JPH11344809A - 感光性ペースト、それを用いたプラズマディスプレイパネル用基板及びその基板の製造方法 - Google Patents
感光性ペースト、それを用いたプラズマディスプレイパネル用基板及びその基板の製造方法Info
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Abstract
リブの形成を容易にする感光性ペーストを提供するこ
と。 【解決手段】 セラミックスの粉体と、放射線により重
合する官能基を有するシランカップリング剤からなる光
硬化可能なバインダとを含んでなるように構成する。
Description
レイパネル(以下、単に「PDP」という)用基板のリ
ブの形成に用いられる感光性ペースト、PDP用基板及
びその基板の製造方法に関する。
いるPDPには、一般に、PDP用基板が備えられてい
る。典型的なPDP用基板は、一対のガラス平板が所定
の高さ及び幅のリブ(バリアリブ、隔壁又は障壁とも呼
ばれている)を介して離隔対向して構成されている。こ
のような構成では、リブが一対のガラス平板の間の空間
を気密に仕切り、プラズマ放電により発光する複数の放
電表示セル(放電空間)を画成している。
265905号公報に開示されているいわゆる転写法に
よって、以下のように製造されている。まず、モールド
内に充填されたガラス若しくはセラミックの粉体と、有
機添加物を含むバインダと、有機シリケート化合物との
混合物を熱硬化反応又は光硬化反応によって成形する。
その後、得られた成形体をモールドから取り外してガラ
ス平板に転写する。それから、転写された成形体を焼成
してガラス平板に一体的に結合させ、所望のリブを得
る。
応による成形の場合は、PDPの大型化のためにガラス
平板が非常に大きい面積を有しているとき、温度分布が
無視できない程不均一となり、熱管理が極めて難しくな
ることが多い。また、光硬化反応による成形の場合、感
光性ペーストが、質量吸収係数の大きいために光を吸収
する鉛ガラスを一般に含み、効率よく硬化しない。
般に、ガラス平板に取り付けられる最終生成物のリブに
とって不要であり、通常500℃のような高い焼成温度
でもって除去される。また、一般に、リブはガラスフリ
ットの溶融を必要とするが、そのとき、これよりも高い
温度が必要とされる。このような高い焼成温度は、ガラ
ス平板に無視できない熱的歪みを与えるおそれがある。
たとえ、バインダが焼成で除去されても、セラッミック
粉体間に空隙を形成してリブに多孔性の構造を与え、リ
ブの強度を低下させるおそれがある。このような強度の
低下はリブの品質上、好ましいことではない。
形成を容易に可能にした感光性ペースト、それを用いた
PDP用基板及びその製造方法を提供することを目的と
する。
において、セラミックスの粉体と、放射線により重合す
る官能基を有するシランカップリング剤からなる光硬化
可能なバインダと、を含んでなる感光性ペーストにあ
る。
て、プラズマ放電により発光する放電空間を画成するリ
ブを備えるプラズマディスプレイパネル用基板におい
て、前記リブが、本発明の感光性ペーストの前記粉体の
間に、前記感光性ペーストのバインダの焼成により形成
された無機性の焼成物を介在させて構成されていること
を特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板にあ
る。
いて、透明な平板上にリブが設けられたプラズマディス
プレイパネル用基板の製造方法において、前記平板と前
記リブの形状に対応した凹部を有する成形型との間に、
本発明の感光性ペーストを配置させて、前記成形型の凹
部に前記感光性ペーストを充填させる工程と、前記感光
性ペーストに放射線を照射して前記感光性ペーストの前
記バインダを硬化させて、成形体を形成する工程と、前
記成形体を前記平板と一体的に前記成形型から取り外す
工程と、硬化した前記成形体を焼成して、本発明の感光
性ペーストの前記粉体の間に、前記感光性ペーストのバ
インダから形成された無機性の焼成物を介在させる工程
と、を備えるプラズマディスプレイパネル用基板の製造
方法にある。
形態にしたがって説明する。なお、本発明はこれらの実
施形態に限定されないことを理解されたい。図1は、本
発明のPDP用基板の一実施形態を概略的に示す分解斜
視図である。図示のPDP用基板10は交流方式用のも
のであり、好適には入手の容易なガラスからなっている
離隔対向した一対の透明な平板すなわち背面板12及び
前面板14を備えている。背面板12と前面板14との
間には、所定の高さ及び幅のリブ16が配設されてそれ
らの間の空間を仕切り、複数の放電表示セル18の画成
を可能している。さらに、各放電表示セル18には、ア
ドレス電極20が背面板12上にリブ16に沿って配設
され、また、前面板14上にはリブ16とは垂直に、I
TO(インジウム酸化スズ)からなる透明のバス電極2
2が配設されている。さらに、これらの電極20及び2
2の中間には、希ガス(図示せず)が配置されて放電に
よる発光を可能にしている。また、各アドレス電極20
上には蛍光層24が一定の順序で形成されて、カラー表
示を可能にしてもよい。また、前面板14及びバス電極
22上には、透明な誘電体層24が設けられてバス電極
22を被覆することにより、電極のスパッタリングを抑
制し、PDPの寿命を伸ばすことに寄与している。
及び前面板12の少なくとも一方の上に一体的に取り付
けられた成形体(図示せず)を焼成させたものからなっ
ている。より詳細に述べると、この成形体は、感光性ペ
ーストを紫外領域もしくは可視領域の光又は電子線のよ
うな放射線により硬化させたものであって、熱により硬
化させたものではない。一般に、熱硬化の場合、熱管理
が非常に難しい。しかし、本実施形態では、そのような
熱管理が成形時に実質的に不要となる。したがって、背
面板12及び前面板14に対する熱的影響が軽減される
だけでなく、リブ16の品質が一定となる。
(1)アルミナ、シリカ又はウォールナイトのようなセ
ラミックスの粉体と、(2)γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リエトキシシラン又はγ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジエトキシシランのように、放射線により重合するメ
タクリル基のような官能基を有するシランカップリング
剤からなる光硬化可能なバインダとを含有し、従来の感
光性ペーストのように毒性が強いだけでなく質量吸収係
数の大きい鉛を含んでいない。したがって、ここで用い
る感光性ペーストは、UVを効率よく透過させることが
でき、例えば数100μmの厚さを有していても、放射
線をほとんど減衰させない。このことは、高さが約20
0μmであることが要求されるPDP用基板のリブの作
製に非常に有利である。
機添加物を含めていないために、従来よりも低い温度で
の焼成を可能にする。したがって、高価な高軟化点のガ
ラスの代わりに、ソーダライムガラスのように軟化点の
低い安価なガラスからなる平板を背面板又は前面板とし
て使用することができる。また、この感光性ペーストは
上記のようにコストを削減させるだけではない。感光性
ペーストに含まれるシランカップリング剤の重合体が、
約450〜500℃のような焼成温度でもってシリカの
ような無機性の焼成物に変わる。このとき、その焼成物
はアルミナのようなセラミックスの粉体の間に介在して
それらの緻密な結合を行う結合媒体として機能し、焼成
後の成形体に、強度を高める緻密な構造を付与する。そ
の結果、焼成後の成形体は約1%程度の収縮率を有し
て、高い加工精度を備えるようになる。
は、入手の容易性を考慮して約232〜290の分子量
を有していることが好ましい。また、この感光性ペース
トは、必要に応じて、界面活性剤又は鉱酸を含んでい
て、約1×104 〜1×106 センチポイズ(cps) の粘度を
有していることが好ましい。なぜならば、このような粘
度は、リブを形成するための鋳型にペーストを精度よく
充填するのに適しているからである。
法を図2を参照しながら工程順に説明する。まず、図示
しないが、感光性ペーストを、メタクリル基を含み所定
の分子量を有するシランカップリング剤とアルミナ又は
シリカの粉体とを水のような媒質に混ぜて調製する。あ
るいは、水の代わりに塩酸や硫酸のような鉱酸にそれら
を混ぜてシランカップリングの加水分解を行い、ゾルを
生成してもよい。この場合、感光性ペーストは、乾燥後
もゲル化せず粉体を均一に分散させることができ、ま
た、その粘性も添加する水の量にもよらずにほぼ一定に
保ち、好ましいものとなる。
リブの形状に対応した凹部26を有する成形型28を用
意し、凹部26に感光性ペースト30を充填させるため
に、成形型28に感光性ペースト30を塗布する(工程
(A)参照)。このとき、凹部26は、台形の断面を有
していてもよく、或いは、図示されないが、離型剤がそ
の表面に塗布されて、成形型28に高い離型性を与えて
いてもよい。次いで、成形型28上に存在し凹部26に
入り込まなかった余分の感光性ペースト30をスクレー
パ(図示せず)で取り除き、成形型28の表面を平坦に
する(工程(B)参照)。
0を充填させた後、成形型28の上に透明な背面板12
を載せ、凹部26の感光性ペースト30に接触させる
(工程(C)参照)。次いで、工程(C)に矢印で示す
ように、上述の放射線を背面板12を介して凹部26の
感光性ペースト30に照射する。このとき、凹部26の
感光性ペースト30は、上述のように高いUV透過性を
有しているので、1回の放射線の照射で硬化して容易に
成形体32になる。すなわち、製造工程の単純化を図る
ことができる。また、感光性ペーストの積層と放射線の
照射との繰り返しによりリブを形成するスクリーン印刷
法(図示せず)に比べても、工程の単純化を図ることが
できることも明らかである。
た成形体32を成形型28から取り外す(工程(D)参
照)。その後、成形体32を取り付けた背面板12を焼
成炉(図示せず)に入れて、背面板及び成形体に熱的な
変形を与えることのない約400〜500℃のような比
較的低温で焼成して、リブ16を得る(工程(E)参
照)。
間にアドレス電極を形成し、また、必要に応じて、アド
レス電極上に蛍光層を設けてもよい。その後、予めバス
電極を形成した透明な前面板を、背面板と対向するよう
にリブを介して配置させてもよい。それから、前面板及
び背面板の周縁部を、図示されないシール材を用いて、
気密に封止し、放電表示セルを前面板と背面板との間に
形成してもよい。その後、放電表示セルを減圧排気し、
引き続いてヘリウムやネオンなどの希ガスを導入して、
PDP用基板を得てもよい。
板にしたがって説明したが、直流方式のPDP用基板に
も適用できることは、当業者ならば容易に想到できるで
あろう。また、交流方式又は直流方式のPDP用基板に
よらず、電極の形成は、リブを形成する前に行ってもよ
い。
が、本発明はこれに限定されないことはいうまでもな
い。実施例1 はじめに、感光性ペーストを以下のように調製した。ま
ず、シランカップリング剤として4gのγ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン(日本ユニカー社
製)に、モル比が1:2の0. 1Nの硝酸水溶液とエタ
ノールの混合溶液2. 7gを加えた。その後、充分に攪
拌をして70℃で12時間の反応を行った。そして、そ
のときの反応生成物を室温で真空乾燥すると、10cps
の粘度を有する粘性液体が得られた。
してチバガイギー社製のダイロキュア(Dyrocur
eTM)1173(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニル−プロパン−1−オン)0. 05gと、界面活性
剤としてPOCA(ホスフェートプロポキシアルキルポ
リオール)0. 04gとを滴下しながら、平均粒径が
0. 5μmのα−アルミナ14gを加えて、感光性ペー
ストを得た。このとき、粘性液体中において、γ−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシランのメトキシ
基が全て加水分解しているとすると、このペーストは8
6重量%の無機固体含有比率を有することになる。
ペーストを、リブの形状に対応した凹部を有するプラス
チック成形型上に塗布し、感光性ペーストを凹部に充填
させた。この凹部は、230μmのセルピッチ、200
μm のリブの高さ、80μmのセル上面の開口寸法及び
110μmのセル底面寸法を有するPDP用基板を作製
するために設計されている。
からなる背面板を載せ、凹部の感光性ペーストに接触さ
せた。それから、ウシオ電機( 株) 製の紫外線(UV)
光源(商品名:ユニキュア)を用いて、波長が200〜
450nmのUVを30秒間、凹部の感光性ペーストに
背面板を介して照射して硬化させ、成形体を得た。つぎ
に、背面板と一体的に結合した成形体を成形型から取り
外した後、成形体を450〜550℃の間の所定温度で
焼成してリブを得た。この場合、成形体の変形は観察さ
れなかった。また、成形体の収縮率も加工精度を許容す
る程低かった。すなわち、成形体の収縮率は、450℃
の焼成の場合に0. 35%であり、550℃の焼成の場
合は1. 5%であった。
の表面をSEMで観察した時の顕微鏡写真が示されてい
る。この図3のSEM写真から、シランカップリング剤
の焼成で得られたシリカ(SiO2 )が、アルミナ(A
l2 O3 )粒子間に介在してそれらの粒子のバインダの
ような結合媒体となって、リブに緻密な構造を与えてい
ることが分かった。また、このリブは、指による押圧で
もって変形しない程適当な強度を有していることも分か
った。比較例1 感光性ペーストを以下のように調製した以外は、前記実
施例1とほぼ同じ方法及び条件でリブを作製した。
む旭硝子( 株) 製のガラス(商品名:ASF1273)
2. 5gと平均粒径が0. 5μmのα−アルミナ5. 7
gとを混合した、3:7の重量比を有する混合物を、光
硬化性モノマとしてのDMAA(ジメチルアクリルアミ
ド)1g中に分散させたペーストを調製した。つぎに、
このペーストに、光硬化開始剤としてチバガイギー社製
のダイロキュア1173(2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニル−プロパン−1−オン)0. 02gと、
界面活性剤としてPOCA(ホスフェートプロポキシア
ルキルポリオール)0. 02gとを加えて、感光性ペー
ストを得た。
で使用したものと同じ光源を用いて硬化させるとき、3
分間UVを照射しても、成形型の表面から最大100μ
mの深さまでにある凹部の感光性ペーストだけが硬化
し、それより深いところにある感光性ペーストは硬化し
なかった。また、部分的に硬化した成形体を450℃で
焼成しても十分に焼結しなかった。図4には、部分的に
硬化した成形体を450℃で焼成したリブをSEMで観
察した顕微鏡写真が示されている。この図4のSEM写
真から、十分に溶融しなかった鉛(PbO)ガラスが、
アルミナ(Al2 O3 )のバインダのような結合媒体と
して機能していないことが分かった。すなわち、リブは
非常に脆いポーラスな構造を有していることが分かっ
た。また、このリブは指による接触でもって容易に変
形、崩壊することが分かった。このため、成形体の収縮
率は測定することができなかった。比較例2 感光性ペーストを以下のように調製した以外は、前記実
施例1とほぼ同じ方法及び条件でリブを作製した。
学( 株) 製のα−アルミナ5gを、光硬化性モノマとし
てのDMAA(ジメチルアクリルアミド)1g中に分散
させて、粘性液体を調製した。つぎに、この粘性液体
に、光硬化開始剤としてチバガイギー社製のダイロキュ
ア1173(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ル−プロパン−1−オン)0. 02gと、界面活性剤と
してPOCA(ホスフェートプロポキシアルキルポリオ
ール)0. 02gとを加えて、感光性ペーストを得た。
からなる背面板を載せ、すでに成形型の凹部に充填させ
てある感光性ペーストに接触させた。それから、前記実
施例1で使用したものと同じUVの光源を用いて、波長
が200〜450nmのUVを30秒間、凹部の感光性
ペーストに背面板を介して照射して硬化させ、成形体を
得た。
分に焼結しなかった。また、このリブは指による接触で
もって容易に変形、崩壊することが分かった。このた
め、成形体の収縮率は測定することができなかった。参
考のため、成形体のみを1000℃で焼成したリブも作
製した。このリブは焼成温度450℃のものに比べ、容
易に変形、崩壊することはなかった。図5には、このリ
ブをSEMで観察した顕微鏡写真が示されている。この
図5のSEM写真から、本例のリブは、実施例1のリブ
に比べて、DMAAの焼成により形成された空隙をアル
ミナ(Al2 O3 )粒子間に含む多孔性の構造を有して
いることが分かった。さらに、このような1000℃と
いう焼成温度は、気密な放電表示セルを形成できない程
背面板を変形しさせるおそれがあるので、このようなペ
ーストはガラスの平板に取り付けられず、ガラスの平板
上にリブを形成するために適当でないことも分かった。
P用基板の製造において品質の向上したリブの形成を容
易にする感光性ペーストを提供することができる。ま
た、本発明によれば、すぐれた品質及び特性を有するP
DP用基板を簡単な手法で低コストで製造することがで
きる。
的に示す分解斜視図である。
って示した断面図である。
状態を示す、図面に代わる顕微鏡写真(SEM写真)で
ある。
状態を示す、図面に代わる顕微鏡写真(SEM写真)で
ある。
状態を示す、図面に代わる顕微鏡写真(SEM写真)で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 セラミックスの粉体と、 放射線により重合する官能基を有するシランカップリン
グ剤からなる光硬化可能なバインダと、を含んでなる感
光性ペースト。 - 【請求項2】 プラズマ放電により発光する放電空間を
画成するリブを備えるプラズマディスプレイパネル用基
板において、 前記リブが、請求項1に記載の感光性ペーストの前記粉
体の間に、前記感光性ペーストのバインダの焼成により
形成された無機性の焼成物を介在させて構成されている
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用基板。 - 【請求項3】 透明な平板上にリブが設けられたプラズ
マディスプレイパネル用基板の製造方法において、 前記平板と前記リブの形状に対応した凹部を有する成形
型との間に、請求項1に記載の感光性ペーストを配置さ
せて、前記成形型の凹部に前記感光性ペーストを充填さ
せる工程と、 前記感光性ペーストに放射線を照射して前記感光性ペー
ストの前記バインダを硬化させて、成形体を形成する工
程と、 前記成形体を前記平板と一体的に前記成形型から取り外
す工程と、 硬化した前記成形体を焼成して、請求項1に記載の感光
性ペーストの前記粉体の間に、前記感光性ペーストのバ
インダから形成された無機性の焼成物を介在させる工程
と、を備えるプラズマディスプレイパネル用基板の製造
方法。
Priority Applications (7)
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---|---|---|---|
JP15193598A JP3866413B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 感光性成形材料及びそれを使用したpdp用基板の製造方法 |
EP99921694A EP1082641B1 (en) | 1998-05-18 | 1999-05-05 | Photosensitive paste, substrate for plasma display panel using the same, and method of production of the substrate |
KR1020007012902A KR100643063B1 (ko) | 1998-05-18 | 1999-05-05 | 감광성 페이스트, 이를 사용한 플라즈마 디스플레이패널용 기판, 및 이 기판의 제조방법 |
AU38833/99A AU3883399A (en) | 1998-05-18 | 1999-05-05 | Photosensitive paste, substrate for plasma display panel using the same, and method of production of the substrate |
AT99921694T ATE227442T1 (de) | 1998-05-18 | 1999-05-05 | Fotoempfindliche paste, damit hergestelltes plasmaanzeigetafelsubstrat und verfahren zur herstellung des substrats |
DE69903807T DE69903807T2 (de) | 1998-05-18 | 1999-05-05 | Fotoempfindliche paste, damit hergestelltes plasmaanzeigetafelsubstrat und verfahren zur herstellung des substrats |
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JP15193598A JP3866413B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 感光性成形材料及びそれを使用したpdp用基板の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11344809A true JPH11344809A (ja) | 1999-12-14 |
JP3866413B2 JP3866413B2 (ja) | 2007-01-10 |
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Family Applications (1)
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