JP2009179287A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】左右のクローラ式走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置と、走行変速レバー及びステアリングハンドルと、これら走行変速レバー及びステアリングハンドルと静油圧式無段変速装置とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、走行変速レバーが後進微速操作域のもとでステアリングハンドルを操向操作して機体の幅寄せ等を行なう時、エンジンの回転がアイドリング状態で旋回内側のクローラ式走行装置が減速されて、左右の走行装置に対する全体的な駆動トルクが不足するといった不具合を解消する。
【解決手段】機械的連係機構L1,L2に、走行変速レバー11の後進微速操作域でのみステアリングハンドル12の操向操作に連動して旋回外側の走行用油圧モータを増速せしめる増速系連係機構L3を介設した。
【選択図】図8
【解決手段】機械的連係機構L1,L2に、走行変速レバー11の後進微速操作域でのみステアリングハンドル12の操向操作に連動して旋回外側の走行用油圧モータを増速せしめる増速系連係機構L3を介設した。
【選択図】図8
Description
本発明は、クローラトラクタ等の作業車両に関する。
最近のクローラトラクタ等の作業車両では、2ポンプ2モータ方式の走行用静油圧式無段変速装置(走行用HST)を備えており、この走行用静油圧式無段変速装置を構成する2つの可変容量型油圧ポンプの斜板操作レバーと、変速操作具である主変速レバー並びに操向操作具であるステアリングハンドルとを機械的連係機構を介して連結することによって、主変速レバーによる左右の走行装置の変速操作とステアリングハンドルによる左右の走行装置の操向(旋回)操作とを自在に行えるようにしたものが採用されており、当該作業車両では、特にステアリングハンドルの操舵量に応じて旋回内側の走行装置を減速、停止、または逆転させることによって機体旋回を可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−128013号公報(第2−4頁、図1−図3)
ところが、作業車両の機体後部に備える三点リンク式の作業機昇降装置にロータリ耕耘装置等の作業機を連結する(マッチングさせる)際や、当該作業車両を、格納庫(車庫)から出し入れする場合やトラック等の運搬車両に積み降ろしする場合には、主変速レバーが後進微速操作域のもとでステアリングハンドルを操作して機体の幅寄せを行なうことがあり、この時、エンジンの回転がアイドリング状態でステアリングハンドルが操作されると、左右の走行装置に対する全体的な駆動トルクが不足して所望の幅寄せを速やかに行なうことができない場合があった。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、クローラ式走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置と、走行変速レバー及びステアリングハンドルと、これら走行変速レバー及びステアリングハンドルと静油圧式無段変速装置とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構は、ステアリングハンドルの操作に応じて旋回外側となる走行装置を走行変速レバーによって設定される速度に維持したまま、旋回内側となる走行装置を減速作動させる通常の旋回状態と、走行変速レバーによって走行装置が後進微速に設定されている際にステアリングハンドルの操作が行われた場合には、旋回外側となる走行装置を増速作動させると共に、旋回内側となる走行装置を減速作動させる微速旋回状態とを、現出するように構成してあることを第1の特徴としている。
そして、前記機械的連係機構は、走行変速レバーによってクローラ式走行装置を増減速作動させる走行系連係機構と、ステアリングハンドルによって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構と、走行変速レバーによって走行系連係機構が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構とから構成することを第2の特徴としている。
そして、前記機械的連係機構は、走行変速レバーによってクローラ式走行装置を増減速作動させる走行系連係機構と、ステアリングハンドルによって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構と、走行変速レバーによって走行系連係機構が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構とから構成することを第2の特徴としている。
請求項1の発明によれば、走行変速レバーによってクローラ式走行装置が後進微速に設定されている状態でステアリングハンドルの操作を行うような場合、例えばクローラトラクタ等の機体後部に備える作業機昇降装置にロータリ耕耘装置等の作業機を連結する(マッチングさせる)際や、当該クローラトラクタを、格納庫(車庫)から出し入れする場合やトラック等の運搬車両に積み降ろしする場合は、旋回外側となるクローラ式走行装置を増速作動させると共に、旋回内側となるクローラ式走行装置を減速作動させる微速旋回状態を、現出するように構成してあるので、この時、エンジンの回転がアイドリング状態であっても、従来の不具合である左右のクローラ式走行装置に対する全体的な駆動トルク不足を解消して、所望の幅寄せを速やかに実行できるようになり作業性が向上する。
そして、前記機械的連係機構は、走行変速レバーによってクローラ式走行装置を増減速作動させる走行系連係機構と、ステアリングハンドルによって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構と、走行変速レバーによって走行系連係機構が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構とから構成することによって、従来の機械的連係機構に若干の変更を加えるだけで微速旋回状態を現出することができる作業車両に簡単に変更することができる。
そして、前記機械的連係機構は、走行変速レバーによってクローラ式走行装置を増減速作動させる走行系連係機構と、ステアリングハンドルによって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構と、走行変速レバーによって走行系連係機構が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構とから構成することによって、従来の機械的連係機構に若干の変更を加えるだけで微速旋回状態を現出することができる作業車両に簡単に変更することができる。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2は、作業車両の一例であるクローラトラクタ1の右側面図と、このクローラトラクタ1の走行操作系の連係機構を示す概略斜視図であって、クローラトラクタ1は、左右のクローラ式走行装置2L,2Rを備えている。左右のクローラ式走行装置2L,2Rは、2つの走行用油圧モータ3L,3Rと、両走行用油圧モータ3L,3Rに作動油を供給する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rとを備えた走行用静油圧式無段変速装置5によって駆動される。尚、2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rは、トランスミッションケースMの上部に連設してある。
そして、2つの走行用油圧モータ3L,3Rに対応する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rは、それぞれ連結する油圧ホース6L,6Rを介して閉回路を構成しており、2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rに備える斜板操作レバー7の回動操作量に応じて、2つの走行用油圧モータ3L,3Rの出力回転を変化させることができる。
各斜板操作レバー7の先端には、これら斜板操作レバー7を回動操作する操作ワイヤ8の基端側を連結する一方、この操作ワイヤ8の先端側は、詳細は後述する基板(フレーム)9に配設した機械的連係機構を介して走行変速レバー11並びにステアリングハンドル12に連係せしめている。
尚、クローラトラクタ1の機体フレーム13上には、図示しないエンジンを内装するボンネット14、及びオペレータが搭乗するキャビン15等を備えており、このキャビン15内には、操縦部16を構成する運転席を始め、変速操作具である主変速レバー11、操向操作具であるステアリングハンドル12等の各種操作レバーやスイッチ類を配置している。そして、キャビン15の後方下部(機体の後部)には、ロータリ耕耘装置やウィングハロー等の各種農作業を行う作業機を連結することができる三点リンク式の作業機昇降装置17を常装している。
次に上述した機械的連係機構について説明すると、この機械的連係機構は、主に走行系連係機構L1と旋回系連係機構L2とによって構成しており、走行系連係機構L1は、図3〜図6に示すように、走行変速レバー11の基部に連結したターンバックル式のロッドR1が連係するリンクレバー18、このリンクレバー18に連結して前方に延出するターンバックル式のロッドR2、このロッドR2に連結して前後に揺動するベルクランク(揺動体)19、このベルクランク19に連結して上方に向くターンバックル式のロッドR3、このロッドR3に連結して上下に揺動する作動アーム(揺動体)22を備えている。
更に詳しく説明すると、作動アーム22は、支点軸23を揺動支点として上下に揺動すると共に基板9を前後から挟むように二叉状に形成してある。そして、その先端部には切欠き部22aが設けてあり、この切欠き部22aにより、基板9に設けた上下方向のガイド溝9aに沿ってスライドローラ24を介しての作動軸25の自在な上下動を許容している。
そして、作動軸25の前後両端には、表裏一対の連動アーム26を連結している。各連動アーム26は、作動軸25から側方上方に向けて傾斜状に延出すると共に、揺動体27の基端部に支点軸28を介して回動自在に連結してあり、作動軸25の上下動に応じて揺動体27が左右に揺動するようになっている。尚、符号29は、揺動体27の揺動支点軸である。
上述した揺動体27には、その長手方向に円弧状のガイド溝27aを形成してあり、このガイド溝27aには、操作ロッド31の基端部がローラ32を介して係合している。そして、操作ロッド31の先端には、ベルクランク33の一端を回動軸34を介して連結すると共に、ベルクランク33の他端には、ターンバックル式のロッドR4を連結してある。
更に、このロッドR4は、垂下した状態でベルクランク33の下方に配置されているリンクレバー(揺動体)36,36´の一端に連結すると共に、リンクレバー36,36´の他端には、走行用静油圧式無段変速装置5を構成する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rの斜板操作レバー7に連係する操作ワイヤ8の基端側を連結している。
以上説明したように走行系連係機構L1を構成することによって、クローラトラクタ1の走行操作具である走行変速レバー11を操作すると、ロッドR1、リンクレバー18、ロッドR2、ベルクランク(揺動体)19、ロッドR3、作動アーム(揺動体)22、連動アーム26、揺動体27、操作ロッド31、ベルクランク33、ロッドR4、及びリンクレバー(揺動体)36,36´を介して、左右の操作ワイヤ8を同方向に押し引き可能であり、それによって左右のクローラ式走行装置2L,2Rを同時に変速することができる。尚、符号37は、ベルクランク33の揺動支点軸であり、また符号38,38´は、リンクレバー36,36´の揺動支点軸である。
次に、旋回系連係機構L2について説明する。ステアリングハンドル12のハンドル軸41の基部は、ユニバーサルジョイント42、及びベベルギヤ43,44を介して図7に示す如く小ギヤ45に連動せしめると共に、この小ギヤ45に歯合して左右に回動するセクタギヤ46を基板9に枢支している。尚、符号46aは、セクタギヤ46の回動支点軸である。また、符号47は、図示しないハンドルポストを固定するホルダである。
また、基板9の表裏面には、上下回動自在な旋回リンク48が設けてあり、その中途部に設けたローラ軸49が、セクタギヤ46の右上縁凹陥部46bと左上縁凹陥部46cにそれぞれ支承されている。尚、符号9bは、ローラ軸49を基板9の表裏に貫通させてセクタギヤ46側に突出せしめる円弧状の挿通孔、符号51は、旋回リンク48の回動支点である。
そして、旋回リンク48の先端部と、操作ロッド31の基端部、即ち揺動体27に係合するローラ32とが、連結プレート52を介して連結してあり、ステアリングハンドル12が中立位置の時は、旋回リンク48の先端部が、揺動体27の揺動支点軸29の軸心と合致するようになっている。一方、ステアリングハンドル12を操舵すると、これに連動して回動するセクタギヤ46が一方のローラ軸49を押し上げ、且つ上動する旋回リンク48が操作ロッド31を引上げて該操作ロッド31を回動させると共に、揺動体27のガイド溝27aに係合するローラ32(操作ロッド31の基端部)の係合位置をガイド溝27aに沿って変更できるようになっている。
また、走行変速レバー11を中立位置とし、且つ作動軸25をガイド溝9aの中央に位置させた時は、揺動体27のガイド溝27aが操作ロッド31の回動軸34を中心とする曲率半径と同一の円弧となるように構成してあり、この時、前記操作ロッド31の回動軸34からローラ32の軸間寸法も同様の曲率半径となる。したがって、走行変速レバー11が中立位置にある時は、ステアリングハンドル12の操舵によって操作ロッド31の基端部(ローラ32)の係合位置をガイド溝27aに沿って変更させても、当該操作ロッド31は、回動軸34を中心として回動するだけである。
一方、走行変速レバー11の変速操作によって揺動体27が回動した時は、ガイド溝27aの曲率中心位置が変わるので、ステアリングハンドル12の操舵によって操作ロッド31の基端部(ローラ32)の係合位置も変化するので、当該操作ロッド31は、回動軸34を中心として回動することなく、長手方向に移動してベルクランク33を揺動させることになる。これにより、前記ベルクランク33に連係するロッドR4、リンクレバー36,36´、及び操作ワイヤ8を介して2つ(左右)の走行用油圧モータ3L,3Rのうち、旋回内側の走行用油圧モータに対応する可変容量型油圧ポンプの斜板操作レバー7が回動操作され、前記旋回内側の走行用油圧モータを減速または停止せしめた減速ターンが行われる。更に、ステアリングハンドル12の操舵量が所定量を超えると、2つ(左右)の走行用油圧モータ3L,3Rのうち、旋回内側の走行用油圧モータに対応する可変容量型油圧ポンプが中立位置を経て逆転し、所謂スピンターンが行われるようになっている。尚、符号53は、旋回リンク48を付勢するスプリング機構、符号54は、セクタギヤ46の回動範囲を規制するために設けたストッパである。
次に、走行変速レバー11の後進微速操作域でのみステアリングハンドル12の操向操作(操舵)に連動して旋回外側の走行用油圧モータを増速せしめる増速系連係機構L3について説明する。この増速系連係機構L3は、機械的連係機構を構成する走行系連係機構L1と旋回系連係機構L2に介設してあり、図6〜図8示すように、基板9の前面側において、作動アーム22の先端側中途部に連結した連係プレート55を介して回動する増速カム56を備えている。尚、符号57は、増速カム5の回動支点軸である。
更に詳しくは、走行変速レバー11をニュートラル位置から後進微速操作域に操作すると、ロッドR1、リンクレバー18、ロッドR2、ベルクランク19、及びロッドR3を介して作動アーム22が、図6及び図8に示す如く実線位置Bから二点鎖線位置Cまで下方に回動する。そして、作動アーム22に連係する連動アーム26、揺動体27、操作ロッド31、及びベルクランク33が二点鎖線で示す状態まで順次応動すると共に、図9(a)に示すように、増速カム56のカム溝56aが旋回リンク48の中途部に設けたローラ軸49のベアリング58の位置まで回動する。
次に、この状態で図9(b)のD矢印方向にセクタギヤ46が回動するようにステアリングハンドル12の操作(操舵)がなされると、増速カム56のカム溝56aに旋回リンク48の中途部に設けたローラ軸49のベアリング58が落ち込むように構成してあり、この時、前記ベアリング58の落ち込み量に対応する旋回リンク48の下方回動が、揺動体27に形成されている円弧状のガイド溝27a下部の融通代E(図8参照)によって許容されるようになっている。
そして、上述の旋回リンク48の下方回動に伴って連結プレート52、操作ロッド31、及びベルクランク33が順次応動し、該ベルクランク33に連係するロッドR4、リンクレバー36、及び操作ワイヤ8を介して、2つ(左右)の走行用油圧モータ3L,3Rのうち、旋回外側の走行用油圧モータに対応する可変容量型油圧ポンプの吐出量を増加させる方向に、当該可変容量型油圧ポンプの斜板操作レバー7が回動操作されるように増速系連係機構L3を構成している。
また、走行変速レバー11を後進微速操作域から後進最高速位置まで操作すると、図8のF位置まで作動アーム22が下方に回動し、それに伴って増速カム56は、連係プレート55を介して図9(c)のG矢印方向に回動するようになっている。この時、増速カム56の最外周面Sに旋回リンク48の中途部に設けたローラ軸49のベアリング58が接当する状態となり、この状態でステアリングハンドル12を操向操作しても旋回リンク48の下方回動は起こらない。即ち、上述した増速系連係機構L3は、走行変速レバー11をニュートラル位置から後進微速操作域に操作した時、換言すると走行変速レバー11の後進微速操作域でのみ、ステアリングハンドル12の操向操作に連動して旋回外側の走行用油圧モータを増速せしめるように作用するものである。
以上説明したように、左右のクローラ式走行装置2L,2Rを駆動する2つの走行用油圧モータ3L,3Rと、両走行用油圧モータ3L,3Rに作動油を供給する2つの可変容量型油圧ポンプ4L,4Rとを備えた走行用静油圧式無段変速装置5と、変速操作具である走行変速レバー11及び操向操作具であるステアリングハンドル12と、これら走行変速レバー11及びステアリングハンドル12と静油圧式無段変速装置5とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構は、ステアリングハンドル12の操作に応じて旋回外側となるクローラ式走行装置を走行変速レバー11によって設定される速度に維持したまま、旋回内側となるクローラ式走行装置を減速作動させる通常の旋回状態と、走行変速レバー11によって左右の走行装置が後進微速に設定されている際にステアリングハンドル12の操作が行われた場合には、旋回外側となるクローラ式走行装置を増速作動させると共に、旋回内側となるクローラ式走行装置を減速作動させる微速旋回状態とを、現出するように構成してあり、例えばクローラトラクタ1等の機体後部に備える作業機昇降装置17に図示しないロータリ耕耘装置等の作業機を連結する(マッチングさせる)際や、当該クローラトラクタ1を、格納庫(車庫)から出し入れする場合やトラック等の運搬車両に積み降ろしする場合は、走行変速レバー11が後進微速操作域のもとでステアリングハンドル12を操作して機体の幅寄せを行なうことになるが、この場合に例えばエンジンの回転がアイドリング状態であっても、旋回外側のクローラ式走行装置が増速されて駆動トルクがアップするので確実に機体を旋回させることができ、それにより所望の幅寄せを速やかに実行できるようになるので作業性が向上する。
そして、前記機械的連係機構は、走行変速レバー11によって左右のクローラ式走行装置2L,2Rを増減速作動させる走行系連係機構L1と、ステアリングハンドル12によって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構L2と、走行変速レバー11ーによって走行系連係機構L1が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構L2に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構L3とから構成することによって、従来の機械的連係機構に若干の変更を加えるだけで微速旋回状態を現出することができる作業車両に簡単に変更することができる。
2L クローラ走行装置(左側)
2R クローラ走行装置(右側)
5 静油圧式無段変速装置
11 走行変速レバー(走行変速レバー)
12 ステアリングハンドル
L1 走行系連係機構(機械的連係機構)
L2 旋回系連係機構(機械的連係機構)
L3 増速系連係機構(機械的連係機構)
2R クローラ走行装置(右側)
5 静油圧式無段変速装置
11 走行変速レバー(走行変速レバー)
12 ステアリングハンドル
L1 走行系連係機構(機械的連係機構)
L2 旋回系連係機構(機械的連係機構)
L3 増速系連係機構(機械的連係機構)
Claims (2)
- クローラ式走行装置(2L,2R)を駆動する静油圧式無段変速装置(5)と、走行変速レバー(11)及びステアリングハンドル(12)と、これら走行変速レバー(11)及びステアリングハンドル(12)と静油圧式無段変速装置(5)とを連結する機械的連係機構とを備えた作業車両において、前記機械的連係機構は、ステアリングハンドル(12)の操作に応じて旋回外側となる走行装置を走行変速レバー(11)によって設定される速度に維持したまま、旋回内側となる走行装置を減速作動させる通常の旋回状態と、走行変速レバー(11)によって走行装置が後進微速に設定されている際にステアリングハンドル(12)の操作が行われた場合には、旋回外側となる走行装置を増速作動させると共に、旋回内側となる走行装置を減速作動させる微速旋回状態とを、現出するように構成してあることを特徴とする作業車両。
- 前記機械的連係機構は、走行変速レバー(11)によってクローラ式走行装置(2L,2R)を増減速作動させる走行系連係機構(L1)と、ステアリングハンドル(12)によって旋回内側の走行装置を減速作動させる旋回系連係機構(L2)と、走行変速レバー(11)によって走行系連係機構(L1)が後進微速状態となった際に、旋回系連係機構(L2)に関与して旋回外側となる走行装置を増速作動させる増速系連係機構(L3)とから構成することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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JP2008022208A JP2009179287A (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 作業車両 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111247057A (zh) * | 2017-12-25 | 2020-06-05 | 株式会社久保田 | 作业车 |
CN114110150A (zh) * | 2020-08-29 | 2022-03-01 | 道依茨法尔机械有限公司 | 一种轮式拖拉机工作装置操纵 |
-
2008
- 2008-02-01 JP JP2008022208A patent/JP2009179287A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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