JPH08176893A - 電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装装置

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JPH08176893A
JPH08176893A JP32687694A JP32687694A JPH08176893A JP H08176893 A JPH08176893 A JP H08176893A JP 32687694 A JP32687694 A JP 32687694A JP 32687694 A JP32687694 A JP 32687694A JP H08176893 A JPH08176893 A JP H08176893A
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JP
Japan
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tank
coated
electrodeposition
hanger
power supply
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Application number
JP32687694A
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English (en)
Inventor
Masaru Uehara
原 優 上
Kiyoshi Fujiwara
原 清 藤
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直前のハンガ位置に先行被塗物がない場合
に、その直後のハンガ位置に懸吊された被塗物でも段付
きを起こすことがなく電着塗装できるようにすることを
目的としている。 【構成】 電着槽(3)の槽壁に沿って配設された多数
の槽内電極(4)が、入槽側の所要数の槽内電極(4)
からなる一以上の電極群(8A, 8B)と、その他の出槽側
の槽内電極(4)からなる電極群(8C)に分割され、コ
ンベア(2)で搬送されて電着槽(3)に入槽される被
塗物(W)の直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が懸
吊されているか否かを検知する先行被塗物検知手段(1
2)と、直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が懸吊さ
れていないときに当該被塗物(W)が電着液に浸漬され
る前までに入槽側の電極群(8A,8B)への給電を一時停
止し、所要時間経過した後に給電を再開する給電制御装
置(11)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被塗物をコンベアによ
り搬送しながら電着槽内の電着液に浸漬して電着塗装を
行う電着塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、塗料の付き回り性がよく、
均一塗膜が形成できるところから、自動車等の高品質の
塗膜が要求される場合に使用されている。この場合に、
被塗物を通電状態のまま電着槽に入槽させる通電入槽方
式と、電着液に被塗物がある程度浸漬された後に所定の
タイミングで通電開始する入槽通電方式がある。
【0003】そして、入槽通電方式は、非通電状態の被
塗物を入槽した後、被塗物を通電状態にすると共に、槽
内電極に印加される電圧を徐々に昇圧していくようにし
ているので、いわゆる段付きや肌あれと称する塗装不良
を起こすことがなく、高級自動車のように厳格な塗膜品
質が要求される塗装に採用されている。この場合、塗膜
の厚さは、通電開始してから通電終了するまでに被塗物
に流れる総電流量で決まり、コンベア速度が一定であれ
ば通電開始から通電終了するまでに電着槽内を走行する
距離はいずれも同程度必要であるから、入槽通電方式で
は被塗物を非通電状態のまま電着液に入槽させる際の走
行距離分だけ電着槽が長くなり、また、電着槽の容積が
増える分だけ高価な電着塗料を大量に使用しなければな
らない。
【0004】また、入槽通電方式では、電極に印加され
る電圧を徐々に昇圧する際に、その電流値が0〜数百ア
ンペアまで大きく変化するので、このように大きな電流
変化に耐えられ、且つ、電圧を自在にコントロールでき
る非常に高価な電源装置及び制御装置が必要になるの
で、設備費が嵩むという問題があった。
【0005】これに対して、槽内電極に電圧を印加した
まま被塗物を通電状態に維持して入槽させる通電入槽方
式は、入槽と同時に通電され被塗物の入槽部分から順次
塗膜が形成されるので、入槽通電方式に比して段付塗膜
が形成されやすいが、電着槽は、通電開始から通電終了
するまでのコンベアの走行距離に相当する長さだけあれ
ば足り、被塗物が非通電状態で走行する距離を確保する
必要がないので、その分電着槽を短くすることができ、
したがって、電着塗料の使用量も節約することができ、
また、高価な電源装置や制御装置も必要ないので、設備
費が低廉で済むというメリットがある。このため、高級
自動車ほどの厳格な塗膜品質が要求されない場合には、
通電入槽方式による電着塗装が行われており、予め設定
された塗装条件で塗装していれば、後の中塗りや上塗り
に影響を与える程度の段付塗膜が形成されることもな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通電入
槽方式で塗装している場合に、塗装ラインがフル稼動さ
れず、生産量が減産されたときに、中塗りや上塗りに影
響を与える程の大きな段付塗膜が多く発見され、不良率
が急に増加した。塗膜に形成される段付きが大きい場
合、従来は作業者が手作業でペーパー等をかけて、その
段付塗膜を平滑に削っているが、不良率が著しく増加す
ると、その作業量も増加し、人件費が嵩むという問題が
あった。
【0007】なお、生産量を減産する場合、所定ピッチ
で搬送されるハンガを所定の割合で抜くようにしてお
り、例えば、1割減産するのであればハンガを10個に
1個の割合で抜いて被塗物を搬送するようにしている。
そして、本発明者らがさらに実験した結果、中塗りや上
塗りに影響を与える程度に大きな段付きは、塗装開始時
に先頭に搬送された被塗物と、抜かれたハンガ位置の直
後に搬送された被塗物に起こり易いという事実が判明し
た。そこで、本発明は、直前のハンガ位置に先行する被
塗物がない場合に、その直後のハンガ位置に懸吊された
被塗物でも段付きを起こすことがなく電着塗装できるよ
うにすることを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、電着液を貯留した電着槽の槽壁に沿って
所定電圧が印加される多数の槽内電極が配設されると共
に、コンベアで移送されるハンガを介して当該ハンガに
懸吊された被塗物を通電状態に維持する給電レールがコ
ンベアに沿って配設され、前記被塗物をコンベアにより
所定の搬送ピッチで連続的に搬送しながら前記給電レー
ルを介して被塗物を通電状態に維持したまま電着槽内に
入槽させ電着塗装を行う電着塗装装置において、前記槽
内電極が、入槽側の所要数の槽内電極からなる一以上の
電極群と、その他の出槽側の槽内電極からなる電極群に
分割され、コンベアで搬送されて電着槽に入槽される被
塗物の直前のハンガ位置に先行被塗物が懸吊されている
か否かを検知する先行被塗物検知手段と、直前のハンガ
位置に先行被塗物が懸吊されていないときに、当該被塗
物が電着液に浸漬される前までに入槽側の電極群への給
電を一時停止し、所要時間経過した後に給電を再開する
給電制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、まず、全ての槽内電極に電圧
を印加しておき、被塗物がコンベアで搬送されて電着槽
に入槽される際に、先行被塗物検知手段により、その被
塗物の直前のハンガ位置に先行被塗物が懸吊されている
か否か検知する。そして、直前のハンガ位置に先行被塗
物が懸吊されている場合は、槽内電極に電圧を印加した
まま、被塗物を通電状態に維持したまま入槽させること
により電着塗装を行う。このとき、通電状態の被塗物を
入槽させても、槽内電極から流れる電流は直前のハンガ
位置に懸吊された先行被塗物にも流れており、その直後
の入槽したばかりの被塗物に集中して流れることはない
ので、中塗りや上塗りに影響を与える程の大きな段付塗
膜が形成されることもない。
【0010】次いで、直前のハンガ位置に先行被塗物が
懸吊されていない場合は、入槽側の電極群への給電を一
時停止して被塗物を入槽させ、所定時間経過して被塗物
が電着液に半没又は完没したときに給電を再開して電着
塗装を行う。これにより、被塗物が入槽した瞬間に電着
液に浸漬された僅かな面積に電流が集中して流れること
がないので、塗膜が急激に形成されることがなく、段付
塗膜の形成を防止することができる。
【0011】なお、このとき、通電時間は実質的に短く
なるが、先行する直前の被塗物に流れる分の電流が当該
被塗物に流れるので、被塗物が連続的に搬送される場合
に比して電流の密度は高くなり、したがって、通電終了
時までに被塗物に流れる電流の総和はそれ程変わらず、
先行被塗物があるときに被塗物を通電状態で入槽させた
場合と同程度の厚さの塗膜が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明に係る電着塗装装置を
示すフローシート、図2は制御手順を示すフローチャー
ト、図3は本発明に係る他の電着塗装装置を示すフロー
シートである。
【0013】図中1は、被塗物Wをコンベア2により所
定の搬送ピッチで搬送しながら電着槽3内の電着液に浸
漬して電着塗装を行う電着塗装装置であって、電着液を
貯留した電着槽3の槽壁に沿って配設された多数の槽内
電極4と、コンベア2で移送されるハンガ5を介して当
該ハンガ5に懸吊された被塗物Wに所定電圧を印加する
給電レール6が、電源装置7の夫々の反対極の端子に接
続されている。このコンベア2は、ハンガ5を簡単に係
脱できるデュアルデューティ方式のものが用いられ、被
塗物Wを懸吊するハンガ5が所定の搬送ピッチで装着さ
れ、生産量を減産する場合はハンガ5を所定の割合で外
すように成されている。
【0014】前記槽内電極4は、入槽側の所要数の槽内
電極4からなる二つの電極群8A及び8Bと、出槽側の
槽内電極4からなる電極群8Cとに分割され、夫々の電
極群8A〜8Cが前記電源装置7の一方の端子(+ 280
V)に並列に接続されると共に、入槽側の前記電極群8
A及び8Bへの給電線9A及び9Bには、所定のタイミ
ングでオンオフされるスイッチ10A,10Bが介装さ
れている。また、電源装置7の他方の端子(アース端
子) に接続された給電レール6は、被塗物Wを通電状態
で入槽させることができるように、被塗物Wが入槽する
ときのハンガ位置P1 より手前側P0 からコンベア2に
沿って配設されている。
【0015】11は、前記スイッチ10A及び10Bを
所定のタイミングでオンオフする給電制御装置であっ
て、その入力側には、所定のハンガ位置P1 〜P4 をハ
ンガ5が通過したか否かを検知するリミットスイッチL
1 〜L4 と、前記ハンガ位置P 1 を通過するハンガ5が
空であるか否かを検知する光学センサSが接続されると
共に、出力側には、前記スイッチ10A及び10Bが接
続されている。
【0016】なお、被塗物Wが入槽する際にその直前の
ハンガ位置に被塗物が懸吊されているか否かを検知する
先行被塗物検知手段12は、リミットスイッチL1 及び
4で構成され、これらが搬送ピッチと等しい間隔で設
置されて、ハンガ位置P1 にハンガ5が到来したとき
に、その直前のハンガ位置P4 にハンガ5が通過してい
るか否かをリミットスイッチL4 で検知することによ
り、直前に被塗物Wが懸吊されているか否かの判断を行
う。そして、給電制御装置11は、これら各リミットス
イッチL1 〜L4 及び光学センサSの検出信号に基づい
て、入槽側の電極群8A及び8Bへの給電線9A及び9
Bに介装されたスイッチ10A及び10Bを操作する。
【0017】図2は、給電制御装置11の制御手順を示
すフローチャートであって、まず、コンベア2が起動さ
れると同時に、ステップ(ST1) でスイッチ10A及び1
0Bをオン状態にして全ての槽内電極4に所定電圧を印
加すると共に、給電レール6を通電しておく。次いで、
ステップ(ST2) でハンガ位置P1 にハンガ5が到来する
まで待機し、ハンガ5が到来したときに、ステップ(ST
3)により当該ハンガ5に被塗物Wが懸吊されているか
否か、即ち空ハンガであるか否かを光学センサSで確認
する。
【0018】そして、被塗物Wが懸吊されている場合
は、ステップ(ST4)に移行し、リミットスイッチL4
ハンガ位置P4 をハンガ5が通過しているか否かを検知
することにより、先行する直前のハンガ位置P4 に被塗
物Wが懸吊されているか否かの判断を行う。ここで、ハ
ンガ位置P4 にハンガ5がある場合は、そこに被塗物W
が存在するものとしてスイッチ10A及び10Bをオフ
することなく電着塗装を行ってステップ(ST2)に戻り、
ハンガ位置P4 にハンガ5が無い場合は、そこに被塗物
Wが存在しないものとしてステップ(ST5)に移行してス
イッチ10A及び10Bをオフする。
【0019】次いで、ステップ(ST6)に移行して、リミ
ットスイッチL2 により被塗物Wが半没したか否かを検
知し、半没したときにステップ(ST7)に移行して、入槽
側の電極群8A及び8Bのうち、被塗物Wから遠い方の
電極群8Bをオンした後、ステップ(ST8)に移行して、
リミットスイッチL3 により被塗物Wが完没したか否か
を検知し、完没したときにステップ(ST9)に移行して、
被塗物Wから近い方の入槽側の電極群8Aをオンして電
着塗装を行い、ステップ(ST2)に戻る。
【0020】なお、ステップ(ST3)で光学センサSによ
りハンガ5に被塗物Wが懸吊されていないと判断された
場合は、ステップ(ST10)で後続のハンガ5がハンガ位置
1に到来したか否かを検知した後、ステップ(ST11)で
その後続のハンガ5に被塗物Wが懸吊されているか否か
を検知し、被塗物Wが懸吊されている場合は、前記ステ
ップ(ST5)に移行し、被塗物Wが懸吊されていない場合
は、ステップ(ST10)に戻ってさらに後続のハンガ5がハ
ンガ位置P1 に到来するまで待機する。
【0021】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。コンベア2を起動させると、
スイッチ10A及び10Bがオンされて、電源装置7に
より全ての槽内電極4に所定電圧が印加されると同時
に、給電レール6に通電しておく。そして、被塗物Wが
所定の搬送ピッチで連続的に搬送されている場合は、被
塗物Wを懸吊したハンガ5がハンガ位置P1 に到来した
ときに、その先行する直前のハンガ位置P4 を通過する
ハンガ5が検出されるから、スイッチ10A及び10B
がオフされることなく電着塗装が行われる。
【0022】このとき、被塗物は所定の搬送ピッチで連
続的に搬送されているので、槽内電極4,4・・から流
れる電流は先行する被塗物Wにも流れており、その直後
の入槽したばかりの被塗物に集中して流れることはない
ので、徐々に塗膜が形成され中塗りや上塗りに影響を与
える程の大きな段付塗膜が形成されることもない。
【0023】また、被塗物Wを懸吊したハンガ5がハン
ガ位置P1 に到来したときに、その先行する直前のハン
ガ位置P4 を通過するハンガ5がない場合は、スイッチ
10A及び10Bがオフされて、入槽側の電極群8A及
び8Bへの給電が一時停止され、これにより、被塗物W
が入槽した瞬間に電着液に浸漬された僅かな部分に槽内
電極4,4・・から大電流が集中して流れることがない
ので、急激な塗膜が形成されず大きな段付塗膜が形成さ
れることもない。
【0024】この状態で、被塗物Wが入槽されると、ま
ず、被塗物Wに対して遠い位置に設置された出槽側の電
極群8Cから電流が流れるが、距離が遠いので、電着液
の抵抗が大きく大電流が流れないので、大きな段付塗膜
が形成されることもない。次いで、ハンガ5がハンガ位
置P2 を通過して被塗物Wが半没すると入槽側の電極群
8A,8Bのうち被塗物Wから遠い方の電極群8Bの通
電が再開され、さらに、ハンガ位置P3 を通過して被塗
物Wが完没すると当該被塗物Wに近い方の入槽側の電極
群8Aの通電が再開されて電着塗装が行われる。
【0025】すなわち、先行する直前のハンガ位置に被
塗物Wが懸吊されていない場合に限り、入槽時にスイッ
チ10A及び10Bをオフして入槽側の電極群8A及び
8Bを非通電状態にし電着塗装を行うことにより、段付
塗膜の形成を防止することができ、このとき、通電時間
は実質的に短くなるが、先行する直前の被塗物に流れる
分の電流が当該被塗物Wに流れるので、被塗物が連続的
に搬送する場合に比して電流の密度は高くなり、したが
って、被塗物に流れる電流の総和は略等しく同程度の厚
さの塗膜が形成される。なお、電着塗装を開始したとき
の先頭のハンガ5に懸吊された被塗物Wも、それに先行
する直前のハンガ位置には被塗物Wがないので、上述と
同様に、入槽時にスイッチ10A及び10Bをオフして
入槽側の電極群8A及び8Bを非通電状態にし、電着塗
装が行われる。
【0026】図3は、本発明に係る他の電着塗装装置を
示すもので、図1と共通する部分については同一符号を
付して詳細説明は省略する。本例では、給電レール6
を、被塗物Wが入槽する際に被塗物Wへの通電状態を制
御する前段側の給電レール14Aと、被塗物Wが槽内に
半没又は完没された時に被塗物Wを通電状態に維持する
後段側の給電レール14Bとに分割し、夫々給電線15
A,15Bを介して電源装置7のアース側端子にに並列
に接続され、前段側の給電レール6Aへの給電線15A
には、所定のタイミングでオンオフされるスイッチ16
が介装されている。
【0027】前記スイッチ16を所定のタイミングでオ
ンオフする給電制御装置17は、その入力側に、搬送ピ
ッチと等しい間隔に設定した所定のハンガ位置P11及び
12をハンガ5が通過したか否かを検知するリミットス
イッチL11及びL12が接続され、出力側には、前記スイ
ッチ16が接続されている。
【0028】また、直前のハンガ位置に被塗物Wが懸吊
されているか否かを検知する先行被塗物検知手段17
は、リミットスイッチL11及びL12で構成され、リミッ
トスイッチL11のみがオンされたときには直前のハンガ
位置P12に被塗物Wが無いものと判断し、双方がオンさ
れたときには直前のハンガ位置P12に被塗物Wがあるも
のと判断する。
【0029】そして、給電制御装置18は、これら各リ
ミットスイッチL11及びL12の検出信号に基づいて、リ
ミットスイッチL11のみがオンされたときに前段側の給
電レール14Aへの給電線15Aに介装されたスイッチ
16をオフし、それ以外はスイッチ16をオン状態にし
ておくように操作する。
【0030】したがって、本例でも、被塗物Wが所定の
搬送ピッチで連続的に搬送されている場合は、被塗物W
を懸吊したハンガ5がハンガ位置P11に到来したとき
に、その先行する直前のハンガ位置P12を通過するハン
ガ5が検出されるから、スイッチ16がオフされること
なく電着塗装が行われ、また、被塗物Wを懸吊したハン
ガ5がハンガ位置P11に到来したときに、その先行する
直前のハンガ位置P12を通過するハンガ5がない場合
は、スイッチ16がオフされて前段側の給電レール14
Aへの通電が一時停止され、非通電状態のまま被塗物W
が半没又は完没して後段側の給電レール14Bに乗り移
ったときに通電が開始されることとなるので、入槽の瞬
間に大電流が流れることがなく段付塗膜の形成が防止さ
れる。
【0031】なお、実施例では、電極装置7に各電極群
8A,8B,8Cや前段側及び後段側の給電レール14
A,14Bを並列に接続した場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、複数夫々個別の電源装置に接続
する場合であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、入
槽される被塗物の直前のハンガ位置に先行被塗物が懸吊
されていない場合に、入槽側の電極群への給電を一時停
止し、、所定時間経過して被塗物が電着液に半没又は完
没したときに給電を再開するようにしているので、直前
のハンガ位置に先行被塗物がない場合に、当該被塗物の
入槽と同時に大電流が流れて急激な塗膜が形成されるこ
とがなく、したがって、中塗りや上塗りに影響を及ぼす
程度の大きな段付塗膜の形成を防止することができ、ま
た、通電時間が実質的に短くなるものの、直前の先行被
塗物に流れる分の電流が当該被塗物に流れるので、被塗
物が連続的に搬送される場合に比して電流の密度は高く
なり、したがって、通電終了時までに被塗物に流れる電
流の総和はそれ程変わらず、先行被塗物がある場合に被
塗物を通電状態で入槽させた場合と同程度の厚さの塗膜
を形成することができるという非常に優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電着塗装装置を示すフローシー
ト。
【図2】 その制御手順を示すフローチャート。
【図3】 本発明に係る他の電着塗装装置を示すフロー
シート。
【符号の説明】
1・・・・・・・電着塗装装置 W・・・・・・・被塗物 2・・・・・・・コンベア 3・・・・・・・電着槽 4・・・・・・・槽内電極 5・・・・・・・ハンガ 6・・・・・・・給電レール 7・・・・・・・電源装置 8A,8B・・・入槽側の電極群 8C・・・・・・出槽側の電極群 11・・・・・・・給電制御装置 12・・・・・・・先行被塗物検知手段 14A・・・・・・前段側の給電レール 14B・・・・・・後段側の給電レール 17・・・・・・・先行被塗物検知手段 18・・・・・・・給電制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着液を貯留した電着槽(3)の槽壁に
    沿って所定電圧が印加される多数の槽内電極(4)が配
    設されると共に、コンベア(2)で移送されるハンガ
    (5)を介して当該ハンガ(5)に懸吊された被塗物
    (W)を通電状態に維持する給電レール(6)がコンベ
    ア(2)に沿って配設され、前記被塗物(W)をコンベ
    ア(2)により所定の搬送ピッチで連続的に搬送しなが
    ら前記給電レール(6)を介して被塗物(W)を通電状
    態に維持したまま電着槽(3)内に入槽させ電着塗装を
    行う電着塗装装置において、 前記槽内電極(4)が、入槽側の所要数の槽内電極
    (4)からなる一以上の電極群(8A, 8B)と、その他の
    出槽側の槽内電極(4)からなる電極群(8C)に分割さ
    れ、 コンベア(2)で搬送されて電着槽(3)に入槽される
    被塗物(W)の直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が
    懸吊されているか否かを検知する先行被塗物検知手段
    (12)と、直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が懸吊
    されていないときに、当該被塗物(W)が電着液に浸漬
    される前までに入槽側の電極群(8A,8B)への給電を一
    時停止し、所要時間経過した後に給電を再開する給電制
    御装置(11)とを備えたことを特徴とする電着塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 電着液を貯留した電着槽(3)の槽壁に
    沿って所定電圧が印加される多数の槽内電極(4)が配
    設されると共に、コンベア(2)で移送されるハンガ
    (5)を介して当該ハンガ(5)に懸吊された被塗物
    (W)を通電状態に維持する給電レール(6)がコンベ
    ア(2)に沿って配設され、前記被塗物(W)をコンベ
    ア(2)により所定の搬送ピッチで連続的に搬送しなが
    ら、前記槽内電極(4)に所定電圧を印加した状態で当
    該被塗物(W)を電着槽(3)内に入槽させ電着塗装を
    行う電着塗装装置において、 前記給電レール(6)は、被塗物が入槽する際に当該被
    塗物(W)を通電状態に維持する前段側の給電レール(1
    4A) と、被塗物(W)が槽内に浸漬された後に当該被塗
    物(W)を通電状態に維持する後段側の給電レール(14
    B) とに分割され、 コンベア(2)で搬送されて電着槽(3)に入槽される
    被塗物(W)の直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が
    懸吊されているか否かを検知する先行被塗物検知手段
    (17)と、直前のハンガ位置に先行被塗物(W)が懸吊
    されていないときに、前段側の給電レール(14A) への給
    電を一時停止する給電制御装置(18)とを備えたことを
    特徴とする電着塗装装置。
JP32687694A 1994-12-28 1994-12-28 電着塗装装置 Pending JPH08176893A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32687694A JPH08176893A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 電着塗装装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024983A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Trinity Ind Corp 電着塗装装置

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JP2008024983A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Trinity Ind Corp 電着塗装装置

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