JP2021090490A - 遊戯装置 - Google Patents

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夢十 徳岡
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【課題】ユーザの満足度が高くゲーム性に優れた遊戯装置を提供すること。【解決手段】筐体100の内部に収容された景品50を景品落下口110に押し出すことによりユーザが獲得可能な遊戯装置である。景品が載置される景品載置部200と、景品載置部上に載置された景品を景品落下口の方向に押し出す押出装置300と、を備える。景品載置部200は複数のスリット210と、スリットに嵌合してスリットに沿って移動可能である複数の当接部材270と、を有する。景品載置部200上の景品に2以上のスリット210が位置するように隣接するスリットの間隔が設定されている。押出装置300は、景品載置部の下面側に配設された駆動装置302と、駆動装置に連結された1つの動作手段350とを有し、動作手段は当接部材270に接触しながらスリットに沿って景品の押出し方向に移動し、かつ複数のスリット間を移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、遊戯装置の筐体の内部に収容された景品を、筐体に設けられた景品落下口に押し出し外部に払い出して利用者が取得する遊戯装置に関し、特に様々なサイズの景品をユーザ(以下、プレイヤーともいう。)がゲーム性高く獲得できるようにした遊戯装置に関する。
従来、遊戯装置として、筐体内に景品を1個ずつ積載したリフトを多数台並べ、ゲーム終了後に1台のリフトだけを移動させて景品を搬送するもの、あるいは筐体の内部に収容された多数の景品の中から1個の景品だけを掴んで搬送する鉤爪を利用したものなどが知られている。
また、筐体内に様々な景品を並べ、駆動装置によって景品を様々な形態で移動させ外部に払い出して利用者が取得できるようにした遊戯装置が提案されている。
例えば、特許文献1(特許第6592701号公報)には、遊技体として利用可能な物の自由度を向上させることができるゲームシステムが開示されている。
特許文献1に記載のゲームシステムは、遊技体が配置される配置面と配置面の遊技体を所定位置に搬送するための搬送動作を実行する動作手段とが設けられた筐体の搬送動作を、入力装置を介してユーザのプレイ行為が入力されたときにプレイ行為に応じて制御する動作制御手段を備え、動作手段を介して遊技体が所定位置まで搬送された場合に景品をユーザに付与する景品獲得ゲームを提供するゲームシステムであって、筐体には、遊技体が二以上の領域に跨って位置するように配置面を区分する複数の領域が配置面に形成され、各領域に位置する遊技体の一部を領域毎に所定位置に向かって変位させるようにそれぞれ動作する複数の動作手段が動作手段として設けられ、動作制御手段は、ユーザのプレイ行為として複数の動作手段の一部を特定するための一部特定行為が実行された場合に一部特定行為に応じて一部の動作手段を特定する一部特定手段と、複数の動作手段のうち一部の動作手段が一部の動作手段に対応する遊技体の一部を所定位置に向かって変位させるように一部の動作手段を動作させる一部動作手段と、を備えるものである。
特許文献2(特開平9−140928号公報)には、特殊なカプセル等を使用せず景品の大きさのばらつきに充分対応することができ、また景品の排出直前のものが常に正面から明瞭に見え、遊戯者が見えている複数種類の景品の中から希望のものを選択できるようにする景品排出機構付きゲーム機について開示されている。
特許文献2に記載の景品排出機構付きゲーム機は、複数のトレーを一列にベルト上に取付け、そのトレーを取り付けたベルトを複数並列に水平に配置し、各ベルト毎に単独で動くような景品移送装置を内蔵する。景品移送装置の出口側に近い横並びのトレー上の景品がゲーム機の外部から見える窓と、その窓から見える景品を選択することができる操作部を設け、操作部の操作でどれかのベルトが駆動されて選択された景品が景品排出口から排出されるよう構成したものである。
さらに、特許文献3(特開2001−198349号公報)には、多数の景品を並べて、プレイヤーに対して、一斉に、その景品を近づけたり、遠ざけたりして、プレイヤーに迫力を感じさせるとともに景品を得たいという欲求を生じさせ、また、景品補充の手間を軽減させることができる景品搬送装置及びゲーム装置について開示されている。
特許文献3に記載の景品搬送装置及びゲーム装置は、並べて積載した全ての景品を並べた方向に一斉に前進又は後退させて搬送する景品搬送手段と、景品搬送手段に固定され、その景品搬送手段とともに移動し、積載した景品を仕切る景品仕切手段とを備えるものである。
特許文献4(特開2001−224838号公報)には、さまざまな大きさの景品をスムースに払い出すことができる景品払い出し装置について開示されている。
特許文献4に記載の景品払い出し装置は、景品を保持する景品保持部を傾斜させて景品払出方向に払い出す景品払い出し手段と、景品払い出し手段を傾斜させる駆動手段とを備えるものである。
特許文献5(特開2007−00401号公報)には、プッシャ台、景品押し出し部材の形態を改良して遊戯の面白さを向上させ、また、より多くの種類の景品が扱える景品払い出しゲーム機の景品押し出し装置について開示されている。
特許文献5に記載の景品払い出しゲーム機の景品押し出し装置は、着脱可能に設けられた複数の軸部材を用いて、プッシャ台座の景品載置部を形成し、また、軸部材間に形成された隙間を景品の転がり防止用のスリットとして利用し、さらに、軸部材の本数等を変更することによりスリットの幅を変更して、景品の転がりやすさ等を調整可能としたものである。
特許文献6(特開2007−00403号公報)には、遊戯の形態を変更することができ、また、より多くの種類の景品を扱うことができる景品払い出しゲーム機の景品移動装置について開示されている。
特許文献6に記載の景品払い出しゲーム機の景品移動装置は、回転保持部、回転止め部等の棒状部材配置手段を設け、複数の棒状部材を、景品移動方向の軸回りに回転可能に保持し、そして、直線部又は凸部を上側に配置した状態で、棒状部材の回転を規制して、景品が載置される景品載置部を形成したものである。
さらに、特許文献7(特開2018−121968号公報)には、筐体内のスペースを有効に活用することができ、高いゲーム性を備えたゲーム装置について開示されている。
特許文献7に記載のゲーム装置は、景品を落下させる開口を規定する規定部と、入力情報を受ける操作部と、景品を支持し、操作部が入力情報を受けることにより動作可能に構成された景品支持部と、景品支持部の動作を制御する動作制御部と、を有する。景品支持部は、開口を露出するように開口上に設けられているものである。
特許第6592701号公報 特開平9−140928号公報 特開2001−198349号公報 特開2001−224838号公報 特開2007−00401号公報 特開2007−00403号公報 特開2018‐121968号公報
特許文献1のゲーム機では、景品設置台に設けた複数のベルトコンベアを駆動して景品を搬送するようにしているため、複数のベルトコンベアを独立して駆動させるための複数の駆動装置およびその制御装置を必要とし、ゲーム機の製造コストが高くなる。
また、景品が複数のベルトコンベアにまたがるときに、一部のベルトコンベアが動作したとしてもベルトコンベアが空回りして、景品を搬送することができない場合があるため、ユーザに不満が生じるという問題があった。
さらに、景品が複数のベルトコンベアにまたがって載置していても、景品の重心が一部のベルトコンベアに存在することによって重心が載った一部のベルトコンベアを動かすだけで景品が搬送されるため、ゲーム性に欠けるという問題があった。
上記の特許文献2および3のゲーム機では、サイズが一定のトレーまたはベルト上に景品を載せているため、サイズの異なる多様な景品に適用することができない。しかも、トレーまたはベルトを動作させると景品が前方に搬送されてユーザは景品を必ず得ることができるため、ゲーム性が乏しい。
特許文献4においては、さまざまな大きさの景品を扱うことができる装置であるが、各駆動部材に駆動手段を備えることが必要であるので、製造コストが高くなる。しかも、景品保持部を動作させると景品が払い出されてユーザは景品を必ず得ることができるため、ゲーム性が乏しい。
特許文献5においては、より多くの種類の景品が扱え、しかもゲーム機の構成が比較的簡単であるが、複数の押し出し部材が同時に動くものであるため、面白さに欠ける。しかも、押し出し部材は景品押し出し方向に往復移動して景品を押し出すものであるため、景品は少なくとも2以上必要となる。したがって、大型または高価な景品を使用することができないという問題がある。
特許文献6においては、一つの景品押し出し部材によって景品を押し出すものであり、景品押し出し部材を動作させると景品が前方に押し出されてユーザは景品を必ず得ることができるため、ゲーム性が乏しい。
特許文献7のゲーム機では、景品支持部を複数動作させて景品サイズの開口を作るとユーザは景品を必ず得ることができるため、ゲーム性が乏しい。また、棒状の景品支持部で景品を支えるものであるため、景品が景品支持部に引っかかることがあり、そうすると景品が取得できない場合があり、ユーザに不満が生じるという問題がある。
このように、従来のゲーム装置では、ゲーム性に優れ、製造コストを低減でき、しかもサイズの異なる多様な景品を追い出すことができるものはない。
本発明の主な目的は、ユーザの満足度が高くゲーム性に優れた遊戯装置を提供することである。
本発明の他の目的は、ゲーム機を安価に製造することができる遊戯装置を提供することである。
本発明の他の目的は、より多くの種類の景品を扱うことができる遊戯装置を提供することである。
(1)
一局面に従う遊戯装置は、筐体の内部に収容された景品を、筐体に設けられた景品落下口に押し出すことによりユーザが獲得可能な遊戯装置であって、景品が載置される景品載置部と、景品載置部上に載置された景品を景品落下口の方向に押し出す押出装置と、を備え、景品載置部は、景品の押し出し方向に長い複数のスリットと、スリットに嵌合してスリットに沿って移動可能である複数の当接部材と、を有し、景品載置部上に載置された1つの景品に2以上のスリットが位置するように、隣接するスリットの間隔が設定され、押出装置は、景品載置部の下面側に配設された駆動装置と、駆動装置に連結された1つの動作手段と、を有し、動作手段は、当接部材に接触しながらスリットに沿って景品の押出し方向に移動し、かつ、複数のスリット間を移動可能なものである。
この場合、動作手段が駆動装置によってスリットに沿って移動すると、当接部材は動作手段に押されてスリットに沿って景品落下口方向へ移動する。
よって、景品載置部上に載置された景品は当接部材によって後方から景品落下口方向に確実に押されることになる。そして、景品載置部上に載置された1つの景品に2以上のスリットが位置するように、隣接するスリットの間隔が設定されているため、ユーザは、所望とする景品を獲得するにはどのスリットに存在する当接部材を移動させるのが良いか、を考えながらプレイをすることになるため、よりゲーム性に優れた遊戯装置とすることができる。
また、特定の当接部材を動かすと景品が景品落下口方向とは異なった方向、例えば、スリットの長手方向に対して左右に傾斜した方向にも動くなどするため、ユーザは景品の重心の位置を予測しながら、複数の当接部材を操作することによって初めて景品を獲得できるため、ゲーム性に優れる。
また、1つの動作手段が複数の当接部材を動作する構成であるので、1つの動作手段を駆動させるための駆動機構が少なくてすみ、遊戯装置の構造が簡略化でき、製造コストを低減することができる。
さらに、駆動装置は景品載置部の下面側に配設されているので、筐体内のスペースを有効に活用することができ、また、当接部材が動作する景品載置部の面積を大きくとることができるためゲーム性に優れる。また、従来のように駆動装置および動作手段を筐体の奥側に設けないため、駆動装置および動作手段により筐体が大きくなり設置面積の増大を招くという問題が生じない。
そして、景品載置部上に駆動装置を配置した場合のように、プレイヤーの視界を遮ることがない。また、駆動装置を筐体上部に設けた場合には、駆動装置がプレイヤーの視界を遮りプレイ品質を下げることになる。また、背面部が駆動装置により遮られることがないため、背面部を用いたプレイをすることができる。
なお、本明細書においては、筐体の中心からみてユーザ側(景品を落下させる方向)を前とし、ユーザと反対側(背面部の側)を奥または後ろとし、ユーザの右手側を右とし、ユーザの左手側を左とする。
(2)
第2の発明に係る遊戯装置は、一局面に従う遊戯装置において、当接部材は、景品を押圧可能な押圧片を有し、押圧片は、平面視で「く」字状に形成され、景品落下口の方向に頂点が設けられ、複数の押圧片は、正面視で互いに近接して配置されていてもよい。
この場合、当接部材の押圧片は平面視でく字状に形成されているので、景品に当接する当接部材の部位によって、景品が予測不能な移動および動きをする場合がある。つまり、当接部材の突出した頂点が景品に当たる場合には、景品はスリットに沿った方向へ移動する可能性が高く、当接部材の押圧片の傾斜面に景品が当たる場合は、景品は押圧片に押されて回転し、あるいは斜め方向へ移動する可能性がある。このような予測不能な景品の動きにより、ゲーム性をさらに高めることができる。
く字形状の押圧片の正面視の横幅が、隣接するスリットの間隔よりも小さく設定されることによって、隣接する押圧片は互いに干渉することがない。また、複数の押圧片は、正面視で互いに近接して配置されているため、一方の押圧片により前方に押された景品は、回転または横に移動した場合であっても、隣りの他方の押圧片によって再度前方に景品を押すことができるため、複数の当接部材の移動によって確実に景品を前方に移動させることができる。すなわち、前方に移動した押圧片と後方にある押圧片との間のスペースに景品が入り込み、景品を前方に押し出すことができなくなるという事態を回避することができる。
ここで、複数の押圧片が正面視で互いに近接して配置されているとは、隣接する複数の押圧片同士が干渉しない程度の大きさで形成されて近接配置されていることをいう。具体的には、隣接するスリット間の距離(間隔)に対する押圧片の正面視の横幅の寸法は、80%以上100%未満であり、90%以上95%未満がより好ましい。
(3)
第3の発明に係る遊戯装置は、一局面または第2の発明に係る遊戯装置において、駆動装置は、スリットに直交して配設された第1レールと、スリットに沿って配設された第2レールと、第2レールを第1レールの長手方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、動作手段を第2レールの長手方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、を有し、第2レールに動作手段が往復移動可能に連結され、第1レールに第2レールが往復移動可能に連結されていてもよい。
この場合、駆動装置によって動作手段を景品載置部のX方向およびY方向(左右方向および前後方向)へ移動させることができる。すなわち、第1レールをスリットに直交した方向に沿って移動させることにより動作手段はX方向へ移動し、動作手段を第2レールに沿って移動させることにより動作手段はY方向へ移動する。よって、動作手段の位置を選択することで特定の当接部材を移動させることができ、当接部材の移動によって景品を景品落下口方向へ押し出すことができる。
(4)
第4の発明に係る遊戯装置は、一局面から第3の発明に係る遊戯装置において、筐体は、景品載置部の景品落下口と反対側に配設された背面部、をさらに有し、背面部および景品載置部は、それぞれ表示部を含み、表示部は、複数のスリットに対応して筐体の前後方向に長く形成された複数の分割表示部からなっていてもよい。
この場合、背面部および景品載置部にそれぞれ表示部が設けられるため、景品のサイズが大きい場合であっても、ユーザは少なくとも各表示部の一部を見ることができるため、プレイを継続することができる。すなわち、本遊戯装置のプレイにおいては、ユーザにとってどの当接部材を動かすか、および当該当接部材の移動距離をどの程度にするかがプレイの関心事であるところ、これらを選択するための表示部が背面部および景品載置部にそれぞれ設けられるため、表示部の全てが景品によって遮られることがなく、満足度が高い遊戯装置にすることができる。
例えば、巨大な景品が景品載置部に載置されている場合であっても、ユーザは背面部および景品載置部の少なくともいずれか一方の表示部を見てプレイをすることができる。
(5)
第5の発明に係る遊戯装置は、第4の発明に係る遊戯装置において、ユーザが複数の分割表示部の一つを選択することによって、押出装置は、選択された分割表示部に対応するスリットの当接部材を、景品の押し出し方向に移動させるように構成されていてもよい。
この場合、ユーザは各スリットに対応する分割表示部を選択することにより、当該スリットに嵌合している当接部材を動作させることができるため、ユーザは動作させるスリットを視覚的に理解することができる。したがって、ユーザは感覚的に遊戯装置の操作方法が理解できるため、複雑な説明をする必要がなく、満足度が高くゲーム性に優れた遊戯装置を提供することができる。
(6)
第6の発明に係る遊戯装置は、第4または第5の発明に係る遊戯装置において、ユーザが背面部の表示部において特定のタイミングを選択することによって、当接部材の移動距離が決定されてもよい。
この場合、ユーザがタイミングを計ることによって、当接部材が押し出す距離を決定する事ができるため、よりゲーム性に優れた遊戯装置とすることができる。
(A)
別の発明に係る遊戯装置は、一局面から第6の発明に係る遊戯装置において、景品載置部は、スリットの端部において複数のスリット同士を連通させる連通孔を有し、動作手段は、景品載置部上に突出すると共にスリットおよび連通孔を移動してもよい。
これにより、当接部材が大きい場合であっても、確実に動作手段により当接部材を移動させることができる。
(B)
さらに別の発明に係る遊戯装置は、一局面から第6の発明に係る遊戯装置において、景品載置部は、当接部材に係止可能な係止部を有し、当接部材がスリットに沿って景品落下口方向へ移動する場合は、当接部材に対する係止部の係止が解除され、景品落下口方向の逆方向へ移動する場合は、係止部が当接部材に係止されていてもよい。
この場合、当接部材がスリットに沿って景品落下口方向へ移動する際は、当接部材に対する係止部の係止が解除されるので、動作手段の移動に応じて当接部材はスムースにスリットに沿って景品落下口方向へ移動し、当接部材が景品落下口方向とは逆方向へ移動する際は、係止部が当接部材に係止するので、当接部材は動作手段の後退とともに後退することはなく係止位置に留まる。
よって、景品の後退方向への移動が当接部材によって規制されることになる。
(C)
さらに別の発明に係る遊戯装置は、一局面から第6の発明に係る遊戯装置において、筐体は、景品載置部の景品落下口と反対側に配設された背面部と、景品載置部の景品落下口側に配設された傾斜部と、をさらに有し、
背面部、景品載置部および傾斜部は、それぞれ表示部を含み、
表示部は、複数のスリットに対応して筐体の前後方向に長く形成された複数の分割表示部からなってもよい。
この場合、背面部、景品載置部および傾斜部にそれぞれ表示部が設けられるため、景品のサイズが大きい場合であっても、ユーザは少なくとも各表示部の一部を見ることができるため、プレイを継続することができる。すなわち、本遊戯装置のプレイにおいては、ユーザにとってどの当接部材を動かすか、および当該当接部材の移動距離をどの程度にするかがプレイの関心事であるところ、これらを選択するための表示部が背面部、景品載置部および傾斜部にそれぞれ設けられるため、表示部の全てが景品によって遮られることがなく、満足度が高い遊戯装置にすることができる。
例えば巨大な景品が景品載置部に載置されている場合であっても、ユーザは少なくとも傾斜部の表示部を見ることができ、また、景品が景品落下口付近にあって傾斜部が遮られた場合でも、ユーザは背面部の表示部を見てプレイをすることができる。
本発明の遊戯装置の一実施形態の全体を示す模式的斜視図である。 図1に示す遊戯装置の一実施形態の模式的斜視図である。 図2に示す遊戯装置の表示部の動作を説明する模式的正面図である。 本発明の遊戯装置の押出装置の一実施形態の模式的斜視図である。 図2に示す遊戯装置の景品載置部の模式的斜視図である。 図2に示す遊戯装置の景品載置部および押出装置の模式的断面図である。 図2に示す遊戯装置の景品載置部および押出装置の模式的断面図である。 図2に示す遊戯装置の要部の斜視図である。 一実施の形態の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 一実施形態のプレイの流れを示すフローチャートである。 他の実施形態の景品載置部の模式的斜視図である。 他の実施形態の景品載置部および押出装置の模式的断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
[第1実施形態]
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る遊戯装置10は、筐体100と、筐体100の内部に収容される景品50が載置される景品載置部200と、景品載置部200上に載置された景品50を筐体100に設けられた景品落下口110方向に押し出す押出装置300と、を有する。
遊戯装置10は、さらに筐体100の奥部に設けられた背面部101と、筐体100の内部を覆うカバー部材150と、景品落下口110に連通する景品取出口160と、操作パネル175と、押出装置300を操作する押しボタンなどの操作部170と、を有することができる。
景品取出口160は景品落下口110に連通しており、プレイヤーが遊戯装置10の外部から景品取出口160から景品50を取り出すことができる。カバー部材150は筐体100内を見ることができるように、透明なアクリル板、ガラス板等により形成されている。
また、筐体100の操作パネル175には、図示しない課金受付部などを備えることができる。
(景品載置部200)
景品載置部200はその上に景品50が載置され、ゲームのプレイに利用される領域である。景品載置部200は水平に設けられていてもよいし、適宜傾斜が付けられていてもよい。
景品載置部200は、典型的にはプラスチックを成形して形成され、景品50の押し出し方向に長い複数のスリット210を有する。各スリット210は同じ幅寸法に形成されている。各スリットの長さは同じ長さ寸法に形成してもよく、あるいは各スリットの長さを変えてもよい。スリット210の本数は限定されるものではないが、4本以上が好ましく、さらに好ましくは6本以上である。
複数のスリット210はそれぞれ平行に配置されている。スリット210の幅寸法は、ほぼ同じ寸法とすることができる。
また、隣接するスリット210の間隔は、景品載置部200上に載置された1つの景品50に2以上のスリット210が位置するよう設定されている。
図1に示すように、筐体100の前面側(景品落下口110側)には筐体100の製品名、景品50またはプレイを案内するための案内板112が設けられていてもよい。
筐体100はフレームを枠組み連結された架台60に固定されている。
(押出装置300)
プレイヤーが筐体100に設けられた操作部170を操作すると、押出装置300の動作が制御され、および動作する。
図4および図5に示すように、押出装置300は、景品載置部200の下面側に配設された駆動装置302と、駆動装置302に連結された1つの動作手段350と、を有する。
当接部材270は、動作手段350に当接または離間可能に設けられ、動作手段350と当接しながら動作手段350の移動によって景品押出方向に移動する。
プレイヤーは、操作部170を操作して押出装置300を動作させることで、いずれか1つの当接部材270を景品押出方向に所定距離移動させる。この動作を繰り返すことにより、プレイヤーは、複数の当接部材270を景品押出方向に移動させることで、景品載置部200に載置された景品50を景品落下口110にまで押し出すことができる。このようにして景品50を景品落下口110に落下させることで、プレイヤーは景品50を獲得することができる。
(駆動装置302)
図4に示すように、駆動装置302は、スリット210の長手方向に対して直交する方向に沿って配設された第1レール310と、第1レール310と直交して配設された第2レール320と、を有する。各レール310、320は断面コ字形、断面L字形などの長尺な金属部材から構成されている。
この実施形態では、駆動装置302は、第1レール310と平行に配設された第3レール330をさらに有する。第1レール310に第1駆動機構312が連結されている。第1駆動機構312は、第1レール310の端部に連結されたモータと、モータの回転駆動を伝達するプーリ、ベルトなどを有する。第1レール310にレール溝が形成され、このレール溝内にプーリおよびベルトが配設されている。
第2レール320は第1レール310と直交する状態を保ったまま第1レール310の長手方向へ移動するように構成されている。
第2レール320の一端部が、第1レール310にスライド可能に連結され、第2レール320の他端部が第3レール330にスライド可能に連結されている。そして、第2レール320は第1レール310および第3レール330間に、第1レール310の長手方向に往復移動可能に架設されている。
第3レール330の構成としては、第3レール330にレール溝を設けて第2レール320の端部に設けた係合突起をレール溝にスライド可能に係合させてもよい。または、第2レール320の端部に設けた凹部に第3レール330に設けた突起をスライド可能に係合させてもよい。
このように構成することにより、第2レール320の両端部は第1レール310および第3レール330によって安定的に支持されるので、第2レール320を安定して往復移動させることができる。
第2レール320に第2駆動機構322が連結されている。第2駆動機構322は、モータ、モータの回転駆動を伝達するためのプーリ、ベルトなどを備えることができる。第2駆動機構322のベルトに動作手段350が連結されており、動作手段350は第2駆動機構322の駆動によって第2レール320上を往復移動することができる。
従って、第1駆動機構312の駆動によって動作手段350は景品載置部200の下をX方向へ移動することができ、第2駆動機構322の駆動によって動作手段350はY方向へ移動することができる。動作手段350は当接部材270の基部272を押しながらY方向へ移動することにより、当接部材270をY方向へ移動させることができる。なお、本明細書においては、景品載置部200のスリット210の長手方向をY方向(または第2レール320の長手方向)、スリット210の長手方向と直交する方向をX方向(または第1レール310の長手方向)と定義する。
動作手段350としては、第2駆動機構322の駆動によって第2レール320上を往復移動する移動部材で構成することができる。例えば、第2駆動機構322のベルトに連結された凸形状の移動部材で構成することができる。
動作手段350は景品載置部200の下面側に配設されて移動するものであり、スリット210を通過して景品載置部200上に突出することはない。
モータはステップモータを使用することができ、これにより動作手段350の位置及び動きを細やかに制御することができる。また、モータのロータ部分にタイミングプーリが同軸的に取り付けられていてもよい。このタイミングプーリがロータ部分の回転に伴い回転駆動する。これにより、タイミングプーリがモータの駆動力の出力先として機能し、モータの回転駆動によってタイミングプーリが回転駆動させられる。
プーリは、押出装置300のベルトに接触するように配置されている。プーリは、ベルトとの接触に伴う抵抗(摩擦力)を利用してベルトを回転させるように駆動する。このようにしてモータは、押出装置300を駆動させる。
また、第2レール320の第2駆動機構322と反対側の端には、センサが設けられていてもよい。これにより、動作手段350が第2駆動機構322側から移動して反対側の端に到達したことを感知することができる。このようにして、特定の当接部材270が景品載置部200の最も手前側に到達したことを感知することができる。
本実施の形態においては、図4に示すように、第1レール310および第2レール320のそれぞれ両端にセンサ311およびセンサ321が設けられている。
(当接部材270)
図5および図8に示すように、当接部材270はスリット210にスライド可能に連結された基部272と、基部272に固定された押圧片274とから構成される。
そして、図7に示すように、当接部材270の基部272は、動作手段350と離間可能に設けられ、動作手段350の移動によって景品押し出し方向に動作手段350とともに移動するように構成されている。
当接部材270は、スリット210の長手方向へ移動可能に景品載置部200に連結(嵌合)されている。そして、当接部材270は動作手段350の景品落下口110側に配設されている。動作手段350がスリット210を移動することによって当接部材270はスリット210に沿って景品落下口110側へ移動することができる。
図7において、景品載置部200のスリット210の開口縁の下面にレール211が固定され、当接部材270の基部272がレール211沿ってスライド可能に連結されている。
当接部材270をスリット210にスライド可能に連結するには、基部272に設けた係合溝内にスリット210の縁部をスライド可能に挿入すればよい。押圧片274は平面視でく字状(L字状)に形成されており、頂点部276と2つの平面部278とで構成される。平面部278はスリット210の長手方向に対してやや傾斜している。押圧片274は、景品落下口110方向に頂点部276が向くように設けられている。このく字形状の2つの平面部278のなす角度は任意に調整することができる。例えば、2つの平面部278を頂点部276にてヒンジで開閉可能に連結し、2つの平面部278を連結部材で2つの平面部間の間隔が調整可能に連結することができる。2つの平面部278のなす角度は難易度調整用であり、角度が小さくなるほどゲームの難易度が増す。角度は適宜設定することができるが、60度から120度とすることができる。
図5および図6に示すように、この当接部材270は、各スリット210上に設けられており前方に独立して移動するものであるため、隣接する当接部材270同士が干渉しないよう、隣接するスリット210の間隔と当接部材270の正面視の横幅寸法との関係が規定されている。具体的には、隣接するスリット210の間隔(距離)に対する押圧片274の正面視の横幅寸法は、80%以上100%未満であり、90%以上95%未満がより好ましい。
このようにすることで、隣接する当接部材270の間に大きいスペースが形成されることはない。従って、前方に移動した当接部材270と後方にある当接部材270との間に景品50の一部が入り込み、景品50を前方に押し出すことができなくなることを防止することができる。
本実施の形態においては、駆動装置302は景品載置部200の下面側に配設され、かつ、1つの動作手段350も景品載置部200の下面側に配設されている。
これにより、スリット210は、景品50の押し出し方向(Y方向)にのみ設けられる。一方で、例えば第2実施形態のように、動作手段350の一部を景品載置部200の上に突出するように設けた場合には、複数のスリット210同士を連通するX方向に新たなスリット(第2実施形態の連通孔220に相当)を設ける必要が生じる。
したがって、駆動装置302および動作手段350が景品載置部200の下面側に配設されることによって、スリットの数が抑えられ、景品載置部200の強度を高くすることができる。これにより、重量のある景品50も景品載置部200に載置することができる。また、景品50を載置するときに管理者が景品載置部200に手をつく場合も、景品載置部200が破損することがない。
(係止部)
景品載置部200の下面および/または当接部材270に、当接部材270を景品載置部200に係止可能な係止部を設けることができる。係止部は、例えば、階段状の弾性体を用いた係止爪構造を採用することができる。この係止部が当接部材270の一部を係止することにより、当接部材270は景品落下口110方向にのみ移動することができる。
係止部を設けることにより、当接部材270は一度前に移動すると、意図せず後ろに下がることがなくなる。すなわち、景品50を複数の当接部材270が幾度か前方に押し出していると、一方の当接部材270が景品50を前に押したときに、景品50がその場で回転することによって他方の当接部材270(動作させていない当接部材270)が意図せず後ろに下がる場合がある。しかし、係止部が設けられていると、他方の当接部材270が後方へ下がることがないので、景品50はその場で回転しづらくなり、より効果的に景品50を前方に押し出しやすくすることができる。
また、当接部材270に電子ロックを設け、当接部材270を動かすときに景品載置部200とのロックを解除し、当接部材270を景品載置部200に止めるときにロックをオンにするように構成してもよい。すなわち、動作手段350の前方への動作によってロックが解除され、動作手段350が前方へ動作していない場合にはロックがオンするよう制御されるように構成してもよい。ロック部材は、通電時に基部272から水平方向へ張り出す張出部材で構成し、張出部材を景品載置部200または第2レール320に向けて張り出すことでロックするように構成してもよい。その他、公知のロック手段を採用することができる。
この係止部は、プレイが終了した場合または景品50がプレイヤーに獲得された場合に、自動的に当接部材270との係止が解除されて、当接部材270を元の位置に戻すことができるようにしてもよい。
(表示部140)
本実施の形態における表示部140は、筐体100の背面側に設けられた背面部101および景品載置部200にそれぞれ設けられている。図3に示すように、背面部101に設けられた表示部140を背面表示部141とし、景品載置部200に設けられた表示部140を景品載置表示部142とする。
景品載置部200の景品落下口110側に設けられた傾斜部230に表示部140を設けてもよい。この場合は、傾斜部230に設けられた表示部140を傾斜表示部143とする。
背面表示部141、景品載置表示部142、および傾斜表示部143(すなわち表示部140)は、それぞれ各スリット210に対応する位置に分割され、それぞれの領域について、表示装置が設けられている。表示装置は、LED、液晶または電球など任意の装置であってよい。表示装置がLEDまたは電球の場合は、各領域がさらに細かく区画され、区画ごとにLEDまたは電球を点灯、消灯または発光色を変更することで、後述のようにプレイに活用することができる。
各領域の表示装置は、プレイヤーがプレイをするにあたり、インジケータとして動作する。以下は、表示装置としてLEDを用いた例を説明する。
すなわち、図3(a)に示すように、背面表示部141、景品載置表示部142、および傾斜表示部143は、複数のスリット210に対応して筐体100の前後方向に長く形成された複数の分割表示部からなる。
つまり、背面部101に形成された複数の分割表示部、景品載置部200に形成された複数の分割表示部、傾斜部230に形成された複数の分割表示部が横方向に連結されて、それぞれ背面表示部141、景品載置表示部142、傾斜表示部143が形成される。
プレイヤーは、特定のスリット210に対応した領域(分割表示部)を選択することによって、当該スリット210の当接部材270を前記景品50の押し出し方向に移動させることができる。すなわち、背面表示部141、景品載置表示部142および傾斜表示部143のうち、特定のスリット210に対応した縦一列の領域(分割表示部)を選択すると、その領域にある当接部材270を動作させることができる。この領域の選択方法は後述する。
動作する当接部材270が選択されると、図3(b)に示すように、背面表示部141は上下方向に変動するインジケータを表示する。プレイヤーは、所定のインジケータの値を選択することによって、当接部材270が前方へ移動する距離が決定される。すなわち、背面表示部141は、各スリット210に対応する位置に設けられた複数のインジケータを有し、また各インジケータは、押出装置300の動作量を示すように点灯する複数のLEDボックスを上下方向に有する。各インジケータは操作部170の操作によって点灯を停止する。点灯が停止したインジケータ部に対応する動作手段350が、インジケータ部のボックス数に相当する移動距離だけ移動するように構成されている。
このようにして、動作する当接部材270が決定され、さらにその動作する距離が決定されることによって、特定の当接部材270が所定の距離を前方向に移動することになる。動作した当接部材270に景品50が当接すると、景品50を前に押し出す。
このように、プレイヤーは、特定の当接部材270を所定距離動かすという操作を複数回繰り返して、景品載置部200上の景品50を徐々に前に押し出して、景品50を景品落下口110に落下させ、当該景品50を獲得することができる。
(制御ユニット70)
次に、遊戯装置10の制御系の概略を説明する。遊戯装置10には、コンピュータとしての制御ユニット70が設けられている。図9は、本実施の形態にかかる制御ユニット70の構成を示すブロック図である。制御ユニット70は、情報処理部510、記録部520、入力部530、表示制御部540、駆動制御部550、報知部560を有する。
情報処理部510は、所定のコンピュータプログラムに従って各種の処理を実行するプロセッサであり、その一例としてのCPUなどである。記録部520は、情報処理部150が処理した情報を記録する機能を有するものである。
制御ユニット70には、制御ユニット70のハードウエア資源とソフトウエア資源としてのプログラムとの組合せによって実現される論理的装置として、入力部530、表示制御部540、駆動制御部550及び報知部560が設けられている。入力部530は、プレイヤーの入力を受け付けて情報処理部510に伝えるものである。
表示制御部540はLED表示部の動作を、駆動制御部550はモータの動作をそれぞれ制御するための各種の処理を実行する。報知部560はプレイの進行に応じてプレイヤーまたは遊戯装置10の設置者に適宜報知を行う。このような処理には、表示制御処理、駆動制御処理及び報知処理が含まれる。
表示部140、押出装置300および操作部170はいずれも制御ユニット70に接続される。そして、表示部140の表示及び押出装置300の各モータの動作は制御ユニット70によって制御される。
具体的には、表示部140のLEDは表示制御部540によって動作が制御され、押出装置300の各モータは駆動制御部550によって動作が制御される。このため、表示部140に含まれる各インジケータの各LEDボックスの点灯及び消灯(配色の変化およびその停止を含む)は表示制御部540からの出力信号によって制御される。同様に、各モータは駆動制御部550からの出力信号に従って動作し、そのような動作に伴い押出装置300が動作する。つまり、モータを介して押出装置300の動作が駆動制御部550によって制御される。
また、各モータの計測装置の計測結果及び操作部170に対する押す操作の結果も制御ユニット70に出力される。つまり、計測装置及び操作部170は、計測結果或いは操作結果に対応する信号を制御ユニット70に入力する入力装置として機能する。より具体的には、計測装置の計測結果は、駆動制御部550に出力され、各モータの駆動の制御、つまり押出装置300の動作の制御に使用される。
そして、記録部520には、動作の結果であるそれぞれの当接部材270の位置の情報が記録される。
操作部170の操作は、表示制御部540及び駆動制御部550に出力される。そして、表示制御部540は、その出力結果をLED表示部、各インジケータ部の各ボックスの点灯制御に使用される。駆動制御部550は、その出力結果を各モータの駆動の制御、押出装置300の動作の制御に使用される。
景品落下口110の付近には、景品落下センサが設けられていても良い。これにより、制御ユニット70は景品50が落下してプレイが完了したことを感知することができる。さらに、制御ユニット70の報知部560は遊戯装置10の設置者にプレイの完了を通報してもよい。これにより、遊戯装置10の設置者は、新たな景品50を遊戯装置10に補充することができる。
また、押出装置300が動作していないにもかかわらず景品落下センサが動作した場合は、例えば何者かが景品取出口160から手を入れるなど、不正が行われた可能性があるため、制御ユニット70の報知部560は警報を鳴らすなどしてもよい。
本実施の形態においては、プレイ完了後に、遊戯装置10の設置者が当接部材270を後方に戻して、新たな景品50を景品載置部200に載置するものである。当接部材270を後方に戻す方法は、手動であってもよいし、押出装置300その他の機構を用いた自動であってもよい。また、例えば、操作部170が一定時間操作されないとき、プレイヤーがプレイを放棄したとみなして、当接部材270を自動で後方に戻すようにしてもよい。
(遊戯装置10の動作)
以下に、本実施形態の遊戯装置10の動作、すなわち遊戯装置10のプレイ手順を説明する。図10は、本実施形態のプレイの流れを示すフローチャートである。
(料金の支払い)
プレイヤーは、所定のプレイ料金を支払うことにより、プレイを開始することができる(S1)。以下の説明では、1回料金投入で1回のプレイ(特定の当接部材270を所定距離移動させるという動作)ができることとしているが、これに限らず、1回の料金投入で複数回のプレイができるようにしてもよい。
また、料金の支払いについても、特に限定されるものではなく、現金、換金メダルまたはキャッシュカードなど既知の方法で行ってよい。
(当接部材270の特定)
まず、プレイヤーは、獲得したい景品50を景品落下口110まで移動させるために、動作させたい当接部材270を選択する。
料金を支払った後に、プレイヤーが操作部170のボタンを押すと(S2)、スリット毎に領域が分割された表示部140において、図3(a)に示すように、LEDが点灯した縦一列の領域が左右に往復移動する(S3:当接部材特定用表示)。
プレイヤーは、移動したい当接部材270上のLEDが点灯した瞬間に操作部170のボタンを押すと(S4)、往復移動していたLEDの動きが停止し、特定の縦一列の領域のみLEDが点灯して、動作する当接部材270が特定される(S5:当接部材特定)。
このとき、点灯したLEDが左右に往復する速度は、本遊戯装置10の設置者が適宜選択することができる。すなわち、LEDの移動速度を早くするとプレイヤーは当接部材270の選択が困難になり、結果として景品50の獲得が困難になる。このようにして、景品50が豪華な場合はLEDの移動速度を早くするなどして、ゲーム性を高めることができる。
また、場合によっては、料金の支払い回数に応じてLEDの移動速度を変えてもよい。例えば、5回以上料金を支払った場合(プレイを5回連続で行った場合)に、LEDの往復する速度を1/2としてもよい。このようにして、何度もチャレンジしたプレイヤーに対しては、景品50を獲得しやすくすることができる。なお、プレイが連続で行われたか否かは、例えば、1回目のプレイが完了後、所定時間(例えば5分)が経過する前に2回目のプレイが行われた場合には、プレイが連続して行われたと判断することができる。
また、本実施の形態では、プレイヤーが操作部170のボタンを押すとLEDの往復移動が直ちに止まる場合について説明したが、プレイヤーがボタンを押すとLEDの往復移動の速度が徐々に遅くなり、往復移動が停止したLEDの領域の当接部材270が選択されるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、領域の選択方法として、点灯したLEDの箇所を選択領域としたが、これに限らず消灯したLEDの箇所を選択領域にしてもよいし、全ての箇所のLEDを点灯させて、特定の色によって領域を選択してもよい。また、表示部140に、例えば、あみだくじのようなゲームを表示させて領域を選択できるようにしてもよい。
(移動距離の決定)
次に、プレイヤーは、特定された当接部材270の移動距離を決定する。
図3(b)に示すように、当接部材270の特定において特定された領域の縦一列のLEDのうち、背面表示部141のLEDが最下部から最上部までインジケータが上下するようにLEDが点灯する(S6:当接部材移動距離決定用表示)。プレイヤーが、インジケータが特定の高さの時に操作部170のボタンを押すと(S7)、インジケータの高さに応じた所定距離が決定され(S8:当接部材移動距離決定)、駆動装置302の動作により特定された当接部材270は前方に所定距離移動する(S9)。すなわち、インジケータが最下部にあるときに操作部170のボタンが押されると、当接部材270は前方にはほとんど移動せず、一方で、インジケータが最上部にあるときに操作部170のボタンが押されると、当接部材270は前方に最大距離移動する。
本実施の形態において、インジケータが最上部のときに当接部材270がどの程度の距離移動するかについては、遊戯装置10の設置者が適宜設定することができる。すなわち、インジケータの高さと当接部材270の移動距離との関係は、あらかじめ設置者が決定する。この当接部材270の最大移動距離が小さく設定された場合は、プレイヤーは幾度も当接部材270を前に移動させなければならないため、景品50の獲得が困難になる。
また、背面表示部141のインジケータの値の移動速度は、最下部付近のときは遅くして、最上部付近のときは早くなるよう設定されている。これにより、インジケータが下のときはスイッチを押しやすいが、当接部材270の移動距離を大きくするには僅かなタイミングを見計らってスイッチを押す必要があるため、ゲーム性が高くなる。
また、場合によっては、料金の支払い回数に応じてLEDのインジケータの速度を変えてもよい。例えば、5回以上料金を支払った場合(プレイを5回連続で行った場合)に、インジケータの速度を1/2としてもよい。このようにして、何度もチャレンジしたプレイヤーに対しては、景品50を獲得しやすくできる。
上述のようにして当接部材270が特定され、その所定の移動距離が決まると、制御ユニット70は第1駆動機構312と第2駆動機構322とを駆動させて、まず、動作手段350を特定された領域のスリット210の最奥端に移動させ、次に、動作手段350を決定された所定距離だけ前方に移動させる。このようにして、特定された当接部材270は、スリット210の最奥端から前方に所定距離移動する。そして、制御ユニット70の記録部520は、各当接部材270の位置を記録する。
その後、次のプレイが始まる前に、動作手段350を所定の初期位置に戻す。本実施の形態において、動作手段350を所定の初期位置は、中央のスリット210の最奥端である。これにより、次のプレイを円滑に行うことができる。
このようにして1プレイが完了する。
次に、景品が落下することなく(S10のNo)、2度目以降のプレイが行われる場合は、料金の支払い、当接部材270の特定、移動距離の決定を上述と同様に行う。
そして、一度前方に移動した当接部材270が、再度特定された場合には、内部メモリに記録された位置の情報に基づいて、前回までのプレイで移動した距離に新たな移動距離を加算して、動作手段350をスリット210の最奥端から前方に移動させる。このようにすることで、同一の当接部材270を幾度も特定すると、当該当接部材270を徐々に前方に進行することができるようになる。また、動作手段350の動作をこのようにすることで、係止部を設けない場合であっても、当接部材270は複数回特定されることによって確実に前方に移動することになるため、プレイヤーに不満を与えにくい。
ここで、図8に示すように、景品50は複数のスリット210に跨って位置するよう景品載置部200上に置かれているので、どのスリット210を選択し当接部材270によって景品50を押圧するかによって景品50の移動距離および景品50の姿勢の変化の程度が大きく変わってくる。
また、操作部170を操作するタイミングによって動作手段350の移動距離が大きく変わってくる。これらはプレイヤーの技量に関わっているので、ゲーム性を高めることができる。
また、様々なサイズ形状の景品50を景品載置部200上に載置して、スリット210を選択することで景品50を移動させることができるので、利用可能な景品50の自由度を向上させることができる。
(プレイの終了)
次に、景品落下口110の付近に設けられた景品落下センサが反応し、景品50が落下した場合(S10のYes)、プレイが終了となる。
本実施の形態においては、プレイが終了すると、報知部560は遊戯装置10の設置者にプレイが終了した旨を報知する。これにより、遊戯装置10の設置者は、当接部材270を開始側端部の位置に戻し、新たな景品50を景品載置部200に載置する。
当接部材270を元の開始側端部の位置に戻すにあたっては、各スリット210の開始側の端部に手動または自動によって移動してよい。例えば、景品載置部200の下面に、当接部材270を後方へ移動可能な後方動作手段を設け、手動または自動で当接部材270をスリット210に沿ってもとの開始側端部に移動させてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、動作手段350は景品載置部200よりも下の面に位置していたが、第2実施形態においては、動作手段350の一部が景品載置部200の上に突出している。また、図11および図12に示すように、景品載置部200には、スリット210の奥の端部において複数のスリット210同士を連通させる連通孔220が形成されている。そして、動作手段350の一部は、景品載置部200の上に突出すると共に、スリット210および連通孔220を移動して動作する。
これにより、当接部材270が大きい場合であっても、確実に動作手段350により当接部材270を移動させることができる。したがって、特に景品50の大きさが大きい場合または重さが重い場合であっても、確実に当接部材270は景品50を前に押すことができる。
また、当接部材270の基部272の前後方向の長さを長くすることによっても、基部272が受ける力が分散し、同様の効果が得られる。すなわち、当接部材270の基部272は、景品載置部200のスリット210の開口縁および/または図7に示すレール211にスライド可能に嵌合しているため、当接部材270が景品50から受ける力を基部272が分散して支持することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態においては、動作手段350は当接部材270と接触して当接部材270を移動させていたが、第3実施形態においては、動作手段350は当接部材270と直接接触しない。すなわち、動作手段350の突出した端部には、電磁石が備え付けられており、一方の当接部材270には永久磁石または強磁性体の金属(鉄、コバルト、ニッケルなど)が設けられている。そして、当接部材270を移動させるときには、動作手段350の電磁石に通電し、当接部材270を磁力を用いて吸着させながら動作手段350を移動させることで当接部材270を移動させてもよい。または、当接部材270に永久磁石を用いて、動作手段350の電磁石と反発させながら、当接部材270を移動させてもよい。
[第4実施形態]
第1実施形態においては、動作手段350は当接部材270の基部272の一面と接触して当接部材270を移動させていたが、第4実施形態においては、動作手段350にはソレノイドが設けられており、ソレノイドが動作することで当接部材270の基部272と動作手段350とが勘合できるように構成されている。これにより、当接部材270を移動させるときには、動作手段350のソレノイドを動作させ、当接部材270と動作手段350とを勘合させながら動作手段350を移動させることで当接部材270を移動させてもよい。
本発明においては、遊戯装置10が『遊戯装置』に相当し、景品50が『景品』に相当し、筐体100が『筐体』に相当し、景品落下口110が『景品落下口』に相当し、景品載置部200が『景品載置部』に相当し、スリット210が『スリット』に相当し、連通孔220が『連通孔』に相当し、押出装置300が『押し出し装置』に相当し、駆動装置302が『駆動装置』に相当し、動作手段350が『動作手段』に相当し、当接部材270が『当接部材』に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
10 遊戯装置
50 景品
100 筐体
110 景品落下口
200 景品載置部
210 スリット
220 連通孔
300 押出装置
302 駆動装置
350 動作手段
270 当接部材

Claims (6)

  1. 筐体の内部に収容された景品を、前記筐体に設けられた景品落下口に押し出すことによりユーザが獲得可能な遊戯装置であって、
    前記景品が載置される景品載置部と、
    前記景品載置部上に載置された前記景品を前記景品落下口の方向に押し出す押出装置と、を備え、
    前記景品載置部は、前記景品の押し出し方向に長い複数のスリットと、前記スリットに嵌合して前記スリットに沿って移動可能である複数の当接部材と、を有し、
    前記景品載置部上に載置された1つの景品に2以上のスリットが位置するように、隣接する前記スリットの間隔が設定され、
    前記押出装置は、前記景品載置部の下面側に配設された駆動装置と、前記駆動装置に連結された1つの動作手段と、を有し、
    前記動作手段は、前記当接部材に接触しながら前記スリットに沿って前記景品の押出し方向に移動し、かつ、前記複数のスリット間を移動可能である、遊戯装置。
  2. 前記当接部材は、前記景品を押圧可能な押圧片を有し、
    前記押圧片は、平面視でく字状に形成され、前記景品落下口の方向に頂点が設けられ、
    複数の前記押圧片は、正面視で互いに近接して配置されている、請求項1に記載の遊戯装置。
  3. 前記駆動装置は、前記スリットに直交して配設された第1レールと、前記スリットに沿って配設された第2レールと、前記第2レールを前記第1レールの長手方向に沿って往復移動させる第1駆動機構と、前記動作手段を前記第2レールの長手方向に沿って往復移動させる第2駆動機構と、を有し、
    前記第2レールに前記動作手段が往復移動可能に連結され、
    前記第1レールに前記第2レールが往復移動可能に連結されている請求項1または2に記載の遊戯装置。
  4. 前記筐体は、前記景品載置部の前記景品落下口と反対側に配設された背面部をさらに有し、
    前記背面部および前記景品載置部は、それぞれ表示部を含み、
    前記表示部は、前記複数のスリットに対応して前記筐体の前後方向に長く形成された複数の分割表示部からなる、請求項1から3のいずれか1項に記載の遊戯装置。
  5. 前記ユーザが前記複数の分割表示部の一つを選択することによって、
    前記押出装置は、前記選択された分割表示部に対応する前記スリットの前記当接部材を、前記景品の押し出し方向に移動させるように構成されている、請求項4に記載の遊戯装置。
  6. 前記ユーザが前記背面部の表示部において特定のタイミングを選択することによって、前記当接部材の移動距離が決定される、請求項4または5に記載の遊戯装置。
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