された所定の複数の貫通孔62に螺合
されることにより、上述した取付けが達成される。
【0039】尚、この取付けに際しては、レール板ユニ
ット20の所定の複数の位置に形成された、図示されな
い位置決め孔または図示されない位置決め突起の一方
と、レンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッジユ
ニット22、そしてスプールユニット24のそれぞれの
所定の複数の位置に形成された図示されない位置決め孔
または図示されない位置決め突起の他方との組合わせに
より、レール板ユニット20に対するレンズ鏡枠ユニッ
ト16、フィルムカートリッジユニット22、そしてス
プールユニット24のそれぞれの位置決めがなされる。
【0040】図4には、また、レール板ユニット20の
画面規制窓20a中に配置される画面規制窓枠であるマ
スク板ユニット64も示されている。マスク板ユニット
64は、レール板ユニット20の前面の所定の複数の位
置に形成されている位置決めピン66にマスク板ユニッ
ト64の所定の複数の位置に形成されている位置決め孔
64aが嵌合されることにより、画面規制窓20a中に
於ける位置決めがなされる。マスク板ユニット64は、
環状の遮光部材18を介在させてレンズ鏡枠ユニット1
6の基端部のレンズ鏡枠支持基板16aがレール板ユニ
ット20に上述した如く取付けられることにより、レン
ズ鏡枠支持基板16aとレンズ鏡枠ユニット16とによ
り挟持される。
【0041】図4には、更に、補強板ユニット30に対
してレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッジユ
ニット22、そしてスプールユニット24が取付けられ
る様子も一点鎖線で示されている。補強板ユニット30
の所定の複数の位置に形成された所定の複数の貫通孔6
8に挿入された複数のねじ(図示せず)が、レンズ鏡枠
ユニット16、フィルムカートリッジユニット22、そ
してスプールユニット24のそれぞれの所定の複数の位
置に形成された所定の複数の貫通孔70に螺合されるこ
とにより、上述した取付けが達成される。
【0042】図4には、また更に、レール板ユニット2
0及び補強板ユニット30の両者に上述した如く取付け
られたレンズ鏡枠ユニット16、フィルムカートリッジ
ユニット22、そしてスプールユニット24が載置され
るモータ駆動ユニット38に於いて、フィルムカートリ
ッジユニット22の下面のフィルムカートリッジ出入り
開口と、図4には示されない後カバーユニット10bの
下面の図示されていない上述したフィルムカートリッジ
出入り蓋との間に介在されたフィルムカートリッジ出入
り貫通口38cが示されている。フィルムカートリッジ
出入り貫通口38cは、フィルムカートリッジ室の一部
を構成している。
【0043】図1(a)はスプールユニット24の構成
を示した分解斜視図であり、図1(b)は該スプールユ
ニット24及び図示されないモータ38aを組付けた状
態を示した斜視図である。
【0044】スプール軸24aの下端部の外周面には、
歯車24bが形成されている。この歯車24bは、下方
の端壁25bの環状の回転中心溝26cの一部に形成さ
れている切り欠き穴部26gを介して、モータ駆動ユニ
ット38の上面から上方に突出された図示されない動力
伝達歯車と噛合する。この噛合により、モータ駆動ユニ
ット38からの回転力が、スプール軸24aに伝達され
る。
【0045】上記端壁25aには、スプールユニット2
4にスプール軸24aを組付ける際に、該スプール軸2
4aを一端挿入するための開口26bが形成されてい
る。尚、この開口26bの径は、スプール軸24aの歯
車24bが形成されている部分の径よりも小さいものと
する。
【0046】スプール軸24aの歯車24bを上記回転
中心溝26cに嵌挿するため、スプール軸24bは、端
壁25aと端壁25bの間より一旦開口26bに挿入さ
れる。その後、図1(a)に於いて下方向にスプール軸
24aを移動させ、歯車24bを上記回転中心溝26c
に嵌挿する。詳しくは、端壁25bに設けられた円筒部
26fに歯車24bの内周面が回転可能に嵌合する。
【0047】スプール軸24aが端壁25a、25b間
に装填された状態で、開口26bにバヨネット蓋80が
装着される。このバヨネット蓋80の外周部には、開口
26bの周囲に複数箇所(図1では3箇所)形成されて
いるバヨネット部24cと係合するべくバヨネット部
(鍔部)81が形成されている。これらバヨネット部2
4cとバヨネット部81が係合して所定方向にバヨネッ
ト蓋80が回転移動されることにより、スプールユニッ
ト24にバヨネット蓋80が固定される。バヨネット部
81の端部には凸状部81aが設けられ、スプール室側
のバヨネット部24cとバヨネット蓋80のバヨネット
部81とが嵌合し、蓋80が回転させられて蓋80が装
着されると、この装着が回転して緩まないようにするた
めのものである。図1(b)には、蓋80を装着後、凸
状部81aが見えている。尚、上記バヨネット部24c
とバヨネット部81の数は、両者が対応する位置に設け
られていれば、複数箇所に設けられていれば良い。
【0048】また、バヨネット蓋80の中心部には、モ
ータ駆動ユニット38のモータ38aの軸受け用の開口
82が設けられ、更にこの開口82に連接してモータ3
8の端子取出し用開口83が設けられている。上記開口
82の近傍には、バヨネット蓋80を端壁25aに取付
ける際に治具等を挿入するための取付孔84が設けられ
ている。
【0049】また、バヨネット蓋80の裏面には、スプ
ール軸24aの上端部を回転自在に支持するための係合
部80a(円周形状の軸受部)(回転支持部)が設けら
れている(図5参照)。
【0050】このように組付けることにより、図1
(b)に示されるように、バヨネット蓋80の開口82
にモータ軸受け38eが嵌挿し、開口83にモータ端子
38dが挿通される。したがって、スプール軸24aは
端壁25bと端壁25aに装着されたバヨネット蓋80
により回転自在に支持される。
【0051】また、図4及び図5には、スプールユニッ
ト24の一対の端壁25a、25bの間にスプール軸2
4aが回転自在に保持される様子及びこのスプール軸2
4aの中心孔にモータ駆動ユニット38のモータ38a
が挿入されている様子が示されている。
【0052】上方の端壁25aには、上述したように、
スプール軸24aの上端部が挿入されて該上端部を回転
自在に支持する開口26bが形成されている。一方、下
方の端壁25bには、スプール軸24aの下端部が挿入
されて該下端部を回転自在に支持する環状の回転中心溝
26cが形成されている。下方の端壁25bには、更に
環状の回転中心溝26bの中心にモータ駆動ユニット3
8のモータ38aをスプール軸24aの中心孔に導入す
るための中心口26dが形成されている。
【0053】モータ駆動ユニット38は、軸受け用の開
口82とモータ軸受け38fにより支持される。そし
て、このモータ38aの駆動力は、モータ回転軸38g
からピニオンギア90を介して、キャリア91に軸支さ
れた遊星ギア92、更にはインター成るギア93に伝達
され、更に、図示されないギア列を介して、スプール軸
24aの歯車24bに伝達される。
【0054】この実施の形態に於いて、スプールユニッ
ト24の一対の端壁25a、25bの間でスプールユニ
ット24のスプール室に導入されるフィルムに対面する
側壁は、上述した如く、レンズ鏡枠ユニット16に隣接
した部分26a以外の上記部分26aよりも大きな面積
が弾性変形可能な薄板28で構成されている。
【0055】一対の端壁25a、25bに於いて、相互
に対向する一対の内端面のそれぞれには、環状の回転中
心溝26cよりも大きな直径の環状切り欠き26eが、
レンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26aを除き形
成されている。
【0056】薄板28は、金属または遮光性を有する合
成樹脂により形成されていて、一対の端壁25a、25
bの一対の内端面の環状切り欠き26eよりも小さな直
径を有した湾曲部28aと、レンズ鏡枠ユニット16に
隣接した部分26aに沿うよう平面にされた平面部28
bとを含んでいる。
【0057】上記薄板28は、上下両端縁を端壁25
a、25bの一対の内端面の環状切り欠き26eの半径
方向の外方から自身の弾性に抗して押し込み、上下両端
縁で一対の環状切り欠き26eを半径方向の外方から弾
性力により挟持すると共に、平面部28bをレンズ鏡枠
ユニット16に隣接した部分26aに沿うよう配置させ
ることにより、スプールユニット24の側壁に於いてレ
ンズ鏡枠ユニット16に隣接した部分26a以外を構成
する。
【0058】薄板28は上記弾性力を伴った挟持によっ
てのみ端壁25a、25bの間に位置しており、該端壁
25a、25bに対する薄板28の取付けが容易であ
る。一対の端壁25a、25bは、レンズ鏡枠ユニット
16に隣接した部分26aによってのみ相互に結合され
ているだけなので、レンズ鏡枠ユニット16から遠い部
分を相互に接近または遠ざかるよう弾性的に変形させる
ことが可能である。また薄板28も弾性を有しているの
で、端壁25a、25bや薄板28の寸法精度を高める
ことなく、端壁25a、25bに対する薄板28の上述
した如き取付けが可能である。
【0059】また、上述した実施の形態では、スプール
ユニットは他のユニットとは別体で構成された例につい
て説明したが、これに限られるものではなく、少なくと
も一対の端壁が形成されていれば、他のユニットと一体
化して形成されていても良い。例えば、スプールユニッ
トとモータ駆動ユニットを一体的に構成しても、この発
明に応用可能である。
【0060】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。すなわち、 (1) カメラのフィルム巻上げスプール室構造に於い
て、上記スプール室中に回転可能に設けられ、フィルム
を巻取るためのスプールと、上記スプールの回転軸方向
の一端部を支持する回転支持部と、上記スプールの回転
軸方向の他端部が位置する側に設けられた開口部とを有
し、スプール室を形成するスプール室本体と、上記スプ
ールの他端部を回転可能に支持すると共に上記開口部を
塞ぐために、上記スプール室本体の上記開口部に回動さ
せて組付けられるバヨネット式スプール室蓋部材と、を
具備することを特徴とするカメラのフィルム巻上げスプ
ール室構造。
【0061】(2) 上記スプール内に配置される巻上
げ用モータと、上記バヨネット式スプール室蓋部材に設
けられ、上記モータと嵌合して位置決め支持するモータ
支持部と、を具備することを特徴とする上記(1)に記
載のカメラのフィルム巻上げスプール室構造。
【0062】(3) 上記バヨネット式スプール室蓋部
材は、更に上記モータの駆動用電流供給用のモータ端子
を上記スプール室の外に露呈させるための逃げ形状の開
口を具備することを特徴とする上記(2)に記載のカメ
ラのフィルム巻上げスプール室構造。
【0063】(4) 上記スプールの回転軸方向の他端
部が位置する側に設けられた上記開口部は、組付けの際
上記開口部に入り込む上記スプールの部分の外形よりも
大きくなっていることを特徴とする上記(1)に記載の
カメラのフィルム巻上げスプール室構造。
【0064】(5) 上記バヨネット式スプール室蓋部
材には、弾性的変形を利用して取付可能とする弾性変形
部が形成されていることを特徴とする上記(1)に記載
のカメラのフィルム巻上げスプール室構造。
【0065】(6) 上記バヨネット式スプール室蓋部
材は、上記スプール室本体に所定角度回動させることに
より組付け固定されることを特徴とする上記(5)に記
載のカメラのフィルム巻上げスプール室構造。
【0066】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、スプー
ルを組付けるに当たって作業性を改善することができ、
スプールを含むスプール室をユニットとして作成するう
えでも生産性の良いカメラのフィルム巻上げスプール室
構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に従ったスプール室構造
を示すもので、(a)はスプールユニットの構成を示し
た分解斜視図、(b)はスプールユニット及びモータ駆
動ユニットのモータを組付けた状態を示した斜視図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態に従ったスプール室を有
するカメラを右斜め後上方から見下ろした時の概略的な
分解斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態に従ったスプール室を有
するカメラの概略的な水平断面図である。
【図4】この発明の実施の形態に従ったスプール室を有
するカメラの主要部を左斜め前上方から見た時の概略的
な分解斜視図である。
【図5】スプール室に於けるスプール軸及び薄板の配置
とスプール軸に対するモータ駆動ユニットのモータの配
置とを示すスプール室の概略的な半縦断面図である。
【符号の説明】
16 レンズ鏡枠ユニット、 24 スプールユニット、 24a スプール軸、 24b 歯車、 24c、81 バヨネット部、 25a、25b 端壁、 26a 部分、 26b、82 開口、 26c 回転中心溝、 26d 中心口、 28 薄板、 38 モータ駆動ユニット、 38a モータ、 38d モータ端子、 38e モータ軸受け、 80 バヨネット蓋、 83 端子取出し用開口、 84 取付孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラのフィルム巻上げスプール室構造
    に於いて、 スプール室を形成するもので、一対の壁部を有するスプ
    ール室本体と、 上記スプール室中に回転可能に設けられ、フィルムを巻
    取るためのスプールと、 上記スプールの回転軸方向に於ける上記スプール室本体
    の一対の壁部のうちの一方の壁部に、弾性的変形を利用
    して取付可能とする鍔部と、上記スプールを回転支持す
    る回転支持部と、が形成されたスプール室蓋部材と、 を具備することを特徴とするカメラのフィルム巻上げス
    プール室構造。
  2. 【請求項2】 カメラのフィルム巻上げスプール室構造
    に於いて、 上記スプール室中に回転可能に設けられ、フィルムを巻
    取るためのスプールと、 上記スプールの回転軸方向の一端部を支持する回転支持
    部と、上記スプールの回転軸方向の他端部が位置する側
    に設けられた開口部とを有し、スプール室を形成するス
    プール室本体と、 上記スプールの他端部を回転可能に支持すると共に上記
    開口部を塞ぐために、上記スプール室本体の上記開口部
    に回動させて組付けられるバヨネット式スプール室蓋部
    材と、 を具備することを特徴とするカメラのフィルム巻上げス
    プール室構造。
  3. 【請求項3】 カメラのフィルム巻上げスプール室構造
    に於いて、 上記スプール室中でフィルムを巻取るため回転するスプ
    ールと、 上記スプールの回転軸方向の一端部を回転可能に支持す
    る軸受部と、上記スプールの回転軸方向の他端部と対向
    する側に設けられた開口部とを有し、スプール室を形成
    するスプール室本体と、 上記スプールの他端部を回転可能に軸受けすると共に上
    記開口部を塞ぐように、上記スプール室本体の上記開口
    部近傍に、上記スプールの他端部を軸受けしつつ所定角
    度回動させて組付け固定されるバヨネット式スプール室
    蓋部材と、 を具備することを特徴とするカメラのフィルム巻上げス
    プール室構造。
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