JPH11350194A - 全没通電用電着塗装装置及びその装置を使用した電着塗装方法 - Google Patents

全没通電用電着塗装装置及びその装置を使用した電着塗装方法

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JPH11350194A
JPH11350194A JP15694798A JP15694798A JPH11350194A JP H11350194 A JPH11350194 A JP H11350194A JP 15694798 A JP15694798 A JP 15694798A JP 15694798 A JP15694798 A JP 15694798A JP H11350194 A JPH11350194 A JP H11350194A
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JP
Japan
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coating
busper
tank
electrodeposition
article
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JP15694798A
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English (en)
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Hirotsugu Watabe
普次 渡部
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電着塗装作業性に優れた全没通電用電着塗装
装置を提供する。 【解決手段】 バスパーが入槽用バスパー(4A)、メ
インバスパー(4B)及び出槽用バスパー(4C)に分
割され、メインバスパー(4B)には塗装電圧を印加す
る電源回路が設置され、入槽用バスパー(4A)は入槽
用バスパー(4A)に沿って塗装用物品が電着塗料槽内
に全没するまでは電圧が印加されずに、また塗装用物品
が電着塗料に全没した際にはメインバスパー(4B)と
入槽用バスパー(4A)とが通電し電着塗装が可能とな
るように構成されており、また出槽用バスパー(4C)
は塗装用物品が電着塗料槽内から出槽する際にメインバ
スパー(4B)と出槽用バスパー(4C)とが通電しな
いように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全没通電用電着塗装装
置及びその装置を使用した電着塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自動車ボデー、自動
車用部品、家電製品、建材等の塗装用部品を電着塗装す
る装置として、電着塗料槽、ハンガーに取り付けられた
塗装用物品を電着塗料槽内に搬送して電着塗料に浸漬し
槽内を移動したのち槽外に搬送するコンベアー装置、コ
ンベヤー装置に沿って配設され、塗装用物品に塗装電圧
を印加する分割集電レールを具備した電着塗装装置とし
て特開平2−93098号公報が公知であり、またこの
ような装置を使用した電着塗装方法として特開平1−2
46397号公報が公知である。
【0003】前者の塗装装置は、塗装用物品が電着塗料
槽に入槽される際に、塗装物品の塗装条件に応じた電流
値を設定して、その設定値を充足する必要数の電極を通
電コントローラーにより制御するものである。この装置
は自動車等の車種が変わることにより塗装電流が変化
し、このために入槽通電塗装する際に塗装仕上がり面が
車種により変化するのを改善した入槽通電用電着装置で
あるが、この装置では入槽時における仕上がり外観(段
付き、肌荒れ等)を完全に解消することは困難である。
また集電レールや電極を通電コントローラによりコント
ロールするために煩わしいといった欠点がある。
【0004】後者の電着塗装方法は、分割集電レールを
通電コントローラにより別々にコントロールするもので
あり、塗装用物品が小さいものは電圧を停止するか低電
圧で電着塗装にすることにより、同じラインで塗装物品
の大小に係わらず均一な塗膜厚を形成する方法である。
しかしながら、該方法は塗装物品の大きなものについて
は入槽通電が行われるために入槽時における仕上がり外
観(段付き、肌荒れ等)が劣り、また集電レールを通電
コントローラによりコントロールするために煩わしいと
いった欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記した問
題点を解消するために鋭意研究を重ねたもので、特に従
来の電着塗装装置においてバスパーとして入槽用バスパ
ー(A)、メインバスパー(B)及び出槽用バスパー
(C)に分割され、メインバスパー(B)には塗装電圧
を印加する電源回路が設置され、入槽用バスパー(A)
は入槽用バスパー(A)に沿って塗装用物品が電着塗料
槽内に全没するまでは電圧が印加されずに、また塗装用
物品が電着塗料に全没した際にはメインバスパー(B)
と入槽用バスパー(A)とが通電し電着塗装が可能とな
るように構成されており、また出槽用バスパー(C)は
塗装用物品が電着塗料槽内から出槽する際にメインバス
パー(B)と出槽用バスパー(C)とが通電しないよう
に構成されていることを特徴とする全没通電用電着塗装
装置及びこの装置を使用した電着塗装方法により、従来
からの問題点を解消できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】
【実施例】本発明の詳細を実施例に関し図面を参照しな
がら以下に説明する。但し、掲げた実施例に限定される
ものではない。
【0007】図1〜4は、本発明による電着塗装装置の
一例を示す図及びこの装置を使用した電着塗装方法のフ
ロー図を示す。
【0008】図1及び図2は、塗装物品が入槽された際
の図であり、図3及び図4は、塗装物品が出槽される際
の図である。
【0009】まず電着塗装装置について図1を用いて説
明する。
【0010】本例では、電着塗料槽(1)とハンガー
(2)に取り付けられた塗装用物品(5−1)を電着塗
料槽(1)内に搬送して電着塗料に浸漬し槽内を移動し
たのち槽外に搬送するコンベアー装置(3)とコンベヤ
ー装置(3)に沿って配設され、塗装用物品(5−1)
に塗装電圧を印加するバスパー(4)が入槽用バスパー
(A)、メインバスパー(B)及び出槽用バスパー
(C)に分割され、メインバスパー(B)には塗装電圧
を印加する電源回路(7)が設置され、入槽用バスパー
(A)は入槽用バスパー(A)に沿って塗装用物品(5
−1)が電着塗料槽内に全没するまでは電圧が印加され
ずに、また塗装用物品(5−1)が電着塗料に全没した
際にはメインバスパー(B)と入槽用バスパー(A)と
が通電し電着塗装が可能となるように構成されており、
また出槽用バスパー(C)は塗装用物品(5−1)が電
着塗料槽内から出槽する際にメインバスパー(B)と出
槽用バスパー(C)とが通電しないように構成されてい
る。
【0011】コンベヤー(3)のハンガー(2)はそれ
ぞれのバスパー(4)と摺接しておりそれぞれのバスパ
ー(4)から塗装物品(5)に通電することができる。
入槽用バスパー(A)は塗装用物品(5)が電着塗料に
全没するように下部方向に傾斜するように設けられてい
る。入槽用バスパー(A)には入槽用パスパー(A)と
メインバスパー(B)とを通電させることができるLS
1(リミットスイッチ)が設けられている。また入槽用
バスパー(A)とメインバスパー(B)との間はコンダ
クター(6−1)により連結される。コンダクター(6
−1)は急激な電流がメインバスパー(B)から流れな
いように可変抵抗器を設けることができる。メインバス
パー(B)はカチオン電着塗装の際には電源装置(7)
の負極側に、また電着槽内に沿って電極が正極側に接続
する。またメインバスパー(B)にはメインパスパー
(B)と入槽用バスパー(A)とを通電させることがで
きるLS2(リミットスイッチ)が設けられている。
【0012】出槽用バスパー(C)は塗装物品(5)が
電着塗料槽内から出槽するように上部方向に傾斜するよ
うに設けられている。出槽用バスパー(C)には出槽用
パスパー(C)とメインバスパー(B)とを通電させる
ことができるLS3(リミットスイッチ)が設けられて
いる。また出槽用バスパー(C)とメインバスパー
(B)との間はコンダクター(6−2)により連結され
る。コンダクター(6−2)は急激な電流がメインバス
パー(B)から流れないように可変抵抗器を設けること
ができる。
【0013】次に、上記した電着塗装装置を使用した電
着塗装方法について図1〜図4を使用して説明する。
【0014】図1及び図2は入槽側のチャート図を示
す。塗装用物品(5−1)が電着塗料槽内に入槽されL
S1を通過するとコンダクター(6−1)によりメイン
バスパー(B)と入槽用バスパー(A)とが通電し塗装
用物品(5−1)と電極との間で印加され全没状態で電
着が始まる(図1)。
【0015】次いで、塗装用物品(5−1)がメインバ
スパー(B)のLS2を通過するとコンダクター(6−
1)が切断されメインバスパー(B)から入槽用バスパ
ー(A)への印加が行われなくなる。この印加が行われ
ていない間に塗装用物品(5−2)は電着塗料槽内に入
槽される。更に、塗装用物品(5−2)は全没した時に
通電が始まり電着される(図2)。
【0016】図3及び図4は出槽側のチャート図を示
す。塗装用物品(5−1)がメインバスパー(B)のL
S3を通過するとコンダクター(6−2)が切断されメ
インバスパー(B)から出槽用バスパー(C)への印加
が行われなくなる。この印加が停止している間に塗装用
物品(6−1)が電着塗料槽外に出槽される(図3)。
【0017】次いで、塗装用物品(5−1)が出槽用バ
スパー(C)のLS4を通過するとコンダクター(6−
2)が接続されメインバスパー(B)から出槽用バスパ
ー(C)への印加が行われて塗装用物品(5−2)(バ
スパーCの位置又はBの位置にあっても良い)の電着が
行われる(図4)。
【0018】
【発明の効果】本発明の電着塗装装置は、電着塗料装置
として入槽用バスパー、メインバスパー、出槽用バスパ
ーの3個に分割しその機能を分離したものである。即
ち、入槽用バスパーは塗装用物品が全没するまでは通電
しないように、また塗装物品が全没した後は、通電が開
始されるようにスイッチとコンダクターなどの簡単な装
置を使って容易に行うことができるものである。またこ
れらの操作はラインの流れに応じて設定することができ
るので特別な通電コントローラーなどを必要としない。
【0019】従来、本発明のような連続の電着塗装装置
は、通常、通電入出槽電着塗装ラインとして使用されて
いるものであり、全没電着塗装としては使用されていな
い。即ち、一般的な全没通電電着塗装方法では塗装用物
品を縦型電着塗料タンクの上部に移送し、該塗装用物品
を電着塗料槽内に降ろして浸漬し、次いで静置状態で印
加して電着塗装し、電着塗装が終了後、塗装用物品を電
着塗料槽から引き上げることにより塗膜を形成するいわ
ゆるバッチ式のものであり生産性が劣る方法である。本
発明のものは連続塗装ができしかも全没通電により電着
塗装する装置であり、そのために入槽時における仕上が
り外観(段付き、肌荒れ、ピンホール等)、塗装膜厚差
等の欠点を解消することができ、その効果は著しいもの
である。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の電着塗装装置の構成を示す概略図
及び電着塗装方法のフロー図である。
【図1】図1は、塗装用物品5−1が通電されないで入
槽され、次いで電着される状態を示す。
【図2】図2は、塗装用物品5−1がLS2を通過する
ことにより入槽用バスパー(A)への通電が切断される
とともに塗装用物品5−2が通電されないで入槽される
状態を示す。
【図3】図3は、塗装用物品5−1がLS3を通過する
ことにより出槽用バスパー(C)への通電が切断され、
そして塗装用物品5−1が出槽される状態を示す。
【図4】図4は、塗装用物品5−1がLS4を通過する
ことにより出槽用バスパー(C)への通電が開始され塗
装用物品5−2が電着塗装される状態を示す。
【符号の説明】
1 電着塗料槽 2 ハンガー 3 コンベヤー装置 4A 入槽用バスパー(A) 4B メインバスパー(B) 4C 出槽用バスパー(C) 5−1 塗装用物品 5−2 塗装用物品 6−1 コンダクター 6−2 コンダクター 7 電源装置 8 電極板 9 電着塗料 10 オーバーフロー槽 LS リミットスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗料槽(1)、ハンガー(2)に取
    り付けられた塗装用物品を電着塗料槽(1)内に搬送し
    て電着塗料に浸漬し槽内を移動したのち槽外に搬送する
    コンベアー装置(3)、コンベヤー装置(3)に沿って
    配設され、塗装用物品に塗装電圧を印加するバスパー
    (4)を具備した電着塗装装置において、バスパー
    (4)が入槽用バスパー(A)、メインバスパー(B)
    及び出槽用バスパー(C)に分割され、メインバスパー
    (B)には塗装電圧を印加する電源回路が設置され、入
    槽用バスパー(A)は入槽用バスパー(A)に沿って塗
    装用物品が電着塗料槽内に全没するまでは電圧が印加さ
    れずに、また塗装用物品が電着塗料に全没した際にはメ
    インバスパー(B)と入槽用バスパー(A)とが通電し
    電着塗装が可能となるように構成されており、また出槽
    用バスパー(C)は塗装用物品が電着塗料槽内から出槽
    する際にメインバスパー(B)と出槽用バスパー(C)
    とが通電しないように構成されていることを特徴とする
    全没通電用電着塗装装置。
  2. 【請求項2】 ハンガー(2)に取り付けられた塗装用
    物品を電着塗料槽(1)内に搬送して電着塗料に浸漬し
    槽内を移動したのち槽外にコンベアー装置(3)で搬送
    し、該コンベヤー装置(3)に沿って配設された、バス
    パー(4)により塗装用物品に塗装電圧を印加して電着
    塗装する方法において、バスパー(4)が入槽用バスパ
    ー(A)、メインバスパー(B)及び出槽用バスパー
    (C)に分割され、メインバスパー(B)には塗装電圧
    を印加する電源回路が設置され、塗装用物品が電着塗料
    槽内に入槽して全没した際にメインバスパー(B)と入
    槽用バスパー(A)とが通電することにより電着塗膜を
    形成し、塗装用物品が電着塗料槽内から出槽を始める際
    にはメインバスパー(B)と出槽用バスパー(C)とが
    通電しないことを特徴とする電着塗装方法。
JP15694798A 1998-06-05 1998-06-05 全没通電用電着塗装装置及びその装置を使用した電着塗装方法 Pending JPH11350194A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184761A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Takata Corp 電着塗装設備

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011184761A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Takata Corp 電着塗装設備

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