JPH11345522A - ワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水用カプセル部材 - Google Patents
ワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水用カプセル部材Info
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- JPH11345522A JPH11345522A JP10152697A JP15269798A JPH11345522A JP H11345522 A JPH11345522 A JP H11345522A JP 10152697 A JP10152697 A JP 10152697A JP 15269798 A JP15269798 A JP 15269798A JP H11345522 A JPH11345522 A JP H11345522A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ワイヤーハーネス内の連通空間の
防水に関し、特別な作業を行うことなく線条体間の液密
性を確保できるようにして、ワイヤーハーネス内の防水
処理を容易に行い得るようにすることを目的とする。 【解決手段】 熱収縮して薄肉ラインが割れることによ
り内包するグリスＧを漏洩するカプセル部材11を内面に
貼付した熱収縮チューブ10を準備し、その熱収縮チュー
ブ10内に電線Ｃを内装した後に全体を加熱することによ
り、ワイヤーハーネスＷの外周が熱収縮チューブ10によ
り締め付けられると共にカプセル部材11からグリスＧが
漏洩して電線Ｃ間に充填される。
防水に関し、特別な作業を行うことなく線条体間の液密
性を確保できるようにして、ワイヤーハーネス内の防水
処理を容易に行い得るようにすることを目的とする。 【解決手段】 熱収縮して薄肉ラインが割れることによ
り内包するグリスＧを漏洩するカプセル部材11を内面に
貼付した熱収縮チューブ10を準備し、その熱収縮チュー
ブ10内に電線Ｃを内装した後に全体を加熱することによ
り、ワイヤーハーネスＷの外周が熱収縮チューブ10によ
り締め付けられると共にカプセル部材11からグリスＧが
漏洩して電線Ｃ間に充填される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水
用カプセル部材に関し、詳しくは、ワイヤーハーネス内
の空間を容易に閉塞防水して液密性を確保することので
きるものに関する。
内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水
用カプセル部材に関し、詳しくは、ワイヤーハーネス内
の空間を容易に閉塞防水して液密性を確保することので
きるものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、車両などのエンジンルームと
室内の間に電線（線条体）束のワイヤーハーネスを通す
際には、車両のパネルに貫通孔を設けてワイヤーハーネ
スを挿通するが、その貫通孔にはエンジンルームから室
内に水などが侵入してくるのを防止するために、グロメ
ットを取り付けてワイヤーハーネスを保持させることが
多用されている。
室内の間に電線（線条体）束のワイヤーハーネスを通す
際には、車両のパネルに貫通孔を設けてワイヤーハーネ
スを挿通するが、その貫通孔にはエンジンルームから室
内に水などが侵入してくるのを防止するために、グロメ
ットを取り付けてワイヤーハーネスを保持させることが
多用されている。
【０００３】この種のグロメットは、貫通孔に取り付け
る部分から離隔する端部でワイヤーハーネスの周囲を覆
って液密性を確保するように設計されている。
る部分から離隔する端部でワイヤーハーネスの周囲を覆
って液密性を確保するように設計されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな防水処理にあっては、ワイヤーハーネスは電線を束
ねてテープ巻きするだけのものであるので、図４に示す
ように、電線Ｃ間により画成される空間Ｓが一端側から
他端側へと連通してエンジンルームと室内との間の液密
性を完全に確保することはできない。
うな防水処理にあっては、ワイヤーハーネスは電線を束
ねてテープ巻きするだけのものであるので、図４に示す
ように、電線Ｃ間により画成される空間Ｓが一端側から
他端側へと連通してエンジンルームと室内との間の液密
性を完全に確保することはできない。
【０００５】この問題を解消するため、図５に示すよう
に、ワイヤーハーネスＷは熱収縮チューブ１内に電線Ｃ
を内装して束ねるようにすると共に、その熱収縮前に熱
収縮チューブ１内（好ましくは電線Ｃ間）にグリスＧを
注入することにより、熱収縮チューブ１が電線Ｃを締め
付ける際にその電線Ｃ間にグリスを充填させることが考
えられる。
に、ワイヤーハーネスＷは熱収縮チューブ１内に電線Ｃ
を内装して束ねるようにすると共に、その熱収縮前に熱
収縮チューブ１内（好ましくは電線Ｃ間）にグリスＧを
注入することにより、熱収縮チューブ１が電線Ｃを締め
付ける際にその電線Ｃ間にグリスを充填させることが考
えられる。
【０００６】しかし、この方法では、注入機などを用い
てワイヤーハーネスＷ毎にグリスＧを注入する作業が必
要になるので、より簡易にワイヤーハーネスＷの電線Ｃ
間を閉塞防水して液密性を確保することを求められるこ
とが予想される。そこで、本発明は、特別な作業を行う
ことなく線条体間の液密性を確保できるようにして、ワ
イヤーハーネス内の防水処理を容易に行い得るようにす
ることを目的とする。
てワイヤーハーネスＷ毎にグリスＧを注入する作業が必
要になるので、より簡易にワイヤーハーネスＷの電線Ｃ
間を閉塞防水して液密性を確保することを求められるこ
とが予想される。そこで、本発明は、特別な作業を行う
ことなく線条体間の液密性を確保できるようにして、ワ
イヤーハーネス内の防水処理を容易に行い得るようにす
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項１に記載の発明は、ワイヤーハーネス内の線条体間
により画成されて一端側から他端側へと連通する空間を
該ワイヤーハーネスの途中で防水する方法であって、加
熱により熱収縮するチューブ部材と該加熱により生じる
力で割れて内包する防水性の半流動体を漏洩するカプセ
ル部材を準備し、チューブ部材内に線条体と共にカプセ
ル部材を内装した後に、これらを加熱することにより、
ワイヤーハーネスの外周がチューブ部材により締め付け
られると共にカプセル部材から半流動体が漏洩して線条
体間に充填されることを特徴としている。
求項１に記載の発明は、ワイヤーハーネス内の線条体間
により画成されて一端側から他端側へと連通する空間を
該ワイヤーハーネスの途中で防水する方法であって、加
熱により熱収縮するチューブ部材と該加熱により生じる
力で割れて内包する防水性の半流動体を漏洩するカプセ
ル部材を準備し、チューブ部材内に線条体と共にカプセ
ル部材を内装した後に、これらを加熱することにより、
ワイヤーハーネスの外周がチューブ部材により締め付け
られると共にカプセル部材から半流動体が漏洩して線条
体間に充填されることを特徴としている。
【０００８】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明に用いる防水用カプセル部材であって、ワイヤー
ハーネスの線条体間に侵入可能または線条体の周囲に位
置可能な粒形状に外装を形成し、その内部に防水性の半
流動体を内包することを特徴とするものである。請求項
３に記載の発明は、請求項１に記載の発明に用いる防水
用カプセル部材であって、ワイヤーハーネスの線条体と
混在可能に線条体形状に外装を形成し、その内部に防水
性の半流動体を内包することを特徴とするものである。
の発明に用いる防水用カプセル部材であって、ワイヤー
ハーネスの線条体間に侵入可能または線条体の周囲に位
置可能な粒形状に外装を形成し、その内部に防水性の半
流動体を内包することを特徴とするものである。請求項
３に記載の発明は、請求項１に記載の発明に用いる防水
用カプセル部材であって、ワイヤーハーネスの線条体と
混在可能に線条体形状に外装を形成し、その内部に防水
性の半流動体を内包することを特徴とするものである。
【０００９】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の発明に用いる防水用カプセル部材であって、ワイヤー
ハーネスの線条体間に巻掛可能にシート形状に外装を形
成し、その外装内を複数に分割した部屋内に防水性の半
流動体を内包することを特徴とするものである。これら
請求項１〜４に記載の発明では、粒形状、線条体形状、
またはシート形状等に形成したカプセル部材とチューブ
部材とを準備して、そのチューブ部材内の線条体の周囲
に、あるいは線条体間にカプセル部材を位置させて内装
し、これらを加熱する。これによって、ワイヤーハーネ
スの外周はチューブ部材により締め付けられると共に、
カプセル部材は、例えばその締付け力により薄い部分が
割れるなどして内包する防水用の半流動体が漏洩され、
その半流動体が線条体間に充填される。このとき、カプ
セル部材として、粒形状のものを準備したときには直接
線条体間に侵入させることができ、また、チューブ部材
の内面に貼付けまたは一体形成したり、外面に設けた後
にそのチューブ部材の表裏をひっくり返して内面とする
などすることにより線条体の周囲に位置させることがで
きる。また、カプセル部材として、線条体形状のものを
準備したときにはワイヤーハーネスを構成する線条体と
一緒に束ねるだけでその周囲やその間に位置させること
ができる。カプセル部材として、シート形状のものを準
備したときには一部または全部の線条体に巻き掛けるだ
けでその周囲やその間に位置させることができる。
の発明に用いる防水用カプセル部材であって、ワイヤー
ハーネスの線条体間に巻掛可能にシート形状に外装を形
成し、その外装内を複数に分割した部屋内に防水性の半
流動体を内包することを特徴とするものである。これら
請求項１〜４に記載の発明では、粒形状、線条体形状、
またはシート形状等に形成したカプセル部材とチューブ
部材とを準備して、そのチューブ部材内の線条体の周囲
に、あるいは線条体間にカプセル部材を位置させて内装
し、これらを加熱する。これによって、ワイヤーハーネ
スの外周はチューブ部材により締め付けられると共に、
カプセル部材は、例えばその締付け力により薄い部分が
割れるなどして内包する防水用の半流動体が漏洩され、
その半流動体が線条体間に充填される。このとき、カプ
セル部材として、粒形状のものを準備したときには直接
線条体間に侵入させることができ、また、チューブ部材
の内面に貼付けまたは一体形成したり、外面に設けた後
にそのチューブ部材の表裏をひっくり返して内面とする
などすることにより線条体の周囲に位置させることがで
きる。また、カプセル部材として、線条体形状のものを
準備したときにはワイヤーハーネスを構成する線条体と
一緒に束ねるだけでその周囲やその間に位置させること
ができる。カプセル部材として、シート形状のものを準
備したときには一部または全部の線条体に巻き掛けるだ
けでその周囲やその間に位置させることができる。
【００１０】ここで、前記防水性の半流動体としては、
防水性として疎水性や撥水性を有して線条体間から容易
に流出しない程度の粘性を有するもの、例えばグリスな
どでよい。また、カプセル部材の外装は例えば、チュー
ブ部材の熱収縮力により割れるものに限らず、チューブ
部材への加熱により自らも熱収縮して薄い部分が割れる
ように作製してもよい。
防水性として疎水性や撥水性を有して線条体間から容易
に流出しない程度の粘性を有するもの、例えばグリスな
どでよい。また、カプセル部材の外装は例えば、チュー
ブ部材の熱収縮力により割れるものに限らず、チューブ
部材への加熱により自らも熱収縮して薄い部分が割れる
ように作製してもよい。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１は本発明に係る防水用カプセル部材を用い
るワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第１実施
形態を示す図であり、本実施形態は請求項１、２に記載
の発明に対応する。
明する。図１は本発明に係る防水用カプセル部材を用い
るワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第１実施
形態を示す図であり、本実施形態は請求項１、２に記載
の発明に対応する。
【００１２】まず、ワイヤーハーネス内の連通空間の防
水方法の実施に用いる部材を説明する。図１において、
10は熱収縮チューブ（チューブ部材）であり、熱収縮チ
ューブ10は電線（線条体）Ｃを束ねたワイヤーハーネス
Ｗを容易に挿通可能なサイズを選択されて表裏を容易に
反転することができる長さにカットされている。
水方法の実施に用いる部材を説明する。図１において、
10は熱収縮チューブ（チューブ部材）であり、熱収縮チ
ューブ10は電線（線条体）Ｃを束ねたワイヤーハーネス
Ｗを容易に挿通可能なサイズを選択されて表裏を容易に
反転することができる長さにカットされている。
【００１３】11はカプセル部材であり、カプセル部材11
は外装12を熱収縮チューブ10と同程度の温度で熱収縮す
る熱収縮材料により作製されると共にその一部に薄い薄
肉ライン（不図示）が形成されており、その内部には防
水性を有する半流動体のグリスＧが内包されている。こ
のカプセル部材11は熱収縮チューブ10の外面に貼付され
た後にその熱収縮チューブ10を表裏を反転させることに
より内面側に位置する状態で用いられる。なお、カプセ
ル部材11は熱収縮チューブ10の内面または外面への一体
成形により作製してもよく、内包するものとしてはグリ
スＧに限らず、防水性として疎水性や撥水性を有して電
線Ｃ間から容易に流出しない程度の粘性を有するもので
あればよい。
は外装12を熱収縮チューブ10と同程度の温度で熱収縮す
る熱収縮材料により作製されると共にその一部に薄い薄
肉ライン（不図示）が形成されており、その内部には防
水性を有する半流動体のグリスＧが内包されている。こ
のカプセル部材11は熱収縮チューブ10の外面に貼付され
た後にその熱収縮チューブ10を表裏を反転させることに
より内面側に位置する状態で用いられる。なお、カプセ
ル部材11は熱収縮チューブ10の内面または外面への一体
成形により作製してもよく、内包するものとしてはグリ
スＧに限らず、防水性として疎水性や撥水性を有して電
線Ｃ間から容易に流出しない程度の粘性を有するもので
あればよい。
【００１４】次に、ワイヤーハーネス内の連通空間の防
水方法を説明する。カプセル部材11を内面に貼付した熱
収縮チューブ10を準備して、その熱収縮チューブ10内に
ワイヤーハーネスＷを構成する電線Ｃを内装した後に、
例えば、熱風や誘導加熱により熱収縮チューブ10が熱収
縮する温度以上に全体を加熱する。この加熱により熱収
縮チューブ10は熱収縮して電線Ｃを締め付けて束ねた状
態としてワイヤーハーネスＷを所望の形状にするととも
に、その熱収縮チューブ10内のカプセル部材11も熱収縮
すると共に熱収縮チューブ10の締付け力も加えられて薄
肉ラインを破断され、内包するグリスＧが漏洩して電線
Ｃ間に充填される。
水方法を説明する。カプセル部材11を内面に貼付した熱
収縮チューブ10を準備して、その熱収縮チューブ10内に
ワイヤーハーネスＷを構成する電線Ｃを内装した後に、
例えば、熱風や誘導加熱により熱収縮チューブ10が熱収
縮する温度以上に全体を加熱する。この加熱により熱収
縮チューブ10は熱収縮して電線Ｃを締め付けて束ねた状
態としてワイヤーハーネスＷを所望の形状にするととも
に、その熱収縮チューブ10内のカプセル部材11も熱収縮
すると共に熱収縮チューブ10の締付け力も加えられて薄
肉ラインを破断され、内包するグリスＧが漏洩して電線
Ｃ間に充填される。
【００１５】したがって、ワイヤーハーネスＷ内の電線
Ｃにより画成される連通空間はグリスＧにより閉塞防水
される。このように本実施形態においては、グリスＧを
注入するなどの特別な作業を行うことなく、ワイヤーハ
ーネスＷをカプセル部材11を内面に位置させた熱収縮チ
ューブ10内に内装して加熱するだけの容易な作業で、電
線Ｃ間を閉塞防水することができ、ワイヤーハーネスＷ
の液密性を確保することができる。
Ｃにより画成される連通空間はグリスＧにより閉塞防水
される。このように本実施形態においては、グリスＧを
注入するなどの特別な作業を行うことなく、ワイヤーハ
ーネスＷをカプセル部材11を内面に位置させた熱収縮チ
ューブ10内に内装して加熱するだけの容易な作業で、電
線Ｃ間を閉塞防水することができ、ワイヤーハーネスＷ
の液密性を確保することができる。
【００１６】また、本実施形態の他の態様としては、図
示することは省略するが、カプセル部材11を熱収縮チュ
ーブ10と別個に使用するように別体の状態とし、使用す
る際に電線Ｃの間にそのカプセル部材11を侵入させ熱収
縮チューブ10内に内装するようにしてもよい。この場合
には、カプセル部材11内のグリスＧは電線Ｃ間に外方か
ら充填されるのではなく内部から全体に充填されるの
で、確実に電線Ｃ間を液密に閉塞防水することができ
る。
示することは省略するが、カプセル部材11を熱収縮チュ
ーブ10と別個に使用するように別体の状態とし、使用す
る際に電線Ｃの間にそのカプセル部材11を侵入させ熱収
縮チューブ10内に内装するようにしてもよい。この場合
には、カプセル部材11内のグリスＧは電線Ｃ間に外方か
ら充填されるのではなく内部から全体に充填されるの
で、確実に電線Ｃ間を液密に閉塞防水することができ
る。
【００１７】次に、図２は本発明に係る防水用カプセル
部材を用いるワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法
の第２実施形態を示す図であり、本実施形態は請求項
１、３に記載の発明に対応する。なお、本実施形態は上
述実施形態と略同様に構成されているので特徴部分を中
心に説明する。まず、ワイヤーハーネス内の連通空間の
防水方法の実施に用いる部材を説明する。
部材を用いるワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法
の第２実施形態を示す図であり、本実施形態は請求項
１、３に記載の発明に対応する。なお、本実施形態は上
述実施形態と略同様に構成されているので特徴部分を中
心に説明する。まず、ワイヤーハーネス内の連通空間の
防水方法の実施に用いる部材を説明する。
【００１８】図２において、20は熱収縮チューブであ
り、熱収縮チューブ20は上述実施形態のように表裏を反
転させる必要がないので長めにカットされており、ワイ
ヤーハーネスＷの外面を十分な長さで覆うことができ
る。21はカプセル部材であり、カプセル部材21は外装22
をある程度の長さを有する線条体形状に作製されると共
にその表面に薄肉ラインが形成され、その内部にグリス
Ｇが内包されている。
り、熱収縮チューブ20は上述実施形態のように表裏を反
転させる必要がないので長めにカットされており、ワイ
ヤーハーネスＷの外面を十分な長さで覆うことができ
る。21はカプセル部材であり、カプセル部材21は外装22
をある程度の長さを有する線条体形状に作製されると共
にその表面に薄肉ラインが形成され、その内部にグリス
Ｇが内包されている。
【００１９】次に、ワイヤーハーネス内の連通空間の防
水方法を説明する。熱収縮チューブ20とカプセル部材21
を別個に準備して、電線Ｃと共にカプセル部材21を束ね
て熱収縮チューブ20内に内装した後に、全体を加熱して
熱収縮チューブ20およびカプセル部材21を熱収縮させる
ことにより、熱収縮チューブ20によりワイヤーハーネス
Ｗを所望の形状にするとともに、カプセル部材21内から
グリスＧを漏洩させて電線Ｃ間に充填し、ワイヤーハー
ネスＷ内の連通空間をグリスＧにより閉塞防水する。
水方法を説明する。熱収縮チューブ20とカプセル部材21
を別個に準備して、電線Ｃと共にカプセル部材21を束ね
て熱収縮チューブ20内に内装した後に、全体を加熱して
熱収縮チューブ20およびカプセル部材21を熱収縮させる
ことにより、熱収縮チューブ20によりワイヤーハーネス
Ｗを所望の形状にするとともに、カプセル部材21内から
グリスＧを漏洩させて電線Ｃ間に充填し、ワイヤーハー
ネスＷ内の連通空間をグリスＧにより閉塞防水する。
【００２０】このように本実施形態においては、上述実
施形態と同様な作用効果を得ることができると共に、カ
プセル部材21は電線Ｃと一緒に束ねるだけでよいので、
ワイヤーハーネスＷの閉塞防水処理をより容易かつ確実
に行うことができる。次に、図３は本発明に係る防水用
カプセル部材を用いるワイヤーハーネス内の連通空間の
防水方法の第３実施形態を示す図であり、本実施形態は
請求項１、４に記載の発明に対応する。なお、本実施形
態は上述実施形態と略同様に構成されているので特徴部
分を中心に説明する。
施形態と同様な作用効果を得ることができると共に、カ
プセル部材21は電線Ｃと一緒に束ねるだけでよいので、
ワイヤーハーネスＷの閉塞防水処理をより容易かつ確実
に行うことができる。次に、図３は本発明に係る防水用
カプセル部材を用いるワイヤーハーネス内の連通空間の
防水方法の第３実施形態を示す図であり、本実施形態は
請求項１、４に記載の発明に対応する。なお、本実施形
態は上述実施形態と略同様に構成されているので特徴部
分を中心に説明する。
【００２１】まず、ワイヤーハーネス内の連通空間の防
水方法の実施に用いる部材を説明する。図３において、
31はカプセル部材であり、カプセル部材31は外装32をあ
る程度の幅を有するテープ形状に作製されており、その
外装32内は隔壁33により複数の部屋に分割されている。
このカプセル部材31は、各部屋の表面に対応する外装32
に薄肉ラインを形成されると共にその各部屋内にグリス
Ｇが内包されている。
水方法の実施に用いる部材を説明する。図３において、
31はカプセル部材であり、カプセル部材31は外装32をあ
る程度の幅を有するテープ形状に作製されており、その
外装32内は隔壁33により複数の部屋に分割されている。
このカプセル部材31は、各部屋の表面に対応する外装32
に薄肉ラインを形成されると共にその各部屋内にグリス
Ｇが内包されている。
【００２２】次に、ワイヤーハーネス内の連通空間の防
水方法を説明する。熱収縮チューブ20とカプセル部材31
を別個に準備して、カプセル部材31を巻き掛けつつ電線
Ｃを束ねて熱収縮チューブ20内に内装した後に、全体を
加熱して熱収縮チューブ20およびカプセル部材31を熱収
縮させることにより、熱収縮チューブ20によりワイヤー
ハーネスＷを所望の形状にするとともに、カプセル部材
31内からグリスＧを漏洩させて電線Ｃ間に充填し、ワイ
ヤーハーネスＷ内の連通空間をグリスＧにより閉塞防水
する。
水方法を説明する。熱収縮チューブ20とカプセル部材31
を別個に準備して、カプセル部材31を巻き掛けつつ電線
Ｃを束ねて熱収縮チューブ20内に内装した後に、全体を
加熱して熱収縮チューブ20およびカプセル部材31を熱収
縮させることにより、熱収縮チューブ20によりワイヤー
ハーネスＷを所望の形状にするとともに、カプセル部材
31内からグリスＧを漏洩させて電線Ｃ間に充填し、ワイ
ヤーハーネスＷ内の連通空間をグリスＧにより閉塞防水
する。
【００２３】このように本実施形態においては、上述実
施形態と同様な作用効果を得ることができると共に、カ
プセル部材31は電線Ｃに巻き掛けることができるので、
電線Ｃ間の略均等な位置にカプセル部材31を位置させて
ワイヤーハーネスＷの閉塞防水処理をより容易かつ確実
に行うことができる。
施形態と同様な作用効果を得ることができると共に、カ
プセル部材31は電線Ｃに巻き掛けることができるので、
電線Ｃ間の略均等な位置にカプセル部材31を位置させて
ワイヤーハーネスＷの閉塞防水処理をより容易かつ確実
に行うことができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、熱収縮するチューブ部
材内にカプセル部材を線条体と共に内装して、そのチュ
ーブ部材の加熱時にカプセル部材を割って内包する防水
用半流動体を漏洩させ線条体間に充填するので、半流動
体を注入するなどの特別な作業を行うことなく、ワイヤ
ーハーネスを構成する線条体と一緒に束ねるなどするだ
けで線条体間を防水用半流動体により閉塞防水すること
ができ、ワイヤーハーネスの液密性を確保することがで
きる。したがって、ワイヤーハーネス内の防水処理を容
易に行うことができる。
材内にカプセル部材を線条体と共に内装して、そのチュ
ーブ部材の加熱時にカプセル部材を割って内包する防水
用半流動体を漏洩させ線条体間に充填するので、半流動
体を注入するなどの特別な作業を行うことなく、ワイヤ
ーハーネスを構成する線条体と一緒に束ねるなどするだ
けで線条体間を防水用半流動体により閉塞防水すること
ができ、ワイヤーハーネスの液密性を確保することがで
きる。したがって、ワイヤーハーネス内の防水処理を容
易に行うことができる。
【図１】本発明に係る防水用カプセル部材を用いるワイ
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第１実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第１実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
【図２】本発明に係る防水用カプセル部材を用いるワイ
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第２実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第２実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
【図３】本発明に係る防水用カプセル部材を用いるワイ
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第３実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
ヤーハーネス内の連通空間の防水方法の第３実施形態を
示す図であり、（ａ）はカプセル部材を説明する斜視
図、（ｂ）は防水処理途中の断面図である。
【図４】従来技術の課題を説明する断面図である。
【図５】その課題を解消する方法の一例を示す図であ
り、（ａ）はその処理後の斜視図、（ｂ）はその処理後
の断面図である。
り、（ａ）はその処理後の斜視図、（ｂ）はその処理後
の断面図である。
10、20 熱収縮チューブ（チューブ部材） 11、21、31 カプセル部材 12、22、32 外装 33 隔壁 Ｃ 電線（線条体） Ｇ グリス（防水用半流動体） Ｗ ワイヤーハーネス
Claims (4)
- 【請求項１】ワイヤーハーネス内の線条体間により画成
されて一端側から他端側へと連通する空間を該ワイヤー
ハーネスの途中で防水する方法であって、 加熱により熱収縮するチューブ部材と該加熱により生じ
る力で割れて内包する防水性の半流動体を漏洩するカプ
セル部材を準備し、チューブ部材内に線条体と共にカプ
セル部材を内装した後に、これらを加熱することによ
り、ワイヤーハーネスの外周がチューブ部材により締め
付けられると共にカプセル部材から半流動体が漏洩して
線条体間に充填されることを特徴とするワイヤーハーネ
ス内の連通空間の閉塞方法。 - 【請求項２】請求項１に記載の発明に用いる防水用カプ
セル部材であって、 ワイヤーハーネスの線条体間に侵入可能または線条体の
周囲に位置可能な粒形状に外装を形成し、その内部に防
水性の半流動体を内包することを特徴とする防水用カプ
セル部材。 - 【請求項３】請求項１に記載の発明に用いる防水用カプ
セル部材であって、 ワイヤーハーネスの線条体と混在可能に線条体形状に外
装を形成し、その内部に防水性の半流動体を内包するこ
とを特徴とする防水用カプセル部材。 - 【請求項４】請求項１に記載の発明に用いる防水用カプ
セル部材であって、 ワイヤーハーネスの線条体間に巻掛可能にシート形状に
外装を形成し、その外装内を複数に分割した部屋内に防
水性の半流動体を内包することを特徴とする防水用カプ
セル部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10152697A JPH11345522A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | ワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水用カプセル部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10152697A JPH11345522A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | ワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水用カプセル部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11345522A true JPH11345522A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15546175
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10152697A Pending JPH11345522A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | ワイヤーハーネス内の連通空間の防水方法および該防水方法に用いる防水用カプセル部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11345522A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008204645A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Tyco Electronics Amp Kk | ハーネス防水材および防水ハーネスの製造方法 |
| JP2016021804A (ja) * | 2014-07-14 | 2016-02-04 | 住友電工ファインポリマー株式会社 | 熱収縮チューブ及び熱収縮キャップ |
| WO2019009096A1 (ja) * | 2017-07-03 | 2019-01-10 | 住友電装株式会社 | 電線束の止水構造 |
| US10566757B2 (en) | 2016-12-09 | 2020-02-18 | Lear Corporation | Method of heat shrinking a protective sleeve onto an electrical connection |
-
1998
- 1998-06-02 JP JP10152697A patent/JPH11345522A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN110800071A (zh) * | 2017-07-03 | 2020-02-14 | 住友电装株式会社 | 电线束的止水结构 |
| US10790073B2 (en) | 2017-07-03 | 2020-09-29 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Water stop structure for electric wire bundle |
| CN110800071B (zh) * | 2017-07-03 | 2021-06-04 | 住友电装株式会社 | 电线束的止水结构 |
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