JPH11348067A - ポリアミド樹脂製一体成形品 - Google Patents

ポリアミド樹脂製一体成形品

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JPH11348067A
JPH11348067A JP15717098A JP15717098A JPH11348067A JP H11348067 A JPH11348067 A JP H11348067A JP 15717098 A JP15717098 A JP 15717098A JP 15717098 A JP15717098 A JP 15717098A JP H11348067 A JPH11348067 A JP H11348067A
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JP
Japan
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polyamide
polyamide resin
molding material
weight
primary
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JP15717098A
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English (en)
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Hiroshi Urabe
宏 浦部
Hajime Oyama
一 大山
Tatsuya Hitomi
達也 人見
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的強度や耐薬品性等に優れ、且つ溶着強
度と耐熱性に優れたポリアミド樹脂製一体成形品を提供
する。 【解決手段】 一次成形材料からなる単数または複数の
一次成形品の表面に、二次成形材料を射出成形し、一次
成形品と二次成形材料からなる成形品部分とが溶着して
なるポリアミド樹脂製一体成形品であって、一次成形材
料および二次成形材料が、それぞれ、ポリアミド6樹脂
95〜20重量%とポリアミド6/66共重合体5〜8
0重量%からなるポリアミド樹脂混合物100重量部に
対してガラス繊維10〜100重量部を含有してなるポ
リアミド樹脂組成物であるポリアミド樹脂製一体成形
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド樹脂製
一体成形品に関し、詳しくは、射出溶着法により一体化
されたポリアミド樹脂製一体成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、機械的特性、耐薬品
性、耐摩耗性などに優れており、鉄、亜鉛、アルミニウ
ムなどの金属に替わる材料として用いられており、射出
成形方法により樹脂製品が作られていることが多い。し
かし、製品の形状が例えば中空成形品である場合、一つ
の通常の金型では成形できない。
【0003】近年、ポリアミド樹脂の用途として、例え
ば自動車エンジンのインテークマニホールド、吸気レゾ
ネータ、リザーバタンクなどの中空形状部品への使用が
試みられている。こうした製品の製造方法としては、例
えば、中空成形品を二分割した分割体をそれぞれ成形
し、その分割体を振動溶着等により接合する方法等が挙
げられるが、例えば振動溶着法により溶着するためには
分割体の形状に制約があり、複雑な形状の樹脂製品を得
ることは困難である。
【0004】一方、一次成形により成形した分割体をそ
れぞれ金型キャビティ内に装着し、突き合わせ面の周縁
に樹脂を射出成形し、金型内で分割体を溶着させる射出
溶着法においては、分割体形状についての制約が少な
く、複雑な形状の製品を作ることが比較的容易である。
しかし、射出溶着法により得られる製品の接合強度は、
振動溶着法に比べて、一般に低く、例えば、インテーク
マニホールドのようにエンジンのバックファイアなどに
よって内圧が増大する可能性のある中空管においては、
十分な信頼性のある製品を得ることが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
的強度や耐薬品性等に優れ、且つ溶着強度と耐熱性に優
れたポリアミド樹脂製一体成形品を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、一次
成形材料からなる単数または複数の一次成形品の表面
に、二次成形材料を射出成形し、一次成形品と二次成形
材料からなる成形品部分とが溶着してなるポリアミド樹
脂製一体成形品であって、一次成形材料および二次成形
材料が、それぞれ、ポリアミド6樹脂95〜20重量%
とポリアミド6/66共重合体5〜80重量%からなる
ポリアミド樹脂混合物100重量部に対してガラス繊維
10〜100重量部を配合してなるポリアミド樹脂組成
物であることを特徴とするポリアミド樹脂製一体成形品
に存する。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明のポリアミド樹脂製一体成形品は、金型内の、一次成
形材料であるポリアミド樹脂組成物からなる一次成形品
の表面に、二次成形材料であるポリアミド樹脂組成物を
射出成形し、一次成形品と二次成形材料からなる成形品
部分とが溶着してなるポリアミド樹脂製一体成形品であ
る。一次成形品の数としては単数または複数である。一
次成形材料および二次成形材料としては、それぞれ、ポ
リアミド6樹脂95〜20重量%とポリアミド6/66
共重合体5〜80重量%からなるポリアミド樹脂混合物
100重量部に対しガラス繊維10〜100重量部を含
有するポリアミド樹脂組成物である。二次成形材料であ
るポリアミド樹脂組成物は、一次成形材料であるポリア
ミド樹脂組成物と同じであっても、異なっていてもよ
く、好ましくは同じである。
【0008】本発明におけるポリアミド6樹脂として
は、ε−カプロラクタムの開環重合により得られるポリ
アミド樹脂が挙げられる。ポリアミド6/66共重合体
としては、ε−カプロラクタムおよびアジピン酸とヘキ
サメチレンジアミンを原料として共重合により得られる
ポリアミド樹脂が挙げられる。ポリアミド6/66共重
合体におけるポリアミド6成分とポリアミド66成分と
の比率は、好ましくはポリアミド6成分が98〜75重
量%でありポリアミド66成分が2〜25重量%であ
る。ポリアミド66成分の割合が多すぎても少なすぎて
も溶着強度が低下しやすい。
【0009】ポリアミド6樹脂とポリアミド6/66共
重合体とのポリアミド樹脂混合物における混合割合は、
ポリアミド6樹脂が95〜20重量%でありポリアミド
6/66共重合体が5〜80重量%である。ポリアミド
6/66共重合体の割合が少なすぎると溶着強度が不十
分であり、多すぎると耐熱性が低下しやすい。ポリアミ
ド6樹脂とポリアミド6/66共重合体とのポリアミド
樹脂混合物における混合割合は、好ましくはポリアミド
6樹脂が85〜25重量%でありポリアミド6/66共
重合体が15〜75重量%であり、より好ましくはポリ
アミド6樹脂が80〜30重量%でありポリアミド6/
66共重合体が20〜70重量%である。
【0010】本発明で使用されるポリアミド樹脂の相対
粘度は、JIS K6810に従って98%硫酸中濃度
1%、温度25℃で測定した値で、好ましくは2.0〜
4.0であり、より好ましくは2.2〜3.7である。
相対粘度が低すぎると得られる成形品が脆くなり、高す
ぎると流動性を損なう。使用されるポリアミド樹脂が複
数の場合は、それら混合物の相対粘度が上記の範囲内で
あることが好ましい。
【0011】本発明におけるガラス繊維としては、通
常、熱可塑性樹脂に使用されるものでよく、Eガラス
(無アルカリガラス)から作られるチョップドストラン
ドが好ましい。繊維径は好ましくは1〜20μmであ
り、より好ましくは5〜15μmである。また、ガラス
繊維はポリアミド樹脂との接着向上のためシランカップ
リング剤などで表面処理されていることが好ましい。ガ
ラス繊維の配合量は、10〜100重量部である。ガラ
ス繊維の配合量が多すぎると表面平滑性が損なわれ、少
なすぎると剛性が低下しやすい。ガラス繊維の配合量
は、より好ましくは20〜80重量部である。
【0012】本発明の樹脂組成物中には、本発明の効果
を損なわない範囲において、ガラス繊維以外の無機充填
材、例えばガラスフレーク、ガラスビーズ、マイカ、タ
ルク、カオリン、ウォラストナイト、チタン酸カリウム
ウィスカー等を配合してもよく、また、銅化合物などの
熱安定剤、離型剤、カーボンブラックなどの着色剤等の
公知の添加剤を配合してもよい。これらの配合は、樹脂
の重合から成形までの任意の段階で実施されるが、押出
機を用いて溶融混練するのが好ましい。
【0013】本発明のポリアミド樹脂製一体成形品を得
るには、例えば、一次成形材料としてポリアミド樹脂組
成物を成形し、単数または複数の一次成形品を得、得ら
れた一次成形品の表面に、二次成形材料であるポリアミ
ド樹脂組成物を射出成形し、一次成形品と二次成形材料
からなる成形品部分とが溶着する方法が挙げられる。一
体成形品が、例えば中空体である場合においては、まず
中空体を二分割した分割体を射出成形により成形し一次
成形品とし、各分割体を二次成形の金型キャビティ内に
装着後二次成形材料を射出成形し、分割体と二次成形材
料とが溶着し、中空体である射出溶着成形品を得ること
ができる。
【0014】本発明におけるポリアミド樹脂組成物を用
いて中空成形品を得る場合、一次成形と二次成形にはそ
れぞれ別個の金型を用い、一次成形品を二次成形の金型
に移して行なうこともできるし、例えば、特開平62−
87315号公報に記載されているように、金型にスラ
イド機構を設け、一次成形を行い型開き後、二分割成形
された一次成形品の一方を金型内で移動して他方の分割
体と突き合わせてから二次成形を行なうこともできる。
ただし、後者の方法においては、一次成形材料と二次成
形材料の種類が異なる場合は2本のシリンダーを有する
成形機を使用する必要がある。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。使用した原材料は下記の
通りである。 (1)ポリアミド6樹脂:三菱エンジニアリングプラス
チックス(株)製、相対粘度2.8。 (2)ポリアミド6/66共重合体:三菱エンジニアリ
ングプラスチックス(株)製、ポリアミド6成分85重
量%、ポリアミド66成分15重量%、相対粘度2.
8。 (3)ガラス繊維:日本電気ガラス社製、ECS03T
249GH、繊維径10μm。
【0016】(4)ポリアミドの相対粘度の測定:JI
SのK6810に従って98%硫酸中濃度1%、温度2
5℃で測定した。 (5)溶着強度の測定:一体成形品(図−1に示す試験
片B)を、引張速度5mm/min、チャック間距離1
15mmの条件で引っ張り、破断時の荷重を測定し、そ
の大きさをkgfで表しこれを溶着強度とした。 (6)融点:セイコー電子工業株式会社製の示差走査熱
量計(商品名DSC−200)を用いて、昇温速度20
℃/分で測定した。
【0017】〔実施例1〜2〕ポリアミド6樹脂、ポリ
アミド6/66共重合体およびガラス繊維を表−1に示
す配合量で配合し、二軸押出機で溶融混練しポリアミド
樹脂組成物を得た。得られたポリアミド樹脂組成物(一
次成形材料)を用いて、射出成形機(ファナック株式会
社製AUTOSHOT 50B型)により、表−2に示
す成形条件で、図−1に示す試験片A(一次成形品)を
成形し、熱風オーブン(120℃)中で30分間保持し
て取り出した後、直ちに二次成形金型内に装着し、上記
で得られたポリアミド樹脂組成物(二次成形材料)を用
いて試験片Bを射出成形し、試験片Aと二次成形材料か
らなる成形品部分とを金型内で溶着させ射出溶着一体成
形品を得た。得られた射出溶着一体成形品について射出
溶着強度を測定した。
【0018】〔比較例1〕ポリアミド6樹脂およびガラ
ス繊維を表−1に示す配合量で配合し、二軸押出機で溶
融混練しポリアミド樹脂組成物を得た。得られたポリア
ミド樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして射出溶
着一体成形品を得、実施例1と同様にして射出溶着強度
を測定した。 〔比較例2〕ポリアミド6/66共重合体およびガラス
繊維を表−1に示す配合量で配合し、二軸押出機で溶融
混練しポリアミド樹脂組成物を得た。得られたポリアミ
ド樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして射出溶着
一体成形品を得、実施例1と同様にして射出溶着強度を
測定した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂製一体成形品
は、機械的強度や耐薬品性等に優れ、且つ溶着強度と耐
熱性に優れている。本発明のポリアミド樹脂製一体成形
品は中空成形品である場合でも溶着強度に優れ、自動車
のインテークマニホールド、吸気レゾネータ、リザーバ
タンク等の部品として好適である。。
【図面の簡単な説明】
【図1】一次成形品(試験片A)と二次成形材料との溶
着強度を測定するためのポリアミド樹脂製一体成形品試
料(試験片B)の形状説明図。
【符号の説明】
1 試験片Bにおける試験片Aの部分 2 試験片Bにおける二次成形材料からなる成形品部分 3 218mm 4 12.82mm 5 25mm 6 121.5mm 7 28mm 8 3.0mm 9 3.0mm 10 45度
フロントページの続き (72)発明者 人見 達也 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次成形材料からなる単数または複数の
    一次成形品の表面に、二次成形材料を射出成形し、一次
    成形品と二次成形材料からなる成形品部分とが溶着して
    なるポリアミド樹脂製一体成形品であって、一次成形材
    料および二次成形材料が、それぞれ、ポリアミド6樹脂
    95〜20重量%とポリアミド6/66共重合体5〜8
    0重量%からなるポリアミド樹脂混合物100重量部に
    対してガラス繊維10〜100重量部を配合してなるポ
    リアミド樹脂組成物であることを特徴とするポリアミド
    樹脂製一体成形品。
  2. 【請求項2】 ポリアミド6/66共重合体におけるポ
    リアミド6成分とポリアミド66成分の比率が、ポリア
    ミド6成分が75〜98重量%でありポリアミド66成
    分が25〜2重量%であることを特徴とする請求項1に
    記載のポリアミド樹脂製一体成形品。
  3. 【請求項3】 ポリアミド樹脂の相対粘度が、98%硫
    酸中濃度1%、温度25℃で測定で、2.0〜4.0で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のポリア
    ミド樹脂製一体成形品。
JP15717098A 1998-06-05 1998-06-05 ポリアミド樹脂製一体成形品 Pending JPH11348067A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001066332A1 (fr) * 2000-03-09 2001-09-13 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Procede de production de composite de resine de caoutchouc
WO2017209042A1 (ja) 2016-05-30 2017-12-07 東レ株式会社 ポリアミド樹脂製複合成形品およびその製造方法

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US6620517B2 (en) 2000-03-09 2003-09-16 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Method for producing rubber-resin composite
WO2017209042A1 (ja) 2016-05-30 2017-12-07 東レ株式会社 ポリアミド樹脂製複合成形品およびその製造方法
JPWO2017209042A1 (ja) * 2016-05-30 2019-03-28 東レ株式会社 ポリアミド樹脂製複合成形品およびその製造方法

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