JP2973394B2 - 止水部材及び該防水部材を用いた止水方法 - Google Patents

止水部材及び該防水部材を用いた止水方法

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JP2973394B2
JP2973394B2 JP6169614A JP16961494A JP2973394B2 JP 2973394 B2 JP2973394 B2 JP 2973394B2 JP 6169614 A JP6169614 A JP 6169614A JP 16961494 A JP16961494 A JP 16961494A JP 2973394 B2 JP2973394 B2 JP 2973394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数の電線を束ねたワイ
ヤーハーネス等における電線間の止水をする止水部材及
び止水方法に関し、特に複数本の電線からなるワイヤハ
ーネスをグロメットに挿入した状態で液密性を保つ電線
間の止水部材及び該部材を用いた止水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンルー
ムから乗車室内にワイヤーハーネスを引き込む場合、エ
ンジンルームと乗車室とを仕切る隔壁に貫通孔が設けら
れ、この貫通孔を通してワイヤーハーネスが引き込まれ
る。そして、この貫通孔とワイヤーハーネスとの隙間を
通してエンジンルーム内の水や排気などが乗車室内に侵
入するのを防止するため、隔壁の貫通孔にグロメットが
装着されているのが普通である。ところが、ワイヤハー
ネスが複数本の電線を束ねたものである場合、それぞれ
の電線間に隙間から水や油などが侵入する。このため、
実開昭59−152785号公報に示されているよう
に、それぞれの電線間の隙間に液状硬化性充填剤を充填
して電線間の隙間をシールする止水方法が採用されてい
る。
【0003】しかしながら、この方法は、ワイヤハーネ
スをグロメットに挿入した後でそれぞれの電線間の隙間
に液状硬化性充填剤を充填するので、電線間の隙間を所
定量以上に広げないと液状硬化性充填剤が充填されな
い。このため、液状硬化性充填剤を充填する前に電線間
の隙間を広げる必要があるので、生産性の向上が図れな
い。また、液状硬化性充填剤を充填する前に電線間の隙
間を広げた場合でも、全ての電線間の隙間を所定量以上
に広げることは困難であり、充分な止水性を得ることが
できない。
【0004】この不具合を解消するために、加熱により
溶融する所謂ホットメルト材でリングなどの増径部材を
形成し、増径部材をそれぞれの電線に取り付けた後に、
増径部材を加熱して溶融する止水構造が実開平2−11
5221号公報に示されている。この止水構造によれ
ば、増径部材をそれぞれの電線に取り付けることによ
り、全ての電線間の隙間を所定量以上に広げることがで
きるので、充分な止水性を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−115221号公報の止水構造の場合、全ての電線
を一本づつ前述の増径部材に取り付ける必要があるの
で、増径部材の取り付けに時間がかかり生産性の向上が
図れないという問題がある。したがって、本発明の目的
は上記従来技術が有する問題を解消し、電線間を確実に
止水すると共に短時間で取り付け可能な電線間の止水部
材及び方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、加
熱により溶融可能な止水リブが可撓性シート上に複数本
立設されており、複数本の電線間に侵入された前記止水
リブが加熱により溶融することにより電線間の空間を埋
めるて該電線間の液密を行うように構成されたことを特
徴とする止水部材により達成される。また、前記止水部
材において、前記可撓性シートはその一端に凸部が形成
されると共に他端に凹部が形成され、前記止水リブを複
数本の電線間に侵入させた状態で前記凸部と前記凹部と
を嵌合することにより、前記可撓性シートが前記複数本
の電線を束ねるように構成されたり、更に前記可撓性シ
ートに少なくとも前記止水リブと同方向に延びる凸部が
設けられた防水部材と、少なくとも前記凸部と嵌合可能
な凹部が設けられた防水部材とが向き合って連結可能な
構成とすることができる。
【0007】本発明の上記目的は、加熱により溶融可能
な止水リブを可撓性シート上に複数本立設した止水部材
を用いて、複数本の電線間の空間を止水するときに、前
記止水部材の可撓性シートを開き、前記複数本の止水リ
ブ間に複数本の前記電線を侵入させた後、前記可撓性シ
ートを前記電線に巻きつけて固定してから、前記止水リ
ブを加熱して溶融することにより、前記複数本の電線間
の空間に前記止水リブの溶融物を充填することを特徴と
する電線間の止水方法により達成することができる。ま
た、前記止水方法において、前記複数本の止水リブ間に
複数本の前記電線を侵入させるときに、向かい合わせて
連結可能な前記止水部材を組み合わせて前記電線を挟み
込むようにすることもできる。
【0008】本発明の目的は、加熱により溶融可能な止
水リブを可撓性シート上に複数本立設した止水部材を用
いて、複数本の電線間の空間を止水するときに、前記止
水部材の可撓性シートを開き、前記複数本の止水リブ間
に複数本の前記電線を侵入させた後に、前記可撓性シー
トを前記電線に巻きつけた後に前記可撓性シートに熱収
縮チューブを取り付けてから前記止水リブを加熱して溶
融することにより、前記複数本の電線間の空間に前記止
水リブの溶融物を充填することを特徴とする電線間の止
水方法により達成される。
【0009】
【作用】本発明によれば、止水部材は加熱により溶融可
能な止水リブを備え、この止水リブを可撓性シート上に
複数本立設したことにより、複数本の電線間に侵入した
それぞれの止水リブを加熱して電線間の空間を溶融止水
リブで充填することができる。このように、止水リブを
複数本の電線間に侵入することにより複数本の電線間を
確実に止水することができる。
【0010】また、本発明によれば、止水部材の可撓性
シートを開いた状態でそれぞれの止水リブ間に複数本の
電線を侵入する。次に、可撓性シートを複数本の電線に
巻き付けて、止水リブを加熱して溶融する。これによ
り、複数本の電線間の空間に溶融した止水リブを充填す
る。したがって、止水部材を複数本の電線に容易に取り
付けることができるので、取付け時間を短縮することが
できる。さらに、本発明によれば、止水部材を複数個有
し、それぞれの止水部材の凸部と凹部とを嵌合させて複
数の止水部材を一本になるように組み合わせた。これに
より、止水部材を長くすることができる。
【0011】また、本発明によれば、止水ブロック上に
加熱により溶融可能な突条壁を複数個設け、この突条壁
の表面に溶融可能な止水リブを複数本立設した。そし
て、複数の突条壁間に複数の電線を配置し、これらの電
線間に止水リブを侵入させることができるので、溶融し
た突条壁と止水リブとで複数の電線間を充填することが
できる。
【0012】
【実施例】以下本発明による電線間の止水部材及びこの
止水部材を用いた方法を図を参照して説明する。図1に
おいて、止水部材10はシート12を備えており、この
シート12は可撓性状に形成され、シート12の表面に
は複数本の止水リブ14、14…が適宜分散した位置に
立ち上がるように設けられている。この止水リブ14は
例えばブラシのように適度な柔軟性を有し、かつ、後述
する電線15a、15a…の間に侵入することができる
ように設けられている。また、シート12は右端部に凸
部16が形成され、左端部に凹部18が形成されてい
る。凸部16の先端には拡張部16aが形成され、凹部
18には拡張部18aが形成されている。
【0013】そして、シート12を巻き上げて凸部16
と凹部18を嵌合すると、拡張部16aが拡張部18a
内に嵌入する。これにより、シート12は右端部と左端
部とが当接した状態に維持される。さらに、シート12
および止水リブ14、14…はホットメルト材で一体成
形されいるので、所定の温度に加熱することにより溶融
する。なお、シート12の裏面(止水リブが形成された
側とは反対側)にはポリエステル性のフイルム20が付
着されている。
【0014】次に前記のように構成された止水部材10
の取り扱い方を説明する。先ず、図2に示すようにシー
ト12を直線状に広げ、複数本の止水リブ14、14…
上にワイヤハーネス15(図5参照)を載置する。次
に、ワイヤハーネス15を構成する複数本の電線15
a、15a…を止水リブ14、14…間に押し込む。こ
の場合、止水リブ14、14…はシート12から適宜分
散した位置に立ち上がっているので、電線15a、15
a…は、図3に示すように適宜に止水リブ14、14…
間に押し込まれる。
【0015】次いで、シート12を巻き上げて凸部16
と凹部18を嵌合し、拡張部16aを拡張部18a内に
係止する。これにより、シート12は右端部と左端部と
が当接した状態に維持される。したがって、図4に示す
ようにシート12が電線15a、15a…に巻き付けら
れ、シート12はポリエステル性のフイルム20で包み
込まれる。この状態で、止水部材10を加熱すると止水
リブ14、14…が適宜溶融して電線15a、15a…
間に侵入する。この結果、電線15a、15a…間の隙
間が溶融した止水リブ14、14…で充填されて電線1
5a、15a…間が止水状態に維持される。
【0016】次に図5に示すように、止水部材10で巻
き付けられたワイヤハーネス15をグロメット22に挿
入して、壁体23の開口穴に取り付ける。この場合、グ
ロメット22の内周に例えばリング状のホットメルト2
4が設けられているので、ワイヤハーネス15をグロメ
ット22に挿入した状態で、リング状のホットメルト部
材24を加熱することによりワイヤハーネス15とグロ
メット22との間の隙間が止水状態に維持される。ま
た、リング状のホットメルト部材24は、図6に示すよ
うに分割されているのでグロメット22の伸縮に対応す
ることができる。なお、ワイヤハーネス15とグロメッ
ト22との間の隙間を止水する場合、上述のようなリン
グ状のホットメルト部材24に代えて硬質ゴム製のOリ
ングを使用してもよい。
【0017】前記実施例では1枚の止水部材10を使用
してワイヤハーネス15の電線15a、15a…間を止
水状態に維持する場合について説明したが、これに限ら
ず、図7に示すように下止水部材26と上止水部材28
でワイヤハーネス15を挟み込んでもよい。なお、図7
において前記実施例と同一類似部材については同一符号
を付して説明を省略する。下止水部材26の両端部には
凹部26a、26aが形成され、上止水部材28の両端
部には凸部28a、28aが形成されている。これによ
り、下止水部材26と上止水部材28でワイヤハーネス
15を挟み込んだ場合、下止水部材26の凹部26a、
26aと上止水部材28の凸部28a、28aとがそれ
ぞれ嵌合するので、下止水部材26と上止水部材28と
を一体的に組み合わせることができる。そして、下止水
部材26と上止水部材28とを一体的に組み合わせた状
態で、下止水部材26および上止水部材28を巻き上げ
てワイヤハーネス15に下止水部材26を巻き付ける。
これにより、ワイヤハーネス15の電線15a、15a
…間の隙間に前記実施例の場合より多量の溶融ホットメ
ルト材を充填することができる。
【0018】なお、図7においては下止水部材26と上
止水部材28との長さを同一にした場合について説明し
たが、上止水部材28の長さを下止水部材26の長さよ
り短く設定してもよい。これにより、下止水部材26お
よび上止水部材28の巻き上げを容易に行うことができ
る。また、図7に示すように上下の止水部材26、28
をそれぞれ複数個使用してそれぞれの凸部16と凹部1
8凸部とを嵌合させて上下の止水部材26、28を複数
個組み合わせることも可能である。これにより、上下の
止水部材26、28が長くなりワイヤハーネス15の電
線15a、15a…の本数が増加した場合にも対応する
ことができる。
【0019】なお、図7上では上下の止水部材26、2
8を長くする場合について図示したが、これに限らず、
下止水部材26のみを複数個組み合わせて長くすること
も可能である。この場合もワイヤハーネス15の電線1
5a、15a…の本数の増加に対応することができる。
【0020】また、図1〜図7に示した前記実施例にお
いては可撓性状のシート12の表面に、複数の止水リブ
14,14……を適宜分散した位置に立ち上がるように
設けた場合について説明したが、これに限らず、図8に
示す他の実施例のようにリング状の止水部材30を使用
しても同様の効果を得ることができる。以下、図8〜図
13においてリング状の止水部材30を説明する。尚、
図8〜図13上で前記実施例と同一類似部材については
同一符号を付して説明を省略する。
【0021】止水部材30はリングブロック31を有
し、リングブロック31は円筒状に形成されている。リ
ングブロック31の周壁には溝33が形成され、溝33
に対向するリングブロック31の周壁にはV状の切欠き
34が形成されている。これにより、リングブロック3
1は切欠き34で折り曲げられて図9に示すように拡開
することができる。また、リングブロック31の内壁面
には突条壁36,36が形成され、突条壁36,36は
リングブロック31の半径方向内側に延長されている。
尚、切欠き34の位置に位置する突条壁36は他の突条
壁36より大きく形成されている。
【0022】図10に示すように、突条壁36の表面に
は止水リブ14,14……が適宜分散した位置に立ち上
がるように設けられている。尚、リングブロック31、
突条壁36及び止水リブ14は加熱することにより溶融
するホットメルトで形成されている。そして、図9に示
す状態にリングブロック31を拡開して、突条壁36,
36……の間にワイヤハーネス15の電線15a,15
a……を押し込むと、電線15a,15a……は止水リ
ブ14,14……の間に侵入する(図12参照)。この
状態でリングブロック31を図8に示すようにリング状
に閉じて、リングブロック31の外周に熱収縮チューブ
37(図11参照)を嵌入することにより、リングブロ
ック31が熱収縮チューブ37で拡開しないように保た
れる。
【0023】熱収縮チューブ37は外側熱収縮部38及
び内側ホットメルト部39から成り、外側熱収縮部38
は加熱されることにより収縮する。また、内側ホットメ
ルト部39は加熱されることにより、リングブロック3
1と同様に溶融する。従って、図11の状態で加熱する
と、外側熱収縮部38が熱収縮し、同時に内側ホットメ
ルト部39、リングブロック31、突条壁36,36…
…及び止水リブ14,14……が適宜溶融して図13の
状態になる。これにより、電線15a,15a……間の
隙間は溶融した突条壁36,36……や止水リブ14,
14……で充填されて電線15a,15a……間が止水
状態に維持される。従って、複数の電線15a,15a
……間の隙間の止水性が向上する。
【0024】図8〜図13に示した他の実施例では突条
壁36,36……に、止水リブ14,14……を適宜分
散した位置に立ち上がらせるように設けた場合について
説明したが、これに限らず、図14に示すように止水リ
ブ14,14……に代えて止水フィン40,40……
を、突条壁36の表面に互いに平行に立ち上がるように
設けてもよい。図14に示す他の実施例の場合も図8〜
図13に示す実施例を同様の効果を得ることができる。
【0025】また、図8〜図14の実施例においてはリ
ングブロック31を使用した場合について説明したが、
これに限らず、図15に示すように略十字形に形成され
た止水部材41を使用してもよい。以下、図15に示す
止水部材41を説明する。尚、図15上で前記実施例と
同一類似部材については同一符号を付して説明を省略す
る。止水部材41は止水ブロック42を有し、止水ブロ
ック42は突条壁43,43……で略十字型に形成され
ている。突条壁43,43……の表面には、止水リブ1
4,14……が適宜分散した位置に立ち上がらせるよう
に設けられている。従って、突条壁43,43……の間
にワイヤハーネス15の電線15a,15a……を押し
込むと、電線15a,15a……は止水リブ14,14
……の間侵入する。
【0026】この状態で止水部材41を図11に示す熱
収縮チューブ37に嵌入して加熱すると止水部材41が
溶融して前記実施例と同様に図13の状態になる。従っ
て、電線15a,15a……間の隙間は溶融した突条壁
43,43……及び止水リブ14,14……で充填され
て電線15a,15a……間が止水状態に維持される。
尚、図15上では突条壁43に止水リブ14,14……
を設けた場合について説明したが、これに限らず、図1
4に示す止水フィン40,40……を設けてもよい。
【0027】また、図16に本発明の他の実施例を示
す。図16に示す止水部材44は矩形状の止水ブロック
45を有し、止水ブロック45は、複数の突条壁46,
46……を備えている。複数の突条壁46,46……間
にはそれぞれ溝47,47……が形成され、溝47の内
壁には止水フィン48,48……が互いに平行になるよ
うに形成されている。従って、電線15a,15a……
を溝47,47……内に押し込むと、電線15a,15
a……は止水フィン48,48……間に侵入する。この
状態で止水部材44を図11に示す熱収縮チューブ37
に嵌入して加熱すると、前記実施例と同様に電線15
a,15a……間の隙間に溶融した突条壁46,46…
…及び止水フィン48,48……が充填されて電線15
a,15a……間が止水状態に維持される。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による電線間
の止水部材及びこの止水部材を用いた方法によれば、止
水部材は加熱により溶融可能な止水リブを備え、この止
水リブを可撓性シート上に複数本立設した。これによ
り、複数本の電線間に侵入したそれぞれの止水リブを加
熱して電線間の空間を溶融止水リブで充填することがで
きる。このように、止水リブを複数本の電線間に侵入す
ることにより複数本の電線間を確実に止水することがで
きる。
【0029】また、本発明によれば、止水部材の可撓性
シートを開いた状態でそれぞれの止水リブ間に複数本の
電線を侵入させて、可撓性シートを複数本の電線に巻き
付けて、止水リブを加熱して溶融するので、複数本の電
線間の隙間に溶融樹脂を確実に充填することができる。
したがって、止水部材を複数本の電線に容易に取り付け
ることができるので、取付け時間を短縮することができ
る。
【0030】このように、電線間を確実に止水すると共
に短時間で取り付けることにより、生産性の向上を図る
ことができる。また、本発明によれば、止水部材を複数
個有し、それぞれの止水部材の凸部と凹部とを嵌合させ
て複数の止水部材を一本になるように組み合わせた。こ
れにより、止水部材を長くすることができるので、電線
の本数が増加した場合にも対応することができる。
【0031】また、本発明によれば、止水ブロック上に
設けられた複数の突条壁の表面に止水リブを立設し、複
数の突条壁間に複数の電線を配置した。そして、これら
の電線間に止水リブを侵入させて、溶融した突条壁と止
水リブとで複数の電線間を充填することができる。従っ
て、複数の電線間の止水性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による止水部材の全体を示した斜視図で
ある。
【図2】本発明による止水部材の全体を示した正面図で
ある。
【図3】本発明による止水部材の一部を平面で示した平
面図である。
【図4】本発明による止水部材を巻き上げた状態を説明
した説明図である。
【図5】本発明による止水部材で束ねられたワイヤーハ
ーネスをグロメットに挿入した状態を示した断面図であ
る。
【図6】ワイヤーハーネスとグロメット間の隙間を止水
状態に維持するリング状のホットメルト部材の断面を示
した断面図である。
【図7】本発明による止水部材の他の実施例を示した側
面図である。
【図8】本発明による止水部材の他の実施例に使用され
たリングブロックを示した斜視図である。
【図9】図8に示すリングブロックを拡開した状態を示
す平面図である。
【図10】図8に示すリングブロックを使用した止水部
材の要部を拡大して示した要部拡大図である。
【図11】図8に示すリングブロックを使用した止水部
材で電線を保持した状態を説明する説明図である。
【図12】図11の状態を要部を拡大して示した要部拡
大図である。
【図13】図8に示すリングブロックを使用した止水部
材が加熱された状態を示す説明図である。
【図14】図8に示す止水部材の他の実施例を示す要部
拡大図である。
【図15】図8に示す止水部材の他の実施例を示す斜視
図である。
【図16】図8に示す止水部材の他の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10、26、28、30、41、44 止水部材 12 可撓性シート 14 止水リブ 15 ワイヤハーネス 15a 電線 16、28a 凸部 18、26a 凹部 31、42、45 止水ブロック 36、43、46 突条壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 洋司 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株 式会社内 (72)発明者 遠藤 高生 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株 式会社内 (72)発明者 横山 和明 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株 式会社内 (72)発明者 湯川 吉美 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株 式会社内 (56)参考文献 特開 平1−107414(JP,A) 実開 平2−115221(JP,U) 実開 昭59−152785(JP,U) 実開 平1−79327(JP,U) 実開 平1−58223(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/22 - 3/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により溶融可能な止水リブが可撓性
    シート上に複数本立設されており、複数本の電線間に侵
    入された前記止水リブが加熱により溶融することにより
    電線間の空間を埋めて該電線間の液密を行うように構成
    されたことを特徴とする止水部材。
  2. 【請求項2】 前記可撓性シートはその一端に凸部が形
    成されると共に他端に凹部が形成され、前記止水リブを
    複数本の電線間に侵入させた状態で前記凸部と前記凹部
    とを嵌合することにより、前記可撓性シートが前記複数
    本の電線を束ねるように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の止水部材。
  3. 【請求項3】 前記可撓性シートに少なくとも前記止水
    リブと同方向に延びる凸部が設けられた防水部材と、少
    なくとも前記凸部と嵌合可能な凹部が設けられた防水部
    材とが向き合って連結可能に構成されたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の止水部材。
  4. 【請求項4】 加熱により溶融可能な止水リブを可撓性
    シート上に複数本立設した止水部材を用いて、複数本の
    電線間の空間を止水するときに、前記止水部材の可撓性
    シートを開き、前記複数本の止水リブ間に複数本の前記
    電線を侵入させた後に、前記可撓性シートを前記電線に
    巻きつけてから前記止水リブを加熱して溶融することに
    より、前記複数本の電線間の空間に前記止水リブの溶融
    物を充填することを特徴とする電線間の止水方法。
  5. 【請求項5】 前記複数本の止水リブ間に複数本の前記
    電線を侵入させるときに、向かい合わせて連結可能な前
    記止水部材を組み合わせて前記電線を挟み込むようにす
    ることを特徴とする請求項4に記載の電線間の止水方
    法。
  6. 【請求項6】 加熱により溶融可能な止水リブを可撓性
    シート上に複数本立設した止水部材を用いて、複数本の
    電線間の空間を止水するときに、前記止水部材の可撓性
    シートを開き、前記複数本の止水リブ間に複数本の前記
    電線を侵入させた後に、前記可撓性シートを前記電線に
    巻きつけた後に前記可撓性シートに熱収縮チューブを取
    り付けてから前記止水リブを加熱して溶融することによ
    り、前記複数本の電線間の空間に前記止水リブの溶融物
    を充填することを特徴とする電線間の止水方法。
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