JPH11348278A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JPH11348278A
JPH11348278A JP15700298A JP15700298A JPH11348278A JP H11348278 A JPH11348278 A JP H11348278A JP 15700298 A JP15700298 A JP 15700298A JP 15700298 A JP15700298 A JP 15700298A JP H11348278 A JPH11348278 A JP H11348278A
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ink
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な作業で非噴射チャンネル内にのみ充填剤
を充填し得るインクジェットヘッドおよびその製造方法
を提供する。 【解決手段】インク供給側の面101dからインク噴射
側の面101cに貫通して形成された、インクを噴射す
る複数の噴射チャンネル105と、各噴射チャンネル1
05の両側に形成された、インクを噴射しない非噴射チ
ャンネル106とを備える。非噴射チャンネル106
が、インク供給側の面101dとインク噴射側の面10
1cとの少なくともいずれか一方に開口するとともに、
開口106a,106bが毛細管作用を生じる大きさで
あり、且つ開口106a,106bの端部がアクチュエ
ータプレート102の裏面まで延びている。選択的に非
噴射チャンネル106の開口部106a,106b内に
その端部から毛細管作用を利用して充填剤140を充填
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを噴射して記
録動作を行うインクジェットヘッドに関し、更に詳しく
は、インク供給側の面からインク噴射側の面に貫通して
形成された、インクを噴射する複数の噴射チャンネル
と、この各噴射チャンネルの両側に形成された、インク
を噴射しない非噴射チャンネルとが、少なくとも一部に
圧電材料を含む隔壁により隔てられて形成され、前記非
噴射チャンネル内及び前記噴射チャンネル内のそれぞれ
に形成された電極に電圧が印加されることによって前記
隔壁が変形され、前記噴射チャンネル内のインクに噴射
圧力が付与されるインクジェットヘッド及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したインクジェットヘッドの一例
を、図9乃至図11に基づいて説明する。図9に示すよ
うに、このインクジェットヘッド100は、セラミック
ス若しくは樹脂により形成されたセンタプレート10
4、及びこのセンタプレート104の上下面にそれぞれ
貼着された圧電セラミックス製のアクチュエータプレー
ト102,103からなるアクチュエータ部101と、
このアクチュエータ部101のインク噴射側の面(前端
面)101cに設けられたノズルプレート110と、ア
クチュエータ部101のインク供給側の面(後端面)1
01dに設けられたインク供給用のマニホールド部材1
20とを備えている。
【0003】前記アクチュエータプレート102,10
3は、それぞれチタン酸ジルコン酸鉛系(PTZ),チ
タン酸鉛系(PT)などの圧電セラミックス材料からな
るものであり、2枚の圧電セラミックスプレートを相互
に反対方向(厚さ方向)となるように分極処理した後、
この2枚の圧電セラミックスプレートを積層,接着する
ことにより形成されている(図10に示した、圧電セラ
ミックスプレート102a,102bと圧電セラミック
スプレート103a,103b)。
【0004】ついで、積層,接着して形成したアクチュ
エータプレート102,103を、ダイヤモンドブレー
ドなどの切削工具によりそれぞれ加工して、図9に示す
ような噴射チャンネル105及び非噴射チャンネル10
6を形成する。噴射チャンネル105はインクが供給さ
れるチャンネルであり、非噴射チャンネル106がこの
噴射チャンネル105を挟むように設けられ、これら噴
射チャンネル105と非噴射チャンネル106とが交互
に全体として一列となるように設けられている。
【0005】また、前記噴射チャンネル105は、アク
チュエータプレート102,103のインク噴射側の面
(前端面)102c,103c及びインク供給側の面
(後端面)102d,103dの双方に開口するように
設けられ、前記非噴射チャンネル106は前記前端面1
02c,103cにのみ開口するように設けられてい
る。また、前記前端面102c,103cには、前記チ
ャンネル105,106が形成された面とは反対側の面
(裏面)102e,103eから各非噴射チャンネル1
06の開口部106aに個別に通じる縦溝106bが形
成されている。
【0006】ついで、各アクチュエータプレート10
2,103の噴射チャンネル105および非噴射チャン
ネル106の内壁、後端面102d,103d、裏面1
02e,103e及び縦溝106b内に、Niなどの導
電層を蒸着やメッキなどにより形成し、その後形成した
導電層をYAGレーザ光などによって分割し電極を形成
する。しかる後、図11に示すように、センタプレート
104、アクチュエータプレート102,103をエポ
キシ系接着剤などによって相互に接着してアクチュエー
タ部101を製造する。この様にして製造したアクチュ
エータ部101を図11に示す。
【0007】ついで、アクチュエータ部101の前端面
101cにノズルプレート110を、後端面101dに
マニホールド部材120をそれぞれエポキシ系接着剤な
どによって相互に接着して、1個のインクジェットヘッ
ド100とする。この様にして製造したインクジェット
ヘッド100を図10に示す。尚、図10は、図9にお
ける矢視A−A方向の断面図である。
【0008】同図10に示すように、このインクジェッ
トヘッド100には、圧電セラミックスプレート102
a,102b間、圧電セラミックスプレート102bと
センタプレート104との間、センタプレート104と
圧電セラミックスプレート103bとの間、圧電セラミ
ックスプレート103a,103b間のそれぞれに接着
剤層130が形成されている。
【0009】また、図10及び図11に示すように、ア
クチュエータプレート102,103には、その裏面1
02e,103e、後端面102d,103d及び噴射
チャンネル105の内壁に、相互に連なる共通接地電極
125が形成され、裏面102e,103e、前記縦溝
106b内及び非噴射チャンネル106の内壁に、相互
に連なる駆動電極126が形成されている。尚、図9乃
至図11に示すように、この駆動電極126は前記縦溝
106b内及び非噴射チャンネル106内において溝1
27によって左右に分離され、独立した状態になってい
る。噴射チャンネル105の両側の非噴射チャンネル1
06,106において噴射チャンネル105側の電極1
26,126は、裏面102e,103eの1つの電極
126に接続しているが、他の非噴射チャンネル106
の電極とは溝128によって分離され、噴射チャンネル
105の電極とも溝129により分離されている。前端
面102c,103cには導電層がなく、噴射チャンネ
ル105と非噴射チャンネル106の電極は独立してい
る。
【0010】また、前記ノズルプレート110は、例え
ばポリイミド,ポリエチレンテレフタレート,ポリエー
テルイミド,ポリエーテルケトン,ポリエーテルサルホ
ン,ポリカーボネイトなどの樹脂からなるものであり、
前記各噴射チャンネル105に対応した位置に、それぞ
れノズル孔111が設けられている。
【0011】また、マニホールド部材120はインク供
給室122及びこのインク供給室122に連通したイン
ク供給口121が設けられており、図示しないインクタ
ンクからインク供給口121を介してインク供給室12
2内にインクが供給され、このインク供給室122から
全噴射チャンネル105にインクが供給されるようにな
っている。
【0012】以上のように構成されたインクジェットヘ
ッド100によれば、前記共通接地電極125と駆動電
極126との間に電圧を印加して、前記噴射チャンネル
105と非噴射チャンネル106との間に形成された隔
壁を駆動電界により屈曲させた後、即ち、図10におい
て破線で示すように屈曲させた後、元の状態に戻すこと
で前記噴射チャンネル105内の容積を変化させること
ができ、これにより噴射チャンネル105内のインクに
圧力をかけ、当該インクを前記ノズル孔111から噴射
させることができる。
【0013】ところで、従来、前記ノズルプレート11
0を前記アクチュエータ部101の前端面101cに接
着する際に、接着剤層中に気泡が含まれ易いという問題
があり、このために、図12に示すように、噴射チャン
ネル105内のインクがこの気泡を介して非噴射チャン
ネル106内に流入し、非噴射チャンネル106の両内
壁にそれぞれ絶縁して設けた駆動電極126,126間
にインクが入り、この駆動電極126,126間がショ
ートするという問題があった。
【0014】そこで、従来、特開平7−186382号
公報及び特開平7−186394号公報にそれぞれ開示
されるように、前記非噴射チャンネル106内に充填剤
を充填することが知られており、これを利用して非噴射
チャンネル106内の駆動電極126,126間にイン
クが入り込むのを防止することが考えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平7−
186382号公報及び特開平7−186394号公報
に開示された充填剤の充填方法はいずれも、高精度な作
業が要求されるものであり、そのために製造時間が長く
なってコストが高くなるという問題があった。
【0016】即ち、前記特開平7−186382号公報
に開示された充填方法は、充填剤に光硬化性樹脂を用
い、噴射チャンネル及び非噴射チャンネルの双方にこの
充填剤を充填した後、マスクを用いて非噴射チャンネル
内の充填剤にのみ紫外線を照射して当該充填剤のみ硬化
させ、その後噴射チャンネル内の充填剤を有機溶剤で洗
浄,除去するというものであるが、噴射チャンネル及び
非噴射チャンネルが高密度に設けられた今日のインクジ
ェットヘッドにあっては、インクジェットヘッドに対し
て前記マスクを高精度に位置あわせする必要があり、そ
の作業が容易ではないのである。
【0017】また、特開平7−186394号公報に開
示された充填方法は、噴射チャンネル及び非噴射チャン
ネルの双方に充填剤を充填した後、噴射チャンネル内に
圧縮空気を勢い良く流入させ、当該噴射チャンネル内の
充填剤を吹き飛ばして除去するというものであるが、こ
の場合にも、インクジェットヘッドの噴射チャンネルに
対して圧縮空気噴出用のノズルを高精度に位置あわせす
る必要があり、その作業が容易ではなかった。
【0018】本発明は以上の実情に鑑みなされたもので
あり、噴射チャンネルと非噴射チャンネルとを備え、そ
の非噴射チャンネル内に充填剤が充填されたインクジェ
ットヘッドであって、簡単な作業でその非噴射チャンネ
ル内にのみ充填剤を充填し得るインクジェットヘッドお
よびその製造方法の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段およびその効果】上記目的
を達成するための本発明の請求項1に係る発明は、イン
ク供給側の面からインク噴射側の面に貫通して形成され
た、インクを噴射する複数の噴射チャンネルと、該各噴
射チャンネルの両側に形成された、インクを噴射しない
非噴射チャンネルとが、少なくとも一部に圧電材料を含
む隔壁により隔てられて形成され、前記非噴射チャンネ
ル内及び前記噴射チャンネル内のそれぞれに形成された
電極に電圧が印加されることによって前記隔壁が変形さ
れ、前記噴射チャンネル内のインクに噴射圧力が付与さ
れるインクジェットヘッドであって、前記非噴射チャン
ネルが、前記インク供給側の面とインク噴射側の面との
少なくともいずれか一方に開口するとともに、該開口部
が毛細管作用を生じる大きさであり、且つ該開口部の少
なくとも一部が、前記複数の噴射チャンネルの開口がな
す列とは異なる位置にあり、前記非噴射チャンネルの少
なくとも前記開口部側の端部が充填剤により封止されて
いることを特徴とするものである。
【0020】このように構成されたインクジェットヘッ
ドは、本発明の請求項8に係る発明により好適に製造さ
れる。即ち、この請求項8に係る発明は、インク供給側
の面からインク噴射側の面に貫通して形成された、イン
クを噴射する複数の噴射チャンネルと、該各噴射チャン
ネルの両側に形成された、インクを噴射しない非噴射チ
ャンネルとが、少なくとも一部に圧電材料を含む隔壁に
より隔てられて形成され、前記非噴射チャンネル及び前
記噴射チャンネル内のそれぞれに形成された電極に電圧
が印加されることによって前記隔壁が変形され、前記噴
射チャンネル内のインクに噴射圧力が付与されるインク
ジェットヘッドの製造方法であって、前記非噴射チャン
ネルを、前記インク供給側の面とインク噴射側の面との
少なくともいずれか一方に開口させて形成するととも
に、該開口部を毛細管作用が生じる大きさに形成し、且
つ該開口部の少なくとも一部を、前記複数の噴射チャン
ネルの開口がなす列とは異なる位置に形成し、流動性を
有する充填剤を、前記開口部の一部から流し込み、該開
口部の毛細管作用を利用して前記非噴射チャンネルの少
なくとも前記開口側の端部に流入せしめ、しかる後充填
剤を硬化させて少なくとも前記非噴射チャンネルの前記
開口側の端部を封止することを特徴とするものである。
【0021】上記請求項1及び請求項8に係る発明によ
れば、非噴射チャンネルの開口部を毛細管作用が生じる
大きさに形成し、且つ該開口部の少なくとも一部が、前
記複数の噴射チャンネルの開口がなす列と異なるところ
に位置するように形成しているので、この噴射チャンネ
ルの開口列から離れた位置の非噴射チャンネルの開口部
から充填剤を当該開口部に流し込むことができ、噴射チ
ャンネルの開口を除いた非噴射チャンネルの開口部にの
み選択的に充填剤を供給することができる。したがっ
て、充填剤を供給する際に、噴射チャンネルの開口に充
填剤が供給されて当該噴射チャンネルが充填剤により封
止されるといった問題を防止することができる。
【0022】そして、非噴射チャンネルの開口部に供給
された充填剤は、開口部の毛細管作用によって容易に当
該開口部に流入して非噴射チャンネル内に流入し、当該
噴射チャンネルを封止する。
【0023】このように、これらの発明によれば、従来
のように充填剤の充填に際して特別な部材を必要とせ
ず、また、この部材をインクジェットヘッドに対して高
精度に位置あわせするといった面倒な作業が一切必要な
く、極めて簡単な作業で容易に非噴射チャンネルにのみ
充填剤を充填することができる。
【0024】尚、上述したように、前記非噴射チャンネ
ルの開口部の少なくとも一部を、前記噴射チャンネルの
開口列とは異なる位置に形成するにあたり、本発明の請
求項2及び請求項9に係る発明にのように、前記噴射チ
ャンネルの配列方向と直交する方向の、前記非噴射チャ
ンネルの開口部の長さが、同方向における前記噴射チャ
ンネルの開口の長さよりも長くなるようにし、前記非噴
射チャンネルの開口部の、前記噴射チャンネルの配列方
向と直交する方向の端部から該開口部内に前記充填剤を
流し込むようにすると良い。
【0025】更には、請求項3及び請求項10の発明の
ようにすることもできる。即ち、請求項3に係る発明
は、前記請求項2の発明における前記非噴射チャンネル
の前記開口部が、該開口部が設けられた前記面の外縁部
に通じており、前記非噴射チャンネル内の電極が、前記
開口部内を通って前記外縁部に導き出され、前記非噴射
チャンネルの少なくとも前記開口部側の端部が充填剤に
より封止されていることを特徴とするものであり、請求
項10に係る発明は、前記請求項9の発明における前記
非噴射チャンネルの前記開口部を、該開口部が設けられ
た面の外縁部に通じるように形成するとともに、前記非
噴射チャンネル内の電極を、前記開口部内を経由させて
前記外縁部に導き出し、前記開口部内の電極を覆うよう
に、前記充填剤を前記外縁部から前記開口部内に流し込
むことを特徴とするものである。
【0026】これらの発明によれば、非噴射チャンネル
の開口部が設けられた面の外縁部から、当該開口部に充
填剤を供給することができるので、より効果的に非噴射
チャンネルにのみ充填剤を充填することができ、噴射チ
ャンネルの開口に充填剤が供給されて当該噴射チャンネ
ルが充填剤により封止されるといった問題を更に効果的
に防止することができる。また、非噴射チャンネル内の
電極を外部に導き出すための開口部を利用して充填剤を
流し込むことができることから、充填剤の流し込みのた
めの特別な加工をする必要がない。
【0027】尚、非噴射チャンネル内の左右に独立した
電極が設けられるものについては、請求項4及び請求項
11の発明のように、充填剤に電気絶縁性を備えたもの
を用いるのが好ましく、また、請求項5及び請求項12
に係る発明のように、前記非噴射チャンネルの少なくと
も前記開口部側の端部を前記充填剤によって封止した
後、前記インク噴射側の面に、前記噴射チャンネルに対
応したインク噴射用のノズル孔を有するノズルプレート
を装着したものとしても良い。
【0028】また、前記非噴射チャンネルを前記インク
供給側の面からインク噴射側の面に貫通させて形成して
も良い。この場合において、非噴射チャンネル内の全域
に充填剤を充填するには、請求項13に係る発明のよう
にすると良い。即ち、請求項13に係る発明は、前記非
噴射チャンネルを前記インク供給側の面からインク噴射
側の面に貫通させて形成し、前記インク供給側の面及び
インク噴射側の面のうちいずれか一方側の面に設けられ
た前記開口部の一部から前記充填剤を流し込むととも
に、他方側の面に設けられた前記非噴射チャンネルの開
口部から吸引して、前記充填剤を前記非噴射チャンネル
内に充填することを特徴とするものである。この発明に
よれば、充填剤が供給される側とは反対側の開口部から
前記非噴射チャンネル内を吸引しているので、充填剤を
非噴射チャンネル内に確実に充満させることができる。
【0029】一方、上述したように、本発明に係るイン
クジェットヘッドは噴射チャンネルと非噴射チャンネル
とを隔てる隔壁が変形することにより噴射チャンネル内
のインクに噴射圧力を付与するものであり、非噴射チャ
ンネル内の全域に充填剤が充填されていると、この充填
剤が抵抗となって前記隔壁の変形動作に支障をきたすお
それがある。この場合には、請求項6及び請求項14に
係る発明のように、前記非噴射チャンネルの開口部側の
端部にのみ前記充填剤が充填され、前記非噴射チャンネ
ル内の中間部分には充填されないようにするのが好まし
い。このようにすれば、非噴射チャンネルの中間部分に
おいては充填剤による抵抗がないので、同部における隔
壁は支障なく変形動作を行うことができ、噴射チャンネ
ル内のインクに十分な噴射圧力を付与することができ
る。
【0030】また、請求項7及び請求項15に係る発明
のように、前記充填剤はゲル状のものであることが好ま
しい。ゲル状の充填剤は弾性を備えており、前記隔壁の
変形に追随して容易に変形する。したがって、充填剤の
充填された部分の隔壁も支障なく変形動作を行うことが
でき、噴射チャンネル内のインクに十分な噴射圧力を付
与することができる。特に、非噴射チャンネル内の全域
に充填剤を充填する場合には、ゲル状の充填剤が好まし
い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。
【0032】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態について図1乃至図3に基づいて説明する。
尚、本実施形態にかかるインクジェットヘッド1は、上
述の図9乃至図11に示した従来のインクジェットヘッ
ド100に改良を加えたものであり、具体的には、上記
インクジェットヘッド100の前記縦溝106bを毛細
管作用が生じる大きさに形成するとともに、前記非噴射
チャンネル106内に充填剤を充填して構成したもので
あり、この点が従来のインクジェットヘッド100と異
なる。したがって、従来のインクジェットヘッド100
と同じ構成部分については、同一の符号を付してその詳
しい説明を省略する。また、本実施形態に係るインクジ
ェットの製造方法は、アクチュエータ部101にノズル
プレート110及びマニホールド部材120を接着する
工程以降の工程が上述した従来の製造方法と異なるのみ
である。したがって、従来の製造方法と同じ工程につい
てもその詳しい説明を省略する。
【0033】まず、図11に示したように、アクチュエ
ータプレート102,103及びセンタプレート104
を相互に接着してアクチュエータ部101を組み立てた
後、図1に示すように、アクチュエータプレート102
の前記裏面102eの縁部から、ディスペンサ145等
を用いて、流動性を備えた充填剤140を前記縦溝10
6b内に流し込む。上述したように、本例のインクジェ
ットヘッド1の縦溝106bは毛細管作用を生じる大き
さとなっているので、この縦溝106bに流し込まれた
充填剤140は容易に縦溝106b内を矢示方向に移動
して非噴射チャンネル106の開口106aに進み、当
該開口106aから非噴射チャンネル106内に流入す
る。
【0034】尚、各縦溝106bに対し個別に充填剤1
40を供給するようにしても良いが、複数の縦溝106
bにわたるように、充填剤140を前記裏面102eの
外縁部に滴下して、複数の縦溝106bに同時に充填剤
140が供給されるようにしても良い。このようにすれ
ば、効率良く縦溝106bに充填剤140を供給するこ
とができる。また、図1にはアクチュエータプレート1
02側についてのみ図示しているが、アクチュエータプ
レート103側の縦溝106及び非噴射チャンネル10
6についても同様に充填剤140を流入させる。
【0035】前記充填剤140は、電気絶縁性を有し、
後に硬化させることができるものであれば特に限定され
るものではないが、特に例示するならば、熱硬化性の樹
脂,光硬化性の樹脂等を挙げることができる。また、噴
射チャンネル105と非噴射チャンネル106との間の
隔壁を支障なく変形させるためには、弾性を有するゲル
状のものであるのが好ましい。また、前記縦溝106b
の毛細管作用により前記充填剤140をスムーズに非噴
射チャンネル106内に流入させるには、当該充填剤1
40は静止状態において形状を自己保持する性質が小さ
く、また、粘度は100〜10000cpsのものが好
ましい。粘度は縦溝106bの幅や長さ寸法との関係で
選択され、必要以上に高いと前記縦溝106b内に充填
剤140が速やかに流入されず、必要以上に低いと充填
剤140がアクチュエータプレート102の前端面10
2cにも容易に広がって噴射チャンネル105の開口部
を塞ぐおそれがあり、当該充填剤140を縦溝106b
にのみ供給しにくいからである。
【0036】このようにして、アクチュエータ部材10
1の全ての非噴射チャンネル106内に充填剤140を
流入させた後、この充填剤140を硬化させる。即ち、
例えば充填剤140が熱硬化性樹脂であれば、これを加
熱することにより硬化させ、光硬化性樹脂であればこれ
に紫外線を照射することで硬化させる。
【0037】ついで、図3に示すように、アクチュエー
タ部材101の前端面101cにノズルプレート110
を、後端面101dにマニホールド部材120をそれぞ
れ重ね合わせた後、ノズルプレート110,アクチュエ
ータ部101及びマニホールド部材120を板バネ等の
弾性部材よりなる挟持部材150により挟持し、ノズル
プレート110がアクチュエータ部101と当接する外
周部、マニホールド部材120がアクチュエータ部10
1と当接する外周部をそれぞれポッティングして同部を
目止めする。尚、従来のように、ノズルプレート110
及びマニホールド部材120を接着によりアクチュエー
タ部材101に固定するようにしても良い。
【0038】このようにして製造したインクジェットヘ
ッド1を図3に示す。また、図2は、図3における矢視
B−B方向の断面図であるが、図2及び図3に示すよう
に、このインクジェットヘッド1は、その非噴射チャン
ネル106の開口106a側の端部が充填剤140によ
り封止された状態となっている。したがって、例え、噴
射チャンネル105から非噴射チャンネル106側にイ
ンクが漏れて流入したとしても、当該インクが非噴射チ
ャンネル106内に流入することはなく、非噴射チャン
ネル106内に設けられた駆動電極126,126間が
当該インクによってショートするといった問題を生じる
ことはない。
【0039】また、本例の製造方法によれば、非噴射チ
ャンネル106の開口106a及び縦溝106bを含む
開口部を毛細管作用が生じる大きさに形成し、且つ前記
縦溝106bを前記前端面102c,103cの縁部に
まで至らしめているので、即ち、前記噴射チャンネル1
05の開口列と異なる位置にまで形成しているので、前
記前端面102c,103cの縁部から、即ち、噴射チ
ャンネル105の開口列から離れた位置から、充填剤1
40を前記縦溝106bに流し込むことができ、噴射チ
ャンネル105の開口を除いた非噴射チャンネル106
の開口部106a,106bにのみ選択的に充填剤14
0を供給することができる。したがって、充填剤140
を供給する際に、噴射チャンネル105の開口に充填剤
140が供給されて当該噴射チャンネル104が充填剤
により封止されるといった問題を防止することができ
る。
【0040】また、充填剤の充填に際して従来のように
特別な部材を必要とせず、この部材をインクジェットヘ
ッド1に対して高精度に位置あわせするといった面倒な
作業が一切必要なく、極めて簡単な作業で容易に非噴射
チャンネル106にのみ充填剤140を充填することが
できる。
【0041】また、非噴射チャンネル106の開口10
6a側の端部にのみ充填剤140が充填されているの
で、非噴射チャンネル106内のその他の部分において
は充填剤による抵抗がなく、この部分における隔壁が支
障なく変形動作を行うことができることから、噴射チャ
ンネル106内のインクに十分な噴射圧力を付与するこ
とができる。
【0042】また、本例のインクジェットヘッド1にお
いては、接着によらないでノズルプレート110をアク
チュエータ部材101に対し固定しているので、ノズル
プレート110のノズル孔111と噴射チャンネル10
5との位置あわせを容易に行うことができ、製造時間の
短縮と製造コストの低減を図ることができる。
【0043】尚、本例では、前記縦溝106bから非噴
射チャンネル106内に充填剤を充填するようにした
が、図4に示すように、前記アクチュエータプレート1
02の前端面102cにおける噴射チャンネル105の
開口よりも裏面102e側に、当該噴射チャンネル10
5の開口列に沿って各縦溝106bを横断するように横
溝106cを形成するとともに、この横溝106cを毛
細管作用が生じる大きさに形成して、この横溝106c
に充填剤140を流し込むことにより、横溝106cの
毛細管作用を利用して非噴射チャンネル106内に充填
剤140を流入させるようにしても良い。このようにし
ても、上例と同様に、充填剤140を速やかに非噴射チ
ャンネル106内に流入させることができる。尚、図4
には、アクチュエータプレート102のみを図示してい
るが、アクチュエータプレート103についても同様で
ある。
【0044】また、上述の例では、前記前端面102
c,103cの縁部から縦溝106bに充填剤140を
流し込むようにしているが、噴射チャンネル105の開
口よりも裏面102e側に寄った位置から縦溝106b
に充填剤140を流し込むようにしても良い。
【0045】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図5及び図6に基づいて説明する。
図5に示すように、この例に係るインクジェットヘッド
1は、上述の第1の実施形態におけるアクチュエータプ
レート102,103の前端面102c,103c及び
後端面102d,103dの双方に開口するように前記
非噴射チャンネル106を設けるとともに、裏面102
e,103eの縁部から前記各非噴射チャンネル106
の後端開口106dに個別に通じる縦溝106eを形成
したものである。尚、この縦溝106eは、前記縦溝1
06bにおけると同様に毛細管作用を生じる大きさとな
っている。また、縦溝106eは、後端面102d,1
03dにその上の導電層も一緒に削除して形成され、非
噴射チャンネル106内の電極126と裏面102e,
103eの電極125とを分離している。
【0046】そして、第1の実施形態におけると同様に
して、アクチュエータプレート102,103の裏面1
02e,103eの縁部から、ディスペンサ145等を
用いて、充填剤140を前記縦溝106b,106e内
に流し込む。上述したように、縦溝106b,106e
は毛細管作用を生じる大きさとなっているので、この縦
溝106b,106eに流し込まれた充填剤140は容
易に当該縦溝106b,106e内を移動して非噴射チ
ャンネル106の開口106a,106dに進み、当該
開口106a,106dから非噴射チャンネル106内
に流入する。
【0047】ついで、アクチュエータ部材101の全て
の非噴射チャンネル106内に充填剤140を流入させ
た後、この充填剤140を硬化させる。しかる後、アク
チュエータ部材101の後端面101dにマニホールド
部材120を接着し、ついで、アクチュエータ部材10
1の前端面101cにノズルプレート110を重ね合わ
せた後、ノズルプレート110,アクチュエータ部10
1及びマニホールド部材120を挟持部材150により
挟持し、ノズルプレート110がアクチュエータ部10
1と当接する外周部をポッティングして同部を目止めす
る。
【0048】このようにして製造したインクジェットヘ
ッド1を図6に示す。同図に示すように、このインクジ
ェットヘッド1においては、非噴射チャンネル106内
の両開口106a,106d側の端部のみに充填剤14
0が充填された状態となっている。これにより、第1の
実施形態におけると同様に、インクが非噴射チャンネル
106内に流入することがなく、非噴射チャンネル10
6内に設けられた駆動電極126,126間が当該イン
クによってショートするといった問題を生じることはな
い。
【0049】また、非噴射チャンネル106の中間部分
においては充填剤140による抵抗がないので、同部に
おける隔壁は支障なく変形動作を行うことができ、噴射
チャンネル105内のインクに十分な噴射圧力を付与す
ることができる。
【0050】尚、本例においても、上述した第1の実施
形態におけると同様の変形形態を採用することができ
る。
【0051】(第3の実施形態)次に、本発明に係る第
3の実施形態について図7及び図8に基づき説明する。
同図7及び図8に示すように、この例に係るインクジェ
ットヘッド1は、上述の第1の実施形態におけるアクチ
ュエータプレート102,103の前端面102c,1
03c及び後端面102d,103dの双方に開口する
ように前記非噴射チャンネル106を設け、後端面10
2d,103d側の開口106dの近傍126aにおい
て、噴射チャンネル106内に設けられた駆動電極12
6,126を裏面102e,103eの電極に対しYA
Gレーザ等により分断して構成したものである。
【0052】そして、図7に示すように、アクチュエー
タ部材101の前端面101cに蓋部材146を装着す
るとともに、真空ポンプ(図示せず)に接続したアダプ
タ147を後端面101dに装着し、真空ポンプ(図示
せず)により非噴射チャンネル106及び噴射チャンネ
ル105内を吸引しながら、第1の実施形態におけると
同様に、アクチュエータプレート102,103の裏面
102e,103eの縁部から、ディスペンサ145等
を用いて、充填剤140を前記縦溝106b内に流し込
む。
【0053】上述したように、縦溝106bは毛細管作
用を生じる大きさとなっているので、この縦溝106b
に流し込まれた充填剤140は、当該毛細管作用及び前
記真空ポンプ(図示せず)の吸引作用によって容易に縦
溝106b内を移動して非噴射チャンネル106の開口
106aに進み、当該開口106aから非噴射チャンネ
ル106内に流入し、非噴射チャンネル106内は充填
剤140によって充満される。尚、充填剤140によっ
て非噴射チャンネル106内が完全に充満されるまで上
記吸引を行うと、充填剤140が後端面101dに付着
し、その破片が噴射チャンネル105内に混入してノズ
ル詰まりを生じるおそれがあるので、上記吸引時間につ
いては、前記駆動電極126の分断部分126aまでを
完全に充満し得る程度に、実験的に設定するのが好まし
い。
【0054】このようにして、アクチュエータ部材10
1の全ての非噴射チャンネル106内に充填剤140を
充填した後、この充填剤140を硬化させる。ついで、
蓋部材146及びアダプタ147をアクチュエータ部材
101から取り外し、図8に示すように、アクチュエー
タ部材101の前端面101cにノズルプレート110
を、後端面101dにマニホールド部材120をそれぞ
れ重ね合わせた後、ノズルプレート110,アクチュエ
ータ部101及びマニホールド部材120を挟持部材1
50により挟持し、ノズルプレート110がアクチュエ
ータ部101と当接する外周部、マニホールド部材12
0がアクチュエータ部101と当接する外周部をそれぞ
れポッティングして同部を目止めする。
【0055】このようにして製造したインクジェットヘ
ッド1を図8に示す。図8に示すように、このインクジ
ェットヘッド1は、その非噴射チャンネル106内が充
填剤140で充満された状態となっている。したがっ
て、第1の実施形態におけると同様に、インクが非噴射
チャンネル106内に流入することはなく、非噴射チャ
ンネル106内に設けられた駆動電極126,126間
が当該インクによってショートするといった問題を生じ
ることはない。
【0056】尚、本例の場合、充填剤140は硬化した
後もゲル状のものであることが好ましい。ゲル状の充填
剤140は弾性を備えており、前記隔壁の変形に追随し
て容易に変形することができるので、充填剤140の充
填された部分の隔壁も支障なく変形動作を行うことがで
き、噴射チャンネル105内のインクに十分な噴射圧力
を付与することができる。
【0057】また、本例においても、上述した第1の実
施形態におけると同様の変形形態を採用することができ
る。
【0058】また、各実施形態では、非噴射チャンネル
106内の電極126,126を左右独立したものとし
たが、一体に連続したものであっても差し支えない。そ
の場合、隣接する隔壁に非所望に駆動電界が印加される
ことを防止するために、全噴射チャンネルを1つおき等
複数のグループに分けて駆動する。また、電極126,
126間のショートを防止するためでなく、単に非噴射
チャンネル106へのインクの流入を阻止するために非
噴射チャンネル106の後端側のみの開口部に充填剤を
充填する等、種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
ヘッドの製造方法を説明するための説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
ヘッドを示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
ヘッドを示す断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る製造方法の変形例を説明
するための説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るインクジェット
ヘッドを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るインクジェット
ヘッドを示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るインクジェット
ヘッドの製造方法を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るインクジェット
ヘッドを示す断面図である。
【図9】従来のインクジェットヘッドを示す斜視図であ
る。
【図10】従来のインクジェットヘッドを示す断面図で
ある。
【図11】従来のインクジェットヘッドを示す斜視図で
ある。
【図12】従来のインクジェットヘッドを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 100 インクジェットヘッド 101 アクチュエータ部 101c 前端面(インク噴射側の面) 101d 後端面(インク供給側の面) 102 アクチュエータプレート 102c 前端面(インク噴射側の面) 102d 後端面(インク供給側の面) 103 アクチュエータプレート 103c 前端面(インク噴射側の面) 103d 後端面(インク供給側の面) 104 センタプレート 105 噴射チャンネル 106 非噴射チャンネル 106a 開口 106b 縦溝 106d 開口 106e 縦溝 110 ノズルプレート 120 マニホールド部材 125 共通接地電極 126 駆動電極 140 充填剤

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給側の面からインク噴射側の面
    に貫通して形成された、インクを噴射する複数の噴射チ
    ャンネルと、該各噴射チャンネルの両側に形成された、
    インクを噴射しない非噴射チャンネルとが、少なくとも
    一部に圧電材料を含む隔壁により隔てられて形成され、
    前記非噴射チャンネル内及び前記噴射チャンネル内のそ
    れぞれに形成された電極に電圧が印加されることによっ
    て前記隔壁が変形され、前記噴射チャンネル内のインク
    に噴射圧力が付与されるインクジェットヘッドであっ
    て、 前記非噴射チャンネルが、前記インク供給側の面とイン
    ク噴射側の面との少なくともいずれか一方に開口すると
    ともに、該開口部が毛細管作用を生じる大きさであり、
    且つ該開口部の少なくとも一部が、前記複数の噴射チャ
    ンネルの開口がなす列とは異なる位置にあり、 前記非噴射チャンネルの少なくとも前記開口部側の端部
    が充填剤により封止されていることを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記噴射チャンネルの配列方向と直交す
    る方向の、前記非噴射チャンネルの開口部の長さが、同
    方向における前記噴射チャンネルの開口の長さよりも長
    く設けられていることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記非噴射チャンネルの前記開口部が、
    該開口部が設けられた前記面の外縁部に通じており、 前記非噴射チャンネル内の電極が、前記開口部内を通っ
    て前記外縁部に導き出され、 前記非噴射チャンネルの少なくとも前記開口部側の端部
    が充填剤により封止されていることを特徴とする請求項
    2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記非噴射チャンネル内の電極が、該非
    噴射チャンネル内の左右において独立しており、 前記充填剤が電気絶縁性のあるものであることを特徴と
    する請求項3記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記インク噴射側の面に、前記噴射チャ
    ンネルに対応したインク噴射用のノズル孔を有するノズ
    ルプレートが設けられていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記充填剤が、前記非噴射チャンネルの
    開口部側の端部にのみ充填され、前記非噴射チャンネル
    内の中間部分には充填されていないことを特徴とする請
    求項1記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記充填剤が、ゲル状のものであること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 インク供給側の面からインク噴射側の面
    に貫通して形成された、インクを噴射する複数の噴射チ
    ャンネルと、該各噴射チャンネルの両側に形成された、
    インクを噴射しない非噴射チャンネルとが、少なくとも
    一部に圧電材料を含む隔壁により隔てられて形成され、
    前記非噴射チャンネル及び前記噴射チャンネル内のそれ
    ぞれに形成された電極に電圧が印加されることによって
    前記隔壁が変形され、前記噴射チャンネル内のインクに
    噴射圧力が付与されるインクジェットヘッドの製造方法
    であって、 前記非噴射チャンネルを、前記インク供給側の面とイン
    ク噴射側の面との少なくともいずれか一方に開口させて
    形成するとともに、該開口部を毛細管作用が生じる大き
    さに形成し、且つ該開口部の少なくとも一部を、前記複
    数の噴射チャンネルの開口がなす列とは異なる位置に形
    成し、 流動性を有する充填剤を、前記開口部の一部から流し込
    み、該開口部の毛細管作用を利用して前記非噴射チャン
    ネルの少なくとも前記開口部側の端部に流入せしめ、し
    かる後充填剤を硬化させて少なくとも前記非噴射チャン
    ネルの前記開口部側の端部を封止することを特徴とする
    インクジェットヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記噴射チャンネルの配列方向と直交す
    る方向の、前記非噴射チャンネルの開口部の長さが、同
    方向における前記噴射チャンネルの開口の長さよりも長
    くなるようにし、 前記非噴射チャンネルの開口部の、前記噴射チャンネル
    の配列方向と直交する方向の端部から該開口部内に前記
    充填剤を流し込むことを特徴とする請求項8記載のイン
    クジェットヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記非噴射チャンネルの前記開口部
    を、該開口部が設けられた面の外縁部に通じるように形
    成するとともに、 前記非噴射チャンネル内の電極を、前記開口部内を経由
    させて前記外縁部に導き出し、 前記開口部内の電極を覆うように、前記充填剤を前記外
    縁部から前記開口部内に流し込むことを特徴とする請求
    項9記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記非噴射チャンネル内の電極を、該
    噴射チャンネル内の左右において独立させて形成すると
    ともに、 前記充填剤に電気絶縁性のあるものを使用することを特
    徴とする請求項10記載のインクジェットヘッドの製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記非噴射チャンネルの少なくとも前
    記開口部側の端部を前記充填剤によって封止した後、前
    記インク噴射側の面に、前記噴射チャンネルに対応した
    インク噴射用のノズル孔を有するノズルプレートを装着
    することを特徴とする請求項11記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記非噴射チャンネルを前記インク供
    給側の面からインク噴射側の面に貫通させて形成し、 前記インク供給側の面及びインク噴射側の面のうちいず
    れか一方側の面に設けられた前記開口部の一部から前記
    充填剤を流し込むとともに、他方側の面に設けられた前
    記非噴射チャンネルの開口部から吸引して、前記充填剤
    を前記非噴射チャンネル内に充填することを特徴とする
    請求項8記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記非噴射チャンネルを前記インク供
    給側の面からインク噴射側の面に貫通させて形成し、 前記非噴射チャンネルの両開口部分のそれぞれに前記充
    填剤を流し込み、少なくとも前記非噴射チャンネルの両
    開口部側の端部をそれぞれ前記充填剤により封止するこ
    とを特徴とする請求項8記載のインクジェットヘッドの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記充填剤にゲル状のものを用いるこ
    とを特徴とする請求項8乃至14に記載のいずれかのイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002178509A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Olympus Optical Co Ltd 液滴噴射装置
JP2006082396A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットヘッド
EP4023443A1 (en) * 2020-12-21 2022-07-06 SII Printek Inc. Head chip, liquid jet head, and liquid jet recording device

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