JPH11349455A - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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JPH11349455A
JPH11349455A JP16318098A JP16318098A JPH11349455A JP H11349455 A JPH11349455 A JP H11349455A JP 16318098 A JP16318098 A JP 16318098A JP 16318098 A JP16318098 A JP 16318098A JP H11349455 A JPH11349455 A JP H11349455A
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JP
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hair
agent
dye
hair dye
dyeing
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JP16318098A
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Kenji Hatanaka
健二 畠中
Kengo Maeyama
健吾 前山
Yosuke Nishikawa
陽介 西川
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Milbon Co Ltd
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Milbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛処理に伴う毛髪の損傷が少なく、かつ染
毛後の仕上がりや感触が良好で、しかも染毛力が優れた
染毛剤を提供する。 【解決手段】 酸化染料中間体を含有する第1剤と酸化
剤を含有する第2剤とからなる2剤型の染毛剤におい
て、第1剤または第2剤のいずれか一方または両方に卵
黄油を含有させて染毛剤を構成する。上記卵黄油の第1
剤または第2剤中の含有量としては0.01〜10重量
%が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤に関し、さ
らに詳しくは、染毛処理に伴う毛髪の損傷が少なく、か
つ染毛後の毛髪の仕上がりや感触が良好で、しかも染毛
力が優れた染毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時染毛剤、半永久染毛
剤、永久染毛剤などがあるが、それらのなかでも、永久
染毛剤に属する酸化型の染毛剤が多用されている。
【0003】この酸化型の染毛剤は、酸化染料中間体を
含有する第1剤と過酸化水素などの酸化剤を含有する第
2剤とからなる2剤型の染毛剤であって、無色の低分子
の酸化染料中間体を毛髪中に浸透させ、毛髪中で酸化重
合を行わせることにより色素を生成させて毛髪を染める
ものであり、要望に応じた種々の色調が得られる上に、
染毛力も優れているという優れた特性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酸
化型の染毛剤により染毛した場合、その染毛処理によっ
て毛髪が損傷を受けやすく、そのため、毛髪の潤いや滑
らかさが失われ、染め上がりも不自然な色になり、ま
た、毛髪から薬剤を洗い流す際の指通りが悪く、しかも
仕上後の毛髪の櫛通りが悪く、しなやかさにも欠けると
いう問題があった。
【0005】そのため、従来からも種々の配合剤を添加
することによって上記問題を解決することが検討されて
いるが、毛髪の損傷を充分に防止することができなかっ
たり、毛髪の損傷の防止作用が優れたものは、染毛剤の
染毛力を低下させるなどの問題があり、充分に満足でき
るものとは言えなかった。
【0006】従って、本発明は、上記のような従来技術
の問題点を解決し、染毛処理に伴う毛髪の損傷が少な
く、かつ染毛後の毛髪の仕上がりや感触が良好で、しか
も染毛力が優れた染毛剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、酸化染料中間体
を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とからなる
2剤型の染毛剤において、第1剤または第2剤のいずれ
か一方または両方に卵黄油を含有させるときは、染毛力
を損なうことなく、毛髪の染め上がりが良好で、かつ染
毛処理に伴う毛髪の損傷が少なく、しかも、染毛後の毛
髪の仕上がりや感触が良好な染毛剤が得られることを見
出し、本発明を完成するにいたった。
【0008】すなわち、本発明において、染毛剤に含有
させる卵黄油は、リン脂質を多く含んでいて(例えば、
25〜35重量%程度)、特にこの卵黄リン脂質が毛髪
に充分な水分を保持させ、過酸化水素などの酸化剤によ
る毛髪の損傷を防止し、かつ染毛力を好適に発揮させ、
それによって、毛髪の染め上がりが良好で、しかも染毛
後の毛髪の仕上がりや感触が良好になるものと考えられ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、卵黄油の第1剤
または第2剤中における含有量(第1剤または第2剤へ
の配合量)としては、0.01〜10重量%、特に0.
05〜5重量%が好ましい。すなわち、卵黄油の含有量
が0.01重量%より少ない場合は、染毛処理に伴う毛
髪の損傷を充分に防止することができず、かつ染毛後の
毛髪の仕上がりや感触を良好にすることができなくなる
おそれがあり、また、卵黄油の含有量が10重量%より
多くなっても、効果の増加がほとんどなく、卵黄油の無
駄が生じることになる。
【0010】ここで、卵黄油について詳しく説明する
と、卵黄油はニワトリ(鶏)の卵の卵黄から有機溶媒で
抽出することによって得られ、この卵黄油はリン脂質を
多く含み(例えば、25〜35重量%)、また中性脂質
(トリグリセリド、ステロール類など)を多く含んでい
る(例えば、65〜75重量%)。上記リン脂質はその
分子構造中にリン酸を含む複合脂質であり、卵黄リン脂
質の組成は、例えば次の通りである。なお、濃度を示す
%は特にその単位を付記しないかぎり重量%である。
【0011】 ホスファチジルコリン 69.8% ホスファチジルエタノールアミン 25.2% リゾホスファチジルコリン 1.6% スフィンゴミエリン 3.4%
【0012】また、トリグリセリドの構成脂肪酸は、例
えば次の通りである。 パルミチン酸 29.4% ステアリン酸 2.0% オレイン酸 40.1% リノール酸 16.3% リノレン酸 3.0%
【0013】そして、上記卵黄油に含まれるリン脂質と
コレステロールはともに天然の乳化剤であり、卵黄油は
乳化作用、抗酸化作用、分散作用、薬剤の吸収促進、エ
モリエント効果などを有している。特に本発明において
は、上記卵黄油中の卵黄リン脂質が重要な係わりを有し
ているものと考えられ、この卵黄リン脂質を第1剤また
は第2剤中に0.005〜5重量%含有させるようにす
ることが好ましい。
【0014】本発明の染毛剤は、卵黄油を含有させる以
外、従来と同様の構成を採用することができる。そし
て、本発明の染毛剤の調製は、既に調製済みの染毛剤に
卵黄油を添加することによって行ってもよいし、また、
染毛剤の調製時に卵黄油を他の成分と一緒に加えて調製
してもよい。卵黄油を染毛剤に含有させるにあたって、
卵黄油は第1剤、第2剤のいずれに含有させてもよい
し、また、第1剤と第2剤の両方に含有させてもよい
が、通常、第1剤または第2剤のいずれかに含有させる
のが適している。そして、卵黄油を第1剤または第2剤
のいずれかに含有させる場合は、その含有量は第1剤ま
たは第2剤中において前記のように0.01〜10重量
%にするのが好ましく、第1剤と第2剤の両方に卵黄油
を含有させる場合は、使用にあたって、通常、第1剤と
第2剤を重量比1:1で混合することが多いことから、
卵黄油の合計含有量が染毛剤全体中で0.005〜5重
量%になるようにするのが好ましい。
【0015】卵黄油以外には、通常、第1剤に酸化染料
中間体および必要に応じてカップラーを含有し、第2剤
は酸化剤を含有する。
【0016】酸化染料中間体としては、従来同様のもの
を使用することができ、例えば、パラフェニレンジアミ
ン、N−フェニル−パラフェニレンジアミンなどのフェ
ニレンジアミン類、トルエン−2,5−ジアミン、トル
エン−3,4−ジアミンなどのトルエンジアミン類、パ
ラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノールなど
のアミノフェノール類、オルトアミノ−メタニトロフェ
ノールなどのアミノニトロフェノール類、硫酸4,4′
−ジアミノジフェニルアミンなどのジフェニルアミン
類、2,6−ジアミノピリジンなどのジアミノピリジン
類などやそれらの塩の1種また2種以上を使用すること
ができる。この酸化染料中間体の第1剤中の含有量(第
1剤への配合量)は通常0.01〜10重量%である。
【0017】また、カップラーとしては、例えば、メタ
フェニレンジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、メ
タアミノフェノール、レゾルシン、ピロガロール、カテ
コールなどが一般に使用される。
【0018】さらに、本発明の効果を損なわない範囲内
において、各種のものを適宜配合することができる。例
えば、第1剤にはポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミドな
どの非イオン界面活性剤をはじめ、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの各種
界面活性剤、グリセリン、プロピレングリコールなどの
保湿剤、ラノリン、スクワラン、流動パラフィンなどの
油性成分、亜硫酸塩、アスコルビン酸などの安定剤、カ
ルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ースなどの増粘剤、アンモニア水、アルカノールアミン
などのアルカリ剤、高級アルコール、香料などを適宜配
合することができる。そして、この第1剤は通常pH7
〜11に調整される。
【0019】一方、第2剤は、通常、過酸化水素、過酸
化尿素などの酸化剤を含有し、また、フェナセチン、ス
ズ(錫)酸ナトリウム、EDTAなどの安定剤、パラフ
ィンなどの油脂類、高級アルコール、界面活性剤、酸、
pH調整剤、香料などを必要に応じて適宜配合すること
ができる。そして、この第2剤は通常pH2〜4に調整
される。
【0020】本発明の染毛剤の剤型としては、例えば、
液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、粉末状、固形
状、エアゾールフォームなどの種々のタイプを採用でき
る。そして、この染毛剤を使用する場合は、染毛処理の
直前に第1剤と第2剤を混合し、酸化剤により酸化染料
中間体またはカップラーを酸化することによって発色さ
せ、これを毛髪に塗布し、その状態でしばらく放置し、
その後、すすぎを行い、乾燥すればよい。
【0021】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、濃度を示す%は特にその単位を付記しないかぎり重
量%である。また、実施例の説明に先立ち、実施例で行
う評価に関してその評価方法と評価基準を先に説明す
る。
【0022】パネラーによる薬剤すすぎ時の指通り性
に関する評価 染毛処理時に毛髪(頭髪)から薬剤を洗い流す際の指通
りの状態を評価する。 ──────────────────────────────────── 指通りの状態 評価点 ──────────────────────────────────── すべりが良く、しなやかで指通りが良い 3 すべりが良く、指通りが良い 2 指通りは普通である 1 指通りが悪い 0 ────────────────────────────────────
【0023】 パネラーによる染毛後の毛髪の仕上がりおよび感触に関する評価 ──────────────────────────────────── 仕上がりおよび感触の状態 評価点 ──────────────────────────────────── 仕上がりが良く、しなやかで櫛通りが良い 3 仕上がりが良く、櫛通りが良い 2 仕上がりは普通である 1 仕上がりが悪い 0 ────────────────────────────────────
【0024】 パネラーによる染毛後の毛髪の染め上がりに関する評価 ──────────────────────────────────── 染め上がりの状態 評価点 ──────────────────────────────────── 染め上がりが良く、深みがありツヤもある 3 染め上がりが良く、深みがある 2 染め上がりは普通である 1 染め上がりに斑があり、深みやツヤがない 0 ────────────────────────────────────
【0025】パネラーによる30日後の耐退色性に関
する評価 染毛処理から30日後に染毛の退色状態を観察する。 ──────────────────────────────────── 退色の状態 評価点 ──────────────────────────────────── 退色が少なく、深みもある 3 退色が少ない 2 自然な退色である 1 斑があり、深みやツヤがない 0 ────────────────────────────────────
【0026】毛髪の耐損傷性に関する評価 毛髪の表面を電子顕微鏡(倍率3000倍)で観察し、
毛小皮の損傷度合を評価する。 ──────────────────────────────────── 毛小皮紋理の状態 評価点 ──────────────────────────────────── 毛小皮がきれいな曲線(損傷していない) 3 外的刺激を受けて毛小皮が少し脱落(少し傷んでいる) 2 毛小皮が大きく剥離または脱落(損傷している) 1 毛小皮がほとんど脱落し毛小皮が露出(かなり損傷している) 0 ────────────────────────────────────
【0027】実施例1および比較例1 この実施例1および比較例1では、液状の染毛剤を調製
して、卵黄油の含有の有無による特性の差を評価する。
【0028】まず、下記の表1に示す組成で2種類の第
1剤を調製した。なお、表中の各成分の含有量を示す%
は重量%であり、これは以後の組成を示す表においても
同様である。また、使用した卵黄油のリン脂質の含有量
は28%で、中性脂質の含有量は72%であった。これ
は以後の実施例で使用する卵黄油に関しても同様であ
る。
【0029】
【表1】
【0030】つぎに、下記の表2に示す組成で第2剤を
調製した。
【0031】
【表2】
【0032】上記組成の実施例1の第1剤と第2剤を重
量比1:1で混合し、同様に比較例1の第1剤と第2剤
を重量比1:1で混合し、実施例1の染毛剤を室温にて
5名のパネラーの頭髪の半分に塗布し、比較例1の染毛
剤を5名のパネラーの残り半分の頭髪に同条件で塗布し
た。
【0033】そして、両染毛剤を塗布後、30分間放置
した後、各パネラーの頭髪を40℃の温湯で充分にすす
ぎ、ついで、乾燥した。このような染毛処理後の各パネ
ラーの頭髪に関して、薬剤すすぎ時の指通り性、毛髪の
仕上がりおよび感触、毛髪の染め上がり、30日後の退
色状態(耐退色性)、染毛処理に伴う毛髪の損傷(耐損
傷性)について前記の評価方法および評価基準で評価し
た。その結果(5名のパネラーの評価点の合計、以下に
おいても同様)を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】表3に示すように、実施例1の染毛剤は、
比較例1の染毛剤に比べて、特にの薬剤すすぎ時の指
通り性、の毛髪の仕上がりおよび感触、ならびにの
毛髪の耐損傷性に関する評価点が高く、卵黄油を染毛剤
中に含有させることにより、染毛処理に伴う毛髪の損傷
が少なくなり、また、薬剤すすぎ時の指通り性、染毛後
の毛髪の仕上がりや感触が向上することが明らかにされ
ていた。
【0036】また、実施例1の染毛剤は、の毛髪の染
め上がりやの耐退色性に関して、比較例1の染毛剤と
同等またはそれ以上の評価であり、卵黄油を含有させた
ことによる染毛力の低下は認められなかった。
【0037】実施例2および比較例2 この実施例2および比較例2では、クリーム状の染毛剤
を調製して、卵黄油の含有の有無による特性の差を評価
する。
【0038】まず、下記の表4に示す組成で2種類の第
1剤を調製した。
【0039】
【表4】
【0040】つぎに、下記の表5に示す組成で第2剤を
調製した。
【0041】
【表5】
【0042】上記組成の実施例2の第1剤と第2剤を重
量比1:1で混合し、同様に比較例2の第1剤と第2剤
を重量比1:1で混合した。
【0043】上記のように調製した実施例2の染毛剤お
よび比較例2の染毛剤を前記実施例1および比較例1の
場合と同様に5名のパネラーの頭髪の半分ずつに塗布し
て染毛処理を行い、実施例1などと同様に評価した。そ
の結果を表6に示す。
【0044】
【表6】
【0045】表6に示すように、実施例2の染毛剤は、
比較例2の染毛剤に比べて、特にの薬剤すすぎの指通
り性、の毛髪の仕上がりおよび感触、ならびにの毛
髪の耐損傷性に関する評価値が高く、卵黄油を染毛剤中
に含有させることにより、染毛処理に伴う毛髪の損傷が
少なくなり、また、薬剤すすぎ時の指通り性、染毛後の
毛髪の仕上がりや感触が向上することが明らかにされて
いた。
【0046】また、実施例2の染毛剤は、の毛髪の染
め上がりやの耐退色性に関して、比較例2の染毛剤と
同等の評価であり、卵黄油を含有させたことによる染毛
力の低下は認められなかった。
【0047】実施例3および比較例3 この実施例3および比較例3では、ゲル状の染毛剤を調
製して、卵黄油の含有の有無による特性の差を評価す
る。
【0048】まず、下記の表7に示す組成で2種類の第
1剤を調製した。
【0049】
【表7】
【0050】つぎに、下記の表8に示す組成で第2剤を
調製した。
【0051】
【表8】
【0052】上記組成の実施例3の第1剤と第2剤を重
量比1:1で混合し、同様に比較例3の第1剤と第2剤
を重量比1:1で混合した。
【0053】上記のように調製した実施例3の染毛剤お
よび比較例3の染毛剤を前記実施例1および比較例1の
場合と同様に5名のパネラーの頭髪の半分ずつに塗布し
て染毛処理を行い、実施例1などと同様に評価した。そ
の結果を表9に示す。
【0054】
【表9】
【0055】表9に示すように、実施例3の染毛剤は、
比較例3の染毛剤に比べて、特にの薬剤すすぎ時の指
通り性、の毛髪の仕上がりおよび感触、ならびにの
毛髪の耐損傷性に関する評価値が高く、卵黄油を染毛剤
中に含有させることにより、染毛処理に伴う毛髪の損傷
が少なくなり、また、薬剤すすぎ時の指通り性、染毛後
の毛髪の仕上がりや感触が向上することが明らかにされ
ていた。
【0056】また、実施例3の染毛剤は、の毛髪の染
め上がりやの耐退色性に関して、比較例3の染毛剤と
同等またはそれ以上の評価であり、卵黄油を含有させた
ことによる染毛力の低下は認められなかった。
【0057】実施例4および比較例4 この実施例4では、第2剤に卵黄油を含有させ、卵黄油
を含有させていない比較例4との特性の差を評価する。
【0058】まず、下記の表10に示す組成で第1剤を
調製した。
【0059】
【表10】
【0060】ついで、下記の表11に示す組成で2種類
の第2剤を調製した。
【0061】
【表11】
【0062】上記組成の実施例4の第1剤と第2剤を重
量比1:1で混合し、同様に比較例4の第1剤と第2剤
を重量比1:1で混合した。
【0063】上記のように調製した実施例4の染毛剤お
よび比較例4の染毛剤を前記実施例1および比較例1の
場合と同様に5名のパネラーの頭髪の半分ずつに塗布し
て染毛処理を行い、実施例1などと同様に評価した。そ
の結果を表12に示す。
【0064】
【表12】
【0065】表12に示すように、実施例4の染毛剤
は、比較例4の染毛剤に比べて、特にの薬剤すすぎ時
の指通り性、の毛髪の仕上がりおよび感触、ならびに
の毛髪の耐損傷性に関する評価値が高く、卵黄油を染
毛剤中に含有させることにより、染毛処理に伴う毛髪の
損傷が少なくなり、また、薬剤すすぎ時の指通り性、染
毛後の毛髪の仕上がりや感触が向上することが明らかに
されていた。
【0066】また、実施例4の染毛剤は、の毛髪の染
め上がりやの耐退色性に関して、比較例4の染毛剤と
同等の評価であり、卵黄油を含有させたことによる染毛
力の低下は認められなかった。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、染毛
処理に伴う毛髪の損傷が少なく、かつ染毛後の毛髪の仕
上がりや感触が良好で、しかも染毛力が優れた染毛剤を
提供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化染料中間体を含有する第1剤と酸化
    剤を含有する第2剤とからなる2剤型の染毛剤であっ
    て、上記第1剤または第2剤のいずれか一方または両方
    に卵黄油を含有することを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 卵黄油の第1剤または第2剤中の含有量
    が、0.01〜10重量%である請求項1記載の染毛
    剤。
  3. 【請求項3】 卵黄油中の卵黄リン脂質の第1剤または
    第2剤中の含有量が、0.005〜5重量%である請求
    項記載の染毛剤。
JP16318098A 1998-06-11 1998-06-11 染毛剤 Withdrawn JPH11349455A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3089794A1 (fr) * 2018-12-18 2020-06-19 L'oreal Composition solide pour la coloration ou l’éclaircissement des fibres kératiniques comprenant un phospholipide

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