JPH11350315A - ダブルシリンダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法と装置 - Google Patents

ダブルシリンダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法と装置

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JPH11350315A
JPH11350315A JP11148929A JP14892999A JPH11350315A JP H11350315 A JPH11350315 A JP H11350315A JP 11148929 A JP11148929 A JP 11148929A JP 14892999 A JP14892999 A JP 14892999A JP H11350315 A JPH11350315 A JP H11350315A
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JP
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yarn
thread
yarns
knitting machine
circular knitting
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Application number
JP11148929A
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English (en)
Inventor
Francesco Lonati
ロナティ フランチェスコ
Ettore Lonati
ロナティ エットーレ
Tiberio Lonati
ロナティ ティベリオ
Fausto Lonati
ロナティ ファウスト
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Lonati SpA
Original Assignee
Lonati SpA
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/38Devices for supplying, feeding, or guiding threads to needles
    • D04B15/54Thread guides
    • D04B15/58Thread guides for circular knitting machines; Thread-changing devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B9/00Circular knitting machines with independently-movable needles
    • D04B9/02Circular knitting machines with independently-movable needles with one set of needles
    • D04B9/04Circular knitting machines with independently-movable needles with one set of needles with spring or bearded needles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給糸した複数の糸の取り上げ中に頻発するも
つれは、製品の品質を落とす原因となる。そこで、本発
明は、複数の糸を供給してもかかるもつれを起こさない
方法とその実施のための装置を提供するものである。 【解決手段】 本発明によるダブルシリンダ型丸編機に
おける複数の糸を同時に供給する方法と装置は、丸編機
のニードルの送りによって、給糸予定の複数の糸の夫々
に同じ高さに配された一組の配糸ポイントを備えた糸フ
ィンガ・ユニットを介して供給し(給糸工程)、各余り
糸を、ニードルが糸との係合の最後に取り上げる(取り
上げ工程)ようにしたダブルシリンダ型丸編機における
複数の糸を同時に供給する方法であって、給糸工程の最
終で、かつ、取り上げ工程の前に一の糸の配糸ポイント
が他の糸の配糸ポイントに対して縦方向へ移動されるこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダブルシリンダ
型丸編機における複数の糸、少なくとも2本の糸を同時
に供給する方法と装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】ダブルシリンダ型丸編機における糸は、
少なくとも一個の糸フィンガを使って広く配糸される
が、該糸フィンガは、ニードル・シリンダに対し横方向
に並置され、かつ、編成部に面した端部に、縦方向に位
置させたときの糸の通し孔を有していて、これにより針
が糸に係合できるようになっている。
【0003】編成の種類によっては、たとえば、ホージ
ャリーの爪先またはかかとは、広く知られているように
ニードル・シリンダを軸回りに正逆回転させることによ
り形成されるが、その作業中は給糸を中断し、ニードル
・シリンダの反転毎に給糸を再開する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした種類の編成作
業にあっては編成中の給糸は、ニードル・シリンダの逆
転の都度中断されるが、再開は、適正にテンションの掛
かった状態で行わなければならないため余剰となった糸
を取り上げる必要がある。
【0005】ニードルにより複数の糸を一緒に編み込む
必要のある編成作業にあっては、糸の取り上げに問題が
起こる。この場合、たとえば2本の糸は、略同じ高さの
位置において同数のフィンガにより配糸されるため、取
り上げ作業中にもつれ合うおそれがある。
【0006】もし、2本の糸の内少なくとも一本の表面
に凹凸があり、不揃いで毛ばったものだと、糸は接触だ
けでもつれを来し、取り上げが不適切なものとなる。こ
うした糸の不適切な取り上げは、編成を誤らせ、編成物
の破断につながりやすい。
【0007】この発明は、上記した従来技術の問題点を
解決することを目的として、ダブルシリンダ型丸編機に
おける複数の糸を同時に供給する方法と装置とを提供
し、もって、糸を配糸する一または複数の糸フィンガ方
向に向けた糸の取り上げ作業中に糸がもつれないように
せんとするものである。この趣旨のもと本発明の目的
は、既成のダブルシリンダ型丸編機に簡単に装着のでき
る方法と装置とを提供せんとするものである。
【0008】さらにこの発明の目的は、糸の取り上げ作
業中に糸同士の接触を防ぐことにより、糸の配糸を一貫
した方法で再開することで、製品の品質が落ちたり、破
断したりすることがない方法と装置とを提供せんとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるダブルシリンダ型丸編機における複数
の糸を同時に供給する方法は、丸編機のニードルの送り
によって、給糸予定の複数の糸の夫々に同じ高さに配さ
れた一組の配糸ポイントを備えた糸フィンガ・ユニット
を介して給糸する工程と、各余り糸を、ニードルが糸と
の係合の最後に取り上げる工程とからなるダブルシリン
ダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法にお
いて、給糸工程の最終で、かつ、糸を取り上げる前に一
の糸の配糸ポイントを他の糸の配糸ポイントに対して縦
方向へ距離を置いて維持することを特徴としている。
【0010】上記本発明の方法を実施する装置は、丸編
機のニードル・シリンダに対し横方向に並置され、か
つ、給糸予定の各糸に対する一組の配糸ポイントを有し
た糸フィンガ・ユニットを有し、配糸ポイントの少なく
とも一つは、他の配糸ポイントに対しニードル・シリン
ダの回転軸に略平行に移動できることにより、前記一の
糸の配糸ポイントを前記他の配糸ポイントに対し縦方向
に移動させることができることを特徴としている。
【0011】本発明の特徴と利点は、さらに以下の述べ
る説明から明らかになろうが、ここに示す本発明方法を
実施するための装置に関する二つの実施例は、好ましい
一態様に過ぎず、本発明は決してこれらに限定されるも
のではない。以下添付図面に基づいて詳説する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至11に示す第1実施例で
ある本発明の方法を実施する装置は、糸フィンガ・ユニ
ット1を有している。糸フィンガ・ユニット1は、丸編
機のシリンダ2、3に対し横方向に並置され、複数の
糸、図示実施例の場合2本の糸4、5のための少なくと
も二つの配糸ポイントを備えている。
【0013】その配糸ポイントの少なくとも一つは、一
方のポイントに対し適宜ニードル・シリンダ2、3の回
転軸6と略平行に移動することができる。それにより配
糸ポイントの一つを他方ポイントに対し縦方向に変位さ
せる。
【0014】詳しくは、糸フィンガ・ユニット1は、支
持部材7を有している。支持部材7は、丸編機の支持体
と公知の方法(図示省略)により一体的に形成されてお
りニードル・シリンダ2、3に面した端部でアーム8を
支持している。アーム8の一部は、水平の枢軸9によ
り、同枢軸回りに回動自在に支持部材7に枢支されてい
る。
【0015】アーム8は、そのニードル・シリンダ2、
3に面した端部に糸の通し孔10を有している。通し孔
10は、第1の糸5の配糸ポイントをなしている。
【0016】通し孔10は、枢軸9からニードル・シリ
ンダ2、3方向へ間隔を置いたアーム8部分に形成され
ており、それによりアーム8の枢軸9回りの回動により
通し孔10の位置は一つの縦方向にあってその高さを種
々変えることができる。
【0017】作動手段は、アーム8を適宜枢軸9回りに
強制的に回動させ、これにより通し孔10の位置する一
つの縦方向内での高さを種々変えることができる。
【0018】前記作動手段は、好ましくは、流体圧シリ
ンダ11を支持部材7に設け、ピストン12によりアー
ム8に作用してアーム8を枢軸9回りに回動させる。
【0019】支持部材7上にアーム8の回動角度の幅を
決めるストッパが設けられている。ストッパはアーム8
の二つの停止位置を決めている。すなわち、第1の位置
でアーム8は、通し孔10は下方の位置にあり、第2の
位置では第1の位置よりは上方の位置にある。
【0020】アーム8の枢軸9回りの回動による第1の
位置から第2の位置へ移行は、支持部材7とアーム8の
枢軸9から通し孔10が設けられた箇所より反対方向に
突出した部分との間に設けられたスプリング13の力に
抗して行われる。
【0021】支持部材7は、ニードル・シリンダ2、3
に面した端部に第2の糸4のための第2の配糸ポイント
となる通し孔15を有している。通し孔15は、アーム
8が下方位置にあるときアーム8の通し孔10の位置に
略等しい高さに位置している。
【0022】その他の態様として、第2の糸4の通し孔
15は支持部材7ではなく、支持部材7に水平方向にお
いて隣接した糸フィンガに形成してもよい。
【0023】次に、本発明の方法を実施するための本発
明による装置の第1実施例の作用について述べる。
【0024】2本の糸4と5をニードル20に供給する
間、糸フィンガ・ユニット1は、通し孔10、15が形
成された端部とともに、下方ニードル・シリンダ2と上
方ニードル・シリンダ3との間にある編成部に面してい
る。
【0025】糸4と5の給糸中アーム8は下方の位置に
あり、糸5の通し孔10により形成される配糸ポイント
は、糸4の配糸ポイントをなす通し孔15と同じか、ま
たは、それより少し高い位置にある。
【0026】このようにして糸4、5は、ニードル20
に係合されて編物のループを形成する。ニードル・シリ
ンダ2,3は、軸6回りに回転される。
【0027】ニードル・シリンダ2、3の軸6回りの時
計回りまたは反時計回りいづれかにおける編成作業の最
終工程、すなわち、糸フィンガ・ユニット1による送り
で編成作業に係わった1組のニードル群の最後のニード
ル20が、2本の糸4と5とに完全に係合した時点にお
いて、流体圧シリンダ11が作動されて、アーム8を軸
9回りに回動させ通し孔10を現位置より高い位置、す
なわち、通し孔15(図3、4、10、11)より上方
に移行させる。
【0028】好ましくは、通し孔10は、枢軸9回りの
アームの回動により丸編機のシンカ21の縦方向の高め
か、少なくとも、同じ高さの位置に移行させ、それによ
り糸5は、直接シンカ上に、または、第2シンカ21の
端部があり継ぎ形状になっている場合はそのあり継ぎ形
状端部上に、夫々支持された状態で位置することができ
る。このようにして、糸5は、糸4と間隔をあけて上方
に位置し、しかもそれはシンカ21、または、あり継ぎ
端部内に保持されるため、糸4と接触する危険は回避さ
れる。糸4は、代わって下部シリンダ2のスライダ23
により公知の方法で作動される突起22上に位置するこ
とができる。
【0029】このように糸4、5は間隔をあけたままニ
ードル・シリンダ2、3の軸6回りの回転方向が逆転さ
れると同時に、糸取り上げユニット25、26は、ニー
ドル・シリンダ2、3の逆回転に伴い糸4、5が弛緩す
るにつれゆっくりと取り上げていく。
【0030】糸の取り上げ作業中、糸4、5は間隔をあ
けて維持されているため両者の接触は回避される結果、
取り上げユニット25、26による取り上げ作業は支障
なく進行する。このようにして糸4、5は、もつれ合う
危険はなく、次の編み列を形成するために作業位置に戻
ったときも、ニードル・シリンダ2、3のニードルへの
給糸再開は支障なく行われる。
【0031】糸4、5に係合する予定の最初のニードル
20が、糸フィンガ・ユニット1のニードル・シリンダ
2、3に面した端部の前を通過する前に、流体圧シリン
ダ11は排出口に接続されるためアーム8はスプリング
13の力により下方位置に戻り、通し孔10は他方の通
し孔15と略同じ高さにあってニードル20の次の送り
に移る。
【0032】この時点からの作業サイクルは既に述べた
通りである。唯一の違いは、ニードル・シリンダ2、3
は反対方向に回転する点である。
【0033】ニードル群の内最後のニードル20が糸
4、5との係合を完了すると、流体圧シリンダ11は再
び作動されて、アーム8を再度上方に変位させることに
より、取り上げ部材25、26による次の取り上げ前に
ニードル・シリンダ2、3の回転方向の逆転に先立って
行われる。
【0034】図12乃至17に示す第2実施例におい
て、本発明の装置は、糸フィンガ・ユニット101を備
えている。糸フィンガ・ユニット101は、丸編機のニ
ードル・シリンダ2、3に対し横方向に並置され、各糸
に配糸ポイントを備えている。図示する第2実施例で
は、例として二つの配糸ポイントが2本の糸4、5用に
備えられている。
【0035】糸フィンガ・ユニット101は、支持部材
107を有している。支持部材107は、丸編機の支持
体と公知の方法(図示省略)により一体的に取り付けら
れてニードル・シリンダ2、3に面した端部で、第1の
糸5のための載置部110を有している。載置部110
は、糸5が配糸される第1の配糸ポイントとなってい
る。支持部材107の端部には第2の糸4の通し孔11
5がある。通し孔115は、第2の配糸ポイントとな
る。
【0036】第2の実施例では支持部材107と一体に
形成され、かつ、載置部110の近傍において糸5の一
部に係合することのできるリフト装置が設けられてい
る。リフト装置は、作動されると糸5をその載置位置1
10から移動させ、その結果、第1の配糸ポイントをな
す載置部を変位させて、第1の配糸ポイントを通し孔1
15により形成される第2の配糸ポイントから縦方向に
隔離させる。
【0037】詳しくは、支持部材107のニードル・シ
リンダ2、3に面した端部は、好ましくは、あぶみ状
(stirrup-shaped) に形成され、載置部110はそのあ
ぶみ状端部の中央付近に形成する。載置部110の両側
は、突き合う方向に突設された肩部130、131によ
り画定されている。載置部115は、両肩部130、1
31の間で載置部110の直ぐ上方に位置している。
【0038】リフト装置は、一端において支持部材10
7に、略水平に維持された枢軸109回りに回動自在に
枢支されたアーム108を有している。
【0039】アーム108は、ニードル・シリンダ2、
3側に、第2の配糸ポイントである通し孔115の両側
に水平に並置された2個のプロング132、133を有
している。プロング132、133はアーム108の端
部がニードル・シリンダ2、3に向けられ、かつ、枢軸
109から離れた状態において載置部110上の糸5に
係合する。
【0040】プロング132、133は、ニードル・シ
リンダ2、3に面した端部に、該端部から内側に突設さ
れた、各プロングの頂面より低く(または、浅く)形成
された部位132a、133aを有している。各部位
は、ニードル・シリンダ2、3の回転方向に応じて糸5
を位置させる載置ポイントをなす。詳細は後述する。
【0041】リフト装置は、作動装置を有している。該
作動装置によりアーム108を、支持部材107に対し
て枢軸109回りに回動させることができ、これにより
プロング132、133の端部を上・下に移動させるこ
とができる。
【0042】前記作動手段は、好ましくは、第1実施例
と同じように、支持部材107に設けられ、ピストン1
12によりアーム108に作用して、枢軸109回りに
回動させて部位132a、133aに対しプロング13
2、133の端部を上方に変位させることができる流体
圧シリンダ111により構成する。このアーム108の
枢軸9回りの回動は、支持部材107と、部位132
a、133aとは反対方向に突出したアーム108の突
出部108aとの間に設けられた少なくとも一個のスプ
リング113の力に抗して行われる。
【0043】支持部材107には、図5に示す例では糸
取り上げ装置から送られてくる糸5のもう一つの通し孔
140が設けられ、これにより糸5を、通し孔115の
下方で、かつ、支持部110の上方を通過させる。
【0044】実際的には、流体圧シリンダ111の作動
によりアーム108を第1の下方位置から第2の上方位
置に移行させることができる。第1の下方位置ではプロ
ング132、133の部位132a、133aは、載置
部110と同じか、または、それより低い位置にあり、
第2の上方位置では、これら部位132a、133aは
載置部110の上方位置にある。
【0045】最初の作業位置では、糸4は通し孔115
を通過し、他方、糸5は載置部110上に静止してい
る。このようにして、通し孔115及び載置部110に
より形成される二つの配糸ポイントは、縦方向略同じ高
さに位置する。ニードル・シリンダ2、3が時計回りま
たは反時計回りのいづれに回転されたかに応じて糸5は
肩部130または131のいづれかの上面に位置してい
る。
【0046】第2の作業位置では、糸5は、アーム10
8の第1位置から第2位置への移行が、糸5が肩部13
0上に位置しているときに起こったか、または、肩部1
31上に在る時に起こったかに応じて、部位132aま
たは133aにより係合される。該部位は、糸5を通し
孔115より上方に移行させて、載置部110をもって
第1の配糸ポイントとする。このようにして糸5が配糸
される第1の配糸ポイントは、糸4が配糸される通し孔
115により形成される第2の配糸ポイントより上方に
位置される。
【0047】第2実施例の作用は第1実施例と略同じで
ある。編成作業中アーム108は第1の位置にあり、し
たがって、糸4、5は、略同じ高さに位置し(図12、
13、16)、二つの配糸ポイントを通じて配糸され
る。ニードル・シリンダ2、3の一の方向の回転中に行
われた編成作業の最終工程、すなわち、一組のニードル
群の内糸フィンガ・ユニット101による給糸で編成に
参加した最後のニードルが糸4及び5とに係合した時点
で、流体圧シリンダ111を作動してアーム108を軸
109回りに回動して、糸5の第1の配糸ポイントを、
プロング132または133の一方によりニードル・シ
リンダ2、3の回転方向に応じて通し孔115により形
成された糸4の第2の配糸ポイントより上方に移動する
(図14、15、17)。このようにして、糸5は、糸
4より上方へ間隔をあけて位置されるため糸4とのもつ
れは確実に回避される。
【0048】この第2実施例においては、糸5はシンカ
21と同じか、または、それより高い位置に移動して該
シンカ21上に位置するか、または、もしシンカ21に
あり継ぎ状端部があればその面上に位置させることがで
きる。糸4は、第1実施例の説明で述べた突起22上に
位置することができる。
【0049】ニードル・シリンダ2、3の回転方向が逆
転された後は、流体圧シリンダ111が停止され、その
結果、スプリング113はアーム108を最初の位置、
すなわち、低い位置に戻す。このようにして糸5は、載
置部110に再び位置することになり、糸4と5共々再
びニードル・シリンダ2、3のニードルと略同じ高さで
給糸される。
【0050】この時点からの作業サイクルは既に述べた
通りである。注目すべきは、ニードル・シリンダ2、3
の回転方向の逆転中糸5は、肩部130と131の間の
載置部110に沿って摺動しつつ糸4より下方を通過す
る点である。このようにして、糸4と5のそれぞれの位
置は、第2実施例にあっては、ニードル・シリンダ2、
3の回転方向の逆転によっても変わらず、装置は、特に
バニセ(VANISE)型の編成を行うのに適している。
【0051】この発明による方法と装置は、糸の取り上
げ装置による取り上げが開始される前に、糸と糸の間隔
を確実に保ちつつ丸編機のニードル・シリンダのニード
ルに同時に供給することができるので、糸同士のもつれ
を防止し、次の給糸工程での給糸作業を円滑に進めるこ
とができる。
【0052】以上述べた第1、第2実施例では糸は2本
の場合についてであったが、1本の糸と他の種類の複数
の糸とが上下の位置にある場合でも同じである。
【0053】この発明による方法は、発明の要旨内にて
種々変更が可能であり、細部については技術的均等物に
より置換可能なことは言うまでもない。
【0054】使用している材料、大きさは必要性及び技
術レベルに応じて適宜選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法により2本の糸を同時に供給す
る状態を示す斜視図である。
【図2】図1の細部を角度を変えて示す斜視図である。
【図3】2本の糸を供給する最終の工程を示す斜視図で
ある。
【図4】図3の細部を異なる角度から見た拡大図であ
る。
【図5】2本の糸を取り上げる工程を示す斜視図であ
る。
【図6】図5の細部を異なる角度から見た拡大図であ
る。
【図7】図5の細部を示す拡大図である。
【図8】本発明による方法を実施するための装置の第1
実施例としての糸フィンガ・ユニットの操作中の状態を
示す一部断面斜視図である。
【図9】図8に示す細部の一部断面平面図である。
【図10】次の作業状態に入った図8に示す細部の斜視
図である。
【図11】図10に示す細部の一部断面平面図である。
【図12】本発明による方法を実施する装置の第2実施
例としての糸フィンガ・ユニットの操作中の状態を示す
一部断面斜視図である。
【図13】図12に示す細部の平面図である。
【図14】次の作業状態に入った図12に示す細部の斜
視図である。
【図15】図14に示す細部の平面図である。
【図16】図12及び13に対応する作業位置において
丸編機のニードル・シリンダに対して横方向に並置され
た第2実施例の糸フィンガ・ユニットを示す斜視図であ
る。
【図17】図14及び15に対応する作業位置において
丸編機のニードル・シリンダに対して横方向に並置され
た第2実施例の糸フィンガ・ユニットを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、101 糸フィンガ・ユニット 2、3 ニードル・シリンダ 4、5 糸 6 ニードル・シリンダの回転軸 7、107 支持部材 8、108 アーム 10、15、110、115 配糸ポイント(通し孔) 11、111 作動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティベリオ ロナティ イタリア,25100 ブレッシア,ヴィア セラ 24 (72)発明者 ファウスト ロナティ イタリア,25128 ブレッシア,ヴィア メディアナ 15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸編機のニードル(20)の送りによっ
    て、給糸予定の複数の糸(4、5)の夫々に同じ高さに
    配された配糸ポイント(10、110、15、115)
    を備えた糸フィンガ・ユニット(1、101)を介して
    給糸する工程と、各余り糸を、ニードル(20)が糸と
    の係合の最終に取り上げる工程とからなるダブルシリン
    ダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法であ
    って、給糸工程の最終で、かつ、取り上げ工程前に一の
    糸(5)の配糸ポイント(10、110)を、他の糸
    (4)の配糸ポイント(15、115)に対して縦方向
    へ距離を置いて維持することを特徴としたダブルシリン
    ダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法。
  2. 【請求項2】 複数糸(4、5)の内の一の糸(5)の
    配糸ポイント(10、110)が、他の糸(4)に対し
    丸編機のシンカ(21)上に載るところまで移動される
    ことを特徴とした請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 丸編機のニードル・シリンダ(2、3)
    に対し横方向に並置され、かつ、給糸予定の各糸(4、
    5)に対する配糸ポイント(10、110、15、11
    5)を備えた糸フィンガ・ユニット(1、101)を有
    したダブルシリンダ型丸編機における複数の糸を同時に
    供給する装置であって、一の糸(5)の配糸ポイント
    (10、110)を、他の糸(4)の配糸ポイント(1
    5、115)に対しニードル・シリンダ(2、3)の回
    転軸(6)に略平行に移動できることにより前記一の糸
    の配糸ポイントを前記他の糸の配糸ポイントに対し縦方
    向に移動させることができることを特徴としたダブルシ
    リンダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する装
    置。
  4. 【請求項4】 糸フィンガ・ユニット(1、101)
    は、丸編機の支持体と一体に設けられた支持部材(7、
    107)と、アーム(8、108)と、作動手段(1
    1、111)とを有し、アーム(8、108)は、その
    ニードル・シリンダ2、3に面した端部に、第1の糸に
    対する第1の配糸ポイントとなる第1の通し孔(10、
    110)を有し、該通し孔から間隔をあけて形成された
    枢軸(9、109)回りに、略水平に回動自在に支持部
    材(7、107)に枢支されており、作動手段(11、
    111)は、アーム(8、108)を枢軸(9、10
    9)回りに回動させて通し孔(10、110)の位置を
    下から上へ移行させることができる請求項3に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 支持部材(7、107)は、ニードル・
    シリンダ2、3に面した端部に第2の通し孔(15、1
    15)を有しており、該第2の通し孔(15、115)
    は、アーム(8、108)が、第1の糸(5)のための
    第1の通し孔(10、110)の第1の下方位置にある
    ときの高さに略等しい位置に維持された、第2の糸
    (4)のための第2の配糸ポイントとなる第2の通し孔
    (15、115)を備えた請求項3または4に記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 糸フィンガ・ユニット(101)は、支
    持部材(107)を有しており、該支持部材は、丸編機
    の支持体と一体であり、かつ、そのニードル・シリンダ
    2、3に面した端部には、第1の配糸ポイント(11
    0)となる第1の糸(5)のための載置部(110)
    と、第2の配糸ポイント(115)となる第2の糸
    (4)のための第2の通し孔(115)と、支持部材
    (107)と一体に設けられて載置部(110)の近傍
    で第1の糸(5)の一部に係合することのできるリフト
    手段(108)とを備えており、該リフト手段を適宜作
    動することにより、第1の糸(5)を載置部(110)
    から移動させて載置部(110)を変位させて第1の配
    糸ポイントを第2の配糸ポイント(115)から縦方向
    に隔離させることができる請求項3に記載の装置。
  7. 【請求項7】 支持部材(107)のニードル・シリン
    ダ(2、3)に面した端部は、あぶみ状に形成されてお
    り、載置部(110)は該あぶみ状端部の中央にを設け
    られ、載置部(110)の幅方向は、対向方向に突設さ
    れた肩部(130、131)によって画定されており、
    第2の通し孔となる通し孔(115)は、肩部(13
    0、131)の間で載置部の直ぐ上方に位置しているこ
    とを特徴とした請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 リフト手段は、アーム(108)を有
    し、該アームは支持部材(107)に、その一端におい
    て枢軸(109)回りに略水平方向に回動自在に枢支さ
    れており、さらに、ニードル・シリンダ2、3に面した
    側に、第2の配糸ポントとなる第2の通し孔(115)
    の各側に一個づつ設けられたプロング(132、13
    3)を有し、該プロング夫々は、枢軸(109)から距
    離をおいた自由端を有し、載置部(110)に位置した
    第1の糸(5)に係合することができ、作動手段(1
    1、111)は、アーム(108)を枢軸(109)回
    りに回動させて第1の下方位置から第2の上方位置にか
    けて移動させることにより、プロングを第1の糸(5)
    に係合させることができる請求項1乃至7項のいづれか
    に記載の装置。
  9. 【請求項9】 アーム(108)のプロング(132、
    133)は、ニードル・シリンダ(2、3)に面した自
    由端に、浅いめに形成した部位(132a、133a)
    を有しており、該部位は、自由端から内側に突設されて
    載置部(110)に代わる第1の糸(5)の載置部とな
    る請求項1乃至8項のいづれかに記載の装置。
  10. 【請求項10】 アーム(108)のプロング(13
    2、133)の部位(132a、133a)は、第1の
    位置にある載置部(110)を超えない位置にあり、第
    2の上方位置では、これら部位(132a、133a)
    は載置部(110)の上方位置にあり、第2の位置では
    載置部(110)より上方に位置する請求項1乃至9項
    のいづれかに記載の装置。
  11. 【請求項11】 アーム(108)は、第1の配糸ポイ
    ント(110)が丸編機のシンカ(21)と同等または
    それより上方に位置したときに、枢軸(109)回りに
    適宜第1の下方位置から第2の上方位置に回動させるこ
    とができる請求項1乃至10項のいづれかに記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 作動手段(11、111)は、支持部
    材(107)と一体に設けられてピストン(112)に
    よりアーム(108)を枢軸(109)回りに支持部材
    (107)と相対的に回動させることができる流体圧シ
    リンダである請求項1乃至11項のいづれかに記載の装
    置。
JP11148929A 1998-05-27 1999-05-27 ダブルシリンダ型丸編機における複数の糸を同時に供給する方法と装置 Withdrawn JPH11350315A (ja)

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