JPH1134454A - ローラースタンプの製造装置 - Google Patents

ローラースタンプの製造装置

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JPH1134454A
JPH1134454A JP18959897A JP18959897A JPH1134454A JP H1134454 A JPH1134454 A JP H1134454A JP 18959897 A JP18959897 A JP 18959897A JP 18959897 A JP18959897 A JP 18959897A JP H1134454 A JPH1134454 A JP H1134454A
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JP
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roller
gear
roller stamp
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JP18959897A
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English (en)
Inventor
Masahiro Soma
正博 相馬
Shuzo Ono
秀三 小野
Hideo Kikuchi
英夫 菊池
Hayato Hosoya
早人 細谷
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のローラースタンプの製造は、スタンプ
部材に印面形成する装置と、印面形成されたスタンプ部
材をケースに組み込みする装置とによって製造されるた
め、量産に適したものとなるが、その装置が大型とな
り、店頭に設置するには適さないものである。 【解決手段】 本発明のローラースタンプの製造装置
は、ローラースタンプRを収納するストック部14と、
サーマルヘッド51と歯車体54とを有する印面形成構
成部材Kとの間で、搬送部材33によりローラースタン
プRを搬送するようにしたため、製造装置が簡単で、小
型となり、自動販売機に適した装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は店頭に設置した自動
販売機に使用して好適なローラースタンプの製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のローラースタンプの製造は、スタ
ンプ部材に印面形成を行い、この印面形成されたスタン
プ部材をケースに組み込んで、ローラースタンプを製造
するものであった。また、印面形成されたスタンプ部材
は、色々な印面を施したスタンプ部材を、多種類予め製
造しておき、このスタンプ部材をケースに組み込んだも
のを多数用意しておき、顧客が用意された製品を選択し
て購入するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のローラースタン
プの製造は、スタンプ部材に印面形成する装置と、印面
形成されたスタンプ部材をケースに組み込みする装置と
によって製造されるため、量産に適したものとなるが、
その装置が大型となり、店頭に設置するには適さないも
のである。また、スタンプ部材に形成される印面は、予
め製造されたものであるため、顧客の多様な要望に基づ
いた印面を用意することが困難で、コスト高になると言
う問題がある。更に、顧客の要望に基づいた印面を、直
ちに、用意することが困難で、顧客のニーズに答えられ
ないという問題があった。そこで、本発明は、装置が小
型で、スタンプ部材への印面形成が、直ちに形成でき
て、店頭に設置して好適なローラースタンプの製造装置
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、ケースに取り付けられた歯車
部とスタンプ部材とを有するローラースタンプと、該ロ
ーラースタンプを収納したストック部と、少なくともサ
ーマルヘッドと歯車体とを有する印面形成構成部材と、
前記ストック部の下方に位置し、前記ストック部と前記
印面形成構成部材との間を往復移動可能に取り付けら
れ、一つの前記ローラースタンプを搬送する搬送部材と
を備え、前記ローラースタンプを前記搬送部材によっ
て、前記ストック部から印面形成構成部材まで搬送し、
前記スタンプ部材を前記サーマルヘッドに当接させると
共に、前記歯車部を回転状態にある前記歯車体に噛み合
わせ、該歯車体の回転を、前記歯車部を介して前記スタ
ンプ部材に回転動作を行わせ、前記スタンプ部材に印面
形成を行うようにした構成とした。
【0005】また、第2の解決手段として、互いに間仕
切りされて複数個が並設された前記ローラースタンプの
収納部を有する前記ストック部が、前記搬送部材の移動
に対して直角方向に移動可能に取り付けられ、下部に開
放部を有する前記収納部が前記搬送部材に対向するよう
に移動可能した構成とした。また、第3の解決手段とし
て、前記印面形成構成部材の前記歯車体を、間隔を置い
て二個配設し、二個の何れか一方に前記ローラースタン
プの前記歯車部を噛み合わせるようにした構成とした。
更に、第4の解決手段として、前記ローラースタンプの
前記歯車部を、前記スタンプ部材の両側に設け、前記歯
車部を、前記印面形成構成部材の前記歯車体に噛み合わ
せるようにした構成とした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のローラースタンプの製造
装置を、図1〜図17に基づいて説明すると、図1は本
発明のローラースタンプの製造装置に適用されるローラ
ースタンプの斜視図、図2は本発明のローラースタンプ
の製造装置に適用されるローラースタンプの断面図、図
3は本発明のローラースタンプの製造装置の平面図、図
4は本発明のローラースタンプの製造装置の一部を切り
欠いた背面図、図5は図3のA−A線における断面図、
図6は図3のB−B線における断面図、図7は図4のC
−C線における断面図、図8は図4のD−D線における
断面図、図9は本発明のローラースタンプの製造装置に
係るローラースタンプの押さえ部材を示す要部の側面
図、図10は本発明のローラースタンプの製造装置に係
るローラースタンプの押さえ部材を示す要部の背面図、
図11〜図15は本発明のローラースタンプの製造装置
の動作を説明するための説明図、図16と図17は本発
明のローラースタンプの製造装置に係る印面形成におけ
るローラースタンプと歯車体との関係を示す説明図であ
る。
【0007】次に、本発明のローラースタンプの製造装
置に適用されるローラースタンプRを、図1、図2に基
づいて説明すると、このローラースタンプRは、合成樹
脂の成型品から成るケース1には、ツマミ部1aと、孔
を有する一対の腕部1bとが形成されている。また、軸
部2は、合成樹脂の成形等で形成され、両端部に設けら
れた取付部2aと、芯部2bと、芯部2bより大きな径
を有する歯車部2cとを備えている。また、円筒状のス
タンプ部材3は、連続気泡を有するポリオレフィン系の
発泡体で形成され、その中心部には孔3aが設けられて
いる。
【0008】そして、このスタンプ部材3は、その表面
が熱によって目詰まりを生じて、この目詰まりにより印
面形成が行われ、目詰まりしていない部分が所望の字、
或いは絵柄となり、この目詰まりしていない部分でイン
クを含侵して、スタンプ部材3を転がすことにより印字
が行われるようになっている。また、印面形成がされて
いないスタンプ部材3は、軸部2の芯部2bを孔3aに
圧入して、軸部2に取り付けられる。また、印面形成が
されていないスタンプ部材3を取り付けた軸部2は、取
付部2aをケース1の腕部1bの孔に嵌合して、回転可
能に取り付けられて構成されている。そして、このよう
なローラースタンプRは、製造装置に供給されて、印面
形成が行われるものである。
【0009】次に、ローラースタンプの製造装置を図3
〜図17に基づいて説明すると、特に図3、図4、図6
に示すように、金属板等から成る基台10には、間隔を
おいて一対の取付板11、12が固定され、また、この
取付板11、12には、基台10と平行な状態で、切り
欠き部13aを有する板部13が固定されている。ま
た、この板部13上には、ローラースタンプRをストッ
クするためのストック部14が配設されており、このス
トック部14は、互いに間仕切りされて複数個が並設さ
れ、上下に開放された収納部14a(図面では4個)
と、収納部14aの前面と背面の両側に、収納部14a
と連結して設けられた複数個のガイド部14bと、収納
部14aの背面に連結され、収納部14aの一個毎に対
応して三角状の突部14cを有する板状の作動部14d
と、各収納部14aの背面で、板部13の近傍に設けら
れた孔14eと、ストック部14の一端に設けられた作
動片14fとを備えている。
【0010】そして、前記一対の取付板11と12間に
は、一対のガイド棒15が張架され、この一対のガイド
棒15によって、ストック部14のガイド部14bが取
り付けられ、ストック部14はガイド棒15をガイドに
して、横方向である矢印X1、X2方向に、端部が取付
板11、12にぶつかるまで移動可能となっている。そ
して、ストック部14が板部13上で移動した時、収納
部14aの下方の開放部は、一個の収納部14aのみが
切り欠き部13aと合致した時のみ下方に通じた状態と
なるが、他の収納部14aの下方の開放部は、板部13
で塞がれた状態となっている。また、基台10には、モ
ータ16を取り付けた取付板17が固定され、この取付
板17には、同軸状態の歯車18とプーリ19とが回転
可能に取り付けられ、前記歯車18は、モータ16の軸
に取り付けられた歯車20と噛み合わされ状態となって
いる。
【0011】また、板部13の背面側には、支柱21に
よってプーリ22が回転可能に取り付けられ、このプー
リ22とプーリ19との間にはベルト23が張架され、
このベルト23の一部には、ストック部14に連結され
たガイド部14bが係止されて、ベルト23の移動に伴
ってストック部14を可動するようになっている。即
ち、モータ16が駆動すると歯車20が回転し、これに
よって歯車18を介してプーリ19が回転して、ベルト
23がプーリ19、22間で回動し、ベルト23が矢印
X1、或いはX2方向に移動するのに伴って、ストック
部14が移動されるものである。
【0012】また、板部13の背面側において、切り欠
き部13aと対応する位置で、板部13にはコ字状の取
付板24が固定され、この取付板24の上方には、前記
作動部14dの突部14cと対向する位置に、マイクロ
スイッチ等から成る検出部材25が取り付けられ、ま
た、取付板24の下方には、前記収納部14aの孔14
eと対向する位置に、光センサ等から成る検出部材26
が取り付けられている。そして、前記検出部材25は、
その作動部25aが各突部14cと係脱を行って、切り
欠き部13aに対する収納部14aの位置の検出を行
い、また、検出部材26は、切り欠き部13aに位置し
た収納部14aの孔14eを通して、収納部14aに収
納されたローラースタンプRの有無を検出するものであ
る。また、取付板11の上方には、マイクロスイッチ等
から成る検出部材27が取り付けられ、この検出部材2
7は、ストック部14が一端(図3においては右側)に
移動した時、作動部27aがストック部14の作動片1
4fとぶつかって、ストック部14のホームポジション
を検出するものである。そして、このホームポジション
においては、最も左側に位置する収納部14aの下方の
開放部は、切り欠き部13aに対向した状態になる。
【0013】また、特に図3、図5〜図8に示すよう
に、板部13の切り欠き部13aの両側の下方には、一
対の板状の案内部材28が配設されており、この一対の
案内部材28は、板部13から基台10の前方側に設け
られたローラースタンプRの落とし穴10a上まで延び
て形成され、基台10と板部13とに支持されて取り付
けられている。また、一対の案内部材28の側部28a
は、切り欠き部13aから前方端部に行くに従って、漸
次細幅に形成されおり、一対の案内部材28の切り欠き
部13a側では、ローラスタンプRに対してゆとりある
状態で案内するが、細幅側では、ローラスタンプRに対
して遊びのない状態で案内するようにしてある。
【0014】また、特に図9、図10に示すように、前
記一対の案内部材28間には、直方体の押さえ部材29
が配設されている。また、案内部材28には、略L字状
のレバー30が回動可能に取り付けられ、このレバー3
0に前記押さえ部材29が取り付けられて、レバー30
と共に回動するようになっている。そして、案内部材2
8に固定されたピン31とレバー30との間に、コイル
バネ32が掛け止めされ、レバー30を常時牽引して、
押さえ部材29の後部を、常時上方に持ち上げるように
なし、レバー30は、その一部が案内部材28の上縁に
ぶつかった状態で、バネ32の牽引による回転がストッ
プした状態となっている。
【0015】また、図3〜図8に示すように、基台10
と板部13との間、及び一対の案内部材28間で、切り
欠き部13aに対向した状態で配設されたローラースタ
ンプRを搬送するための搬送部材33を有し、この搬送
部材33は背面から見てU字状をなし、切り欠き部13
aの近傍に位置し、板部13と平行な受け面を有する高
くなった上段の受け部33aと、板部13と平行な受け
面を有し、前記上段の受け部33aに対して段部により
一段低くなった下段の受け部33bと、受け部33bの
略中央部に形成されたスリット33cと、受け部33
a、33bの両側に連結して設けられた複数個のガイド
部33dと、横方向に延びた作動片33eとを備えてい
る。また、前記案内部材28の前面部28bと基台10
の背面側に固定された取付板34との間には、前記ガイ
ド棒15に対して直交状態で、一対のガイド棒35が張
架され、この一対のガイド棒35によって、搬送部材3
3のガイド部33dが取り付けられ、搬送部材33はガ
イド棒35をガイドにして、前後方向である矢印Y1,
Y2方向に、前面部28bと取付板34との間で移動可
能となっている。
【0016】そして、搬送部材33は、切り欠き部13
aに位置したストック部14の収納部14aの下方の開
放部に対向した状態で移動し、通常時のホームポジショ
ンにあっては、上段の受け部33aが収納部14aの開
放部の大半を塞いで(図11参照)、ローラスタンプR
の下段の受け部33bへの落下を防ぎ、また、搬送部材
33が最後部に移動した時は、上段の受け部33aが収
納部14aの開放部を開放して、ローラースタンプRが
自重で下段の受け部33bに落下し(図12参照)、更
に、搬送部材33が最前部に移動した時は、落下したロ
ーラースタンプRが段部によって前方に押し出された状
態となると共に、上段の受け部33aによって収納部1
4aの開放部が塞がれた状態(図14参照)と成るよう
な移動が行われる。また、ストック部14の前方への移
動時、ガイド部33dの一つがレバー30にぶつかり、
レバー30をバネ32に抗して回動させ、これによって
押さえ部材29が回動して、押さえ部材29の下面で、
ローラースタンプRを下段の受け部33bに押し付ける
ようになっている。
【0017】また、基台10の背面側には、モータ36
を取り付けた取付板37が固定されると共に、同軸状態
の歯車38とプーリ39とが回転可能に取り付けられ、
歯車38は、モータ36の軸に取り付けられた歯車40
と噛み合わされた状態となっている。また、基台10の
前面側には、支柱(図示せず)によってプーリ41が回
転可能に取り付けられ、このプーリ41とプーリ39と
の間にはベルト42が張架され、このベルト42の一部
には、搬送部材33に連結されたガイド部33dが係止
されて、ベルト42の移動に伴って搬送部材33を可動
するようになっている。即ち、モータ36が駆動すると
歯車40が回転し、これによって歯車38を介してプー
リ39が回転して、ベルト42がプーリ39、41間で
回転し、ベルト42が矢印Y1、或いはY2方向に移動
するのに伴って、搬送部材33が移動されるものであ
る。
【0018】また、特に図8に示すように、基台10に
は、搬送部材33に設けた作動片33eと対向する位置
に、マイクロスイッチ等から成る検出部材43が取り付
けられ、搬送部材33の移動途上において、作動片33
eが検出部材43を作動するように成っている。そし
て、この検出部材43は、搬送部材33をホームポジシ
ョンに戻すためのものである。また、図3から図8に示
すように、搬送部材33の下部の空洞部内に位置するよ
うに、基台10には、シーソ部材44が取付板45によ
って取り付けられ、このシーソ部材44は、軸を中心と
してシーソ運動可能に成っていると共に、シーソ部材4
4の前方の一部は、前記搬送部材33のスリット33c
を通して上方に突出した状態となっている。そして、搬
送部材33の下段の受け部33bに位置したローラース
タンプRが移動して、シーソ部材44にぶつかった時、
ローラースタンプRの重みによって押されて、シーソ部
材44がシーソ運動し(図13参照)、また、シーソ部
材44がローラースタンプRとの係合が外れた時は、シ
ーソ部材44は自己の自重によってシーソ運動を行い、
前方が持ち上がった状態の元の位置に戻るような動作を
行うようになっている(図14参照)。
【0019】また、案内部材28の前方の基台10に
は、印面形成構成部材Kが配設されており、この印面形
成構成部材Kは、基台10に固定された取付板46と、
取付板46に前後方向にスライド可能に取り付けられた
可動体47と、取付板46に固定され、可動体47の孔
47aに挿通されて可動体47の移動をガイドするピン
48と、可動体47の垂直板に取り付けられ、取付板4
6の孔に挿通されて可動体47の移動をガイドする一対
のガイド棒49と、ガイド部49に挿入され、可動体4
7と取付板46との間に介在されたバネ50を備えてい
る。更に、印面形成構成部材Kは、可動体47の垂直板
の背面側に固定されたサーマルヘッド51と、取付板4
6に固定されたコ字状の支持板52と、支持板52に取
り付けられたマイクロスイッチ等から成る検出部材53
と、案内部材28と可動体47との間に位置し、前記取
付板46に回転可能に取り付けられた一対の歯車体54
と、図3に示すように、基台10に固定された取付板5
5と、取付板55に固定されたモータ56と、モーター
56の軸に取り付けられ、歯車体54に取り付けられた
歯車57に噛み合う歯車58とを備えている。
【0020】そして、サーマルヘッド51を取り付けた
可動体47は、バネ50によって常時、背面側に弾圧さ
れた状態にあり、サーマルヘッド51にローラースタン
プRが当接して、可動体47が押圧された時は、バネ5
0に抗して、ガイド棒49とピン48をガイドにして前
方に移動するようになっている。また、この可動体47
の移動に伴い、検出部材53の作動部53aが押され
て、検出部材53が作動し、印面形成の指令を行うもの
である。また、前記一対の歯車体54は、一定の間隔を
置いて配置され、その間隔の幅は、図16、図17に示
すように、ローラースタンプRのスタンプ部材3の幅よ
りやや大きめと成っており、そして、歯車体54は、ロ
ーラースタンプRの歯車部2cと噛み合い可能となって
おり、その噛み合いは、先ず、モータ56が駆動して歯
車58、57を介して歯車体54が回転している状態
で、歯車部2cが歯車体54に噛み合うようになってい
ると共に、歯車体54によって、歯車部2cを介してス
タンプ部材3を回転するようになっている。
【0021】本発明のローラースタンプの製造装置は、
上述したような構成を有し、このような製造装置は自動
販売機に組み込まれて使用されるものであるが、次に、
本発明の製造装置の動作を説明する。先ず、スタンプ部
材3に印面形成がなされいないローラースタンプRを、
ストック部14の収納部14aに収納した状態で、製造
装置に電源を入れると、初期動作が行われようになって
いる。そして、この初期動作は、ストック部14を移動
するためのモータ16が駆動して、図3に示すように、
ストック部14は最右端に移動し、検出部材27によっ
て検出されて、ストック部14がホームポジション位置
となると共に、最左端に位置する収納部14aの突部1
4cが検出部材25を作動した状態にあって、この収納
部14aが板部13の切り欠き部13aと対向した位置
を採るようになっている。更に、この初期動作において
は、モータ36を駆動して、図14に示すように、搬送
部材33を最左端の位置(排出動作)まで一度移動さ
せ、すると、図8において、作動片33eが検出部材4
3によって検出された状態となり、この検出部材43に
よって、搬出部材33をホームポジションの位置に戻す
指令が出されるため、モータ36は前述と反対方向に所
定数の回転を行い、図11に示すような搬送部材33の
ホームポジションの位置となる。即ち、この搬出動作
は、搬送部材33の下段の受け部33bにローラースタ
ンプRがあった場合の誤動作を防止出来るものである。
【0022】次に、使用者が所望の印面形成データを制
御部(図示せず)に入力する。すると、図3、図11に
示すように、検出部材26によって、最左端に位置した
収納部14aの孔14eを通してローラースタンプRの
有無を検知する。そして、ローラースタンプRがない場
合は、モーター16が駆動して、ストック部14を矢印
X1方向に移動し、次の収納部14aの突部14cが検
出部材25によって検出されて、ストック部14の移動
が停止する。この時、二番目の収納部14aが切り欠き
部13aと対向した位置を採り、この状態で二番目の収
納部14aにおけるローラースタンプRの有無を検知す
るようになり、このようにして、順次収納部14aが選
択されるものである。また、ローラースタンプRが存在
するときは、モータ36が所定数回転して、搬送部材3
3は図11のホームポジションの位置から矢印Y2の方
向に移動して、図12に示すように、上段の受け部33
aが収納部14aから外れた状態となる。この時、図1
2に示すように、ローラースタンプRは自重により下段
の受け部33bに落ち込み、一個のみ受け部33bに受
け入れられる。
【0023】次に、モータ36が前記と反対方向に回転
して、下段の受け部33bでローラースタンプRを受け
入れた状態で、搬送部材33は、図13に示すように、
矢印Y1方向に移動すると共に、印面形成構成部材K用
のモータ56を駆動して、歯車体54を時計方向(矢印
Z方向)に回転する。そして、この移動途上では、ロー
ラースタンプRのケース1の側面が一対の案内部材28
の側部28aで、ガイドされながら前方に移動すると共
に、図13に示すように、シーソ部材44はローラース
タンプRにぶつかって、前方部が下方に押されてシーソ
運動した状態となる。更に、搬送部材33が前方に移動
すると、ローラースタンプRは、一対の案内部材28の
側部28aの細幅部間に押し込まれて、ガタのない支持
状態で移動すると共に、移動途上において、ガイド部3
3dの一つがレバー30にぶつかり、レバー30をバネ
32に抗して回動させ、これによって押さえ部材29が
回動して、押さえ部材29の下面で、ローラースタンプ
Rを下段の受け部33bに押し付ける動作が行われるよ
うになる。
【0024】そして、更に搬送部材33が前方に移動す
ると、図14に示すように、ローラースタンプRは収納
部14aの開放部から外れると共に、開放部には上段の
受け部33aが位置してローラースタンプRの落ち込み
を防ぎ、また、時計方向に回転状態にある歯車体54
に、ローラースタンプRの歯車部2cが後方に押されな
がら噛み合わされると共に、スタンプ部材3がサーマル
ヘッド51にぶつかり、サーマルヘッド51を前方に押
圧する。すると、サーマルヘッド51を取り付けた可動
体47は、ガイド棒49とピン48をガイドにしてバネ
50に抗して前方に移動するため、検出部材53の作動
部53aが動作して、検出部材53が作動する。また、
この時、図8における搬送部材33の作動片33eは、
検出部材43にぶつかり、検出部材43でモータ36の
駆動を停止し、搬送部材33の移動も停止する。次に、
前記検出部材53が作動すると、モータ56が前記と反
対方向に回転、即ち、図14において歯車体54を一
度、少し反時計方向に回転させて歯車部2cとのバック
ラッシュをなくした後、再度、時計方向(矢印Z方向)
に回転して、歯車部2cを介してスタンプ部材3を回転
させると共に、サーマルヘッド51には、印面形成指令
が送られ、スタンプ部材3の表面に印面形成が行われ
る。そして、印面形成時のスタンプ部材3の回転角は約
372度で、一回転よりも12度程度、大きくしてい
る。これは、印面形成のスタート時のサーマルヘッド5
1の発熱立ち上がり不足による印面形成不足を補うもの
である。また、印面形成前に、歯車体54の回転を、時
計方向から反時計方向に反転させることにより、歯車部
2cとの噛み合わせのバックラッシュをなくし、更に、
再度、反時計方向から時計方向に反転させることによっ
て、サーマルヘッド51に押し付けられたスタンプ部材
3の表面を、しわをなくした状態で馴染ませることが出
来る。更に、この時、シーソ部材44は、ローラースタ
ンプRとの係合が外れて、シーソ部材44が自己復帰し
て、ローラースタンプRの後方で待機した状態となって
いる。
【0025】そして、印面形成が終わると、検出部材4
3の指令によってモータ36が駆動されて、図15に示
すように、搬送部材33はローラースタンプRを伴って
後退するが、ローラースタンプRは、シーソ部材44に
ぶつかった所で後方への移動が停止され、搬送部材33
のみが後退(矢印Y2方向に移動)する。そして、ロー
ラースタンプRが、下段の受け部33bとの係合が外れ
ると、自重により基台10の落とし穴10aを通して下
方に落ちるようになる。また、搬送部材33は、検出部
材43の指令で、図11に示すホームポジションの位置
に戻ると共に、ガイド部33dは、レバー30との係合
が外れ、押さえ部材29、レバー30はバネ32によっ
て元の状態に戻る。更に、サーマルヘッド51、可動体
47もバネ50によって、元の状態に戻ると共に、モー
ター56も回転が停止され、歯車体54の回転も停止す
る。そして、再度、使用者が印面形成データを制御部に
入力したときは、前述と同様の動作、方法によって印面
形成が行われるものである。
【0026】また、図16、図17は歯車体54とロー
ラースタンプRの歯車部2cとの関係を示す図で、間隔
をおいて一対の歯車体54を設けることにより、収納部
14aに収納されるローラースタンプRの方向性、即
ち、ケース1に対して歯車部2cが左、或いは右の何れ
においても歯車体54に噛み合わせ出来るようにしたも
のであり、これによって、ローラースタンプRの収納性
を容易にしたものである。また、ここでは図示しない
が、スタンプ部材3の両側に歯車部2cを設け、この歯
車部2cを一個の歯車体54に噛み合わせるようにして
も、前記と同様の効果が得られるものである。なお、印
面形成データが入力されたとき、選択する収納部14a
は、順次、横列方向に選択するか、或いは一個の収納部
14aのローラースタンプRがなくなるまで選択するよ
うにしても良い。また、ストック部14は、移動式のも
ので説明したが、固定式のものでも良いこと勿論であ
る。更に、上記実施の形態では、サーマルヘッド51側
が移動するようにしたが、ローラースタンプR側を移動
するようにしても良いこと勿論である。そして、上述の
ように、検出部材26でローラースタンプRを検出する
ことにより、ローラースタンプRの存在する収納部14
aを確実、容易に選定でき、また、検出部材25によっ
て、複数個の収納部14aの一つを、切り欠き部13a
に確実に対応させることが出来、また、ストック部14
が搬送部材33に対して可動するようにすることによ
り、小型で、コンパクトなものとなる。また、搬送部材
33は、段部を設けて上段の受け部33aと下段の受け
部33bとで構成することにより、上段の受け部33a
でローラースタンプRの落ち込みを防ぎ、下段の受け部
33bでローラースタンプRの一個のみの受け入れと、
押し出し動作が、簡単な構成で確実に出来る。また、シ
ーソ部材44は、自己の自重でシーソー運動するように
しものであるため、その構成が簡単で、しかも、シーソ
ー部材44は搬送部材33の運動経路内に設けて、ロー
ラースタンプRの帰りの移動を阻止し、下段の受け部3
3bから落とすようにしたため、簡単で、小型の排出構
造を得ることが出来る。
【0027】また、一対の案内部材28は、ストック部
14の近傍では広く、印面形成構成部材Kの近傍では狭
くしたものあるため、下段の受け部33bへのローラー
スタンプRの落ち込みが容易で、また、印面形成時に
は、ローラースタンプRの支持を強くして、印面形成の
良好なものが得られる。また、押さえ部材29を設ける
ことにより、印面形成時のローラースタンプRの支持が
確実となり、印面形成の良好なものが得られ、また、こ
の押さえ部材29は、搬送部材33の動きに連動してロ
ーラースタンプRを押さえるようにしたものであるた
め、その構成が簡単で、小型のものが得られる。また、
歯車体54は、回転しながらローラースタンプRの歯車
部2cに噛み合うので、その噛み合いがスムースで、ま
た、歯車体54の回転は、歯車部2cをサーマルヘッド
51から離す方向(矢印Z方向)であるため、噛み合わ
せ時に両者に無理な力がかからず、歯の破損を防止で
き、更に、スタンプ部材3がサーマルヘッド51に当接
した後の印面形成前に、歯車体54が一度、反対方向に
回転するため、噛み合いのバックラッシュをなくして、
正確な噛み合わせが出来ると共に、再度、反対方向(矢
印Z方向)に回転するため、サーマルヘッド51に当接
したスタンプ部材3の表面には、しわが生じていたもの
が、この反対方向の回転でしわをなくすることが出来、
印面形成の良好なものを得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明のローラースタンプの製造装置
は、ローラースタンプRを収納するストック部14と、
サーマルヘッド51と歯車体54とを有する印面形成構
成部材Kとの間で、搬送部材33によりローラースタン
プRを搬送するようにしたため、製造装置が簡単で、小
型となり、自動販売機に適した装置を提供できる。ま
た、印面形成は、ローラースタンプRの歯車部2cを歯
車体54に噛み合わせ、スタンプ部材3を回転させるこ
とにより形成できるので、ローラースタンプR毎に、印
面を直ちに形成でき、自動販売機用として極めて好適な
装置を提供できる。また、歯車体54は、回転しながら
ローラースタンプRの歯車部2cに噛み合うので、その
噛み合いがスムースで、動作の確実な装置を提供でき
る。また、複数個の収納部14aを有するストック部1
4が、搬送部材33に対して移動可能にしたため、多数
のローラースタンプRを収納できると共に、小型でコン
パクトな装置を提供できる。また、一対の歯車体54を
設けたため、収納部14aに収納されるローラースタン
プRの方向性、即ち、ケース1に対して歯車部2cが
左、或いは右の何れにおいても歯車体54に噛み合わせ
出来、これによって、ローラースタンプRの収納性を容
易にすることができる。更に、スタンプ部材3の両側に
歯車部2cを設けることにより、上記と同様に、ローラ
ースタンプRの収納の方向性に融通性を持たせることが
出来、その収納性を容易にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラースタンプの製造装置に適用さ
れるローラースタンプの斜視図。
【図2】本発明のローラースタンプの製造装置に適用さ
れるローラースタンプの断面図。
【図3】本発明のローラースタンプの製造装置の平面
図。
【図4】本発明のローラースタンプの製造装置の一部を
切り欠いた背面図。
【図5】図3のA−A線における断面図。
【図6】図3のB−B線における断面図。
【図7】図4のC−C線における断面図。
【図8】図4のD−D線における断面図。
【図9】本発明のローラースタンプの製造装置に係るロ
ーラースタンプの押さえ部材を示す要部の側面図。
【図10】本発明のローラースタンプの製造装置に係る
ローラースタンプの押さえ部材を示す要部の背面図。
【図11】本発明のローラースタンプの製造装置の動作
を説明するための説明図。
【図12】本発明のローラースタンプの製造装置の動作
を説明するための説明図。
【図13】本発明のローラースタンプの製造装置の動作
を説明するための説明図。
【図14】本発明のローラースタンプの製造装置の動作
を説明するための説明図。
【図15】本発明のローラースタンプの製造装置の動作
を説明するための説明図。
【図16】本発明のローラースタンプの製造装置に係る
印面形成におけるローラースタンプと歯車体との関係を
示す説明図。
【図17】本発明のローラースタンプの製造装置に係る
印面形成におけるローラースタンプと歯車体との関係を
示す説明図。
【符号の説明】
R ローラースタンプ 1 ケース 1a ツマミ部 1b 腕部 2 軸部 2a 取付部 2b 芯部 2c 歯車部 3 スタンプ部材 3a 孔 10 基台 10a 落とし穴 11、12 取付板 13 板部 13a 切り欠き部 14 ストック部 14a 収納部 14b ガイド部 14c 突部 14d 作動部 14e 孔 14f 作動片 15 ガイド棒 16 モータ 17 取付板 18 歯車 19 プーリ 20 歯車 21 支柱 22 プーリ 23 ベルト 24 取付板 25 検出部材 25a 作動部 26 検出部材 27 検出部材 27a 作動部 28 案内部材 28a 側部 28b 前面部 29 押さえ部材 30 レバー 31 ピン 32 バネ 33 搬送部材 33a 受け部 33b 受け部 33c スリット 33d ガイド部 33e 作動片 34 取付板 35 ガイド棒 36 モータ 37 取付板 38 歯車 39 プーリ 40 歯車 41 プーリ 42 ベルト 43 検出部材 44 シーソ部材 45 取付板 K 印面形成構成部材 46 取付板 47 可動体 47a 孔 48 ピン 49 ガイド棒 50 バネ 51 サーマルヘッド 52 支持板 53 検出部材 53a 作動部 54 歯車体 55 取付板 56 モータ 57 歯車 58 歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 早人 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに取り付けられた歯車部とスタン
    プ部材とを有するローラースタンプと、該ローラースタ
    ンプを収納したストック部と、少なくともサーマルヘッ
    ドと歯車体とを有する印面形成構成部材と、前記ストッ
    ク部の下方に位置し、前記ストック部と前記印面形成構
    成部材との間を往復移動可能に取り付けられ、一つの前
    記ローラースタンプを搬送する搬送部材とを備え、前記
    ローラースタンプを前記搬送部材によって、前記ストッ
    ク部から印面形成構成部材まで搬送し、前記スタンプ部
    材を前記サーマルヘッドに当接させると共に、前記歯車
    部を回転状態にある前記歯車体に噛み合わせ、該歯車体
    の回転を、前記歯車部を介して前記スタンプ部材に回転
    動作を行わせ、前記スタンプ部材に印面形成を行うよう
    にしたことを特徴とするローラースタンプの製造装置。
  2. 【請求項2】 互いに間仕切りされて複数個が並設され
    た前記ローラースタンプの収納部を有する前記ストック
    部が、前記搬送部材の移動に対して直角方向に移動可能
    に取り付けられ、下部に開放部を有する前記収納部が前
    記搬送部材に対向するように移動可能したことを特徴と
    する請求項1記載のローラースタンプの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記印面形成構成部材の前記歯車体を、
    間隔を置いて二個配設し、二個の何れか一方に前記ロー
    ラースタンプの前記歯車部を噛み合わせるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1、又は2記載のローラースタン
    プの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラースタンプの前記歯車部を、
    前記スタンプ部材の両側に設け、前記歯車部を、前記印
    面形成構成部材の前記歯車体に噛み合わせるようにした
    ことを特徴とする請求項1、又は2記載のローラースタ
    ンプの製造装置。
JP18959897A 1997-07-15 1997-07-15 ローラースタンプの製造装置 Withdrawn JPH1134454A (ja)

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ID=16244000

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110254048A (zh) * 2019-07-02 2019-09-20 海明联合能源集团矩网科技有限公司 新型印章打印机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110254048A (zh) * 2019-07-02 2019-09-20 海明联合能源集团矩网科技有限公司 新型印章打印机

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Effective date: 20041005