JP2006012865A - プラズマ表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Kouji Hamada
浩児 濱田
Kenichi Yoneyama
健一 米山
Hisamitsu Sakai
久満 酒井
Hironori Tashiro
洋則 田代
Kazuo Watada
一雄 和多田
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Abstract

【課題】 隔壁と誘電体層の形成を少ない工程数で、しかも誘電体層、アドレス電極の損傷を防ぎ、更に歩留まりよく製造する。
【解決手段】 背面板1上に、複数のアドレス電極3と、これらアドレス電極3を覆う誘電体層8と、各アドレス電極3間に配置された隔壁2とを備えるとともに、隔壁2上に、放電電極を備えた正面板を接合してなり、隔壁2と誘電体層8が同じ材質からなり明確な境界がない一体構造であり、かつ隔壁2がテーパー形状であるプラズマ表示装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高精度かつ安価な薄型の大画面用カラー表示装置等に用いられるプラズマ表示装置(プラズマディスプレイパネル:以下PDPと言う)及びその製造方法に関するものである。
従来から画像表示装置として多用されてきたCRTは、容積及び重量が大で高電圧が必要であるとういう欠点から、近年のマルチメデイアの浸透に伴い情報のインターフェースとして発光ダイオード(LED)や液晶表示素子(LCD)、あるいはPDP等の大型画面で高画質、その上、薄型軽量で設置場所を選ばない等の特徴を有する平面画像表示装置が開発され、これらの利用範囲が拡大しつつある。
かかる平面画像表示装置として、とりわけプラズマ発光を利用したPDPが大型画面用カラー画像表示装置の発光素子として将来性が注目されている。
このようなPDPは、図5に示すように背面板1と正面板6を成す一対の平坦な絶縁基板と、その空間を仕切る隔壁2で囲まれた微小な放電表示セル5内にそれぞれ一対の放電電極7と、その底部に該放電電極7との間で放電によりプラズマを発生させ放電表示セル5の発光スイッチングを行うアドレス電極3を設け、前記空間に希ガス等の放電可能なガスを気密封入した構造を成しており、前記対向するアドレス電極3と放電電極7間に電圧を選択的に印加して放電によりプラズマを発生させ、該プラズマから放出される紫外光により放電表示セル5内壁に形成された蛍光体4を発光させて画像表示装置の発光素子として利用するものである。
具体的な構造は、背面板1 の一面に平行な多数の隔壁2を形成して、各隔壁2間を放電表示セル5とし、この放電表示セル5の底部にアドレス電極3を備える。この放電表示セル5の内面に蛍光体4を塗布し、一方、放電電極7として透明電極を備えた正面板6を隔壁2上に接合して、放電表示セル5内に希ガスを封入することにより、PDPを構成する。
以上がPDPの一般的な構造であるが、通常、背面板1に形成されるアドレス電極3は劣化防止、絶縁等の目的で誘電体層8で覆われ、隔壁2は誘電体層8上に形成されることとなる。
誘電体層8の形成方法としては、スクリーン印刷、ブレードコート、ダイコート等がある。中でもスクリーン印刷法が一般的であり、アドレス電極3が形成された背面板1上に、スクリーン版を用いて誘電体ペーストを全面印刷し、その後乾燥、焼成を行い誘電体層8を形成している。隔壁2の製造方法としては、一般的に、背面板1上に、隔壁形成用組成物から成るペーストをスクリーン印刷法により隔壁パターンで印刷・乾燥を繰り返し、所定高さまで積み重ねて隔壁2の形成を行う方法がよく知られている。
他の隔壁形成方法としてサンドブラスト法も近年用いられるようになっている。この方法は、背面板1上に所定厚みで隔壁材料を層状に形成し、該隔壁材料層にレジスト膜を被着してフォトリソグラフィ法によりレジストマスクを作成し、該レジストマスクを介してサンドブラスト加工により不必要な部分を研削除去して所望形状の隔壁2を形成することが提案されている(特許文献1を参照)。
特開平9−29638号公報
しかしながら、従来の技術を用いれば、誘電体層8をスクリーン印刷等の方法で形成した後、誘電体層8の焼成を行い、更に別工程で背面板1上の誘電体層8上に隔壁2を形成し、焼成を行う為、少なくとも2回の焼成工程があり、工程数が多くなるといった問題があった。
また、隔壁成形体の焼成工程において、隔壁成形体は緻密化する為に焼成収縮を伴うが、予め形成された緻密化した誘電体層8の表層部が軟化状態になるとともに熱膨張をし、急激な焼成収縮差により隔壁2に大きな欠陥(不特定箇所でのクラック)を生じ、パネルとした時にその欠陥部が異常点灯を起こす等の問題があった。
更に、隔壁形成方法としてサンドブラスト法を用いた場合には、サンドブラスト処理が過度に進行すると、アドレス電極3上の誘電体層8を研削してしまい、更にはアドレス電極3をも損傷させるという問題があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたもので、隔壁と誘電体層の形成を少ない工程数で、しかも誘電体層、アドレス電極の損傷を防ぎ、更に歩留まりよく製造できるプラズマ表示装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明者等は前記課題に鑑み鋭意研究検討した結果、隔壁と誘電体層を一体構造とすることで欠陥の少ない、かつ少ない工程数で誘電体層及びアドレス電極の損傷も無いPDP用基板を製造することできることを見出し、本発明に至った。
すなわち、背面板上に、複数のアドレス電極と、これらアドレス電極を覆う誘電体層と、各アドレス電極間に配置された隔壁とを備えるとともに、前記隔壁上に、放電電極を備えた正面板を接合してなるプラズマ表示装置であって、前記隔壁と前記誘電体層が同じ材質からなる一体構造であることを特徴としたものである。
また、前記誘電体層と前記隔壁の接続部が丸みを帯びていることを特徴としたものである。
また、上記プラズマ表示装置の製造方法において、前記隔壁と前記誘電体層を同時に形成することを特徴としたものであり、特に前記背面板上に複数の前記アドレス電極を形成した後、これらアドレス電極を覆う前記誘電体層と、各アドレス電極間に配置された前記隔壁とを同時に形成することを特徴としたものであり、さらに、前記背面板上に隔壁成形用組成物を塗布し、成形型を押し当てて塑性変形せしめ、前記隔壁と前記誘電体層を同時に形成することを特徴としたものである。
そして、前記隔壁と前記誘電体層の形状に合致した凹部を有する成形型の前記凹部に隔壁成形用組成物を充填して、これに前記アドレス電極を形成した前記背面板に押し当てて、前記隔壁成形用組成物を硬化後、前記成形型を離型して前記背面板上に前記隔壁と前記誘電体層を転写することを特徴としたものである。
本発明のプラズマ表示装置によれば、誘電体層と隔壁が一体構造である為、それらを同時に焼成できる。そのため、誘電体層と隔壁が同時に焼成収縮する為、隔壁が誘電体層の熱膨張の影響を受けにくくなり、隔壁にクラックが発生しにくくなるように作用し、結果、パネル点灯時の異常点灯等の表示乱れを防止する。
さらに、誘電体層と隔壁を同時に形成できる為に、工程数を少なくでき、また、サンドブラスト法のように研削する工程が無い為、誘電体層やアドレス電極を損傷することが無く高品質なPDP用基板を効率良く製造できる。
本発明のプラズマ表示装置及びその製造方法によれば、隔壁と誘電体層が一体構造であるため、隔壁と誘電体層を同時に焼成できる。そのため、隔壁と誘電体層が同様に焼成収縮するため、隔壁が誘電体層の熱膨張の影響を受けにくくなり、隔壁のクラックを防止することができる。さらに誘電体層と隔壁を同時で形成できるようになるため、焼成工程等の工程数を少なくでき、しかも、サンドブラスト法の様に切削する工程がないため、電極への損傷を防止するように作用する。
また、隔壁の形成方法に隔壁形成層を高精度の成形型を用いて成形するために、従来のスクリーン印刷のような繰り返し工程等がなく、しかも高精度で微細なピッチを有するPDP用基板を安価にかつ効率良く製造できることが可能となる。
以下、本発明のプラズマ表示装置及びその製造方法について、図面に基づき説明する。
図1は本発明のPDP用基板の断面図である。背面板1 はソーダライムガラスや各種セラミックスからなる絶縁基板であり、背面板1には複数のアドレス電極3が形成される。そしてアドレス電極3は一体構造をなした誘電体層8と隔壁2からなる構造物により覆われ、各隔壁2により表示セル5が形成される。
そして、上記表示セル5に蛍光体を塗布し、隔壁2上に、図5に示すような放電電極7を備えた正面板6を接合すればプラズマ表示装置を構成することができる。
なお、本発明において、誘電体層8と隔壁2が一体構造を成すとは、両者が同じ材質からなり、明確な境界がない状態を言う。また、誘電体層8と隔壁2を一体構造とするためには、詳細を後述するように、両者を同時に形成すれば良い。
上記一体構造を成した誘電体層8と隔壁2の形状は特に限定するものではないが、画素ピッチや基板サイズに応じて、適宜選択することができる。その際、隔壁断面形状は開口面積確保の点からテーパー形状が好ましい。
また、誘電体層8の厚みは3〜50μmの範囲が好適である。これは、3μmよりも小さいと保護層としての効果が乏しくなり、一方、50μmを超えると、発光のスイッチングを行う為のアドレス放電を発生させるのに高い電圧が必要となり消費電力の増加をもたらしたり、また、放電空間も小さくなり、発光効率の減少をもたらすことになる。
また、誘電体層8と隔壁2の接続部は丸みを帯びた方が好ましい。これにより、強度の向上がはかれ、また、蛍光体の塗布性も向上する。
次に、本発明のPDP用基板の製造方法を説明する。
図2(a)に、隔壁成形型9に隔壁成形用組成物10を充填し、背面板1に転写させる方法を示す。
まず、図2(a)に示すように隔壁2と誘電体層8の形状に合致した凹部を有する成形型9を用意し、この成形型9の凹部にセラミック又はガラス粉末と溶媒及び有機性添加物からなる隔壁成形用組成物10を充填する。これらを、アドレス電極3を形成した背面板1に押し当て、前記隔壁成形用組成物10に応じた硬化法によって前記隔壁成形用組成物10を硬化させる。
その後図2(b)に示すように、成形型9を離型して、背面板1上に隔壁2と誘電体層8を転写する。かくして得られた隔壁成形体を所定温度にて加熱して脱バインダー処理した後、焼成工程を経て隔壁2と誘電体層8が一体構造を成すPDP用基板を製造することができる。
また、他の製造方法として、図3に示すように、背面板1上に隔壁成形用組成物10からなる隔壁形成層11を塗布し、隔壁2及び誘電体層8の形状を有する成形型9を加圧して、隔壁形成層11を塑性変形せしめ、隔壁2及び誘電体8を一体で背面板1に成形させることもできる。
まず、図3(a)に示すように、背面板1上の隔壁2及び誘電体層8を形成する部分に隔壁成形用組成物10を塗布して隔壁形成層11を形成する。これを図3(b)に示すように、前記隔壁2及び誘電体層8の形状を有する成形型9により加圧し、前記隔壁形成層11を塑性変形させることで、隔壁2及び誘電体層8の一体形状を付与し、その後、図3(c)に示すように成形型9を離型して、背面板1上に隔壁2と誘電体層8を一体で成形する。かくして得られた隔壁成形体を所定温度にて加熱して脱バインダー処理した後、焼成工程を経て隔壁2と誘電体層8が一体構造を成すPDP用基板を製造することができる。
さらに他の製造方法として、図4に示すように、背面板1上に塗布した隔壁成形用組成物10からなる隔壁形成層11を、隔壁形状を有する成形型9を加圧して隔壁形成層11を塑性変形せしめ、該加圧圧力等を制御して隔壁及び誘電体層形状を付与し、背面板1に隔壁2及び誘電体層8を一体で成形させることもできる。
まず、図4(a)に示すように、背面板1上の隔壁2及び誘電体層8を形成する部分に隔壁成形用組成物10を塗布して隔壁形成層11を形成する。これを図4(b)に示すように、前記隔壁2形状を有する成形型9により加圧し、前記隔壁形成層11を塑性変形させる。その際、加圧圧力または加圧変位量を適宜選択し、制御することによって、隔壁2及び誘電体層8形状を付与せしめ、その後、図4(c)に示すように成形型9を離型して、背面板1上に隔壁2と誘電体層8を一体で成形できる。かくして得られた隔壁成形体を所定温度にて加熱して脱バインダー処理した後、焼成工程を経て隔壁2と誘電体層8が一体構造を成すPDP用基板を製造することができる。
なお、更に他の実施形態として、図4(d)に示すように、背面板1上に二層の隔壁形成層11、12を形成しておき、上述したように隔壁2を形成することもできる。
本発明のPDP用基板及びその製造方法においては、隔壁2及び誘電体層8は一体構造となる為に、必然的に隔壁2及び誘電体層8の材料は同一のものとなる。そのことにより、焼成時の隔壁2と誘電体層8の熱収縮差による破損の防止が行えるという利点がある。
また、加圧による成形を行うことで、隔壁2の端部においてはなだらかな傾斜のついた形状をとることがあり、誘電体層8についても外周部に向け傾斜のついた形状をとることがある。
本発明に使用できる隔壁成形用組成物10としては、焼成後にガラス質となり、気密性を保持できるガラス材料やセラミックスあるいはこれらの混合物であれば何れでも良い。例えば、低融点ガラス粉末と酸化物セラミック粉末の混合物等を無機成分として使用することができ、該無機成分と溶媒及び有機性添加物の混合物を適宜、隔壁2および誘電体層8の成形条件に応じて調製して使用することができる。
前記低融点ガラス粉末としては、ケイ酸塩を主成分とし、鉛、硫黄、セレン、明礬等の一種以上を含有した各種ガラス材料を用いることができる。なお、前記セラミックス又はガラス粉末の粒径は、数十ミクロンからサブミクロンのものが好適に用いることができ、具体的には、0.2〜10μm、好ましくは0.2〜5μmの範囲が望ましい。前記溶媒としては、前記有機性添加物と相容するものであれば特に限定するものではなく、溶媒を緩やかに揮発させるためには、2種類以上を併用することも可能である。前記有機性添加物としては、熱可塑性樹脂、あるいは紫外線硬化樹脂、光硬化樹脂、熱硬化性樹脂等の反応硬化性樹脂を用いることができる。その他としては、分散剤、離型剤、硬化剤、滑剤、可塑剤等の各種有機物を挙げることができる。
次に本発明の製造方法で使用する成形型9は、セラミックス、金属、樹脂、ゴム等の何れの材質でも良く、特に限定するものではないが、加工のし易さからは金属が好ましい。また、成形型9の形状は、平板に限るわけではなく、隔壁2と同一形状の溝或いは誘電体層8の形状を具備する形状なら、いずれの形状であってもよく、例えば、ロール状のものを用いても何等問題ない。なお、必要ならば、成形型表面に離型性向上や摩耗防止の為に表面被覆等の表面処理を行ってもよい。
また、本発明の背面板1として用いる基板としては、ソーダライムガラスや低ソーダガラス、鉛アルカリケイ酸ガラス、ホウケイ酸塩ガラス等の透明ガラス基板を用いることができ、隔壁材料と熱膨張係数が近似していることが望ましい。特に高歪点低ソーダガラスが好適である。
また、背面板1のアドレス電極3としては、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の導体金属、あるいはこれらの合金、または前記導体金属やその合金に少量のガラスを混合した導電性ペーストを用いて形成することができる。
また、前記前記基板上に隔壁成形用組成物10からなる隔壁形成層11を形成する手段は特に限定するものではないが、例えば、ロールコーター、ドクターブレード、スクリーン印刷、グラビア印刷等を用いることができ、最終的に均一な膜厚で形成できればよい。
一方、前記隔壁成形用組成物10から成る隔壁形成層11と背面板1の界面には、無機系、有機系いずれの接着剤を用いることも可能である。例えば、シランカップリング剤やチタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤を使用することができ、中でも反応性の高いシランカップリング剤が好適である。
(実施例1)本発明のPDP用基板およびその製造方法について以下のようにして評価した。
先ず、厚さ2.8mmの42インチサイズのソーダライムガラスから成る背面板1上に、厚膜印刷法によりAgを主成分とする電極ペーストを用いて幅80μmのアドレス電極3をストライプ状に360μmピッチで全面に形成して焼き付け、アドレス電極3付き背面板1を作製した。
一方、図2に示すように、頂点幅が40μm、高さが200μm、ピッチが360μmに相当する隔壁形状の溝を多数を有し、且つ誘電体層の厚さ20μmを考慮した平板状の成形型9を準備した。
次に、前記成形型9に低融点ガラス粉末と反応硬化性樹脂、溶媒、分散剤から成る隔壁成形用組成物10を充填後、金属製の平面状の支持体上に設置し、前記アドレス電極3付き背面板1を前記形成型9に押しつけ、隔壁成形用組成物10を反応硬化せしめ、隔壁2および誘電体層8形状を付与した後、前記成形型9を離型して背面板1上に隔壁成形体を形成した。
次いで、前記隔壁成形体を密着した背面板1を所定温度に保持して脱バインダーした後、各材料主成分により焼成雰囲気を適宜変更し、550〜600℃の温度で10分間焼成して背面板1と一体化した評価用のPDP用基板を作製した。
かくして得られた評価用のPDP用基板について、隔壁2を正面板と接する方向からCCDカメラで拡大投影したモニター画面を通して隔壁2および誘電体層8表面を観察した。
その結果、隔壁2および誘電体層8の表面にはクラックは認められず、良好なPDP用基板であった。
(実施例2)実施例1と同様にして、アドレス電極3付き背面板1を作製した。
一方、図3に示すように、頂点幅が40μm、高さが200μm、ピッチが360μmに相当する隔壁形状の溝を多数を有し、且つ誘電体層の厚さ20μmを考慮した平板状の成形型9を準備した。
次に、前記アドレス電極3付き背面板1上に低融点ガラス粉末とブチラール樹脂、溶媒、分散剤から成る隔壁成形用組成物10をドクターブレードにて均一に塗布して隔壁形成層11を形成した。
その後、前記隔壁形成層11が形成された背面板1を金属製の平面状の支持体上に設置し、前記隔壁形成型9を前記隔壁形成層11が形成された背面板1に加圧圧着し、隔壁成形用組成物10から成る隔壁形成層11を塑性変形させて隔壁2および誘電体層8形状を付与した後、隔壁成形型9を離型して背面板1上に隔壁成形体を形成した。その後、実施例1同様に脱バインダー、焼成、評価した。
その結果、隔壁2および誘電体層8の表面にはクラックは認められず、良好なPDP用基板であった。
(実施例3)実施例1と同様にして、アドレス電極3付き背面板1を作製した。
一方、図4に示すように頂点幅が40μm、高さが200μm、ピッチが360μmに相当する隔壁形状の溝を多数を有する平板状の成形型9を準備した。その後、実施例2同様に隔壁形成層11を形成した後、前記成形型9が背面板1と20μmの変位となる位置まで成形型9を加圧圧着せしめ、隔壁成形用組成物10から成る隔壁形成層11を塑性変形させて隔壁2および誘電体層8形状を付与した後、隔壁成形型9を離型して背面板1上に隔壁成形体を形成した。その後、実施例1同様に脱バインダー、焼成、評価した。
その結果、隔壁2および誘電体層8の表面にはクラックは認められず、良好なPDP用基板であった。
(実施例4)実施例2の平板状の成形型9に換えて、ロール状の成形型9を用いた以外は実施例2と同様に隔壁2および誘電体層8を成形し、脱バインダー、焼成、評価した。
その結果、隔壁2および誘電体層8の表面にはクラックは認められず、良好なPDP用基板であった。
(実施例5)実施例3の平板状の成形型9に換えて、ロール状の成形型9を用いた以外は実施例2と同様に隔壁2および誘電体層8を成形し、脱バインダー、焼成、評価した。
その結果、隔壁2および誘電体層8の表面にはクラックは認められず、良好なPDP用基板であった。
(比較例1)まず、実施例1同様のアドレス電極3付き背面板1を作製した。その後、前記背面板1にスクリーン印刷にて誘電体層8をベタ印刷して形成し、乾燥、焼成して膜厚約16μmの誘電体層8を形成した。次に、誘電体層8を形成した背面板1上にスクリーン印刷にて印刷・ 乾燥を15回繰り返し、誘電体層8上に隔壁2を形成した。その後、脱バインダー、焼成し、評価用のPDP用基板を作製した。
その後、実施例1同様に評価した結果、隔壁2の不特定箇所でクラックが16ヶ所で検出され、良好なPDP用基板を得ることができなかった。
(比較例2)まず、比較例1同様のアドレス電極3付き背面板1上に誘電体層8を形成し、誘電体層8付き背面板1を作製した。該背面板1上に隔壁成形用組成物10の層を被着形成した後、該層上にレジスト膜を形成し、隔壁2相当部以外を露光現像してブラストマスクを作製してサンドブラスト加工を30分間施し、隔壁2以外の部分を研削除去した後、ブラストマスクを除去して誘電体層8上に隔壁2を形成した。その後、脱バインダー、焼成し、評価用のPDP用基板を作製した。
その後、実施例1同様に評価した結果、隔壁2の不特定箇所でクラックが5ヶ所で検出され、また、誘電体層8表面は、サンドブラスト処理によって、粗面を呈し、一部アドレス電極3が露出している部分が3ヶ所で認められ、良好なPDP用基板を得ることができなかった。
尚、本発明は前記詳述した実施例に何等限定されるものではない。
本発明に係るPDP用基板の断面図である (a)(b)は本発明のPDP用基板の製造方法を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は本発明のPDP用基板の製造方法を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は本発明のPDP用基板の製造方法を示す概略断面図である。 一般的なPDPの要部断面図である。
符号の説明
1:背面板
2:隔壁
3:アドレス電極
4:蛍光体
5:表示セル
6:正面板
7:放電電極
8:誘電体層
9:隔壁成形用成形型
10:隔壁成形用組成物
11:隔壁形成層

Claims (5)

  1. 背面板上に、複数のアドレス電極と、これらアドレス電極を覆う誘電体層と、各アドレス電極間に配置された隔壁とを備えるとともに、前記隔壁上に、放電電極を備えた正面板を接合してなるプラズマ表示装置であって、前記隔壁と前記誘電体層が同じ材質からなる一体構造であることを特徴とするプラズマ表示装置。
  2. 前記誘電体層と前記隔壁の接続部が丸みを帯びていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ表示装置。
  3. 請求項1または2記載のプラズマ表示装置の製造方法であって、前記背面板上に複数の前記アドレス電極を形成した後、これらアドレス電極を覆う前記誘電体層と、各アドレス電極間に配置された前記隔壁とを同時に形成することを特徴とするプラズマ表示装置の製造方法。
  4. 前記背面板上に隔壁成形用組成物を塗布し、成形型を押し当てて塑性変形せしめ、前記隔壁と前記誘電体層を同時に形成することを特徴とする請求項3記載のプラズマ表示装置の製造方法。
  5. 請求項1または2記載のプラズマ表示装置の製造方法であって、前記隔壁と前記誘電体層の形状に合致した凹部を有する成形型の前記凹部に隔壁成形用組成物を充填して、これに前記アドレス電極を形成した前記背面板に押し当てて、前記隔壁成形用組成物を硬化後、前記成形型を離型して前記背面板上に前記隔壁と前記誘電体層を転写することを特徴とするプラズマ表示装置の製造方法。
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