JPH11352314A - 高透明熱線反射フィルム - Google Patents
高透明熱線反射フィルムInfo
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- JPH11352314A JPH11352314A JP10161966A JP16196698A JPH11352314A JP H11352314 A JPH11352314 A JP H11352314A JP 10161966 A JP10161966 A JP 10161966A JP 16196698 A JP16196698 A JP 16196698A JP H11352314 A JPH11352314 A JP H11352314A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い透明性を有し、曲面に貼り合せる際に高
い形状追従性を有し、かつフィルムのハンドリング性に
優れる熱線反射フィルムを提供する。 【解決手段】 透明な熱可塑性樹脂フィルムの少なくと
も片面に、金属および誘電体よりなる層を設けてなる熱
線反射フィルムであって、透明な熱可塑性樹脂フィルム
の少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm
以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が100nm以下であ
り、該熱線反射フィルムのヘーズ値が1.0%以下であ
ることを特徴とする高透明熱線反射フィルム。
い形状追従性を有し、かつフィルムのハンドリング性に
優れる熱線反射フィルムを提供する。 【解決手段】 透明な熱可塑性樹脂フィルムの少なくと
も片面に、金属および誘電体よりなる層を設けてなる熱
線反射フィルムであって、透明な熱可塑性樹脂フィルム
の少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm
以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が100nm以下であ
り、該熱線反射フィルムのヘーズ値が1.0%以下であ
ることを特徴とする高透明熱線反射フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高透明熱線反射フ
ィルムに関し、さらに詳しくは、高い透明性を有し、曲
面に貼り合せる際に高い形状追従性を有し、フィルムの
ハンドリング性に優れ、かつ電磁波および電界波のシー
ルド特性も併せ持つ高透明熱線反射フィルムに関する。
ィルムに関し、さらに詳しくは、高い透明性を有し、曲
面に貼り合せる際に高い形状追従性を有し、フィルムの
ハンドリング性に優れ、かつ電磁波および電界波のシー
ルド特性も併せ持つ高透明熱線反射フィルムに関する。
【0002】そして、特に住宅建物や乗り物(自動車,
列車,バス等)の透明開口部に用いられる熱線反射フィ
ルム、あるいは電子機器などの表示装置(CRT,LC
D,PDP等)から放出される電界波シールド用フィル
ムに有用な高透明熱線反射フィルムに関する。
列車,バス等)の透明開口部に用いられる熱線反射フィ
ルム、あるいは電子機器などの表示装置(CRT,LC
D,PDP等)から放出される電界波シールド用フィル
ムに有用な高透明熱線反射フィルムに関する。
【0003】
【従来の技術】熱線反射フィルムは、一般に透明なポリ
エステルフィルムを基材とし、金、銀、銅等からなる金
属薄膜層を高屈折率の透明誘電体層で挟んだ構造をとる
積層体であり、可視光線は通すが、近赤外部から赤外部
にかけての光線を良く反射する特性を有している。さら
に金属層が低抵抗で導電性を持つことから電磁波または
電界波のシールド特性も同時に有する。
エステルフィルムを基材とし、金、銀、銅等からなる金
属薄膜層を高屈折率の透明誘電体層で挟んだ構造をとる
積層体であり、可視光線は通すが、近赤外部から赤外部
にかけての光線を良く反射する特性を有している。さら
に金属層が低抵抗で導電性を持つことから電磁波または
電界波のシールド特性も同時に有する。
【0004】この熱線反射効果を生かし、熱線反射フィ
ルムは高温作業における監視窓からの熱輻射を低減した
り、建物、自動車または電車等の乗物用窓から入射する
太陽エネルギーを遮断して冷暖房効果を向上させたり、
透明植物容器の熱遮蔽性を向上させたり、あるいは冷凍
冷蔵ショーケースにおける保冷効果を向上させたりする
用途に用いられている。
ルムは高温作業における監視窓からの熱輻射を低減した
り、建物、自動車または電車等の乗物用窓から入射する
太陽エネルギーを遮断して冷暖房効果を向上させたり、
透明植物容器の熱遮蔽性を向上させたり、あるいは冷凍
冷蔵ショーケースにおける保冷効果を向上させたりする
用途に用いられている。
【0005】また、低表面抵抗の特徴を生かし電子機器
の電磁波シールド材として、透明な表示窓や液晶表示窓
などに熱線反射フィルムを貼り付けることで電磁波シー
ルド性用途としても利用される。
の電磁波シールド材として、透明な表示窓や液晶表示窓
などに熱線反射フィルムを貼り付けることで電磁波シー
ルド性用途としても利用される。
【0006】一般に、これらの熱線反射フィルムは、透
明開口部のガラス板や透明樹脂板に、粘着剤を介して貼
り付けられる。
明開口部のガラス板や透明樹脂板に、粘着剤を介して貼
り付けられる。
【0007】近年このような透明開口部に貼付するフィ
ルムには非常に高い透明性が要求され、熱線反射フィル
ムの基材フィルムそのもの高透明化が必要となってきて
いる。一方基材フィルムである熱可塑性樹脂フィルムは
ハンドリング性を向上させるために、熱可塑性樹脂に不
活性粒子(滑剤)を含有させ、フィルム表面を粗面化し
ている。
ルムには非常に高い透明性が要求され、熱線反射フィル
ムの基材フィルムそのもの高透明化が必要となってきて
いる。一方基材フィルムである熱可塑性樹脂フィルムは
ハンドリング性を向上させるために、熱可塑性樹脂に不
活性粒子(滑剤)を含有させ、フィルム表面を粗面化し
ている。
【0008】熱線反射フィルムの透明性を向上させるに
は、基材フィルムに滑剤を含有させない方法が挙げられ
るが、基材フィルムから滑剤を取り去ると、フィルムの
表面粗さが低下し、フィルムのハンドリング不良が発生
する問題がある。特にスッパッタリング中にフィルムロ
ールの巻きずれやしわが発生し製品の歩留まりが低下す
る。
は、基材フィルムに滑剤を含有させない方法が挙げられ
るが、基材フィルムから滑剤を取り去ると、フィルムの
表面粗さが低下し、フィルムのハンドリング不良が発生
する問題がある。特にスッパッタリング中にフィルムロ
ールの巻きずれやしわが発生し製品の歩留まりが低下す
る。
【0009】また近年、透明開口部に透明樹脂を使用す
ることで3次元曲面を持たせたものがある。従来の熱線
反射フィルムに用いられる熱可塑性フィルムは3次元曲
面への追従性が悪く、フィルムの浮きが発生し外観上好
ましくないという問題もある。
ることで3次元曲面を持たせたものがある。従来の熱線
反射フィルムに用いられる熱可塑性フィルムは3次元曲
面への追従性が悪く、フィルムの浮きが発生し外観上好
ましくないという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
透明性を有し、曲面に貼り合せる際に高い形状追従性を
有し、ハンドリング性に優れる熱線反射フィルムを提供
することにある。
透明性を有し、曲面に貼り合せる際に高い形状追従性を
有し、ハンドリング性に優れる熱線反射フィルムを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の表面粗さの透明
な熱可塑性樹脂フィルムを基材フィルムとし、これに熱
線反射層を設けることにより上記の問題が改善された熱
線反射フィルムが得られることを見出し、本発明に到達
した。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の表面粗さの透明
な熱可塑性樹脂フィルムを基材フィルムとし、これに熱
線反射層を設けることにより上記の問題が改善された熱
線反射フィルムが得られることを見出し、本発明に到達
した。
【0012】すなわち本発明は、透明な熱可塑性樹脂フ
ィルムの少なくとも片面に、金属および誘電体よりなる
層を設けてなる熱線反射フィルムであって、透明な熱可
塑性樹脂フィルムの少なくとも片面の中心線平均粗さ
(Ra)が10nm以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が
100nm以下であり、該熱線反射フィルムのヘーズ値
が1.0%以下であることを特徴とする高透明熱線反射
フィルムである。
ィルムの少なくとも片面に、金属および誘電体よりなる
層を設けてなる熱線反射フィルムであって、透明な熱可
塑性樹脂フィルムの少なくとも片面の中心線平均粗さ
(Ra)が10nm以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が
100nm以下であり、該熱線反射フィルムのヘーズ値
が1.0%以下であることを特徴とする高透明熱線反射
フィルムである。
【0013】本発明の熱線反射フィルムの基材フィルム
としては、透明であって、可撓性を有し、スパッタ法や
真空蒸着法等により蒸着層を形成し得る耐熱性を備えた
熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。
としては、透明であって、可撓性を有し、スパッタ法や
真空蒸着法等により蒸着層を形成し得る耐熱性を備えた
熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。
【0014】かかる熱可塑性樹脂フィルムを構成するポ
リマーとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエ
チレンナフタレートに代表されるポリエステル、脂肪族
ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート等が例示される。これらの
中、曲面追従性の点でポリカーボネートフィルムが好ま
しい。
リマーとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエ
チレンナフタレートに代表されるポリエステル、脂肪族
ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート等が例示される。これらの
中、曲面追従性の点でポリカーボネートフィルムが好ま
しい。
【0015】また、ポリカーボネートフィルムとして
は、ビスフェノールAを用いた芳香族系ポリカーボネー
トを挙げることができ、特にイソプロピリデン基を介し
てフェノールが結合しているビスフェノールAから得ら
れるポリカーボネートは良好な熱的性質を持つので好ま
しい。さらに熱可塑性樹脂として、ポリカーボネート/
ポリエチレンテレフタレートアロイ等の改質したものを
用いてもよい。
は、ビスフェノールAを用いた芳香族系ポリカーボネー
トを挙げることができ、特にイソプロピリデン基を介し
てフェノールが結合しているビスフェノールAから得ら
れるポリカーボネートは良好な熱的性質を持つので好ま
しい。さらに熱可塑性樹脂として、ポリカーボネート/
ポリエチレンテレフタレートアロイ等の改質したものを
用いてもよい。
【0016】かかる熱可塑性樹脂フィルムは、従来から
知られている方法で製造することができる。例えばTダ
イによる押出法により製造できる。さらに具体的にポリ
カーボネートフィルムの場合を以下に説明する。
知られている方法で製造することができる。例えばTダ
イによる押出法により製造できる。さらに具体的にポリ
カーボネートフィルムの場合を以下に説明する。
【0017】まずポリマーを乾燥後、260℃〜330
℃に加熱溶融された樹脂をダイより押し出し、ダイから
出たフィルムを冷却ロールで110℃〜145℃に冷却
後、公知の引取り装置を用いて製造することができる。
製造されたフィルムはさらに流れ方向、幅方向に延伸し
ても良い。
℃に加熱溶融された樹脂をダイより押し出し、ダイから
出たフィルムを冷却ロールで110℃〜145℃に冷却
後、公知の引取り装置を用いて製造することができる。
製造されたフィルムはさらに流れ方向、幅方向に延伸し
ても良い。
【0018】熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、50〜3
00μmが好ましい。
00μmが好ましい。
【0019】かかる熱可塑性樹脂フィルムは、透明性を
維持するためその内部に滑剤としての不活性粒子を含ま
ないことが好ましい。
維持するためその内部に滑剤としての不活性粒子を含ま
ないことが好ましい。
【0020】ただし、不活性粒子を含まない熱可塑性樹
脂フィルムでは、巻取り工程などにおけるハンドリング
性が悪くなるため、フィルムの製造工程中で易滑層を設
けるなどの易滑処理を実施するか、あるいは表面保護及
び易滑効果を付与するためポリエチレンシートなど他の
シートをフィルムの片面にラミネートすることにより巻
取り性を一時的に付与し、後工程でフィルムの易滑処理
を行なっても良い。
脂フィルムでは、巻取り工程などにおけるハンドリング
性が悪くなるため、フィルムの製造工程中で易滑層を設
けるなどの易滑処理を実施するか、あるいは表面保護及
び易滑効果を付与するためポリエチレンシートなど他の
シートをフィルムの片面にラミネートすることにより巻
取り性を一時的に付与し、後工程でフィルムの易滑処理
を行なっても良い。
【0021】本発明における透明な熱可塑性樹脂フィル
ムは、少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が10
nm以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が100nm以下
である必要がある。中心線平均粗さが10nmをこえる
か、あるいは十点平均粗さが100nmを超えるとフィ
ルムの透明性が低下するので好ましくない。
ムは、少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が10
nm以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が100nm以下
である必要がある。中心線平均粗さが10nmをこえる
か、あるいは十点平均粗さが100nmを超えるとフィ
ルムの透明性が低下するので好ましくない。
【0022】なお、本発明の熱可塑性樹脂フィルムに
は、上記熱可塑性樹脂フィルムの中心線平均粗さおよび
十点平均粗さの範囲を満足し、かつ熱線反射フィルムの
ヘーズ値に影響を与えない程度で、微細粒子を含有させ
ることもできる。かかる微細粒子としては、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、
水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、カ
ーボンブラック、二硫化モリブデン、カオリン等の無機
粒子、アクリル系架橋重合体、スチレン系架橋重合体、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンワックス
等の有機微粒子等を挙げることができる。
は、上記熱可塑性樹脂フィルムの中心線平均粗さおよび
十点平均粗さの範囲を満足し、かつ熱線反射フィルムの
ヘーズ値に影響を与えない程度で、微細粒子を含有させ
ることもできる。かかる微細粒子としては、例えば炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、
水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、カ
ーボンブラック、二硫化モリブデン、カオリン等の無機
粒子、アクリル系架橋重合体、スチレン系架橋重合体、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンワックス
等の有機微粒子等を挙げることができる。
【0023】本発明においては、熱線反射フィルムにハ
ンドリング性を付与するため、熱可塑性樹脂フィルムの
少なくとも片面に易滑層を設けることが好ましい。そし
て、かかる易滑層は、不活性粒子、水性ポリエステル、
ならびに脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビスアミド
からなる被膜であることがさらに好ましい。
ンドリング性を付与するため、熱可塑性樹脂フィルムの
少なくとも片面に易滑層を設けることが好ましい。そし
て、かかる易滑層は、不活性粒子、水性ポリエステル、
ならびに脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビスアミド
からなる被膜であることがさらに好ましい。
【0024】上記水性ポリエステルとは、水に可溶性ま
たは分散性のポリエステルである。かかる水性ポリエス
テルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
5−Naスルホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチ
ロールプロピン酸等のポリカルボン酸成分と、エチレン
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
物等のポリヒドロキシ化合物成分とを重縮合して得られ
るポリエステルをあげることができる。
たは分散性のポリエステルである。かかる水性ポリエス
テルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
5−Naスルホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチ
ロールプロピン酸等のポリカルボン酸成分と、エチレン
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加
物等のポリヒドロキシ化合物成分とを重縮合して得られ
るポリエステルをあげることができる。
【0025】上記水性ポリエステルは、さらに水に対す
る親和性を向上させることが必要な場合、ポリエステル
中にSO3Na基やCOONa基を導入することもで
き、またポリエーテル成分を導入することもできる。
る親和性を向上させることが必要な場合、ポリエステル
中にSO3Na基やCOONa基を導入することもで
き、またポリエーテル成分を導入することもできる。
【0026】また、本発明で用いられる脂肪酸アミドお
よび/または脂肪酸ビスアミドとしては、N,N’−ア
ルキレンビスアミドが好ましくあげることができる。さ
らに具体的には、N,N’−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N’−エチレンビスパルミチン酸アミド、
N,N’−メチレンビスラウリン酸アミド、リノール酸
アミド、カプリル酸アミド、ステアリン酸アミドが好ま
しく用いられる。
よび/または脂肪酸ビスアミドとしては、N,N’−ア
ルキレンビスアミドが好ましくあげることができる。さ
らに具体的には、N,N’−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N’−エチレンビスパルミチン酸アミド、
N,N’−メチレンビスラウリン酸アミド、リノール酸
アミド、カプリル酸アミド、ステアリン酸アミドが好ま
しく用いられる。
【0027】これらの脂肪酸アミドおよび/または脂肪
酸ビスアミドは、易滑層を形成する組成物中に0.5〜
10重量%含まれていることが好ましい。この含有量が
少なすぎると耐ブロッキング性が低下する傾向があり、
逆に多すぎるとフィルムと塗膜との密着性が低下した
り、ヘーズ値が高くなったり、被膜の脆化を招くことが
ある。
酸ビスアミドは、易滑層を形成する組成物中に0.5〜
10重量%含まれていることが好ましい。この含有量が
少なすぎると耐ブロッキング性が低下する傾向があり、
逆に多すぎるとフィルムと塗膜との密着性が低下した
り、ヘーズ値が高くなったり、被膜の脆化を招くことが
ある。
【0028】本発明の易滑層を構成する不活性粒子とし
ては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ
素、ケイ酸ソーダ、水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化
ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化スズ、
酸化アンチモン、カーボンブラック、二硫化モリブデン
等の無機粒子、アクリル系架橋重合体、スチレン系架橋
重合体、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレン
ワックス等の有機微粒子等をあげることができる。
ては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ
素、ケイ酸ソーダ、水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化
ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化スズ、
酸化アンチモン、カーボンブラック、二硫化モリブデン
等の無機粒子、アクリル系架橋重合体、スチレン系架橋
重合体、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレン
ワックス等の有機微粒子等をあげることができる。
【0029】かかる不活性粒子は、フィルム表面を粗面
化すると共に、微粉末自体の被膜補強作用があり、フィ
ルムに優れた滑り性を与える。
化すると共に、微粉末自体の被膜補強作用があり、フィ
ルムに優れた滑り性を与える。
【0030】これらの不活性粒子は、本発明の熱線反射
フィルムのヘーズ値が1.0%以下となる量含まれてい
ることが必要であり、具体的には易滑層を形成する組成
物中に2〜30重量%含まれていることが好ましい。
フィルムのヘーズ値が1.0%以下となる量含まれてい
ることが必要であり、具体的には易滑層を形成する組成
物中に2〜30重量%含まれていることが好ましい。
【0031】易滑層を形成する上記組成物は、塗膜を形
成させるために、水溶液,水分散液あるいは乳化液の形
態で使用される。塗膜を形成するために必要に応じて帯
電防止剤,着色剤,界面活性剤,紫外線吸収剤などを添
加することができる。
成させるために、水溶液,水分散液あるいは乳化液の形
態で使用される。塗膜を形成するために必要に応じて帯
電防止剤,着色剤,界面活性剤,紫外線吸収剤などを添
加することができる。
【0032】塗液のフィルムへの塗布は、任意の段階で
行なうことができる。塗液をフィルムに塗布する際に
は、塗布性を向上させるための予備処理としてフィルム
表面にコロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物
理処理を施すか、あるいは被膜を形成する組成物と共に
これと化学的に不活性な界面活性剤を併用することが好
ましい。かかる界面活性剤はフィルムへの水性塗液の濡
れを促進するものであり、例えば、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アル
キルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩のアニオ
ン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることができる。
行なうことができる。塗液をフィルムに塗布する際に
は、塗布性を向上させるための予備処理としてフィルム
表面にコロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物
理処理を施すか、あるいは被膜を形成する組成物と共に
これと化学的に不活性な界面活性剤を併用することが好
ましい。かかる界面活性剤はフィルムへの水性塗液の濡
れを促進するものであり、例えば、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アル
キルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩のアニオ
ン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることができる。
【0033】塗液の塗布量は、易滑層の厚さが0.01
〜1.0μm、好ましくは0.05〜0.5μmの範囲
となる量であることが好ましい。塗膜の厚さが薄すぎる
と密着力が不足し、他方厚すぎるとブロッキングを起こ
したり、ヘーズ値が高くなったりする可能性がある。
〜1.0μm、好ましくは0.05〜0.5μmの範囲
となる量であることが好ましい。塗膜の厚さが薄すぎる
と密着力が不足し、他方厚すぎるとブロッキングを起こ
したり、ヘーズ値が高くなったりする可能性がある。
【0034】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法などを単独ま
たは組み合わせて用いることができる。
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法などを単独ま
たは組み合わせて用いることができる。
【0035】本発明の熱線反射フィルムには、透明な熱
可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に金属層を設ける
ことが好ましい。金属層を構成する金属物質としては、
SbをドープしたSnO2やSnをドープしたIn2O3
(ITO)等の広い光学バンドギャップと高い自由電子
密度を有する半導体薄膜、またはAu、Ag、Cu、A
l等の金属または合金が例示される。これらの中、A
u、AgおよびCuから選ばれた1種以上の金属または
合金が好ましく、可視光線の吸収がほとんど無いAgが
特に好ましい。なお、必要に応じて金属物質を2種以上
併用してもよい。かかる金属層の形成方法としては気相
成長法が好ましく、さらに真空蒸着法、スパッター法ま
たはプラズマCVD法が特に好ましい。かかる金属層の
厚みは、本発明の積層体の波長400〜750nmにお
ける積分可視光透過率が55%以上及び波長750〜2
100nmの積分近赤外線透過率50%以下の範囲を満
足するように設定することが好ましい。金属層の厚みは
5nm〜1000nmの範囲が好ましい。厚みが5nm
未満であると十分な熱線反射効果が発揮されず、赤外線
透過率が高くなり、他方1000nmを超えると可視光
透過率が低下し透明性が悪くなる。
可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に金属層を設ける
ことが好ましい。金属層を構成する金属物質としては、
SbをドープしたSnO2やSnをドープしたIn2O3
(ITO)等の広い光学バンドギャップと高い自由電子
密度を有する半導体薄膜、またはAu、Ag、Cu、A
l等の金属または合金が例示される。これらの中、A
u、AgおよびCuから選ばれた1種以上の金属または
合金が好ましく、可視光線の吸収がほとんど無いAgが
特に好ましい。なお、必要に応じて金属物質を2種以上
併用してもよい。かかる金属層の形成方法としては気相
成長法が好ましく、さらに真空蒸着法、スパッター法ま
たはプラズマCVD法が特に好ましい。かかる金属層の
厚みは、本発明の積層体の波長400〜750nmにお
ける積分可視光透過率が55%以上及び波長750〜2
100nmの積分近赤外線透過率50%以下の範囲を満
足するように設定することが好ましい。金属層の厚みは
5nm〜1000nmの範囲が好ましい。厚みが5nm
未満であると十分な熱線反射効果が発揮されず、赤外線
透過率が高くなり、他方1000nmを超えると可視光
透過率が低下し透明性が悪くなる。
【0036】本発明に用いられる熱線反射フィルムに
は、可視光線の反射を抑制し透明性を高めるために、透
明で高屈折率である誘電体層を設けることが好ましい。
このような誘電体としては、TiO2、ZrO2、SnO
2、In2O3等の少なくとも一種以上選択されたものが
挙げられる。特にアルキルチタネート又はアルキルジル
コニウムの加水分解により得られる有機化合物由来のT
iO2又はZrO2が加工性に優れるためさらに好まし
い。加えて、誘電体層として酸化インジウムや酸化錫も
単一層又は多層にて適用できる。かかる誘電体層の形成
方法としては気相成長法が好ましく、さらに真空蒸着
法、スパッター法またはプラズマCVD法が特に好まし
い。また、誘電体層は、前述の金属層をサンドウィチ状
に挟む積層構成をとることにより、透明性の改良効果が
増すのでより好ましい。かかる誘電体層の厚みは、積層
体の光学特性範囲を満足するように前述の金属層と併せ
て設定することが必要である。誘電体層の厚みは5nm
〜750nmの範囲が好ましい。
は、可視光線の反射を抑制し透明性を高めるために、透
明で高屈折率である誘電体層を設けることが好ましい。
このような誘電体としては、TiO2、ZrO2、SnO
2、In2O3等の少なくとも一種以上選択されたものが
挙げられる。特にアルキルチタネート又はアルキルジル
コニウムの加水分解により得られる有機化合物由来のT
iO2又はZrO2が加工性に優れるためさらに好まし
い。加えて、誘電体層として酸化インジウムや酸化錫も
単一層又は多層にて適用できる。かかる誘電体層の形成
方法としては気相成長法が好ましく、さらに真空蒸着
法、スパッター法またはプラズマCVD法が特に好まし
い。また、誘電体層は、前述の金属層をサンドウィチ状
に挟む積層構成をとることにより、透明性の改良効果が
増すのでより好ましい。かかる誘電体層の厚みは、積層
体の光学特性範囲を満足するように前述の金属層と併せ
て設定することが必要である。誘電体層の厚みは5nm
〜750nmの範囲が好ましい。
【0037】本発明の高透明熱線反射フィルムは、その
ヘーズ値が1.0%以下であることが必要である。ヘー
ズ値が1.0%を超えると、フィルムの透明性が不十分
となる。
ヘーズ値が1.0%以下であることが必要である。ヘー
ズ値が1.0%を超えると、フィルムの透明性が不十分
となる。
【0038】また、本発明の高透明熱線反射フィルム
は、その金属および誘電体よりなる層を保護したり表面
にキズがつかないようにするため保護層を設けてもよ
い。保護層の形成方法は、公知のアクリル系またはシリ
コーン系のハードコート剤を塗布することにより形成で
きる。これらの塗布方法としては、バーコート法、ドク
ターブレード法、リバースロールコート法、グラビアロ
ールコート法等の公知の塗布方法を用いることができ、
塗膜厚みは1〜10μmが好ましい。
は、その金属および誘電体よりなる層を保護したり表面
にキズがつかないようにするため保護層を設けてもよ
い。保護層の形成方法は、公知のアクリル系またはシリ
コーン系のハードコート剤を塗布することにより形成で
きる。これらの塗布方法としては、バーコート法、ドク
ターブレード法、リバースロールコート法、グラビアロ
ールコート法等の公知の塗布方法を用いることができ、
塗膜厚みは1〜10μmが好ましい。
【0039】保護層は、フィルム表面に直接塗布して形
成させる他に、例えばハードコート処理したポリエステ
ルフィルムをアクリル系またはウレタン系の如き接着剤
によりラミネートすることにより形成させても良い。
成させる他に、例えばハードコート処理したポリエステ
ルフィルムをアクリル系またはウレタン系の如き接着剤
によりラミネートすることにより形成させても良い。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。な
お、フィルムの特性の測定は、以下の方法にしたがって
実施した。
お、フィルムの特性の測定は、以下の方法にしたがって
実施した。
【0041】(1)ヘーズ値 日本電色工業社製のヘーズ測定器(NDH−20)を使
用して熱線反射フィルムのヘーズ値を測定した。尚フィ
ルムのヘーズを下記の基準で評価した。 ◎ : ヘーズ値 ≦0.5% 極めて良好 ○ : 0.5% <ヘーズ値 ≦1.0 % 良好 × : 1.0% <ヘーズ値 不良
用して熱線反射フィルムのヘーズ値を測定した。尚フィ
ルムのヘーズを下記の基準で評価した。 ◎ : ヘーズ値 ≦0.5% 極めて良好 ○ : 0.5% <ヘーズ値 ≦1.0 % 良好 × : 1.0% <ヘーズ値 不良
【0042】(2)表面粗さ JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所の高精度表
面粗さ計 SE−3FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ0.
08mmの条件下にチャートを描かせ測定した。
面粗さ計 SE−3FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ0.
08mmの条件下にチャートを描かせ測定した。
【0043】なお、フィルムの表面粗さは、フィルムの
未処理面を測定して得られる値である。
未処理面を測定して得られる値である。
【0044】(a) 中心線平均粗さ(Ra) 上記の測定から得られた表面粗さ曲線から、その中心線
方向に測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分
の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線
をY=f(x)で表わした時、下記式で与えられた値で
表わした。また、この測定は、基準長を1.25mmと
して4個測定し平均値で表わした。
方向に測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分
の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線
をY=f(x)で表わした時、下記式で与えられた値で
表わした。また、この測定は、基準長を1.25mmと
して4個測定し平均値で表わした。
【0045】
【数1】
【0046】(b) 十点平均粗さ(Rz) 断面曲線から基準長だけ抜き取った部分において、平均
線に平行、かつ、断面曲線を横切らない直線から縦倍率
の方向に測定した、最高から5番目までのピーク高さ
(Pi)の平均値と再深から5番目までのピーク深さ
(Vi)の平均値とので表わす。
線に平行、かつ、断面曲線を横切らない直線から縦倍率
の方向に測定した、最高から5番目までのピーク高さ
(Pi)の平均値と再深から5番目までのピーク深さ
(Vi)の平均値とので表わす。
【0047】
【数2】
【0048】(3)ハンドリング特性 スパッタリング加工工程において、フィルムロールの取
り扱い性を下記の基準で評価した。 ○:端面ズレなく巻外観良好 △:巻端面ずれが起こる ×:しわが発生し巻き外観不良
り扱い性を下記の基準で評価した。 ○:端面ズレなく巻外観良好 △:巻端面ずれが起こる ×:しわが発生し巻き外観不良
【0049】[実施例1]厚さ200μmのポリカーボ
ネートフィルム(以下PCフィルムと記述することがあ
る)の片面に、下記組成の易滑層形成用組成物(A)を
1.5重量%含む水溶液をロールコーターで均一に塗布
し、120℃で乾燥、乾燥し、塗膜厚みが0.15μm
の易滑層を有するフィルムを作製した。
ネートフィルム(以下PCフィルムと記述することがあ
る)の片面に、下記組成の易滑層形成用組成物(A)を
1.5重量%含む水溶液をロールコーターで均一に塗布
し、120℃で乾燥、乾燥し、塗膜厚みが0.15μm
の易滑層を有するフィルムを作製した。
【0050】 <易滑層形成用組成物(A)> ・酸性分がテレフテル酸(90モル%)、イソフタル酸(6モル%)および5 −スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコ ール(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル%)の共重合ポリエ ステル 90重量% ・N,N’−エチレンビスカプリル酸アミド 3重量% ・アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) 5重量% ・ポリオキシエチレンノニフェニルエーテル 2重量% 次に、PCフィルムの易滑層を設けた面と反対面に、ス
パッタリング法により、厚さ10nmの酸化インジウム
層(誘電体層:第1層)を設けた。この第1層の表面
に、厚さ12nmの銀薄膜層(金属層:第2層)を設
け、次にその表面に厚さ20nmの酸化インジウム層
(誘電体層:第3層)を設け、高透明熱線反射フィルム
を作成した。なお、第1層〜第3層の形成は、何れも真
空下(5×10-5Torr)でのスパッタリング法で実施し
た。
パッタリング法により、厚さ10nmの酸化インジウム
層(誘電体層:第1層)を設けた。この第1層の表面
に、厚さ12nmの銀薄膜層(金属層:第2層)を設
け、次にその表面に厚さ20nmの酸化インジウム層
(誘電体層:第3層)を設け、高透明熱線反射フィルム
を作成した。なお、第1層〜第3層の形成は、何れも真
空下(5×10-5Torr)でのスパッタリング法で実施し
た。
【0051】さらに熱線反射層の表面保護として、紫外
線硬化タイプの多官能アクリル系樹脂を熱線反射層の上
に乾燥後の塗布厚みが5μmとなる量塗布し、ハードコ
ート層を形成した。この積層フィルムの特性を表1に示
す。
線硬化タイプの多官能アクリル系樹脂を熱線反射層の上
に乾燥後の塗布厚みが5μmとなる量塗布し、ハードコ
ート層を形成した。この積層フィルムの特性を表1に示
す。
【0052】[実施例2]易滑層形成用組成物の配合比
を下記のように変更する以外は実施例1と同じ方法で積
層フィルムを作成した。この積層フィルムの特性を表1
に示す。
を下記のように変更する以外は実施例1と同じ方法で積
層フィルムを作成した。この積層フィルムの特性を表1
に示す。
【0053】 <易滑層形成用組成物(B)> ・共重合ポリエステル成分 80重量% ・N,N’−エチレンビスカプリル酸アミド 7.5重量% ・アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) 5重量% ・ポリオキシエチレンノニフェニルエーテル 7.5重量%
【0054】[比較例1]易滑層を設けない以外は実施
例1と同じ方法で積層フィルムを作成した。この積層フ
ィルムの特性を表1に示す。
例1と同じ方法で積層フィルムを作成した。この積層フ
ィルムの特性を表1に示す。
【0055】[比較例2]易滑層を設けず、かつPCフ
ィルム中に微粒子として1.7μmのシリカ粒子を0.
05重量%を添加する以外は実施例1と同じ方法で積層
フィルムを作成した。この積層フィルムの特性を表1に
示す。
ィルム中に微粒子として1.7μmのシリカ粒子を0.
05重量%を添加する以外は実施例1と同じ方法で積層
フィルムを作成した。この積層フィルムの特性を表1に
示す。
【0056】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ヘーズ値 ◎ ◎ ◎ × Ra[nm] 5 5 1 30 Rz[nm] 51 52 12 270ハント゛リンク゛ 特性 ○ ○ × ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高い透明性を有し、曲
面に貼り合せる際に高い形状追従性を有し、かつフィル
ムのハンドリング性に優れる熱線反射フィルムを提供す
ることができる。
面に貼り合せる際に高い形状追従性を有し、かつフィル
ムのハンドリング性に優れる熱線反射フィルムを提供す
ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 透明な熱可塑性樹脂フィルムの少なくと
も片面に、金属および誘電体よりなる層を設けてなる熱
線反射フィルムであって、透明な熱可塑性樹脂フィルム
の少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が10nm
以下、かつ十点平均粗さ(Rz)が100nm以下であ
り、該熱線反射フィルムのヘーズ値が1.0%以下であ
ることを特徴とする高透明熱線反射フィルム。 - 【請求項2】 透明な熱可塑性樹脂フィルムが、その内
部に滑剤としての不活性粒子を含まず、かつその少なく
とも片面に易滑層を設けたフィルムである請求項1記載
の高透明熱線反射フィルム。 - 【請求項3】 易滑層が、不活性粒子、水性ポリエステ
ル、ならびに脂肪酸アミドおよび/または脂肪酸ビスア
ミドからなる請求項2記載の高透明熱線反射フィルム。 - 【請求項4】 透明な熱可塑性樹脂フィルムがポリカー
ボネートフィルムである請求項1記載の高透明熱線反射
フィルム。 - 【請求項5】 金属および誘電体よりなる層が、金属層
と誘電体層とを交互に積層してなる層であり、かつ金属
がAu、AgおよびCuから選ばれた1種以上の金属ま
たは合金である請求項1記載の高透明熱線反射フィル
ム。 - 【請求項6】 誘電体がTi、Zr、SnおよびInか
ら選ばれた1種以上の金属の酸化物を主成分とする透明
高屈折率誘電体である請求項1記載の高透明熱線反射フ
ィルム。 - 【請求項7】 金属および誘電体よりなる層の上に保護
層を設けた高透明熱線反射フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10161966A JPH11352314A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 高透明熱線反射フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10161966A JPH11352314A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 高透明熱線反射フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11352314A true JPH11352314A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15745470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10161966A Pending JPH11352314A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 高透明熱線反射フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11352314A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079600A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Toppan Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
EP1193048A2 (en) | 2000-09-29 | 2002-04-03 | Asahi Glass Company Ltd. | Laminated glass and automobile employing it |
JP2011133905A (ja) * | 2011-03-03 | 2011-07-07 | Toppan Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP2012507058A (ja) * | 2008-10-28 | 2012-03-22 | オプトドット コーポレイション | 結晶性赤外線反射フィルム |
JPWO2012057004A1 (ja) * | 2010-10-27 | 2014-05-12 | コニカミノルタ株式会社 | フィルムミラー、フィルムミラーの製造方法及び太陽熱発電用反射装置 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP10161966A patent/JPH11352314A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002079600A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Toppan Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP4590705B2 (ja) * | 2000-09-05 | 2010-12-01 | 凸版印刷株式会社 | 反射防止積層体 |
EP1193048A2 (en) | 2000-09-29 | 2002-04-03 | Asahi Glass Company Ltd. | Laminated glass and automobile employing it |
US6620477B2 (en) | 2000-09-29 | 2003-09-16 | Asahi Glass Company, Limited | Laminated glass and automobile employing it |
JP2012507058A (ja) * | 2008-10-28 | 2012-03-22 | オプトドット コーポレイション | 結晶性赤外線反射フィルム |
JPWO2012057004A1 (ja) * | 2010-10-27 | 2014-05-12 | コニカミノルタ株式会社 | フィルムミラー、フィルムミラーの製造方法及び太陽熱発電用反射装置 |
JP2011133905A (ja) * | 2011-03-03 | 2011-07-07 | Toppan Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
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