JPH11350614A - 蓄熱槽などの断熱防水施工法 - Google Patents

蓄熱槽などの断熱防水施工法

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JPH11350614A
JPH11350614A JP10159388A JP15938898A JPH11350614A JP H11350614 A JPH11350614 A JP H11350614A JP 10159388 A JP10159388 A JP 10159388A JP 15938898 A JP15938898 A JP 15938898A JP H11350614 A JPH11350614 A JP H11350614A
Authority
JP
Japan
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heat insulating
water
fixing means
storage tank
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP10159388A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
利之 鈴木
Kinichi Okabe
欽一 岡部
Kazuhisa Kawabata
和久 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dyflex Corp
Original Assignee
Dyflex Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被貯蔵物である蓄熱体の装填の際に、熱膨張
差による構造内部の動きで、固定手段の部位に無理な負
荷が掛かるのを防止し、断熱性と防水性とを、充分な耐
久性の上で確実に保持できる蓄熱槽などの断熱防水施工
法を提供する。 【解決手段】 構造物躯体の内壁面に、断熱板をメカニ
カル固定手段で装着すると共に、その固定手段の部位に
緩衝材を設け、かつ、前記断熱板の表面に、吹き付け手
段で超速硬化防水材を吹き付けて、防水層を形成するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、コンク
リート構造物あるいは同等の構造物で構成された冷水、
温水、氷などを収納する蓄熱槽の内面に防水層を形成す
る断熱防水施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような、内部に液状物など
を収納するコンクリート構造物には、その内壁面に、エ
ポキシ樹脂などの樹脂層を形成させるライニング施工
法、ガラス繊維などで構成されたチョップ、ストランド
やクロスに、樹脂を含浸させながら、これを貼り付け
て、保護層を兼ねた防水層を形成させるFRP施工法、
あるいは、工場で所定の大きさに生産された防水用シー
トを、ラップジョイントを作りながら貼り付けて、その
ラップジョイントを、樹脂などの塗着手段によって平坦
化処理して、防水層を形成するシート施工法などが、防
水処理のために採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の施工では、施工工程が複雑で、製作上の作業効率が悪
いだけでなく、冷水、温水、氷などを収納する目的を持
った蓄熱槽などの構築には、蓄熱性が考慮されていない
ので、単に防水効果しか期待できない。そのために、冷
水、温水、氷などを収納する蓄熱槽を構成する場合に、
コンクリート構造物の内面に予め板状断熱部材を装着
し、この表面に、超速硬化防水材による防水層を形成す
る施工法が提唱されている。
【0004】ここで、更に配慮すべきことは、板状断熱
部材を装着する際に、タッカー、固定アンカー、ピンな
どのメカニカル固定手段が用いられることで、このよう
な断熱材の固定手段では、蓄熱槽内に冷水、温水、氷な
どの蓄熱体を入れた際、防水層、板状断熱部材、コンク
リート躯体との間に、熱膨張、あるいは、収縮に伴う動
きがあるので、固定手段の部位に熱応力が集中し、防水
層に亀裂が生じるなどの、防水性の上で不都合が起こる
可能性がある。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、被貯蔵物である蓄熱体
の装填の際に、熱膨張差による構造内部の動きで、固定
手段の部位に無理な負荷が掛かるのを防止し、断熱性と
防水性とを、充分な耐久性の上で確実に保持できる蓄熱
槽などの断熱防水施工法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
構造物躯体の内壁面に、板状断熱部材をメカニカル固定
手段で装着すると共に、その固定手段の部位に緩衝材を
設け、かつ、前記板状断熱部材の表面に、吹き付け手段
で超速硬化防水材を吹き付けて、防水層を形成すること
を特徴とする。
【0007】この場合、前記超速硬化防水材は、超速硬
化ウレタン樹脂、超速硬化ウレア樹脂の何れかであるこ
とが、また、前記緩衝材には、化学繊維、ガラス繊維、
これらを用いた不織布、織布、クロスなどの単体、もし
くは、これらの複合体、これらにフィルムやシートをラ
ミネートしたもの、ゴム質シート、合成樹脂シートが用
いられることが、更に、前記メカニカル固定手段には、
タッカー、固定アンカー、固定ピンなどの手段が用いら
れること好ましい。
【0008】従って、この施工法では、緩衝材を、固定
手段の部位に設けることで、構造内部での熱膨張差に由
来する熱応力集中を緩衝でき、防水性と断熱性を確保し
ながら、しかも、耐久性にも優れた蓄熱槽などの構造を
実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1および図2を参照して具体的に説明する。ここでは、
冷水、温水、氷などの蓄熱槽などのコンクリート構造物
の内壁面1に板状断熱部材2を、メカニカル固定手段3
で固定する。なお、この固定手段3には、タッカー、固
定アンカー、固定ピンなどを用いており、この固定手段
3による断熱材2の固定に際しては、その取付部位に板
状の緩衝材4が装着される。特に、この実施の形態で
は、固定手段3に固定ピンが用いられていて、その頭部
と断熱材2との間に、ワッシャー形式で、緩衝材4が介
装されている。なお、この緩衝材4は、予め、接着剤な
どで、板状断熱材の表面の所要個所に装着しておいて、
現場でこの個所で、メカニカル固定手段により、内壁面
1取り付けるようにしてもよい。
【0010】次いで、本発明では、緩衝材4を含めて、
断熱材2の表面に超速硬化防水材5を吹き付ける(機械
器具を用いた吹き付け)。この超速硬化防水材5には、
超速硬化ウレタン樹脂、超速硬化ウレア樹脂の何れかで
あることが、また、前記緩衝材には、化学繊維、ガラス
繊維、これらを用いた不織布、織布、クロスなどの単
体、もしくは、これらの複合体、これらにフィルムやシ
ートをラミネートしたもの、ゴム質シート、合成樹脂シ
ートが用いられる。
【0011】(実施例)このような蓄熱槽などの内壁面
の防水施工を実施する場合、セメントコンクリート製
(鉄筋入りでも良い)の構造物(容器)を構築した状態
で、この躯体の内壁面1に、例えば、外径寸法(縦・横
・厚)が(90〜250)cm×(90)cm×(0.
5〜7.5)cmの板状断熱部材2(例えば、発泡スチ
レンの材質)を当てて、固定ピンなどのメカニカル固定
手段3により、固定させる。この際、メカニカル固定手
段3の部位には、緩衝材4が介装されるが、この大き
さ、厚さは、その部位での熱応力集中の緩衝機能を果た
す程度に選択される。
【0012】このような処理の後、この上に、超速硬化
防水材(例えば、主剤:イソシアネートNCO%:1.
0〜45.0%および硬化剤:ポリオールあるいはポリ
アミン:分子量300〜6000の二液混合による超速
硬化ウレタン樹脂)を、二液混合式スプレーなどの吹き
付け手段あるいは手塗りにより、均一に付着して、防水
層5を形成するのである。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、構造物
躯体の内壁面に、板状断熱部材をメカニカル固定手段で
装着すると共に、その固定手段の部位に緩衝層を設け、
かつ、前記板状断熱部材の表面に、吹き付け手段で超速
防水材を吹き付けて、防水層を形成するので、構造内部
での熱膨張差に由来する熱応力集中を緩衝でき、防水性
と断熱性を確保しながら、しかも、耐久性にも優れた蓄
熱槽などの構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同じく、縦断側面図である。
【符号の説明】
1 内壁面 2 板状断熱部材 3 メカニカル固定手段 4 緩衝材 5 超速硬化防水材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物躯体の内壁面に、板状断熱部材を
    メカニカル固定手段で装着すると共に、その固定手段の
    部位に緩衝材を設け、かつ、前記板状断熱部材の表面
    に、吹き付け手段で超速硬化防水材を吹き付けて、防水
    層を形成することを特徴とする蓄熱槽などの断熱防水施
    工法。
  2. 【請求項2】 前記超速硬化防水材は、超速硬化ウレタ
    ン樹脂、超速硬化ウレア樹脂、の何れかであることを特
    徴とする請求項1に記載の蓄熱槽などの断熱防水施工
    法。
  3. 【請求項3】 前記メカニカル固定手段には、タッカ
    ー、固定アンカー、固定ピンなどの手段が用いられるこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2に記載の蓄熱槽など
    の断熱防水施工法。
  4. 【請求項4】 前記緩衝材には、化学繊維、ガラス繊
    維、これらを用いた不織布、織布、クロスなどの単体、
    もしくは、これらの複合体、これらにフィルムやシート
    をラミネートしたもの、ゴム質シート、合成樹脂シート
    が用いられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載の蓄熱槽などの断熱防水施工法。
JP10159388A 1998-06-08 1998-06-08 蓄熱槽などの断熱防水施工法 Pending JPH11350614A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103758312A (zh) * 2011-12-31 2014-04-30 常熟古建园林建设集团有限公司 面砖贴面施工方法
CN106245805A (zh) * 2016-08-02 2016-12-21 新疆农业大学 一种新型建筑节能墙体及其施工方法
JP2019108718A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 大成建設株式会社 断熱防水構造
CN114508943A (zh) * 2022-03-01 2022-05-17 湖南裕钧贸易有限公司 一种组合式石墨匣钵及成型方法

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