JPH1134905A - 作業機の操向操作装置 - Google Patents

作業機の操向操作装置

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JPH1134905A
JPH1134905A JP19108297A JP19108297A JPH1134905A JP H1134905 A JPH1134905 A JP H1134905A JP 19108297 A JP19108297 A JP 19108297A JP 19108297 A JP19108297 A JP 19108297A JP H1134905 A JPH1134905 A JP H1134905A
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Nobuo Yuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直進走行を行うための操作性を向上する。 【解決手段】 左右の走行装置の駆動速度に差を与える
ことにより走行方向を変更するように構成してある作業
機において、直進方向への人為修正頻度から走行方向傾
向を検出する曲がり傾向検出手段80と、この曲がり傾
向検出手段80の検出結果に基づいて直進するように左
右の走行装置の駆動速度の修正を自動的に行う自動方向
修正手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の走行装置の
駆動速度に差を与えることにより走行方向を変更するよ
うに構成してあるコンバインなどの作業機の操向操作装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の作業機では、旋回操作具を直進
位置に操作して左右の走行装置の駆動速度を等しくして
あっても、路面や圃場面の左右勾配などに起因して、特
に、穀粒タンク付きのコンバインにあっては刈取脱穀作
業の進行に伴い穀粒タンク内の穀粒量が増大することも
原因で、勾配下方側やタンク設置側に進路が曲がる。
【0003】従来では、進行方向が左右にずれる毎に、
旋回操作具を人為操作して進行方向修正することで直進
性を維持するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の技
術によるときは、直進走行を行うにあたって頻繁な方向
修正のための人為操作が必要で、直進走行を行うための
操作性が悪かった。
【0005】本発明の目的は、直進走行を行うための操
作性を向上する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0007】〔特徴〕左右の走行装置の駆動速度に差を
与えることにより走行方向を変更するように構成してあ
る作業機において、直進方向への人為修正頻度から走行
方向傾向を検出する曲がり傾向検出手段と、この曲がり
傾向検出手段の検出結果に基づいて直進するように左右
の走行装置の駆動速度の修正を自動的に行う自動方向修
正手段とを設けてある点にある。
【0008】〔作用〕本第1発明によるときは、曲がり
傾向検出手段により、例えば、設定時間にわたる走行に
おいて走行方向を直進方向とすべく人為操作により左右
のいずれかに修正された回数や、設定時間にわたる走行
において走行方向を直進方向とすべく人為操作により左
右のいずれかに修正された量などを人為修正頻度として
走行方向傾向を検出し、次の設定時間にわたる走行で
は、この曲がり傾向検出手段の検出結果に基づく自動方
向修正手段による左右の走行装置の駆動速度修正を行わ
せて、この自動方向修正で直進しているならば、その次
の設定時間にわたる直進走行も同条件の自動方向修正を
行わせながら行い、他方、前記の自動方向修正を行って
も直進せずに人為操作で方向修正を行った場合には、こ
の人為操作の方向修正を加味して修正頻度を補正し、こ
の補正された修正頻度に基づく自動方向修正手段による
左右の走行装置の駆動速度修正を行いながらその次の走
行を行うことにより、最初の設定時間にわたる走行で
は、走行方向が直進方向からずれる毎に人為操作による
方向修正が必要であるものの、次からの設定時間ずつの
走行では、自動方向修正で修正しきれなかったずれのみ
を人為操作で修正すれば良いようにしてあるから、方向
修正のための人為操作の回数、量が少なくて済む。
【0009】〔効果〕従って、本第1発明によれば、直
進走行のための方向修正の操作性を向上できるようにな
った。
【0010】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0011】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
前記左右の走行装置の駆動速度に差を与える手段を構成
するに、左右の走行装置を駆動する走行変速用の無段変
速装置を設け、旋回操作具が直進位置にあるときこの無
段変速装置に同調して作動するとともに旋回操作具の旋
回操作量の増大に伴って減速作動する旋回用の無段変速
装置を設け、前記旋回操作具の旋回操作に基づいて左右
の走行装置のうち旋回内側のものの走行変速用の無段変
速装置への連動を断つとともに旋回内側の走行装置を前
記旋回用の無段変速装置に連動させる旋回連動手段を設
けてある点にある。
【0012】〔作用〕本第2発明によるときは、走行変
速用の無段変速装置を設けて左右の走行装置を駆動する
ようにしてあるから、例えば、左右の走行装置を別々の
無段変速装置で駆動する場合に比較して、左右の走行装
置を構造簡単に等速駆動することができる。
【0013】しかも、旋回用の無段変速装置と旋回連動
手段とを設けて、旋回操作具が旋回操作された場合に
は、旋回内側の走行装置の走行変速用の無段変速装置へ
の連動を断つとともに旋回内側の走行装置を旋回用の無
段変速装置に連動させて旋回操作具の旋回操作量の増大
に伴い旋回用の無段変速装置を減速作動させて旋回内側
の走行装置の走行速度を旋回外側の走行装置の走行速度
よりも小さくさせることにより旋回するようにしてあっ
て、旋回内側の走行装置を無段階に減速させることがで
きるようにしてあるから、旋回半径を自由に選択するこ
とができる。
【0014】その上、旋回操作具が直進位置にあって直
進しているときは旋回用の無段変速装置を走行変速用の
無段変速装置に同調させてあるから、旋回操作具を旋回
操作した際、旋回用の無段変速装置が走行変速用の無段
変速装置と同じような作動状態にあり、その結果、旋回
操作具を旋回操作することによる旋回内側の走行装置の
連動相手を走行変速用の無段変速装置から旋回用の無段
変速装置に変更しての直進から旋回への移行及び、旋回
操作具を直進位置に戻すことによる旋回内側の走行装置
の連動相手を旋回用の無段変速装置から走行変速用の無
段変速装置に変更しての旋回から直進への移行を円滑に
行える。
【0015】〔効果〕従って、本第2発明によれば、直
進性及び旋回性に優れた作業機を提供できるようになっ
た。
【0016】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0017】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
前記自動方向修正手段として、旋回操作具が直進位置に
あるときの走行変速用の無段変速装置による第1走行装
置駆動部の回転数よりも旋回用の無段変速装置による第
2走行装置駆動部の回転数を設定値小さい回転数に設定
し、曲がり傾向検出手段の検出結果に基づいて旋回連動
手段を作動させる制御手段を設ける手段を設けてある点
にある。
【0018】〔作用〕本第3発明によるときは、旋回操
作具が直進位置にあるときの第1走行装置駆動部の回転
数よりも第2走行装置駆動部の回転数を設定値小さい回
転数に設定し、制御手段により曲がり傾向検出手段の検
出結果に基づいて旋回連動手段を作動させるようにして
あって、旋回連動手段が作動して、旋回内側の走行装置
を旋回用の無段変速装置に連動させるだけで、その旋回
内側の走行装置の走行速度を旋回外側の走行装置の走行
速度よりも小さくさせて旋回するようにしてあるから、
自動方向修正において旋回操作具を操作する必要がな
く、その結果、旋回操作具を操作するためのアクチュエ
ータも不要である。
【0019】〔効果〕従って、本第3発明によれば、曲
がり傾向検出手段の検出結果に基づく自動方向修正を構
造簡単に、かつ、簡単な制御で実施できるようになっ
た。
【0020】
【発明の実施の形態】コンバインは、図1に示すよう
に、左右一対のクローラ式の走行装置1を備えた自走機
体に脱穀装置2と操縦部3と脱穀穀粒貯留タンクTとを
搭載し、自走機体の前部に刈取部4を昇降操作自在に連
結して構成されている。前記刈取部4は、植立穀稈を引
き起こす引起し装置5、引き起こされた植立穀稈の株元
を切断するバリカン型の切断装置6、刈取穀稈を前記脱
穀装置2のフィードチェーン2Aに搬送供給する供給装
置7を備えている。
【0021】前記自走機体に搭載したエンジン8から左
右の走行装置1への伝動系は、図2に示すように、可変
容量型の油圧ポンプ9Pとそれにより発生される圧油で
駆動される油圧モータ9Mとからなる前後進切り換え自
在な走行変速用の静油圧式の無段変速装置9と、同様に
可変容量型の油圧ポンプ10Pとそれにより発生される
圧油で駆動される油圧モータ10Mとからなる前後進切
り換え自在な旋回用の静油圧式の無段変速装置10と
を、両油圧ポンプ9P,10Pがエンジン8によりベル
ト伝動装置11を介して駆動される状態に設け、前記走
行装置1の車軸1Aを軸支するミッションケース12内
に、走行変速用の油圧モータ9Mに連動する高低2段切
り換え自在なギヤ式の副変速装置13と、この副変速装
置13に常時連動するセンターギヤ14と、前記旋回用
の油圧モータ10Mに中継ギヤ15L,15Rそれぞれ
を介して常時連動する左右一対のサイドギヤ16L,1
6Rと、前記左右の車軸1Aのそれぞれに常時ギヤ連動
する左右一対のシフト部材17L,17Rとを設け、シ
フト部材17L,17Rをセンターギヤ14側のセンタ
ー位置にシフトさせることでシフト部材17L,17R
をセンターギヤ14に連動させる左右一対の爪クラッチ
18L,18Rと、シフト部材17L,17Rを対応す
るサイドギヤ16L,16R側のサイド位置にシフトさ
せることでシフト部材17L,17Rを対応するサイド
ギヤ16L,16Rに連動させる左右一対の摩擦クラッ
チ19L,19Rを設けて構成されている。そして、前
記センターギヤ14が、本発明でいうところの走行変速
用の無段変速装置9による第1走行装置駆動部であり、
サイドギヤ16L,16Rが、本発明でいうところの旋
回用の無段変速装置10による第2走行装置駆動部であ
る。
【0022】前記副変速装置13は、走行変速用の油圧
モータ9Mの出力軸9Aにギヤ20,21対を介して連
動するカウンター軸22に小径の低速伝動ギヤ23Lと
大径の高速伝動ギヤ23Hとを回転のみ自在に装着し、
前記中継ギヤ15L,15Rの軸24に回転のみ自在に
装着したスリーブ25に、前記低速伝動ギヤ23Lに常
時連動する大径の低速受動ギヤ26Lと高速伝動ギヤ2
3Hに常時連動する小径の高速受動ギヤ26Hとを一体
回転する状態に装着し、前記カウンター軸22に、低速
伝動ギヤ23Lにのみ連動する低速位置と高速伝動ギヤ
23Hにのみ連動する高速位置とにシフト操作自在なシ
フト部材27をスプライン嵌合させて構成されている。
つまり、シフト部材27を低速伝動ギヤ23Lに連動さ
せることによりカウンター軸22からスリーブ25に低
速伝動し、シフト部材27を高速伝動ギヤ23Hに連動
させることによりカウンター軸22からスリーブ25に
高速伝動するようになっている。
【0023】そして、前記センターギヤ14を低速受動
ギヤ26Lに噛み合わせることにより副変速装置13に
センターギヤ14を連動させている。
【0024】前記摩擦クラッチ19L,19Rは、スプ
リング28L,28Rにより切り付勢されており、シフ
ト部材17L,17Rがセンター位置に位置するときに
は、爪クラッチ18L,18Rのみが入り作動し、シフ
ト部材17L,17Rがサイド位置に位置しているとき
には、摩擦クラッチ19L,19Rのみが入り作動する
ようになっている。
【0025】なお、前記スリーブ25には、駐車ブレー
キ29の軸29Aに装着のギヤ30に連動する駐車用ギ
ヤ31が一体回転する状態に装着されている。
【0026】前記シフト部材17L,17Rは、図16
に示すように、油圧アクチュエータ32の左右のピスト
ン32L,32Rにより各別に駆動されるシフター33
L,33Rでシフト操作されるものである。
【0027】前記両無段変速装置9,10及び副変速装
置13に対する操作装置は、図3に示すように、主変速
レバー34と旋回操作具であるところの左右揺動自在な
旋回レバー35と副変速レバー36とを設け、これら主
変速レバー34と旋回レバー35の操作に基づいて両無
段変速装置9,10を操作するとともに、副変速レバー
36の操作に基づいて副変速装置13及び旋回用の無段
変速装置10を操作する連係操作手段を設けて構成され
ている。
【0028】前記連係操作手段は、主変速レバー34の
操作に連動して走行変速用の油圧ポンプ9Pにおける容
量変更用のトラニオン軸(以下、変速用トラニオン軸と
称する。)9aを作動させる主変速用プッシュプルワイ
ヤ37を設け、前記旋回レバー35に旋回用レリーズワ
イヤ38を介して連動するとともに同調ロッド39を介
して前記変速用トラニオン軸9aに連動しかつ旋回用プ
ッシュプルワイヤ41を介して旋回用の油圧ポンプ10
Pにおける容量変更用のトラニオン軸(以下旋回用トラ
ニオン軸と称する。)10aに連動することにより、前
記旋回レバー35が「直進」の位置にある状態において
両無段変速装置9,10を同調させる同調手段40を設
け、この同調手段40から旋回用プッシュプルワイヤ4
1を介して旋回用トラニオン軸10aに伝達される操作
量を補正ワイヤ42を介して伝達される副変速装置13
の変速状態で補正して両油圧ポンプ9P,10Pの同調
状態を補正する補正手段43を設けて構成されている。
【0029】前記同調手段40は、旋回レバー35が
「直進」の位置にありかつ副変速装置13が高速伝動状
態にあるときにサイドギヤ16L,16Rがセンターギ
ヤ14と同方向にかつセンターギヤ14の回転数よりも
設定値小さい回転数で回転するように両無段変速装置
9,10の同調関係を設定し、かつ、副変速装置13が
高速伝動状態にあるときの旋回レバー35の最大操作位
置への旋回操作に伴うサイドギヤ16L,16Rのセン
ターギヤ14とは逆方向への回転数がセンターギヤ14
の回転数よりも設定値小さい回転数となるように両無段
変速装置9,10を関連付ける手段である。具体的に
は、図4〜図14に示すように、同調ロッド39の作動
に連動して第1軸芯P1周りに揺動する揺動アーム44
を設け、この揺動アーム44の揺動に連動して直線径路
に沿って往復移動する棒状のスライド部材45を設け、
このスライド部材45に、先端に前記旋回用プッシュプ
ルワイヤ41を止着するとともにガイドローラ47を回
転自在に支持した揺動レバー46を第1軸芯P1と平行
な第2軸芯P2周りに揺動自在に取付け、前記ガイドロ
ーラ47を移動案内するガイドレール48を固定部に第
2軸芯P2と平行な第3軸芯P3周りに揺動自在に取付
け、このガイドレール48に旋回用レリーズワイヤ38
により引き操作されてガイドレール48を揺動させる引
き操作アーム49を固着して構成されている。
【0030】そして、変速用トラニオン軸9aが変速中
立位置Nにあると、図8に示すように、ガイドローラ4
7がガイドレール48のうち第3軸芯P3に位置し、変
速用トラニオン軸9aが前進域Fにあると、図7に示す
ように、ガイドローラ47がガイドレール48のうち第
3軸芯P3の一方側の部分に位置し、変速用トラニオン
軸9aが後進域Rにあると、図9に示すように、ガイド
ローラ47がガイドレール48のうち第3軸芯P3の他
方側の部分に位置するようにスライド部材45とガイド
レール48との位置関係が設定されている。
【0031】かつ、前記ガイドレール48は、第3軸芯
P3周りに揺動することにより、ガイドローラ47、つ
まりは、揺動レバー46を揺動させて旋回用プッシュプ
ルワイヤ41を作動させることにより旋回用トラニオン
軸10aを操作するものであって、旋回用レリーズワイ
ヤ38による引き操作により、スライド部材45と平行
な姿勢よりも一方側端を一側に位置させる第1傾斜姿勢
から平行な姿勢よりも一方側端を他側に位置させる第2
傾斜姿勢にまでスプリング50による付勢力に抗して揺
動操作されるようになっており、平行な姿勢が揺動レバ
ー46を変速中立姿勢に位置させて旋回用トラニオン軸
10aを変速中立位置Nに位置させる位置に設定されて
いる。詳述すると、図7,図10,図11に示すよう
に、ガイドローラ47が一方側に位置する状態で第1傾
斜姿勢と平行な姿勢とのあいだの姿勢に位置することに
より揺動レバー46を前進姿勢に位置させ、平行な姿勢
に位置することにより揺動レバー46を変速中立姿勢に
位置させ、平行な姿勢と第2傾斜姿勢とのあいだの姿勢
に位置することにより揺動レバー46を後進姿勢に位置
させる一方、図9,図12,図13に示すように、ガイ
ドローラ47が他方側に位置する状態で第1傾斜姿勢と
平行な姿勢とのあいだの姿勢に位置することにより揺動
レバー46を後進姿勢に位置させ、平行な姿勢に位置す
ることにより揺動レバー46を変速中立姿勢に位置さ
せ、平行な姿勢と第2傾斜姿勢とのあいだの姿勢に位置
することにより揺動レバー46を前進姿勢に位置させる
ものである。
【0032】従って、今、主変速レバー34が変速中立
位置Nに位置し、旋回レバー35が「直進」の位置に位
置していると、図8に示すように、変速用トラニオン軸
9aが変速中立位置Nに位置して走行変速用の油圧モー
タ9Mが停止しているとともに、ガイドレール48が第
1傾斜姿勢にあるものの、ガイドローラ47が第3軸芯
P3位置にあって揺動レバー46が変速中立姿勢に位置
していることで旋回トラニオン軸10aが変速中立位置
Nに位置して旋回用の油圧モータ10Mも停止してい
る。この状態で主変速レバー34を前進域Fに操作する
と、図7に示すように、変速用トラニオン軸9aがその
主変速レバー34の操作位置に相当する前進域Fの変速
位置に操作されて走行変速用の油圧モータ9Mが主変速
レバー34の操作位置に応じた回転数で前進回転すると
ともに、ガイドローラ47がガイドレール48の一方側
の部分に移動することで揺動レバー46が前進側に揺動
操作されることにより旋回用トラニオン軸10aが主変
速レバー34の操作位置に相当する前進域Fの変速位置
に操作されて旋回用の油圧モータ10Mが主変速レバー
34の操作位置に応じた、つまり、走行変速用の油圧モ
ータ9Mの回転数に比例した回転数で前進回転する。他
方、前記の状態で主変速レバー34を後進域Rに操作す
ると、図9に示すように、変速用トラニオン軸9aがそ
の主変速レバー34の操作位置に相当する後進域Rの変
速位置に操作されて走行変速用の油圧モータ9Mが主変
速レバー34の操作位置に応じた回転数で後進回転する
とともに、ガイドローラ47がガイドレール48の他方
側の部分に移動することで揺動レバー46が後進側に揺
動操作されることにより旋回用トラニオン軸10aが主
変速レバー34の操作位置に相当する後進域Rの変速位
置に操作されて旋回用の油圧モータ10Mが操作位置に
応じた、つまり、走行変速用の油圧モータ9Mの回転数
に比例した回転数で後進回転する。また、主変速レバー
34が変速中立位置Nに位置している状態で旋回レバー
35を「左」や「右」に倒す、つまり、旋回操作する
と、図14の(イ)(ロ)(ハ)に示すように、ガイド
レール48が揺動操作されるものの、ガイドローラ37
が第3軸芯P3にあって移動しないことにより揺動レバ
ー46が変速中立姿勢に維持されて、旋回操作にかかわ
らず、旋回用トラニオン軸10aは変速中立位置に維持
され旋回用の油圧モータ10Mは停止維持される。そし
て、主変速レバー34が前進域Fに操作された前進走行
状態で旋回レバー35を「左」や「右」に旋回操作する
と、図7,図10,図11に示すように、ガイドレール
48が引き揺動操作され、このガイドレール48の引き
揺動操作により、揺動レバー46が変速中立姿勢に操作
されるまでは、旋回トラニオン軸10aが前進域Fで減
速側に操作されることにより旋回用の油圧モータ10M
が無段階に減速されて旋回レバー35の操作位置に応じ
た回転数で前進回転し、揺動レバー46が変速中立姿勢
に操作されると、旋回用トラニオン軸10aが変速中立
位置Nに操作されることにより旋回用の油圧モータ10
Mが停止し、揺動レバー46が変速中立姿勢を越えて操
作されると、旋回用トラニオン軸10aが後進域Rで増
速側に操作されることにより旋回用の油圧モータ10M
が無段階に増速されて旋回レバー35の操作位置に応じ
た回転数で後進回転する。そして、旋回レバー35を
「直進」の位置に戻すと、ガイドレール48が第1傾斜
姿勢に復帰して、旋回用の油圧モータ10Mが元の回転
数で前進回転することになる。他方、主変速レバー34
が後進域Rに操作された後進走行状態で旋回レバー35
を「左」や「右」に旋回操作すると、図9,図12,図
13に示すように、ガイドレール48が引き揺動操作さ
れ、このガイドレール48の引き揺動操作により、揺動
レバー46が変速中立姿勢に操作されるまでは、旋回ト
ラニオン軸10aが後進域Rで減速側に操作されること
により旋回用の油圧モータ10Mが無段階に減速されて
旋回レバー35の操作位置に応じた回転数で後進回転
し、揺動レバー46が変速中立姿勢に操作されると、旋
回用トラニオン軸10aが変速中立位置Nに操作される
ことにより旋回用の油圧モータ10Mが停止し、揺動レ
バー46が変速中立姿勢を越えて操作されると、旋回用
トラニオン軸10aが前進域Fで増速側に操作されるこ
とにより旋回用の油圧モータ10Mが無段階に増速され
て旋回レバー35の操作位置に応じた回転数で前進回転
する。そして、旋回レバー35を「直進」の位置に戻す
と、ガイドレール48が第1傾斜姿勢に復帰して、旋回
用の油圧モータ10Mが元の回転数で後進回転すること
になる。
【0033】前記設定値は、両無段変速装置9,10が
中立状態にあるときは零であり、回転数が増加するほど
増大するように設定されている。つまり、旋回レバー3
5が「直進」の位置に位置し、かつ、副変速装置13が
高速伝動状態にあるとき、主変速レバー34の操作に伴
いセンターギヤ14及びサイドギヤ16L,16Rの回
転数は、図19の(イ)に示すように変化するようにな
っている。
【0034】前記旋回レバー35の旋回操作で旋回用レ
リーズワイヤ38を介してガイドレール48を引き操作
する手段は、図15の(イ)(ロ)(ハ)に示すよう
に、旋回レバー35を揺動自在に支持するブラケット5
1に二本の操作アーム52L,52Rを旋回レバー35
の揺動軸芯P4周りに各別に揺動自在に取付け、前記旋
回レバー35の下部に、旋回レバー35の「左」への揺
動に伴い左の操作アーム52Lを中立位置から左回り揺
動させるとともに旋回レバー35の「右」への揺動に伴
い右の操作アーム52Rを中立位置から右回り揺動させ
る操作ピン53を付設し、前記ブラケット51に、左の
操作アーム52Lの中立位置からの右回り揺動及び右の
操作アーム52Rの中立位置からの左回り揺動を規制す
る位置決めピン54を取付け、両操作アーム52L,5
2Rにわたり両操作アーム52L,52Rを中立位置に
揺動付勢するスプリング55を設け、旋回用レリーズワ
イヤ38のインナーワイヤ38aの端部を左の操作アー
ム52Lに止着し、旋回用レリーズワイヤ38のアウタ
ーワイヤ38bの端部を右の操作アーム52Rに止着し
て構成されている。すなわち、旋回レバー35は前記ス
プリング55により「直進」の位置に揺動付勢されてお
り、旋回レバー35を「左」に倒し揺動操作することに
より、左の操作アーム52Lをスプリング55の付勢力
に抗して左回り揺動させることでインナーワイヤ38a
を引き操作してレリーズワイヤ38を引き作動させるこ
とでガイドレール48を揺動させ、旋回レバー35を
「右」に倒し揺動操作することにより、右の操作アーム
52Rをスプリング55の付勢力に抗して右回り揺動さ
せることでアウターワイヤ38bの端部をインナーワイ
ヤ38aの端部から遠ざけてレリーズワイヤ38を引き
作動させることでガイドレール48を揺動させるように
なっている。
【0035】前記補正手段43は、図17の(イ)
(ロ),図18に示すように、前記副変速装置13の変
速状態に応じて旋回用トラニオン軸10aの作動レバー
10bへの旋回用プッシュプルワイヤ41の取付け位置
を作動レバー10bの長手方向で変更することにより、
走行変速用の油圧モータ9Mの回転数が同じであっても
副変速装置13による変速でセンターギヤ14の回転数
が変わってサイドギヤ16L,16Rの回転数と異なる
ことを防止する手段であって、副変速レバー36により
副変速操作ワイヤ56を介して操作される副変速装置1
3の操作レバー36aの低位置Lから高位置Hへの揺動
で前記旋回用プッシュプルワイヤ41の作動レバー10
bへの取付けピン41aを旋回用トラニオン軸10aか
ら遠い第1位置PLから近い第2位置PHにスプリング
57による付勢力に抗して引っ張り移動させるように補
正ワイヤ42を設けて構成されている。前記第1位置P
Lは、旋回レバー35が「直進」の位置にある状態で副
変速装置13が低速伝動状態に切り換えられていると
き、センターギヤ14の回転数よりもサイドギヤ16
L,16Rの回転数を設定値小さい回転数にさせるよう
に作動レバー10bに旋回用プッシュプルワイヤ41を
連係させる位置であり、第2位置PHは、旋回レバーが
「直進」の位置にある状態で副変速装置13が高速伝動
状態に切り換えられているとき、センターギヤ14の回
転数よりもサイドギヤ16L,16Rの回転数を設定値
小さい回転数にさせるように作動レバー10bに旋回用
プッシュプルワイヤ41を連係させる位置である。つま
り、旋回レバー35が「直進」の位置にある状態で主変
速レバー34を操作した際、副変速装置13が高速伝動
状態にあると、その主変速レバー34の操作量に対する
作動レバー10bの揺動量を多くして旋回用の油圧モー
タ10Mの回転数を多くすることでセンターギヤ14の
回転数よりもサイドギヤ16L,16Rの回転数をやや
低くさせ、副変速装置13が低速伝動状態にあると、主
変速レバー34の操作量に対する作動レバー10bの揺
動量を少なくして旋回用の油圧モータ10Mの回転数を
少なくすることでセンターギヤ14の回転数よりもサイ
ドギヤ16L,16Rの回転数をやや低くさせるように
なっている。前記設定値も同様に、両無段変速装置9,
10が中立状態にあるときは零であり、回転数が増加す
るほど増大するものである。つまり、旋回レバー35が
「直進」の位置に位置し、かつ、副変速装置13が低速
伝動状態にあるとき、センターギヤ14及びサイドギヤ
16L,16Rの回転数は主変速レバー34の操作に伴
って図19の(ロ)に示すように変化するようになって
いる。
【0036】そして、図20,図21に示すように、セ
ンターギヤ14の前進最大回転数と後進最大回転数とは
等しい回転数に設定されており、副変速装置13が高速
伝動状態にあるときのサイドギヤ16L,16Rの前進
最大回転数及び後進最大回転数のそれぞれは、副変速装
置13が高速伝動状態にあるときのセンターギヤ14の
前進最大回転数及び後進最大回転数よりもやや小さい回
転数に設定され、副変速装置13が低速伝動状態にある
ときのサイドギヤ16L,16Rの前進最大回転数及び
後進最大回転数のそれぞれは、副変速装置13が低速伝
動状態にあるときのセンターギヤ14の前進最大回転数
及び後進最大回転数よりもやや小さい回転数に設定され
ている。
【0037】前記油圧アクチュエータ32は、図16に
示すように、シフト部材17L,17Rをセンター位置
に位置させる姿勢に両シフタ33L,33Rを位置させ
る直進作動状態と、左のシフト部材17Lのみをサイド
位置に位置させる姿勢に左のシフタ33Lを位置させる
左旋回作動状態と、右のシフト部材17Rのみをサイド
位置に位置させる姿勢に右のシフタ33Rを位置させる
右旋回作動状態とに操作弁58を介して切り換え操作さ
れるものであって、操作弁58は、制御装置59によ
り、旋回スイッチ60で旋回レバー35が「直進」の位
置に位置することが検出されているときには油圧アクチ
ュエータ32を直進作動状態にさせる「直進」の位置に
あり、旋回スイッチ60で旋回レバー35が「左」旋回
位置に位置することが検出されているときには油圧アク
チュエータ35を左旋回作動状態にさせる「左旋回」位
置にあり、旋回スイッチ60で旋回レバー35が「右」
旋回位置に位置することが検出されているときには油圧
アクチュエータ35を右旋回作動状態にさせる「右旋
回」位置にあるように操作される。つまり、操作弁58
は旋回レバー35の操作状態に応じて操作される。そし
て、旋回スイッチ60、シフト部材17L,17R、摩
擦クラッチ19L,19R、油圧アクチュエータ32、
シフター33L,33R、操作弁58、制御装置59か
ら、旋回レバー35の旋回操作に基づいて左右の走行装
置1のうち旋回内側のものの走行変速用の無段変速装置
9への連動を断つとともに旋回内側の走行装置1を旋回
用の無段変速装置10に連動させる旋回連動手段が構成
されている。前記旋回スイッチ60は、図15に示すよ
うに、旋回レバー35の「左」旋回位置への旋回操作に
伴い旋回レバー35に連設の操作アーム60aにより押
圧されて左旋回スイッチ部をオンさせ、旋回レバーの
「右」旋回位置への旋回操作に伴い前記操作アーム60
aにより押圧されて右旋回スイッチ部をオンさせるもの
である。
【0038】従って、旋回レバー35を「直進」の位置
に操作してシフト部材17L,17Rをともにセンター
位置に位置させることにより、センターギヤ14、爪ク
ラッチ18L,18R、シフト部材17L,17Rを介
して走行変速用の無段変速装置9で左右の走行装置1を
駆動することになり、これにより、左右の走行装置1を
同方向に等速作動させての直進走行状態を得ることがで
き、この状態で走行変速用の無段変速装置9を主変速レ
バー34で操作することにより、直進前進走行状態での
無段変速及び中立停止、直進後進走行状態での無段変速
を行え、副変速装置13を副変速レバー36で操作する
ことにより、走行速度の高低二段切り換えを行えるので
ある。そして、図20,図21中の太い実線a,bで示
すように、副変速装置13を高速伝動状態に切り換えて
の移動用の直進前進高速走行状態や副変速装置13を低
速伝動状態に切り換えての作業用の直進前進低速走行状
態において、旋回レバー35を「左」に旋回操作する
と、左のシフト部材17Lがサイド位置に位置して、右
の走行装置1は前記のように走行変速用の無段変速装置
9で前進駆動される一方、左の中継ギヤ15L、左のサ
イドギヤ16L、左の摩擦クラッチ19L、左のシフト
部材17Lを介して旋回用の無段変速装置10で左の走
行装置1が駆動されることになり、旋回レバー35の
「左」への操作量を増大させるに伴って旋回用の無段変
速装置10による前進駆動速度が次第に減速され、これ
に伴う左右の走行装置1の速度差で左を旋回内側とする
前進緩旋回を行えるのであり、旋回レバー35の「左」
への操作量をなおも増大させて旋回用の無段変速装置1
0を変速中立状態にすることにより、左の走行装置1を
停止させて左を旋回内側とする前進左信地旋回(前進左
ピボットターン)を行えるのであり、旋回レバー35を
「左」の最大操作位置にまで操作すると、旋回用の無段
変速装置10による後進駆動速度が増速されることで左
の走行装置1を前進走行する右の走行装置1よりもやや
遅い速さで後進走行させての左超信地旋回(左スピンタ
ーン)を行えるのである。なお、図20中の太い実線c
は、前進高速走行する右の走行装置1の走行速度を示
し、図21中の太い実線dは、前進低速走行する右の走
行装置1の走行速度を示す。
【0039】また、図20,図21中の太い実線e,f
で示すように、前記の移動用の直進前進高速走行状態や
作業用の直進前進低速走行状態において、旋回レバー3
5を「右」に旋回操作すると、右のシフト部材17Rが
サイド位置に位置して、左の走行装置1は前記のように
走行変速用の無段変速装置9で前進駆動される一方、右
の中継ギヤ15R、右のサイドギヤ16R、右の摩擦ク
ラッチ19R、右のシフト部材17Rを介して旋回用の
無段変速装置10で右の走行装置1が駆動されることに
なり、旋回レバー35の「右」への操作量を増大させる
に伴って旋回用の無段変速装置10による前進駆動速度
が次第に減速され、これに伴う左右の走行装置1の速度
差で右を旋回内側とする前進緩旋回を行えるのであり、
旋回レバー35の「右」への操作量をなおも増大させて
旋回用の無段変速装置10を変速中立状態にすることに
より、右の走行装置1を停止させて右を旋回内側とする
前進右信地旋回(前進右ピボットターン)を行えるので
あり、旋回レバー35を「右」の最大操作位置まで操作
すると、旋回用の無段変速装置10による後進駆動速度
が増速されることで右の走行装置1を前進走行する左の
走行装置1よりもやや遅い速さで後進走行させての右超
信地旋回(右スピンターン)を行えるのである。なお、
図20中の太い実線gは、前進高速走行する左の走行装
置1の走行速度を示し、図21中の太い実線hは、前進
低速走行する左の走行装置1の走行速度を示す。
【0040】他方、図20,図21中の太い破線i,j
で示すように、副変速装置13を高速伝動状態に切り換
えての移動用の直進後進高速走行状態や副変速装置13
を低速伝動状態に切り換えての作業用の直進後進低速走
行状態において、旋回レバー35を「左」に旋回操作す
ると、左のシフト部材17Lがサイド位置に位置して、
右の走行装置1は前記のように走行変速用の無段変速装
置9で後進駆動される一方、左の中継ギヤ15L、左の
サイドギヤ16L、左の摩擦クラッチ19L、左のシフ
ト部材17Lを介して旋回用の無段変速装置10で左の
走行装置1が駆動されることになり、旋回レバー35の
「左」への操作量を増大させるに伴って旋回用の無段変
速装置10による後進駆動速度が次第に減速され、これ
に伴う左右の走行装置1の速度差で左を旋回内側とする
後進緩旋回を行えるのであり、旋回レバー35の「左」
への操作量をなおも増大させて旋回用の無段変速装置1
0を変速中立状態にすることにより、左の走行装置1を
停止させて左を旋回内側とする後進左信地旋回(後進左
ピボットターン)を行えるのであり、旋回レバー35を
「左」の最大操作位置にまで操作すると、旋回用の無段
変速装置10による前進駆動速度が増速されることで左
の走行装置1を後進走行する右の走行装置1よりもやや
遅い速さで前進走行させての左超信地旋回(左スピンタ
ーン)を行えるのである。なお、図20中の太い破線k
は、後進高速走行する右の走行装置1の走行速度を示
し、図21中の太い破線mは、後進低速走行する右の走
行装置1の走行速度を示す。
【0041】また、図20,図21中の太い破線n,p
で示すように、前記の移動用の直進後進高速走行状態や
作業用の直進後進低速走行状態において、旋回レバー3
5を「右」に旋回操作すると、右のシフト部材17Rが
サイド位置に位置して、左の走行装置1は前記のように
走行変速用の無段変速装置9で後進駆動される一方、右
の中継ギヤ15R、右のサイドギヤ16R、右の摩擦ク
ラッチ19R、右のシフト部材17Rを介して旋回用の
無段変速装置10で右の走行装置1が駆動されることに
なり、旋回レバー35の「右」への操作量を増大させる
に伴って旋回用の無段変速装置10による後進駆動速度
が次第に減速され、これに伴う左右の走行装置1の速度
差で右を旋回内側とする後進緩旋回を行えるのであり、
旋回レバー35の「右」への操作量をなおも増大させて
旋回用の無段変速装置10を変速中立状態にすることに
より、右の走行装置1を停止させて右を旋回内側とする
後進右信地旋回(後進右ピボットターン)を行えるので
あり、旋回レバー35を「右」の最大操作位置にまで操
作すると、旋回用の無段変速装置10による前進駆動速
度が増速されることで右の走行装置1を後進走行する左
の走行装置1よりもやや遅い速さで前進走行させての右
超信地旋回(右スピンターン)を行えるのである。な
お、図20中の太い実線qは、後進高速走行する左の走
行装置1の走行速度を示し、図21中の太い実線rは、
後進低速走行する左の走行装置1の走行速度を示す。
【0042】かつ、前記連係操作手段は、図14の
(イ)(ロ)(ハ)に示すように、前記旋回レバー35
の旋回操作のうち正転減速操作(前進走行時における前
進速度減速操作及び後進走行時における後進速度減速操
作)に伴い旋回用の無段変速装置10が変速中立状態に
なったときに引き操作アーム49に連動するシャフト7
0に付設の押し具71に接当して操作抵抗を増大させる
とともに、引き続く旋回レバー35の逆転増速操作(前
進走行時における後進速度増速操作及び後進走行時にお
ける前進速度増速操作)に伴い引き操作アーム49で押
されて圧縮されることによりその操作量の増大に伴い操
作抵抗を増大させる圧縮スプリング72を備えている。
前記シャフト70は、圧縮スプリング72に挿通して圧
縮スプリング72の変形ガイドを兼用するものである。
【0043】このようにしてコンバインは、旋回レバー
35の「直進」位置への操作により左右の走行装置1を
ともに走行変速用の無段変速装置9で駆動させて直進走
行を行う一方、前記旋回レバー35の旋回操作域への旋
回操作により旋回内側の走行装置1を旋回用の無段変速
装置10で駆動させるとともに旋回レバー35の旋回操
作域への操作量の増大に伴い前記旋回用の無段変速装置
10を減速作動・中立状態・逆転増速作動させて各種形
態の旋回を行うように構成されている。
【0044】そして、前記走行装置1への伝動系に連動
した、つまり、走行変速用の油圧モータ9Mの出力軸9
Aから分岐させた前記刈取部4への伝動系には、刈取部
4への伝動を断続する刈取クラッチ61と刈取変速装置
62とが介装されている。
【0045】前記刈取クラッチ61は刈取変速装置62
をもって兼用構成されている。つまり、刈取変速装置6
2が非伝動状態にあることでクラッチ切りを現出し、刈
取変速装置62が変速伝動状態にあることでクラッチ入
りを現出するように構成されている。
【0046】かつ、コンバインは、直進方向への人為修
正頻度から走行方向傾向を検出する曲がり傾向検出手段
80と、この曲がり傾向検出手段80の検出結果に基づ
いて直進するように左右の走行装置1の駆動速度の修正
を自動的に行う自動方向修正手段とを有する。
【0047】前記曲がり傾向検出手段80は、図16に
示すように、設定時間T内において何回、どの方向に修
正されたかで走行方向傾向を検出する手段であって、具
体的には、図22に示すように、自動スイッチ81がオ
ン操作されている状態において旋回レバー35を介して
設定時間T内に操作弁58が「左」旋回位置に操作され
た回数と「右」旋回位置に操作された回数とを、それぞ
れ操作がある毎に左カウンタと右カウンタとをインクリ
メントすることで積算し、設定時間Tが経過すると、両
積算回数LN,RNの差を演算し、差がなければ(LN
=RN)直進しているとみなし、差があれば、差の値を
目標回数Nに設定するとともに大きい値の側を操作弁5
8の修正方向に設定する、つまり、走行方向傾向を検出
する。左カウンタと右カウンタと目標回数Nの初期値は
零であり、左カウンタと右カウンタは設定の完了後零に
戻される。
【0048】前記自動方向修正手段は、旋回レバー35
が「直進」の位置に位置する状態ではセンターギヤ14
の回転数よりもサイドギヤ16L,16Rの回転数がや
や低くて左の摩擦クラッチ19Lや右の摩擦クラッチ1
9Rを入り作動させるだけで走行方向を左や右に変更で
きることを利用して、図16に示すように、前記曲がり
傾向検出手段80の検出結果に基づいて旋回連動手段を
作動させる制御手段82を設けて構成されている。具体
的には、図22に示すように、制御手段82は、前記曲
がり傾向検出手段80で設定された目標回数Nが零でな
いとき、「設定時間T÷目標回数N」を演算して操作イ
ンターバルを設定し、その設定した操作インターバル毎
に操作弁58を設定された修正方向の位置に設定操作時
間にわたり操作したのち元に戻し、前記左カウンタ及び
右カウンタのうち修正方向側のカウンタをインクリメン
トする。
【0049】すなわち、曲がり傾向検出手段80と自動
方向修正手段とによる方向制御ルーチンでは、最初の設
定時間Tにわたる走行時には直進のための人為方向修正
が行われて走行方向傾向が検出され、次からの設定時間
Tにわたる走行時には検出された走行方向傾向に基づく
直進のための自動方向修正が行われ、その時に人為方向
修正が行われると、走行方向傾向が人為方向修正の回
数、方向で補正され、次の設定時間Tにわたる走行時に
おける直進のための自動方向修正は、この補正された走
行方向傾向に基づいて行われる。
【0050】具体的に説明すると、例えば、設定時間T
を30秒として、最初の設定時間Tにわたる走行で直進
するために左に5回、右に2回方向修正が行われると、
5−2=3が目標回数Nとして設定され、修正方向が
「左」に設定される。そして、次の30秒間にわたる走
行では、30÷3=10秒の操作インターバルを設定
し、10秒毎に「左」への操作弁58の操作が行われて
「左」に走行方向が自動修正される。この時、人為方向
修正がなければ、その次の30秒間にわたる走行時にも
同様な自動方向制御が行われ、例えば、右に1回の人為
方向修正があれば、5−(2+1)=2が目標回数Nと
して新たに設定されて30÷2=15の操作インターバ
ルで「左」への自動方向修正が行われ、また、右に3回
の人為方向修正があれば、5−(2+3)=0=Nとな
って自動方向修正が行われない。
【0051】〔別実施形態〕 〔1〕上記実施の形態において曲がり傾向検出手段80
と自動方向修正手段の制御手段82とを次のように改変
したものである。
【0052】前記曲がり傾向検出手段80は、設定時間
T内において何時間(積算時間)、どの方向に修正され
たかで走行方向傾向を検出する手段であって、具体的に
は、図23に示すように、自動スイッチ81がオン操作
されている状態において旋回レバー35を介して設定時
間T内に操作弁58が「左」旋回位置に操作された時間
と「右」旋回位置に操作された時間とを、それぞれ左タ
イマと右タイマとで積算し、設定時間Tが経過すると、
両積算時間Lt,Rtの差を演算し、差がなければ(L
t=Rt)直進しているとみなし、差があれば、差の値
を目標時間tに設定するとともに大きい値の側を操作弁
58の修正方向に設定する、つまり、走行方向傾向を検
出する。左タイマと右タイマと目標時間tの初期値は零
であり、左タイマと右タイマは設定の完了後に零に戻さ
れる。
【0053】前記曲がり傾向検出手段80の検出結果に
基づいて旋回連動手段を作動させる前記自動方向修正手
段の制御手段82は、前記曲がり傾向検出手段80で設
定された目標時間tが零でないとき、目標時間tに基づ
いて操作インターバルと操作時間を設定し、設定した操
作インターバル毎に修正方向に設定された操作時間だけ
操作弁58を作動させ、左タイマ及び右タイマのうち修
正方向側のタイマで操作時間を積算する。
【0054】すなわち、曲がり傾向検出手段80と自動
方向修正手段とによる方向制御ルーチンでは、最初の設
定時間Tにわたる走行時には直進するための人為方向修
正が行われて走行方向傾向が検出され、次からの設定時
間Tにわたる走行時には検出された走行方向傾向に基づ
く直進のための自動方向修正が行われ、その時に人為方
向修正が行われると、走行方向傾向が人為方向修正の時
間、方向で補正され、次の設定時間Tにわたる走行時に
おける直進のための自動方向修正は、この補正された走
行方向傾向に基づいて行われる。
【0055】〔2〕曲がり傾向検出手段80としては、
旋回操作具35の左右への操作量(積算操作量)から走
行方向傾向を検出するものであっても良く、その場合、
自動方向修正手段は、操作量を調整することにより方向
を自動修正するものとなる。
【0056】〔3〕上記実施の形態では、両無段変速装
置9,10として、静油圧式のものを示したが、両無段
変速装置9,10は、ベルト式のものであっても良い。
【0057】〔4〕上記実施の形態では、走行変速用の
無段変速装置9と旋回用の無段変速装置10とを設け
て、旋回内側の走行装置1を旋回用の無段変速装置10
に連動させることで旋回するようにしたが、左右の走行
装置1を別々に駆動する無段変速装置を設け、これら無
段変速装置を変速操作することで旋回するようにして実
施しても良い。
【0058】〔5〕旋回操作具35はステアリングハン
ドルであっても良い。
【0059】〔6〕上記実施の形態では、走行装置1と
してクローラ式のものを示したが、走行装置1は、三つ
以上の車輪を備えた多輪式のものであっても良い。
【0060】〔7〕上記実施の形態では、コンバインへ
の適用例を示したが、本発明は各種の作業機に適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】伝動系統図
【図3】操作連係機構の系統図
【図4】同調手段の横断平面図
【図5】同調手段の斜視図
【図6】同調手段の縦断正面図
【図7】走行変速用の無段変速装置を前進に切り換えた
状態の同調手段の縦断側面図
【図8】走行変速用の無段変速装置を中立に切り換えた
状態の同調手段の縦断側面図
【図9】走行変速用の無段変速装置を後進に切り換えた
状態の同調手段の縦断側面図
【図10】走行変速用の無段変速装置を前進にかつ旋回
用の無段変速装置を中立に切り換えた状態の同調手段の
縦断側面図
【図11】走行変速用の無段変速装置を前進にかつ旋回
用の無段変速装置を後進に切り換えた状態の同調手段の
縦断側面図
【図12】走行変速用の無段変速装置を後進にかつ旋回
用の無段変速装置を中立に切り換えた状態の同調手段の
縦断側面図
【図13】走行変速用の無段変速装置を後進にかつ旋回
用の無段変速装置を後進に切り換えた状態の同調手段の
縦断側面図
【図14】引き操作アームの作動説明図
【図15】引き操作手段の作動説明図
【図16】シフト部材の操作系統図
【図17】補正手段の作動説明図
【図18】補正手段の縦断面図
【図19】主変速操作に伴うセンターギヤとサイドギヤ
との速度変化を示す図
【図20】高速走行状態での旋回操作量と旋回内側の走
行装置の速度との関係を示す説明図
【図21】低速走行状態での旋回操作量と旋回内側の走
行装置の速度との関係を示す説明図
【図22】方向制御ルーチンのフローチャート
【図23】別実施の形態を示す方向制御ルーチンのフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 走行装置 9 走行変速用の無段変速装置 10 旋回用の無段変速装置 14 第1走行装置駆動部 16L,16R 第2走行装置駆動部 35 旋回操作具 80 曲がり傾向検出手段 82 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の走行装置の駆動速度に差を与える
    ことにより走行方向を変更するように構成してある作業
    機において、直進方向への人為修正頻度から走行方向傾
    向を検出する曲がり傾向検出手段と、この曲がり傾向検
    出手段の検出結果に基づいて直進するように左右の走行
    装置の駆動速度の修正を自動的に行う自動方向修正手段
    とを設けてある作業機の操向操作装置。
  2. 【請求項2】 前記左右の走行装置の駆動速度に差を与
    える手段を構成するに、左右の走行装置を駆動する走行
    変速用の無段変速装置を設け、旋回操作具が直進位置に
    あるときこの無段変速装置に同調して作動するとともに
    旋回操作具の旋回操作量の増大に伴って減速作動する旋
    回用の無段変速装置を設け、前記旋回操作具の旋回操作
    に基づいて左右の走行装置のうち旋回内側のものの走行
    変速用の無段変速装置への連動を断つとともに旋回内側
    の走行装置を前記旋回用の無段変速装置に連動させる旋
    回連動手段を設けてある請求項1記載の作業機の操向操
    作装置。
  3. 【請求項3】 前記自動方向修正手段として、旋回操作
    具が直進位置にあるときの走行変速用の無段変速装置に
    よる第1走行装置駆動部の回転数よりも旋回用の無段変
    速装置による第2走行装置駆動部の回転数を設定値小さ
    い回転数に設定し、曲がり傾向検出手段の検出結果に基
    づいて旋回連動手段を作動させる制御手段を設ける手段
    を設けてある請求項2記載の作業機の操向操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1144701C (zh) * 2000-03-22 2004-04-07 株式会社久保田 作业车的姿势控制装置

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