JPH11348810A - 乗用型農作業機の地上操縦装置 - Google Patents

乗用型農作業機の地上操縦装置

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JPH11348810A
JPH11348810A JP16246598A JP16246598A JPH11348810A JP H11348810 A JPH11348810 A JP H11348810A JP 16246598 A JP16246598 A JP 16246598A JP 16246598 A JP16246598 A JP 16246598A JP H11348810 A JPH11348810 A JP H11348810A
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steering lever
steering
lever
control device
ground
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Takeo Kuboshita
竹男 久保下
Mikio Okuyama
幹夫 奥山
Kazuo Aoki
青木  一夫
Hiroyuki Miki
三木  博幸
Kyuhei Ouchi
久平 大内
Tsutomu Inoue
強 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用農作業機を地上に降りて操縦操作する地
上操縦装置を、操作が容易で使い勝手がよく、かつ、取
扱い性にも優れたものにする。 【解決手段】 前輪操向用のピットマンアーム11と一
体回動可能なスプロケット(回動部材)15を配備する
とともに、ピットマンアーム11の前方箇所に左右に回
動操作自在な操作スプロケット(回動操作部材)16を
配備し、両スプロケット15,16をチェーン(連係部
材)17で巻き掛け連動して、操作スプロケット16の
回動に伴って、その操作方向と同方向にスプロケット1
5とピットマンアーム11を強制回動させるよう構成す
るとともに、操作スプロケット16を機体前部に起伏自
在に備えた操向レバー26によって回動操作可能に構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機や小型
トラクタなどの乗用型の農作業機を地上から操縦するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農作業機においては、機体を圃場へ
出し入れしたり、トラックの荷台などへ積み降ろしする
際に、機体が相当大きく前後傾斜することがあり、この
ような場合には作業者が地上に降りて操縦できることが
望ましい。このような要望に応える手段として、例え
ば、特開平7‐96839号公報に開示されているよう
に、前輪を操向させるピットマンアームに補助ハンドル
レバーを取り付け、地上に立った作業者が機体の前部に
おいて補助ハンドルレバーを揺動操作することで、ピッ
トマンアームを強制操作する手段が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来手段による
と、作業者が地上から機体の操縦を行うことができ、圃
場への機体の出し入れやトラックの荷台などへの機体の
積み降ろしを安全に行うことができるのであるが、ピッ
トマンアームに直接に補助ハンドルレバーを連結する構
造であるために、補助ハンドルレバーはピットマンアー
ムの回動軸心を中心として左右に回動することになり、
前輪から離れてレバー操作できるようにすると補助ハン
ドルレバーが相当長いものとなって、ピットマンアーム
を設定量揺動させるのにレバー先端の操作量が大きくな
り、使い勝手が悪くなるものであった。逆に、少ないレ
バー操作量でピットマンアームを設定量揺動させようと
すると、補助ハンドルレバーが短いものとなって、前輪
に接近して操作しなければならなくなるものであった。
【0004】また、上記従来手段では、機体に搭乗して
操縦する通常時には、補助ハンドルレバーをピットマン
アームから取り外して保管しておく必要があり、取扱い
性においても改良の余地があった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、地上からの機体操縦操作が容易で使い
勝手がよく、かつ、取扱い性にも優れた地上操縦装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、前輪を
操向させるピットマンアームと一体回動可能な回動部材
を配備するとともに、ピットマンアームより機体前方側
箇所に左右に回動操作自在な回動操作部材を配備し、前
記回動部材と回動操作部材を連係部材で連動連結して、
前記回動操作部材の回動に伴って前記回動部材を強制回
動させるよう構成するとともに、前記回動操作部材を機
体前部に備えた操向レバーによって回動操作可能に構成
してあることを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、回動部材と
回動操作部材との連動比を設定することで、操向レバー
を或る長さにしたままで、操向レバーの操作量に対する
ピットマンアームの作動量を任意に設定することができ
る。従って、機体から所望の距離だけ離れた位置から操
向レバーを操作するようにしながら、操向レバーを少し
操作するだけでピットマンアームを大きく作動させる状
態や、操向レバーの操作量は大きくなるが操作力を小さ
くして使用する状態、などを任意に得ることができる。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よれば、地上に立って操向レバーを操作することで機体
を操縦するに際して、機体に近づき過ぎず、かつ、離れ
過ぎない位置から操向レバーを操作できるものでありな
がら、レバー操作量とピットマンアーム作動量との比を
使い勝手のよい状態にして使用することが容易となっ
た。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0011】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記操向レバーを起立姿勢と前
方に延出した倒伏姿勢とに切り換え可能に構成してあ
る。
【0012】(作用) 上記構成によると、通常の搭乗
操縦時には操向レバーを起立姿勢に格納しておき、地上
に降りての操縦が必要となった時だけ操向レバーを前方
に延出した倒伏姿勢に切り換える。
【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よれば、搭乗操縦と地上操縦とを簡単迅速に使い分ける
ことができ、上記のように使い勝手が良いとともに、取
扱い性にも優れたものとなった。
【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0015】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
2記載の発明において、前記操向レバーを任意の倒伏姿
勢で固定可能に構成してある。
【0016】(作用) 上記構成によると、地上操縦す
る場合に機体が移動する傾斜角度や移動走行面に状況、
などに応じて操向レバーの倒伏姿勢を選択して使用する
ことができる。また、操向レバーの倒伏姿勢を固定でき
るので、操向レバーに上下方向の力をかけることがで
き、例えば、前進で登坂移動する場合には、操向レバー
を押さえ込んで機体前部の浮き上がりを抑えることがで
き、また、後進で登坂移動する場合には、操向レバーを
持ち上げて登坂を補助することができる。
【0017】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よれば、地上操縦の条件に応じて好適なレバー設定を行
って、軽快かつ確実に地上からの操縦を行うことができ
る。
【0018】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0019】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
2または3記載の発明において、前記操向レバーが起立
姿勢から前方に延出した倒伏姿勢に切り換わるのを阻止
するロック手段を備えてある。
【0020】(作用・効果) 上記構成によると、搭乗
操縦時にロックをかけておくことで、操向レバーが起立
姿勢から不用意に倒伏姿勢に切り換わることはなく、安
全に操縦することができる。
【0021】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0022】(構成) 請求項5に係る発明は、請求項
1ないし4のいずれか一項に記載の発明において、前記
回動操作部材と前記操向レバーとの連係を断続する連係
断続機構を備えてある。
【0023】(作用) 上記構成によると、地上操縦が
必要な場合にのみ回動操作部材と操向レバーとを連係し
て、通常はその連係を断っておく。これによって、通常
の搭乗操縦時にピットマンアームの回動によって操向レ
バーが回動されるのを回避することができる。
【0024】(効果) 従って、請求項5に係る発明に
よれば、通常の搭乗操縦時に操向レバーが回動されて邪
魔になることがなく、操向レバーを常備しながら、使い
勝手のよいものとなる。
【0025】〔請求項6に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0026】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項
5記載の発明において、前記操向レバーの起立姿勢では
前記回動操作部材と前記操向レバーとの連係が断たれ、
操向レバーの倒伏姿勢では連係状態となるように、前記
連係断続機構を構成してある。
【0027】(作用) 上記構成によると、地上操縦す
るために操向レバーを起倒させると、回動操作部材と操
向レバーとが自動的に連係されて地上操縦できる状態と
なり、操向レバーを起立格納すると自動的に連係解除さ
れて、操向レバーが逆操作されない状態がもたらされ
る。
【0028】(効果) 従って、請求項6に係る発明に
よれば、回動操作部材と操向レバーとの連係および解除
操作を特に必要とすることなく、所望の連係あるいは非
連係状態が自動的に現出され、取扱い性に優れたものと
なる。
【0029】〔請求項7に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0030】(構成) 請求項7に係る発明は、請求項
1ないし6のいずれか一項に記載の発明において、前記
操向レバーの横回動に連動して、操向内側となる後輪の
駆動を解除するよう構成してある。
【0031】(作用・効果) 上記構成によると、地上
操縦によって前輪を操向すると同時に左右の後輪が操向
を促す駆動状態となり、小回りの利いた操向を円滑に行
うことができる。
【0032】〔請求項8に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0033】(構成) 請求項8に係る発明は、請求項
1ないし7のいずれか一項に記載の発明において、主ク
ラッチペダルを地上から手動操作可能に構成するととも
に、主クラッチペダルの切り操作に連動して左右の後輪
を共に制動させるよう構成してある。
【0034】(作用・効果) 上記構成によると、操向
レバーを用いて地上から操縦している状態においても、
主クラッチペダルを地上から手動操作することで走行駆
動を停止するとともに後輪を制動することができるの
で、簡単に機体をスロープ途中で停止することができ、
地上からでも的確に操縦を行うことができる。
【0035】〔請求項9に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0036】(構成) 請求項9に係る発明は、請求項
1ないし8のいずれか一項に記載の発明において、前記
操向レバーに主クラッチレバーを備えてある。
【0037】(作用・効果) 上記構成によると、地上
操縦を行っている時、操向レバーを操作しながら主クラ
ッチを切り操作して迅速に機体を停止することができ、
一層操作性が良好となる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1に、本発明を適用した乗用型
農作業機の一例としての乗用田植機が示されている。こ
の田植機は、前輪1および後輪2を備えた四輪駆動型の
走行機体3の後部に、油圧駆動されるリンク機構4を介
して4条植えの苗植付け装置5が昇降可能に連結されて
構成されている。走行機体3の前部にはエンジン6が搭
載され、そのエンジン出力が前輪1を軸支したミッショ
ンケース7にベルト伝動装置8を介して伝達され、ミッ
ションケース7でさらにギヤ変速されて前輪1が駆動さ
れるとともに、ミッションケース7から取り出された変
速出力が、後輪2を軸支した後部伝動ケース9に軸伝達
され、かつ、ミッションケース7の後部から取り出され
た作業用動力が前記苗植付け装置5に軸伝達されるよう
になっている。
【0039】図3および図4に示すように、前記ミッシ
ョンケース7の下部には、ステアリングハンドル10に
よって軸心aを中心に左右に揺動操作されるピットマン
アーム11が前向き片持ち状に装備されるとともに、こ
のピットマンアーム11の前端と左右車輪1のナックル
アーム12とがタイロッド13で連動連結され、前輪ス
テアリング用リンク機構14が構成されている。
【0040】図6に示すように、前記ピットマンアーム
11の下端部には、その回動軸心aと同芯に回動部材と
してのスプロケット15が連結されるとともに、ピット
マンアーム11の前方側箇所には回動操作部材としての
操作スプロケット16がピットマンアーム軸心aと平行
な軸心b周りに回動自在に配備され、かつ、両スプロケ
ット15,16が連動部材としてのチェーン17によっ
て巻き掛け連動されている。
【0041】図6および図7に示すように、前記操作ス
プロケット16は、機体側に固定された固定ボス19に
回動自在に支持されるとともに、その中心には操作スプ
ロケット16にスプライン嵌合あるいはキー嵌合された
操作軸20が上下スライド自在に挿通されている。この
操作軸20の上部は、回動ボス21を介して固定ボス2
2に支持されており、回動ボス21から前方に延出した
回動ブラケット23が軸心b周りに左右回動可能に支持
されている。この回動ブラケット23には、横向きの軸
心c周りに上下回動可能に天秤アーム24が枢支連結さ
れ、この天秤アーム24の後端と前記操作軸20がピン
25で連動連結され、天秤アーム24の軸心c周りの上
下回動に伴って操作軸20が軸心bに沿って上下にスラ
イド操作されるようになっている。また、天秤アーム2
4の前端部には、横向きの軸心d周りに起伏揺動自在に
操向レバー26が枢支連結されるとともに、その軸心d
に備えた皿バネ等によって、操向レバー26を任意の起
伏回動位置で保持可能に構成されている。
【0042】前記操向レバー26の基端部には、天秤ア
ーム24の前端部の下方に周り込む接当部26aが備え
られており、操向レバー26を略鉛直な起立姿勢から所
定角度αだけ前方へ倒伏回動させると、前記接当部26
aが天秤アーム24の前端部に下方から接当して天秤ア
ーム24に対して操向レバー26をそれ以上前方に回動
不能となり、さらに操向レバー26を前方に、前記角度
αより大きい角度βの範囲で倒伏回動させると、操向レ
バー26と一体化された天秤アーム24が軸心c周りに
回動して天秤アーム24の後端部が上方に移動し、これ
によって操作軸20が上方にスライド操作される。
【0043】操作軸20の下端には、一対のピン27が
上向きに立設されたディスク28が固着されるととも
に、前記操作スプロケット16には、これらピン27に
対向する係合孔29が設けられており、操作軸20が下
方にスライド変位している状態では、係合孔29からピ
ン27が離脱して、操作軸20と操作スプロケット16
との連係が断たれており、上記のように操作軸20が上
方にスライド変位されることで、係合孔29にピン27
が係合して操作軸20と操作スプロケット16とが連動
連結されるようになっている。
【0044】つまり、操向レバー26を起立格納すると
操作軸20と操作スプロケット16との連係が断たれ、
操向レバー26を前方に前記角度βの範囲で倒伏回動さ
せると、操作軸20と操作スプロケット16とが連動連
結される連係断続機構30が構成されている。
【0045】上記のように、操向レバー26を前方に設
定角度α以上に倒伏回動させて、操作軸20と操作スプ
ロケット16とを連動連結した状態では、操向レバー2
6を左右に振ることで、回動ブラケット23ごとに操作
軸20を回動して、操作スプロケット16を回動するこ
とができ、これがチェーン17によってスプロケット1
5に伝達されてピットマンアーム11が操向レバー26
の回動操作方向と同方向に強制回動されるのである。
【0046】また、図6〜図8中に示すように、天秤ア
ーム24の底部には、回動ブラケット23を上下に貫通
するとともに、レバー31によって縦軸心e周りに回動
操作されるロック軸32が装備され、このロック軸32
の上端に設けたロック爪33が回動ブラケット23の上
面に係合するロック状態と、ロック爪33が回動ブラケ
ット23の中央空間に臨むロック解除状態とに切り換え
可能に構成されている。従って、操向レバー26を起立
格納して操作軸20と操作スプロケット16との連係を
断った状態で、図8に示すように、ロック軸32をロッ
ク状態に回動しておくと、天秤アーム24を操作軸引き
上げ方向へ回動させることが不能となる。通常の搭乗操
縦時には、このように操向レバー26を起立格納して、
ロックをかけておくことで、ステアリングハンドル10
による操縦でピットマンアーム11が左右に回動されて
も、操作スプロケット16が空回りするだけで、操作軸
20が逆操作されることはないのである。
【0047】そして、図10に示すような比較的急傾斜
のスロープを介しての圃場への機体の出し入れや、歩み
板を用いて機体をトラックの荷台などに積み降ろしする
場合、など、機体の前後傾斜が大きくなる状態で操縦を
行う際には、レバー31によって天秤アーム24のロッ
クを解除した上で、上記のように操向レバー26を前方
に設定角度α以上に倒伏させて操作軸20と操作スプロ
ケット16とを連動連結し、機体前方で地上に立った作
業者が操向レバー26を左右に振ることで、ピットマン
アーム11を強制回動操作して、極低速で走行機体3を
移動させながら所望の方向に操向することができる。ま
た、ディスク28が操作スプロケット16の下面に接当
すると、操向レバー26をそれ以上倒すことが不能とな
り、この状態では操向レバー26を押し下げ力を機体前
部に伝えて、走行機体3の前部浮き上がりを阻止しなが
ら操縦することができる。
【0048】なお、図6および図9に示すように、操作
軸20の上端には牽制ピン35が後方に突出して設けら
れるとともに、機体側に設けた牽制金具36にはV字状
の案内凹部37形成されており、操作軸20を下方にス
ライドさせながら操向レバー26を起立格納すると、操
向レバー26が機体直前方に向かう姿勢、つまり、ピッ
トマンアーム11が直前方に向かう直進状態で操向レバ
ー26が起立格納されるようになっている。
【0049】また、操向レバー26を用いて地上から操
縦する場合において、走行機体3を停止操作するため
に、以下のような構造が備えられている。つまり、図4
に示すように、走行機体3における運転ステップ40の
左側前部には主クラッチペダル41が備えられるととも
に、運転ステップ40の右側前部には左右一対の操向ペ
ダル42が備えられ、この操向ペダル42と後部伝動ケ
ース9に内装された左右のサイドクラッチ・ブレーキ4
3とが独立的にロッド44で連係されている。そして、
前記主クラッチペダル41から前方に向けて主クラッチ
レバー45が延出されて、主クラッチペダル41を機体
前部から手動で切り操作することができるよう構成され
ている。また、主クラッチペダル41のクラッチ切り操
作に連動して回動される連係軸46が横架され、この連
係軸46の右端と左右の操向ペダル42とが長孔融通4
7を有する連係金具48を介して連動されており、主ク
ラッチペダル41をクラッチ切り操作すると、連係金具
48を介して左右の操向ペダル42が踏み込み方向に操
作されて、左右のサイドクラッチ・ブレーキ43が同時
にされ、機体停止操作が行われるようになっている。ま
た、主クラッチペダル41は、ロックレバー49によっ
て踏み込み操作位置に係止固定することができ、機体傾
斜状態で停止させる場合に使用する。
【0050】なお、前記操向レバー26の先端にはルー
プ状の把手部26aが形成されており、倒伏させた操向
レバーの把手部26aを把持して、走行機体3を前後に
押し引き操作することが容易となっている。また、前記
操向レバー26には、植付け走行作業時に機体前進方向
を目視確認する照準具50が折り込み可能に枢着されて
おり、操向レバー26を前方に倒伏させた地上操縦状態
では、照準具50を後方に折り込んで使用する。また、
図4中の仮想線に示すように、エンジンボンネット51
を開放してエンジン周りを点検整備するメンテナンス時
に、照準具50を振り上げてエンジンボンネット51を
開放姿勢に係止保持するように使用することもできる。
【0051】〔他の実施形態〕本発明は、以下のような
形態で実施することもできる。
【0052】 簡易には、前記操向レバー26と操作
スプロケット16を常時連動しておいてもよい。
【0053】 図11に示すように、天秤アーム24
に挿抜可能な係合ピン61を備えるとともに、回動ブラ
ケット23に前記係合ピン61が選択挿入される複数の
係合孔62を軸心cを中心とした円弧上に形成し、か
つ、天秤アーム24と操向レバー26とを一体化してお
くことで、操向レバー26を複数の倒伏姿勢で固定して
使用することもできる。これによると、操向レバー26
を横回動しながら、上下方向にも力をかけて操縦するこ
とが可能となる。
【0054】 図12に示すように、前記主クラッチ
ペダル41にワイヤ63を介して連係した主クラッチレ
バー64を前記操向レバー26の把手部26aの近くに
備え、この把手部26aと主クラッチレバー64を共握
り操作することで、機体を停止させることができるよう
に構成しておくと便利である。
【0055】 図13に示すように、前記天秤アーム
24から左右に延出した操作アーム24aと左右後輪2
のサイドクラッチ・ブレーキ43とをそれぞれワイヤ6
5で連係し、操向レバー26を直進位置から左右に設定
角以上回動して前輪1を操向させると、操向内側となる
後輪2のサイドクラッチ・ブレーキ43を操作して、こ
の後輪2を停止させるように構成するもよく、これによ
ると、一層地上からの小回りに利いた機体操縦が可能と
なる。この場合、操向レバー26を直進位置から左右に
設定角以上回動すると後輪2のサイドクラッチのみを切
り操作する形態で実施するもよい。
【0056】 操向レバー26と操作スプロケット1
6とを連係および解除する前記連係断続機構30を、専
用の操作レバーなどで切り換えするよう構成することも
可能である。
【0057】 左右の後輪2をデフ機構およびサイド
ブレーキを介して駆動する機種では、操向レバー26を
直進位置から左右に設定角以上回動すると、操向内側の
後輪2におけるサイドブレーキを制動作動させるように
して、地上操縦による小回り移動を可能にすることもで
きる。
【0058】 ピットマンアーム11と一体回動する
回動部材としてのスプロケット15、および、操向レバ
ー26で回動される回動操作部材としての操作スプロケ
ット16をそれぞれギヤに変更するとともに、両者を中
間ギヤで咬合して、操向レバー26の操作方向にピット
マンアーム11を回動させることも可能である。また、
ピットマンアーム11と一体回動する回動部材、およ
び、操向レバー26で回動される回動操作部材をそれぞ
れアーム部材で構成し、これらをロッドで連動連結する
ことによっても、操向レバー26の操作方向にピットマ
ンアーム11を回動させることも可能である。
【0059】 簡易な構造としては、操向レバー26
を操作スプロケット16に対して脱着可能に構成し、地
上からの操縦を行う場合にのみ、装着した操向レバー2
6で操作スプロケット16を回動し、乗用走行時には、
操向レバー26を取り外して保管しておくようにするこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】機体前部の斜視図
【図3】機体前部の側面図
【図4】機体操縦手段の概略平面図
【図5】ペダル操作部を展開した側面図
【図6】地上操縦装置の縦断側面図
【図7】地上操縦装置の平面図
【図8】地上操縦装置の一部を示す縦断正面図
【図9】地上操縦装置の一部を示す背面図
【図10】地上操縦状態を示す側面図
【図11】別の実施形態を示す要部の縦断側面図
【図12】操向レバーの別の実施形態を示す要部平面図
【図13】更に別の実施形態を示す概略平面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 11 ピットマンアーム 15 回動部材(スプロケット) 16 回動操作部材(操作スプロケット) 17 連動部材(チェーン) 26 操向レバー 30 連係断続機構 41 主クラッチペダル 45 主クラッチレバー 50 照準具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 博幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大内 久平 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 井上 強 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を操向させるピットマンアームと一
    体回動可能な回動部材を配備するとともに、ピットマン
    アームより機体前方側箇所に左右に回動操作自在な回動
    操作部材を配備し、前記回動部材と回動操作部材を連係
    部材で連動連結して、前記回動操作部材の回動に伴って
    前記回動部材を強制回動させるよう構成するとともに、
    前記回動操作部材を機体前部に備えた操向レバーによっ
    て回動操作可能に構成してあることを特徴とする乗用型
    農作業機の地上操縦装置。
  2. 【請求項2】 前記操向レバーを起立姿勢と前方に延出
    した倒伏姿勢とに切り換え可能に構成してある請求項1
    記載の乗用型農作業機の地上操縦装置。
  3. 【請求項3】 前記操向レバーを任意の倒伏姿勢で固定
    可能に構成してある請求項2記載の乗用型農作業機の地
    上操縦装置。
  4. 【請求項4】 前記操向レバーが起立姿勢から前方に延
    出した倒伏姿勢に切り換わるのを阻止するロック手段を
    備えてある請求項2または3記載の乗用型農作業機の地
    上操縦装置。
  5. 【請求項5】 前記回動操作部材と前記操向レバーとの
    連係を断続する連係断続機構を備えてある請求項1ない
    し4のいずれか一項に記載の乗用型農作業機の地上操縦
    装置。
  6. 【請求項6】 前記操向レバーの起立姿勢では前記回動
    操作部材と前記操向レバーとの連係が断たれ、操向レバ
    ーの倒伏姿勢では連係状態となるように、前記連係断続
    機構を構成してある請求項5記載の乗用型農作業機の地
    上操縦装置。
  7. 【請求項7】 前記操向レバーの横回動に連動して、操
    向内側となる後輪の駆動を解除するよう構成してある請
    求項1ないし6のいずれか一項に記載の乗用型農作業機
    の地上操縦装置。
  8. 【請求項8】 主クラッチペダルを地上から手動操作可
    能に構成するとともに、主クラッチペダルの切り操作に
    連動して左右の後輪を共に制動させるよう構成してある
    請求項1ないし7のいずれか一項に記載の乗用型農作業
    機の地上操縦装置。
  9. 【請求項9】 前記操向レバーに主クラッチレバーを備
    えてある請求項1ないし8のいずれか一項に記載の乗用
    型農作業機の地上操縦装置。
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JP2003070311A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Iseki & Co Ltd 苗搬送装置

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