JPH11352413A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH11352413A
JPH11352413A JP11120495A JP12049599A JPH11352413A JP H11352413 A JPH11352413 A JP H11352413A JP 11120495 A JP11120495 A JP 11120495A JP 12049599 A JP12049599 A JP 12049599A JP H11352413 A JPH11352413 A JP H11352413A
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JP
Japan
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prism
cable
ferrite core
signal cable
lens system
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JP11120495A
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English (en)
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Seiji Iwasaki
誠二 岩▲崎▼
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリズムを用いた撮像ユニットを備えた内視
鏡において、挿入部先端部の細径化を図ること。 【解決手段】 対物レンズ系22と、この対物レンズ系
22の光軸に対して略平行に配設された固体撮像素子2
9と、前記対物レンズ系22の像を前記固体撮像素子2
9に結像させるために、前記対物レンズ系22の光軸を
略直角方向に偏向するプリズム28とを備えた内視鏡に
おいて、前記プリズム28の入射面を、このプリズム2
8の入射面側に配置されたガラス部材35のプリズム対
向面に対して小さく形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ系の像
をプリズムによって略直角方向に偏向して、前記対物レ
ンズ系に対し略平行に配置した固体撮像素子に結像させ
るようにした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平8−106055号
公報に開示されているようにプリズムを用いた撮像ユニ
ットを挿入部先端部内に配設した内視鏡が提案されてい
る。
【0003】この特開平8−106055号公報に記載
の内視鏡は、前記プリズムの入射面側に配置されたガラ
ス部材のプリズム対向面に対し、プリズムの入射面が大
きく形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内視鏡のように、プリズムの入射面側に配置された
ガラス部材のプリズム対向面に対して、プリズムの入射
面を大きく形成すると、プリズム全体の体積が大きくな
り、前記撮像ユニット自体が大型化し、結局内視鏡挿入
部先端部の径が太くなってしまうという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、プリズムの体積をできるだけ小型にして挿入部
先端部の細径化を図った内視鏡を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明による内視鏡は、対物レンズ系と、この対物レン
ズ系の光軸に対して略平行に配設された固体撮像素子
と、前記対物レンズ系の像を前記固体撮像素子に結像さ
せるために、前記対物レンズ系の光軸を略直角方向に偏
向するプリズムとを備えた内視鏡において、前記プリズ
ムの入射面を、このプリズムの入射面側に配置されたガ
ラス部材のプリズム対向面に対して小さく形成したこと
を特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0008】図1ないし図6は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は内視鏡装置の構成を示す構成図、図
2は図1の電子内視鏡の先端先端硬質部内に設けられる
撮像ユニットの構成を示す構成図、図3は図1のビデオ
プロセッサに設けられているケーブル断線修理回路の作
用を説明するフローチャート、図4は図1のビデオプロ
セッサに設けられている画像データ表示回路の作用を説
明するフローチャート、図5は図4のフローチャートに
おける画像データ表示回路の作用を説明する説明図、図
6は図2の撮像ユニットの変形例の構成を示す構成図で
ある。
【0009】(構成)図1に示すように、本実施の形態
の内視鏡装置1は、体腔内に挿入し被写体を撮像する電
子内視鏡2と、この電子内視鏡2を接続し照明光を供給
する光源装置を内蔵すると共に電子内視鏡2からの撮像
信号を信号処理するビデオプロセッサ3とから構成され
る。
【0010】電子内視鏡2は、可撓性を有する細長の挿
入部4と、この挿入部4の後端に形成された太幅の操作
部5と、この操作部5の側部から延出された可撓性を有
するユニバーサルコード6とから構成される。
【0011】挿入部4は、ポリウレタン等の可撓性の樹
脂で被覆されており、その先端部分より、硬質の部材で
形成された先端硬質部7と、この先端硬質部7に隣接し
て設けられた軟らかい弾性体で被覆された湾曲可能な湾
曲部8と、この湾曲部8に隣接して設けられた可撓管9
とから構成される。
【0012】また、操作部5には、送気送水やフリーズ
処理等を行うための複数のスイッチ12と、湾曲部8の
湾曲操作を行う湾曲ノブ13とが設けられている。
【0013】そして、内視鏡装置1では、ビデオプロセ
ッサ3のコネクタ受け(図示せず)にユニバーサルコー
ド6の先端に設けられたコネクタ14を接続すること
で、ビデオプロセッサ3より電子内視鏡2に照明光を供
給するようになっている。また、電子内視鏡2で撮像し
た被写体像の撮像信号は、ユニバーサルコード6を介し
ビデオプロセッサ3により信号処理された後、モニタケ
ーブル15を介して映像信号としてモニタ16に出力さ
れ、モニタ16上に対応する内視鏡画像を表示するよう
になっている。
【0014】先端硬質部7には、図示しない被写体を撮
像するため、図2に示すような撮像ユニット21が内蔵
されている。この撮像ユニット21は、対物光学系22
と撮像部23とからなり、対物光学系22は、複数のレ
ンズからなるレンズ群24と、このレンズ群24を固定
しているレンズ枠25とから構成されている。
【0015】一方、撮像部23は、シールド枠26によ
り外装されており、対物光学系22からの被写体像の光
軸を反射膜27により直角に反射させるプリズム28
と、このプリズム28を介した被写体像を撮像する固体
撮像素子、例えばCCD29とを備えている。また、プ
リズム28の反射面には、反射膜27の成形後に配線回
路30が成形される。
【0016】CCD29はシリコンやガラスエポキシ樹
脂等よりなる回路基板31に固定され、ボンディングワ
イヤ32により、回路基板31上に設けられているプリ
アンプ等を構成する電気部品33及びケーブル束34の
複数の信号線を配線するための前記配線回路30とに電
気的に接続されている。また、プリズム28の入射面に
はカバーガラス35が接着固定され、カバーガラス35
を外装するレンズ枠ホルダ36により前記レンズ枠25
が嵌合固定されている。
【0017】配線回路30に接続されるケーブル束34
の複数の信号線は、第1の水平転送信号用ケーブル4
1、第2の水平転送信号用ケーブル42及び映像信号用
ケーブル43等からなり、第1の水平転送信号用ケーブ
ル41、第2の水平転送信号用ケーブル42及び映像信
号用ケーブル43の導線44が半田45により配線回路
30に接続される。
【0018】この結果、第1の水平転送信号用ケーブル
41、第2の水平転送信号用ケーブル42、映像信号用
ケーブル43とCCD29の電気信号の授受は配線回路
30を介して行われる。
【0019】従来、プリズムを用いた撮像ユニットにお
いて、プリズムの光の反射面後方は有効利用されておら
ずスペースが空いてムダになっていた。そこで、例えば
特開平8−106055号公報に開示されているよう
に、プリズムの反射面に反射膜形成後シールド膜を形成
し、プリズムにシールド効果を持たせる撮像ユニット
や、実公平4−52727号公報に開示されているよう
に、プリズムの反射面にケーブル接続用基板を配置さ
せ、前記ケーブル接続用基板に固体撮像素子を駆動する
回路基板とケーブルを接続した撮像ユニットが提案され
ている。
【0020】しかし、前述の先行例2つともスペースの
有効利用はできているが、特開平8−106055号公
報の場合、プリズムにシールド効果を持たせているた
め、プリズムに別機能を持たせることができず、プリズ
ムを有効利用することができないといった問題や、実公
平4−52727号公報の場合、ケーブル接続基板はプ
リズムの回路基板との位置合わせを行い回路基板とケー
ブルとを電気接続しなければいけないので組立てが面倒
であるといった問題がある。
【0021】ところが、本実施の形態の構成では、プリ
ズム28の反射面に配線回路30が設けてあるので、第
1の水平転送信号用ケーブル41、第2の水平転送信号
用ケーブル42、映像信号用ケーブル43の接続面積を
余分に設ける必要がなくスペースの有効利用ができる。
また、プリズム28はCCD29と位置合わせを行った
後、CCD29や第1の水平転送信号用ケーブル41、
第2の水平転送信号用ケーブル42、映像信号用ケーブ
ル43と電気接続するだけなので組立てが簡単である。
【0022】一方、ケーブル束34は、広い周波数帯の
ノイズを減衰させる効果がある広帯域用フェライトコア
46に通されている。また、第1の水平転送信号用ケー
ブル41と第2の水平転送信号用ケーブル42を伝送す
る信号の周波数の差は2倍以内と近いので、第1の水平
転送信号用ケーブル41と第2の水平転送信号用ケーブ
ル42はまとめて、第1の水平転送信号用ケーブル41
と第2の水平転送信号用ケーブル42の周波数のノイズ
を減衰させるのに効果がある第1の狭帯域用フェライト
コア47に通してあり、映像信号用ケーブル43には、
撮像信号が発生する周波数帯に効果がある第2の狭帯域
用フェライトコア48を通している。
【0023】そして、撮像部22では、シールド枠26
内に接着剤49を充填することで、第1の水平転送信号
用ケーブル41、第2の水平転送信号用ケーブル42及
び映像信号用ケーブル43を接着固定している。
【0024】ところで、ビデオプロセッサ3には、図示
しないケーブル断線修理回路が設けられている。このケ
ーブル断線修理回路では、図3に示すように、ステップ
S1でビデオプロセッサ3にコネクタ14が接続された
かどうかを検出し、接続されている場合にステップS2
に進み、接続されていない場合は接続がされるまでステ
ップS1の処理を繰り返す。
【0025】ステップS2では、図示しない超音波発生
器から微弱な超音波を第1の水平転送信号用ケーブル4
1、第2の水平転送信号用ケーブル42、映像信号用ケ
ーブル43内の導体44等に発振させる。そして、ステ
ップS3で前記微弱な超音波が導体44端で反射し前記
超音波発生器が検知し、この音波の発振から検知までの
時間を反射時間:tとして計測する。
【0026】つぎに、ステップS4から導体44が断線
してない時の反射時間に相当する基準反射時間:Tを図
示しないメモリよりステップS5に出力し、ステップS
5でステップS3からの反射時間:tとステップS4か
らの基準反射時間:Tとを比較し、T=tとなり導体4
4が断線してない場合は処理を終了し、T>tとなり導
体27に断線箇所があると判断した場合はステップS6
に進み、ステップS6で図示しない超音波発生器から強
力超音波を導体44に発振させ、ステップS2に戻る。
【0027】断線箇所以外は超音波伝達のロスが少ない
が、断線箇所では超音波が全反射し、断線箇所で温度上
昇が起こる。導体44は図示しない銀メッキ銅合金線と
図示しない糸半田が撚られており、ステップS6で図示
しない超音波発生器から強力超音波を導体44に発振さ
せることで、温度上昇により糸半田が溶融し、断線箇所
を半田が埋め導通が確保され、修理される。修理後、ス
テップS2に戻り、断線修理が完了するまでこのルーチ
ンはくり返される。
【0028】したがって、ビデオプロセッサ3の図示し
ないケーブル断線修理回路により、断線のない電子内視
鏡2を常に使用することができる。
【0029】また、ビデオプロセッサ3には、図示しな
い画像データ表示回路も設けられている。この画像デー
タ表示回路では、図4に示すように、ステップS11で
電子内視鏡2からの映像信号を入力し、ステップS12
で画像処理されモニタ16に表示される信号に変換され
る。この信号は、ステップS13で図示しない明るさ比
較回路により明るさ比較されると共に、ステップS14
のモニタ出力処理に送られる。
【0030】ステップS13における明るさ比較回路で
は、モニタ16に表示される、図5に示す第1のエリア
51、第2のエリア52、第3のエリア53、第4のエ
リア54の四隅の明るさを比較し、一番暗い位置を検出
しステップS15に進み、ステップS15では図示しな
い画像情報発生回路が画像情報発生データを生成しステ
ップS14のモニタ出力処理に画像情報発生データを送
る。
【0031】ステップS15には、ステップS16にお
ける図示しないキーボードよりデータ入力された情報も
送られ、ステップS15で生成される画像情報発生デー
タは、ステップS14で検出した位置にステップS16
からのデータ等を割り付けたデータであり、この画像情
報発生データがモニタ16の画面上に表示される。
【0032】したがって、モニタ16上で暗い部分は観
察対象外なので、ビデオプロセッサ3の図示しない画像
データ表示回路により、モニタ16上での暗い部分に画
像データを表示することにより、観察の邪魔にならず、
背景が暗いので、見やすい画像データ表示が提供でき
る。
【0033】(作用)次に、このように構成された本実
施の形態の作用について説明する。
【0034】第1の水平転送信号用ケーブル41、第2
の水平転送信号用ケーブル42、映像信号用ケーブル4
3等より発生するノイズは、ケーブル束34に通された
広帯域用フェライトコア46によりある程度減衰する。
つまり、一般的に知られているように、広帯域用フェラ
イトコア46は広範囲の周波数に対して効果がある反
面、その効果はそれ程顕著なものではない。
【0035】さらに、第1の水平転送信号用ケーブル4
1と第2の水平転送信号用ケーブル42は第1の狭帯域
用フェライトコア47により第1の水平転送信号用ケー
ブル41と第2の水平転送信号用ケーブル42で使用し
ている周波数帯のノイズが大幅に減衰する。一般的に知
られているように、第1の狭帯域用フェライトコア47
はある特定の狭い範囲の周波数しか効果がない反面、そ
の効果は大きい。
【0036】また、映像信号用ケーブル43は第2の狭
帯域用フェライトコア48により、映像信号用ケーブル
43で使用している周波数帯のノイズが大幅に減衰す
る。周知の通り、第2の狭帯域用フェライトコア48は
ある特定の狭い範囲の周波数しか効果がない反面、その
効果は大きい。
【0037】(効果)このように、広帯域用フェライト
コア46が邪魔なノイズを全体的に落とし、第1の狭帯
域用フェライトコア47が第1の水平転送信号用ケーブ
ル41と第2の水平転送信号用ケーブル42、第2の狭
帯域用フェライトコア48が映像信号用ケーブル43に
用いている周波数帯のノイズを減衰させる。
【0038】なお、広帯域用フェライトコア46の目的
は第1の狭帯域用フェライトコア47と第2の狭帯域用
フェライトコア48で減衰させることができないノイズ
を減衰させることであり、それ程、顕著な効果がなくて
も良い。また、第1の狭帯域用フェライトコア47、第
2の狭帯域用フェライトコア48の目的は、広帯域用フ
ェライトコア46で十分には落とせなかったノイズを確
実に減衰させることにある。
【0039】したがって、問題となる周波数は各ケーブ
ル群に取り付けたフェライトコア(第1の狭帯域用フェ
ライトコア47と第2の狭帯域用フェライトコア48)
により確実に減衰させることができ、その他のノイズ
は、ケーブル全体に取り付けたフェライトコア(広帯域
用フェライトコア46)により緩和されるので、ビデオ
プロセッサ3から発生するノイズを確実に抑えることが
できる。
【0040】なお、本実施の形態では、フェライトコア
を電子内視鏡2の先端硬質部7に設けたが、これに限ら
ず、その他の部分(例えば、操作部5、ユニバーサルケ
ーブル6、コネクタ14等)に設けてノイズをより確実
に抑えるようにしても良い。さらに、ビデオプロセッサ
3、モニタ16、モニタケーブル15等の装置内にフェ
ライトコアを設けても良い。
【0041】また、本実施の形態の撮像ユニットを図2
に示したように構成するとしたが、図6に示すような撮
像ユニット61としてもよい。
【0042】つまり、本実施の形態の変形例としての撮
像ユニット61では、図6に示すように、プリズム28
の反射面に反射膜27成形後に設けらる配線回路62
は、反射面のみならず、CCD29との対向面の光路以
外の部分まで回路が設けてある。このCCD29と対面
する側の配線回路62には、図示しないパッドが設けて
あり、このパッドとCCD29やIC等よりなる電気部
品33はバンプ63とバンプ64により電気接続されて
いる。
【0043】この構成により、図2に示した撮像ユニッ
ト21と同様に、第1の水平転送信号用ケーブル41、
第2の水平転送信号用ケーブル42、映像信号用ケーブ
ル43の接続面積を余分に設ける必要がなくスペースの
有効利用ができ、さらに、プリズム28とCCD29の
位置合わせを行うだけで、プリズム28とCCD29の
電気接続が完了するので図2に示した撮像ユニット21
よりさらに組立て性が向上している。
【0044】また、変形例としての撮像ユニット61で
は、第1のケーブル束71、第2のケーブル束72の2
本のケーブル束が広帯域用フェライトコア46を通して
配線回路62に接続されている。そして、第1のケーブ
ル束71、第2のケーブル束72の2本のケーブル束で
は、ケーブル束単位ではなく第1のケーブル束71、第
2のケーブル束72中の第1の水平転送信号用ケーブル
41、第2の水平転送信号用ケーブル42、リセットパ
ルス用ケーブル73、映像信号用ケーブル43のケーブ
ルの周波数特性により通すフェライトコアが決められて
いる。
【0045】つまり、第1の狭帯域用フェライトコア4
7に第1のケーブル束71の第1の水平転送信号用ケー
ブル41、第2の水平転送信号用ケーブル42と第2の
ケーブル束72のリセットパルス用ケーブル73が通さ
れていて、第2の狭帯域用フェライトコア48に第2の
ケーブル束72の映像信号用ケーブル43が通されてい
る。
【0046】その他の構成は、図2に示した撮像ユニッ
ト21と同じであり、変形例としての撮像ユニット61
においても、図2に示した撮像ユニット21と同じ作用
・効果を得ることができる。
【0047】なお、変形例としての撮像ユニット61に
おいても、フェライトコアを電子内視鏡2の先端硬質部
7に設けた構成となっているが、これに限らず、図2に
示した撮像ユニット21と同様に、その他の部分(例え
ば、操作部5、ユニバーサルケーブル6、コネクタ14
等)に設けてノイズをより確実に抑えるようにしても良
い。さらに、ビデオプロセッサ3、モニタ16、モニタ
ケーブル15等の装置内にフェライトコアを設けても良
い。
【0048】図7ないし図10は本発明の第2の実施の
形態に係わり、図7は撮像ユニットの構成を示す構成
図、図8は図7のケーブル束の先端面の外観を示す外観
図、図9は図8のケーブル束の先端面の構造による作用
を説明する説明図、図10は図7の撮像ユニットの変形
例の構成を示す構成図である。
【0049】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0050】上述したように、従来、プリズムを用いた
撮像ユニットにおいては、プリズムの光の反射面後方が
有効利用されておらずスペースが空いてムダになってい
たため、例えば実公平4−52727号公報に開示され
ているように、プリズムの反射面にケーブル接続用基板
を配置させ、前記ケーブル接続用基板に固体撮像素子を
駆動する回路基板とケーブルを接続した撮像ユニットが
提案されているが、電子内視鏡においては、スペースの
有効利用をさらに行い小型化することが望まれている。
【0051】そこで、本実施の形態では、スペースの有
効利用をさらに行い小型化した撮像ユニットを説明す
る。
【0052】(構成)本実施の形態の撮像ユニット81
では、図7に示すように、バンプ82によりフレキシブ
ル基板83とバンプ接合されたCCD29が透明の接着
剤により切り欠き付きプリズム84と固着されている。
切り欠き付きプリズム84には、フレキシブル基板83
とCCD29とのバンプ接合部を避けるように、プリズ
ム先端側に切り欠き部85が設けてある。
【0053】なお、この切り欠き部85は、光路外の部
分なので画像に影響することのない部分であり、また、
切り欠き部85にバンプ接合を配置したので、小型化さ
れている。
【0054】切り欠き付きプリズム84の反射膜27に
よる反射面には、トランジスタ、コンデンサ、抵抗等の
能受動素子を内蔵したシリコン製の回路基板86が固着
されている。そして、シリコン製の回路基板86とフレ
キシブル基板83とは、ボンディングワイヤ87により
電気接続されている。
【0055】さらに、シリコン製の回路基板86は、ケ
ーブル束34と図示しないバンプにより電気接続されて
いる。このとき、図8に示すように、本実施の形態では
ケーブル束34を斜めカットすることで、図9に示すよ
うに、ケーブル束34の導体44間の導体間距離L1に
対して、導体間距離L1より大きい導体間距離L2(すな
わち、L1<L2)を得ており、シリコン製の回路基板8
6との接触面積を広くとると共に、非接触部分の面積も
広くとっている。このため、ケーブル束34ではシリコ
ン製の回路基板86とのバンプ接続の位置決めが容易に
なっている。
【0056】その他の構成は、第1の実施の形態と同じ
である。
【0057】(作用)本実施の形態では、ケーブル束3
4とCCD29は、シリコン製の回路基板86を介して
電気信号の授受及び処理を行う。
【0058】その他の作用は、第1の実施の形態と同じ
である。
【0059】(効果)したがって、本実施の形態におい
ては、切り欠き付きプリズム84の反射面に高機能を持
つシリコン製の回路基板86が配設されているので、撮
像ユニット81の小型化が実現できる。
【0060】なお、本実施の形態では、切り欠き部85
を斜めにカットしているが、長方形にカットして、CC
D29とフレキシブル基板83のバンプ82高さをかせ
いで小型化を実現してもよい。
【0061】また、本実施の形態の撮像ユニット81を
図7に示したように構成するとしたが、図10に示すよ
うな撮像ユニット91としてもよい。
【0062】つまり、本実施の形態の変形例としての撮
像ユニット91では、図10に示すように、切り欠き付
きプリズム84に成形された反射膜27の代わりに、シ
リコン製の回路基板86に反射膜92が成形されおり、
プリズムを用いることなくCCD29に被写体像を入射
させるようになっている。シリコン製の回路基板86は
カバーガラス35に固着されたシリコン製回路基板の支
持枠93とCCD29に固着されたシリコン製回路基板
の支持棒94に接着固定されている。
【0063】したがって、変形例としての撮像ユニット
91においても、撮像ユニット81と同じ作用・効果が
得られると共に、プリズムがなくて済むので安価に構成
することができる。
【0064】[付記] (付記項1) 複数の信号ケーブルと、前記複数の信号
ケーブルに通される複数のフェライトコアとを有するケ
ーブルにおいて、前記信号ケーブルを1つまたは複数束
ねた複数の信号ケーブル束を形成すると共に、前記複数
の信号ケーブル束に前記信号ケーブル束内を伝送する電
気信号の周波数特性に応じた前記フェライトコアが通さ
れていることを特徴とするケーブル。
【0065】(付記項2) 前記複数の信号ケーブル束
を全て通す第2のフェライトコアを内設したことを特徴
とする付記項1に記載のケーブル。
【0066】(付記項3) 前記フェライトコアは、狭
帯域用のフェライトコアであることを特徴とする付記項
1に記載のケーブル。
【0067】(付記項4) 前記第2のフェライトコア
は、広帯域用のフェライトコアであることを特徴とする
付記項2に記載のケーブル。
【0068】(付記項5) 前記信号ケーブル束のう
ち、複数の信号ケーブルからなる信号ケーブル束内を伝
送する前記電気信号は、前記複数の信号ケーブルの前記
電気信号のうち最大の周波数と最小の周波数の差が最小
の周波数に対して2倍以内であることを特徴とする付記
項1に記載のケーブル。
【0069】(付記項6) 複数の信号ケーブルと、前
記複数の信号ケーブルに通される複数のフェライトコア
とを有するケーブルにおいて、伝送する電気信号の周波
数特性に応じ前記信号ケーブルを1つまたは複数束ねた
複数の信号ケーブル束を形成すると共に、前記複数の信
号ケーブル束に前記電気信号の周波数特性に応じた前記
フェライトコアが通されていることを特徴とするケーブ
ル。
【0070】(付記項7) 先端部に撮像素子を配置
し、前記撮像素子に接続される複数の信号ケーブルを有
する電子内視鏡と、前記電子内視鏡に照明光を供給する
光源装置と、前記撮像素子と前記複数の信号ケーブルを
介して電気信号を送受し前記電気信号処理するビデオプ
ロセッサとを備える内視鏡装置において、前記複数の信
号ケーブルを一または複数束ねて複数の信号ケーブル束
を形成すると共に、前記複数の信号ケーブル束に前記複
数の信号ケーブル束内を伝送する前記電気信号の周波数
特性に応じたフェライトコアを通したことを特徴とする
内視鏡装置。
【0071】(付記項8) 前記複数の信号ケーブル束
を全て通す第2のフェライトコアを内設したことを特徴
とする付記項7に記載の内視鏡装置。
【0072】(付記項9) 前記フェライトコアは、狭
帯域用のフェライトコアであることを特徴とする付記7
に記載の内視鏡装置。
【0073】(付記項10) 前記第2のフェライトコ
アは、広帯域用のフェライトコアであることを特徴とす
る付記項8に記載の内視鏡装置。
【0074】(付記項11) 前記信号ケーブル束のう
ち、複数の信号ケーブルからなる信号ケーブル束内を伝
送する前記電気信号は、前記複数の信号ケーブルの前記
電気信号のうち最大の周波数と最小の周波数の差が最小
の周波数に対して2倍以内であることを特徴とする付記
項7に記載の内視鏡装置。
【0075】(付記項12) 対物レンズ系と、前記対
物レンズ系の光軸に対して略平行に配設された固体撮像
素子と、前記対物レンズ系の像を前記固体撮像素子を結
像させるために、前記対物レンズ系の光軸を略直角方向
に偏向する直角プリズムと、前記固体撮像素子と信号の
授受を行う信号ケーブルとを備えた撮像装置を挿入部先
端部に有する内視鏡において、前記直角プリズムの反射
面の基端側に前記信号ケーブルを配置し、前記反射面上
に、前記固体撮像素子と前記信号ケーブルに電気的に接
続される配線回路を形成していることを特徴とする内視
鏡。
【0076】(付記項13) 前記配線回路上に電気部
品を搭載していることを特徴とする付記項12に記載の
内視鏡。
【0077】(付記項14) 前記固体撮像素子の受光
面の後方にシリコン製の回路基板を配置したことを特徴
とする付記項13に記載の内視鏡。
【0078】(付記項15) 対物レンズ系と、前記対
物レンズ系の光軸に対して略平行に配設された固体撮像
素子と、前記対物レンズ系の像を前記固体撮像素子に結
像させるために、前記対物レンズ系の光軸を略直角方向
に反射する反射手段と、前記固体撮像素子と信号の授受
を行う信号ケーブルとを備えた撮像装置を挿入部先端部
に有する内視鏡において、前記反射手段の基端側に能受
動素子を内蔵するシリコン製の回路基板を配置すること
を特徴とする内視鏡。
【0079】(付記項16) 前記反射手段はプリズム
であることを特徴とする付記項15に記載の内視鏡。
【0080】(付記項17) 前記回路基板は前記プリ
ズムの反射面に固定されていることを特徴とする付記項
16に記載の内視鏡。
【0081】(付記項18) 対物レンズ系と、前記対
物レンズ系の光軸に対して略平行に配設された固体撮像
素子と、前記固体撮像素子と信号の授受を行う信号ケー
ブルと、一方の面が、前記対物レンズ系の光軸を直角方
向に反射する反射面であり、もう一方の面が、前記固体
撮像素子の前記信号ケーブルに電気的に接続する配線回
路を形成する面であるシリコン製の板状回路基板と、を
備えた撮像装置を挿入部先端部に有することを特徴とす
る内視鏡。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡によ
れば、プリズムを有する撮像ユニットを備えた内視鏡に
おいて、前記プリズムをガラス部材より小さく形成する
ことによって、前記撮像ユニットを小さくして内視鏡挿
入部の先端部を細径化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡装置の
構成を示す構成図
【図2】図1の電子内視鏡の先端先端硬質部内に設けら
れる撮像ユニットの構成を示す構成図
【図3】図1のビデオプロセッサに設けられているケー
ブル断線修理回路の作用を説明するフローチャート
【図4】図1のビデオプロセッサに設けられている画像
データ表示回路の作用を説明するフローチャート
【図5】図4のフローチャートにおける画像データ表示
回路の作用を説明する説明図
【図6】図2の撮像ユニットの変形例の構成を示す構成
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る撮像ユニット
の構成を示す構成図
【図8】図7のケーブル束の先端面の外観を示す外観図
【図9】図8のケーブル束の先端面の構造による作用を
説明する説明図
【図10】図7の撮像ユニットの変形例の構成を示す構
成図
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…ビデオプロセッサ 4…挿入部 5…操作部 6…ユニバーサルコード 7…先端硬質部 8…湾曲部 9…可撓管 12…スイッチ 13…湾曲ノブ 14…コネクタ 15…モニタケーブル 16…モニタ 21…撮像ユニット 22…対物光学系 23…撮像部 24…レンズ群 25…レンズ枠 26…シールド枠 27…反射膜 28…プリズム 29…CCD 30…配線回路 31…回路基板 32…ボンディングワイヤ 33…電気部品 34…ケーブル束 35…カバーガラス 36…レンズ枠ホルダ 41…第1の水平転送信号用ケーブル 42…第2の水平転送信号用ケーブル 43…映像信号用ケーブル 44…導線 45…半田 46…広帯域用フェライトコア 47…第1の狭帯域用フェライトコア 48…第2の狭帯域用フェライトコア 49…接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズ系と、この対物レンズ系の光軸
    に対して略平行に配設された固体撮像素子と、前記対物
    レンズ系の像を前記固体撮像素子に結像させるために、
    前記対物レンズ系の光軸を略直角方向に偏向するプリズ
    ムとを備えた内視鏡において、 前記プリズムの入射面を、このプリズムの入射面側に配
    置されたガラス部材のプリズム対向面に対して小さく形
    成したことを特徴とする内視鏡。
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